2012年10月11日
2012年10月09日
機雷のような松隈康夫の「あっちこっち」
ススキノに置かれた松隈康夫の作品は機雷を連想させる。作品名は「あっちこっち」で機雷が浮遊してあっちこっちに流れていくのか、あっちこっちに触手があるのか、作品名に選んだ意図はわからない。松隈は札幌大谷大学短期大学部美術科教授で、石山緑地をデザインした彫刻家集団CINQ(サンク)のメンバーの一人である。この集団に属する作家達がススキノの繁華街に抽象作品を並べていて、思い思いの作品名をつけている。いずれの作品名も何を意味しているかはっきりしない。
機雷置き 用心せよと 歓楽街
連想は 「あっちこっち」と 定まらず
2012年10月07日
川の流れを表現する銀色の柱
札幌の姉妹都市は現在5都市ある。そのうち、最初の姉妹都市になったのはアメリカオレゴン州ポートランド市で、1959年のことである。豊平川に架かる幌平橋は補強のため橋の上にさらにアーチ橋があり、このため広い歩道部分がある。ここに姉妹都市ポートランドの名前を採った広場があり、同市から贈られたリー・ケリーの彫刻「サーモン・リバー」が置かれている。銀色に輝く4本の柱からなる造形で、川の流れを表現しているようである。豊平川は秋になると鮭が遡る川である。
鮭遡(のぼ)る 川の流れの 銀柱
ポ市広場 雪に埋もれて 閉鎖なり
2012年10月03日
銀行名の痕跡の上の男女像
現在の北洋銀行札幌南支店のビルの壁に坂坦道の「鈴蘭」の男女像がある。彫刻の男女像がスズランの上に立っている構図から作品名を採っているのだろう。男性像は竪琴を手にしており、ギリシャ神話の竪琴の名手オルフェウスのようである。すると女性の方は、夫のオルフェウスが黄泉の国から連れ戻すのに失敗した妻のエウリュディケとなる。作品の下にネームプレートをはずした痕跡がある。痕跡の文字数から、破綻した北海道拓殖銀行南支店の名前がそこにあったと推察する。
ビル谷間 咲くスズランに 男女乗り
像の下 行名の跡 かすかなり
(画像クリックでパノラマ写真)
2012年09月30日
菓子店の店先を守る犬
六花亭真駒内ホール店の店先に犬が控えて居る。板東優の作品名が「Sansone」の犬で、当然ながら客に吠えることもない。板東は帯広市に生まれ、イタリアで彫刻の修行をしている。その関係からか、帯広市で本店を構える六花亭の札幌店や帯広市の施設等に板東の作品がある。彫刻の方は犬種名を作品名にしたようで、特定の犬の名前ではないようだ。この犬の表情は何かを心配している顔に見える。六花亭の包装紙の花の絵は、帯広で農民画家であった坂本直行画伯が描いている。
店先を 守る犬居て 六花亭
Sansoneは 心配顔の 犬種なり
2012年05月09日
木陰の無い建屋内で涼を取る少年
2012年04月30日
自転車に囲まれた初代学長像
2012年04月28日
未来を語る少女の居る稲穂小
2012年04月27日
富丘小学校の校庭の二彫刻
2012年04月26日
屯田事業顕彰のための屯田兵と馬の像
2012年04月23日
旧永山武四郎邸の玄関で客を迎える母子像
2012年04月20日
児童の卒業作品のような群像彫刻
2012年04月19日
壁面に広がる「希望の原点」
2012年04月18日
燃え上がる炎を表現した「Torch」
2012年04月17日
作品名「あぐら」の通りのポーズの女性像
2012年04月16日
豊水の庭にある師弟像のレリーフ
2012年04月15日
陶板レリーフ「大地の詩」に咲く北国の花
2012年04月14日
北農ビルロビーの「農」の木彫とタイル画
2012年04月13日
置かれた場所で不運に見えてくる裸婦像
2012年04月12日
雪ダルマとは対照的な石製の黒い「八丁ダルマ」
2012年04月11日
黒御影石で表現した女性の美形
2012年04月10日
「球の記憶」と謎かけ作品名の石の彫刻
2012年04月09日
手稲駅舎通路のアクセントになっている鉄製の彫刻
2012年04月08日
ギャラリーの回廊空間の「鳥を抱く女」
2012年04月07日
鳥を抱く女も寄与する街づくり
2012年04月06日
西高の校庭の雪に潜む永野光一の「潜」
2012年04月05日
かでる2.7の地下通路に潜む作品
2012年04月04日
JA(全農)共済ビル玄関ホールの「耕作されつつある大自然」
2012年04月03日
作家の一周忌に見る道立西高等学校校庭の「蒼穹」像
2012年04月01日
「どんぐり ころころ」の作曲家の楽聖像
2012年03月31日
鉄素材の抽象作家の珍しい具象像
2012年03月30日
巨大な御影石の出逢い撥
2012年03月29日
雪の宮の森緑地で裸で元気な「太陽の母子」
2012年03月28日
雪の下に埋もれてしまっている石の彫刻
2012年03月27日
地下街の通路で渦を巻くレリーフ
2012年03月26日
風景との調和を求めた道立近代美術館の石の彫刻
2012年03月24日
あちらこちらで目にする安田侃の「天秘」
2012年03月23日
道立近代美術館ホールの巨匠の彫刻
2012年03月22日
道立近代美術館庭の「嵐の中の母子像」
2012年03月21日
コンサートホール・キタラの「相響」
2012年03月20日
足の行き交うJR札幌駅のLegs
2012年03月19日
雪で足が止まったような「洋」像
2012年03月18日