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2012年06月21日

ハクセキレイの雌雄の駆け引き

 公園にハクセキレイが2羽で居る。雌雄のようで、一方が他方の気をひこうとしているようだ。多分雄のほうなのだろう、しきりに頭を上下にしてお辞儀を繰り返す素振りを見せる。雌と思われるもう一方は、それをじっと見ているだけである。野鳥の世界でも雌雄の付き合い始めにはルールがあるらしく、雄と思われる方が近づくのだが、他方は無視状態で、通り過ぎるのを見ているだけである。そのすれ違いに見せる駆け引きは、何となく人間の男女のものと同じように見えてくる。

気をひくか お辞儀動作で ハクセキレイ

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ニアミスで 駆け引き見せて 鳥世界

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2012年05月29日

羽替わり最中のキビタキ

 塩谷丸山の登山口のところで野鳥の撮影をする。カメラの設定を間違え、背景が白抜きの写真となってしまう。パソコン画面で表示してみると、キビタキかムギマキのようである。目の上の眉班が黄色いのでキビタキと判定する。ムギマキの眉班は白くて、目の後方にある。このキビタキは背中の部分に黄橙色の毛を背負っている。羽替わりの最中なのかとも思われるけれど、背中の部分にこんな色の羽毛があるのは不自然な感じもする。羽のところにある白斑部分もこの鳥の特徴である。

ムギマキと 区別は眉班 黄色なり

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キビタキの 背に黄橙の 毛の残り

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キセキレイの毛繕い

 中の川に沿って歩いていると、キセキレイが川の中の石の上に留まっている。そのうち広げた羽をばたつかせたり、頭を羽の内に入れたりする仕草に及ぶ。鳥に毛繕いの表現が適切なものかどうかわからないけれど、身繕いの動作を行っている。鳥は羽が命だから常時手入れを怠らないのだろう。身繕いには嘴が手の役目で、首を曲げ、自分の体に嘴を入れる動作を繰り返す。遠目には動作の細かなところはわからないけれど、パソコンで写真を拡大すると色々な姿態を見ることができる。

嘴を 手の代わりにし 身繕い

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飛翔とは 違う動作の 羽使い

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2012年05月27日

後退歩きのできないハクセキレイ

 ハクセキレイはよく地上で餌を探す鳥である。地上のハクセキレイの写真を撮り、歩く動作を見てあることに気がついた。足の関節を曲げるとき、前脚は進行方向に向いている。この上げた足を下ろして歩く場合、前進しかない。野鳥は前進を見る事があっても、後退を目にする事が無いのは、この脚の曲げ方にあったのか、と大発見でもしたような気持ちになる。この点人間は器用で後ろに下がる事もできる。時には考え方も後ずさりになり、そんな事は考えない鳥とは大違いである。

セキレイの 後退不能 秘密撮り

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前脚を 前に伸ばして 鳥歩き

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2012年05月24日

江部乙の大空を旋回するトビ

 江部乙の菜の花畑の写真を撮りにゆき、頭上に広がる大空に目をやるとトビと思われる鳥が旋回している。菜の花畑の遠方の峰々には雪が残り、菜の花畑に雪の山並みを入れた写真の構図をあれこれ模索していて、今度は鳥と残雪の山の構図に腐心する。しかし、鳥の方はこちらの注文通りには飛んではくれない。幾度となくシャッターチャンスを逃しながら、これ一枚といったものがやっと撮影できる。羽を広げて、上昇気流を受けて大空を滑空するように飛ぶトビと爽快感を共有する。

