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2009年07月31日

手稲稲積公園、手稲山-手稲稲積郵便局

 ていねプールが開園するのは学校が夏休みに入る頃と重なり、子供達とその保護者でプールは賑わう。水が流れているウォーターストリーム、波が押し寄せるビックウェーブ、チューブの中を滑っていくウォータースライダーと子供も大人も楽しませる仕掛けが揃ったプールである。その分、子供を除いた大人の入場料は値段が張る。風景印に描かれている構造物はウォータースライダーの一部のようである。

 取材した年(二〇〇九)年の夏は雨が続き、青空を背景にした手稲山とプールの写真を撮ろうと機会を伺っていたけれど、その機会も得られず、入場料の高さも足を引っ張って、風景印にある手稲山の写真の方は撮る機会を逃してしまった。

逃げる夏 プール引き込み 曇り空

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2009年07月30日

水車、豊平川、サケ、テレビ塔、藻岩山-北海道水車町郵便局

 現在の社は一九五六(昭和三十一)年に改築されたものである。鳥居はあるのだが、鳥居から続く道は無く、社は豊平川に背を向ける位置で建っている。社の引戸は自由に開き、中西みゆきと思われる女性の白黒写真があり、内はよく利用されている集会場の雰囲気である。昔の「講」が今でも続いているのかどうかはわからないけれど、町内の集会場の役目を果たしているようである。

難得は 講で創祀の 大龍神

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2009年07月29日

福井囃-札幌福井郵便局

 福井郵便局の風景印には福井ばやしが描かれている。 福井ばやしは一九七九(昭和五十四)年、福井県織田市をふるさと訪問した西区福井町内会の有志が、同市に伝わる明神ばやしを伝承したことに始まっている。福井ばやし保存会が設けられ、これまで町内の行事等で披露されている。二〇〇九年七月には、全面開園した五天山公園で第一回目の五天山ふれあい夏祭りが開催され、五天山を背景に福井ばやしの威勢のよい太鼓の音が響き渡った。

太鼓音 山駆け登り 五天山

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2009年07月28日

雪華の像とアイスアリーナ-北海道真駒内上町郵便局

 インターネットで調べると、これは真駒内公園にある「雪華の像」らしい。この像は札幌冬季オリンピックを記念して本郷新により制作された像である。像は真駒内公園を貫く五輪通の南側にあり、高い塔の上に木を手にする二人の裸婦の彫刻である。木はオリンピックに因み月桂樹である。

 この彫刻をどの方向から見ると風景印のような構図になるか、再々度出向いて写真に撮ってみる。風景印の絵がはっきりしないのでカメラアングルを同定するのが難しい。脚の曲がり具合、手にした月桂樹、反り返った上半身を、実物の像と風景印のインクの塊とで一致する判定を行って何枚か写真を撮ってみる。このくらいのところかと、曇り空をバックの写真で決着である。

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デザインの 角度探して 雪華像

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2009年07月27日

東8丁目篠路線-札幌北二十四条郵便局

 風景印もきれいに押してもらってはいなかったこともあり、夏に入りかけた頃に、再度この郵便局に風景印を押してもらいに行く。札幌で日中真夏日を記録した最初の日である。地下鉄南北線の北二十四条駅を出て、東に歩いて創成川通を横切り、北光線に出る。さすがにこの暑さで歩くと汗が出てくる。ただ、この年(二〇〇九年)の夏は雨模様の天気が多く、夏日が続くことは少なかった。

 北光線に沿った花屋の店先には花の鉢が並んでいて、通行人の目を楽しませてくれる。通りの両側にある街路樹にも緑が戻ってきている。これといった特徴のある建物や景観を欠く真っ直ぐな道路が南北に伸びている。この道路は南で道道札幌夕張線につながり、同線は白石区を抜けていく。北は伏籠川のところで道道花畔(ばんなぐろ)札幌線につながっていく。

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真夏日に 道に花あり 北光線

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風景印の原稿書き

 風景印の取材と原稿書きを行っています。札幌市内の郵便局で風景印のあるところをしらみつぶしに調べて歩いて、風景印に描かれた対象に関する原稿書きです。風景印のある局数だけでもかなりな数になります。例えば、中央区では下のリストのようになります。

 札幌市の十の区では、郵便局数はそれほどアンバランスではないのですが、風景印の有無の数は極めてアンバランスです。毎日風景印の原稿を書いていると飽きてくるのも確かですが、ブログの記事を埋めるには有効です。取材した風景印とそのデザインの対象は160を超えます。

 この仕事(自分で設定した仕事ですが)は、この夏には終えてしまいたいと思っています。

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2009年07月26日

北園公園-札幌北二十条東郵便局

 北園(きたぞの)公園は地下鉄東豊線の元町駅近くにある。札幌市内最初の冒険公園と紹介されている。ここで冒険公園とは何かとの軽い疑問が湧いてくる。字面をそのまま解釈すれば、山あり川ありで、冒険が体験できる公園となるのだが、大都会の中規模公園ではそれはなく、冒険を模擬した遊具のある公園のことである。

 すると、冒険公園を標榜するからには、ある程度の遊具が揃っていなければならない。その点、この公園には確かに色々な遊具がある。ターザンロープ、吊り橋、忍者渡り等々と揃っている。そのような遊具の一つとして定番の滑り台もあり、これが風景印に描かれている。

