2009年10月31日
爪句集の色校
本の印刷に入る、最終段階の校正を「色校」と言っている。文章の校正も終わり、実際に印刷されたときの色合いの、最終チェックという意味である。その色校時に写真を撮ってきた。
爪句集豆本のシリーズもこれで6巻目である。今回は共著の爪句集で、タイトルは「爪句@私の札幌秘境」である。書店には11月20日には並ぶ予定である。このシリーズ、10巻ぐらいまで続くと、それなりに認知度を得て、元々出版部数が少ないので、あるいはきこう本となって、プレミアムがついて流通するかもしれない、と夢と現実の中間ぐらいのところで考えている。
2009年10月30日
ここはどこ?C
ここはどこ?シリーズ
ブログに記事を書くと、それなりに調べたり、感想を書いたりする。しかし、誰が見ているかも知れないし、個人や特定の場所の特定につながることは避けたいし、記事に誤りがあるのも気になることで、それなりに記事を書くのに時間を使う。
当方のブログ、記憶の断片を固定させておいて、後の執筆に生かそうとしているので、まあ自分のためではあるけれど、サービス精神も少しはあって、どなたがブラウジングしているかわからないブログであっても、オヤッと意外に思うことも入れておきたい。
で、時間もかけず、調べて書くまでもない、息抜き的な素材として、質問形式のものもありか、と試行である。題して「ここはどこ?シリーズ」である。写真に対象の一部を撮って、ブログ上で「ここはどこ?」と問いかけるものである。
この場合、対象は人目につくところにあるものでなければ意味がない。また、闇雲に写真を出しても面白くない。何かテーマ性が必要である。
そこで、英語のアルファベットをキーワードにして、写真を撮って、ここはどこの問いかけをするのは面白かろうと(自分だけが面白いと思っているところもあるのだが)、ちょっと試してみる。
この写真は「Y」である。この文字の形はちょっと○猥な連想をするけれど、さて、ここはどこでしょうか(まあレスが返ってくるとは思わないけれど)。
2009年10月29日
秘境散策講座
10月28日の秘境を歩こうの講座は、JR学園都市線の拓北駅集合です。今回は藍の道を巡るコースでしたが、何かショッピング・ツアーのようになってしまいました。
参加者の一人のAさんが、この辺りの住人で、名前のそれなりに知られたパン屋がある、との紹介で、このパン屋に寄ったのが手始めでした。皆さんパンを買っていました。パン屋は伊久里といいます。
次に、農家の野菜の直販の前を通ってここに寄り、各自何やら購入です。産地直売だけあって、安いそうです。私はここでは何も買わなかった。
目的の藍の道の看板のある通りに出て、この地に藍の生産を導入した滝本五郎の顕彰碑や農民歌人の雨宮頼母の歌碑などを見ました。北区に多く見られる、五角柱を目の前にして、解説を行いました。台風も通過後の晴れた日で、終わりかけている黄葉もきれいに見える日でした。
近くの興産社の馬頭観音像も見ました。
途中、ぺけレット湖があるのですが、これはレストランの私有地内にあり、レストランで食事を摂らねば見ることができないので、レストランの前を見学しただけで移動です。
今度は、また農家の直販店にひっかかってしまいました。とうきび、食べるホオズキ、菊芋なんがが売られている。ここでまたまた皆さん買い物に走る。とうきび一本40円では、私も手がのびる。とうきびは茹でなくても、電子レンジで調理できると教わって、帰宅して実践です(実践者は私ではないけれど)。
狭い直販の小屋がいっぱいになり、農家は急に現れた買い物客集団に面食らったのではなかったかと思っています。
帰りは田園都市線の教育大学前駅から乗りましたが、一駅間を歩いたことになります。しかし、札幌~拓北260円に対して、1駅遠くなっただけで、教育大学前駅~札幌350円とは、何か釈然としませんでした。
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2009年10月28日
頭上の図形
2009年10月27日
宮丘公園のシモツケ
