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2007年11月30日

英語会話力と脳検査

 JICAがサポートするフィリッピンからの若手リーダーのIT研修プログラムは昨日Action Plane(研修成果を帰国後にどのように生かすか)の発表会があり、その後このプログラムの評価会と続き、卒業式(?)でプログラムは終了しました。このプログラムの視察の手配等でお手伝いした関係上、昨日一日はJICAの札幌国際センターで英語でのお付き合いです。

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 卒業式後の最後のパーティで急に乾杯の音頭なんかを頼まれるので、かなりおかしな英語での挨拶です。で、会場に居る顔見知りとこんな真面目は会話となります。「先生、最近どこか体の調子が悪くありませんか」、「えっ、特に無いとは思っていますが」、「英語の話が詰まります」、「う~む、日本語の会話でも単語がスムースに出てこないこともあるから、まして英語では」、「一度病院で頭の検査をされた方がよいですよ」。若い頃ならこれはこちらの英語会話の下手さ加減を婉曲的に評しているのだろうと、ある意味余裕の対応なのだが、話かけてきた相手が、心臓の血管が詰まって手術をした経歴の持ち主で、今更当方の英語力を評しても意味はないところでの話しで、英語のスピーチで脳の健康診断をされる齢になったかと、英語のスピーチが詰まるよりは脳の血管が詰まっているかと気になりました。

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2007年11月29日

都市秘境エルプラザ

 昨日の秘境探検ツアーはJR札幌駅北口コースで、人通りの少ない立派な地下道にある無人の姉妹都市コーナーからエルプラザに行きました。エルプラザでは2階の環境プラザなどを見学して、階を間違ってお目当ての喫茶店が撤退したものと勘違いの末、3階の喫茶店に辿りついたりしました。エルプラザが都市秘境かどうかは、見方によるでしょう。

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 エルプラザの地上の玄関部分に流政之の「デアイバチ」と名づけられた彫刻があったのは初めて知りました。三味線のバチをイメージして、これに「出会い」の場をかけての命名かな、と思いました。

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 エルプラザのガラスの壁にあった逆禁止マークについても説明しておきました。このマークにはNOの文字もあって禁止マークはNOをデザインしたもので、円内の斜め線はNと同じく左上から右下に描かれるのが正式で、斜め線の方向が逆の禁止マークを見つけるのも面白いもので、写真のマークはそのような貴重なマークである、といった説明をしておきました。ビルの大理石の化粧版の化石探しと同様に、この種のマークに注意して街の中を歩くのも都市探検の一つと思っているのですが、さて一緒に歩いている受講者はどう思ったでしょうか。

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2007年11月28日

テレカは遠くになりにけり

 ケータイ全盛でテレカと聞いてもそれが何であるか知らない人が増えてきているのではなかろうか。テレホンカードを約めた和製外国語(?)で、以前は多種類が発行されるテレカの蒐集も人気があった。この人気にあやかって、お宝になるかとテレカの発行を行ったことがある。ホログラム刷り込みのテレカで、約20年前に札幌市エレクトロンクスセンター落成記念ということで作ったものである。ホログラムは自著の「波動信号処理」の口絵に用いたものを再利用している。しかし、テレカはもうほとんど利用されることはなくなって、テレカそのものの利用価値は無くなってしまった。もう骨董品である。テレカは遠くになりにけりである。

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2007年11月27日

研修視察のお付き合い

 昨日はフィリッピンからの若手の中堅どころにのTに関連した研修視察のお手伝いで、石狩新港にあるほくれんのパールライス工場を訪れました。ここは小樽・石狩の秘境本にも取り上げていて、三度目の訪問です(一度目は予約をとらずに出向いて、施設の見学ができなかった)。一向がお米のミュージアムを見学している様子です。ここは見学後無線米300gのお土産があるのを知っていましたので、それが目当て訪問のところもありました。全員に無洗米が配られましたが、これをフィリッピンまで持ち帰って無洗米を試食するのかな。その準備のためか、水のの量を聞かれましたが、当方炊飯器を使った経験がないので、いい加減に答えておきました。

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 石狩湾新港から小樽の銭函にある北海道職業能力開発大学校に移動して、ここで昼食と校内視察です。フィリッピンからの視察団は日本人と比べると陽気で、よく質問をします。写真好きで、行く先々で写真を撮りまくっていました。午後の後半は小樽観光に行きましたので、当方は数日前のブログにあるホログラムをいただいた佐藤先生と恩田先生と雑談して帰宅しました。