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遊具傍 キャッチボールの 子の立てり

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2009年07月25日

旭山記念公園-札幌南九条郵便局

 この公園を舞台に、札幌の夏の夜景を借景にしてステージが設けられ、旭山音楽祭が行われている。市民手作りの音楽祭で、暮れて行く札幌の市街地を背景に、歌い手の市民の大合唱団がステージに並ぶ。本州では猛暑が伝えられるなか、夜風で寒いくらいの芝生席でゆったりとスペースを確保して大合唱を聞く贅沢は、札幌市民の誇れるものである。

 これに豊平川での花火大会を見る余禄が加わる。花火の日本情緒とステージのオペラの歌声と、これは総合舞台演出である。写真撮影が趣味の人には、音楽と花火の組み合わせの写真を撮るのに夢中になるのではなかろうか。手持ちのコンパクトデジカメで三脚も無く撮った写真は、新聞に報道された見事な写真からはほど遠いけれど、大都会札幌の夜景が花火とともに写っている。

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暮れなずむ ビル街背負い 大合唱

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目に花火 耳にオペラで 旭山

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2009年07月24日

旧国鉄月寒駅跡地碑-白石栄通西郵便局

 この碑の碑文を読むと、ここが旧国鉄の月寒駅があった場所であることがわかる。月寒駅は一九二六(大正十五)年八月北海道鉄道千歳線の開通と同時に開業している。その後(昭和十八)年に旧国鉄が買収して国鉄月寒駅となり、地域の住民の足の拠点として親しまれた。

 一九七三(昭和四十八年)九月、千歳線の切り替えが行われ、駅は近くにあるアサヒビールの工場からのビールの積み出し駅になっている。一九七六(昭和五十一)年十月この駅が廃止され、駅舎跡にアサヒビール物流センターが出来て現在に至っている。

 切り替えられた千歳線の線路跡の方は現在サイクリングロードになっている。このサイクリングロードはアサヒ物流センターとアサヒビールの工場の間を抜け、南郷通と並行に走って厚別川を越え厚別区に入っていく。サイクリングロードを逆の方向にたどると、風景印に描かれている環状夢の橋を通過して、札幌大地公園までつながっている。切り替えられた新旧の千歳線の間をつないで、アサヒビールの積み出し用引き込み線となっていた部分が、サイクリングロードとして残っているのである。

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月寒の 駅の記憶が 碑に残り

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夏の小さな甘い実

 垣根としてオンコの木が植えられていて、もう赤い実をつけている。それを口に含むと甘味が口の内にひろがる。果肉に比べて図体の大きな種が口のなかに残る。現在はスィーツと言葉も味も口当たりの良いものがあり、甘味を求めてオンコの実を口に運ぶことはない。庭のブルーベリーの実も夏になると実の色が薄い桃色から黒紫色に変わってくる。こうなると口に入れて味わうことができる。この実は種が極めてちいさいので果肉と一緒に飲み込め、名前のせいか西洋の味がする。

口内に 甘味広がる オンコの実

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名前から 西洋甘味 舌で知り

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2009年07月23日

藤野リュージュ競技場、十五島公園、藤野三豊山-札幌藤ヶ丘郵便局

 風景印には山が三つ描かれている。これは藤野三豊山である。この三山は豊平山、豊栄山、豊見山である。Fu´sは五百六十二mの豊栄山の斜面を利用して造られている。豊平山は焼山とも呼ばれ、急峻な三角形をした山で、国道230号からその特異な山容を見ることができる。

 機会を得て、緑も濃くなった春の終わりに焼山に登ったことがある。登山道は無く、登った経験のある人の後ろについて熊笹の藪を漕ぎ分けての登山である。この山の片側は砕石場になっていて、山肌がえぐられている。シラネアオイの花が目に付く。

 山頂は三百六十度のパノラマが広がり、札幌近郊の山から遠く樽前山や余市岳まで視界に入ってくる。六百六十三mの低山ではあるけれど、ここに登山道が整備されれば、この眺望であれば札幌でも人気の山になるのは請け合いである。藤野三豊山の他に藤野富士と呼ばれる山があり、その山裾は大規模霊園になっている。

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紀伊国屋書店

 本の出版に著者で関わると、本が売れているのかどうかが気になる。売れるためには書店の棚に並べてもらわねば、と思いつつ、書店の前を通ると立ち寄って自著のあるところに足を運んでいる。

 紀伊国屋書店札幌本店の前は通る機会が多いので、覗いてみる。棚の一ボックスが秘境の本と爪句集になっていて、ちょっとばかり作家のコーナーが持てた気分を味わっている。

 現在は次の著作の原稿書きで、秘境シリーズと爪句集が世間で認知されてくれば、作家で世渡りができるかと、随分と遅れて作家稼業に入るような気持ちになっている(^-^);;

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2009年07月22日

白川(しらいかわ)浄水場、北方自然教育園-北海道藤野郵便局

 浄水場は水道水を造る工場である。札幌市には豊平川を水源にする藻岩浄水場、白川浄水場、定山渓浄水場がある。その他、琴似発寒川と星置川をそれぞれ水源とする西野浄水場、宮町浄水場があり、札幌市の水道水はこれら五つの浄水場から供給されている。

 風景印にある白川浄水場は白川(しらかわ)地区にあり、地区名と同じ白川が浄水場の名前になっているのに、読みの方は「しらいかわ」である。どうして読み方が異なっているかはわからない。それはともかく、一九七一(昭和四十六)年に通水したこの浄水場は、現在給水能力が六十五万㎥/日で、札幌市の給水量の八十%をまかなっている。

 浄水場の建物の横にプールがあって水が貯えられている。多分沈殿池であろうと思われるけれど、大きなものである。浄水場は警備が厳しく、浄水場入口のところから写真を撮らせてもらっただけである。

