2007年03月31日
張碓大橋と張碓川河口
地図で見ると石倉山、屏風岳、春香山、和宇尻山あたりに源流があるこの川が、山が張碓の海に迫るところで渓谷をつくって海に出る。短い川なのだが、渓谷は深い。この渓谷を跨ぐ高速道路のための張碓大橋が架かっている。
昔はこの渓谷を避けるように道は山側に大きく蛇行していた。新しく国道が造られた時道路は少し海側に寄り、高速道路では直線状に渓谷を横切っている。旧道、国道、高速道路は地図上では、正弦(余弦)波の振動を山から平らになる状態を重ねて描いているように見える。道路造りの技術の成果は、その技術の元にある数学図形を地図に残しているかと、妙なこじつけをおこなって感心している。
この張碓大橋を下から見上げるとさすがに大きい。天空に架かる橋の表現がぴったりである。橋脚がメインのものが五脚あり、並列の平行弦ワーレントラス橋というそうであるけれど、橋についての知識は無い。橋の長さは500メートルで河床からの高さは60メートルもある。上り線は1971年、下り線は1974年に竣工している。
この橋の下を流れる張碓川を追っていくのだが、JRの線路の下をくぐり海に出るあたりは道路からは見下ろすしかない。特に冬場は河口への山道も閉ざされていて、下方に少し見える河口あたりをカメラに収めるのが精一杯のところである。夏場にでももう一度来て河口への道を辿ってみようかと思った。
写真を撮っているあたりは雪で埋まっていて、私道なのか公道なのか区別がつかない。その近くの林のあたりで馬のブロンズ像を目にした。この雪の中を駆ける優駿は様になっていた。