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2007年11月26日

旧江別郵便局内の喫茶店

 江別には煉瓦造りや石造りの倉庫などがあると耳にしていたので、JR江別駅の東側の千歳川の方向に線路沿いに車を走らせてみる。駅の周辺だというのに、辺りは寂れた感じである。この道は直ぐに千歳川の土手にぶつかり、煉瓦や石造りの倉庫らしいものがない。初回の探検時は見るものもないと早々に引き上げた。

 でも気になるので、インターネットで旧江別郵便局の写真をコピーしてから再び行ってみる。すると写真と同じ建物が目に入る。しかし、只の倉庫のようにも見えて帰ろうとすると人がやって来て建物の中に吸い込まれていく。よく見るとこの煉瓦造りの建物の横には入口があって、「ども」の文字が見える。後で分かったことであるけれど、ここは「アートシアターどもIV」の喫茶店の入口で、先ほどの女性はこの喫茶店のお手伝いの人だった。これから開店という時刻にこちらはここから立ち去ろうとしていたのである。

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 そのうち駐車した車の傍に薪を運んでくる男性も現れ、これも又後で知ることになるのだが、喫茶店のオーナーの安念智康氏であった。「ども」は氏のあだ名から採られている。「ドラマシアターども」は劇団名であり、この劇団は1981年に旗揚げして現在に続いている。喫茶店の方は劇団員が集まるスペースでもあり、ここには2006年に移転して来ている。劇団は近くの外輪船と名づけられた石作りの旧岡崎倉庫の建物で公演活動を行っている。

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 喫茶店があるこの建物は、元々は私設の郵便局で、その後小児科の病院として利用され、現在は二階部分が喫茶店とギャラリー、三階部分が安念夫妻の住居と劇団の練習場となっている。訪れた時は筆者らの他には客が居らず、お手伝いのウエイトレスにあれこれ質問するものだから、安念氏の奥さんの優子さんに取り次がれ、現れた優子さんから色々話を聞いた。

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 店先に置かれている女人像にまつわる話などもあって、誰の作かも分からないこの像が地中から出てきて、重い像を引越しの度に連れてきていることや、一度胴体部分が割れて二つになってしまったものをつなぎ合わせて現在に至っている、などの話を聞くと、この像を見る目も変ってくる。

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 さらに、喫茶店から場所を移して一階の安念氏の脚本書きをする仕事場での話を伺って、この喫茶店と劇団の関係、その他のことの輪郭が理解できるようになる。近々韓国からの劇団を受け入れことになっていて、この公演の準備を行わねばならない話から、その公演の切符を手にすることになる。公演を見にまたここに来ることになるのだろうか、とこの時は喫茶店を後にしながら考えていたけれど、実際に韓国からの劇団「DOMO」の公演を見ることになった。

2007年11月25日

北を指し 冬の翼で 飛ぶ少女

 「爪句@景観百景」に採録した爪句です。JRタワーが背景になっていて、面白い構成の写真となっているとは思うのですが・・・

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2007年11月24日

稲穂小学校名

 小樽の西信博氏から、稲穂小学校の名前と内村鑑三と赤岩山にまつわるエピソードに関するお手紙をいただきました。このうち、稲穂小学校は写真にある校舎にはめ込まれた標語「みのるほど 頭のたれる 稲穂かな」に由来するものと考えて秘境本にそう書いています。ところが、これは小樽の稲穂町の小学校というネーミングだろう、ということで、確かにそのほうが自然です。ただし、稲穂小学校は富岡町にあって、校舎にこの句があったので、てっきりこの句から校名が採られたのだろうと思いました。

 西氏の話はこの「稲穂」に関するものです。元々稲の取れなかった小樽のこの地に稲穂の名前があるのはどうしてか。アイヌの神事に使う「イナウ」がなまって「稲穂」の文字があてはめられたのでは、とする説と、稲穂の代用品としてイナウが用いられて稲穂がイナウの語源になっている、と逆の説もあるという論考が紹介されていました。色々なことを調べている人が居られるものだと、感心しました。

 北海道には稲穂の地名も稲穂小学校もところどころでみかけます。札幌市の手稲区(ここも稲がつく)に札幌市立稲穂小学校があります。こちらは町名の稲穂から採ったものでしょう。稲穂小学校に金次郎像があるとインターネットでみつけて、小樽ではなく手稲の稲穂小学校で金次郎像を探して、見つからなかった思い出があります。
 