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白川(しらかわ)で 浄水場は 白川(しらいかわ)

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ジャガイモの花と実

 散歩道にジャガイモの花が咲いている。花が咲けば実がなるのは、植物成長のお決まりのコースである。しかし、ジャガイモの実はほとんど目にすることはない。実のならない種類のジャガイモが多いことと、実が生るものでも、ジャガイモの芋の部分に栄養が行くように花が咲くと摘んでしまうことが行われるらしい。この状況でジャガイモの実を見ることはあまりない。実の生らぬ花は淋しいところもあって、そう思ってみるとジャガイモの花は何となく素朴で健気な花に見えてくる。

ジャガイモの 実はいずこなり 夏の朝

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実の無くて 群れて咲きたり 芋の花

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2009年07月21日

カリヨン

 札幌市内のカリヨンをいくつか見ているけれど、カリヨンは音(メロディー)を聞いてみないと取材にならない。カリヨンの鳴らされる時間が決まっていたり、特別の時でなければ鳴らしてくれないものがあって、音色も確かめていないので、写真だけを載せておきます(文章がないと意味はないと思うけれど・・・)。

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環状夢の橋-北海道白石南郷一郵便局

 夢の橋の上にあるアーチは自転車の車輪をイメージしてデザインされていると言われている。そうすると橋の上にかぶさるようにしてある四角の主塔門は、自転車のフレームをイメージしてデザインされたとも考えられる。橋の構造としては主塔で橋桁を支えていて、アーチはデザインのみのものである。

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デザインは 自転車の輪(わ)で 夢の橋

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 橋の上からは環状通が見下ろせる。中央分離帯を持つ片側三車線の幅の広い道路で、分離帯には白石区ではバラ園、豊平区ではリンゴ並木が整備されている。サイクリングロードと並行に走っている南郷通が環状通と交わるところに地下鉄東西線の白石駅があり、その辺りの繁華街もこの橋の上から望むことができる。

 環状夢の橋の下に描かれている地下鉄の車両は、白石駅のある東西線を走るものとなる。しかし、現在東西線に使用されている地下鉄の車両は最新型の8000型である。地下鉄の車両は6000型から始まり、この型は現在使用されていない。次の7000型が風景印に描かれているものであろう。この型は地下鉄東豊線を走っている。

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2009年07月20日

街の中のカエル

 街を歩いていたら、面白いカエルの置物があったので・・・

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北海道立文書館別館のタチアオイ

 道立文書(もんじょ)館は赤れんが庁舎内にある。その別館が北1条西4丁目の角のところにある。建物は道内初の公立図書館として1926年に建てられ、その後三岸好太郎美術館となり、現在の施設に衣替えである。一般市民は許可無く出入りできないので、この重厚な建物が何であるか知らない。玄関の古ぼけた木の表札を見て、書籍や文書に関係する建物であることを知ることになる程度である。建物の前の猫の額ほどの場所にタチアオイの花が咲いていて、建物に色を添えていた。

タチアオイ 表札文字に 文書(もんじょ)館

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重厚な 造り和らげ タチアオイ

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2009年07月19日

カルチャーナイトのお土産

 7月から札幌市も家庭ゴミの有料化が始まり、なるべく(有料)ゴミが増えないように気をつけている。ただで貰えるものでも、近い将来を見越して、ゴミになるようなら手を出さないようにしている。その状況でカルチャーナイトで訪れたところで配られていた反射リストバンドに手が伸びてしまった。

 夜、自動車の光などを強く反射する素材をリストバンドにしているだけのものであるけれど、その装着方法に心が引かれた。写真に示すように、径方向に反り返った細長い金属板になっているバンドは、そのままでは定規状である。

 これを軽く叩くようにリストに当てると、金属の反りの部分が反転して、今度は巻き込み形状に変化して、これが写真に示すように腕に巻きつく。

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 この一連の装着方法は手錠を思い起こさせる。手錠には一度触ったことがある。どのような状況であったのか詳しいことは忘れたが、大学構内に手錠が落ちていた。多分、構内のデモか騒ぎかに関連して、構内にやって来た私服の警官が落としていったのではなかろうかと思われるのだが、手錠が構内の道に落ちていたのである。

 手錠の構造を見ると、手錠は手首に叩きつけると半円に分かれている部分がそれぞれ180°回転してかみ合うようになっている(多分今でも構造は変わらないだろう)。テレビのドラマなんかで時たま見られるように、瞬時に手錠がかかる仕組みになっている。この瞬時に手首にからまるリストバンドが警察(関係の団体?)のお土産で配られていて、何となく手錠の構造を連想してしまった。

 構内に落ちていた手錠は、傍の木の枝を御用にしておいたけれど、あれを大学構内に落とした私服警官(刑事?)はお目玉を食ったのではないかと、随分昔の話ながら今でも思い出す。

きたえーる-北海道豊平三条郵便局

 「きたえーる」とは北海道立総合体育センターの愛称である。「鍛える」と「北(に)エール」を掛けている。風景印に描かれた施設は地下鉄東豊線の豊平公園駅に隣接してある。地上から施設に入るところに、風景印にもあるガラスの円錐の構造物が見え、この施設の象徴になっている。

 建物内の体躯施設はメインアリーナとサブアリーナが主要な施設となる。メインアリーナは縦の最長部分が八十四・三m、横は四十九・七mある。バレーコートなら四面、卓球にいたっては二十面を確保でき、観客の最大収容人数1万人であるから大きな施設である。アリーナは必ずしもスポーツ競技に使われる訳でもなく、メインアリーナの写真を撮りに行った時は、公開公式戦のJT将棋日本シリーズの対局が行われていた。

