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2012年09月30日

ホテルの玄関前のシマフクロウ

フクロウが 客を見守り ホテルなり

 札幌駅北口近くの札幌アスペンホテルの玄関前の柱の上部に、シマフクロウの彫刻が二体並んで置かれている。作家は小坂耀一で、小坂は札幌在住の彫刻家である。どうしてホテルにシマフクロウかというと、従業員がホテルという森の中でフクロウとなって、客を見守る象徴である、とホテルのHPに書かれている。シマフクロウはアイヌ語ではコタン・コロ・カムイで、村を守る神のような存在、といった意味である。国の天然記念物に指定されているけれど、数が激減してきている。




(画像クリックでパノラマ写真)

菓子店の店先を守る犬

  六花亭真駒内ホール店の店先に犬が控えて居る。板東優の作品名が「Sansone」の犬で、当然ながら客に吠えることもない。板東は帯広市に生まれ、イタリアで彫刻の修行をしている。その関係からか、帯広市で本店を構える六花亭の札幌店や帯広市の施設等に板東の作品がある。彫刻の方は犬種名を作品名にしたようで、特定の犬の名前ではないようだ。この犬の表情は何かを心配している顔に見える。六花亭の包装紙の花の絵は、帯広で農民画家であった坂本直行画伯が描いている。

店先を 守る犬居て 六花亭

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Sansoneは 心配顔の 犬種なり

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(クリックでパノラマ動画)

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今日(9月30日)の一枚

棒先を トンボ争い 領土なり 

 9月も最後の日だというのに歩いていると汗ばむ。タデの花の傍に竹棒があって、その先端に止まっているトンボを、後からきたトンボが追い出そうとしている。こんな狭い場所を巡って争っているのをみると、最近の領土問題が頭をよぎる。


シリーズ302・パノラマ写真「ここはどこ」

 通路に沿ってこの市の歴史絵巻をレリーフにした流政之の作品があります。さて、ここはどこ。



2012年09月29日

今日(9月29日)の一枚

彫刻の 大家の拓く 小路なり 

 札幌西校校庭には、同校卒業の彫刻家本郷新の「蒼穹」、永野光一の「潜」、本田明二の「輔仁会々員戦没者記念碑」が置かれていた。今回新しく山内壮夫の「家族」、本郷新の「鳥を抱く女」が加えられた西校彫刻プロムナードを撮ってきた。




(画像クリックでパノラマ写真)
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ムクゲ花が咲く藻岩犠牲者の碑

犠牲者の 供養をしたり ムクゲ花

 山鼻川の河川敷にノッペラ坊の人物像がある。「藻岩犠牲者の碑」で作家は二部黎である。台座に碑文があり、1934年に始まった北電藻岩発電所と札幌市藻岩浄水場の建設での犠牲者を追悼するために建立されたとある。当時、タコ部屋と呼ばれた環境で、過酷な労働が強要され、少なくとも80名を超えると推定される犠牲者が出た。その中には朝鮮人労働者も含まれる。この碑の人物像に目鼻や口が無いのは、この歴史に目を瞑り、語り継がれていないことを暗示するかのようである。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ301・パノラマ写真「ここはどこ」

 ホームに沿ってある看板でこの駅は直ぐにわかりますか。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月28日

今日(9月28日)の一枚

これも又 日本文化か フィギュア展

 街に出る用事があり、時間調節のためJRタワーの三省堂で近刊の爪句集が売り場にあるのを確かめる。ついでにステラプレイスを覗くと海洋堂のフィギュア展が開催中である。小さな人形や模型の並んだショーウィンドウをパノラマ撮影である。




(画像クリックでパノラマ写真)
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シリーズ300・パノラマ写真「ここはどこ」

 ここよりは 先に進めぬ 鉄路なり

 「乗り鉄」と分類される鉄道ファンがいる。ここに分類される趣味の人はひたすら列車に乗る。列車に乗る事自体が目的なので、路線の終着駅まで行くと、そこからとんぼ返りで戻る列車にのる。このような鉄道ファンには馴染みの駅である。



シリーズ299・パノラマ写真「ここはどこ」

 国道沿いにある駅で、見つけ易いです。さて、ここはどこ(の駅)。



パンフルートを演奏中の猫

 中島公園には多くの彫刻があり、中でも山内壮夫の作品が群を抜いて多い。ユーモラスな作品もあり「猫とハーモニカ」は猫が楽器を演奏している。口に当てて吹いている楽器をハーモニカとしているけれど、明らかにハーモニカとは異なっている。これはパンフルートと呼ばれる楽器であるとの解説をインターネットで読んだ。実際にこの彫刻の横でパンフルートを演奏している写真も目にしている。ライラックの季節にはこの市木の花が彫刻を飾り、散策者の目を楽しませてくれる。

パンフルート 猫が奏者で リラ聴き手




(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月27日

シリーズ298・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅に辿り着く道を見つけるがすんなりゆかない駅です。さて、ここはどこ(の駅)。



円山公園に立つ「岩村通俊之像」

 円山公園に高い台座の上にブロンズ像がある。人物は初代北海道長官を務めた岩村通俊で、作家は具象の大家佐藤忠良である。岩村は土佐の人で、島義勇判官の後を継いで判官となり、札幌の発展に尽力している。札都から草小屋を撤去するため「御用火事」の荒療治を行い、現在のススキノの街の基になった「薄野遊郭」も造っている。岩村から北海道長官を引き継いだのは「屯田兵の父」と称された永山武四郎である。岩村は俳号を素水とした。札幌ではどんな句を詠んだのだろうか。

