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2009年09月30日

成田山札幌別院新栄寺のアジサイ

 この寺院は、南7条西3丁目にあり、朱塗りの柱の立派な本堂が人目をひく。真言宗智山派の寺で、千葉県成田市の成田山新勝寺の別院に位置づけで、北海道三十三観音霊場の九番札所になっている。宗祖の弘法大師の銅像が境内にある大師堂横に立っている。境内に花らしいものを探すと、こじんまりとした花壇がある。背の低い花しか植えられていないので、花と寺院の建物を一緒に写真に収めるのが難しい。境内の石塀から顔を出していた、色づいたアジサイの花を撮ってみる。

秋の日に アジサイ信徒 新栄寺

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アジサイも 色を合わせて 朱の柱

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 お寺の地下にはこんな空間が。

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2009年09月29日

五天山のタマザキクサフジ(玉咲草藤)

  五天山公園は採石跡を公園にしている。採石のため、階段状になった岩肌に緑を戻そうとして、整備が進められている。この階段状の部分には段数が当てはめられていて、八段目に公園で最も高い展望台がある。それ以上には道がない。道がないところを十段目辺りまで行くと、マメ科の特徴を持った花が目につく。後で調べるとタマザキクサフジで、マメ科の花の特徴である口唇花が球状に咲いている。見方によっては蝶のようでもあり、あちらこちらに蝶が飛んでいるようでもある。

十段目 飛ぶ蝶花や 五天山

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玉咲きの 草藤連想 口唇花

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秋晴れの五天山

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2009年09月28日

真栄春通り公園の秋

 この公園は住宅街にある通りに、彫刻を配した造りになっている。春通り公園であるので、春先に行ってみた時にはクロッカスの花が申し訳程度に咲いていた。今度は秋に入ってから出かけてみる。水の流れていない水路があって、バラの花も見られるけれど、彫刻と一緒に写真に撮る空間を共用していない。公園の中央に座る少女像があり、山本正道作の「かえり道」である。周囲の木の紅葉は未だで、色の乏しい景色にせめて色を加えようと、赤い実を画面に入れて写真を撮ってみた。

かえり道 会う人も無く 秋半ば

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色探し 赤き実入れて 写真撮る

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平岡樹芸センターの色づいたミナズキ

 平岡樹芸センターに咲いているミナヅキの花は、低木に白い花がたわわについている。夏の終わり頃には花は散っていくのかと思っていたら、秋に入っても花は咲いていて、色がピンクに変わってきている。ミナズキはアジサイ科に属していて、アジサイの花も最初のアジサイ色から色が変化して赤みがかったりしていくものがあり、これと同じなのであろう。白一色も豪華であるけれど、白に赤みがさしてくるミナズキの花も見事である。この花は季節に合わせて装いを変える花である。

ミナヅキは 秋の装い 樹芸園

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紅葉を 花が先取り 初秋かな

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2009年09月27日

東本願寺札幌別院のキバナコスモス

 中央区南7~8条、西7~8丁目にわたる広い境内を持つ東本願寺は真宗大谷派札幌別院が寺の正式名称である。この寺の札幌での開基は1870(明治3)年で、1876(明治9)年に札幌別院に改称されている。国道230号線の基になった本願寺道路が1871年に開通しているので、この宗派は布教と並行して本道開発にも貢献している。本願寺本堂は大きな建物で、本堂の前に庭が広がり、水場を設けてビオトープの場所も設置している。キバナコスモスがこの庭に咲いている。

秋の花 境内群れて 本願寺

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境内で 色鮮やかに コスモス花

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2009年09月26日

営業努力

 北海道新聞の夕刊(9月26日)に、道新文化センターの講座の広告が出ているのが目に留まりました。10月7日(水)から担当の「身近な都市秘境を歩いてみよう」の講座の広告も出ていたので、受講生募集の営業努力を、講座担当者としてこのブログで行っておきます。詳しくは道新文化センターまで。
 
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 内容の簡単な紹介のページです。

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豊水の庭のダリア

 旧豊水小学校は、開校が1885(明治18)年に遡る由緒ある学校である。2003(平成15)年に札幌市内の小学校の統廃合で廃校になった。現在、校舎は札幌市資料館等に転用されている。この小学校の校庭は現在「豊水の庭」として保存されている。ここに、1916(大正5)年建てられた二階建てのレンガ造り建物がある。これは大典文庫と名づけられた図書館の一部である。小学校の図書館としては、札幌では先駆け的存在である。この庭にダリアの花が咲いていて、秋の日を浴びていた。