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駒動く 狭き盤面 頭脳戦

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2009年07月18日

 一度この建物の内に入ってみたかった。しかし、これといった用事もないし(ここには用事ができることは望まないし)、さてどうしたものかと思っていて、その機会を捕まえることができた。

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 18Fが最上階で、展望階となっている。見晴らしは北から西の方向に限定されるけれど、なかなかのものである。見学者のため、パノラマ写真の説明が置かれてあって、実際の景観と対比してみた。

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 帰りがけに1Fで音楽隊の演奏と演技があった。隊員の皆さん、音楽やチアガールの任務でこの役所に勤務している訳でもないだろうと思うけれど、あるいは専門職なのかもしれない。ここら辺を取材したいのだが、この役所とはあまり関わりを持ちたくないしな~という気持ちも一方にある。

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2009年07月17日

西洋のこぎりで奏でる音楽

 のこぎりを楽器にした演奏を初めて聞いた。京王プラザホテルの結婚式場でキッコリーズの無料演奏会があって、初めてこの楽器を目にした。演奏者はカボウさんという方で、ボーカルも兼務で、のこぎりを演奏していた。途中、のこぎりでどのようにして音を出すかの簡単な解説で、のこぎりを棒で叩いて音を出し、のこぎりの反らし方で音色を変えるところを実演してくれた。

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 演奏では弓でのこぎりを擦って演奏する。バイオリンの演奏に似ているところもあって、耳で音階を聞き分けると同時に、手にした弓とのこぎりの反らし方の微妙な制御を行って必要な音を作り出している。音を振るわせるのは、のこぎりを挟んだ両脚を貧乏ゆすりのようにしながら行う。音は当然ながら金属板を擦った高い音であるけれど、演奏が上手であると楽器としてはすばらしい。ポピュラーな曲の演奏で一時間ほど楽しませてもらった。

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リンゴ並木-札幌平岸五条郵便局

 りんごの碑が示すように、リンゴ並木は豊平区の名所である。郵便局の近くを環状通が走っていて、環状線と羊ヶ丘線の二股に分かれる分岐点の角地に豊平区役所がある。区役所にリンゴに関する何かがあるかと行ってみる。正面の入口のところにリンゴをデザインした金属製のオブジェが設置されている。その傍らにリンゴの木があって、リンゴの実が生っている。

 リンゴの実は適当に間引きしなければ大きくできないので、大きくする実はすでに新聞紙の紙袋が被されている。紙袋が取れている実もあって、こちらは間引きされる運命なのか、あるいは紙袋が自然に取れてしまったのかわからないけれど、実の育ちは今一である。秋になり、市民が区庁舎を訪れる時、ここに赤いリンゴの実を見つけると、これは心の和むものであろう。秋になってからリンゴ並木を見るついでに、区役所の玄関のこのリンゴの木の様子を見ることもスケジュールに加わった。

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2009年07月16日

円山動物園、円山球場、島判官碑-札幌円山郵便局

 風景印には円山の見所が満載である。円山動物園はキリンが代表で描かれている。動物園は大人になって一人で見に行くことは無くなっている。今回は風景印の取材もあり、加えて六十五歳以上は無料とも聞いているので、その特権を生かすことにした。

 動物園のチケットカウンターで六十五歳以上を示す証明書に類したものの提出を求められ、生年月日の入った北大発行の「名誉教授証」を出してみる。住所が記載されていないし、運転免許書とか健康保険証とか、お役所発行の証明書でなければ駄目だとの、これまたお役所的対応である。国立大学法人に変わった北大はもはやお役所ではないのである。もっとも北大は以前もお役所ではなかったろうけれど、態度はお役所的といわれていていた。

 とまあこんないきさつがあり、札幌市の敬老手帳なるものを申請して入手してから再び無料入園に挑戦である。今度は手帳にチラリと目をやった係りが中に入れてくれて拍子抜けである。最近の円山動物園の話題は、昨年(二〇〇八年)十二月生まれたホッキョクグマの双子と今年誕生のユキヒョウの双子である。ホッキョクグマは現在絶滅危惧種に指定されていて、指定後国内で育っている初めての子どもである。いの一番にホッキョクグマのプール付き住居にお邪魔である。動物の子どもだけあって、半年もするとかなりの大きさに育っている。それでも子供には違いなく、二匹で相撲の真似をしている。母親はと見ると、隅の方で昼寝である。育児の手がかからなくなったか、のんびりした雰囲気である。

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夏場所は 白熊の仔の 好取組

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2009年07月15日

ヒペリカム

 ヒペリカムは花そのものの名前ではなく、この花の属名である。したがって、ヒペリカムといっても種類は色々ある。水に枝刺しで発根させて増やすことのできる花木で、寒さに強い種類のものがあり、庭に植えたものは冬を越し、毎年咲いている。黄色い花で、長い雄しべが、花から放射して行く光線を書可視化したように真っ直ぐに伸びている。これはヒペリカム・カリシナム(西洋金糸梅)らしい。花が咲いているうちから黄色の実が育っていて、花が散ると実は赤くなってくる。

金糸梅 字、体表し ヒペリカム

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花散れば 実を赤くして ヒペリカム

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北郷時計台

 他地区の札幌市民にとっては、北郷地区は馴染みの薄い地区である。北郷で思いつくものがあるとすれば、道央高速道の北郷インターチェンジぐらいだろうか。道央自動車道の写真を撮るため、高速道路と交差する前出の北十三条・北郷通を自転車で走っていると、時計台が目に付いた。外見は中央区にある本家の札幌時計台とそっくりである。この時計台には「北郷時計台」の文字が見え、レストランである。道路脇にある花の背景にこの時計台の建物を取り込んで写真を撮ってみた。