この木花は、夏から秋もかなり深まったころまで咲いている。下野の国(栃木県)に多く咲いていることから、地名が花の名前になっている。学名がJapanese spiraeaであり、spiraeaはシモツケ属の植物に付けられて名前である。バラ科の花であり、種の近い花にコデマリやユキヤナギがある。ユキヤナギと聞くとヤナギに関係した植物かと思うけれど、バラ科の花である。雄しべは20本もあろうか、長い花糸を花弁の外に伸ばしている。雌しべの方は、5弁の花びらの中央で5本小さくまとまってある。
雄しべ花糸 伸びて隠すか 雌しべ花糸
シモツケの 周囲に迫る 秋の色
2009年10月26日
水飛沫
2009年10月25日
柿
2009年10月24日
ちょっと息抜き
落葉道
ラジオ体操を、公園の遊歩道で行っている一団がある。朝の散歩とラジオ体操を日課にしている早起き組みである。秋が進行して、朝は寒くなってきていても、この体操会は続いている。皆が集まって、掛け声も出しながらの体操は、外国人が見たらちょっと奇異に感じる光景かもしれない。遊歩道を落葉が覆い、体操を終えた人たちが枯葉を踏み、帰ってゆく。それを、身を屈めてカメラに収めている我が身も、奇異な存在かもしれない。この道はやがて雪で埋り、歩く人も居なくなる。
帰宅時は 体操余韻 落葉踏み
枯葉あり 生き良き葉あり 落葉道
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2009年10月23日
秋の朝の光
朝の光が作り出す光景は様々なものがある。枯葉で敷き詰められた山道に木の影が長く伸びている。木の葉が落ちて、木の間からの朝日が通り易くなったか、影がはっきりしてくる季節になってきた。地に伸びた影の幹を落葉が覆い、地上の木が地面に生長しているかのようである。林が切れ、空間が開けたところの天空に虹がかかっている。秋空の虹は、山の黄葉や紅葉が空に色を投射しているようにも見える。虹が束の間天空にあるように、木葉の錦が山を飾る期間も束の間である。
影の木の 地上に伸びて 枯葉生え
秋の虹 黄紅葉の 投射かな
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2009年10月22日
道立埋蔵文化財センター
10月21日(水)の都市秘境散策の講座は、江別市にある表題の施設の見学である。JR大麻駅から歩いて、同センターまで行く。今回の世話役は同センターの倉橋直孝氏で、同氏からこの施設の概要を説明してもらう。
見学対象は、このセンターのバックヤードで行われている、埋蔵文化財の整理や修復作業の現場である。今回は、黒曜石、骨、土器の3テーマで見学させてもらった。黒曜石については、鏃や斧を作った後に残された破片をつなぎ合わせて、もとの原石の形を復元する作業が行われている。
どの石塊からの破片かを判別して、これを組み立てると、加工前の黒曜石の復元に成功するものがあり、その例を見せてもらった。気の遠くなる作業である。
黒曜石の破片は、一つひとつがデータとしてラベル付けされ、コンピュータに記録されている。その記録のパソコンの画面を見せてもらった。以前このセンターを取材して記事にした拙著「江別・北広島秘境100選」がパソコンの傍に置かれてあった。帰り際、この本の署名を頼まれ、ちょっと作家気分になって署名である。
動物の骨から、かつて北海道で捕れた魚や動物を推定する作業が行われている。あごの骨の小片から、全体(魚)を推定する。壁に大きなひらめの骨格図があって、その顎の骨であると、重ねて見せてくれた。骨のような有機物は、酸性土に埋っていると、消えてしまうので、資料として残るものが少ないとのことである。
土器の復元は、土器片から行うことになり、膨大な数の土器片から同一の土器のものを選び出し、これを立体的に復元していく。これも又根気の要る作業である。土器の表面の模様を、魚拓ならぬ、土器片拓にして記録する作業も行われていた。復元した土器の小物やアクセサリーと思われるものが、実際どのように使われていたのかを推測していく考察過程に、古代へのロマンを感じる。
このようにして復元された埋蔵文化財のごく一部が、一般の見学のために展示されている。こちらは何時行っても見学できる。
今回の見学は、普通にはなかなか覗くことのできない、秘境の作業現場で、興味深く、面白ものであった。今回の見学で説明等を行っていただいた関係者に、この欄からお礼申し上げる。
