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2009年04月30日

青葉中央公園-札幌青葉郵便局

 風景印は青葉町にある青葉中央公園の公園名プレートのモニュメントと園内のウォータースライダーである。春先なので、ウォータースライダーの出番は未だで、親子連れが遊具を使って遊びに興じている。幼稚園児なのか、先生に連れられて公園の木道を散歩している一団がある。木道はこの公園の沢地に咲いている水芭蕉鑑賞のために整備されていて、木道の行き止まりで子供達が鈴なりになっていた。幼児達の頭の向こうには未だ緑が戻ってこない木立の下に水芭蕉が見えていた。

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幼児らと 水芭蕉群れ 青葉の地

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この鳥の同定間違っているかな

 散歩道で撮った写真の鳥を図鑑で調べるのだが、今一つ確信が持てない。一番近そうな鳥にヒガラがいるので、ヒガラにしてもよいのだけれど、違っていたら後でバツが悪い(野鳥の研究者でもないので間違っていてもご愛嬌で、そんなに気にする必要もないのだけれど、やはり気になる)。ヒガラはススメ目のシジュウカラ科の小鳥である。写真に爪句をつけたいのだが、種類の同定に確信が持てないので、写真だけである。種類が同定できようが、できまいが状況に変わりないという考えがある一方、名前が無いとそのものは存在さえしないと感じられることもまた実感としてある。

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2009年04月29日

クリスマスローズの花の中

 この花は背たけが低く、下を向いて咲いているので、切花にでもしないと、花の中を覗くことができない。大抵の花は上に顔を向け、魅力を他にアピールする花本来の戦略を取っているのに、この花は素顔を隠すように咲いている。そうなれば花の素顔にカメラで写したくなる。しかし、地面の近くで下を向いていてはカメラを上に向けて差し込み、どんな画面になっているのかわからないまま、見当でシャッターを切ってみる。花の中はまるで柄模様のカーテンのある部屋のようである。

戦略で 顔を隠すか 降誕花

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カーテンで 内装されたり 花の部屋

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精進川の滝-中の島南郵便局

 風景印の滝は精進川の滝で、川が平岸通の下をくぐり、精進川河畔公園に流れ込む辺りにある。落差は2mほどでも、周囲が森のようになっていて、大都会の住宅地に隣接してあるとは思えない。滝の上流は豊平川に合流する精進川から分かれて流れてきていて、かつて木材を運搬するために設けられた水路である。豊平河畔公園は精進川に沿って整備されていて、市民の憩いの場を提供している。川は白石・藻岩通、道道札幌環状線、白石・中の島通を横切って豊平川に注いでいる。

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この滝は 丸太流した 記憶留め

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星置緑地の水芭蕉

 JR星置駅から五分ほど歩くと星置緑地に着く。この緑地では、葦や笹を刈って水芭蕉の生育を人為的に助けているせいもあり、毎年春先に見応えのある水芭蕉が咲く。水芭蕉だけで評価すると、札幌市内随一の水芭蕉鑑賞地である。木道があり、その入り口のところの柱にも水芭蕉の絵がはめ込まれている。水芭蕉の白い部分は仏炎苞と呼ばれ、花を囲む葉の変化したものである。仏像の光背に感じが似ていてこの花名となった。花の方は中央の黄色い部分で、仏像の身体部分になる。

木道の 柱にも咲く 水芭蕉

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仏炎苞 白き光背 花仏

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2009年04月28日

キバナノアマナ

 クロッカスと入れ替わるように、黄色の六花弁の花が咲き出す。キバナノアマナである。春先に雑草が生長する前に咲き出すので、小さな花であるけれど黄色の花の群れが目立っていて、土色の地面に春色を蒔いたように見える。花名を漢字で書くと黄花甘菜で、文字通り黄色の花をつける甘菜の意味である。アマナ(甘菜)はユリ科の白い花で、球根が甘いのでこの名前がついている。キバナノアマナの球根も甘いのだろうか。花名からスイーツの店に飾ったら似合っていると思われる。