花びらを 写真に貼付 時計台

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北郷に 時計台あり レストラン

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2009年07月14日

ラベンダーを見ながら

 庭の花は、油断していると花期を過ぎてしまっていることがある。わざわざ庭に植えているのだから、咲いているのを見ないと植えている意味がないとも言える。でも、見る、見られるの関係など、それこそ関係のない花の方はただ咲いて、ただ散って行くだけである。見たから、咲いているのに意味があると思うのは、人間の思いだけである。花に限らず、物や時には生き物にも、人間の感情移入が度を過ぎると、変な事になる。まあ、それが人間の性なのだといえばいえるのだけれど…

アリウムは 花の向き指揮 コンダクター

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自家製の 匂いを詰めて 花袋

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藻岩山裾の馬頭観音社のアジサイ

 路面電車の車庫の裏手に、藻岩山の山裾と住宅地の間を縫うように小道が延び、道の脇に小さな社がある。馬頭観音の文字があり、鳥居はあまり見かけない白色で塗られている。狭い境内にこれも白いアジサイが咲いていて、鳥居と同じ画面に映るようにあれこれカメラの角度を変えて写真を撮ってみた。そこへ観光客と思しき女性が通りかかり、こちらが熱心に写真を撮っているので、名のある社と間違えたらしい。ケータイで写真を撮り出し、その様子がこちらのカメラに写っている。

アジサイは 白色増して 白鳥居

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ケータイに 名も無き社 旅土産

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2009年07月13日

白石亭の庭の花

 北海道新聞の札幌版に市民団体が市長に白石亭の存続の要望書を手渡した記事が出ていた。どうもこの札幌市所有の建物は売却される雲行きである。「札幌の秘境」で白石亭の茶室を秘境の茶室として紹介していて、もしこの建物がどこかに売却され、取り壊されることになれば、札幌の秘境の一つが無くなることになる。それなら、今のうちに写真でも残しておこうと、建物の周囲の庭園を撮ってみた。夏で庭園の緑は目立つけれど、少ない花の花菖蒲、シャクナゲが写真に収まった。

シャクナゲは 来年も見る 白石亭

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庭園の 疎水も枯れて 花菖蒲

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大通公園の「泉」像

 大通公園の顔は「泉」像の三人娘であろう。作者は本郷新である。この彫刻の傍には花壇があり、色とりどりの花が植えられていて、大通公園の季節感を増幅している。ラベンダーは夏を告げる花で、薄紫の花が開いている。彫刻の娘達が空に向かって腕を伸ばしているように、小さな花弁が上向きに開いている。目立つ青い色の花もあるけれど、花の名前はわからない。花弁が5枚の花で、人形(ひとがた)にも見える。この花も腕と脚に見立てられる花弁を大きく広げた形になっている。

ラベンダー 乙女の像に 夏を告げ

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名も知らぬ 人形(ひとがた)の花 四肢伸ばし

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2009年07月12日

見下ろした赤れんが庁舎-北海道庁赤れんが前郵便局

 風景印の赤れんが庁舎は窓から見下ろした構図で描かれている。多分局舎の入っているビルの高い階からスケッチしたものだろう。その階には行けそうもないので、別のビルの、入れそうな階の窓から赤れんが庁舎を見下ろして写真を撮ってみる。風景印の構図と一致しないけれど、窓から見下ろした赤れんが庁舎が写真に納まっている。
 赤れんが庁舎の後ろに写っている右側のビルが現北海道本庁舎で、左側のさらに高い建物は北海道警察本部庁舎である。道庁舎も道警本部庁舎も北海道の予算で建てられ、北海道が所有する。この二つの建物を外観からみるだけであるけれど、道庁舎より道警本部庁舎の方がはるかに立派な建物である。

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赤れんが 見下ろす構図 探し撮り

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ガウラ(白蝶草)

 ガウラの和名は白蝶草である。確かに蝶が飛んでいる形に似ている。色の方は白の外に赤もあり、この点では白蝶の名前には合っていない。耐寒性もあり、北海道の庭には適している花で、庭先によく見かける。種からも増え、扱い易い花のようである。近接モードで撮ると、雄しべの先に黄色い虫が居るように見える。朝日が当たると、人の目には花びらの赤さが増して映るけれど、カメラのレンズを通すと、陽の反射が強くて、白く光って写る。名前の白蝶草に戻ったかのようである。

雄しべ先 虫が居るかと ガウラ花

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朝日浴び 白羽になり 白蝶草

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2009年07月11日

路面電車とロープウェイ-札幌南二十一条郵便局

 この郵便局の前を路面電車の線路が走っている。この電車の線路を西に行くと電車の車庫がある。ここを出発した電車が、一日の仕事を終えるとここに戻って来る。電車の整備が行なわれ、ささら電車のように雪の季節に活躍する電車が夏季に格納されている場所でもある。

 電車の車体は老朽化が進み、新車体に切り替えたいところであるけれど、その費用が膨大で市当局は踏み切れない状況にある。最近、市電の赤字解消に役立てようと、車体に宣伝を入れるのが増えてきている。電車の標準車体は緑色であるけれど、宣伝の彩色が目立つ車体の方が宣伝の無いものより数が多くなっているのではなかろうか。車庫の中にある電車も車体に宣伝が描かれているのが多い。