トビを追い 峰の残雪 狙い撮り

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滑空の トビと共有 爽快感

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2012年05月11日

飛んで行くマガモの後ろ姿

 中の川の流れで羽を休めていたマガモの番が急に飛び発った。慌ててカメラを向けてシャッターを切ると、飛んでいく二羽のマガモの後ろ姿が写っている。地上で羽を閉じた状態の番では、雄の方が圧倒的に目立つ存在である。しかし、飛んで行く後ろ姿では、頭部が隠れ、羽の部分のみが見えている。この状態では雌のほうがむしろ目だっている。飛び姿を真上から見たらどんな風に見えるのだろうか。マガモの羽模様は、上空の他の種類の鳥たちにサインを送るものではなかろうか。

雄よりも 雌が目立ちの 飛び姿

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真上から いかに見えるか 羽模様

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2012年05月10日

ハクセキレイの飛び姿

 野鳥の飛んでいるところを、広げた羽一枚まで鮮明に写した写真を見る。ああいう写真を撮ってみたいとは思っても、所持している望遠レンズとカメラ任せの設定の撮影では無理なようである。無理とは思いながら、アスファルトの道路で飛び回っているハクセキレイに出会うと、飛び姿の撮影を試みる。予想した通り、広げた羽や胴体は流れ画像になっている。それにしても道路で構えるカメラの前で、飛んだり止まったりしているハクセキレイは、かなり人懐っこい野鳥のようである。

ハクセキレイ 流れ画像の 飛び姿

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離陸には 羽に力の ハクセキレイ

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2012年05月01日

アカゲラ撮りを邪魔するもの

 アカゲラは体の赤、黒、白模様が目立つので、遠目でもそれと確認できる。頻繁に現われることの無い野鳥なので、アカゲラを目にすると写真を撮ろうとする気持ちが急く。アカゲラをファインダーに捉えてシャッターを押すのだが、フォーカスはカメラが自動的に決める設定にしてあり、木の枝の向こうのアカゲラに焦点が合わず、どうでもよい枯れ枝に焦点が合ったりする。枯れ枝が無いと、今度は笹の葉がアカゲラの頭の一部を隠していたりして、この葉がなければ、と嘆息である。

アカゲラに 焦点合わず いやみ枝

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嘆息は どうしてここに この笹葉

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2012年04月29日

白黒反転のハクセキレイ

 ハクセキレイは白黒で塗り分けられた鳥である。その画像を見ていて、黒白が反転した鳥が居たら不自然に見えるかと考え出した。そこで、画像処理ツールで白黒反転を行ってみる。自然らしく見せるため、目、嘴、足の部分はそのままにして、残りの部分の白黒反転を行ってみる。マウスを動かして鳥の輪郭をなぞるため、切り出し部分に画像処理の痕が残る。さて、こんな鳥がいても不思議ではないか。鳥の種名はコクセキレイとでもなろうか。野鳥画像の黒白反転を行うのも面白い。

黒白を 誇るセキレイ 岩の上

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黒白を 反転したり コクセキレイ

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2012年04月21日

見返り美人を連想するツグミの後姿

 ツグミが背中を向けて、コンクリートの塀のところに止まっている。野鳥は撮影者のために色んなポーズを取ってくれることは無いから、撮影者に向けた姿勢のものを何枚か撮ってみる。ツグミの後姿の羽の部分は、茶と黒を組み合わせたデザインで、目立つのを押さえて落ち着いた渋い感じである。首を横にして撮影者を気にしている様子は、これといった理由もなく、浮世絵の見返り美人を連想させる。後ろから下腹の部分が少し見える姿勢では、白黒の斑模様がわずかに写っている。

連想は 見返り美人 ツグミかな

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前向けと 注文念じ 後ろ撮り

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2012年04月19日

雪解けの水溜りの番(つがい)のカモ

 サクランボの季節になれば駐車場になるところを歩いていると、カモの番が雪解けの水溜りのところに来て居る。雪解け水なので、水藻やその他の餌になるようなものがありそうにもないの、どうしてこんなところにカモ居るのだろうかと疑問が湧いてくる。こちらがカモの方へ進めば、カモは間合いを置いて遠ざかろうとする。適当な距離で止まってカモの写真を撮る。雄カモは立派な装いである。これに対して、雌カモは地面の石ころと同じような色合いで、まるで保護色のようである。