土色に 春色蒔くや 黄色花

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甘菜なら 手折(たお)りて飾る スイーツ店

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ゴジュウカラ

 以前に投稿した「都市秘境を歩こう講座3回目」にゴジュウカラの写真を載せておいたけれど、どこにゴジュウカラがいるのか、この写真ではほとんどわからない。そこで、ゴジュウカラの部分を拡大した写真を載せておく。拡大写真にすると、木の幹を頭を下にして降りてくるこの鳥の習性がわかる。
 コンパクトデジカメ(コンデジ)を手の中に持って、現れるのを予想もしない野鳥を急に撮ると、単なる風景写真になってしまう。野鳥を撮るのは、その用意をしてゆき(かなりの装備になりそう)、ひたすら野鳥の現れるのを待つ忍の一字を受け入れることのできる人でなければ難しい。当方には無理である。

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 円山公園で、偶然遭遇したゴジュウカラの写真がある。急なことと、これまたコンデジであったため、写真のフォーカスが合っていない。しかし、この写真を近々出版予定の本に載せることにしている。
 機材に大枚をはたいて、膨大な時間を費やして、野鳥の写真を撮っている人から見れば、この写真がゴジュウカラの写真で掲載されるのは、不満だろうな、とは思っている。しかし、まあ野鳥がテーマの本ではないので、ご勘弁を、というところである。

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2009年04月27日

アシリベツの滝-北海道清田郵便局

 この滝は国営の滝野すずらん丘陵公園の中にある。公園内の有料のパーキング場に車を止め、園内を1kmほど歩くと滝の傍まで行ける。滝は雄滝と雌滝があり、雄滝は落差が30mの直瀑の滝である。滝のある厚別川は札幌市の南端にある標高1251mの空沼岳に源を発している。南区の滝野地区、清田区の有明地区には大小の滝があり、これらの地区は滝銀座とでも呼べそうである。それらの滝の中でも、南区にあるこの滝は、日本滝百選に選ばれ、知名度と迫力で白眉のものである。

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滝銀座 アシリベツの滝 白眉なり

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春の雪と朝日

 GWの始まりだというのに、昨夜からは雪に変わっている。明け方、テーブルの上のノートパソコンで仕事をしていると窓の外が急に明るくなる。日の出である。雪雲が北東の空で切れていて、朝日が顔を出している。朝日は一瞬のように消えてしまう時があるので、あわててカメラを持って外に出る。雪でうっすら覆われた庭はやはり寒い。雪にツツジ花と朝日と三題噺仕立てにした写真を撮りたいと思っても、三つはうまく収まらない。それぞれ二つの組み合わせの写真を撮ってみた。

雪雲に 一瞬顔出す 朝日かな

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屋根に雪 庭にツツジの 春異変

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梅の香橋-札幌里塚郵便局

 厚別中央通から平岡公園のパーキング場に入ると、パーキング場の近くに梅の香橋がある。この橋を渡って行くと、梅林公園につながっていて、ここからの香が風に乗ってくる意味を込めて橋名にしたのだろう。春先で笹の緑がわずかに目に入るだけで、木々の緑も梅の花もこれからである。木道から橋を見上げて写真を撮っているけれど、この木道は湿地に咲いている水芭蕉を観て歩くためのものである。水芭蕉の方は早々と咲いていて、黄色の花に白の仏炎苞の優雅な姿を見せている。

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この季節 梅の香無くて 梅の香橋

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2009年04月26日

吉田川公園-札幌北野通郵便局

郵便局は清田区にあり、一方風景印に描かれた吉田川公園は豊平区にある。これは吉田川を境に清田区が豊平区から分区された経緯があって、風景印の場所と郵便局の所在地が異なる区になったのだろう。公園の名前は旧吉田農場の中を流れていた川を整備して吉田川と称したため、川の流域が公園化された時この名前が冠された。吉田川は北海道農業研究センター敷地内に源があり、北野通を横切り、吉田川公園の境を流れて白石区の手前で暗渠となり、最終的には厚別川に注いでいる。