 風景印には電車の上にロープウェイのゴンドラの車体も描かれている。ロープウェイは藻岩山の山麓と山頂近くを結ぶもので、電車の車庫の近くにロープウェイの山麓駅がある。風景印にあるように、走っている電車からロープウェイのゴンドラが見える訳ではない。ロープウェイのゴンドラの車体はカラー模様があるけれど、宣伝が車体を埋めてはいない。

 昔の話になるけれど、四月一日の新聞(北海道新聞)に、市電とロープウェイを連結させる技術が開発され、電車がそのままロープウェイのゴンドラとして藻岩山の山頂まで運ばれるという、写真入りの記事が出た。これはエプリルフールの記事で、写真は勿論合成写真であったのだが、かなりの読者はこの記事を本当と思ったのではなかろうか。風景印のデザインを見て思い起こしている。

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宣伝を 体に背負い 車庫の中

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車庫前を 過ぎ行く車体 赤で決め

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噴水の季節の旭山記念公園

 公園名に記念の文字が付いているのは、札幌市の創基百年を記念して造成されたことによる。開園は1970(昭和46)年で、改修工事が行われて現在の公園になっている。札幌市の西には山が連なり、その麓にこの公園は位置している。このため、公園から東側に開ける大都会札幌市を一望にすることが出来、見晴らしの良い公園である。石の階段と噴水のあるプールが核になっていて、噴水が見られる季節には親子連れが水遊びに興じているのをタンポポモドキが眺める風景となっている。

吹き上がる 水に黄の花 夏本番

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飛ぶ水に 母子の遊ぶや 旭山

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2009年07月10日

夏の庭のツボサンゴ

 花の形が壷のようで、赤い色が珊瑚に似ているのでこの花の名前である。花の名前が片仮名書きで、それも外来の名前であれば、一時覚えて次に名前を思い出そうとしても記憶の深海から吊り上げることができない。その点、この花の名前は覚え易い。それでも忘れてしまうことがあって、花の名前の出てこない花は通り過ぎていく見知らぬ通行人のように感じることがある。変な心理である。ツボサンゴの赤とラベンダーの紫は夏の花らしく目立つ色で、その色の対比が鮮やかである。

この名前 覚え易くて ツボサンゴ

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葉に負けじ 色の濃くして 夏の花

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幌平橋下のバラ

 豊平川の河川敷に延びるサイクリングロードを川下に向かって走っているとアーチのある橋が見えてくる。これは中島公園と中の島をつなぐ道路に架かっている幌平橋である。幌平橋はアーチ橋のように見えるけれど、これは橋の補強のために元の橋に並行に設置したアーチ部分が見えているためである。橋の下の河川敷には花壇が設けられていて、バラの花が植えられている。花は既に盛りを過ぎつつあって、写真に耐えられそうな花を選んで、背景に幌平橋を入れて写真撮影である。

バラも見る 補強のアーチ 二重橋

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被写体に 蕾を探し 河川敷

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2009年07月09日

東海大学札幌分校のラベンダー

 同校は南区南沢にある。南沢は国内におけるラベンダー栽培発祥の地であることから、同校の構内にラベンダー畑が作られ、花が咲く期間中、市民に開放されている。広さは2200㎡で、約3600株が植えられている。見学した日に、同校の付属高校の生徒達がこのラベンダー畑にいた。摘み取ったラベンダーの香りの抽出実験を、同大学で行うのを体験する課外授業である。ラベンダー畑から見上げるとパラボラアンテナがあって、大学の構内では、花は光線をアンテナは電波を受けている。

高校生 香り抽出 まず鼻で

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光線も 電波も受けて 学府内

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中島公園とパークホテル-札幌南八条郵便局

 札幌市民にとって、公園の言葉でまず頭に浮かぶのは大通公園と中島公園ではなかろうか。どちらも札幌の公園の老舗である。かつて中島公園には野球場、遊園地、夏にはプール、冬にはスケートリンクがあって、市民のレジャーランドの様相を呈していた。今は遊びの感覚に合ったものを探すと、中島公園のボート乗りぐらいで、これが風景印に描かれている。
 風景印に合わせて、ボートが池に浮かんでいる写真を撮ってみる。ボートに乗るのはカップルか親子ずれと相場が決まっているようである。池の上でカップルはどんな会話を交わしているのだろうか。ケータイ全盛の時代に、池の上の限られた二人だけの空間を造り、顔を向かい合わせての会話はボートの不安定が加わると、さてどうなるのやら…

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水の上 交わす会話も 揺れ動き

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2009年07月08日

石山緑地のタンポポモドキ

 札幌軟石の採石場跡を公園化した石山緑地は南北のブロックに分かれていて、南ブロックに写真の被写体としては絶好の景観が広がる。ただ、この景観も少しずつ変化しているようで、ネガティブマウンドと名づけられた石の階段造りの背景にある、軟石の独立した崖の尖った頂上に、以前は木が生えていたのを写真で見たけれど、今はそれが無い。この場所からさらに南側に午後の丘と名づけられた石の置かれた広場がある。ここでタンポポモドキを撮ったらX線写真のように写った。

軟石の 崖山頂の 木の消えて

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午後の丘 X線で 花透視

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八紘学園の花菖蒲園

 八紘学園は農業専門学校で学生の農作業実習の一環として花菖蒲の管理を行い、花が見頃になると有料で市民に花菖蒲園を開放している。花菖蒲園には450種、約10万株が植えられていて、順番に開花が進んでいく。同学園のオリジナルな品種も含め、様々な色合いと花弁模様の花が咲いている。カメラやケータイで花を撮る人がそこここに居る。花菖蒲園の先には牧草地が広がり、さらにその奥に月寒アルファコートドームの屋根が見え、花菖蒲と白さを競っているかのようである。

