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2010年01月21日

オオカメノキの冬芽

 これはオオカメノキの冬芽である。この木名は、葉の形が大きなカメの甲羅に似ていることからつけられている。周囲を白い飾り花が取り囲み、ガクアジサイに似た花が集団になって咲く。冬芽の方は二つに別れて、ウサギの耳のようになっている。ウサギとカメとは偶然なのだろうが、話が出来過ぎているほどである。冬芽の別れる茎の部分には、顔が現れている。バニーガールが、長い耳を頭に乗せているのを連想する。ウサギに似せた点でも、よく出来た自然の造形になっている。

木の名から ウサギとカメの 駆け比べ

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冬芽から バニーガールを 連想し

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2009年12月23日

エコキャンパス読本

 札幌の花に関する本の出版の準備中で、この方面は素人なので、専門家の助言をと、北大博物館の高橋英樹教授のところにお邪魔した時、高橋先生らが著者になっている標題の冊子をいただいた。
 北大の1年生を相手に、北大のキャンパス(にあるもの)を対象にした授業が行われていて、その教科書の位置づけの冊子である。
 これは学生でなくても、一般市民が手にして北大を散策する上で、格好のテキストである。都市秘境散策で北大を訪れる予定もあるので、その際の参考書としては優れものである。
 来春、キャンパスに緑が戻る頃、北大を訪れる時には参考にさせてもらうつもりでいる。

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2009年11月20日

北大植物園のバナナの花

 11月に入ると、北大植物園は閉園となる。ただし、温室の方だけは開いている。外は雪の季節を迎えているのに、温室内には熱帯の植物が成長している。外来の客が一番驚くのは、たわわに生ったバナナの実ではなかろうか。房が重なったバナナの先端に、奇妙な振り子状のものがある。これはバナナの花の部分で、苞が花を守っている。実になる時期を逸した花が、苞の内側に並んである。バナナが草であると説明されると、熱帯の植物とは常識を超えていて、これまた驚きである。

この花が 実に変身し バナナ草

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草なれど 実をつける様 木の如し

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2009年11月14日

ビル内の滝を飾るカランコエ

 大都会には思いがけないものがある。日ごろ目にしている人には、日常の風景なのだろうが、初めて出くわすと、驚きである。JR札幌駅の南側で、地下鉄東豊線のさっぽろ駅に接して全農ビルがあり、その地階部分に滝がある。地下1階から地下2階に階段状の人工の流れがあり、滝の趣である。その滝の横の棚に鉢物の花が置かれている。葉に厚みのある多肉性植物のカランコエの花などが飾られていて、異国の風土にある滝をイメージさせようとしているのかな、とも思ってみる。

カランコエ 見下ろす先に ビルの滝

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誰のため 滝の流れに 花飾り

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2009年11月03日

地下街の菊展

 地下街で、恒例のさっぽろ菊まつりが行われている。札幌に初雪が報じられた日に出向いてみる。地上に冬将軍の到来でも、菊の展示会を行うことができるとは、北国の都市での地下街の恩恵を感じる。地下街は雑多な人の流れがあり、丹精を込めた菊に吸い寄せられる人もいれば、無関心に足早に通り過ぎていく人もいる。菊よりは商品の品定め、という客もいる。オーロラタウンやポールタウンの通路に並んだ菊は、冬を感じさせないけれど、通り過ぎて行く人の方は冬の装いである。

花よりは 店に惹かれる 菊まつり

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過ぎる人 冬の装い ポール街

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2009年10月27日

宮丘公園のシモツケ

 この木花は、夏から秋もかなり深まったころまで咲いている。下野の国(栃木県)に多く咲いていることから、地名が花の名前になっている。学名がJapanese spiraeaであり、spiraeaはシモツケ属の植物に付けられて名前である。バラ科の花であり、種の近い花にコデマリやユキヤナギがある。ユキヤナギと聞くとヤナギに関係した植物かと思うけれど、バラ科の花である。雄しべは20本もあろうか、長い花糸を花弁の外に伸ばしている。雌しべの方は、5弁の花びらの中央で5本小さくまとまってある。

雄しべ花糸 伸びて隠すか 雌しべ花糸

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シモツケの 周囲に迫る 秋の色

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2009年10月19日

紅葉撮り

 今年も紅葉の季節を迎えている。見上げるモミジの赤色が鮮やかである。赤く色づいたモミジの葉は、数日は枝に留まっていているとしても、気がついた時には落葉となっていて、地面の方を赤く染めている。地面には、モミジを迎えるようにイヌサフランの花が咲いている。イヌサフランの白と淡い紫色が、地面の赤いモミジをバックにして、色白美人のようにも見える。緑の葉も残っていて、この時期、雪の白一色の世界を見越すかのように、地面を色で溢れさせている。

今年又 赤き染葉を 写し撮り

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紅葉が 美人に仕立て イヌサフラン

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2009年10月14日

リナリア・プルプレアのある礼拝堂

 ヨーロッパ南東部が原産地といわれるこの花は、ゴマノハグサ科の宿根草で、丈夫な花である。そのこともあって、花壇に植えられ、秋が深まっても咲いている。多様な色があるけれど、紫色のものが一般的である。

揺れる花 揺れぬ軟石 礼拝堂

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2009年10月13日

千日紅と札幌テレビ塔

 1957年に竣工した札幌テレビ塔は、高さ147mで、大通りの東端に位置している。観光客が集まるところなので、テレビ塔の周囲は花壇などがあり、手入れが行き届いている。花壇には種々の花が植えられていて、その中に花の色が赤い黄花千日紅がある。茎の先に花がある格好が、赤いペンキの塗装で空に伸びるテレビ塔に、何となく似た感じがする。テレビ塔に似せた形のテレビ父さんがマスコットキャラクターになっていて、テレビ塔の下で観光客との記念撮影に納まっている。

千日紅 テレビ塔似て 赤き花

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マスコット テレビ父さん 人気者

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2009年10月07日

北海道文化放送ビル前の彫刻

 北1条通西14丁目に北海道文化放送の社屋がある。社屋の前に本郷新の「賛歌」、「躍進」の二体の彫刻が設置されている。両方とも裸婦像で、腕を空に向けて広げている。花の時期には小さな花壇が置かれていて、花壇の花を入れて写真を撮る。団子菊には「賛歌」の像、フクシアには「躍進」を組み合わせてみる。季節は十月に入っていて、花の方もそろそろ終わりの季節に近づいている。この会社のテレビ番組に出演したこともあり、都市秘境のテーマをカメラの前で話している。

団子菊 賛歌像見て 花広げ

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フクシアは 躍進像を 飾りたり

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2009年10月06日

蛇の頭のようなサルビア

 清華亭への折れ道の角に珈琲屋があり、その店先に青い花が植えられている。花の形は蛇が口を開け、歯と舌が飛び出しているようにも見える。この花のことは名前もわからずそのままになっていた。百合が原公園に行った時、同じような花に名前が書かれてあり、サルビアとある。サルビアは赤い花かと思っていが、サルビア・グアラニチカと呼ばれる種類のものは色が青い。改めて、珈琲屋のところのサルビアの花を、清華亭の看板と一緒に写真に撮ったが、花は終わりかけていた。