雪解けに 番で何する 水溜り

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雄(おす)目立ち 雌(めす)は紛れて 野ガモかな

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2012年03月30日

鮮明に写せないヒヨドリの飛び姿

 ガラス戸の向こうに、ドイツトウヒの高い木が見え、その先にヒヨドリが羽を休めている。ヒヨドリはいつか飛び立つので、その瞬間を狙ってカメラを構える。飛び立つ素振りを見せたと思った瞬間にシャッターを押す。これで飛ぶ鳥を画面内に撮り込むことができれば撮影成功である。しかし、それはめったに成功しない。珍しく成功した写真を見ると、飛び姿が流れ画像になっている。自動撮影モードでシャッター速度をカメラ任せにすると、鮮明な飛び姿を写すのは無理と知る。

飛び立ちを 狙うレンズの 重さかな

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撮り速度 カメラ任せで 鳥に負け

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2012年03月27日

1羽で鳴き続けるシジュウカラ

 野鳥はどういう状況で鳴くのだろうか。高い梢に野鳥が1羽止まっていて盛んに鳴いている。鳴き声を文字で表記するのは難しく、「ツピッツ」を繰り返しているようにも聞こえる。胸から下腹部にかけて黒ネクタイをしていて、これはシジュウカラである。黒い頭部と頬の辺りに白い部分があり、肩の部分に薄く萌黄色が見える。小雪模様の空で、灰白色の空をバックにして、地味な色で写っている。雪でも春が近いことを感知して、それを触れ回っているかのように鳴き続けている。

1羽居て 鳴き続けたり シジュウカラ

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小雪中 春の近きを 鳴き伝え

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2012年03月24日

肝心の顔の見えないシマエナガ

 目の前を小さな野鳥が飛んでいる。後で、画像で確認したことであるけれど、シマエナガである。野鳥は、撮る人の注文などには聞く耳持たずで、止まっているところにカメラを向けた時にはもう別の場所に移動している。野鳥といえどもやはり顔の部分は撮りたい。しかし、何枚撮っても顔の部分が撮れない場合もある。パソコン画面に表示して、あの蔓の部分がなければな、と思ったりしてもどうしようもない。背中の写真は得難いアングルである、と強いて思っても、不満は残る。

シマエナガ 色白顔の 隠れたり

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見えぬ顔 背中模様で 推し量り

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2012年02月20日

孤独を好むシメ

 ドイツトウヒと思われる木にシメが止まっている。分類で言えばスズメ目アトリ科シメ属となる。太い嘴に特徴があり、嘴の下の部分が少し黒毛になっている。嘴の感じはカワラヒワに似ている。スズメよりは大きいけれど、ヒヨドリよりは小さい。群れを作らない鳥のようで、1羽か2羽で辺りを窺っている。望遠レンズで捉えた姿では、地味な配色で斑点模様もなく、写真の被写体としては物足りない。枝に残った木の実などを餌にしているようで、夏場より冬場目につく鳥である。

高みにて 孤独好むか シメ一羽

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松かさは 餌になるのか シメの居り

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2012年02月09日

ヒヨドリかツグミかの判定に迷う野鳥

 庭に接してドイツトウヒらしい植木が並んでいる。これらの常緑の木に野鳥が休んでいることがある。天気が良ければ居間から窓越しに野鳥撮りである。写真を拡大してみるとヒヨドリのようでもあり、野鳥図鑑にあるツグミにも似ている。ヒヨドリは目尻のところから茶と黒の模様があり、頭部の毛ももう少し荒い感じがするので、ツグミの方に軍配を挙げたいところである。シャッターを押した瞬間に飛び立った姿が写り込んでいたけれど、流れ画像になっていて、これは残念である。