豊水の 庭に残りて 文庫跡

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日向花 大典文庫 日陰なり

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2009年09月25日

アップルミントの花

 ふと見ると、目立たない白い小さな花が咲いている。アップルミントの花である。ミント類に分類されるハーブの一種で、リンゴに似た香りがあるのでこの名前になっている。葉でその香りを嗅いだりしていたけれど、花には気がつかなかった。葉はハーブティーに用いたりするらしいが、試したことはない。花は穂状に咲いていて、真上から撮ると、雄しべの突起が触手のように伸びて、イソギンチャクが花になったようである。丈夫な花のようで、消えずに庭の隅に残っている。

気がつけば アップルミント 白き花

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触手出し イソギンチャクの 花姿

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2009年09月24日

メタル人

 爪句集豆本「爪句@私の札幌秘境」の出版作業に入っている。元原稿で、手直しした部分を一部アップしておく。

 ビルの角地に置かれた、この彫刻というかオブジェというか、には制作者名も作品名も見当たらない。ところがさるブログを見ていたら、何とこのメタル人の性別を判定し、女性となっている。その証拠写真が示されていて、写真を見ると確かに女性に見える。しかし、改めてこの像を見ると、女性よりは男性である。男性か女性かを話題にしたこのテーマを、本爪句集に載せるのはいささか躊躇する。が、ブログを書いたKさん(女性)の目の付け所が面白いので、ここに取り上げた。

ビル角に 巨大な人居て ツツジ花

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この形 男性なりや メタル人

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平岡樹芸センターのイヌサフラン

 秋になると咲き出す花で、咲き始めは葉が無く、花が地面から開くようにして咲いている。平岡樹芸センターは樹木を主体にしており、花が少ないところに、秋ともなればさらに見かける花がない。そんな状況で、イヌサフランの花がかたまって咲いていると、そのピンク色も手伝って目立った存在である。サフランが名前についていてもユリ科の花で、アヤメ科のサフランの花とは異なった花である。薬草として用いられる反面、誤って摂取すると毒草にも変身する花である。

樹芸園 イヌサフランの 色誘い

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花が急(せ)き イヌサフランは 葉を忘れ

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2009年09月23日

本の屋台村

 今年も「ドサンコ出版社 本の屋台村」が紀伊国屋書店札幌本店の1Fのイベントスペースを会場に22日、23日の会期で開かれています。今年で3回目で、昨年も同様なイベントが開かれています。

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 拙著も屋台に並んでいて、一つは共同文化社の屋台です。秘境本と爪句の豆本です。これまでの爪句集の豆本シリーズは同社から出版しており、現在「爪句@私の札幌秘境」の出版に向けて準備中です。

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 北海道新聞社出版局の屋台では「札幌の秘境」が並んでいます。この本は本年の6月に出版されていて、この本の出版のきっかけは、昨年のこのイベントでした。同局から風景印に関する秘境本の出版が予定されていて、来年の屋台村ではそれが並ぶものと思っています。

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2009年09月22日

モエレ山の野の花

 夏が逝き、秋色の濃いモエレ山には、枯れかかった草地が広がり、花が見当たらない。それでも、野の花といった趣のものなら目に入る。セイタカアワダチソウに似た黄色い花が咲いているけれど、葉に鋸歯の部分が見えるのでオオアワダチソウらしい。アカツメクサもそこここに咲いていて、接写で撮影を試みる。しかし、風が強くて、茎の先端に花を乗せていては揺れが収まらず、フォーカスがなかなか合わない。花の背後のモエレ山には、人影が稜線に立てられた棒のように見える。

野の花は 黄色く泡立ち 夏が逝き

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ツメクサは 登山人見て モエレ山

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2009年09月21日

番外編

 朝、瀋陽を発って関西空港に着いたのだが、関西-札幌の格安航空券のため、関空で6時間以上待ち時間がある。時間があるついでに瀋陽国際空港のレストラン前で見た、理解に苦しむ料理の紹介である(どうでもよいことで時間をつぶしている)。
 レストランの前にメニューが掲示されている。レストランに入るつもりもなく何気なくメニューをみていて驚いた。今まで食べたこともない料理名が並んでいる。

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 「詰められたゆで団子」とある。どんなに考えてもこの料理は思いつかない。幸い中国語、英語、韓国語(これは書かれてあっても分からない)が併記されているので、中国語からスープに餃子が入っているものらしい。確かに餃子は中に具を詰めた団子のようだし、これをスープで茹でたものということか。

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「ウナギの食糧」とくれば、ウナギの養殖に使うウナギの食糧を、人間用に調理したものかと思ってしまう。これは中国語から訳せば「ウナギご飯」、まあウナ丼かうな重か。