連想は 蛇の舌と歯 花の中

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サルビアの 萎れ花指す 清華亭

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2009年10月05日

ツリバナの実

 秋になるとツリバナの赤い実が目立つ。花は白い花で、夏に咲いていても気がつかない。これに対して、木々の葉が色づく頃になると、ツリバナの丸い赤い殻が葉の落ちた枝にぶら下がっている様は、秋を表現している。この殻はそのうち弾けて、中からこれまた赤い実が釣り下がる。二度にわたって写真を撮って楽しめる花である。同じツリバナでも宮丘公園で見かけるものは野性のもので、エルム緑道のものは園芸用らしく、宮丘公園のものより色が鮮やかで、多くの実が生っている。

ツリバナは 殻から身出し 秋盛り

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園芸種 造り物かと 実の赤さ

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2009年10月03日

南新川フラワーガーデンのハゲイトウ

 北海道聾学校の敷地に沿ってエルム緑道があり、緑道のはずれに南新川フラワーガーデンの看板のある花壇がある。サルビア、マリーゴールド、ペチュニアなどの街路の花壇を埋める代表的な花が植えられていて、秋に入ってもこの花壇には色が溢れている。その中にハゲイトウが鮮やかな色を見せている。ハゲイトウは花を観賞するのではなく、赤や黄色に色が変わる葉が花の代わりに目を楽しませてくれる。ポインセチア同様、葉が花のお株を奪って、花壇でその存在を誇示している。

緑道を 抜けて花壇の 色溢れ

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ハゲイトウ 火炎花壇に 延焼し

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2009年10月02日

彫刻「いのち」を囲む花

 北25条西7丁目の若草公園がある。この公園には「いのち」と題された坂坦道の彫刻がある。母子像で、子を膝に乗せた母親が何か叫んでいる。母子像にしてはこの表情が何であるか、疑問に思っていた。この彫刻は1976(昭和51)年に子供が交通事故で亡くなったのが契機で、翌年に坂が制作している。その背景が、この母親の表情に投影されているようである。1988年にはブロンズ像に造り直されている。像の周囲には小さな花壇があり、種々の花が植えられ、手入れされている。

公園で 「いのち」の像を 花囲み

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秋晴れや コスモスの彼方 「いのち」像

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2009年10月01日

百合が原公園の中国の珍花

 新聞(北海道新聞09・9・30)を見ていたら、「咲いた!中国の珍花」という見出しと花の写真が目についた。地涌金蓮(ちゆうきんれん)と呼ばれるバショウ科の花で、中国では標高1500~2500mの山腹に自生する、とのことである。約200日間咲き続けるとのコメントもあるので、急いで見に行く必要もないところ、その日のうちに百合が原公園の温室に行ってみる。温室の一部屋の中央にデンと置かれた花は、黄色い部分は葉が変化した「苞」で、花自体は苞の隙間に小さく収まっている。

道新記事

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温室を 中国珍花 一人占め

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苞押して 小さき花が 顔を出し

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2009年09月30日

成田山札幌別院新栄寺のアジサイ

 この寺院は、南7条西3丁目にあり、朱塗りの柱の立派な本堂が人目をひく。真言宗智山派の寺で、千葉県成田市の成田山新勝寺の別院に位置づけで、北海道三十三観音霊場の九番札所になっている。宗祖の弘法大師の銅像が境内にある大師堂横に立っている。境内に花らしいものを探すと、こじんまりとした花壇がある。背の低い花しか植えられていないので、花と寺院の建物を一緒に写真に収めるのが難しい。境内の石塀から顔を出していた、色づいたアジサイの花を撮ってみる。

秋の日に アジサイ信徒 新栄寺

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アジサイも 色を合わせて 朱の柱

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 お寺の地下にはこんな空間が。

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2009年09月29日

五天山のタマザキクサフジ(玉咲草藤)

  五天山公園は採石跡を公園にしている。採石のため、階段状になった岩肌に緑を戻そうとして、整備が進められている。この階段状の部分には段数が当てはめられていて、八段目に公園で最も高い展望台がある。それ以上には道がない。道がないところを十段目辺りまで行くと、マメ科の特徴を持った花が目につく。後で調べるとタマザキクサフジで、マメ科の花の特徴である口唇花が球状に咲いている。見方によっては蝶のようでもあり、あちらこちらに蝶が飛んでいるようでもある。

十段目 飛ぶ蝶花や 五天山

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玉咲きの 草藤連想 口唇花

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秋晴れの五天山

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2009年09月28日

真栄春通り公園の秋

 この公園は住宅街にある通りに、彫刻を配した造りになっている。春通り公園であるので、春先に行ってみた時にはクロッカスの花が申し訳程度に咲いていた。今度は秋に入ってから出かけてみる。水の流れていない水路があって、バラの花も見られるけれど、彫刻と一緒に写真に撮る空間を共用していない。公園の中央に座る少女像があり、山本正道作の「かえり道」である。周囲の木の紅葉は未だで、色の乏しい景色にせめて色を加えようと、赤い実を画面に入れて写真を撮ってみた。

かえり道 会う人も無く 秋半ば

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色探し 赤き実入れて 写真撮る

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平岡樹芸センターの色づいたミナズキ

 平岡樹芸センターに咲いているミナヅキの花は、低木に白い花がたわわについている。夏の終わり頃には花は散っていくのかと思っていたら、秋に入っても花は咲いていて、色がピンクに変わってきている。ミナズキはアジサイ科に属していて、アジサイの花も最初のアジサイ色から色が変化して赤みがかったりしていくものがあり、これと同じなのであろう。白一色も豪華であるけれど、白に赤みがさしてくるミナズキの花も見事である。この花は季節に合わせて装いを変える花である。

ミナヅキは 秋の装い 樹芸園

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紅葉を 花が先取り 初秋かな

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2009年09月27日

東本願寺札幌別院のキバナコスモス

 中央区南7~8条、西7~8丁目にわたる広い境内を持つ東本願寺は真宗大谷派札幌別院が寺の正式名称である。この寺の札幌での開基は1870(明治3)年で、1876(明治9)年に札幌別院に改称されている。国道230号線の基になった本願寺道路が1871年に開通しているので、この宗派は布教と並行して本道開発にも貢献している。本願寺本堂は大きな建物で、本堂の前に庭が広がり、水場を設けてビオトープの場所も設置している。キバナコスモスがこの庭に咲いている。