土佐の人 札都に銅像 枯木立

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円山で いかなる句読む 「素水」人

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(クリックでパノラマ動画)

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今日(9月27日)の一枚

昼公園 人姿なく トンボ撮り

 宮丘公園を半周ほど歩いてくる。遊歩道で出会う人もいない。遠くに狐を見つけたが、その姿は一瞬で藪に中に消えた。トンボが飛んでいる。飛ぶトンボ撮りは難しいのでそこここに止まるトンボを撮ってみる。トンボの命も後わずかである。


シリーズ297・パノラマ写真「ここはどこ」

 これは易しい問題です。さて、ここはどこ(の駅)。



信濃小学校校庭の穴目のDONGURI(ドングリ)

 信濃小学校はJR厚別駅の近くにあり、その始まりは1888(明治21)年まで遡る。信濃神社の隣に位置していることもあり、周囲に樹木の多い学校である。校庭に松本純一の石彫「DONGURI」がある。ドングリの形に目を想定した穴が二つ開いていて、こちらを見つめている。石に開けた穴で目を表現するのがこの作家の特徴で、「元気地蔵」の作品もある。石に穿たれた単なる穴なのだが、確かに目に見える。この石彫は1994年設置されており、前年同校は百周年記念式典を行った。

ドングリに 見つめられたり 歴史校

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雪解け時 ドングリ迎え 新入生

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(クリックでパノラマ動画)

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シリーズ296・パノラマ写真「ここはどこ」

 聞くまでもないのですが、ここはどこ。



2012年09月26日

シリーズ295・パノラマ写真「ここはどこ」

 小屋のような駅舎から、駅名は比較的容易にわかるでしょう。さて、ここはどこ(の駅)。



今日(9月26日)の一枚

菊芋は 背高き人似 渡来花

 朝はかなり冷え込んできた。林道を歩くと、菊芋が伸び、高い草丈の先端に黄色い花を付けている。根の部分は食用になり、芋に似ていることから、花の菊と合わせた名前が付けられている。要注意外来生物に指定されている植物でもある。


札幌市本庁舎の島義勇初代判官像

 札幌市本庁舎の1Fロビーに大きなブロンズがある。初代判官島義勇像で、作家は山内壮夫である。島は肥前(現佐賀県)の人で、明治政府から札幌本府の開発を命ぜられ、円山の小高い地から札幌の原野を眺め、将来五州第一の都市にしようと札幌市の都市構想を立てたと伝えられている。像はそのような状況のもとでの島判官の姿を表している。しかし、十分な開発予算も得られず、三ヶ月半という志の初期段階で不本意に札幌を去っている。像の方は喫茶店の横で変る時代を見ている。

島判官 手かざし見ても ロビーなり

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市庁舎の ロビーに茶店 時代なり

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(画像クリックでパノラマ動画)

シリーズ294・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅の周囲の建物から駅名は推測できます。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月25日

シリーズ293・パノラマ写真「ここはどこ」

 小さな駅舎なのに駅舎内に土産物屋があります。さて、ここはどこ(の駅)。



今日(9月25日)の一枚

残暑去り 残り実トマト ガウラ花

 明け方強い雨が降った。札幌では記録更新の残暑だったのが、一雨毎に冷涼となるいつもの年に戻っている。庭のトマトの枝葉が払われ、実が数個、観賞用に残されている。トマトを撮ると、風に揺れる群れ咲きのガウラの花が写ってくる。


羊ケ丘展望台のクラーク像

クラークを 真似てポーズの 女子生徒

 北大のシンボルのクラーク博士は今や札幌観光の顔である。羊ケ丘展望台にある大きなクラーク博士の立像は坂坦道作で「丘の上のクラーク」の作品名がある。北大関係者にはクラーク像といえば構内にあるクラーク博士胸像が思い浮かぶ。一方観光客は羊ケ丘の大袈裟なポーズのクラーク像の方を記憶に留めるのだろう。クラーク像の背景に羊ケ丘の牧草地や圃場が広がり、記念撮影に絶好な場所である。記念撮影ではクラーク像にならって、写真に収まる方は腕を上げたポーズを取る。

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(クリックでパノラマ写真)

2012年09月24日

大通公園で見る漁民像

テント裏 網揚げを見て 食祭り

 大通公園7丁目の北側に田畑一作の「漁民の像」がある。北海道漁業婦人部連絡協議会創立10周年記念で建立されたもので、海の無い札幌市の中心部に設置するためにかなりの交渉を要したはずである。北海道街道100年記念の名目も加えられているのも、その辺の事情と推測する。大通公園の中心部はいつも何かイベントが行われていて、公園というより催事広場の感じがする。この彫刻を撮りに行った時もオータム・フェストが開催中で、彫刻はテントの後ろに隠されるようにあった。




(画像クリックでパノラマ写真)

ゴジュウカラ 9月24日(2012年)

久々に 野鳥現われ ゴジュウカラ

 写真では、興味の対象で無くなると相手は視界から消える。以前野鳥の写真を撮っていたのに、「爪句@札幌の野鳥」の原稿提出後は野鳥が目の前から消えた。今朝、「あとがき」を書く段になって野鳥が現われ、ゴジュウカラのようである。