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2007年11月23日

時計台のホログラム

 昨日投稿した佐藤先生のホログラムの再生像で自分の過去の研究を思い出しています。今から20年前の1986年に専門書「波動信号処理」を著したことがあります。この本はあまり売れず(定価も3800円と高かった)、初版で増し刷りがなく絶版になってしまいました。ただ、著者としては自分の研究成果に基づいて、精を込めて書いた本なのでいろいろ思いが詰まっている本です。

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 この本の口絵部分に当時では本に刷り込むことは珍しかったホログラムを刷り込んでいます。CG(コンピュータグラフィックス)技法のワイヤーフレーム・モデルで原画を制作し、これからホログラムを制作しています。実際にホログラム化したのは大日本印刷です。口絵のホログラムの上部の写真は当時研究していたマイクロ波の電波でホログラムを製作する実験の様子の写真です。これらの研究成果も研究史のなかに埋もれてしまったという感じです。

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2007年11月22日

佐藤先生からの再生像

 昨日のブログに北海道職業能力開発大学校の佐藤龍司先生の制作したホログラムの再生像の写真を載せておきました。これはこのブログを書いている室内の照明で撮った写真です。佐藤先生からもっと鮮明な再生像の写真が送られてきましたので載せておきます。やはりこの分野の研究者が撮った再生像は鮮明です。佐藤先生有難うございます。

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2007年11月21日

駒苫優勝記念ホログラム

  「小樽・石狩秘境100選」の78番目に北海道職業能力開発大学校ホログラフィー研究室を取り上げています。この研究室の責任者の佐藤龍司教授が19日の出版記念会に出席され、編著者に同教授が制作したホログラムの贈呈がありました。ホログラムの立体像をうまく撮影するのは難しいのですが、再生像の写真をアップしておきます。

 再生像からもお分かりのように、これは2004年8月の甲子園での駒沢苫小牧高校の優勝を祝ってのものです。同校にお祝いで寄贈しようかと思っているうちに、同校の不祥事が報道されたりして、贈るタイミングを失してしまって私の方への寄贈となったそうです。これは秘境的贈り物で、将来秘境プロジェクトで生きるようなら生かしてみたいと思っています。

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2007年11月20日

出版記念会と青年研修プログラム

 昨日(19日)ホテルノルド小樽で 「小樽・石狩秘境100選」の出版記念会が行われました。26名の方々に参加していただきました。冒頭のご挨拶は、共著者のお一人でもある北洋銀行の横内龍三頭取にしていただきました。この日は横内頭取は夕張で同行夕張支店の夕張市役所内への移転式に出席されてから(道新の記事で知りました)小樽まで来られたことになり、車とは言え長旅ご苦労様でした。

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 開始の乾杯は光合金製作所の井上一郎会長にお願いしました。同社には記念会の事務方もサポートしていただき、社員の方に受付を行っていただきました。出席された多くの方にスピーチをお願いして、秘境探検にまつわるお話を披露していただきました。大勢なので、個々については省略します。出席の皆さん出版記念会を楽しんでおられたようで、主催者としてはよかったと思っています。秘境本に取り上げてある「小樽の水」が小樽市水道局からのお土産として提供されました。このブログでお礼申し上げます。

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 翌日の本日はJICAのプログラムで、フィリッピンからのIT技術に関する青年研修にお手伝いで、午前中はeシルクロードのテーマを主体にした講義を行いました。英語で1時間半の講義はちょっと骨が折れます。午後からはビー・ユー・ジーの会社見学で、その時の写真です。

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2007年11月19日

大曲の百年橋

 この橋の名前は北海道に開拓使が置かれてから百年であることに由来している。橋は1971年9月に完成している。ここで北海道に開拓使が置かれたのは、1869年(明治2年)から1882年(明治15年)で、1870年から1871年の足掛け2年間は北海道開拓使と呼ばれている。これはこの2年間に樺太開拓使が置かれたため、新設樺太開拓使との関係で、元々北海道開拓の任に当たる役所であった開拓使を北海道開拓使の名前に変更したのだろう。

 この2年間が過ぎると、名前は元の開拓使に戻っている。北海道の開拓が進まないのに、さらに開拓条件の厳しい樺太まで手が回らず、樺太の開拓は頓挫したためである。もっとも、1875年(明治8年)の樺太・千島交換条件で、日本は樺太を手放している。北海道開拓使の廃止後は北海道には札幌県、函館県、根室県が設立された。開拓使の建物が復元されたものが野幌の北海道開拓の村にある。