秋の花 境内群れて 本願寺

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境内で 色鮮やかに コスモス花

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2009年09月26日

豊水の庭のダリア

 旧豊水小学校は、開校が1885(明治18)年に遡る由緒ある学校である。2003(平成15)年に札幌市内の小学校の統廃合で廃校になった。現在、校舎は札幌市資料館等に転用されている。この小学校の校庭は現在「豊水の庭」として保存されている。ここに、1916(大正5)年建てられた二階建てのレンガ造り建物がある。これは大典文庫と名づけられた図書館の一部である。小学校の図書館としては、札幌では先駆け的存在である。この庭にダリアの花が咲いていて、秋の日を浴びていた。

豊水の 庭に残りて 文庫跡

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日向花 大典文庫 日陰なり

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2009年09月24日

平岡樹芸センターのイヌサフラン

 秋になると咲き出す花で、咲き始めは葉が無く、花が地面から開くようにして咲いている。平岡樹芸センターは樹木を主体にしており、花が少ないところに、秋ともなればさらに見かける花がない。そんな状況で、イヌサフランの花がかたまって咲いていると、そのピンク色も手伝って目立った存在である。サフランが名前についていてもユリ科の花で、アヤメ科のサフランの花とは異なった花である。薬草として用いられる反面、誤って摂取すると毒草にも変身する花である。

樹芸園 イヌサフランの 色誘い

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花が急(せ)き イヌサフランは 葉を忘れ

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2009年09月22日

モエレ山の野の花

 夏が逝き、秋色の濃いモエレ山には、枯れかかった草地が広がり、花が見当たらない。それでも、野の花といった趣のものなら目に入る。セイタカアワダチソウに似た黄色い花が咲いているけれど、葉に鋸歯の部分が見えるのでオオアワダチソウらしい。アカツメクサもそこここに咲いていて、接写で撮影を試みる。しかし、風が強くて、茎の先端に花を乗せていては揺れが収まらず、フォーカスがなかなか合わない。花の背後のモエレ山には、人影が稜線に立てられた棒のように見える。

野の花は 黄色く泡立ち 夏が逝き

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ツメクサは 登山人見て モエレ山

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2009年09月17日

散歩道のヒルガオ

 日課で、雨が降らなければ、宮丘公園を散歩している。宮丘公園に行く途中にヒルガオの花が咲いている。名前には昼がついているけれど、早朝から花を開いている。もっとも昼に花が開くからヒルガオではなくて、朝顔のように朝咲いて昼には凋んでしまうのに対して、朝に咲いても昼まで花を開いていることから名づけられている。園芸種ではなく、野生の花で、道端に雑草と一緒になってさりげなく咲いている。白い花なので、朝日を浴びると、花に赤みが差して薄茜色に見える。

昼顔を 早朝にみて 日課道

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ヒルガオに 朝日が映えて 薄茜

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2009年09月16日

十五島公園のサラシナショウマ

 この花の漢字名は晒菜升麻である。菜を晒すというのは、この草の若菜を茹で、水に晒して食用にできることに由来している。升麻は漢方に使われる薬のことで、ショウマ類の根を用いる。サラシナショウマは花が集まって白い穂のように見え、薄暗い林の中でも目立つ花である。十五島公園には山野草を集めた花壇があって、ここにサラシナショウマの花をみつけた。花穂の長さは20~30 cmにもなろうか。花穂の重みで下に垂れ下がるように咲いている向こうに、豊平川の流れがある。

上に伸び サラシナショウマ 咲き始め

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花垂れて 豊平川も 下り行き

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2009年09月15日

モエレ沼公園ノコンギク

 モエレ沼公園に花を期待して行くと当てがはずれる。この公園は芝生と造形が基調になっていて、花壇のようなものはない。精々あって雑草扱いの野の花である。そこで、野の花を求めてモエレ沼の方に下っていくと、雑草の黄色いセイタカアワダチソウが生い茂っている。その中に混じって、野生のユウゼンギクも目につく。モエレ沼の岸近くの低いところから見上げようにしてノコンギクの写真を撮ってみる。背景にはモエレ沼公園の中核施設のガラスのピラミッドが写っている。

人工と 野生交錯 モエレ沼

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花びらに 虫の止まりて 夏惜しむ

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2009年09月14日

北郷公園のヒマワリ

 公園にパークゴルフ場が併設されていると、平日の公園で一番利用されているのはこの場所である。少子化、高齢化が進み、公園は子供の遊び場よりは年配者の集う場所になってきている。北郷公園は道央自動車道から東に延びる北郷緑道に接してある。広さ4.7haの公園内にはスポーツ施設があり、パークゴルフ場も大きく取られている。コースには小さな花壇が点在し、ヒマワリやコスモスの花が植栽されている。年配者のグループが花に見守られながら競技を楽しんでいる。

花を背に ボール打つ人 秋の空

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芝生隅 色を誇示して 小花壇

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2009年09月13日

川下公園のバラ

 ライラックの季節を過ぎて川下公園に出向いてみると、緑の葉のみのライラックの木が並んでいるだけで、これはといって見るべき花もない。かろうじて、バラの花が目に止まったので写真を撮ってみる。ハマナスの感じがするバラの花で、紅色の花びらが風に揺れている。秋が近い青空を背景にすると、バラの花も生き生きと見えてくる。これが曇り空であると、同じ種類のバラでも感じが随分と変わる。天気による花の雰囲気のこの変わり様は、人間場合も同様かもしれない。

青空を 背にし生き生き 紅の顔

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曇り空 気分映りて バラの花

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2009年09月12日

観照寺のヒマワリ

 真言宗は弘法大師が宗祖で、同行二人(どうぎょうににん)で弘法大師と一緒に四国八十八ヶ所の札所巡りがある。このお遍路システムを北海道にも取り入れる試みがあり、道内版八十八ヶ所が定められているらしい。真言宗の観照寺は北海道八十八ヶ所のお寺の一つである。境内に十一面千手観音の小堂があって、中を覗くとパソコンが置かれ、そこに観音像が映し出されていたのにはびっくりした。境内にヒマワリからバトンを渡されたかのように、秋明菊にも似たダリアの花が咲いていた。

ヒマワリも 同行二人 観照寺

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ヒマワリの バトンを受けて ダリア花

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2009年09月11日

慧照寺の蓮

 澄川の紅桜公園の近くにこの寺がある。木造二階建ての住居部分と一緒になった造りで、普通の寺とは少し感じが違う。この寺の前の広場の横に、蓮の花を咲かせた鉢が並んでいる。蕾のもの、花が開いたもの、実に変化したものとあって、見比べると面白い。写真を撮っていると、寺の家族の人が出てきて少し説明してくれる。住職の趣味で、冬には水の入った鉢は外に置いておくと割れてしまうので、寺の内に移動するそうである。夏場に蓮を鑑賞すには労力がかかっているのを知る。

鉢の水 蓮を浮かべて 葉に雨滴

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蓮の実は 見つめ返して 多眼なり

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2009年09月10日

滝野すずらん丘陵公園のボリジ

 ボリジの花が咲いているのを見つけた。この花はハーブの一種であり、スターフラワーとも呼ばれ、花の形が星を連想させる。写真の撮り方によっては、花よりは嘴を持った鳥のようにも見えてくる。茎からガクに細かな毛状のものがあるので、一層鳥か他の動物の雰囲気がある。光の当たり方で濃い空色であったり、藍色に見えたりする。ボリジの花の彼方に、景観用のサイロが見えている。空はボリジに合わせたかのように水色で広がっている。ここはもう秋の気配に満たされている。

