2022年01月13日
爪句集50集 あとがき
本爪句集のシリーズの初刊は2008年1月1日付けで出版されていて著者としては「青木由直」が記されている。同年4月1日出版の第2集では著者名はペンネームの「青木曲直」で爪句結社「秘境」社主を北海道大学名誉教授の肩書と並べて使っている。ペンネームの方は本50集まで用いてきた。
秘密結社と間違って紹介された事もある爪句結社は1人の社員も参加しなかったので2017年10月出版の第33集からはこの名称を外して、新たに北海道科学大学客員教授を加えている。2人になれば「結社」を名乗れるだろうが、1人の結社では意味がない。しかし、間違われた秘密結社には惹かれるものがある。実体のない秘密結社は空想を膨らませる。
最近の爪句集出版では「あとがき」は初校が届く前後に書くようになった。これはクラウドファンディン(CF)とも関連していて、CF支援者のお名前を「あとがき」に記載するためぎりぎりまで原稿締め切りを延ばしている事が理由の一つである。本爪句集出版に際しては10名を超す支援者が居られる。その支援者は全員名前とお顔を知っている。これは不特定多数(クラウド)から支援を受ける本来のCFからは遠く、プライベートファンディング(PF)とでも呼べそうな実態である。するとCFを行う意味はどこにあるのか、という疑問にもつながる。
PFであると考えると爪句集の原稿の基になっている「都市秘境」のブログを覗き見(ブラウジング)されている方をはじめ、爪句を介して著者と関わりのある多くの方々のうちの一部が支援者として顔を出されている。それは海面上に現れた氷山の一角みたいなものだろう。海面下に沈む氷山全体を見たいと思っても、重力と浮力で釣り合った関係を壊す事は出来ない。
出版資金の支援では第40集と同様に「伊藤組100年記念基金」の支援を受けている。この時の支援を踏襲して今回も申請を行ったところ、色々不備を指摘され、自己資金で完結させ得ないプロジェクトの大変さも経験している。同基金を本爪句集にも記録しておく意味も込めて前記ブログの記事をこの「あとがき」にも追記して、合わせて同基金にお礼申し上げる。
前記基金の支援主旨が社会貢献に関連しており爪句集全50巻の図書館や公共施設への寄贈をプロジェクトに加えている。本の寄贈は伝手を求めて道内の市町村の図書施設に行ってきている。札幌市に関しては、札幌市中央図書館の協力で現時点では市内の18図書施設にそれぞれ全49巻の寄贈が行われている。この寄贈に関してご協力いただいた札幌市の関係者にお礼の言葉を記しておきたい。
本爪句集の出版にはいつものように㈱アイワードと共同文化社の関係者にお世話になっておりお礼申し上げる。妻には毎回の爪句集出版に縁の下の力持ちの役を担ってもらい感謝している。
本爪句集もCFの支援をお願いしており、支援者のお名前をこの「あとがき」の最後に記してお礼としたい。