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2013年12月03日

食欲の湧かない柳江古鎮の食堂

足元に 猫の寄り来て 餌ねだり

 柳江古鎮の昼食時、どこかのレストランで食事ということになり、案内役の侯進先生が店先に野菜の並んでいる食堂に入っていく。普通の日本人ならこういう感じの店では食欲がそそられることはない。足元に纏わりついた猫が印象に残る。


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2013年12月02日

山紫水明が売りの柳江古鎮

曇りても 山紫水明 売り景観

 柳江古鎮は成都市の都心部から車で3時間ほどかかる。近年になり観光地として開発され知られるようになった。売りは村落を貫いて流れる川を中心にした山紫水明の景観である。山間部にあり、堰き止められた水面に山の影が映っている。


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2013年11月29日

成都市で遭遇した結婚式

見る夫婦 我達の式 脳裏巡(のうりじゅん)

 莫舸舸君と奥さんの鄒宏菁さんが公園内にある高級レストランでの昼食会に招待してくれる。丁度結婚式が行われていて、新郎新婦がレストランの前庭で客を迎えている。庭には舞台と椅子も用意され、映画で見る西洋風結婚式の雰囲気である。


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2013年11月26日

柳江古鎮観音寺のキッチュな像

信仰の 対象像は キッチュなり

 柳江古鎮の観音寺には大きな寝姿観音像の他にも牛王や道士らしき像がある。いずれも信仰の対象で線香が点され供物もある。しかし、どの像も荘厳さから程遠く、キッチュな感じである。年寄りが線香を手に祈る様子はのんびりとしている。



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2013年11月24日

柳江古鎮川岸の観光スポット・曽家園

白昼夢 無人テラスに 茶飲み人 

 柳江古鎮の中心を流れる川岸に豪邸がある。今は住む人も無く、観光スポットとなっている曽家の邸宅である。建物は1927~1937年の10年間にわたり建築されたと案内看板にある。二階のテラスのところで写真を撮ると軒下を歩く観光客が写る。


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2013年11月23日

妖艶な絵が誘う錦里のレストラン

妖艶な 絵に誘われて 食事なり

 錦里のレストランには舞台ショーのサービス付のものもある。裸の女性上半身の後ろ姿がスクリーンに映し出されたレストランが目についた。ショータイムまで待つには時間が有り過ぎたので、夕食を摂っただけでどんな舞台かは見そびれた。


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2013年11月21日

錦里の路上の騙し絵

錦里路に 騙し絵のあり 旅土産

 土産物屋やレストランの並ぶ錦里を歩いていたら路上に絵が描かれている。騙し絵である。絵の手前に立つと地面に立体的な景観が浮き出て見える。人通りが多く騙し絵のパノラマ写真撮影が難しかったが、土産物を買う代わりに撮ってみる。


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2013年11月20日

錦里で目にした「漢肆」の扁額

扁額に 漢肆(し)文字有り 漢の店

 錦里の商店街の門の扁額に「漢肆」の文字がある。「肆」は店のことであり、書肆とは書店である。するとこの文字の意味は「漢(族・代)の店」ということか。観光客相手に土産物を並べた店が軒を連ねている。レストランもあり賑わっている。


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2013年11月19日

西南交通大学構内登校風景

ケータイで 一日の計 登校時 

 中国の大学は寮制で、寮は大学構内にある。この状況では教室には身軽な格好で登下校となる。しかし、構内の道路脇は車が数珠繋ぎで駐車しており、教職員の車に混じって学生の車もあるとみた。中国の学生も一部は豊かになっているようだ。


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2013年11月18日

ドライブインで見た空中の急須

空中に 急須の浮かび 茶の土産

 柳江古鎮からの帰路の途中でドライブインに寄る。中国の高速道路ではドライブインをあまりみかけないけれど、寄った所は大きな土産物店がある立派なものである。客の目を驚かせる趣向で、空中の急須からお茶が注がれるようになっている。


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2013年11月17日

西南交通大学本キャンパスの池

構内を 逆さに映し 池鏡

 大学構内にある西南交通大学のホテル前に池が広がっている。池の周囲に散策路があって、早朝歩いてみる。学生の姿はまばらで、池に接した広場で気功や太極拳を行う人の姿がある。以前は大人数で見られた中国の公園等での朝の運動である。