ケータイで 花撮る人居て 菖蒲園

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花開き ドーム屋根閉じ 白競い

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2009年07月07日

前田森林公園の鴨

 前田森林公園には長さ600m、15mのカナル(運河)がある。ここに鴨が群れて棲んでいる。カナルといっても夏に水が張られるだけである。鴨の食するものはなさそうに見え、鴨はいったい何を食べているのだろうか。その解答に出会う光景を目にした。カナルの両脇にはポプラの並木があって、ポプラの綿毛が道やカナルの水面を覆うよう舞い落ちている。カナルに泳いでいる鴨がこの綿毛の種を啄ばんでいる。鴨は種子や水草を餌にしているのである。仔鴨もせっせと食事中であった。

好物は ポプラの綿毛 親仔鴨

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食べ飽きか そこここにある 綿毛餌

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一夜花の夏椿

 庭に木を植えたいと植木屋に相談したら、この木がよいだろうと持って来て植えて行った。沙羅の木の別名もあり、仏教の聖木沙羅双樹に擬せられた木である。夏になると白い花が咲く。しかし、この花は咲いたままポトンという感じで落ちてしまう。これが気にいらない。後で調べると、一夜花といって、朝に咲くと夜には散って(落ちて)しまう花である。始めからそれを知っていれば、植えたかどうか。散り際の良いのはそれなりに趣もあるのだが、散り際が良すぎて味気ない。

雨上がり 短く咲きて 夏椿

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世相似て 開けば落ちる 一夜花

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2009年07月06日

屯田公園のハマナスとタンポポモドキ

 北区屯田地区に屯田季実の里と名づけられた団地がある。名前の季実の意味がわからないのだが、季節に関係した造語らしい。屯田公園はこの団地群に囲まれてある大きな公園で、団地同様新しく造られた公園で遊具も揃っていて、利用者も多いようである。公園横の道路にはハマナスの花が垣根を作り、その内側の公園敷地にはタンポポモドキが、黄色い花の絨毯を広げたかのようである。この二つの花は札幌ではよく見かける花で、赤と黄の取り合わせが彩りのよい風景を創っている。

季実の里 花は赤黄(あかき)で 新公園

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花に向く 視線に遊ぶ 遊具あり

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前田森林公園のラベンダー

 この公園は手稲区の新川と新川通に面してある。面積は50 ha を超える広い公園大である。公園の売りは長さ600m、幅15mのカナル(運河)とカナルの両側に植えられたポプラ並木が作り出す景観である。ただ、夏にはこのポプラから大量の綿毛が飛び、これがカナルの水面や歩道を覆って、情緒を感じる以上のものになっている点が気になるといえばいえる。ラベンダーが申し訳程度に庭園に植えられているけれど、周囲の景観が写真向きであるので、花を引き立たせている。

バタ臭く 展望台に ラベンダー

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手稲山 カナルの彼方 雲帽子

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2009年07月05日

ブラック・スライド・マントラ

 イサム・ノグチのブラック・スライド・マントラと名づけられた黒御影石の作品はその設置場所で紆余曲折があった。ノグチは大通公園の8丁目と9丁目を分けている車道を公園に取り込んで、ここに作品を置くことを希望した。この希望は巨匠の死後に実現され、作品のあるところは公園がつながっている。子供達がこの作品の滑り台で遊んでいるけれど、彼らの尻が作品を磨き上げるのもノグチが望んだことである。子供の母親の方はさすがに滑ることはせず、渦の周りを歩いている。

子の尻が 巨匠の作を 磨き上げ

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子は滑り 母は歩きて 渦回り

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ミュンヘン大橋とハマナス

 ミュンヘン大橋の下を通過しているサイクリングロードを走ってみる。初夏で陽が出れば暑いところ、曇り空で気温も高くなく、サイクリングには良い日である。しかし、青空の下でのミュンヘン大橋の写真を撮るのは諦めなければならず、写真撮影からは良い日ともいえない。自転車道には所々ハマナスが植栽されていて、緑の中でハマナスの花の赤い色が景観の色のスパイスになっている。斜張橋の吊橋であるミュンヘン大橋の幾何学模様が、曇り空に定規で描いたように見えている。

ハマナスは 斜張のなくて 上開き

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大橋は 幾何学模様 空に描(か)き

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2009年07月04日

大通公園の鯨の像

 大通西9丁目に水場があり、夏が訪れて遊水路に水が流れている。水場には鯨のオブジェがあって、鯨の潮吹きを模して水を噴き上げている。普段は通り過ぎる人ばかりで、仔鯨が自分一人で水遊びをしている。しかし、日や時間帯によっては、子供やその母親の一団がこの水場で水遊びや話に興じている。札幌では水遊びの出来る期間は短くて、親子とも短い北国の夏を捕まえておこうとする。夏の水がこぼれて手からすり抜けていくのを、何度も捕まえようとして、一日が過ぎていく。

仔の鯨 一人遊びで 潮を吹き

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捕まえる 手からこぼれる 夏の水

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大通公園の日時計

 大通公園の西六丁目のところに日時計がある。太陽の影を作る指針は札幌の緯度に合わせて43°の傾きで設置されている。北半球では太陽が東から昇り影は西から北、東方向へ移動していく。この影の動きを地面で見ると時計回りになり、時計の針の動きは日時計から来ているのがわかる。日時計の周囲は花壇になっていて、ベコニアやパンジーの花が植えられている。丁度花フェスタが行われていて、花壇の向こうに花屋のテントが見え、このときばかりは花壇の花は脇役に回る。

