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2015年07月21日

札幌岳登山道のオオバタケシマランの実

 札幌岳の登山道で赤い実の生った山野草の名前を尋ねられたので、葉の下に実が並んでいて、葉の格好からオオアマドコロだろうと答えておいた。しかし、帰宅後調べてみるとオオアマドコロの実は球体の黒い実で、楕円体の赤い実はオオバタケシマランの実らしい。登山同行者が口にしていたけれど食べられる実のようである。「ラン」の名前が付いていてもユリ科の植物でラン科ではない。オオアマドコロの花は時折目にするけれど、オオバタケシマランの花には未だ見ていない。

ユリ科花 実は楕円体 登山道

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葉の下に 整列したり ユリ科の実

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2014年07月07日

アポイ岳のアポイヤマブキショウマ

 アポイ岳登山では景観とお花畑の写真を期待したのだが、生憎の霧とハイマツがはびこり出した登山道では、ちらほらと高山植物の花が見られる程度である。それでも花を見つけては撮ってみる。アポイヤマブキショウマがやや多く目についた。サラシナショウマに比べると小ぶりな花で、名の通り山吹色である。何の虫かは同定できないけれど、つがいが花の上で重なっていて、性の営みが霧の中行われている。霧が水滴となって花に付いているのが、寄生している生き物みたいである。

ショウマ花 山吹色に 虫を乗せ

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水滴が 花に寄生の 霧アポイ

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2013年05月13日

エゾエンゴサクと越冬蜂

目覚めたり 恵迪の森 花と蜂

 北大構内の恵迪の森に花の写真を撮りにゆく。エンレイソウ、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、イチゲ等々のスプリングエフェメラルを確認しながら写真に収める。越冬蜂なのだろう、大きな蜂がエゾエンゴサクの周囲を飛び交っている。

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2012年08月24日

三角山のカワミドリ

PCで 再発見の カワミドリ

 3,4日前の真夏日に登った三角山で目にした花の名前が思い出せずに放っておいた。気掛かりなことは解消しようと、今まで撮った花の写真と比べてカワミドリに行き着く。シソ科の多年草で、蕊が薄青紫の色の花弁の外に飛び出している。


2012年08月09日

鉢の中で咲き出したシラサギソウ

白鷺は 今年も鉢に 飛び来たり

 この花は白鷺が飛んでいるようだと書いてから、本物の白鷺を見ていないと気がつく。写真か絵で見た白鷺がイメージとして頭にあるようだ。花の方は毎年見ていて、白鷺を初めて目にすれば、花に良く似た鳥が居ると言う表現になりそうだ。


2012年08月04日

バラ科ワレモコウ属のカライトソウ

唐糸は 絹糸のこと 絹似しべ 

 カライトソウが咲いている。漢字名では唐糸草でカラウチソウ(唐打草)の別名もある。穂状の花を覆っている雄しべが唐糸に似ていることによる命名である。唐打の方は唐糸を用いた組紐のことである。秋が深まっても見かける花である。


2012年08月03日

盛夏に咲くオミナエシ(女郎花)

女郎花 美女を圧して 盛夏咲き

 庭にオミナエシの花が咲いている。8月の初めで盛夏なのだろうが、曇りの天気で暑い感じはせず、そこに秋の七草の一つが顔を出せば、秋がそこまで来ているのかと錯覚する。美女を圧倒する美しさが花の名前の由来と、誇大評価の花名である。


2012年07月31日

河川敷で増えるヒロハヒルガオ

可憐花 根は強力で 繁茂なり

 ヒロハヒルガオを見る季節に入っている。一日花で白い清楚な雰囲気であるけれど、旺盛な繁殖力のある雑草で、駆除が困難であると知ると、この花を見る目も変わってくる。整備された河川敷で見るこの花は年毎に増えている感じである。

2012年07月30日

花序の立つヤマゴボウ

花終わり 緑実並び ヤマゴボウ

 花序が垂れ下がるヨウシュヤマゴボウは道端で見かける。山際の草地のところに花序の立ち上がったヤマゴボウを見つけた。野生のものか植えられたものかわからない。花の終わった部分から緑色の実になっている。熟すると黒紫色になる。