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2013年11月16日

西南交通大学本キャンパスのオブジェ

学の花 咲いているかと オブジェ見る

 西南交通大学の本キャンパスの正門を入ったところに大きなオブジェがある。球体の雌蕊を中心にして花弁が開いているようにも見える。大きなオブジェで、大学であっても、いかにも中国人の大きな物好きが表現されているように思える。


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2013年11月15日

西南交通大学本キャンパス正門

正面に 金文字光り 伝統校

 西南交通大学はその創基が1896年まで溯り、「中国校友会網」による2013年のランク付けでは52位の大学とある。在校生は4万人を超すというから長い歴史と規模の大きな重点大学である。成都市街地の本キャンパスの正門でパノラマ写真を撮る。


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2013年11月14日

建築中の華日通訊集団のビル

社屋ビル 北大縁の 夫婦立ち

 今や華日通訊集団を率いる莫舸舸君が、奥さんの鄒宏菁さんと一緒に新築中の社屋ビルの工事現場に連れていってくれる。11階建ての大きなビルが、周囲が更地のところに建っている。来年(2014年)には完成予定で、その時又見てみたい。



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2013年11月13日

観光用に改修された柳江古鎮

町並みを 疎水に映し 古鎮かな

 古鎮とは古い町といった意味である。近年中国国内での観光が盛んになり、古鎮と銘打った観光地が客を集めている。明・清時代の建物を生かして、観光用に改修や新築して町並みにしている。疎水を流し風光明媚の地の雰囲気の演出である。


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2013年11月12日

錦里路上の食品加工デモ

錦里路で 木槌で打つは 肉なりや 

 観光客を集める錦里を歩いていると、肉製品の土産物店の前で、商品作りのデモが行われている。パノラマ写真を撮る方に気を取られていてよく見てはいなかったのだが、干肉を木槌で打っているようである。色々な食品加工法があるものだ。


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2013年11月11日

岷江の支流に架かるアーチ橋

岷江の 支流の橋は くすみおり

 烏龍寺の横を流れる川は岷江に注ぐ支流のようである。この川にアーチ橋が架かっている。一部屋根付の橋で、中国風の東屋が橋の上と両端にある。青空が広がり、アーチが水面に写った景色は絶景だと思われけれど、天気には恵まれなかった。


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烏龍寺境内横の太鼓橋

渡る人 登り降りての 太鼓橋

 楽山大仏への道につながる烏龍寺の境内の横を川が流れている。この川に太鼓橋が架かっていて、橋から離れたところからの写真は絵になる。橋の上に立つと橋脚部分が見えず面白味に欠ける一方、パノラマ写真では渡る足元の様子がよく見える。


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2013年11月10日

看板に釣られて行った観音寺大睡観音

世界一 これは詐称で 観音寺

 中国でよく出くわすキャッチフレーズは「世界(全国)一の何々」である。柳江古鎮で「世界第一大睡観音」の看板を見つけた。行ってみると寝姿の観音像は大きいけれど、バンコクのワットポーの大涅槃仏を見た目には世界一には到底思えない。


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2013年11月09日

閑散とした成都市高級住宅街

銅の人 一人で立ちて 別荘地

 中国の富裕層は国民のごく一部としても、国民の母数が大きいので実数は大きくなる。四川省の人口は日本の総人口に迫り、成都市でこの富裕層相手に開発された住宅街を見せてもらう。洒落た店の並ぶ通りは閑散として別荘地の雰囲気である。


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2013年11月08日

中国一の建屋の巨大ショッピングモール

巨大さで 古都の威信を 示したり

 中国人は大きな物が好きだという証明みたいなショッピングモールが今年成都市にオープンした。英語ではGLOBAL MALL、漢字では環球贈物中心である。この巨大アトリウムは中国最大の建築物だそうで、館内には店舗の他プールや水族館もある。


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2013年11月07日

楽山烏龍寺門前市の漁村

食材の 魚泳いで 烏龍寺

 楽山の大仏から帰り道に烏龍寺の境内を通る。ここは食べ物屋が軒を連ねる門前市である。食べ物屋通りには漁村という名前がついている。名前の通り食材の魚や亀が容器の中に居る。楽山大仏の横を流れる岷江で捕れる川魚なのだろうか。