ヒヨドリと ツグミ判定 迷いたり

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飛ぶ速度 シャッター速度に 勝りたり

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2012年01月22日

飛ぶヒヨドリ撮り

 飛ぶ野鳥の羽一枚一枚が鮮明に写っている写真を目にすることがある。そんな写真を撮りたいと思っていても、これは難事である。野鳥を専門に撮影する人が抱えているような巨大な望遠レンズは持ち合わせておらず、野鳥の集まる穴場(往々にして写真撮影のため餌付けがされている)の情報も持ち合わせていない。雪の山道を歩いていて、たまたま遭遇したヒヨドリが、高い梢から飛び立とうとするところを自動撮影で撮るのが精一杯で、開いた羽は流れ画像になって写ってしまう。

ヒヨドリの 動き勝りて 羽画像

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飛ぶ瞬間 狙うカメラに 羽信号

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2012年01月06日

熱帯鳥のセイキムクドリ

 熱帯鳥類館は館全体が鳥かごの趣で、鳥かごの中に入って植栽されている木々の間を飛び交っている熱帯の鳥を見ることができる。暗いところでは体が黒ずんで、小型のカラスのように見える鳥がいる。光りが当たると光沢のある青緑色で、目の周りが黒く、黄色の目が印象的である。説明にはセイキムクドリで、アフリカのサバンナの森林地帯や比較的乾燥した地域で普通に見られる鳥とある。野鳥としてこの鳥に遭遇して、その光沢を見つけた状況を想像すると、感動しそうである。

カラスかと 見間違えたり 熱帯鳥

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ムクドリは 光る目と羽 熱帯仕様

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2012年01月04日

顔の張り出しの目立つナキサイチョウ

 円山動物園熱帯鳥類館の2階に大きな鳥の檻が2つあり、それぞれの檻に変った姿態の鳥が居る。動きの無い熱帯の鳥で、止まり木の上でじっとしている。1羽はナキサイチョウで、生息地は南アフリカである。他の1羽はサンショクキムネオオハシで、南ア大陸の北部の熱帯地態に生息している。ナキサイチョウの名前はうるさい声で鳴き、動物のサイ(犀)に似ていることによるのだろう。写真を撮っても同じ姿勢しか撮れない。パノラマ写真を撮って拡大し、これらの鳥を確認する。

張り出しは 何に使うか ナキサイチョウ

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止まり木に 日長一日 異色鳥

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2012年01月02日

パノラマ写真から抜き出したハト

 赤れんが庁舎前の池のところでパノラマ写真を撮っていると、ハトが一羽足元に寄ってくる。都会の人に馴れたハトが見せる光景で、写真に撮ってもありきたりである。パノラマ写真も撮っているので、それを利用してハトを中心にした景観を二次元写真に固定してみる。立木と背景の構造物が妙な角度で写っていて、パノラマ写真の一部であることを示唆している。ハトの方はどの角度からも同じ姿勢で写っている。餌でも投げ与えられるかと寄って来たハトは、得るものがなかった。

パノラマに 撮り込まれたり ハト一羽

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写り込む 雪原のハト 池のカモ

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2011年08月11日

足元の毛虫を狙う野鳥

 林と住宅街の境の道を歩いていると、木陰で何かが動く。小型の野鳥である。過眼線があり、胸毛は白く頭が灰色で野鳥図鑑の鳥たちと比べるのだが、一致するものが見つからない。強いて当てはめるとゴジュウカラだろうか。木の葉に嘴を突っ込み何かしている。最後には毛虫を咥えて飛び去った。その瞬間の写真を撮ったけれど、ピンボケである。パソコン画面で拡大してみると、止っている鳥の足元に毛虫がいる。野鳥はこの毛虫を狙っていて、この時点で毛虫の運命は決まった。