日時計の 指針の傾度 北緯なり

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パンジーは 脇に控えて 花フェスタ

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2009年07月03日

水穂大橋と河原の草花

 豊平川に架かる水穂大橋を取材するため、河川敷に整備されたサイクリングロードに入ってみる。水穂大橋は苗穂と菊水の両地区名から一字ずつ取って命名している。アーチ橋で形は美しい。しかし、橋の両側の中心に傾いたアーチに渡した梁の部分に着雪し、これが落下する問題点があり、その対策に余分な予算が注ぎ込まれた橋でもある。サイクリングロードの周囲にはアカツメクサやタンポポモドキが咲いている。陽の光が強いせいか、アカツメクサの色が褪せたように見える。

黄の冴えて タンポポモドキ 初夏を告げ

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陽の強く アカツメクサの 褪(あ)せて見え

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豊平町役場跡碑-北海道豊平六条郵便局

 風景印に描かれた石碑の文字は「ここに豊平村役場ありき」と読める。この町役場跡の石碑は国道36号沿いにあるけれど、注意深く見て行かないと見落としてしまう。石碑は豊平四条六丁目のパン屋の横にある。黒御影石に前述の文字が彫り込まれている。碑の横に豊平村役場跡の略譜がある。読んでみると、豊平外四カ村戸長時代が一八八〇(明治十三)年から始まっている。
 この役場跡地には現在店舗があって、菓舗「いとう」の看板が見える。看板はさらに「豊平町役場跡記念碑の店」とある。店の人に聞くと、役場が移転してこの方ここで商売をしてきているので、百年は続いている店である。札幌で百年とは立派な老舗である。

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役場跡 百年経たる 老舗あり

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2009年07月02日

ウィンドウの中のベストセラー

 JR札幌駅の西口に延びる商店街に弘栄堂書店が並んでいる。時々この書店の前を通るのだが、通路に面してベストセラーの本を並べたウィンドウがある。ここにふと目を走らせると、「札幌の秘境」が並べられてある。「HOP STEP 稲葉JAMP」と「羆撃ち」に挟まれて置かれてあった。予想していなかったので、少々驚いた。

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 これは記録に撮っておかねば、ウィンドウ内の本は早晩入れ替わってしまうだろうと、写真撮影である。人の流れている通路でこの手の写真を撮るのは抵抗を感じてしまう。洛陽の紙価を高めるとの言葉があるけれど、その万分の一ほどの経験をしたような気がしている。

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テッセン

 テッセンを漢字で書くと鉄線となる。この花の蔓(つる)が丈夫で鉄線のようであることからこの名前になった。しかし、優雅な花なので、もう少しましな名前にしたらよかったのに、と思っている。蔓を伸ばして花を咲かせるので、蔓がからまる支柱か立木が必要で、庭のテッセンはシャクナゲの木にからみついている。そのせいで、シャクナゲの葉にテッセンの花が咲いているように見える。形から風車と呼ばれる花もあり、テッセンと良く似ていて、区別を聞かれても返答に窮する。

シャクナゲの 葉にテッセンの 花が乗り

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テッセンも 形を見れば 風車

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2009年07月01日

三角点

 評判のようなので映画「剱岳-点の記」を観てきた。三角点に関しては、札幌市内の一等三角点を探し歩いて「札幌の秘境」に載せているので、興味があった。
 帝国陸軍の地図作りの下請けで、三角点設置と測量を請け負った主人公側と、歴史が始まったばかりの日本山岳会側が剱岳の初登頂の先陣争いを演じる挿話などを織り込んで、ストーリーは展開する。
 測量隊の主人公と山岳会のリーダが顔をあわせる場面で、「何故山に登るのか」問答が交わされる。(この問いにはあの有名な答え「山がそこにあるから」が頭をよぎる)測量隊の立場は明確で、地図作りのために山の登るのである。原作者(新田次郎)も「何を成したか(初登頂をした)かが重要ではなく、何のため(地図作りのため)にしたかが大切である」という結論で締めくくっている。

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 で、話は飛ぶ。測量の見通しが利く必要があるため、三角点の標石は高い山に設置されているのが普通である。高い山なら、三角点を求めてその確認だけのために登山する人もほとんどいないだろうと思っていると、三角点探訪の目的で山登りして、その記録を散文と山のスケッチで「北の三角点探訪」(1~3)と題した本を出版している人がいる。
 著者は川越皓充という方でスケッチは倉岡啓吉と記されている。よくもまあ、全道の山をくまなく回って三角点の標石を確認したものだと感心するばかりである。
 この著作の冒頭に次の言葉がある。「一等三角点は 地図を作る人にとっては、単に測量のための標石であるかも知れない。 が、登山者にとっては山の仲間であり、心の道標でもある。」
 人は立場によって考え方、感じ方の方向が180度変わることがある。

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札幌市資料館前庭のバラ

 札幌市資料館は大通公園の西端で、ここで大通公園が終わるのを示すかのように軟石造りの建物がある。建物は元札幌控訴院、つまり裁判所で、その名残で正義の女神テミスの目隠し顔の像が取り付けられている。建物の前は大通公園につながっていて、夏が始まる頃はこの辺りはバラ園になっている。噴水や佐藤忠良の若き女性の像があり、大通公園の見所のひとつである。札幌には他にもバラを集中的に植栽しているところがあり、代表の認知度は低いけれど札幌を代表する花である。

燃えるバラ 緑が静め 資料館

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噴水も バラ庭園も 夏に入り

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