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2013年11月06日

二つの便器

 成都市の別荘地のレストランに入った時、二つの便器が並んだトイレがあった。これは???で、恋人同士で入る(二人の関係はクサイとすぐばれる)、友達同士で入る(これぞクサイ仲)、珍しさで客寄せ、どれも今ひとつ当たっていないようだ。


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2013年10月21日

パタヤーの夜の歓楽街

 パタヤーに住んでいる韓国人のK氏の案内でパタヤーの夜の歓楽街見物である。旅行ガイドブックには載っていない夜の街は、強烈な印象である。目的が知れる女性達が風俗店の店先に並んでいる。パタヤーにはその目的のための外国人が多く訪れるそうである。中でもロシア人が目立って多い。人の流れの多いこういう場所でのパノラマ写真は撮り難い。写真を撮っているとどこからか言いがかりがつけられそうでスリルもある。でもここまで来たからにはと、ネオンの光で撮影する。

歓楽街 客待ち女性 所在なげ


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クレームが 飛び来ぬかなと カメラ向け


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2013年10月13日

バンコクの街角の日常

 バンコク市内には高架式の鉄道が通勤や通学の客を運んでいる。駅につながって高架式の通路があり、ところどころ歩道橋で地上に降りる。この客の流れを利用して、降りた辺りに物売りの屋台がある。朝食のような物を売っていて、利用する客がいる。大都会は、国は違っても日常の生活は同じような様子を見せる。通りに小さな廟があって、大きな象や小さな動物の置物が並べられ、供物が絶えない。仏教国で信心深い国民が多いようで、通りがかりに線香を上げてゆく人の姿がある。

パノラマを 撮りながら見る 客流れ


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小廟に 絶えることなく 供え物


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2013年10月12日

猫2匹とパタヤーの邸宅暮らし

 パタヤーで泊めてもらったK氏の邸宅は庭にプールがあり、千坪の敷地に母屋、離れ、東屋を備えている。K氏はここに2匹の猫と住んでいる。国籍は韓国で、北海道で育っているので日本語と韓国語ができる。上智大学の神学科を卒業して神父となり、バチカンで経験を積んだのでラテン語とイタリア語ができる。現在は神父を辞めてパタヤーに住んでいてタイ語が堪能である。海外で生活しているので英語ができる。6ヶ国語に通じていても2匹の猫を相手に外国で隠遁生活である。

邸宅を 訪れる客 鳥とリス


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隠遁は 人の連れなく 猫2匹


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2013年10月11日

車の川の中洲にある牌楼

 牌楼とは中華街の入口にある門である。鳥居に屋根をつけた格好をしている。バンコクのフワランポーン駅近くの中華街の牌楼を見に行く。牌楼は中華街の入口というより、道路に囲まれた土地に建っている。信号の無いバンコクの道路は途切れることのない車の川になっていて、この川を渡るのは命がけのところがある。やっと牌楼の下まで辿り着いてパノラマ写真撮影である。牌楼の下から見上げると龍の浮き彫りに花の装飾があって立派なものである。1対の獅子が牌楼を護っている。

牌楼は 車の川の 中洲なり


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見上げれば 花に巻き雲 龍の飛び


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2013年10月10日

黄金仏の座するワット・トライミット

 バンコクのファラムポーン駅と中華街に行くために出掛ける。駅から牌楼に行く途中で階段の上にある寺院を見つけ入ってみる。ワット・トライミットである。階段の上からの眺めがよい。この寺の見所は大きな金無垢の仏像で、高さ3 m、重さ5.5トンもある。仏像は純度60%の金でできているというから、有難さも増してくる。床に座ってお祈りをしている信者が居る中、観光客が歩いている。カメラやタブレット向けて写真を撮る人はいたけれど、パノラマ写真撮影者は見なかった。

見上げれば 異国の寺の 屋根異なり


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お堂内 仏も人も 素足なり


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2013年10月09日

巨大なドーム駅舎のフワランポーン駅

 ホテルから地下鉄でバンコクのフワランポーン駅に行く。タイ国鉄の中央駅であり、この駅名は俗称である。正式名はクルンテープ駅でガイドブックには併記されている。ホームには乗客でなくても自由に入れる。ターミナル方式の駅で、線路は駅舎で途切れていて、始発終着の両方の列車がホームに止まっている。日本の駅のホームと比べると、ホームの高さが低く、ステップを使って列車に乗り込むことになる。駅舎の方は大きなドームの下に椅子が並んでいて、ここが待合室となる。