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2009年10月21日
庭宇宙
モミジの木の根元に、星形の葉が一面に落ちている。まるで、星空を庭の地面に映したかのようである。気のつかないところに宇宙は広がっているものである。落葉があれば、当然枝には黄葉が残っている。晴れたり、曇ったりの朝で、朝日の当たり具合を見計らって、枝にあるモミジの葉の写真を撮ってみる。黄葉が自ら光を出しているようでもある。これは星の最後の輝きで、この後は地に落ちて、土の闇宇宙に飲み込まれてしまう、という宇宙の物語を、狭い庭で語ることができる。
星空の 足元にあり 庭宇宙
輝いて 終焉迎え モミジ星
2009年10月20日
落葉前
散歩の道で見上げると、枯葉が枝にある。葉がほとんど無くなりかけていても、枝にしっかり付いている。枝にしがみつくあまり、葉は破れ、葉の形を留めていない。きれいな落葉で散っていく多くの葉があるのに、大空に向かってみっともない姿を晒している。何か、人間の晩節を汚す様を象徴しているかのようである。朴の葉は、大きな葉がバサッと落ちる。これだけ大きな葉になれば、指で穴を空けてみたくなる。庭仕事もせずに、子供じみた悪戯に興じている秋の早朝である。
晩節を 汚す如きの 破(やれ)葉なり
朴(ほう)の葉に 我悪戯(いたずら)の 秋の朝
2009年10月19日
紅葉撮り
今年も紅葉の季節を迎えている。見上げるモミジの赤色が鮮やかである。赤く色づいたモミジの葉は、数日は枝に留まっていているとしても、気がついた時には落葉となっていて、地面の方を赤く染めている。地面には、モミジを迎えるようにイヌサフランの花が咲いている。イヌサフランの白と淡い紫色が、地面の赤いモミジをバックにして、色白美人のようにも見える。緑の葉も残っていて、この時期、雪の白一色の世界を見越すかのように、地面を色で溢れさせている。
今年又 赤き染葉を 写し撮り
紅葉が 美人に仕立て イヌサフラン
2009年10月18日
深まる秋
2009年10月17日
秋の庭のガウラ
秋も深まり、庭に咲く花の数も少なくなってきた。その少ない数の花に、細身で背丈のあるガウラの花があり、冷たくなってきた風に揺れている。見かけによらず、寒さに強い花のようである。色も白やピンクと色変わりのものが咲いていて、色が単調になってきっている庭に、少しでも彩りを増やそうとしているかのようである。花の色は退場するのと入れ替わりに紅葉が始まってきて、山桜、ナナカマド、カエデと色づきが始まっている。ガウラの白花は、雪の到来を連想させる。
紅葉に 負けじとガウラ ピンク色
白色は 雪の予感で ガウラ花
2009年10月16日
ハナラッキョウ
近所からやって来たハナラッキョウの一鉢(正確には鉢ではないけれど)がテーブルの上にある。これでも撮ってブログのつなぎである。
蕎麦のつなぎみたいなもので、本来の食材の蕎麦のようなものではない。このブログも食材の頭出しみたいなところがあって、目的の料理は紙媒体にあるのだが、世に出すまでに時間がかかる。
昨夜の勉強会で、歴史で人間がこれまでに生み出して来た紙媒体の書籍類の累計ページ数(こんな統計をどのようにして出してくるのか頭を捻るけれど)を、近年のブログのページ数が桁違いに抜き去ってしまった事実が、いかに紙媒体と電子媒体の世に出てくる速度の差があるかを再確認させられた。
2009年10月15日
三角山登山
「身近な都市秘境を歩こう」講座の2回目は三角山登山である。地下鉄東西線琴似駅から歩き始め、山の手の登山口まで30分で着く。登山口のところにストックがあるので、希望者はこれを手にして登山開始である。この日は曇ったり、晴れたりで、秋の天気であったが、雨にはならず、引率者としては、よかった、よかった、である。
ゆっくり歩いて40分程度で山頂である。登山途中は先頭で歩いたので、写真も撮らずに山頂に着く。曇りなので、山頂からは、登山の証拠写真程度の写真しか撮らなかった。
最初、登山をしないとか、途中で引き返すとか言っていた参加者もいたけれど、全員が山頂まで登る。山頂で記念撮影である。