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 橋の方は道道大曲中央通が高速道路の道央自動車道を跨ぐ部分にある。橋は古そうであるけれど、どうも高速道路が拡張されるのに合わせて造り直されて部分もあるらしく、古い部分と新しい部分が重なっているようである。「ひゃくねんはし」と「北海道縦貫自動車道」の二つの名盤が橋に埋め込まれていて、この橋の生い立ちを表している。

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 この橋の下を通る北海道縦貫自動車道は1971年12月に北広島と千歳間で暫定2車線で開通している。これは翌年の札幌オリンピック冬季大会に間に合わせて工事が進められたためらしい。この道路は現在は片側3車線の道央自動車道となって、ここを通過して西は札幌を通り小樽まで、北は士別剣淵、南は八雲までつながり、東は一部途切れて道東の足寄、本別まで延びている。

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 橋自体に見るべきものはない。精々橋の下の高速道路を、ひっきりなしに往来する自動車の流れに目が行くぐらいである。橋につながる歩道を歩いてみると、道端に「セピア館」の看板が出ている古物を扱っている店が目についた。百年橋はセピア色にはなってはいなかったけれど、この橋の完成の頃を写した写真があれば、それはセピア色になっているのではなかろうか、と思えた。

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2007年11月18日

アートスペース外輪船での韓国劇団の公演

 劇団「ドラマシアターども」が主催して、韓国・春川(チュンチョン)市の劇団DOMOが江別のアートスペース外輪船で演目「悪夢」を公演したのを観に行った。日韓両国で、めった聞くことのない言葉「ども・DOMO」の同名の劇団があったとは奇縁である。

 石造りの旧岡田倉庫を利用した演劇スペースは、建物内に音響装置が設置されており、屋根部分には照明が並べられている。音響や照明の制御は、観客席の後ろの二階部分で行われることになる。舞台は倉庫の床の部分がそのまま使われるので、観客は高い舞台で演じられる劇を見る訳ではなく、役者の近くで同じ目線で観ることになる。元々は演劇用には造られていない建物を演劇場に転用したため、演劇を間近で観賞することができるという、最初意図していなかった効果をもたらしている。

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 元の倉庫の横に玄関部分を増設しており、ここが劇場への入口となる。切符の販売やチェックはこの玄関で行われる。建物内は半分が舞台、半分が観客席に区切られていて、観客席は床に座る部分と数段の階段状にした椅子席が設けられている。入場時の入口のところに「ドラマシアターども」を主宰している安念智康氏が立っているのが見える。

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 今回の公演の出し物「悪夢」はチャールズ・デッケンズ原作の「クリスマスキャロル」を脚色したものである。この物語の筋は大体知っているので、韓国語のセリフは理解できないけれど、物語の筋に従って場面、場面で演じられるものを理解するのはそれほど難しくはない。言語が違う場合、世界に知られる名作を脚本化するのは、通訳や翻訳無しで演劇が楽しめる工夫であると実感した。

 公演終了後は出演者のサイン会というのもあって、劇団員の顔写真が載っているパンフレットを購入してそれにサインしてもらう。写真の左端に居るのは演出を受け持った黄雲基(ホァン・ウンギ)氏、その右隣はスカーレット役の安珉貞(アン・ミンジョン)さん、さらに右隣はスクルジ役の黄雲涌(ファン・ウニョン)氏である。韓国の若い力が同国の演劇を牽引している感じである。

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 今回の劇団DOMOの日本公演は12名の団員で約3週間、日本各地を回る予定とのことである。日本の各公演都市では、この劇団を支援する団体がボランティア活動で公演を支えている。江別では支援者は先に述べた劇団「ドラマシアターども」の関係者であり、旧岡田倉庫活用民間運営協議会である。そこには補助金等に頼らない手弁当で演劇に関わる活動があり、江別の演劇が海外と交流するまで広がりを見せている。

2007年11月17日

読者の反応

  本を出版すると本の売れ行きが気にかかります。書店に出版した本が並んでいるか見に行ったりします。でも、自分で自分の本を買うことはないので売れ行きには関係ないのですが、本屋の近くまで行く機会があれば本の売場に足が向きます。紀伊国屋書店の札幌本店でこんなチェック行動で見たものは、売場の通路に面しておかれた展示コーナーです。わ~並んでいる、という感じです。そのコーナーの前に立っているのは気が引けて、隠れるように写真を撮ってささと立ち去りました。一緒に並べられていた「狛犬」の本は別の書店でめくってみました。こちらは気合の入った本で、狛犬の研究書の感じです。