発着の 列車並びて ターミナル


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贅沢な 空間有し 駅舎なり


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2013年10月08日

シェムリアップの働く女性

 遺跡に残る数多くのデヴァダー像を見る。その後裔の生身の働く女性が写真の記録に残された。こちらはパノラマ写真にはなっていない。

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2013年10月07日

シェムリアップの子どもたち

 シェムリアップの遺跡で子どもにカメラを向けると手を合わせるポーズを取ってくれる。撮り終わると合わせた手の一方が伸びてくる。モデル代を要求しているのである。手ぶらでも観光客を見ると仕事をしようとする。
 子どもたちがかたまって遊んでいる時でも、カメラには反応してVサインを出したりする。小さな屈託の無い子供もいて、こちらの方が子どもらしい。

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2013年10月06日

シェムリアップの売り子たち

 観光地は子どもの売り子の働き場所である。小さい子どもでも、簡単な売り言葉を何ヶ国語か使い分けて、売りの攻勢に出てくる。まとわりつかれると煩くも感じるけれど、そのたくましさには感心する。

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動物の彫刻が印象的な東メボン遺跡

 現在は水が干上がって陸地の上にあるこの遺跡は、元は貯水池の中に造られていた。遺跡の入口の石段の両脇にシンハの象が置かれている。ガルーダやナーガは想像上の動物であるけれど、シンハはライオンである。インドにおける野生ライオンの像が東南アジアにデフォルメされて伝わったようである。さらにこれが中国では獅子、日本まで渡来して狛犬に形を変えた。遺跡には象の彫刻があり印象的だった。象はこの地で野生から飼いならされたものまで見られ、写実的彫刻である。

狛犬の ルーツなりやと シンハ見る


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装身具 象を飾りて 家畜なり


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2013年10月05日

バンテアイ・スレイで東洋のモナリザとご対面

 バンテアイ・スレイは「女の砦」の意味である。名の通り、祠堂の周囲にデヴァダー(女神)像が幾体も彫り込まれている。小説家(後に文部大臣)のアンドレ・マルローがフランスに持ち帰ろうして逮捕された逸話のデヴァダー像も見ることができる。マルローはこの事件を小説「王道」に書き、このデヴァダー像は有名になった。「東洋のモナリザ」とも称されるデヴァダー像はパノラマ写真の拡大画像では画質が良くない。ここは望遠レンズに頼ってその官能的姿態を写真に収める。

デヴァダー像 祠堂の四面で 堂護り


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大作家 官能に負け 咎を負い
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2013年10月04日

日本の遺跡調査隊による発掘があったバンテアイ・クデイ

 元はヒンドゥ教の寺院であったものを、12世紀末ジャバルマン7世が仏教寺院として大改修を行った。かなり広い境内の入口付近に看板があり、上智大学アンコール遺跡国際調査団の遺跡発掘の成果を読むことができる。テラス部分には胴体の無くなったナーガ像が目立つ。祠堂の一つには金の衣をまとった石仏が安置されている。顔つきは端正で、日本の寺で見られる古い仏像と変わらない。仏像の周囲は金色の仏具で飾られ、日本の御幣とは異なる切り紙らしきものが下がっていた。

身は無くも ナーガの頭 整列し


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端正な お顔を見たり 暗き堂


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2013年10月03日

平地にあり小規模で見学し易いトマノン遺跡

 足掛け3日間のシェムリアップの遺跡巡りでは、似たような遺跡の記憶が重なってしまっている。帰国後の写真の整理で遺跡の名前に確信の持てないものもある。トマノン遺跡は近くに同じような規模のチャウ・サイ・テヴォーダ遺跡があって紛らわしい。トマノン遺跡の祠堂は平地に石の基壇を設け、その上に建てられている。デヴァダー像やレリーフが鑑賞に値するものと帰国後に知る。現地では地面に広げられた絵の方に気を取られていた。昼休みで売り子はどこかに消えていた。