嘴(くちばし)を 突き出しボリジ 飛び立つか

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秋空に 紺色星の ボリジかな

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2009年09月08日

ハスの実とトンボ

 ハスはハチスとも呼ばれている。「はちす」と入力すると「蓮」に変換されたりする。当然「蜂巣」とも変換される。名前の通り、実のつまったハスは蜂の巣に似ている。植物園で、バケツで育てられているハスは至近距離で撮影できる。秋も近づいてきている証で、トンボが一緒に写っている。トンボの複眼にはハスの実が何十倍もの数の実になって写っているのだろう。至近距離の撮影には便利であるけれど、本来の池の中に咲いているハスの趣を感じとることが出来ない。

複眼の トンボに似せて ハチスの実

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実の落ちて 空き室目立つ 花托かな

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2009年09月05日

カナディアン・ロックガーデンのブルーベル

 植物園にはカナディアン・ロックガーデンと名づけられた一画がある。北大植物園とカナダのブリテッシュ・コロンビア大学植物園が姉妹提携を結んでいることから、この名前が付けられている。砂や小石状の庭があり、そこにブルーベル(Bluebell)の名前のついた花が咲いている。これは桔梗色のホタルブクロで、カナダでは「青い釣鐘」の意味が花の名前になっている。キキョウ科ホタルブクロ属の花と記されていて、確かに桔梗の花にも似ている。学名のカンパニュラの英文も目に入る。

釣り下がる 青き釣鐘 カンパニュラ

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桔梗似て ホタルブクロは カナダ産

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2009年09月03日

豊平公園のブッドレア

 豊平公園の広場の横で、房状の桃色の花が目についた。この花の名前の標識があるので読んでみると、「ブッドレア」と書かれてある。聞いたこともない花である。一名「フサフジウツギ」とも呼ばれるとのことである。漢字で書くと「房藤空木」である。フジウツギ科に属し、細かなラッパ状の花が房状になっているからこの名前がつけられたのだろう。蕾の花は藤色で、ライラックの一種のような感じがする。殺虫、解毒作用があるそうで、役に立つ花のようである。

花も名も 初めて知るや ブッドレア

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蕾色 藤の色なり フジウツギ

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2009年08月23日

伏見東緑地

 藻岩山ロープウェイの山麓駅に小公園が隣接していて、ここは伏見東緑地である。父、石森和男と長男延男の文学碑や、鳳帥流現代朗吟会の吟魂碑などが目につく。碑の近くに池があり、水練が咲いている。緋色の金魚が泳いでいて、水練の花と同じ画面に入るタイミングを狙って写真を撮ってみる。池の上にはネットが張られていて、これはカラスから金魚を守るためのものかと推測する。夏の終わりで、大型のトンボが水面の上を飛んでいるけれど、こちらは撮ることは出来なかった。

水練が 伏見の池で 対で咲き

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金魚対 花の対見る 池の中

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2009年08月22日

サッポロファクトリー横のムクゲ

 サッポロファクトリーにはアトリウムがあり、アトリウムの東側は永山公園につながっている。アトリウムを出たところにムクゲの木があって、花をつけている。花は朝開き、夜は閉じて、これを2,3日繰り返して散ってゆく。日本では古くは朝顔と呼ばれていて、後に槿の字が当てられた。韓国の国民花である印象が根付いていて、この花の名前を聞くと韓国を連想する。永山公園には旧永山武四郎邸があり、ムクゲの花の先に延びる道路の向こうにこの邸宅の門が見えている。

ムクゲ花 南国風で アトリウム

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花の先 歩道の延びて 永山邸

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2009年08月18日

羊ヶ丘のコスモス

 もうコスモスの季節である。羊ヶ丘展望台の近くの草地で羊が夏草を食んでいる柵のところには、コスモスが花盛りである。秋桜との花名を目にすると、秋の顔がはっきりして来る。それにしても、夏という感じから遠い年であった。遠くには札幌ドームの屋根が銀色に輝いている。

羊群れ 白銀の屋根 秋桜

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真夏日は 何処に去りて 秋桜

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2009年08月12日

札樽道下のヒマワリ畑

 今年(2009年)の夏は曇りと雨の日が多く、気温も低めで夏の感じがしない。それでもお盆を迎える頃には夏らしい暑さの日もあり、今まで目にも留まらなかったヒマワリ畑が、夏を呼び込んだかのように見えてくる。ヒマワリの花は勝手な向きにあるようだけれど、やはり大方は南向きである。ヒマワリ畑の背後に見えるのは札樽道で、この辺りではこの高速道路は東西方向に延びていて、ヒマワリ畑の北にある。札樽道の方向に向くヒマワリがないのが写真に撮ってみてもわかる。

黄色満ち 短き夏を 招き寄せ

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南向く ヒマワリの北 札樽道

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2009年08月11日

三里塚小学校のサルビア

 清田区の里塚に三里塚小学校がある。この小学校の校木は樹齢140年にもならんとしているオンコの木である。校舎の横にあるこのオンコの木の前には説明板があり、明治2(1869)年あしりべつ駅逓の広島次郎左衛門が植えたと伝えられた木である、と書かれている。オンコの木の幹が空洞になって倒壊の心配のせいか、コンクリートが幹に詰められている。校庭の花壇にサルビアの花が植えられていて、赤い花の色が古木の幹のくすんだ色をバックに、より鮮やかに見えてくる。

サルビアの 赤の冴えたり オンコ前

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サルビアが オンコ飾りて 小学校

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2009年07月20日

北海道立文書館別館のタチアオイ

 道立文書(もんじょ)館は赤れんが庁舎内にある。その別館が北1条西4丁目の角のところにある。建物は道内初の公立図書館として1926年に建てられ、その後三岸好太郎美術館となり、現在の施設に衣替えである。一般市民は許可無く出入りできないので、この重厚な建物が何であるか知らない。玄関の古ぼけた木の表札を見て、書籍や文書に関係する建物であることを知ることになる程度である。建物の前の猫の額ほどの場所にタチアオイの花が咲いていて、建物に色を添えていた。

タチアオイ 表札文字に 文書(もんじょ)館

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重厚な 造り和らげ タチアオイ

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2009年07月15日

北郷時計台

 他地区の札幌市民にとっては、北郷地区は馴染みの薄い地区である。北郷で思いつくものがあるとすれば、道央高速道の北郷インターチェンジぐらいだろうか。道央自動車道の写真を撮るため、高速道路と交差する前出の北十三条・北郷通を自転車で走っていると、時計台が目に付いた。外見は中央区にある本家の札幌時計台とそっくりである。この時計台には「北郷時計台」の文字が見え、レストランである。道路脇にある花の背景にこの時計台の建物を取り込んで写真を撮ってみた。