鳥図鑑 探す特徴 過眼線

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葉の裏の 虫の運命 決まりたり

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2011年05月30日

飛び去ろうとしないハクセキレイ

 野鳥は何かに留まっていても、カメラを向けると飛び去ってしまうのが普通である。すぐ近くの細い木の枝に留まっていた鳥はカメラを向けても首を動かす程度で、飛び去る気配がない。ハクセキレイである。鳥と遭遇した時は何も考えず、2,3枚のシャッターチャンスを生かそうとする日ごろの習慣で、何枚も同じような写真を撮ってみる。そのうち、撮り手の方が鳥に負けたように写真を撮るのを止めてしまった。横着な鳥も居るもので、こちらの方が鳥から離れていくことになる。

セキレイは 飛ぶ気配なく 首回し

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横着な 野鳥を撮りて 画像増え

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2011年05月06日

庭の八重桜に飛来したカワラヒワ

 時折雨が降り、風の強い中を数羽の鳥が飛んで来て、庭の八重桜の木に止まった。ガラス窓越しに撮ってみて、どうにか鳥を判別できそうな写真となる。羽の雨覆部分に見える黄色の模様や目の周囲の黒い部分からカワラヒワと同定できる。この野鳥は住宅地でも普通に見られる鳥で、庭木でも繁殖する鳥らしい。普通に見られる野鳥でも、その飛ぶ姿を写真に撮ることができると、何か特別の鳥のように思えてくる。八重桜の花芽は膨らんでいるけれど、花が綻ぶのはもう少し先である。

雨覆 黄色を見せて カワラヒワ

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花芽出て 野鳥呼び寄せ 八重桜

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2011年04月15日

春を迎えるスズメ

 頭の上で鳴き声がする。見上げるとスズメである。冬芽が膨らみ始めた木の枝に止まっている。見慣れた鳥なので、普段はカメラを向けることもないのだが、春の到来を喜んで鳴いている風でもあるので、撮ってみる。スズメは冬から春の季節の変わり目に体の毛を入れ替えるようである。撮った写真を拡大してみると、身につけていた羽服はかなり汚れている。洗濯には出せないので、着古した冬服は脱ぎ捨てるほかないようである。冬芽が開くのに合わせて、スズメも身奇麗になる。

鳴き声で 見上げる枝に 見慣れ鳥

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着古した 冬服汚れ 目立ちたり

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2011年04月12日

落葉松の枯れ枝のカラス

 長谷川等伯と狩野永徳のライバル対決をテーマにしたテレビ番組で、等伯描く国宝「松林図」が出てきた。少し前に、散歩道で撮った落葉松(カラマツ)の写真を思い出した。落葉松は等伯描く松林図の松ではないけれど、モノクロの落葉松に黒いカラスが止まっている写真は、墨絵の感じが出ている。等伯が落葉松にカラスを加えて描いた絵のように見えてくる。さらに、撮影モードをモノクロにしてみると、さらに墨絵の感じが出てくる。落葉松の枝に残る松ぼっくりも写っている。

落葉松に 等伯描く カラスなり

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落葉松に カラス止まりて 朝曇天

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2011年04月11日

アカエゾマツの枝の先のシメ

 野鳥は写真を撮ってから、何という鳥か同定するのが難しい。まず野鳥図鑑で当たってみる。図鑑に写真がある鳥で一番似ているものを選んで、さらにインターネットで検索してみる。この方法では、写真が載っている鳥はよいとして、写真の載っていない鳥には行き当たらない。このようなやり方で野鳥の名前を持ち出してきているので、誤りもありそうである。松の木の先に止まっていた鳥はシメ(鴲)に一番良く似ているのでシメにしておく。目の周囲の黒毛が特徴的である。