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「Spareribsの食糧」はスペアリブの英単語をそのまま残していて、むしろ無理して日本語に直すよりは分かり易い。だからといって、この料理がどんなものか分かるという訳でもない。

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「ビーフのkaの食糧」は苦しい。どうしてビーフまで日本語に直したのに「カレー」と続かなかったの“ka”。

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「の目のbeefsteak」に到っては、英単語の「beefsteak」だけが理解できる。「の目の」は何を訳そうとしたのか、思いも及ばない。

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「ハンShixinは仲介する」はレストランというより不動産屋の案内に、間違った日本語の宣伝を出してしまった雰囲気である。中国語の漢字だけで日本人はこの料理を理解する。「韓国風辛(味)ラーメン」である。何で仲介するという言葉が中国語の料理名から出てくるのかが分からない。謎、謎、謎の料理名が並んでいる。これが国際空港の待合ロビーに堂々と出ているところが、中国らしいといえばいえる。

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瀋陽旅行(21日)

 帰国の朝は少々の緊張である。天候が悪く飛行機が飛ばない状況も頭の隅にあるけれど、今朝はその心配もない。空港までの見送りは瀋陽工大の国際交流室の徐岩先生で、車で空港まで行く。途中朝市で人が集まっている通りを通過した際、車内から写真を撮る。瀋陽滞在中は定番の観光コースに連れて行かれたけれど、こういう朝市のような場所を見て歩きたかった。でも、観光コースを準備しているところに、繁華街からはずれた街角、という希望もなかなか伝えづらく、機会を逸した。

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 空港で徐先生と記念撮影である。中国語の通じないなか、旅行前からメールも英語のやりとりで、疲れたことだろう。

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 飛行機の待合ロビーは免税店や土産店が並んでいる。この歳では何かを買いたい欲求が沸いてこない。土産店の前で、電池で動くパンダのおもちゃが床を動き回っていたのを写真に撮っただけである。考えてみると、今回の中国旅行で1元も使うことはなかった。

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瀋陽旅行(20日)

 公式行事も終わり、瀋陽滞在の最終日は市内見学である。しかし、朝から曇り空で小雨模様である。寒くさえ感じるので、セーターを着込んで出かける。午前中は2006年に瀋陽市で行われた世界園芸博覧会(花博)の会場をそのまま公園とした、瀋陽植物園と呼ばれているところに行く。
 ここは広い庭園と花の公園である。あいにく9月の後半では花も少なく、中国庭園の方を見て回ることになった。花博時に中国の各地からその地方の特色を出した中国庭園が並んでいて、時間があって天気が良ければ、一日中散策して楽しめそうな場所である。

 この花博公園のシンボルは公園の小高いところにある「百合塔」である。百合の花をデザインした塔になっている。周囲に花壇があるものの、やはり花の盛りを過ぎ、小雨の元では景観も今一つのところがある。

曇天に 花を開いて 百合の塔

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血脈の 花に浮き出て 曇り空

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 世界の庭園区があって、各国のカラーを出した庭園が並んでいる。博覧会の性格からか、キッチュな造りも目につく。タイの庭園には造り物のワニが水中で客を威嚇していた。

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 昼からは東陵見物である。東陵は瀋陽市郊外の東にあることから一般にはこの呼び名であるけれど、正式名称は福陵である。東陵は中国の王朝の後金の初代皇帝ヌルハチの陵墓で1629年に造られ、2004年に世界遺産に登録されている。日曜日であったけれど、小雨で寒く観光客はほとんど居なかった。

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 陵墓は盛土がしてあって、その地下に墓がある。しかし、墓は発掘されてはいない。墓を取り巻くように高い壁が円形にあり、墓の入り口と推定される前面に宮殿が並んでいる。建物や陵壁は修復されたところがところどころ目につく。橙色の瓦が曇り空の下でも映えている。

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 今日は昔からの顔見知りの瀋陽工牛大学の曽培凱先生(右)と李徳明先生(左)が筆者のエスコート役で、記念撮影である。曽先生は筆者の研究室に研究員として2年間留学したことがあり、瀋陽工大の新キャンパスが出来るのと入れ替えのように同大を定年退職されている。李さんも4年後は退職だと言っていたので、人も建物もどんどん新しい世代になっていく。

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2009年09月20日

19日(午後)

 式典が終わり、昼食後出来たばかりの新しい図書館の見学である。中国の大学では、図書館がキャンパスの中央に建てられ、大学の象徴になっている。この図書館前には噴水のある池が造られ、図書館への道に西暦が書き込まれた足型のデザインがあって、人目をひく。