花びらを 写真に貼付 時計台

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北郷に 時計台あり レストラン

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2009年07月14日

藻岩山裾の馬頭観音社のアジサイ

 路面電車の車庫の裏手に、藻岩山の山裾と住宅地の間を縫うように小道が延び、道の脇に小さな社がある。馬頭観音の文字があり、鳥居はあまり見かけない白色で塗られている。狭い境内にこれも白いアジサイが咲いていて、鳥居と同じ画面に映るようにあれこれカメラの角度を変えて写真を撮ってみた。そこへ観光客と思しき女性が通りかかり、こちらが熱心に写真を撮っているので、名のある社と間違えたらしい。ケータイで写真を撮り出し、その様子がこちらのカメラに写っている。

アジサイは 白色増して 白鳥居

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ケータイに 名も無き社 旅土産

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2009年07月13日

白石亭の庭の花

 北海道新聞の札幌版に市民団体が市長に白石亭の存続の要望書を手渡した記事が出ていた。どうもこの札幌市所有の建物は売却される雲行きである。「札幌の秘境」で白石亭の茶室を秘境の茶室として紹介していて、もしこの建物がどこかに売却され、取り壊されることになれば、札幌の秘境の一つが無くなることになる。それなら、今のうちに写真でも残しておこうと、建物の周囲の庭園を撮ってみた。夏で庭園の緑は目立つけれど、少ない花の花菖蒲、シャクナゲが写真に収まった。

シャクナゲは 来年も見る 白石亭

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庭園の 疎水も枯れて 花菖蒲

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白石亭の庭の花

 北海道新聞の札幌版に市民団体が市長に白石亭の存続の要望書を手渡した記事が出ていた。どうもこの札幌市所有の建物は売却される雲行きである。「札幌の秘境」で白石亭の茶室を秘境の茶室として紹介していて、もしこの建物がどこかに売却され、取り壊されることになれば、札幌の秘境の一つが無くなることになる。それなら、今のうちに写真でも残しておこうと、建物の周囲の庭園を撮ってみた。夏で庭園の緑は目立つけれど、少ない花の花菖蒲、シャクナゲが写真に収まった。

シャクナゲは 来年も見る 白石亭

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庭園の 疎水も枯れて 花菖蒲

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大通公園の「泉」像

 大通公園の顔は「泉」像の三人娘であろう。作者は本郷新である。この彫刻の傍には花壇があり、色とりどりの花が植えられていて、大通公園の季節感を増幅している。ラベンダーは夏を告げる花で、薄紫の花が開いている。彫刻の娘達が空に向かって腕を伸ばしているように、小さな花弁が上向きに開いている。目立つ青い色の花もあるけれど、花の名前はわからない。花弁が5枚の花で、人形(ひとがた)にも見える。この花も腕と脚に見立てられる花弁を大きく広げた形になっている。

ラベンダー 乙女の像に 夏を告げ

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名も知らぬ 人形(ひとがた)の花 四肢伸ばし

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2009年07月11日

噴水の季節の旭山記念公園

 公園名に記念の文字が付いているのは、札幌市の創基百年を記念して造成されたことによる。開園は1970(昭和46)年で、改修工事が行われて現在の公園になっている。札幌市の西には山が連なり、その麓にこの公園は位置している。このため、公園から東側に開ける大都会札幌市を一望にすることが出来、見晴らしの良い公園である。石の階段と噴水のあるプールが核になっていて、噴水が見られる季節には親子連れが水遊びに興じているのをタンポポモドキが眺める風景となっている。

吹き上がる 水に黄の花 夏本番

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飛ぶ水に 母子の遊ぶや 旭山

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2009年07月10日

幌平橋下のバラ

 豊平川の河川敷に延びるサイクリングロードを川下に向かって走っているとアーチのある橋が見えてくる。これは中島公園と中の島をつなぐ道路に架かっている幌平橋である。幌平橋はアーチ橋のように見えるけれど、これは橋の補強のために元の橋に並行に設置したアーチ部分が見えているためである。橋の下の河川敷には花壇が設けられていて、バラの花が植えられている。花は既に盛りを過ぎつつあって、写真に耐えられそうな花を選んで、背景に幌平橋を入れて写真撮影である。

バラも見る 補強のアーチ 二重橋

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被写体に 蕾を探し 河川敷

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2009年07月09日

東海大学札幌分校のラベンダー

 同校は南区南沢にある。南沢は国内におけるラベンダー栽培発祥の地であることから、同校の構内にラベンダー畑が作られ、花が咲く期間中、市民に開放されている。広さは2200㎡で、約3600株が植えられている。見学した日に、同校の付属高校の生徒達がこのラベンダー畑にいた。摘み取ったラベンダーの香りの抽出実験を、同大学で行うのを体験する課外授業である。ラベンダー畑から見上げるとパラボラアンテナがあって、大学の構内では、花は光線をアンテナは電波を受けている。

高校生 香り抽出 まず鼻で

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光線も 電波も受けて 学府内

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2009年07月08日

石山緑地のタンポポモドキ

 札幌軟石の採石場跡を公園化した石山緑地は南北のブロックに分かれていて、南ブロックに写真の被写体としては絶好の景観が広がる。ただ、この景観も少しずつ変化しているようで、ネガティブマウンドと名づけられた石の階段造りの背景にある、軟石の独立した崖の尖った頂上に、以前は木が生えていたのを写真で見たけれど、今はそれが無い。この場所からさらに南側に午後の丘と名づけられた石の置かれた広場がある。ここでタンポポモドキを撮ったらX線写真のように写った。

軟石の 崖山頂の 木の消えて

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午後の丘 X線で 花透視

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八紘学園の花菖蒲園

 八紘学園は農業専門学校で学生の農作業実習の一環として花菖蒲の管理を行い、花が見頃になると有料で市民に花菖蒲園を開放している。花菖蒲園には450種、約10万株が植えられていて、順番に開花が進んでいく。同学園のオリジナルな品種も含め、様々な色合いと花弁模様の花が咲いている。カメラやケータイで花を撮る人がそこここに居る。花菖蒲園の先には牧草地が広がり、さらにその奥に月寒アルファコートドームの屋根が見え、花菖蒲と白さを競っているかのようである。

ケータイで 花撮る人居て 菖蒲園

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花開き ドーム屋根閉じ 白競い

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2009年07月06日

屯田公園のハマナスとタンポポモドキ

 北区屯田地区に屯田季実の里と名づけられた団地がある。名前の季実の意味がわからないのだが、季節に関係した造語らしい。屯田公園はこの団地群に囲まれてある大きな公園で、団地同様新しく造られた公園で遊具も揃っていて、利用者も多いようである。公園横の道路にはハマナスの花が垣根を作り、その内側の公園敷地にはタンポポモドキが、黄色い花の絨毯を広げたかのようである。この二つの花は札幌ではよく見かける花で、赤と黄の取り合わせが彩りのよい風景を創っている。