下山時に山ろくのリンゴ園に寄って、即売のリンゴを買い求めた。この時の写真も撮りそびれてしまった。
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2009年10月14日
リナリア・プルプレアのある礼拝堂
2009年10月13日
千日紅と札幌テレビ塔
1957年に竣工した札幌テレビ塔は、高さ147mで、大通りの東端に位置している。観光客が集まるところなので、テレビ塔の周囲は花壇などがあり、手入れが行き届いている。花壇には種々の花が植えられていて、その中に花の色が赤い黄花千日紅がある。茎の先に花がある格好が、赤いペンキの塗装で空に伸びるテレビ塔に、何となく似た感じがする。テレビ塔に似せた形のテレビ父さんがマスコットキャラクターになっていて、テレビ塔の下で観光客との記念撮影に納まっている。
千日紅 テレビ塔似て 赤き花
マスコット テレビ父さん 人気者
2009年10月12日
今日は晴れるかな
2009年10月11日
校正作業
2009年10月10日
ニオイハンゲ
2009年10月09日
散歩道の栗の実
朝の散歩道に落ち葉が増え、秋の深まりを感じる。道端に落ちている栗の実も、毬(いが)が緑ものから茶色に変わってきて、弾けた毬から栗の実が顔を出している。毬付きの栗の実を切り株の上に乗せて、写真撮影である。この時は、栗の実はモデルになって、カメラの角度に良さそうなポーズを取らされることになる。栗の実は地上に落ち毬から中の実が出てくるのかと思っていると、枝の上で毬が弾けて、弾けた毬に実がうまい具合に乗っているのを見つけた。雨上がりの朝である。
栗の実も モデルになりて 散歩道
栗の実の 枝で弾けて 雨上がり
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2009年10月08日
都市秘境講座ー阿部邸
道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」の2009年秋の講座が始まった。現在の仕事は、と聞かれると、「都市秘境探検家」か「都市秘境作家」と答えているので、都市秘境探検家としては、道新文化センターの講座の講師は、現在の職業みたいなものである。
講座も今回で5回目で、受講生(継続生が多い)が居るので続いている。今回は、最初に偕楽園緑地、清華亭を回った。清華亭の中を見学しているところで撮った写真である。
今回のメインのテーマは、北大構内に接してある、阿部邸の見学である。阿部邸の当主の阿部わか子さんが、由緒あるこの家とその祖先について詳しく解説してくれた。阿部邸の玄関を入ったところで説明する阿部わか子さんである。
応接室で、この家の由来等について、古い写真で説明していただいた。この邸宅は、木造の古い家が無くなっていく状況で、文化財の指定を受けてもよいものであると感じた。
拓北で藍の栽培と生産を行った滝本五郎(阿部五郎)が興した「興産社」の貴重は写真が披露され、阿部家が札幌開拓に深く関わった点に話が及んだ。テーブルの上にあるのは、市民グループが復活させた藍染の作品である。
阿部家当主の二代目に当たる阿部宇之八氏は「北海道新聞」のルーツ紙の一つ「北海新聞」の創刊に関わって、札幌区長(今の市長)を勤めている。市庁舎に阿部氏の肖像画が飾ってある。北海道新聞の社長を務めていた阿部氏の葬儀のビデオも見せていただいて、古い札幌の街並みを動画で見ることができた。
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2009年10月07日
北海道文化放送ビル前の彫刻
北1条通西14丁目に北海道文化放送の社屋がある。社屋の前に本郷新の「賛歌」、「躍進」の二体の彫刻が設置されている。両方とも裸婦像で、腕を空に向けて広げている。花の時期には小さな花壇が置かれていて、花壇の花を入れて写真を撮る。団子菊には「賛歌」の像、フクシアには「躍進」を組み合わせてみる。季節は十月に入っていて、花の方もそろそろ終わりの季節に近づいている。この会社のテレビ番組に出演したこともあり、都市秘境のテーマをカメラの前で話している。
団子菊 賛歌像見て 花広げ
フクシアは 躍進像を 飾りたり