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 図書館の1階部分に校史展示館があり、ここに案内される。中国には「歴史の国」という表現が当てはまる。歴史が長いという事のほかに、歴史を記録する事(というより記録されて歴史になった事)に重きを置く、といった感じである。校史といえどもそれは変わらない。

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 この展示館で、思いがけず筆者の写真がパネルになっているのを見つけた。1980年代にこの大学と関わった色々なことが写真と文書で幾枚かのパネルで紹介されている。当時の事がこの大学の歴史の一部になっているのを見て、感慨深いものがあった。

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 この歴史を知る証人の一人の王先生と一緒に記念撮影である。この大学から、留学資金の捻出を行って北大に留学させ、博士号を取得させた学生は5名居て、さらにその関係で北大の他の研究室でも博士号を取得した王先生のような方もいる。しかし、研究室の博士号取得者で、この大学に戻った学生は誰もいない。

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 展示館のお披露目で、学生が説明員になって案内していた。学生の方も筆者の名前を知っているらしく、記念撮影である。名前を聞くと、孫芳冰さんと言っていた。写真の筆者がこの大学で学生の指導に当たっていた頃、学生だった王先生の奥さんの宋北冬さん(筆者の研究室の博士号取得者)がこの年頃だった、と孫さんに話しかけていたから、王先生も当時に思いを馳せていたのだろう。

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 この大学に奨学金を出していて、毎年のように奨学金の授与式にも出席していた。その時の青木奨学金贈呈式の写真も展示されている。この奨学金をもらった学生の一人の劉学軍君はその後長春にある東北師範大学に勤務して、筆者の研究室に3年間滞在して博士号を取得して長春の同大学に戻っている。青木奨学金が役立った例だと思っている。

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 日立製作所にかけあって、当時日立が製造していたパソコン「華立」40台をこの大学に寄贈したことがあり、これも写真パネルになっている。北大勤務との掛け持ちで、よくこれだけのことをしていたと、若さとは仕事の原動力なのだと再認識である。

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 そのうち展示館の説明員の学生達が集まってきて、皆で記念撮影会である。気を良くした筆者は、持ち合わせの「爪句」の豆本を配る。で、その次はサイン会みたくなる。学生達にとってみれば、自分達が生まれた頃の校史のパネルになっている人物が、目の前に居るのが珍しかったに違いない。

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 展示館の見学の後には外国からの招待客との座談会があり、各大学の学長や副学長、教授の先生方がスピーチをする。もう退職している身ではあったけれど、北大の宣伝をほんの少ししておく。現役の時と異なり、北大と交流をしたいとか、北大に留学したいといった話には対応しなくてもよい点気が楽である。座談会が終わって参加者が集まって記念撮影である。

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 李栄徳校長(学長)も今日一日は記念式典や来客の対応で忙しいことだったろう。でも、校長先生も若さで仕事をこなしていると見た。

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 夜は晩餐会で、日本語、英語、中国語の飛び交うなかでの食事会である。筆者の英語(特に発音)もいい加減で、隣に座ったオーストラリアからの先生との会話中「second language」と発音しているつもりで、「second ?」と聞き返されると「language」さえも通じないかと、こんなことが気になって、食べ物と一緒に英語を口の中に飲み込んでしまう。中国語も同様で、簡単のものしか口に出てこない。外国語は音楽同様苦手の部類である。

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2009年09月19日

瀋陽旅行(19日)

 部屋の外が明るくなってきて朝である。泊まったホテル(Kempinski Hotel)の18階の部屋の窓から日の出が見えて、写真を撮ってみる。

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 今日は瀋陽工業大学の60周年記念式典があるため、海外からの招待者と一緒にバスに乗り込み式典参加のため新キャンパスに行く。正門の前には飾り付けがあり、楽隊が準備中である。

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 記念式典は新キャンパス内の競技場で行われ、グラウンドには学生が座って配置されている。2時間程の式典+準備で、多分3時間近く暑い中座っていることになって、これはなかなか大変そうである。貴賓席は競技場のスタンドに設けられ、対面のスタンドには大きな文字が配置され、ここにも学生と思われる観客がいた。

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 招待客の方はひな壇に並んでいて、その様子を写真撮影係りに筆者のカメラを渡して撮影を依頼する。写真は右から高知工科大学岡村甫理事長、筆者、名古屋大学福田敏男教授、八戸工業大学藤田成隆副学長である。

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瀋陽旅行(18日夜)