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名を貸して 公園名に 吉田川

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爪句@札幌の四季

 発行日が4月29日付の爪句集「爪句@札幌の四季」が紀伊国屋書店札幌本店に並んでいるのを確かめてきました。シリーズの5巻目の爪句集豆本となります。いつもの通り、店員に咎められないようにデジカメを取り出して、豆本が並べられている棚を密かに撮影してきました。秘境本の脇に積まれているのが今回の爪句集です。

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 スキャナーで取り込んだ豆本の表紙です。定価はワンコイン(税込み500円)に設定してあります。

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 爪句集はいずれも100テーマで、各テーマ2首ですから、5巻で1000首作句していることになります。即席での作句が多く、推敲を重ねたものではないので、数が多くてもあまり自慢にはなりません。でも、継続は力なり、で月日が経つと爪句の数も増えています。もっとも、自分で作句したのかどうか覚えていない爪句が多くなってきているのも事実です。

 

2009年04月25日

ミュンヘン大橋のバルコニー-札幌澄川郵便局

この橋の中央の両側の歩道部分の幅が広がってバルコニーになっている。ここにミュンヘン市の名所のブロンズのレリーフが六枚取り付けられている。これらのレリーフには、ニンフヘンブルグ城、凱旋門、オペラ劇場、聖母教会、ミュンヘン市の新旧の市庁舎が選ばれている。それぞれのレリーフの説明もあるので、橋の歩道を歩きながらミュンヘン市の名所巡りをしている感じにもなる。バルコニーから豊平川の上流と下流の開けた空間を眺めることができ、その眺めはすばらしい。

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ミュンヘンの 名所巡りは 橋の上

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春の小路のナニワズ(難波津)

 春先に開花を争っているのはナニワズとコブシ(辛夷)である。コブシは高い木の枝に白い花が葉の出る前に咲くので目立つ。一方、ナニワズの方は低木で、地面に近いところに緑の葉に黄色の花をつけるので、草花かと思ってしまう。ナニワズの漢名は難波津で、難波の地名がどうしてこの木花についたのかわからない。夏に葉が落ちるのでナツボウズの別名もあるそうである。北海道ではエゾナツボウズとも呼ばれると聞く。蝦夷地で難波津の花の名前では、ミスマッチというところか。

足元に ナニワズの花 春小路

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難波津の 花名どこから 蝦夷の春

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平岡公園の水芭蕉

 平岡公園は道央自動車道の札幌南インターチェンジの南側に広がっている。公園の西側を厚別中央通が走っていて、この道から公園のパーキング場への入り口がある。公園は清田区の平岡地区にあるのでこの公園名になっているのだろう。パーキング場から直ぐに梅の香橋と名づけられた木製の橋があり、橋の下が湿地となっていて、春先はこの木道を歩きながら水芭蕉の群生を観賞できる。一冬を越すと、湿地の弱い地盤にある立ち木は倒れる木もあり、倒木の横に水芭蕉が咲いている。

水芭蕉 倒木の冬 乗り越えて

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水芭蕉 北都の春の 青信号

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2009年04月24日

西岡公園の取水塔-札幌西岡二条郵便局

 風景印にある絵の一つは西岡水源池にある取水塔である。この水源池は月寒に駐屯していた陸軍歩兵連隊により建設され、歩兵連隊のみならず、月寒種畜牧場、月寒小学校に水を供給するために利用された。そのための取水塔が造られ、現在は取水の役目を終えて、水源池を中心にした西岡公園の景観にアクセントを加える象徴的建造物になっている。国の登録有形文化財でもある。水源池には南側から月寒川が流れ込み、その辺りは湿地となっていて春先には水芭蕉の群生が見られる。