2012年07月29日

庭先のツキヌキニンドウ

忍冬花 葉の突抜きを 調べたり

 ツキヌキニンドウの木花を住宅の庭先で見る。漢字では「突抜忍冬」で、葉が合わさった中心部を蔓が突き抜け、その先にラッパ状の忍冬花が咲く。忍冬とはスイカズラとも呼ばれる蔓性植物である。背後の天使の置物の白に赤い花が冴える。


2012年07月28日

語りかけてくるユリの花

相槌を 打ち返し撮り ユリの花

 ユリの花は大柄で、花によっては派手な色も手伝って、目立つ存在である。道の脇に咲いている種類のはっきりしないユリの花を撮ってみる。ユリが話しかけているようにも見えてくる。写真を撮ることでユリの話に相槌を打ったつもりになる。

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2012年07月26日

ポピーの花の内側

細密画 描(えが)きたくなり 花の内

 ポピーの花の内を拡大した写真を撮ってみる。中心に子房を備えた雌しべ、その周囲に放射状に展開する雄しべ、それらを包んでいた和紙を広げた状態で、紙に皺ができたような花弁がある。細密画を描く腕があるなら、格好の素材である。

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2012年07月25日

青虫の見るアジサイ

空中の 青虫の見る 青花塊(あおかかい) 

 木の枝から青虫がぶら下がっている。青虫とアジサイを一緒にして撮ろうとするのだが、青虫をマクロ撮影すると離れたアジサイは青色の塊にしか見えない。青虫の方は葉の緑を凝縮したように写ってくる。時々空中で体を撓らせたりする。

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2012年07月24日

馬頭観音碑を飾るサルビア

サルビアは 馬頭観音 供花なり

 馬頭観音の碑が地中に埋まっている。どういう経緯でこんな状態になったのか想像がつかない。碑の前にサルビアの花が咲いている。まるで馬頭観音への供花のように見えてくる。サルビアの花を個々に見ると口を開けた生き物のようである。

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2012年07月22日

変わった漢字名のスイセンノウ

漢字名 酔仙翁と 真紅花  

 道端で咲く鮮やかな真紅色の花を撮ってみる。花名はスイセンノウで漢字は酔仙翁である。ここで仙翁とは寺の名前で、この寺に花の出自があるといった意味らしい。葉が柔らかい白い布のようで、フランネルソウの別名もある夏の花である。

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2012年07月21日

日本古来の花の雰囲気のコゴメハギ

コゴメハギ 日本画調の 外来種

 河川敷の小道を歩いていて、小さな白い花を付けた比較的草丈のある花に気がつく。遠目に花が米粒に似ていることから、小米萩の名がある。シロバナシナガワハギの別名もある。帰化植物なのだが、名前も手伝って日本古来の花のようである。

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巨木の下のオオウバユリ

不動の木 オオウバユリが 供え花

 小金湯温泉のシンボルとしてカツラの巨木がある。幹周り10.5 m、樹高 23 m、推定樹齢700年と言われている。木の周囲には地蔵仏が並び、桂不動の呼び名もある。この巨木の根元にオオウバユリの花が咲いているのを見つけ、写真を撮る。

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2012年07月19日

道庁池のスイレンの花

スイレンは 人の世界の 象徴花(か) 

 ホテルでの朝食会に出席の際、時間に余裕があったので赤れんが庁舎の池でスイレンの花の写真を撮る。花弁の白からピンクへのグラデーションが見事である。水底の泥に根を張り、水面に美しい花を咲かせる様は、人間世界を象徴している。

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2012年07月18日

羊ケ丘展望台のラベンダー畑

ハサミ手に 少し味わう 花卉(かき)農業

 羊ケ丘展望台にラベンダーの木花の取材で出向く。ラベンダー畑が整備されていて、観光客が切り取って持ち帰りのサービスが行われている。畑の中で、手にしたハサミで良さそうな枝を切り取っている。花卉農家の体験型観光みたいである。

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庭の白いラベンダー

朝撮りの 白ラベンダー 珍しき 

 朝の散歩時に他人の庭の花を撮っている。庭に植える草花は珍しいものも多く、白いラベンダーを見つける。青紫のラベンダーの突然変異を園芸用に育てたものなのだろう。ラベンダーは青紫のものが良いけれど、珍しさで白も観賞に値する。