季実の里 花は赤黄(あかき)で 新公園

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花に向く 視線に遊ぶ 遊具あり

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前田森林公園のラベンダー

 この公園は手稲区の新川と新川通に面してある。面積は50 ha を超える広い公園大である。公園の売りは長さ600m、幅15mのカナル(運河)とカナルの両側に植えられたポプラ並木が作り出す景観である。ただ、夏にはこのポプラから大量の綿毛が飛び、これがカナルの水面や歩道を覆って、情緒を感じる以上のものになっている点が気になるといえばいえる。ラベンダーが申し訳程度に庭園に植えられているけれど、周囲の景観が写真向きであるので、花を引き立たせている。

バタ臭く 展望台に ラベンダー

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手稲山 カナルの彼方 雲帽子

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2009年07月05日

ミュンヘン大橋とハマナス

 ミュンヘン大橋の下を通過しているサイクリングロードを走ってみる。初夏で陽が出れば暑いところ、曇り空で気温も高くなく、サイクリングには良い日である。しかし、青空の下でのミュンヘン大橋の写真を撮るのは諦めなければならず、写真撮影からは良い日ともいえない。自転車道には所々ハマナスが植栽されていて、緑の中でハマナスの花の赤い色が景観の色のスパイスになっている。斜張橋の吊橋であるミュンヘン大橋の幾何学模様が、曇り空に定規で描いたように見えている。

ハマナスは 斜張のなくて 上開き

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大橋は 幾何学模様 空に描(か)き

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2009年07月04日

大通公園の日時計

 大通公園の西六丁目のところに日時計がある。太陽の影を作る指針は札幌の緯度に合わせて43°の傾きで設置されている。北半球では太陽が東から昇り影は西から北、東方向へ移動していく。この影の動きを地面で見ると時計回りになり、時計の針の動きは日時計から来ているのがわかる。日時計の周囲は花壇になっていて、ベコニアやパンジーの花が植えられている。丁度花フェスタが行われていて、花壇の向こうに花屋のテントが見え、このときばかりは花壇の花は脇役に回る。

日時計の 指針の傾度 北緯なり

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パンジーは 脇に控えて 花フェスタ

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2009年07月03日

水穂大橋と河原の草花

 豊平川に架かる水穂大橋を取材するため、河川敷に整備されたサイクリングロードに入ってみる。水穂大橋は苗穂と菊水の両地区名から一字ずつ取って命名している。アーチ橋で形は美しい。しかし、橋の両側の中心に傾いたアーチに渡した梁の部分に着雪し、これが落下する問題点があり、その対策に余分な予算が注ぎ込まれた橋でもある。サイクリングロードの周囲にはアカツメクサやタンポポモドキが咲いている。陽の光が強いせいか、アカツメクサの色が褪せたように見える。

黄の冴えて タンポポモドキ 初夏を告げ

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陽の強く アカツメクサの 褪(あ)せて見え

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2009年07月01日

札幌市資料館前庭のバラ

 札幌市資料館は大通公園の西端で、ここで大通公園が終わるのを示すかのように軟石造りの建物がある。建物は元札幌控訴院、つまり裁判所で、その名残で正義の女神テミスの目隠し顔の像が取り付けられている。建物の前は大通公園につながっていて、夏が始まる頃はこの辺りはバラ園になっている。噴水や佐藤忠良の若き女性の像があり、大通公園の見所のひとつである。札幌には他にもバラを集中的に植栽しているところがあり、代表の認知度は低いけれど札幌を代表する花である。

燃えるバラ 緑が静め 資料館

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噴水も バラ庭園も 夏に入り

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2009年06月29日

大通公園花フェスタ

 大通公園の夏の風物詩の嚆矢切るものは、公園に園芸店の軒が並び、花が店の内外に溢れ、品定めする客が集まる花フェスタである。この時は大通公園に花の七色が溢れる。色もデザインも古色蒼然として立っている公園の聖恩碑も、この時ばかりは臨時の花壇の背景になって、花との対比を際立たせている。あたかも古代の遺跡が花の市(いち)を俯瞰しているかのようである。好みの花を、思い思いに品定めして買い求めるのは年配者が多く、若者が幅をきかせるイベントからは遠い。

花フェスタ 碑の演出は オベリスク

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聖恩碑 花壇の額に 収まりて

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2009年06月28日

白石の環状通のバラの花

 白石区の区花はバラの花である。地下鉄東西線と環状通が交わるところに白石駅がある。この環状通には分離帯が設けられていて、白石駅近辺の分離帯にバラの花が植えられている。夏が近づくとこれらのバラが咲き出して、自動車がひっきりなしに往来する道路に見所を作っている。車の途切れるのを待って分離帯に渡り、バラの写真を撮る。旧国鉄千歳線跡の白石サイクリングロードが環状夢の橋で環状通を横切っている。バラの花の向こうにはこの橋が夏の空を背景に写っている。

区花のバラ 咲く分離帯 夢の橋

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目に入る 赤はシグナル バラの花

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2009年06月27日

百合が原公園のヒマラヤの青いケシ

 メコノプシス・グランディス、通称ヒマラヤの青いケシの花を最初に目にしたのは小樽市の赤岩園芸で、「小樽・石狩秘境100選」の取材時である。赤岩園芸の続木忠治氏が英国のエジンバラ国立植物園との交流で、この花を日本で最初に咲かせることに成功したエピソードを前書で紹介した。気温が25℃以上になると駄目になる花で、栽培が難しい。札幌では滝野すずらん丘陵公園や百合が原公園で育てられている。百合が原公園のものは今年(2009年)はまばら咲きで色も薄かった。

ヒマラヤの 青いケシ咲き 百合が原

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ヒマラヤの かの地の青さ 薄れ咲き

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2009年06月26日

札幌諏訪神社前のラベンダー

 この神社は国道5号創成川通に面してあり、本社は長野県諏訪湖にある諏訪神社である。神社の前で国道5号に別の通りが合流していて、合流部分に三角形の空き地があり、ここにラベンダーが植えられている。札幌で今年(2009年)初めて日中真夏日を記録した日にこの場所を訪れると、ラベンダーが咲き出していて、青紫の色が広がっている。ラベンダーの向こうに、道路を隔てて諏訪神社の鳥居が見える。ラベンダーの花の色が目に入るようになると札幌にも本格的な夏が訪れる。

真夏日の ラベンダー越しに 諏訪神社

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真夏日や 目に紫の 車中人

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2009年06月25日

宮丘公園のアカシア

 アカシアの花として歌に現れるこの白い花を咲かせる木は、1870年代に外国から持ち込まれたものである。学名のpseudoacaciaの訳をニセアカシアとしたため、この名が本名となるけれど、偽の修飾語を取って北海道ではアカシアで通用している。和名もついていてこちらはハリエンジュ(針槐)である。六月の上旬から中旬花の季節には、高い木の枝に白い花がたわわに咲いている。西区の宮丘公園ではアカシアの花が散って木の下のアスファルトの道が白い花で埋め尽くされている。