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 読者の反応も気になるところで、本に挟まれているハガキに感想が書かれたものが出版社に届くと、著者のところまでFAXで送られて来ます。「濃昼山道」は全部を踏破しないで書いていて不満だと、踏破経験者からの感想などもあり、確かにその通りです。何せ物見遊山的都市秘境探検で、前述の「狛犬」の本の、調査を徹底する取り組み方に比べると手軽さに傾斜しているかもしれません。写真が良いとの感想があって、これは意外でした。デジカメ使用ではカメラの操作に気をとられなくてもよいので、いつもそれなりの写真が撮れます。写真が良いというのは写真の枠内に対象を切り取ることに関しての評価かな、と思っています。

2007年11月16日

鴨々川の鯉

 今週の秘境を歩こうの講座で鴨々川も見てきましたたので写真を載せておきます。
鴨々川の鯉のため、川岸に看板が出ているのですが、冬バージョンと夏バージョンでは異なります。冬でもこの川には鯉が放されているので、雪を川に投げ込まない注意の看板が冬バージョンです。

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 夏バージョンは鯉のためにも川を汚さないでのお願いの看板です。

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 鴨々川で鯉が泳いでいるのが見えました。しかし、川水はきれいとは言えない状況です。大都会のど真ん中を流れる川なので、清流とはいかないでしょうが、もっときれいなら泳いでいる鯉も見栄えがよいのにと思いました。

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 鴨々川に架かる橋のデザインはやはり鯉でした。

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2007年11月15日

500m美術館

 昨日の「都会の秘境を歩いてみよう」講座は(場所としての)教室のある道新のビルからオーロラタウンに下りて、ここで柱にあるアンモナイトの化石の観察をしてから地下鉄東西線のバスセンター前駅までの長い地下通路を歩きました。丁度地下通路では「500m美術館」というのが行われていて、ただ通路を歩くだけではなく、異色アーティストの作品を鑑賞できて都合がよかったです。

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 地下通路から地上に出て、北海道神宮屯宮の北海道最古の狛犬などを見て南下。新善光寺で天然石菩薩像や石庭を見ました。さらに南下して旧豊水小学校の校舎が札幌市資料館になっているのでそこを見学です。資料館の玄関に磨き込まれた亀甲石が置かれてありました。

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 資料館は大通公演の旧札幌控訴院からこちらに移転して来ていて、小学校の教室が展示場になっていました。

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 旧豊水小学校に隣接して大典記念文庫のレンガ造りの建物を見てから鴨々川で泳ぐ緋鯉をみました。さらに南下して企業の建屋内にある石川啄木のブロンズ像を見ました。南大橋の鮭の飾りを見てから中島公園の入口あたりの彫刻や水天宮をみて散会です。天気が良かったので、秘境巡りを楽しめました。

2007年11月14日

秘境本新聞報道

 本の出版に際して新聞で記事にしてもらえると販売促進につながって大変助かります。読売新聞の札幌・石狩版に掲載された記事を載せておきます。道新の小樽版からはじまり、札幌・石狩版、毎日新聞、朝日新聞、インターネット新聞のい小樽ジャーナルと各紙で取り上げてもらって満足しています。
 しかし、著者が販売促進に一生懸命にならなければならないところに、自費出版やそれに類する出版の販売上での弱点があります。文芸作品や画集、写真集などの作者の表現に深く結びついた出版物ほど、よほどの大家でその名前だけで宣伝効果があるような本を除けば、本を市場に出して採算をとるのは無理な話です。
 でも、本は出版してみたい。それも前述のような自己表現に深くかかわるものを出してみたい。で、またまた在庫をかかえるであろう出版の準備をしています。句集と写真集を合わせたものです。そのままでは駄作の句と素人写真が並んでいるだけの本となりますが、出版という点で少々工夫を凝らしています。本来ならば出版社とか編集者が工夫するべきところなのでしょうが、札幌の出版業界(そんな業界があるとは思えませんが)にはそんな工夫をする人材が居ないということになるのかも知れません。

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2007年11月13日

美は足元に

 紅葉・黄葉から落ち葉の季節になり、落ち葉もそろそろ雪で覆われる季節です。何気ない道路や庭に散っている落ち葉も、とらえ方では絵画のような趣があります。

 デザインを 舗道キャンバス 試し見て

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 落ち葉という素材を生かして、その美を追求する工夫は面白いかも知れない。