シリーズ289・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅舎らしきものが目に入りませんが、ここはどこ(の駅)。



2012年09月23日

今日(9月23日)の一枚

チャリ鉄で ホームに愛車 秘境駅 

 折りたたみ式自転車を抱え札沼線の秘境駅との評価のある豊ヶ岡駅で降りる。ここから北海道医療大学駅まで国道275号を線路に沿いながら南下する。駅舎一つひとつに立寄りパノラマ写真を撮る。昨日は新十津川駅から札比内駅まで撮っている。




(画像クリックでパノラマ写真)
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シリーズ288・パノラマ写真「ここはどこ」

 ここははどこ(の駅)。難問かも知れません。



2012年09月22日

今日(9月22日)の一枚

乗り鉄は 写真家変身 終着駅 

 一日散歩切符で札沼線に乗る。新十津川駅で列車を降りると、法被を着た子どもと母親達が太鼓を打ち鳴らし、踊りもどきで出迎えてくれる。これは驚きで、札沼線の終着まで行こうと列車に乗って来た乗り鉄客は、大喜びで写真を撮っていた。

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シリーズ287・パノラマ写真「ここはどこ」

 高いビルが目立ちます。さて、ここはどこ(の駅)。



シリーズ286・パノラマ写真「ここはどこ」

 屋根付きの立派な岸壁です。さて、ここはどこ。



2012年09月21日

墓地跡の屯田兵像

鍬を手に 軍服姿 墓地の跡 

 国道230号に面し南29条に南警察署がある。横の空き地に山内壮夫の「山鼻屯田兵の像」が建てられている。像と並んで由来記が記された石版がある。それによれば、ここ山鼻地区には東北各県の氏族240戸が入植し山鼻兵村を開いた。現在南署が建っている辺りは山鼻墓地であったが、札幌市の急速な発展に従い墓地を移し、屯田兵を象った像をここに設置した。像の屯田兵は軍服をまとい、鍬を手にしている。軍服は訓練や戦地に赴く時のもので、農作業時には農民然としていただろう。




(画像クリックでパノラマ写真)

今日(9月21日)の一枚

束の間の 夕日を映し 雲鏡

 我が家は西側に山を背負う配置にあり、夕日が見られない。しかし、山の上を抜ける夕日の光線が雲に反射して、雲の鏡で夕日を見ているような夕暮れ時がある。今日はそんな日で、赤く染まった雲を撮ってみる。明日は天気になりそうである。

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シリーズ285・パノラマ写真「ここはどこ」

 駐車場も見え、この場所に行ったことのある人ならすぐわかる場所です。一つ前のレストラン・マウニの丘の記事(パノラマ写真)にヒントがあります。さて、ここはどこ。



石狩浜のレストラン マウニの丘

 石狩浜の砂丘にあるレストランのマウニの丘の室内です。開店時間(午前11時)の少し前に店内の撮影をさせてもらいました。店内の大きな窓から石狩浜の灯台も見えています。



(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月20日

今日(9月20日)の一枚

爪句フェア パノラマで撮る 応募作

 ウィングベイ小樽の喜久屋書店で、昨年に引き続き「爪句フェア」が開催されているとの情報があったので、その様子を撮りに行く。爪句豆本が並んだコーナーに「あなたも爪句してみませんか?」の貼紙と読者の応募作品が展示されていた。

(R子さん 爪句フェアの情報有難うございました)




(画像クリックでパノラマ写真)
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シリーズ284・パノラマ写真「ここはどこ」

 鉄道に関するコレクションを無料で見ることの出来る場所です。さて、ここはどこ。



妙な作品名の「妙夢」

駅舎内 夏の歩いて 「妙夢」前

 JR札幌駅の西コンコースに安田侃の「妙夢」と題された作品がある。妙な作品名で、同作家の彫刻にはわかったような、わからないような作品名が多い。滑らかな大理石の造形であれば、具体的作品名ではマッチングが取れないといったところか。作品名に凝る彫刻家と無頓着に思える作家が居る。前者は抽象作家に多く、後者は具象作家に多いようである。作品を撮影した2012年の夏は真夏日が続いて、作品の横を通り過ぎる女性の格好はいかにも夏が歩いているといった感じである。




(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月19日

シリーズ283・パノラマ写真「ここはどこ」

 ただの砂浜で、ここはどこと聞いてもこれは無理だろうと思います。そこで設問を変えて、パノラマ写真に写っている人は何人。




苗穂小学校の校庭の母子像

母子像と 枯れ木がペアで 苗穂小

 苗穂小学校の校庭に山田吉泰の「創造」がある。札幌在住の作家で、市内の屋内外に設置された彫刻を目にする。母子像を得意とするようで、苗穂小学校に置かれたものも母子像である。しかし、母子像と作品名との関連がすんなりと結びつかない。教育の目標の一つが創造力を育むことで、母がわが子を育むことに重ねているのかと思うけれど、こじつけかも知れない。滑らかにデフォルメされた母子の像の傍に節のある木肌を晒している枯れ木があって、その対比が妙に際立っている。


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(クリックでパノラマ動画)

今日(9月19日)の一枚

道端の イヌサフランや 秋の触れ

 朝方は晴れていたけれど、雨の一日になりそうである。道端にイヌサフランの花が顔を出している。秋を告げる花で、花だけが地面から伸びている。葉は春先に出てきて、ギョウジャニンニクと似ているため誤食事故を起こす毒草でもある。


