虚脱状態というには大袈裟過ぎるけれど、仕事のカタがついてしまった状況で、気が抜けて何もしたくなく、ボケーとしている。本当に何もしたくない時があるものである。で、ブログに書き込んでいる。何もしたくなくてブログに書き込んでいるではないか、といわれそうであるけれど、ブログは何か目的があって書き込んでいるようなものではなくて、まあ、何もしないと体調をくずしそうなので書いている(本当に何もしないと調子が悪くなる)。
風景印に関する本の原稿も索引まで仕上がって、この後にくる校正という作業もあるのだけれど、仕事台風の目の中に入ったみたいで、束の間、アンニュイな気分に浸っている。
そもそも、風景印になんでこだわっているのかと問われると、はっきり答えられない。1年以上も前に、自費出版で出向いた印刷会社の向かい側にあるサッポロファクトリー内郵便局で風景印を押してもらった。その動機が何であったのか今では思い出せない。
そのうち「札幌の秘境」の出版があって、風景印に描かれている場所や建物も都市秘境に重なることだと気がついた。では、風景印の切り口で札幌の秘境を取材してみようか、といった、今度は動機がはっきりしたことで風景印に関する取材に入っている。
サッポロファクトリー内郵便局の風景印も最新のもの(日付だけが変わっているだけであるけれど)を押してもらおうと今月のものを押してもらってきて原稿に加えている。
今回は写真のキャプションに爪句をつけていて、400枚以上ある写真に、あまり推敲もしない爪句をつけている。爪句とは写真のキャプションである、という考え方で出発しているので、あんまり文芸性を考え出すと原稿が書き終らない。実際のところ原稿は仕上がっているので、いかにもキャプションといった爪句が並ぶことになる。今の予定では、秋も深まる頃にはこの本(書名が未だ決まっていない)が書店の店頭にならぶはずなので、機会があれば手に取ってみてください。