直訳の 偽アカシアは 槐(えんじゅ)花

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アカシアの 花が敷きつめ 白絨毯

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2009年06月22日

北海道百年記念塔とアカツメクサ

 札幌市の北東部から江別市に広がる野幌森林公園には遊歩道が延びる。江別市西野幌にある自然ふれあい交流館から札幌市厚別町小野幌に建っている北海道百年記念塔までの遊歩道を歩いてみる。六月の中旬で緑が濃くなっているけれど、花の姿はアカツメクサが目に入るぐらいである。遊歩道脇のアカツメクサの向こうに百年記念塔が見えているのを写真に収める。途中から先生に引率された小学校の児童の一団の後につく。課外授業の遠足らしく、記念塔まで一緒に歩くことになった。

記念塔 アカツメクサが 道案内

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行く手には 子らが歩いて 赤い花

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2009年06月21日

祭列を見る沿道の花

 札幌神宮例祭の行列の行く沿道に花が植えられていて、花達も祭列の見物である。経営再建の真最中のデパートを見る位置にパンジーの花が植えられていて、その前を稚児と母親を乗せた人力車が通り過ぎてゆく。祭りの行列も昼休みの中継場所である頓宮に近づいて、二条市場の横を通過していく。天狗と氏子の後ろに鼓笛隊が続く。沿道にあるのはゼラニウムの花である。この花は雪のある北海道では室内の鉢植えが一般的であるけれど、夏には路地植えで都会の歩道を飾っている。

パンジーも 群がりて見る 祭り列

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ゼラニウム 天狗の赤さ 目を瞠(みは)り

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2009年06月19日

川下公園のライラックの森

 白石区川下公園にはライラックの森と命名されたライラック園がある。多くはカナダのロイヤル・ボタニカル・ガーデンから枝の提供を受け、接木によって増殖したものである。ライラックは園芸用に品種改良が行われていて、先の王立植物園がライラックの品種の登録管理を行っている。登録園芸品種は2600にもなり、川下公園では200種類が植えられている。園内には、普通のライラックしか見ていない目には、これもライラックかと目新しいプレストンライラックが咲いている。

早咲きに 遅咲きかでて リラの森

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ハシドイの 掛け合わせ種で プレストン

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2009年06月16日

虹の橋とジャーマン・アイリス

 「白石サイクリングロード」改め「陽だまりロード」が厚別川を横切るところに虹の橋がある。橋は完成まで2年を要し、1981(昭和56)年に開通している。橋名は一般公募で「虹の橋」となった。確かに、アーチの形は虹を連想する。自転車道の橋であるので、橋の欄干に車輪がデザインされ、車輪は彩色されている。遠くからは色とりどりの車輪は見えない。橋の下の厚別川の両岸は緑地になっていて、ジャーマン・アイリスが咲いている。虹の橋の色を補っているかのようである。

独(ドイツ)アヤメ 見上げるアーチ 虹の橋

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虹の橋 色は河原の 独(ドイツ)アヤメ

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2009年06月12日

陽だまりロードのジャーマン・アイリス

 旧国鉄千歳線を造り変えた自転車道路は白石サイクリングロードと呼ばれていた。JR北広島駅まで延びるこの道路の札幌側の部分は、2008年に市民の応募から選ばれた「陽だまりロード」に名前を改めている。しかし、道路のところどころにある標識は白石サイクリングロードがそのまま残っている。この自転車道の道端にジャーマン・アイリスが植えられ、手入が行き届いている。自動車に気を配る心配がないので、自転車でも歩いても、花に目をやりながら通り過ぎることができる。

旧鉄路 曇り空なり 独アヤメ

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自転車の 親子も見るや 独アヤメ

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2009年06月08日

栗林記念館のツツジと馬の像

 「身近な都市秘境を歩こう」のコースの下調べで、栗林記念館を訪れた。栗林とは八紘学園の創始者の栗林元二郎のことである。記念館は1907(明治40)年に建てられた吉田善太郎の別邸を栗林が購入したもので、現在は北海道農業専門学校八紘学園が管理している。記念館の周囲には巨石やイチイの巨木が並んでいて、見応えがある。その中に親子の馬のブロンズ像が置かれてあった。制作者や制作の経緯はわからない。馬の目玉が印象的で、咲いていたツツジの花と一緒に撮ってみた。

親子馬 見る人もなく 記念館

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剥き出した 馬の目撮りて ツツジ花

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2009年06月06日

北四条通のベニバナトチノキ

 北3条と北4条の境の道路の北4条通は、西19丁目にある札幌龍谷高校の敷地にぶつかって消えてしまう。この北四条通に沿って、道路の両側にベニバナトチノキの並木がある。この木はヨーロッパが原産のセイヨウトチノキ(マロニエ)とアメリカ原産のアカバナトチノキを交配させた花木で、5月下旬から赤い花をつける。ローソクの炎のように空に向かって咲いている。以前写真に撮ったときは北海道神宮の例大祭頃まで咲いていてけれど、最近は花期が早まっているようである。

花期進み 炎の形 崩れおり

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紅花や 並木横切る 乳母車

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2009年06月05日

散歩道の藤の花

 朝の散歩道に、地主だった農家があって、広い敷地に花木が植えられている。春になるとツツジ、梅、リンゴ等の木花と一緒に藤の花が見頃となる。幹の状態からかなり年を経た木らしく、藤棚から花房が垂れ下がり、歩道まではみ出している。藤の花の愛好家と見受けられる家があって、宅地に藤棚を整えて藤の花を咲かせているのを時々見掛ける。しかし、年々広がる枝と花のため、広い敷地がないとこの花を植えるのは無理のようで、他人の庭のものを愛でるのがよいようである。

散歩する 足の止まりて 藤の花

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春空の 色を加えて 藤の花

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2009年06月04日

北大構内のクロユリ

 北大の絵画サークルに「黒百合会」があり、同会の名前に因んで、かつて構内に自生していたクロユリの群生地を再現しようというプロジェクトを立ち上げた。花木園と呼ばれる一画に七百個ほど植えたクロユリの球根から、百個ばかりが花を咲かせたのが2006年のことである。この時は新聞にも報道されて、北大の新名所出現という感じであった。ポプラ並木の横で、「幻の」の修飾語の付くこの花が今年(2009年)も咲いている。黒褐色の色をして下向きに咲く花は神秘的な雰囲気がある。

クロユリは 老いたポプラの 横で咲き

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神秘色 今年も見せて 花木園

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2009年06月01日

札幌市エレクトロニクスセンター横のリラの花

 札幌市の先端産業基地としての企業団地札幌テクノパークが造成され、その中核施設の標記の建物が竣工したのが1986年であるので、もう20年以上が経っている。竣工時に周囲の環境整備も行われ、樹木の植栽も行われただろう。その時植えられたものかどうかわからないけれど、建物の横にライラックが咲いている。企業団地内の会社もその中の人達も、激しく変化する技術を生業にしていれば、どんどん変化している。栄枯盛衰の言葉を毎年花をつけるライラックに重ねてみる。