シメならん 枝の先にて 動き止め

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こちら見て アカエゾマツの 枝の先

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2011年04月03日

冬芽の枝に隠れるヤマガラ

 野鳥を撮るのは難しい。始めから野鳥を撮るのを目的にカメラを抱えているならとも角、カメラを提げて歩いていて、野鳥の声を聞いてから写真を撮ろうとしても大抵間に合わない。間に合っても、高い木の枝に止まっていると、枝に邪魔されて小さく写った野鳥が何であるか判定するのが難しい。冬芽が膨らみ始めた高木の枝先で鳴いている小柄な野鳥を撮ってみる。後で、パソコンで画面を拡大してみると、茶褐色の胸元に黒い蝶ネクタイを締めている姿が写っていて、ヤマガラのようである。

ヤマガラか 冬芽に隠れ 声の主

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拡大画 ヤマガラ徴(しるし) 黒首輪

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2011年03月28日

手稲山登山道で見かけたコゲラ

 雪で滑る手稲山の登山道を降りていた時、白黒の横縞模様の鳥が木に止まっているのが目に飛び込んできた。足場の悪い道に気を配っていて、野鳥を撮る用意などしていなかったので、鳥の居る方向に向かってシャッターを押すのが精一杯で、鳥はすぐに飛び去ってしまった。元のサイズの写真では鳥の姿を見つけるのが難しい。写真を拡大して見ると、背中の縞模様に特徴のある鳥が写っている。コゲラのようである。キツツキの仲間で、山道でドラミング音の主にもなっている。

下山道 鳥を写して 姿なし

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拡大で 姿現し コゲラかな

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2010年05月06日

春のスズメ

 スズメ(雀)はよく見かける街の鳥である。しかし、この小鳥は動きが活発で、よく観察しているかと問われると、そうとも言えないところがある。そのスズメが自宅の窓の下で重なり合っているのを偶然目にした。急いで手元のカメラで撮影してみる。春なので、子孫を増やす行動に及んでいるのかとも思われるのだが、はっきりしない。この時期スズメの羽は、毛が抜け変わるのか、もさもさとした毛を背中に背負っているのが、カメラを通して観察できる。スズメにも春が来ている。

この行為 子孫残すか 春陽気

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衣替え スズメにもあり 古羽毛

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2010年05月01日

北大植物園幽庭湖の鴨

 幽庭湖と名前は大きいけれど、北大植物園内にある湿地に少しばかりの水のある場所である。かつて、この辺りにはメムと呼ばれた湧き水のあったところで、それが池となっていたのが、湧き水も少なくなって、かろうじて湿地の植物が生育するための水場になっている。ここに鴨が一羽じっとしている。鴨の周囲に水芭蕉の白い仏炎苞があって、早春の花と鳥の組み合わせである。鴨は雄で頭から首にかけての緑色の毛が光沢を帯び、色の乏しい水場で緑首の鴨が輝いているようである。

植物園 鴨水芭蕉 コラボなり

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緑首 鴨の輝き 幽庭湖

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2010年01月24日

ハトの餌付け

 札幌市資料館の裏庭のでハトの餌付けをしている男性を見かける。庭が雪で覆われると、歩道でこれを行っている。ハトの方は完全に餌付けされていて、餌を配る男性の身体にまとわりついて、頭の上まで止まっている。身体に乗り切らないハトは歩道の柵に止まり、地面を歩いている。その数30羽はいるだろうか、ちょっと異様な光景である。ハトがカラスだったらどうだろうか。たちどころにクレームがくるだろう。ハトに生まれるかカラスで生を受けるか、都会ではその差は大きい。

頭バト 気にも留めずに 餌付け人

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羽ばたいて 狙う目の先 餌のあり

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2010年01月16日

円山動物園のオオワシ

 この国内最大のワシのオオワシは、正面から見ると嘴が鼻のように見える。確かに嘴の上部に鼻の穴が空いているので、嘴と鼻が一体になっているようである。いつも止まり木に止まっていて、じっとしている。狭い檻の中で、与えられる餌を食べるだけの毎日には飽き飽きしていて、大空を舞いながら獲物を狙ってみたいものだと思っているのではなかろうか。その思いを、気まぐれに立ち止り、写真を撮っている客に話しかけるかのように口を開く時があり、それを写真に収めた。