聖火を持った男

美香保の地 聖火手にして 四十年

 1972年に開催された札幌冬季オリンピックは、開催前年までその職にあった原田與作札幌市長が陣頭指揮して誘致活動を行った。その経緯で、オリンピック会場になった美香保体育館に「札幌五輪をしのび原田さんに感謝する会」建立の「聖火を持った男」のブロンズ像がある。制作者は佐藤忠良である。札幌オリンピックを記念した彫刻は、競技施設や選手村があった真駒内の公園や五輪大橋、五輪小橋にかたまってある。美香保体育館の壁の五輪のマークが当時の記憶を留めている。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ282・パノラマ写真「ここはどこ」

 特急が停車して拠点駅であるのがわかります。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月18日

今日(9月18日)の一枚

真夏日に 秋を恐れて バラの咲き

 珍しいほど残暑が続く。札幌は今日も真夏日の予想である。家人は朝の涼しいうちに庭の草取りである。暑さが続くと、急速な秋の到来が予想される。庭に咲き残っているオールドローズを撮ってみる。バラにとっては秋の到来が怖いだろう。


桜の若木傍の母子像

子を守る 母たちに散る 桜花

 市内で山内壮夫の幾つかの母子像を見ることができる。しかし、これらの母子像が、同一作家によって制作されたものとは思われないくらいに異なる印象を受ける。道立近代美術館の庭にある同作家の「子を守る母たち」は人物がかなりデフォルメされている。二人の母親が一人の子供を守る配置になっていて、この構成にしている制作まつわる話に関しては不明である。彫刻の傍に桜の若木があって、花を付け出したところで、数年もすれば桜花の元での彫刻鑑賞になるかもしれない。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ281・パノラマ写真「ここはどこ」

 小さな駅ながら特急が停まります。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月17日

今日(9月17日・番外)の一枚

野鳥見て 駅名撮りて 列車旅

 休日3日間有効のJRパスの最終日はどこに行くか迷う。稚内日帰りなら、ほとんど列車の中に缶詰状態で、稚内滞在時間は1時間である。列車の中でする仕事があれば行ってもよいかと、野鳥の爪句集の初校に目を通す仕事を抱えて特急に乗る。


今日(9月17日)の一枚

利尻富士 窓外に見え 北の果て

 札幌から特急で片道5時間以上かかる稚内市までパノラマ写真を撮りに行く。稚内に近づくと利尻富士が見えてくる。生憎の曇り空で山容は雲の上にうっすらとしか見えない。放牧牛が草を食んでいる。ここはもう日本の北の果ての地である。

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再発見された巨匠の作品

巨匠作 戦禍をくぐり 奇跡なり

 中島公園で再発見されるようにして話題になった朝倉文夫の「木下成太郎先生」像がある。朝倉は東京美術学校の教授で帝国芸術会員にもなっている。多作家であったが、戦時中の金属供出のため400点あまりの作品はほとんど消滅した。その中で生き残ったのがこのブロンズ像で、人目のつく公園にあってこれは不思議である。彫刻の人物木下は帝国美術学校の校長で、同校と多摩帝国美術学校の分裂騒動に関与している。この両校は後の武蔵野美術大学と多摩美術大学になっている。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ280・パノラマ写真「ここはどこ」

 ここはどこの設問のため、駅名が現われないようにパノラマ写真を撮ろうとします。が、やはりどこかに駅名が現われてきてしまいます。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月16日

今日(9月16日)の一枚

ノロッコ号 観光客は まばらなり

 新得から旭川まで「ノロッコ号」に乗る。意味は「ノロノロ+トロッコ」で、観光用に低速度で走る列車である。低速度といっても普通列車並みで、車内の造りが観光用かと思える。たまたまクロスフィルターを装着していて、車内撮影である。

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遊ぶ母子像

つなぐ手は 愛の流れる 回路なり

 東区民センターの建物の前に本田明二の「手をつなぐ」がある。母子が手をつないで遊びに興じている姿の彫刻である。植え込みの中の高い台座の上にある彫刻で、パノラマ写真が撮り難い。近くに大きな集合団地もあり、幼児の居る家の内繰り広げられる母と子の交歓の図なのだろう。母子が衣服を着けている方が、現実感があると思われるけれど、裸にして表現をより前面に出そうとしているためなのかとも思ってみる。同作家には他の母子像や子供の像があり、見ることができる。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ279・パノラマ写真「ここはどこ」

 窓から石狩の浜が見えています。無料で入れる展望台です。さて、ここはどこ。



2012年09月15日

今日(9月15日)の一枚

窓外に 昭和新山 異形なり

 連休の3日間、道内のJRの列車を乗り放題という格安切符が売り出されていて、これを購入してみる。普通列車しか利用できないものと、特急にも乗れる2種類がある。後者を選んで小旅行である。窓外に昭和新山を見つけて急いで写真を撮る。