 地を覆う 落ち葉のコート 雨に濡れ

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2007年11月12日

作家の目 鏡となりて 形(かたち)盗り

 11月6日は札幌市議会議員M氏の政経セミナーで話して来ました。政経セミナーといっても政治向きの話をする訳ではなく、札幌の秘境の紹介でした。M市議の支援者に、政治とは別の話のサービスを行うといった位置づけの講演会のようです。

 講演会の会場のホテルのロビーに「鏡の前」という小野健寿のブロンズの彫刻が置いてありました。この彫刻は別の彫刻を連想させてくれました。

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 旧江別郵便局内に「アートシアターどもIV」という喫茶店があり、その喫茶店前に石作りの女人像が置かれています。小野健寿の女人像にポーズが似ています。ポーズ以上に何か艶かしい点が共通しているように感じるのですが・・・この石の像は地中から掘り出して、一時胴体が二つに割れて、それを元に戻した、といったこの女人像にまつわる話を劇団「ども」主宰の安念夫婦からききました。この劇団はドラマシアター「外輪船」を根拠に公演活動を行っていて、近々韓国から劇団を江別に呼んで公演をサポートする予定があるとのことでした。

 地に埋もれ 胴離れしが 茶店前

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2007年11月11日

「北のレンガぱん」と「煉化もち」

 江別を代表する産物には小麦とレンガがある。そこで、江別産小麦で作るパンをレンガに似せるという発想は、考えてみると江別でこそ生まれるべくして生まれた食品かもしれない。以前このレンガぱんを江別河川防災ステーションの中の売店で購入したことがあり、今回はこのパンの製造元で購入してみようとでかけてみた。

 製造元は(有)M.P Bakeryとなっていて、インターネットで調べた緑町三丁目にあると記されているこのベーカリーに行ってみる。しかし、そこに店舗の建屋だけが残されていた販売店は店を閉じているようである。そこで、いろいろ尋ねてみて、JR江別駅の近くにある“P”と名前のついたパン屋にたどり着く。このPが何を意味するのか店の売り子に聞いてみたけれど答えは得られなかった。

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 この店内にお目当ての「北のレンガぱん」が棚に並んでいた。このパンの表面は北海道産のライ麦を使っていて、中身はこれも江別産の「ハルユタカ」の小麦と黒糖を用いて焼き上がっている。レンガ大の大きさのブロック状のパンの表面が堅く焼き上がっているので、見た感じがレンガを連想させる。ネーミングは「レンガパン」でもよさそうなものなのに、「北のレンガぱん」にしているのは、商標の問題をクリアしているためかな、と思ったりする。

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 このパン屋の店内はパンのコーナーと喫茶店が一緒になっているので、その場でレンガぱんをスライスしてもらって食べることもできる。しかし、札幌から自動車を走らせてここまで買いに来たからには、持ち帰ってからゆっくり味見をしたい。軽くオーブンで焼いてバターをつけて食べると歯ごたえがあり、なかなかの味である。

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 食べ物にレンガをつけたネーミングのものとして「煉化もち」というのがある。こちらの方は一九〇一年創業の山サ煉化餅本舗が作っていてレンガぱんより歴史があり、江別では有名な土産物になっている。レンガではなくて「煉化」の字が当てはめられているのは、煉瓦であれば食べ物とのイメージが合わないため、瓦が変化して食べ物になった、という意味を込めてとのことである。

 山サ煉化餅本舗の売店は野幌の国道12号線沿いにあって、煉瓦の煙突と家屋で目立っている。交通量の多い国道から店舗前の駐車場に少々手間取って車を入れ、広くもない店内で江別の銘菓を買い求めた。こちらも美味しいあん菓子であった。もっとも、菓子であれば何でも美味しいとしか表現できない筆者の感想ではあるけれど。

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2007年11月10日

もう一つの啄木像

 今週の「札幌の秘境を歩こう」講座は大通講演の彫刻群を見て歩きました。その中に大通西3丁目の坂坦道作石川啄木像があります。札幌には啄木の同じブロンズ像がもう一体あり、次回の講座のコースに組み込むことを考えていて、見学の許可を取るついでにその啄木像の写真を撮ってきました。秘境巡りなのですが、建物や彫刻巡りの要素もあって、札幌の芸術を歩こうのツアーコンダクターを行っているような感じです。

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 「小樽・石狩秘境100選」の紹介記事が昨日(9日)の北海道新聞札幌版(と石狩版)に掲載されました。札幌版に掲載されると本の売れ行きを促進する影響が期待できるので、今は販売促進マンに変身した編著者としては有難い記事です。