この建屋 机のありて リラの花

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リラ知るや 栄枯盛衰 団地内

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あそぶべ公園のライラック

 公園名には大通公園のように場所を表すものの他、すずらん公園、ライラック公園のような花の名前、やまばと公園、かっこう公園のような鳥の名前、木の名前、川の名前と色々ある。しかし、あそぶべ公園のネーミングは異色である。地下鉄東西線のバスセンター駅から北に一区画歩くとある小さな公園で、道路地図にも公園名が出ていない。平日の日中の公園には親子連れが一組居ただけである。ライラックの花木があって、丁度この木花の季節で、公園横の道路を歩くと目に留まる。

あそぶべや 遊ぶ親子に リラの花

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遊具有り 遊ぶ子の無く ライラック

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2009年05月31日

北大構内のライラック

 この季節、北大構内のあちらこちらでライラックの花がその存在を誇示するかのように咲いている。ライラックの花の傍には「動物染色体研究施設」や「地震火山研究観測センター」の案内板が見える。これらの案内板は学府内に咲く木花であることを強調している。北大名所のポプラ並木の近くにもライラックは咲いているけれど、こちらの主役はやはりポプラで、ライラックは脇役といったところである。ここまで足を運ぶ観光客の目にホプラがあっても、ライラックはどうだろうか。

学問の 名を背負い咲き ライラック

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ホプラたて 脇役回る ライラック

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焼山のシラネアオイ

 南区の藤野にある焼山登山中にこの花をみつけた。白根山の葵の花というネーミングである。この山には登山道がなく、国道230号線から見える山の反対側は採石場となっていて、山の大半が削り取られている。採石場ということで、こちらからの登山道は無いので、国道側から山に入り、道無き笹薮をこぎ分けて頂上に出る。頂上付近で、笹薮が切れた開けた場所にこの花が幾つか目に留まる。白い大きな花弁を広げているが、図鑑にあるものはもっと赤みを帯びた花に写っている。

焼山で シラネアオイを しばし愛で

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登山道 シラネアオイの 白さ映え

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2009年05月30日

パープルロード

 環状通から始まる伏古拓北通の中央分離帯は藤が植えられ、パープルロードとも称されている。この伏古拓北通の始まり部分からモエレ沼公園までの区間に四百本の藤が植栽されている。伏古の地名はアイヌ語からのもので、「藤古」と表記した時もあって、これから藤を植えて並木道にした経緯がある。五月の下旬にこのパープルロードを歩いてみる。この道路に隣接する伏古公園に沿った区間だけであったけれど、期待が大きかったせいか、思ったほどの藤の花には出会えなかった。

藤古から 伏古を通る 藤の道

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期待した 藤のトンネル 肩透かし

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2009年05月29日

時計台とライラック

 札幌市のシンボルの建物は時計台であり、市花はライラックである。ライラック祭りが毎年五月の中旬に始まり、時計台の庭のライラックも開花して、札幌の二つのシンボルを同時に見ることのできる季節となる。時計台には開拓使のシンボルの赤い五稜星がデザインされて屋根の飾り部分に見ることができる。一方、ライラックの花びらは四弁である。札幌市の徽章は中に五稜星、外側に雪の六華がデザインされている。花やシンボルに関係する数に関して、実物を見て歩くのも面白い。

シンボルは ライラックの花 時計台

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リラの花 五稜星見る 四弁花

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2009年05月28日

新川中央公園の藤の花

 この公園は西野・屯田通が新川を横切り、西区発寒から北区新川地区に入る辺りにある。園内に新川開基百年記念碑があり、「不撓不屈」の文字が刻み込まれている。新川地区の開拓は1889(明治22)年頃から始まっている。湿地帯であったため、水害に見舞われ、その対処策として人工の川である新川を開削している。この川は物資の輸送にも利用された。このようなこの地区の歴史を不撓不屈の文字に込めている。公園の中央には藤の大木があり、春には見事な花を咲かせている。

藤の花 不撓不屈の 文字見つめ

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新川の 空の青色 藤の花

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赤れんが庁舎のツツジ

 道庁赤れんが庁舎の正面にのびる花壇にはツツジが植栽されている。ツツジは明るい赤色(ツツジ色)で、これに桜の花や庁舎の赤レンガ色も加わり、春の赤れんが庁舎前広場を華やかな絵画仕立てにしている。絵画理論のように、手前のツツジが明るい色で、背景のレンガ造りの庁舎が、逆光の関係もあって暗い色で描かれたようになっている。写真でもそのような明るさ配分である。赤色の溢れる空間では、白い装いが目立ち、写真を撮ると、白服が景観のアクセントになっている。

ツツジ色 赤レンガ色 明暗で

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白服は 赤の空間 アクセント

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2009年05月27日

時計台庭のクロユリ

 時計台の敷地内の庭に、昨年(2008年)クロユリの球根が植えられ、花を咲かせているとのニュースが新聞に出ていた。開拓時代には札幌のあちらこちらに自生していたこの花は、札幌の都市化と共に消滅していった。「黒百合は恋の花」と歌われていて、その黒褐色から神秘的な恋、場合によっては邪恋を連想しそうである。背たけが低く、下を向いて咲くので、カメラアングルを地表から設定して写すのが難しい。恋人に近づくようにして、恋の花を上から撮っているのを見かけた。

邪恋否 神秘な恋で 時計台

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近づきて 上から撮るは 恋の花

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ライラックと修学旅行生

 札幌のライラック祭りの頃は修学旅行の季節でもあるようだ。大通公園にはいくつもの学校の生徒達が集団で記念撮影をしたり、歩いていたりする。リラとも呼ばれるライラックの花は、小さな個々の花が固まって花房になっている。それが集団になっている女子生徒達の印象に重なる。この時期、公園を紫で彩るのにはライラックの花に加えて藤の花がある。こちらも花が集団になって花房を形成している。ライラックが上向きで咲いているのに対して、藤花は下向きに咲いている。

女子生徒 集まりて咲く リラ花房

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生徒行き 下向く藤に ライラック

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2009年05月24日

百合が原公園のムスカリ

 ムスカリの花名はギリシャ語で麝香を指すムスクからきている。近づいて見ると花というよりブドウの実のように見える。このことからブドウヒヤシンスとも呼ばれる。密植すると、見事な花の絨毯になる。この絨毯に模様を入れようとして、色違いのチューリップなどを植込むと、花で描いたタペストリーを地上に広げたようである。百合が原公園のサイロの前がムスカリ畑になっていて、青い色の中に色とりどりのチューリップが植えられ、北海道の春の色彩の豊かさを演出している。

ムスカリは ブトウの実かと 早き春

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花絨毯 サイロの前に 広げたり

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