トマノンは 平地に祠堂 基壇上


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絵が並び 売り子の見えず 昼休み


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2013年10月02日

朝日に出会えなかったアンコール・ワットのサンライズ鑑賞

 シェムリアップ滞在最後の日の早朝は、アンコール・ワットで日の出を見るツアーが組み込まれている。朝4時台に起床でホテル出発となる。生憎、空模様は雨である。それでもアンコール・ワットの中央参道には多くの観光客が来ている。陽が顔を出してくるのを期待して、撮影によさそうな場所を各自探している。参道でパノラマ写真撮影を試みる。日の出時刻の暗い時間には、中央祠堂に向かっての人の流れがある。日の出も無く、空が明るくなって来た時刻には戻る人が写っている。

参道を 日の出に向かい 人流れ


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日の出無く 遺跡を背にし 帰路の人


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2013年10月01日

タ・ケウ中央祠堂内で仏像守りに喜捨

 タ・ケウは急勾配の石段の印象が強く残っている。中央の石段をやっとの思いで登り、テラス状のところでパノラマ写真を撮っても足がすくみテラスの端には近寄れない。中央祠堂に入るのも又急な石段である。祠堂内には仏像が置かれていて、仏像守りが居る。小額のアメリカドルを喜捨して、渡された線香をあげる。お参りした記念か、赤い毛糸を輪にしたものを手首にかけてくれる。石段を降りる時、怪我をしないお守りにする。この毛糸のお守りは、この日一日身につけて歩いた。

テラス端 パノラマ撮る足 すくみたり


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喜捨の手に 赤毛糸輪が 残りたり


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登るのに恐怖のタ・ケウの石段

 シェムリアップの遺跡巡りで、多くの寺院の石段を登った。その中でタ・ケウの遺跡の石段は恐怖さえ感じるものであった。このピラミッド形式の寺院はジャバルマン5世が造営を命じ、石材が積みあがったところで王が亡くなったので、彫刻などの装飾の無い建築物になっている。中央祠堂への石段は手すりもなく、石段の幅も狭く、登るのをためらう。石段の壁を頼りに四つん這い状態で登る。こういう状況になると老若の差が歴然としてきて、若い観光客は立ち歩きで登っている。

彫刻を 目にせぬ遺跡 未完なり


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石段を 登る恐怖の タ・ケウかな


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2013年09月30日

廃墟感の漂う中に彫刻が目立つタ・ソム

 タ・ソムは比較的大きな寺院遺跡である。崩壊が進んでいるようで、崩れた石材がそのまま放置されている。スポアンらしい大木の根が遺跡に覆いかぶさっている。蛇神ナーガの胴体部分も消えている。ただ、この遺跡のレリーフや彫刻には見るべきものがある。並んだ彫像の正体はよくわからないのだが、座り方が独特である。こんな風に足首を交差させて座る習慣でもあったのかと、遠い昔の風俗を垣間見る一時である。デバダー像も見つけたけれど、パノラマ写真には残せなかった。

守護神は 蛇神(じゃしん)に代り 木の根なり


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座り方 かくの如しと 壁にあり


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2013年09月29日

小雨の中水に浮かぶニヤック・ポワン遺跡

 この遺跡は池の中に祠堂が浮かんでいる。池はヒマラヤの聖なる湖アナヴァタプタを模しているといわれている。遺跡に到着した時は小雨で夕闇が迫っていて、パノラマ写真向きではなかった。遺跡の前は鍵がかかっている。管理人が近づいてきてガイドと話をして鍵を開けてくれる。帰国してガイドブックを読むと、2011年の洪水以来、崩壊の恐れがあると入口から中には入れないとある。中に入れてくれた管理人にはチップを渡す。水際に寄って小祠の中を覗くと象の彫刻が見えた。

聖湖模し 蛇神が巻いて 祠堂あり


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覗き込む 小祠の下に 象の居り
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2013年09月28日

遺跡に顔を出すインドの神話の神と神獣

 シェムリアップの遺跡巡りをしていると、インドの神話に由来する事物の彫刻を見ることになる。「聖なる剣」の意味のプリア・カン寺院の塔門の横の塀に、神鳥ガルーダが蛇の神のナーガを踏みつけている彫刻がある。祠堂には円柱状の石リンガとそれを乗せたリンガ台がある。男根を象ったリンガはシバ神を象徴しており、リンガ台はヨニとも呼ばれ、シバの妃のドゥルガーを表している。リンガ台は遺跡の各所で目にしたが、大抵はリンガが無く、プリア・カンのものは珍しかった。