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2007年11月09日

アカゲラの 枝叩く音 地に届き

 バードウォッチングの趣味は無く、野鳥には知識がありません。カメラも小さなデジカメで、動き回る小鳥の撮影には適してはいません。が、頭上で野鳥が飛び回ればカメラを向けたくなります。アカゲラと思われる鳥が木の枝を嘴で叩いている音が聞こえたので、鳥の姿が現れるチャンスを待って、デジカメのズーム機能を生かして、撮った写真です。あのせわしなく移動するアカゲラをうまくとらえることができました。

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 もう一枚、アカゲラの尻の辺りの赤い色が写っている写真ですが、周囲の枯れ枝が邪魔になってアカゲラの姿が隠れたように写っています。

 枯れ枝で 見失うまい 追うカメラ

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2007年11月08日

「札幌の秘境を見て歩こう」講座

 昨日は「札幌の秘境を見て歩こう」講座の5回目で、大通公園から知事公館にかけて、歩きながら見ることができる彫刻がメインテーマでした。17名の受講者と一緒に、20を超す彫刻を実際に観賞(?)しました。ちょっと目につかないだろう彫刻の写真を一つ掲載しておきます。

街角に 金剛山の 仙女居り

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 旧札幌控訴院のテミスの女神の目隠し顔のレリーフを見るついでに、復元された昔の裁判所内も見てきました。以前はここは札幌市資料館でしたが、資料館の方は旧豊水小学校の方へ移転しています。

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 知事公館庭では安田侃や流政之の彫刻を見ました。知事公館内は無料で見学できるので、ここの見学が最後となりました。知事公館の隣の近代西洋美術館の庭の彫刻観賞は時間切れで、そこまで足を伸ばすことは出来ませんでした。。

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2007年11月07日

運河館入口の逆禁マーク

 小樽の秘境本のプレス発表の小樽に行った時、小樽市総合博物館の運河館の前を通り、入口のところで禁煙の逆禁マークをみつけました。逆禁マークは集まったら本にして出版したいと思っています。

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 この運河館には小樽の市の鳥のアオバトの剥製を見て取材するために入館料を払って入ったところです。今回は目的なかったので入館しませんでした。アオバトは俳人の木風雨が「青鳩」の字を当てて詠んだ句の碑が張碓の町にあり、その横の解説の碑に、アオバトの正式な和名は「緑鳩」と書かれていたのを思い出します。今回出版した小樽の秘境本にも書いておきました。

2007年11月06日

小樽ジャーナル

 昨日(5日)は小樽市役所の記者クラブで「小樽・石狩秘境100選」のプレス発表を行ってきました。プレスの中にはインターネット新聞「小樽ジャーナル」があって、インターネット新聞だけあって昨日の日付けでこの記事が掲載されました。写真入りの記事で、その一部をコピーした写真を掲載しておきます。
記事の詳細は同紙のHPの下記URLでご覧になれます。

http://www.webotaru.jp/

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 小樽ジャーナルは小樽の秘境探しに参考にさせてもらったところがあり、小樽の今をウオッチングするのは便利です。

2007年11月05日

瑞穂の池

 江別市、札幌市、北広島市にまたがる国有地の野幌森林公園には多くの遊歩道が整備されている。筆者は札幌市の厚別区と江別市の境界線の札幌市側にある札幌市エレクトロニクスセンターにオフィスを構えていることもあって、ときどき札幌市側から江別市側に市境界を越えて野幌森林公園の遊歩道を散策する。特に秋は遊歩道が紅葉や黄葉で彩られ、大都会に居ながら自然を満喫できる場所である。

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 遊歩道が分かれるところにはその道がどこに到るのかの標識がある。その標識に「瑞穂の池」というのが目に付いた。標識に示されたキロ数から、ちょっと遠うそうだったので、歩いてゆくのを最初は躊躇していた。しかし、散策の途中で出会った人から瑞穂の池への道に土アケビが自生している話を聞いて、その後この池まで何度か足を運んでいる。

 この池の正面は草地になっていて東屋がある。池の正面には写真のように瑞穂池の看板があり、その横にはこの池の簡単な説明板がある。それによると、瑞穂の池は一九九一年(昭和三年)にこの地に入植した白石第一土功組合がかんがい用水のため池として築いており、一九七三年(昭和四十八年)からは防火用池として北海道が管理するようになっている。