 18日夜は瀋陽工業大学校長の李栄特先生主催の、瀋陽工業大学60周年記念晩餐会に出席した。会場でこの大学出身の高知工科大学教授の王碩玉先生に久しぶりで顔を合わせる。先生は北大の博士課程を卒業している。奥さんの宋北冬さんが、研究室で博士号を取得している。今回の瀋陽訪問は王先生の尽力もあった。

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 泊まっているホテルの窓からの瀋陽市の夜景である。雪花ビールの宣伝が書かれた展望塔が近くにある。

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2009年09月18日

瀋陽旅行(18日)

 人口700万人の都市に地下鉄のような大量輸送の交通手段がなく、需要にまかせて自動車を生産して、市民が自動車をかつての自転車代わりに利用したらどうなるか。答えは簡単で、道路は自動車で占領され、恒常的な渋滞である。本当に歩いたほうが早い区間はいくらでもある。交通ルールもあるのだけれど、行儀良く自動車の運転なんかしていては中国では生活していけない。自動車運転技術とは無理やりの割り込みの技術でもある。

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 中国は大きいものが好きなのは本当である。大学も巨大なキャンパスをも持つものが多くある。縁があって、30年この方関係がある瀋陽工業大学が大きなキャンパスを昨年新しく造って、創立60周年記念行事に招待されたのが今回の中国旅行である。明日の式典を控えて、大学の正門前の飾りつけが行われていた。正門の彼方に大学のビルが並んでいる。

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 信息科学与工程学院(情報工学科)が関係する学科で、そこで座談会である。座談会の案内が電光掲示板に出ていたので写真を撮る。昔は赤い紙に書いて貼っていたものが、ここにも技術の進歩が見て取れる。

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 座談会といっても通訳付では、やり取りが難しい。特定のテーマが設定されている訳ではないので、持参のPCにある過去の講演会のデータを即興的にスクリーンに映しての話となる。座談会終了後に記念撮影で、記録のため載せておく。前列の右から曽培凱先生、学院長苑○琦先生、筆者、鄭重先生である。

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 瀋陽工業大学の新校舎はスペースがあるせいか、新しく大学関係の歴史的資料の展示室が設けられ、案内された。そこに1985年にこの大学に持ち込んで、学生の研究の使ったロボットアームが展示されていた。付けられている説明を読むと、当時この大学の学生の研究のお手伝いをしていた頃のことが思い出される。

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 写真の掲示もあって、アームロボットや日本製パソコンで学生に指導している風景の写真がある。メタボ予備軍に入る前の学生達に囲まれている自分の写真を見て、若かったな、というのが実感である。

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 昼食に出て来た、大根で作った鳥は見事だった。飾りで、食べるものではないけれど、職人技である。これらの料理は大学が雇った料理人がつくる。因みに、どのくらいの人数の料理人(炊事関係者)を大学が雇っているかと聞いたら、100名ぐらいではないかとの答えには驚いた。勿論、学内の食堂で学生のための食事を作っている。

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瀋陽旅行(17日)

 瀋陽に着いた日の初日の夕食は、四川料理屋に連れていってもらう。出席者は本日の出迎え役の王兆鏡、李徳明両先生に曽培凱先生が加わる。全員昔からの顔見知りである。注文取りに来たウェイトレスの胸元にニコちゃんマークのバッジがある。写真を撮ったら、写真はご法度らしい。ウェイトレスはじめ店員は全員このバッチをつけている。日本でも見かけるけれど、このバッチの商標権みたいなものがなかったかと、その点がちょっと気になった。

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 料理の最初に、パンのスライスして三角形に切ったものが出された。最初、これは食べるものかと思っていたら、油取りである。つまり、このパンの上に油っこいものを置いて、油を取ってから食べる。そんなことをする必要もなかろう、と思っていると、これがさにあらずで、ある。

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 四川料理であるので、辛さの元の南蛮の実をたっぶり入れて出された鍋から、この実を掬い出した後に、魚の油煮が現れた鍋があった。白身の魚が油の中に浮いているから、確かに油取りでもしないと、油っこ過ぎる。

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 レストランからの帰りに果物を買って帰ることになり、その値段を見ると安い。スイカ(もどき)は1斤0.66元と表示されている。中国の斤の単位が分からないのだが1/2kgぐらいだろうか。現在の元と円の換算比率もはっきりしないのだが(円を元に交換していない)1円=16円ぐらいだろうか。正確ではないのだけれど、この小型スイカ1個が1kgとして20円程度となる。

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 南果梨という、こちらは少し値段のはる果物をあって、写真を撮っていたら、ここでもまた写真撮影にクレームが来た。クレームに当方が対応している訳ではなく、お付の旧知の中国の先生達が言い訳をしていた。観光地を除いて、中国では街角で写真を撮るのはご法度というのが、かなり昔からのしきたりみたいに残っているようである。

