2009年12月31日
A-松飾り
これは何?と聞くまでもなく、これは正月の松飾りである。縁起物であり、年末・年始の商戦での景気付けもあって、商業施設では大きな松飾りが取り付けられる。2009年はオバマ大統領が表舞台に登場して、Changeの言葉で時代の流れを表現したように、デパート業界も変化の年であった。札幌でも老舗の丸井今井が民事再生手続きに入り、地域一番店の座を、JR札幌駅に直結する大丸札幌店に明け渡している。この大丸札幌店の玄関の松飾りを写真に収めてみた。
この年の11月には、駅前通に面して、日本生命札幌ビルの低層階部分が完成して、ここに商業施設が入居した。低層階は1階から4階までの吹き抜けがあり、豪華な建物である。ガラス張りのこの建物の入口に松飾りがあって、初めての正月を迎える建物を飾っていた。戸外にある松飾りなので、朝日を浴びて、竹の節の部分に影が出来ている。
松飾りは、正月に訪れる神様に対する道の目印の意味がある。松の内とは松飾りが飾られている期間を言っている。松飾りのアルファベットがAで、アルファベットの最初であるというのは好都合な一致である。アルファベットの26文字で、一年の365日を割ると14日になり、小正月の15日までを松の内にしていた昔の習慣の期間にほぼ一致する。まあ、松の内の期間と、アルファベットの数で機械的に割り出した日数にはなんの関係もないことであるけれど、なんとなくこじつけたい気もしている。