神鳥は 蛇神に勝ちて プリア・カン


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珍しく リンガ見つけて 祠堂内


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2013年09月27日

パノラマ写真撮影が難しいプラサット・クラヴァン祠堂内

 花の寺院の意味のプラサット・クラヴァンは10世紀に造られ、1960年代に修復が行われた。5基の祠堂が横1列に並んでいる。中央の祠堂にはガルーダに乗ったヴィシュヌ神のレリーフがある。ここは封鎖されて内に入れなかったので、東端の祠堂の内部のパノラマ撮影である。中央にリンガ台があり、人が数人入れば祠堂内は埋まって、パノラマ撮影が難しい。壁に女神のレリーフがある。リンガが無くなったリンガ台の上に木箱があった。これが何で、置かれている理由は不明であった。

横並び 花の寺院の 祠堂かな


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リンガ台 女神目先に 不明箱


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2013年09月26日

夕日に出会えなかったプレ・ループ遺跡

 シェムリアップの遺跡ツアーでは、廃墟ばかりの見学で観光客が飽きてしまわないように工夫が凝らされている。朝日や夕日と遺跡の組み合わせである。しかし、これは天気次第なので、期待外れも多々ある。ヒンヅウ卿の寺院遺跡プレ・ループの上から沈み行く夕日を見ようというメニューもあって、遺跡の最上段のテラスに登る。テラスから見下ろすと、観光客が小さく見える。この日は地平線近くに雲があり、日没時間まで待っていたけれど、夕日の顔をみることはできなかった。

夕日見る 期待を絶ちて 雲垂れる


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夕日出ず 人の出て行く テラス下


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2013年09月25日

須弥山を模したアンコール・ワット中央祠堂

 中央祠堂の建築上のコンセプトは、須弥山のモデルを造ることである。須弥山は古代インドの世界観において、世界の中心にそびえる聖なる山である。この世界観はヒンズー教から仏教にも伝わり、西遊記にも登場する。急な石段を登り中央祠堂の内に入ると、寝姿の仏が安置されている。元はヒンズー教のヴィシュヌ神が祭られてあった。祠堂からの眺めはよく、祠堂の下の部分を俯瞰できる。祠堂内部の低いところに中庭のようなテラスがある。ここで行われた祭事を想像してみる。

須弥山に 仏寝そべり 祠堂なり


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この場所で いかなる祭事 白昼夢


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壁に彫り込まれた壮大な石の絵巻

 アンコール・ワットに関する知識を仕入れて現地に立てば、中央祠堂を取り巻く第一回廊の石に彫り込まれたレリーフで足止めになるのではなかろうか。北インドを舞台にしたマハーバーラタの叙事詩などが回廊の壁に残っていて、次々と物語が展開して行く。ガイドの説明を聞くか写真を撮るかに迷いながら通過する。レリーフの人物や場面は帰国して旅行ガイドで少し分かってくる。アンコール・ワット観光はバンコクに着いてから現地の旅行会社で決めたので事前調査不足であった。

民族の 抗争伝え 石絵巻


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パノラマを 撮る位置無くて 単写真


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2013年09月24日

アンコール・ワットの建物と水

 アンコール・ワットは「寺院の都」といった意味である。12世紀前半に建設が始まり、その後王朝の交代で廃墟化し、再発見された。石の建築物と水を調和させていて、建物の外側は海を模した環濠が取り巻く。水の上にある参道を歩いて、先端が崩れてしまっている西塔門から境内に入る。塔からさらに参道が延び、アンコール・ワットの中央祠堂とそれを囲む塔が見えてくる。これらの建物の前に池があり、ここに建物の逆さ影が映っている。それを背景に観光客は記念撮影に忙しい。