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2012年07月17日

クイズに出したいボリジの花

設問の 画像にしたく ボリジかな

 花のマクロ撮影を行って「この花は何」の設問をブログに載せてみたい気もするけれど、付き合って解答をくれる読み手も居なさそうなので、この企画は没である。という訳で設問にするならこんな写真を、と撮ったのはハーブのボリジである。

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2012年07月15日

朝日の中のタチアオイ

昇る陽に 日傘で備え 街路花

 道端のタチアオイは目立つ花である。撮影に少しばかりの工夫で、花の背後に日の出を配してみる。太陽そのものを画面に入れると、花はシルエットにしかならないので、日の出は視界から少しずらして、花弁を透過してくる光を撮ってみる。

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2012年07月14日

浜簪の別名のあるアルメリア

パソコンに 花簪(はなかんざし)を 置き忘れ

 アルメリアの写真を撮ってブログに掲載しようと思っているうちに実物の花は姿を消した。ハマカンザシ(浜簪)、マツバカンザシ(松葉簪)の別名があり、確かに簪の表現が合っている。データの写真はパソコンに置き忘れた花簪ということか。

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サッポロビール園の小花壇

足元に 貴重花見て ビール園

 サッポロビール園には来園者が足元に花を観賞できる小花壇が整備されている。その中でもリシリヒナゲシやブルーポピーの貴重な花が植えられている花壇がある。花を提供した町の名札や花の説明がある。小花壇の様子をパノラマ写真に撮る。



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(画面クリックでパノラマ写真)

2012年07月13日

ビール園で目に留まったブルーポピー

ヒマラヤの 青いケシかと 接写なり

 以前ヒマラヤの青いケシを滝野すずらん丘陵公園や百合が原公園に見に出かけたことがある。ビール園の小花壇にブルーポピーの表札の出ている幌延町提供の花がグランディスやベトニキフォリアのヒマラヤの青いケシかどうかはっきりしない。

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2012年07月12日

札幌で見るリシリヒナゲシ

ヒナゲシの 故郷は遠く 利尻富士

 サッポロビール園は小規模な花壇で飾られている。その花壇の一つで利尻富士町提供のリシリヒナゲシが咲いているのを見つける。利尻富士の固有種で、極似するリシリヒナゲシモドキの種が利尻富士に蒔かれて、問題視しているブログも読む。

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2012年07月11日

虫と間違えたノラニンジンの蕾

中心に 虫かと見えて 蕾なり

 ノラニンジンの花が複散形花序の周辺から咲き出した。咲き始めはピンク色で、これが白に変わっていく。中心部に黒いものがあって、何かの虫が居るのだろうと思っていた。後で拡大してみると、蕾の一つだけが色変わりで、初めて見る。

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2012年07月10日

ビロードモウズイカと栗の花

モウズイカ 花穂の仲間で 栗の花

 棒状の花穂を直立させて、所々に黄色の花が見えているビロードモウズイカが夏の朝の大気の中にある。いかにも帰化植物の雰囲気である。その花の背後に栗の花穂が枝を覆っている。栗の花はほとんどが散ってしまい全部は実にはならない。

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レモンバームの小さな花

レモン香を 擦る指先 運びたり 

 庭のレモンバームに小さな白い花が咲いているのを見つける。小さいのでマクロ撮影である。和名は香水薄荷とか西洋山薄荷と呼ばれている。レモンの名前であるので、レモンの香りがするはずで、指先で擦ってみるとかなりの匂いである。

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2012年07月09日

ラムズイヤーの花穂を飛び回るハチ

短命の 花を捜して ハチ回り

 ラムズイヤーの花穂にはびっしりと花になる部分がついている。ハチが咲いている花を巡って飛び回っている。しかし、この花はすぐ散ってしまうようで、紫の花が咲いているのはまばらである。これではハチも飛び回らねば蜜にありつけない。

