毎日飛んで行くブログの一つに「ぜんまい仕掛け」というのがあって、拙著が紹介されている。紹介の画面をアップしておく。このブログ読んでいてなかなか面白いのであるが、毎日ぜんまいを巻くブロガーご当人の心の「ひだ」が見えてくることもあって、人生大変なのだ、という日もある。
なぜブログを書いて公開するのか。それは小説や詩を書いて公表するのと同じ心理である。自己表現の一つの形式といえる。ブログのようなデジタルメディアを使ってそれを行うのをデジタル文芸と名づけて、そこに爪句も入れて爪句のレゾンデートルを模索している。
一方、ブログの読み手はどうか。大抵ブログを書く人はブログの読み手でもある。読み手はコメントを通して読み手の感想を書き手(+不特定多数の読み手)に伝えることができるのが、デジタル文芸のアナログ文芸(こんな言葉はないけれど、従来の紙媒体による文芸という意味)とは大きく異なる点の一つである。
読み手の立場から言えば、面白いものを読むだけである。それと読む習慣になったものを読む傾向(惰性か)にあるようだ。これを書き手がまともに考えに入れてブログを書き出すと、ブログの性格によってはかなり大変である。もし、読み手に対してサービス精神の旺盛なブロガーであれば、サービス精神の赴くまま、毎日面白そうなブログネタを探して味付けをしながら、ブログを書くことになる。
ブログというぜんまいを巻くのも、最初は何気ない動作でも、そのうち力の入る作業になり、ブロガーも大変な作業(+ブログネタのための出費)を行っているように見えてくる。よくもまあお金の入って来ない作業を続けているな、と感心することがある(私の場合は、本にする原稿をとりあえずブログで整理しておこうか、という目的があるので、大変さはちょっと異なるけれど)。
長い即席のコメントは読む方にスキップされそうなので、このぐらいで、最後に肝心の拙著の紹介に感謝しているお礼をこのブログでしておきたい(ブログに紹介されて爪句集が少しは売れるかな、という下心も込めています)。