2007年07月31日
北海道立図書館内模型
JR大麻駅近くで、国道12号線から野幌森林公園方向に伸びる文京通に折れて少し行くと道立図書館が見えてくる。図書館の入り口近くにあるパーキング場に車を止めて写真を撮る。写真に写っている図書館入り口の表示の向こうにある建物は「とわの森三愛高校」である。この高校は「酪農学園大学付属高等学校」と「とわの森三愛高等学校」が統合した経緯があり、キリスト教に基づく教育理念と酪農の実技が組み合わさっている高校となっているようである。
道立図書館の入り口のところに三角錐状のオブジェがあり、その向こうに「とわの森三愛高等学校」の三角形の建築物が見え、この辺りは何か三角形がモチーフになる謂れでもあるのかと思ってみるけれど、単なる偶然なのだろう。写真に写っているようにカラスが沢山電線に留まっていて、五線譜(三線ではあるけれど)に記された音符のようにも見える。
道立図書館が江別市のこの地に移転してきたのは一九六七年(昭和四十二年)で、もうこの地に移転してきてから五十年が経過している。そのせいもあって、建物、施設は古い感じである。以前の道立図書館は北海道庁舎の近くにあった。県庁(道庁)所在地の市に県立(道立)図書館が無いのは珍しく、北海道はその少ない例となっている。蔵書数は七十六万冊強の数字をネットで見つけることができた。
道立図書館そのものは人の出入りのあるところで、秘境という範疇には入らない。ただ、あることに焦点を合わせて秘境に組み込んでみたくなった。それはこの図書館の階段の踊り場に置かれたあったかっての道立図書館の写真の模型である。模型になった実際の建物は写真のように今も健在で、道の文書(もんじょ)館別館となっている。別館入り口のところに看板があって、注意するとここが文書館であることが分かる。ただし、この文書館には一般の人は出入りできない。
図書館を訪れる人は本を見に来るのであって、この模型は来館者の誰の注意も惹かない存在であろう。たまたま自称大都会秘境探検家の筆者の目に留まって、この模型が置かれている道立図書館が秘境の候補となっている。