2009年10月06日
蛇の頭のようなサルビア
清華亭への折れ道の角に珈琲屋があり、その店先に青い花が植えられている。花の形は蛇が口を開け、歯と舌が飛び出しているようにも見える。この花のことは名前もわからずそのままになっていた。百合が原公園に行った時、同じような花に名前が書かれてあり、サルビアとある。サルビアは赤い花かと思っていが、サルビア・グアラニチカと呼ばれる種類のものは色が青い。改めて、珈琲屋のところのサルビアの花を、清華亭の看板と一緒に写真に撮ったが、花は終わりかけていた。
連想は 蛇の舌と歯 花の中
サルビアの 萎れ花指す 清華亭
2009年10月05日
ツリバナの実
秋になるとツリバナの赤い実が目立つ。花は白い花で、夏に咲いていても気がつかない。これに対して、木々の葉が色づく頃になると、ツリバナの丸い赤い殻が葉の落ちた枝にぶら下がっている様は、秋を表現している。この殻はそのうち弾けて、中からこれまた赤い実が釣り下がる。二度にわたって写真を撮って楽しめる花である。同じツリバナでも宮丘公園で見かけるものは野性のもので、エルム緑道のものは園芸用らしく、宮丘公園のものより色が鮮やかで、多くの実が生っている。
ツリバナは 殻から身出し 秋盛り
園芸種 造り物かと 実の赤さ
2009年10月04日
サケの産卵
朝の散歩のルートに沿って、自宅近くに中の川が道路脇を流れている。ここにサケが溯上してきているのを眺めることができる。都心部から離れているとはいえ、車で20分も走ればJR札幌駅に行ける程度のところである。その大都会の小川で、サケの産卵を目の当たりにできるとは、すくなからず驚きである。
サケは狭く浅い川で、尾びれを使って砂利を除いて産卵場所を整備している。大型のサケに小型の魚が群がっているけれど、これはヤマメである。写真を撮ると、ヤマメの斑紋模様(パーマーク)がはっきり見える。サケ(サクラマスか)が産卵すると、ヤマメが精子をかけて子孫を残そうとする行為を行っている。産卵が済めばサケはホッチャレとなって川下に流されてゆき、途中で息絶える。
それにしても、自宅のすぐ傍でこんな光景に出会って、飽きず写真を撮っていると、片田舎に住んでいる錯覚にとらわれる。
2009年10月03日
南新川フラワーガーデンのハゲイトウ
北海道聾学校の敷地に沿ってエルム緑道があり、緑道のはずれに南新川フラワーガーデンの看板のある花壇がある。サルビア、マリーゴールド、ペチュニアなどの街路の花壇を埋める代表的な花が植えられていて、秋に入ってもこの花壇には色が溢れている。その中にハゲイトウが鮮やかな色を見せている。ハゲイトウは花を観賞するのではなく、赤や黄色に色が変わる葉が花の代わりに目を楽しませてくれる。ポインセチア同様、葉が花のお株を奪って、花壇でその存在を誇示している。
緑道を 抜けて花壇の 色溢れ
ハゲイトウ 火炎花壇に 延焼し
2009年10月02日
彫刻「いのち」を囲む花
北25条西7丁目の若草公園がある。この公園には「いのち」と題された坂坦道の彫刻がある。母子像で、子を膝に乗せた母親が何か叫んでいる。母子像にしてはこの表情が何であるか、疑問に思っていた。この彫刻は1976(昭和51)年に子供が交通事故で亡くなったのが契機で、翌年に坂が制作している。その背景が、この母親の表情に投影されているようである。1988年にはブロンズ像に造り直されている。像の周囲には小さな花壇があり、種々の花が植えられ、手入れされている。
公園で 「いのち」の像を 花囲み
秋晴れや コスモスの彼方 「いのち」像
2009年10月01日
百合が原公園の中国の珍花
新聞(北海道新聞09・9・30)を見ていたら、「咲いた!中国の珍花」という見出しと花の写真が目についた。地涌金蓮(ちゆうきんれん)と呼ばれるバショウ科の花で、中国では標高1500~2500mの山腹に自生する、とのことである。約200日間咲き続けるとのコメントもあるので、急いで見に行く必要もないところ、その日のうちに百合が原公園の温室に行ってみる。温室の一部屋の中央にデンと置かれた花は、黄色い部分は葉が変化した「苞」で、花自体は苞の隙間に小さく収まっている。
道新記事
温室を 中国珍花 一人占め
苞押して 小さき花が 顔を出し