シリーズ278・パノラマ写真「ここはどこ」

 大きなアリーナを備えた体育館です。札幌オリンピックの競技場としても利用されました。さて、ここはどこ。



石狩浜の「無辜の民」

無辜の民 砂浜ススキ 供花なり 

 石狩の浜にススキと赤く色づいたハマナスの実に囲まれて、異形のブロンズ像が横たわっている。手と脚の部分は判別がつくとして、身体の残りの部分は布で巻かれていて、頭部は隠れている。本郷新の「無辜の民」シリーズ作品の一つ「虜らわれた人I」である。戦争の惨禍を蒙った民を表現している。それは北海道の開拓で斃れた人々にも通じるものであり、開拓慰霊碑として設置されている。訪れる人もいない砂浜に置かれた像に、ススキが供花のように見えていた。




(画像クリックでパノラマ写真)

マウニの丘

 石狩浜にあるレストラン「マウニの丘」です。開店前に撮影させていただきました。
中澤様 パノラマ写真を見ることができましたら、コメント欄でもメールでも
ご一報ください。




(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月14日

今日(9月14日・番外)の一枚

浜灯台 望んで撮れず 赤トンボ

 石狩浜の灯台の写真を撮りに行く。ススキが伸び、下にハマナスの赤い実が見える。トンボが飛び交っていて、ここは秋の訪れが早い。穂の無いススキの茎先に止まったトンボの写真を撮る。灯台の色に合わせて赤トンボとはいかなかった。

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今日(9月14日)の一枚

日の出前 空の約束 残夏晴れ

 日の出時刻がどんどん遅くなっている。窓を背にした格好でパソコンに向かっているので、ふと気付いて窓の外を見ると日の出の直前である。北から東にかけての山の稜線がシルエットになり、その上の空が昇る太陽の前触れで輝いている。

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驚愕の表情の母親像

紅花は 命の飛び出 母驚愕  

 札幌北区役所の近くに若草公園がある。公園の縁に坂坦道の「いのち」と題された母子像がある。母子像は大抵母親が愛情のこもった表情でわが子を見つめている。しかし、この母子像の母は悲鳴をあげたような表情になっている。これは、作家のアトリエの近くでの交通事故で子供が亡くなり、それが制作の動機になったことにある。その経緯を知ると母親の表情が理解できる。像を囲むようにして花壇があり付近の住民が手入れしているようである。フヨウの赤い花が目を引いた。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ277・パノラマ写真「ここはどこ」

 ブラスバンド演奏のためでしょうか、練習が行われていました。さて、ここはどこ、といってもこのホールに行ったことがなければ正解には至らないとは思いますが。このシリーズの243番目と同じ建物です。Sさん、出題者の意地悪で、正解は載せません。Hi



2012年09月13日

今日(9月13日)の一枚

ありきたり 人の身体(からだ)と 撮る景観

 人間ドック受診の帰りに北大の大野池に立ち寄る。スイレンの葉で覆われた池の、水面が見えるところをカモが泳いでいるありきたりの一枚を、手持ちのデジカメで撮る。人間の身体の方はありきたりのところに納まっているのが一番である。


滝川駅前の三人乙女像

菜の花や 希望躍進 唱え咲き

 菜の花が咲く頃、滝川市に菜の花畑を撮りに行くことがある。その時利用するJR滝川駅の駅前広場に鈴木吾郎の「希望と躍進の像」がある。駅前が整備された1978年に設置された三人の乙女像で、それぞれの像が「青春」、「情熱」、「理想」の言葉と対になっている。対になっているからといって、これらの言葉と像のポーズや雰囲気と対応が取れている訳ではない。今や滝川市の観光の目玉になっている菜の花が像の周囲に植えられている。菜の花が同市の希望と躍進に力を貸している。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ276・パノラマ写真「ここはどこ」

 ほんのわずか文字情報もあります。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月12日

今日(9月12日)の一枚

踏切の 傍の一枚 昔なり

 都市秘境散策講座で街の中を歩いたのに、今日の一枚の写真を撮っていなかったのに気付く。そこで、前記講座のランチ会で配った自分の紹介用小冊子中の、線路の踏み切りの近くでの我が自転車姿の昔の写真を、今の踏切の写真と重ねてみる。

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都市秘境散策最終回

 講座の最終回は遠藤邸の見学から始まった。地下鉄南北線のすすきの駅に集合で、歩いて遠藤邸に着く。正面の門のところで当主の遠藤隆三氏が出迎えてくれる。ここで記念撮影をする。

 軟石の塀の中には立派な庭とお屋敷がある。庭には池があり、暑さがぶり返してきたような本日の天気では、涼しさを感じられる場所となっている。屋敷の建物は1999(大正8)年に大星組の設計・施工で建てられている。北海道では珍しい瓦葺の屋根で、広い縁側がある。屋根瓦は積雪で結構割れてしまうらしく、保守が大変だとの話を聞く。邸内に入って、玄関部分や天井の高い洋間もなかなかなものである。土蔵が母屋につながってあり、耐火用の厚い扉が開いていて蔵内を見ることができた。ガラス戸のガラスは建築当時のもので、割れても現在では手に入らない代物である。

 一通りお屋敷内を見せていただいて、勝手口に当たるところから塀の外に出る。塀の外側から撮ったパノラマ写真である。




(画像クリックでパノラマ写真)

 この後、札幌祖霊神社、梁田貞の胸像と梁田が作曲した「どんぐりころころ」の楽譜碑、資生館小学校前の二宮金次郎像などを見て回る。

 最後は講座の締めで、東急インの2Fの満漢楼で中華バイキングのランチ会である。引率者としてはこれと言った事故もなく、全コースを終えてほっとしている。明日は人間ドックの日に設定してある。


