朝、瀋陽を発って関西空港に着いたのだが、関西-札幌の格安航空券のため、関空で6時間以上待ち時間がある。時間があるついでに瀋陽国際空港のレストラン前で見た、理解に苦しむ料理の紹介である(どうでもよいことで時間をつぶしている)。
レストランの前にメニューが掲示されている。レストランに入るつもりもなく何気なくメニューをみていて驚いた。今まで食べたこともない料理名が並んでいる。
「詰められたゆで団子」とある。どんなに考えてもこの料理は思いつかない。幸い中国語、英語、韓国語(これは書かれてあっても分からない)が併記されているので、中国語からスープに餃子が入っているものらしい。確かに餃子は中に具を詰めた団子のようだし、これをスープで茹でたものということか。
「ウナギの食糧」とくれば、ウナギの養殖に使うウナギの食糧を、人間用に調理したものかと思ってしまう。これは中国語から訳せば「ウナギご飯」、まあウナ丼かうな重か。
「Spareribsの食糧」はスペアリブの英単語をそのまま残していて、むしろ無理して日本語に直すよりは分かり易い。だからといって、この料理がどんなものか分かるという訳でもない。
「ビーフのkaの食糧」は苦しい。どうしてビーフまで日本語に直したのに「カレー」と続かなかったの“ka”。
「の目のbeefsteak」に到っては、英単語の「beefsteak」だけが理解できる。「の目の」は何を訳そうとしたのか、思いも及ばない。
「ハンShixinは仲介する」はレストランというより不動産屋の案内に、間違った日本語の宣伝を出してしまった雰囲気である。中国語の漢字だけで日本人はこの料理を理解する。「韓国風辛(味)ラーメン」である。何で仲介するという言葉が中国語の料理名から出てくるのかが分からない。謎、謎、謎の料理名が並んでいる。これが国際空港の待合ロビーに堂々と出ているところが、中国らしいといえばいえる。