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2009年09月17日

瀋陽で

 早朝札幌発、関西空港経由で瀋陽に来ています。瀋陽空港まで出迎えの
瀋陽工大の職員の方(顔見知り)二名が来て、ず~っとエスコートされるのは
よいのですが、ホテルの部屋に居て、時間が来たらここから夕食会に行くらしい。

 通訳の役の人も大学人で、通訳が専門でもなく、もう一方の人は日本語が
全然駄目で、私の怪しげな中国語と筆談で対応です。

 これはではなかなか間が持てないので、ノートパソコンを取り出して、
重要な仕事をしているふりをしてホテルの「部屋でブログの更新です。

 瀋陽に来てから空港の写真と迎えの車に持ち込まれた新聞に
日本の鳩山新首相誕生の記事が出てた紙面を撮っただけで、
それをアップしておきます。

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散歩道のヒルガオ

 日課で、雨が降らなければ、宮丘公園を散歩している。宮丘公園に行く途中にヒルガオの花が咲いている。名前には昼がついているけれど、早朝から花を開いている。もっとも昼に花が開くからヒルガオではなくて、朝顔のように朝咲いて昼には凋んでしまうのに対して、朝に咲いても昼まで花を開いていることから名づけられている。園芸種ではなく、野生の花で、道端に雑草と一緒になってさりげなく咲いている。白い花なので、朝日を浴びると、花に赤みが差して薄茜色に見える。

昼顔を 早朝にみて 日課道

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ヒルガオに 朝日が映えて 薄茜

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2009年09月16日

十五島公園のサラシナショウマ

 この花の漢字名は晒菜升麻である。菜を晒すというのは、この草の若菜を茹で、水に晒して食用にできることに由来している。升麻は漢方に使われる薬のことで、ショウマ類の根を用いる。サラシナショウマは花が集まって白い穂のように見え、薄暗い林の中でも目立つ花である。十五島公園には山野草を集めた花壇があって、ここにサラシナショウマの花をみつけた。花穂の長さは20~30 cmにもなろうか。花穂の重みで下に垂れ下がるように咲いている向こうに、豊平川の流れがある。

上に伸び サラシナショウマ 咲き始め

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花垂れて 豊平川も 下り行き

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2009年09月15日

A to Z プロジェクト

 標題のプロジェクトが始まった。次に挙げる写真のように、街の中にAからZまでのアルファベットになる景観を探して、写真に撮って投稿するというものである。詳しくは、こちらのサイトで。

「A」

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「X」

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モエレ沼公園ノコンギク

 モエレ沼公園に花を期待して行くと当てがはずれる。この公園は芝生と造形が基調になっていて、花壇のようなものはない。精々あって雑草扱いの野の花である。そこで、野の花を求めてモエレ沼の方に下っていくと、雑草の黄色いセイタカアワダチソウが生い茂っている。その中に混じって、野生のユウゼンギクも目につく。モエレ沼の岸近くの低いところから見上げようにしてノコンギクの写真を撮ってみる。背景にはモエレ沼公園の中核施設のガラスのピラミッドが写っている。

人工と 野生交錯 モエレ沼

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花びらに 虫の止まりて 夏惜しむ

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2009年09月14日

北郷公園のヒマワリ

 公園にパークゴルフ場が併設されていると、平日の公園で一番利用されているのはこの場所である。少子化、高齢化が進み、公園は子供の遊び場よりは年配者の集う場所になってきている。北郷公園は道央自動車道から東に延びる北郷緑道に接してある。広さ4.7haの公園内にはスポーツ施設があり、パークゴルフ場も大きく取られている。コースには小さな花壇が点在し、ヒマワリやコスモスの花が植栽されている。年配者のグループが花に見守られながら競技を楽しんでいる。

花を背に ボール打つ人 秋の空

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芝生隅 色を誇示して 小花壇

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2009年09月13日

川下公園のバラ

 ライラックの季節を過ぎて川下公園に出向いてみると、緑の葉のみのライラックの木が並んでいるだけで、これはといって見るべき花もない。かろうじて、バラの花が目に止まったので写真を撮ってみる。ハマナスの感じがするバラの花で、紅色の花びらが風に揺れている。秋が近い青空を背景にすると、バラの花も生き生きと見えてくる。これが曇り空であると、同じ種類のバラでも感じが随分と変わる。天気による花の雰囲気のこの変わり様は、人間場合も同様かもしれない。