QRコード記事に関するお断り

 ブログにQRコードを載せて読み取れるかどうかの
チェックをお願いしてありました。しかし、QRコードを
携帯で取得して携帯でPCのブログサイトにアクセスすると、
契約形態によっては法外な料金を請求されるのだそうです。
という内容メールをいただきましたので、ブログに載せたQRコードの
記事は削除しました。ご迷惑をかけたかも知れません。
 この世界分からぬことが多くて、戸惑います。

知事公館庭の「意心帰」

花曇 緑と石が 再帰なり

 知事公館の庭に安田侃の「意心帰」の白大理石の彫刻がある。外壁に現われた軸組みの直線的なデザインの知事公館の建物を背景に、丸味のある滑らかな石の造形の対比は絵になる。桜の季節であれば、これに桜花を撮り込むことができる。パノラマ写真では画面を回転していくと、それぞれの対象を拡大して鑑(観)賞することができる。ただ、この三者を一枚の画像にしてパノラマ写真から切り出すのは難しい。写真に青空が加われば申し分ないのだが、撮影時は生憎の曇り空である。




(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ275・パノラマ写真「ここはどこ」

 レンガの煙突があり、高架を列車が走っています。さて、ここはどこ。



2012年09月11日

今日(9月11日)の一枚

こうあれと 望みの姿 我知らず

 この数日雨の天気が続いて朝の長めの散歩はパスである。人間ドックが近づいていて、歩かない分体重が微増かと、メタボ予備軍編入の宣告が気になる。せめて写真ぐらいは、と庭のワレモコウを撮る。こうありたい我とはどんな我なのか。


シリーズ274・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅のコンコースの階段のところです。さて、ここはどこ。



今日(9月11日)の彫刻

洗練の 相乗効果 駅舎・像

 岩見沢駅は2000年の火災消失後プレハブ駅舎で営業しており、2009年に鉄筋コンクリート造り3階建ての新駅舎として全面オープンしている。この駅舎は公募型駅舎デザインコンペで採用されたもので、グッドデザイン大賞を受賞している。その駅舎をバックに朝倉響子の「友だち」の二人の女性像が立っている。朝倉は東洋のロダンと称された朝倉文夫の次女で東京生まれである。レンガとガラス張りの駅舎にスタイルの良い女性の像が加わって、駅前の空間を洗練されたものにしている。



(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ273・パノラマ写真「ここはどこ」

 7月から始まった都市秘境散策講座も明日(12日)で終了である。最終日はパノラマ写真のお屋敷内を見学させてもらう。全10回で色々なところに行ったけれど、どなたか他の方が他のメニューで、これと同程度の内容の都市ツアーを企画するのであれば、当方が参加したいところである。さて、このお屋敷のあるところはどこ。



2012年09月10日

今日(9月10日)の一枚

緑実が 黒実に変わり 夏の逝き

 雨模様の朝である。半袖では寒くなっていて、長袖を羽織って散歩である。これと言って撮りたくなるようなものも目に付かず、歩道にはみ出しているヨウシュヤマゴボウの実をデジカメで撮る。緑の実は黒くなってきて、夏も終わりである。


今日(9月10日)の彫刻

掌中に 平和取り込み 裸婦光り

 砂川市の図書館の庭に金色に輝く裸婦像がある。彫刻家小川幸造の「平和祈念像・大地」である。小川は岩国市出身で、東京造形大学で学び、同大学に勤務する。砂川市にこの彫刻が設置されるようになった経緯はどんなものであったのだろうか。等身大の裸婦が平和の象徴の鳩が差し出した両手の上に乗っている。この鳩を両手で持つ構図は時折見かけるけれど、鳩と向き合って平和を確かめているかのようである。



(画像クリックでパノラマ写真)

懐古の浦河駅

荒海の 視界から消え 懐古駅

 浦河駅の線路と駅舎の佇まいは、この町に住んでいた半世紀前とほとんど変わっていない。変わったのは線路に沿った海岸線である。かつて線路際まで太平洋の荒波が寄せ、海の荒れた日には波しぶきがプラットホームまで飛んできていた。その海が埋め立てられ、駅から海を見ることが出来なくなっている。駅に駅留めで雑誌が送られてきて、高校からの帰り道毎日自転車にそれを積んで、小売店の我が家まで運んでいた。この店も消えてしまって、踏み切りだけが昔のままである。



(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ272・パノラマ写真「ここはどこ」

 この駅を利用する人は駅名が見つからなくてもすぐ分かると思います。さて、ここはどこ(の駅)。



2012年09月09日

今日(9月9日)の一枚

雨の日に 盛夏の名残 緑毬(みどりいが) 

 雨の一日になりそうである。朝、雨の止んだ時を狙って今日の一枚を撮りに出る。栗の毬が大きくなっている。内の実が大きくなれば毬は割れ栗色の実が顔を覗かせてくる。そこまで実は大きくなっていないようだ。緑の毬に盛夏の名残である。

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シリーズ271・パノラマ写真「ここはどこ」

 札幌市内の駅ですが、周囲の景観から、さてここはどこ。



今日(9月9日)の彫刻

兄妹が 鳩を手にして 平和像

 南区石山にある石山小学校に本田明二の「平和の像(平和と希望の子ども像)」がある。兄妹の像でそれぞれ平和の象徴の鳩を手にしている。元は白いセメントで作られていたものが、開校100周年事業として1999年にブロンズ像に作り換えられた。