嘴(くちばし)と 鼻が同居で 威厳なり

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客を見て 話すが如く 口開き

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2010年01月12日

円山動物園の白フクロウ

 円山動物園のフクロウの居る檻は、目の細かい金網がかかっていて、金網越しにフクロウだけの写真を撮るのが難しい。うまい具合にフクロウにピントが合って、顔が目だけのような白フクロウを写真に撮ることができた。片目だけがはっきり写っている写真では、目つきの鋭い、独眼の白覆面の人物のようでもある。両眼が写ると、童謡の文句が口から出てくる。「私の人形はよい人形 目はぱっちりといろじろで 小さな口もと愛らしい」と歌詞が浮かぶが、口は毛の中に隠されている。

独眼の 目つき鋭く 客を見る

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口ずさむ 目はパッチリと 色白で

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2009年04月21日

野鳥を撮る人

 春先は野鳥を撮る季節でもあるようだ。せわしなく動く被写体で、それも彼方の木の枝に止まっている小さな対象である。加えて、カメラを構えたところに調子よく現れてくれる事は期待のできない相手である。こうなると望遠レンズ付のカメラを三脚に固定して、野鳥の現れそうなところに長時間張り込むことになる。足場が悪くても、写真の写りのよいとろろであれば、カメラを抱えて待機する。春めいてきた西岡公園では、愛機の望遠カメラを抱えた野鳥写真愛好家達の姿があった。

鳴き声に 釣られて向ける カメラ列

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雪解けの 木道上で 待つ一瞬

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2009年04月10日

赤ゲラのドラミング

 頭上からけたたましく木を叩く音が聞こえる。アカゲラが木を突いている音である。これほどの周期の短い突き方なら、頭の動きは目にもとまらぬ速さなのではないだろうか。しかし、音はすれども姿は見えずで、小型の鳥で、薄曇の朝に黒ずんだ枯れ木に隠れたように止まっていてドラミング演奏をしているのをどうにかコンパクトデジカメで写真に収める。山道の階段で、多分アカゲラのものと思える羽が落ちている。アカゲラの特徴の赤い部分は毛の部分で、羽は白黒模様である。

ドラミング 隠れた奏者 枯れ梢

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山道に 鳥羽立てて 写真撮る

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2009年01月27日

暖冬の濁川の鴨

 星置駅の北側は高層住宅が建ち、団地や商業地となっている。この地区を流れる川が濁川で、街のイメージに合わない。元々は原野に流れていた川で、川の名前はどうでもよかったのだろうが、住宅地が広がってくると川の名前が気になる。暖冬ということで、雪と氷が残っているけれど、水面が現れている川に鴨が一羽居て、川上に向かって泳いで来る。橋の上から眺めていると、きれいな楔上の波紋を描きながら、近づいてくる。川面を舞台にした芸を見せてくれているようである。

暖冬や 鴨一羽居て 濁川
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見下ろせば 川面の波紋 舞台芸

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2007年11月09日

アカゲラの 枝叩く音 地に届き

 バードウォッチングの趣味は無く、野鳥には知識がありません。カメラも小さなデジカメで、動き回る小鳥の撮影には適してはいません。が、頭上で野鳥が飛び回ればカメラを向けたくなります。アカゲラと思われる鳥が木の枝を嘴で叩いている音が聞こえたので、鳥の姿が現れるチャンスを待って、デジカメのズーム機能を生かして、撮った写真です。あのせわしなく移動するアカゲラをうまくとらえることができました。

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 もう一枚、アカゲラの尻の辺りの赤い色が写っている写真ですが、周囲の枯れ枝が邪魔になってアカゲラの姿が隠れたように写っています。

 枯れ枝で 見失うまい 追うカメラ

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