青空を 背にし生き生き 紅の顔

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曇り空 気分映りて バラの花

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2009年09月12日

観照寺のヒマワリ

 真言宗は弘法大師が宗祖で、同行二人(どうぎょうににん)で弘法大師と一緒に四国八十八ヶ所の札所巡りがある。このお遍路システムを北海道にも取り入れる試みがあり、道内版八十八ヶ所が定められているらしい。真言宗の観照寺は北海道八十八ヶ所のお寺の一つである。境内に十一面千手観音の小堂があって、中を覗くとパソコンが置かれ、そこに観音像が映し出されていたのにはびっくりした。境内にヒマワリからバトンを渡されたかのように、秋明菊にも似たダリアの花が咲いていた。

ヒマワリも 同行二人 観照寺

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ヒマワリの バトンを受けて ダリア花

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2009年09月11日

慧照寺の蓮

 澄川の紅桜公園の近くにこの寺がある。木造二階建ての住居部分と一緒になった造りで、普通の寺とは少し感じが違う。この寺の前の広場の横に、蓮の花を咲かせた鉢が並んでいる。蕾のもの、花が開いたもの、実に変化したものとあって、見比べると面白い。写真を撮っていると、寺の家族の人が出てきて少し説明してくれる。住職の趣味で、冬には水の入った鉢は外に置いておくと割れてしまうので、寺の内に移動するそうである。夏場に蓮を鑑賞すには労力がかかっているのを知る。

鉢の水 蓮を浮かべて 葉に雨滴

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蓮の実は 見つめ返して 多眼なり

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2009年09月10日

机の上

 校正作業は飽きるのである。書いた本人だから、自分の文章を何度も読み返しての手直し作業は、いいかげん飽きてくる。で、机の上の写真なんかを撮って、ブログにアップして気晴らしである。

 校正ゲラ刷りに重なって検査報告書がある。届いたばかりの人間ドックの報告書である。歳だからあちらこちらにガタがきているのは仕方ないとしても、この検査を受けるのは毎回気が重い。

 特に血ぃ~を採られるのが嫌である。今回は、看護師に、右腕を出して、血管が出てきませんね、じゃ左腕を出して、こちらも駄目ですか、別の人(看護師)にやってもらいますから場所を移って、とこの辺で気絶してしまった。気がついたら車椅子に乗せられ、ベットまで運ばれてしばし安静である。

 気を失ったのは記憶のある限り、これが最初である。眠りに入る時を覚えていないように、気を失う瞬間を覚えていない。人間ドックの受診者(その中には顔見知りの方も居た)が大勢の中で、血ぃ~を採られたぐらいで失神してしまう年配者がいた、なんて言われていたのは間違いのないことで、いや~、まいった、まいったである。

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滝野すずらん丘陵公園のボリジ

 ボリジの花が咲いているのを見つけた。この花はハーブの一種であり、スターフラワーとも呼ばれ、花の形が星を連想させる。写真の撮り方によっては、花よりは嘴を持った鳥のようにも見えてくる。茎からガクに細かな毛状のものがあるので、一層鳥か他の動物の雰囲気がある。光の当たり方で濃い空色であったり、藍色に見えたりする。ボリジの花の彼方に、景観用のサイロが見えている。空はボリジに合わせたかのように水色で広がっている。ここはもう秋の気配に満たされている。

嘴(くちばし)を 突き出しボリジ 飛び立つか

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秋空に 紺色星の ボリジかな

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2009年09月09日

今年また 秋の入口 熊情報

 宮丘公園の秋の風物詩になってしまった。

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庭の美の小宇宙

 放射状に延びる葉の中心に雨水が溜まっている。水の花が咲いたようである。カメラ(レンズ)が良かったらもっときれいな写真が撮れそうである。何気ないところに、面白い造形が顔を出すものである。アリウムの花が散って、実がついている。これも放射状の茎分かれの先に実が球の表面に並んでいるように見えて面白い。庭にある小宇宙で、アリウム星が爆発して、星を構成している実が飛び散っていく瞬間が固定されたようにも見えてくる。美の小宇宙はそこここにある。

雨滴花 咲き出す頃は 雨上がり

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アリウム星 爆発のあり 庭宇宙

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2009年09月08日

ハスの実とトンボ

 ハスはハチスとも呼ばれている。「はちす」と入力すると「蓮」に変換されたりする。当然「蜂巣」とも変換される。名前の通り、実のつまったハスは蜂の巣に似ている。植物園で、バケツで育てられているハスは至近距離で撮影できる。秋も近づいてきている証で、トンボが一緒に写っている。トンボの複眼にはハスの実が何十倍もの数の実になって写っているのだろう。至近距離の撮影には便利であるけれど、本来の池の中に咲いているハスの趣を感じとることが出来ない。