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 土アケビの実が見られる秋、残雪のある冬の終わり、水芭蕉の咲く春、緑で覆われた夏、と四季折々の姿を見に行っている。秋に見た土アケビの花をみつけようと春から夏にかけて歩いて探したけれど、黄色の土アケビ花の方を見つけることは出来なかった。秋と夏では辺りの様子が変わっていて、何か目印でもつけておくべきだったと思ったけれど、後の祭りのようなところがあった。

 春先に雪のある頃の瑞穂の池はどうなっているかと、野幌森林公園の札幌市側にある「北海道開拓の村」に入って、ここから江別市側にある瑞穂の池まで雪道を辿ったこともある。この時は瑞穂の池は雪に覆われていて、瑞穂の池記念碑の標識の向うの雪原の下に池があるとは、初めて訪れる人には想像もつかないだろと思われる風景だった。

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 桜の咲く頃この池の周囲をパノラマ写真に記録したこともある。近くに桜の木が一本目につき、緑が濃くなってきた草地がひろがり、その向こうに水鳥の遊ぶ池が水をたたえている。訪れる人もほとんどみかけず、遠くもないところに札幌や江別の都会が広がっているとは信じられない空間がそこにはある。

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2007年11月04日

地下街で だるま仕立てが 晴れ舞台

 文化の日(11月3日)にオーロラタウンを歩くと菊祭りが行われていました。丹精を込めて作られた大輪の菊が並んでいました。だるま仕立て、福助仕立てと分類されているのは、だるまや福助人形に似ていることから来ているようです。いわれるとそんな気もしますが、形が似ているかなあ、とい感想も出てきます。菊の場合、だるまと福助の違いは花の背の高さと三本仕立てか一本かにあるようです。

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 菊の栽培を行っている農家では、菊展に出品しなかった(あるいはし終わった)菊は花を摘んでしまうようです。摘み取られてた花球を捨てないで、一時観賞用にか畑に刺しておかれるのを目にします。見方によれば晒し首のようにも見えて、花が見事な分異様な感じもします。摘み取った花は惜しまず捨ててしまう方がよいのかもしれません。何か人の身の処し方にも通じるところがあるような気もします。

 役目終え 花球(はなだま)だけが 畑に咲き

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2007年11月03日

爪句

 札幌の秘境を歩こうの担当講座ではツアーコンダクターのような役目で、それなりに事前準備を行います。次回は大通の彫刻巡りを予定していて、彫刻の写真を拾い出してレジュメ作りを行っています。それに利用している画面の一部のコピーです。ここで、画像のファイル名に句があります。これを造語で「爪句」と呼んでいます。何で爪句なのかは次に出版を予定している(多分年内に出版できると思っています)爪句集に説明を書こうと思っています。

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2007年11月02日

学生時 止まり見上げた 記憶なし

 北大13条門から工学部まで続くイチョウ並木の写真が新聞に出ていたので、写真を撮ってきました。生憎天気は良くなかったのですが、イチョウ並木を見物に来たり、写真を撮りに来ている市民を見かけました。テレビにでも放送されていて、昔からこの見事なイチョウ並木があったと取材者が言ってましたが、学生の頃この並木に人が集まっていた記憶はありません。

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 イチョウ並木が黄色い頃に雪がふったりすると、これは見事です。以前は写真にはあまり興味がなかったのに、以前撮った写真が一枚残っていました。

イチョウの黄 残る緑に 雪の白

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2007年11月01日

道新鼎談記事

 昨日(10月31日)の北海道新聞に鼎談記事が載りました。1ページの鼎談記事と広告なので、大きすぎて紙面全体はスキャナーでは取り込めないので、紙面の雰囲気を写真で載せておきます。鼎談時は三人の雑談のような状況だったのですが、記事担当のトライ・ビー・サッポロのK記者がうまくまとめてくれました。

 この写真では記事の下の部分にあったNTTドコモ北海道の広告が無くなってしまっていますが、同社は今回の企画の大スポンサーで感謝です。

 その他の広告を出してくれたスポンサー企業は、アイワード、共同文化社、メディア・マジック、福本工業でこれらの企業にも感謝です。広告の福本工業の企業マークの「ふぐ」のいわれについて同社のF社長に以前聞いたような気もするのですが、なんでIT企業が「ふぐ」なのでしょか。

 「小樽・石狩秘境100選」も刷り上って手元に届いていて、新聞の広告にあるように、11月3日には本屋の店頭に並ぶことになります。売れ行きが気になるところです。

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