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2012年07月07日

子羊の耳を連想させるラムズイヤー

花名訳 子羊の耳 綿毛あり

 花の名前を訳すれば「子羊の耳」になる。葉の形が子羊の耳に似ているのか、葉に生えている綿毛が子羊の毛の感触なのか、多分両方の連想からの命名だろう。綿毛で白く輝いて見えていて、目立つ花である。小石の敷かれた道でも増えている。

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黄色の冴えるシナガワハギ

黄色冴え シナガワハギに 目線行き

 夏の山道には花が乏しい。そんな中で黄色が冴えた花が目につく。姿もすらりとしていて、周囲の濃い緑をバックに浮き出て見える。シナガワハギである。ハーブの一種でハーブティや、静脈瘤や血栓症の民間の治療薬としても用いられている。

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2012年07月05日

蕾が開き始めたラベンダー

ラベンダー 開いた花を 蜂巡り

 ラベンダーは蜜蜂にとって効率よく採蜜できる花のようである。何せ花の数が多い。ほとんど蕾のラベンダーに蜜蜂が来ている。蕾からは蜜は採れず、開いている花を回って蜜集めである。ラベンダーは草花のように見えるけれど低い木である。

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2012年07月04日

護岸石組みに咲くエゾミソハギ

寒色の エゾミソハギが 夏を告げ

 小川でも都会の川は石組みで護岸されている。石の間にエゾミソハギが咲いている。ミソハギの名前は溝に咲く萩に似た花から来ている説もあり、雰囲気的には合っている。早朝は肌寒い時期であるけれど、この寒色の花が目に付くと夏である。

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2012年07月03日

シャスターデージーにオオカワトンボか

トンボ撮り 止まるキク名の 同定難

 雑草然として咲いている白い舌状花のキクの花がある。マーガレットの呼び名を耳にするけれど、似ているけれど違うようである。フランスギクの仲間でシャスターデージーらしい。止まっているイトトンボの方はオオカワトンボのようである。

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バラの季節

撮ることの 少なくなりし バラ咲けり

 最近は見慣れてしまっている上、書くことが思い浮かばないこともあり、庭に咲いているバラの花を撮ることが極端に少なくなっている。それでも見事な花を見るとレンズを向けたくなる。見られても見られなくてもバラは咲き続け、散っていく。

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2012年06月29日

ジャガイモの花

ジャガイモは 花は咲けども 実を忘れ

 ジャガイモの花が咲き出すと夏である。こんなに沢山の花が咲くのに実が生らない。実が無いので、ジャガイモは芋になった部分を分割して土に埋めて育てる。大根やニンジンは種を蒔き、同じように根の部分を食べるのに随分と違っている。

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2012年06月26日

手稲山のレイジンソウ

レイジンソウ エゾかオオかで 迷いたり

 花の形がトリカブトに似た花を登山道で見つける。花の形が、雅楽を演奏する伶人が被る冠の形に似ていることからレイジンソウの呼び名がある。エゾレイジンソウとオオレイジンソウがあって、写真だけからはどちらとも言えず迷ってしまう。

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ケマンソウの花と花後

釣れた鯛 花後の釣針 竿にあり

 ケマンソウは装飾具の華曼に似ていることからの命名である。別名タイツリソウとも呼ばれ、花茎に鯛に似た形の花がぶら下がっているのを表現している。花弁が落ち、その花後が並んでいる。まるで鯛に逃げられてしまった釣針ようである。

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2012年06月24日

手稲山のズダヤクシュ

ズダヤクシュ 花に水滴 登山道

 白と緑のガクを持つ全体的に地味な花である。ズダとは木曾地方の喘息の方言で、喘息に効く薬草から命名されている。手稲山の登山道に咲いていた。少し背丈があるので目につき、モミジに似た葉から延びた花茎に花が付き水滴を含んでいた。

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2012年06月23日

手稲山のミヤマハンショウヅル

足元に 半鐘のあり ガスの山

 ガスがかかった手稲山登山で、景色が見られないので足元の花に注意しながら歩く。頂上付近でミヤマハンショウヅルを見つける。深山(高山)に咲く、火事を知らせる半鐘の形に似た蔓性の花から名前が付けられた。キンポウゲ科の花である。