海模した 環濠渡り 西塔門


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人影を 画面に入れず 逆さ影


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2013年09月23日

自然と人工のせめぎあいを見るタ・プローム

 タ・プロームはジャヤバルマン7世が母親の供養の為に建てた仏教寺院である。この遺跡を有名にしているのは、ガジュマルの一種であるスポアン(榕樹)の大木が遺跡の建造物に襲い掛かるかのような光景である。遺跡発掘の際、遺跡を破壊しないよう大木も残した結果である。長い年月をかけて、自然が育てた大木と人工の構造物がせめぎあってる。人間の営為の結果として残った遺跡に目を見張るけれど、同時に自然の力にも驚く。遺跡の方には女神と思われるレリーフが多くある。

観光の 主役榕樹で タ・プローム


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大木に 対峙するのは 女神なり


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2013年09月22日

象がデザインされている石のテラス

 バイヨン遺跡の北側に象のテラスと呼ばれるところがある。石造りのテラスの上に立っても、象の姿は無い。テラスの階段を下りてみると、階段の両側に象の頭部がデザインされている。テラスに向かって左側の壁には象が行進しているレリーフがある。これでこの建築物の名前に象が冠されているのを納得する。テラスは戦いに勝利した時に、王との謁見やその他の式典の行われた場所である。テラスの右側の石壁にはガルーダとシンハが合体した、ガジャシンハの彫刻が並んでいる。

象テラス 象はいずこか 探したり


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石段に 鼻を伸ばして 象の居り


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2013年09月21日

圧巻のバイヨンの巨大観音の顔

 バイヨンとは「美しい塔」の意味を持つ石の建築物である。それまでのヒンズー教から仏教に変えて国を統治したジャバルマン7世が、アンコール・トムの王都建設でその中心に配置し、須弥山を模している。石造りの大きな観音菩薩像の顔が塔の4面にある。中心の塔の周囲に同様な塔が並んでいる。塔の内に入ってパノラマ写真撮影である。中央に穴が空いた部分はリンガ台で、こちらはヒンズー教のシバ神の化身といわれる男性性器の石像リンガが置かれたあった場所のようである。

微笑んで 観音の顔 迫り来る


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塔内は リンガの消えて 四方(よも)の景


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2013年09月20日

大きな都だったアンクル・トムの遺跡

 シェムリアップ国際空港から向かった先はアンコール・トムの遺跡である。「アンコール」が「都」を「トム」が「大きな」を意味していると現地のガイドの説明である。堀に架かる石造りの橋から、都の入口であった南大門を見る。橋の両側には大蛇(ナーガ)を引っ張る阿修羅像が並んでいる。南大門には石の大きな顔があり、門を通り抜ける人や車を見つめている。門の中で撮影したパノラマ写真で見ると、門は吹き抜けの塔になっている。その下を各国の観光客が通り過ぎて行く。

阿修羅像 引く手にあるは 大蛇なり


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各国の 客が通過の 大都口


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2013年09月19日

簡素なシェムリアップ国際空港

 アンコールワット観光はシェムリアップ国際空港から始まる。バンコクから同空港に飛んだ時はプロペラ機である。滑走路横に駐機した飛行機からターミナルビルまで歩く。ビル内で入国のビザが発行され、そのため予め用意した顔写真に20 USドルを支払う。ターミナルビルも簡素なもので、これといった施設もない。そこに携帯端末のシムカードを売る店が何軒かあるのがアンバランスな感じである。旅行客が観光地での通信を確保するための需要に応えるためで、これは意外であった。

プロペラ機 記念撮影 駐機場


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目に付くは 売り場の表示 シムカード


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2013年09月18日

パタヤービーチでの砂上デナー

 パタヤーはバンコクから車で2時間程のところにあるリゾート地である。ベトナム戦争帰休兵の休養場所から観光地に発展していった街である。パタヤー湾に沿ったビーチがあり、ホテルや土産物店が並んでいる。海水は汚れているといわれているけれど、海のレジャーに興ずる人がいる。このビーチの砂浜の上にテーブルを出して食事をさせるレストランがあり、パタヤー湾に沈む夕日を見ながらのデナーは美味しさも倍加する。夕日を見ることができなかったけれど料理は美味かった。