シリーズ270・パノラマ写真「ここはどこ」

 この場所はパノラマ写真から文字情報を拾い出すと直ぐ分かります。手持ちのカメラでパノラマ写真を撮ると、写真の貼り合わせの段階でマニュアル操作で無理やりこれを行うことがあります(ほとんどの場合そうです)。すると、つじつまが合わなくなることが起きます。この写真もそうで、明らかにおかしい部分があります。また、写真は時間が少しばかりずれているので、それも奇妙な写真にしてしまうことがあります。さて、このパノラマ写真でそのようなところはどこでしょう。



2012年09月08日

今日(9月8日)の一枚

天翔は 飛ぶには重き 大理石 

 今年(2012年)北海道が発行した「北海道アートマップ」の編集制作検討委員でお手伝いした経緯があり、この冊子に写真が掲載されているアルテピアッツァ美唄のパノラマ写真を撮りに行く。安田侃の「天翔」の写真と実物を並べて撮ってみる。




(画像クリックでパノラマ写真)
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シリーズ269・パノラマ写真「ここはどこ」

 文字情報の手がかりはありませんが、ここはどこ。



今日(9月8日)の彫刻

軟石が 低きに誘い 負の地面 

 石山緑地は、札幌軟石の石切り場跡を公園化した場所である。その由来を生かして、軟石を用いた野外舞台のような造りがある。総勢5名の彫刻家集団CINQによる「ネガティブマウンド」が地面に掘り込まれていて、異様な空間を生み出している。



(画面クリックでパノラマ写真)

2012年09月07日

シリーズ268 ・パノラマ写真「ここはどこ」

 パノラマ写真から駅名を消していますが、そこがヒントになって残っています。さて、ここはどこ(の駅)。



今日(9月7日)の一枚

寒き朝 足止め撮りて 秋桜

 半袖では肌寒い朝である。小川沿いの舗装された道にコスモスの花が咲いている。コスモスは夏から咲き始めるけれどやはり秋の花で、ひんやりとした大気の中で存在感が増す。散歩をしばし中断で、朝日を浴びるコスモスを撮るのに専念する。

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今日(9月7日)の彫刻

折れそうな 合体錐に デルタ名 

 道立文学館の入口フロアーを1階とするなら、ここから階段を下りた地階部分の外側が掘り込まれていて、大きなガラス窓から陽の光が入ってくる。この階には土産物コーナーがあり、傍らに鈴木順三郎の「デルタ・ゾーンNo.2」が置かれている。



(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ267・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅名が見つからないので、プラットホームから見た周囲の景観からの判定となります。さて、ここはどこ。



2012年09月06日

今日(9月6日)の彫刻

見つめ合い 気持ち通じて 幼児(ひと)と馬 

 浦河に馬の彫刻が多く見られるのは、軽種馬の産地であることを考えると納得である。浦河町の図書館のロビーのところに鈴木吾郎の「子うまと子ども」のブロンズが置かれている。人間と馬の子ども同士が気持ちを通じている雰囲気である。



(画像クリックでパノラマ写真)

今日(9月6日)の一枚

サルスベリ 猿も滑るか 花木肌

 住宅の横のサルスベリ木花がかなり長いこと咲いている。漢字名では百日紅で、百日も紅花でいる意味は誇張があってもうなずける。滑々とした木肌で、猿も滑ってしまう命名はさらに誇張となるけれど、木肌を見るとこれも妙に納得である。


シリーズ266・パノラマ写真「ここはどこ」

 道路に面した小学校です。交通量の多い道路を児童が横断することが多そうな学校で、学校関係者は交通安全に気をつかっているのでしょう。さて、ここはどこ。



2012年09月05日

都市秘境散策講座9回目ー地下鉄西車両基地

 早いもので、7月から始まった都市秘境講座の今年度分は9回目を数えている。今日(9月5日)の見学先は西区二十四軒にある札幌市地下鉄西車両基地である。車両基地訪問の約束の時間前に、建物がユニークな近くの卸売り店「モダン・パック」を覗く。卸売り店であるけれど、1個でも安い値段で売ってくれるので品物を購入した参加者もいた。こういう場所に女性を連れていくと、買い物に熱が入って、後の時間の調整に気をつかう。

 車両基地は地下鉄二十四軒駅の地下の広い空間を占めている。工場内に自転車が置かれていて、作業員は自転車で持ち場を移動している。

 車両基地の地下の会議室で交通局の職員から地下鉄乗車のマナー講義を受ける。よく知っている内容で、新知見が得られる話ではなかった。
 続いてビデオ上映があり、札幌地下鉄の簡単な歴史、車両の製造と運搬、三つの車両基地と車両の違い、車両基地での仕事等々の説明が映像を交えてなされる。

 整備点検中の車両を屋根の部分から見る。ここの車両は東豊線を走る車両でパンタグラフ方式であることを屋根の上から確かめる。

 車両の下から覗き込んでみる。通常地下鉄駅での車両はホームの高さで見ているので、車両そのものの下に立ってみると、かなり背の高い乗り物であることが実感できる。車体を載せる台車、台車についているゴムタイヤ等々についても実物で説明を受ける。