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2012年06月22日

一輪の朴花

朴花の 一輪咲いて 安堵なり

 庭の朴の木が伸び過ぎたので剪定した。冬を越し朴の木に大きな葉が繁っているのに、朴の花が咲かないのを気にしていたら、やっと一輪開いているのを見つけた。朴花は良い香りがするけれど、高いところに咲いているので匂を嗅げない。

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2012年06月21日

名前を覚えたカッコウセンノウ

八重咲きで 飛ぶカッコウは 群れ団子

 耳にすることが少ない花の名前はなかなか覚えられない。しかし、この花名は覚えてしまった。ナデシコの仲間で、庭に咲くのは八重であるけれど、一重では鳥のカッコウが飛ぶ姿に似ていて、センノウは花の出自の仙翁寺に由来している。

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2012年06月16日

西野市民の森のサイハイラン

朝暗き 林道潜み サイハイラン

 早朝、西野市民の森の遊歩道を歩いていると、足元に赤紫の花が目に留まる。サイハイランで、武将の手にする采配に似ていることからの命名である。野に咲くランの一種で、この遊歩道にはもっと数が多かったはずなのに数株しか見なかった。


2012年06月15日

ジンヨウイチヤクソウ

葉の形 腎臓似るか 花接写

 この花の名前を漢字で書くと、腎葉一薬草で、葉の形が腎臓の形に似ていることからの命名である。宮丘公園に一ヶ所群れて咲いているところがあり、毎年花が咲く頃写真を撮っている。背が低く、下向きに咲くので花の内を撮るのが難しい。


2012年06月14日

クルマバツクバネソウ

羽根突きの 羽の連想 ツクバネソウ

 円山公園の円山川に沿った木道の横にクルマバツクバネソウが咲いている。奇妙な形の花で、中心に黒いボールのような子房があり、その上に雌しべがある。その周囲に細長く伸びているのが雄しべで、花弁は緑色の針金状で下を向いている。


2012年06月13日

浅間温泉のヤマボウシ

ヤマボウシ 白さで誘い 湯街(ゆまち)朝

 浅間温泉に一泊した翌朝早く、人通りの無い温泉街を歩いてみる。浅間温泉会館の前の広場に出ると植え込みがあり、ヤマボウシの白い木花が目に留まった。花の姿が、山法師が白い頭巾を被った様子に似ていることから名前が付けられている。

(クリックでパノラマ写真)



2012年06月09日

キバナクロユリ

クロユリも 黄花のありて 鉢の中

 園芸好きの人の庭の鉢にクロユリが並んで咲いている。一方は普通の黒紫色の花弁のクロユリである。もう一方は黄色の花で、クロユリが変異したキバナクロユリである。花の名前に色が二つも付いて、黒なの黄なのと言葉を挟みたくなる。


2012年06月08日

札幌時計台のクロユリ

 本ブログの唯一のコメンテーターとも呼べる伊東さんが、6月7日の記事のコメントに、時計台の野草園でクロユリが見つからなかったと書かれていたので、時計台の横で咲くクロユリの写真です。札幌観光のメッカでひっそりと咲いています。

クロユリは 密やかに咲き 時計台

看板の クロユリいずこ 野草園


2012年06月07日

アオマムシグサ

マムシグサ 苞の縞見え 時計台

 札幌時計台横の庭に、時計台野草園が整備されている。野草の中にアオマムシグサが、大きくなった苞を伸ばしている。花はこの苞の中にあって外からは見られない。苞の縦縞が、時計台板壁の下見板の横縞模様と直角になっていて面白い。


2012年06月03日

クロユリ

庭に咲き 花の神秘の 薄れたり

 クロユリは、その黒紫色が種々の物語を紡ぎだす働きをしているようである。恋の話も呪の話もこの花にはある。しかし、咲いている場所も物語の重要な要素で、住宅の庭に植えられていては、深山に咲いているこの花の神秘性は消えている。


2012年06月02日

アマの花

アマの花 開く青色 散る淡さ

 家人が好きだといって植えたアマの花が咲き出した。花が開く時は青色が濃く、その日のうちに色は褪せて散っていく。落ちた種からも増えていくようで、大きく育った株の周囲に、小さく育ったものが伸びていて、雑草と間違えそうになる。