複眼の トンボに似せて ハチスの実

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実の落ちて 空き室目立つ 花托かな

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2009年09月07日

夏の落し物

 風が強かった翌日の散歩道にドングリの実が落ちている。緑が残っている実があちらこちらに散らばっている。2、3個拾って公園のベンチに置いて写真を撮ってみる。夏の落し物である。夏も終わりになると、落とし物は茶色に変化してくる。この色は秋の前触れの色である。落とし物を拾い集めるのはリスの役目で、歩いている近くの藪の中で音がすると、リスが木の上に姿を現す。大抵はエゾリスである。冬眠しないこのリスは、せっせとドングリの実を今から集めているのだろう。

写真撮る 夏が落とした 緑の実

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実の色は 秋の前触れ 早き朝

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2009年09月06日

トンボの季節

 爪句集の原稿整理に飽きたので、庭でトンボの写真を撮る。トンボを撮るのは、息抜きになる。

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空と雲と風

 秋を感じさせてくれるのは、高い空と、流れる雲と、丘に吹く風である。

斥候の 風の来たりて 秋前線

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コスモスの 風に泳ぐや 滝野丘

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2009年09月05日

カナディアン・ロックガーデンのブルーベル

 植物園にはカナディアン・ロックガーデンと名づけられた一画がある。北大植物園とカナダのブリテッシュ・コロンビア大学植物園が姉妹提携を結んでいることから、この名前が付けられている。砂や小石状の庭があり、そこにブルーベル(Bluebell)の名前のついた花が咲いている。これは桔梗色のホタルブクロで、カナダでは「青い釣鐘」の意味が花の名前になっている。キキョウ科ホタルブクロ属の花と記されていて、確かに桔梗の花にも似ている。学名のカンパニュラの英文も目に入る。

釣り下がる 青き釣鐘 カンパニュラ

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桔梗似て ホタルブクロは カナダ産

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2009年09月04日

植物園のハスの蕾と花

 植物園ではハスの花が池に咲いているかと思って見に行くと、水の入ったバケツの中で咲いていた。確かに、この方が花の傍に近づいて良く見ることができるけれど、池の水面から頭を出して咲いているハスの趣はない。植物園の花は研究用に栽培されているので、このハスの花も何かの研究のため、固体がバケツの中で大きく育てられているのかもしれない。ハスの蕾にトンボが止まっていて、もう秋がそこまで来ている。ハスの花びらの奥に、隠れるようにハスの実が顔を出している。

ハスの実の 顔を出したり バケツ咲き

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秋近く ハスの蕾の トンボかな

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2009年09月03日

豊平公園のブッドレア

 豊平公園の広場の横で、房状の桃色の花が目についた。この花の名前の標識があるので読んでみると、「ブッドレア」と書かれてある。聞いたこともない花である。一名「フサフジウツギ」とも呼ばれるとのことである。漢字で書くと「房藤空木」である。フジウツギ科に属し、細かなラッパ状の花が房状になっているからこの名前がつけられたのだろう。蕾の花は藤色で、ライラックの一種のような感じがする。殺虫、解毒作用があるそうで、役に立つ花のようである。

花も名も 初めて知るや ブッドレア

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蕾色 藤の色なり フジウツギ

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2009年09月02日

山道のホタルブクロ

 宮丘公園の遊歩道にホタルブクロが咲いているのが目についた。ホタルブクロは、小さな鐘の意味のあるカンパニュラの学名でも知られている。よく庭に植えられているので園芸種かと思っていると、野生のものが咲いている。蛍を釣鐘状の花の中に入れて持ち運ぶことから名前が付けられたといわれているけれど、実際に蛍を入れたところを見たことはない。蛍とホタルブクロの花が同時に手にすることができる自然が都会には残っていないので、名前の持つ意味が薄れている。

山道に ホタルブクロの 密かに

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花袋 ホタルを中に いかなりや

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2009年09月01日

五角柱の地神(ぢちん)碑

 農作業は大地に関わる人間の営為で、地の神に豊穣を祈願したり、収穫に感謝する祭りが行われ、地の神の存在を示す石柱、地神碑が建てられている。地神として農業に関係する五神が祭られ、天照大神(あまてらすおおみかみ)、稲倉魂命(うかのみたまのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、埴安媛命(はにやすひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)である。この五神の名前を彫った五角柱が主に北区に集まってある。そのうち一つが江南神社の境内にある。

探し見る 江南神社 五角柱

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