海遊び 興ずる人居 パタヤー浜


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目と舌で パタヤービーチを 楽しめり


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2013年09月17日

ワット・プラケオの天に伸びる柱の建築群

 ワット・プラケオの本堂の横の石造りのテラス上に三つの建築物が並んでいる。金色に輝く仏舎利塔、仏教の経典を収めたプラ・モンドップ、王室専用御堂のプラーサート・プラ・テープビドーンである。その建物の間に寄って、建物を見上げるようにしてパノラマ写真を撮る。手の込んだ装飾の柱が天に向かって伸びており、壮観である。ワットへの出入り口のところに大きなヤックの対の像が王宮を護るために置かれている。ヤックは鬼であり、ヒンズー教ではヤークシャと呼ばれる。

柱天に 飛鳥の写り 王室寺


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ヤック鬼 王宮護る 夜叉の像


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2013年09月16日

女子生徒が読経するワット・プラケオ本堂

 ワット・プラケオは王宮の建物と並びバンコク第一級の見所である。予備知識を持たずにこの場所を訪れると、後で写真を見てもどこか判別できない。パノラマ写真合成で周囲の状況を把握して、ワット・プラケオ本堂の背面を確認する。本堂の背面では獅子がきらびやかに装飾された本堂内の仏を護っている。本堂を取り囲むように四阿があり、女子生徒が並んで座っている。女子生徒が集団で経を唱え出す。ご詠歌の感じである。一つの四阿が終われば次とリレー式につながっていく。

千万と 獅子の見守る 人流れ


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読経を ご詠歌にして 女子生徒


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2013年09月15日

チャオプラヤー川と渡し舟

 バンコク市内を蛇行してチャオプラヤー川が流れている。このため、川の両岸を行き来する渡し舟が市民の足となる。料金は3バーツ程で、日本円で10円くらいである。揺れる渡し舟の上でパノラマ写真を撮ったのは初めてで、帰国してからの張り合わせ処理に苦労する。人の往来する船着場には屋台が出ている。マッサージの看板もあり、ポンチ絵が面白い。ワット・ポーお墨付きのマッサージらしく、絵を見ると、かなり痛そうなものと、気持ちのよさそうなものの両方があるようだ。

渡し舟 観光客の 目立ちたり


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マッサージ 漫画に惹かれ 足止まり


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2013年09月14日

瞑想の場のワット・パトゥムワン・ナーラーム

 バンコクで宿泊したホテル・サイアムスクエアーの付近を朝の散歩である。通勤や通学で混み合う高架の歩道から地上に降り、大きな寺の境内に入ってみる。帰国後調べてワット・パトゥムワン・ナーラームと知る。観光地の寺は観光客がひきも切らないところ、街の中の寺はイベントの無い朝は人影が少ない。境内には祈りと瞑想の場が設けられていて、地に座わり椅子に腰を下ろす人を見かける。西洋の屋根付きの教会の代りに、空の下がそのまま祈り祈りと瞑想の場になっている。

空の下 祈り瞑想 日始まり


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写真撮る 境内僧無く 大寺なり


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2013年09月13日

巨大寝釈迦仏に圧倒されるワット・ポー

 ラーマ1世が本堂を建立したワット・ポーは王室の寺である。堂内の巨大な寝釈迦仏が訪れる観光客を圧倒する。全長46 m、高さ15 mの大きさで普通の写真には収まらず、パノラマ写真の出番である。しかし、仏像の見える狭い場所には観光客が鈴生り状態で、パノラマ写真に写り込んでくる。これらの人物を消して行く作業が難しい。観光客の少ない場所を選ぶと仏像の背面になり、仏の顔が写らない。ワット・ポーはタイ式マッサージの総本山でもあり、境内で施術が行われている。

パノラマで 悟りのお顔 拝み撮り


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人を避け 後ろ寝姿 そっと撮り


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2013年09月12日

足のすくむワット・アルンの仏塔

 バンコク市内を蛇行しながら流れるチャオプラヤー川の西岸に、暁の寺と呼ばれるワット・アルンがある。元々はヒンズー教の寺で、陶器を砕いて嵌め込んだ高い仏塔が並んでいる。中央の仏塔は高さが75 mもあり、手すりを頼りに仏塔の急な石段を登る。登ることのできる最上段から見下ろす境内やチャオプラヤー川の景観はすばらしい。ここでパノラマ写真撮影で、階段を見下ろすように撮影しようとする。しかし、石段を背にしての撮影時に石段から落ちる恐怖があって撮影が進まない。

陶器片 飾る仏塔 天に伸び


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石段を 落ちる恐怖に 抗し撮り 


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