 大谷内の車両基地(東車両基地)が出来る前に、東西線の車両基地であった時に車両を搬入した部分を覗き込む。ここから地上をトレーラーで運ばれて来た車両がクレーンで地下に降ろされた。搬入空間の大きなシャッターを開けてもらい、ここから外に出て今回の見学会は終了である。


シリーズ265・パノラマ写真「ここはどこ」

 パノラマ写真を拡大していくと、駅名を見つけることが出来るので、易しい設問ですか。さて、ここはどこ。



今日(9月5日)の一枚

茜色 誇張して撮り 日の出前

 写真より実際の景観の方が格段勝る場合がある。逆に、ありきたりの風景でも写真で印象を誇張したものにすることもできる。今朝の日の出少し前の空の様子は前者のようにも思えるし、否後者に入れてもよいかな、と考えながらの1枚である。

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今日(9月5日)の彫刻

鼻高き ヴィオロン弾きが 風の中

地方の市町村で、時々街の規模から少々意外な感じを受ける立派な図書館を見かける。浦河町の図書館も立派なもので、吹き抜けの中庭があり、彫刻が置かれている。特徴のある金属製の造形で、菅原義則の「風の中で」の作品名を見つけた。



(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月04日

シリーズ264・パノラマ写真「ここはどこ」

 長い跨線橋です。さて、跨線橋のあるここはどこ。



今日(9月4日)の彫刻

楽士居て 中庭空間 演奏会

 大通西20丁目のところにアスピアS1ビルがあり、大通りに面した1Fのところに「パン工房・円山育ち」の看板が出ている。このパン屋の外側に菅原義則の「パティオの音楽会」があり、金属製の楽人達がパティオ(中庭)で演奏を行っている。



(画像クリックでパノラマ写真)

シリーズ263・パノラマ写真「ここはどこ」

 駅名に関する文字情報がないので、これはかなり難問。さて、ここはどこ。



2012年09月03日

今日(9月3日)の一枚(番外2)

花輪の名 句集に残り 奇しき縁

 韓国企業の社長一行に「爪句@札幌街角世界旅行」を贈呈して話していて、爪句集の写真にAR Vision の李(Lee)社長の名前があるのに気がついた。大田市でのスケッチ展で花輪を贈られており、名前のある花輪の頁を開いた李社長を撮る。


今日(9月3日)の一枚(番外1)

卓の上 カラ(KARA)の演技見 寿司を食べ

 韓国大田市から旧知の企業家が来札した。エマシス社の金豊民社長、AR VisionのYoungmin Lee社長、Vocalina社のBryan Kang社長に通訳の北大の姜錫君と寿司のランチとなる。Lee社長のところで開発した拡張現実感のデモの披露がある。

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今日(9月3日)の彫刻

端正な 顔が覗いて 文学館

 北海道立文学館の玄関ロビーに佐藤忠良の「帽子‘92」が置かれている。設置場所や採光の関係から、パノラマ写真が撮り難い彫刻である。彫刻の置かれた近くのソファにはいつも年配者が雑誌や本を見ていてその様子が写るのも不都合である。



(画像クリックでパノラマ写真)

今日(9月3日)の一枚

コスモスが 店番したり 朝露店

 農家があって、朝取りのトマトやトウキビが台の上に並べられている。売り子が居るわけでもなく、代金は品物の横のボックスに入れていくシステムである。野菜直売所の旗が客の呼び込み役で風に翻っている。今日も暑くなりそうな朝である。


シリーズ262・パノラマ写真「ここはどこ」

 親子連れが集まってくるところです。水場もあって子供が水遊びをしていました。さて、ここはどこ。



2012年09月02日

今日(9月2日)の一枚

石狩の 海を車窓に 爪句集

 「爪句@今日の花」が出版され、書店に並んでいる知らせも受け取っている。出版の日付は自分の誕生日に合わせている。その誕生日に新刊豆本を持って「乗り鉄」と決め込む。石狩の海をバックにして、車窓に爪句集を置いて写真撮影である。

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シリーズ261・パノラマ写真「ここはどこ」

 公園の中にある立派な建物ですが、訪れた時にはいつも客が居ませんでした。さて、ここはどこ。



今日(9月2日)の彫刻

場産地で 人馬一体 演技見せ

 浦河町の宣伝用コピーは「海と牧場の郷」である。それを彫刻で表す目的で、町役場の前の広場に「昆布を干す乙女像」と「乗馬像(国体記念像)」がある。後者の作家不明の像は1989年度の第44回国民体育大会馬術競技会を記念した像である。



(画像クリックでパノラマ写真)

2012年09月01日

今日(9月1日)の一枚

閉店の 貼り紙の出て 9月なり

 時々散歩する道に住宅兼用のレストランがあった。見晴らしの良いのが売りのようで、客も来ていたようである。店のガラス窓に貼り紙が出ていて、8月に急遽閉店したとのことである。曇り空の下に広がる都心部と貼り紙を重ねて撮ってみる。


シリーズ260・パノラマ写真「ここはどこ」

 放送記念碑があります。さて、ここはどこ。



今日(9月1日)の彫刻

駅広場 座る少女は 森の中

 北広島市のシンボルキャラクターはエルフィン(妖精)である。JR北広島駅のコンコースはアトリウムになっていて、外の広場も含めエルフィンパークの愛称がある。ガラスの天蓋の下に森を想定し、山本正道の「森と少女」が設置されている。



(画像クリックでパノラマ写真)