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取水塔 この景観の 主役のなり

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春の小路のエンレイソウ

 宮丘公園に春の小路と名づけられた遊歩道がある。名前の通り、春先にはこの小路には春のエフェメラル(妖精)と呼ばれる花が、周囲の木々の緑に先立って咲き始める。一番早いのはエンレイソウで、雪解けの間もない湿った道のあちらこちらに咲き出している。赤紫の三枚の花弁のようなガクを広げて、下向きに咲いている。葉も三枚で、葉の大きさに比べて、花は小さいけれど、頭部の小さな美人とでも形容できそうである。写真に撮ってよく見ると、引き込まれそうな雰囲気の色である。

エンレイソウ 頭部小さき 美人なり

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写り良き 春の妖精 魅惑色

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頭上のヒヨドリ

 この鳥は住宅地でも群れをなして飛んでいるのを見かける。全体が灰褐色で、胸のところに白斑があるのが特徴である。写真で嘴を開けているのを見ると、かなり鋭い嘴である。木の実などを器用に摘んで食べるため、先細の箸のような嘴になっているのだろう。木の実を摘んでいるところの写真を撮ってみたいものである。花芽も食べるとのことで、森に緑が戻ってきて、花芽が膨らんできたせいか、山道を歩いていると頭上に止まっている。下から見上げた写真をすばやく撮ってみた。

ヒヨドリは 白斑の胸 膨らませ

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口元に 先細箸を 用意して

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2009年04月23日

落葉松に 等伯描く カラスなり

 長谷川等伯と狩野永徳のライバル対決をテーマにしたテレビ番組で、等伯描く国宝「松林図」が出てきた。少し前に、散歩道で撮った落葉松(からまつ)の写真を思い出した。落葉松は等伯描く松林図の松ではないけれど、モノクロの落葉松に黒いカラスが止まっている写真は、墨絵の感じが出ている。等伯が落葉松にカラスを加えて描いた絵のように見えてきた。

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斜張橋のミュンヘン大橋-札幌澄川六条郵便局

 この橋は1978年に着工、1991年に完成している。橋の建設は、札幌市創建120周年記念事業とドイツのミュンヘン市との姉妹都市提携15周年を兼ねていて、このため日本の橋では珍しい外国の都市が橋名に採用されている。斜張橋で橋の両端にある塔からのワイヤーで吊られている構造になっている。主塔の高さは53.5mある。高い二本の塔から斜めに伸びた幾本ものワイヤーが織り成す橋の景観は見応えのあるものである。ワイヤーは姉妹の二都市を結ぶ象徴のようにもみえる。

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斜張橋 ワイヤーつなぐか 姉妹都市

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2009年04月22日

都市秘境を歩こう講座3回目

 今回は手稲区の星置地区を歩いてみました。JR星置駅に集合で、ここから手稲西小学校まで歩きました。同校では、かつて金山地区にあった手稲鉱山の資料を展示してある「鉱山の部屋」を見学しました。

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 鉱山の部屋の隣にある「暮らしの部屋」も覗いて、昔の生活用品等を見ました。手回しミシンなど初めて見る器具もありました。

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 手稲西小学校の近くに星置の滝があるので、ここにも足を運びました。滝を見る場所は狭くて、多数の人が立てば滝は隠れてしまいます。

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 雪解け水に昨夜の雨も加わって、滝は迫力のある景観でした。

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 星置の滝から星置緑地に歩いて行き、水芭蕉を鑑賞しました。4月半ばだというのに、もう花の盛りは過ぎつつありました。

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 緑地でゴジュウカラを見かけました。この鳥の特徴である、頭を下に、木の幹を降りるところを観察できました。

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 昨日から雨で、本日の天気が心配でしたが、幸い晴れ間が出て、雨風にも当たらず歩くことができました。これまでも講座で歩いていて、雨に振られたことはほとんどなく、私は参加者から「晴れ男」の称号をもらっています。

幼きテレサの居るカトリック山鼻教会

 南10条の通を西に向かって歩いていると、石山通を越えたところから道が無くなり、その代わりのように教会の入り口が見える。標記の教会で、司祭館と信徒会館の横の庭に聖テレジア(テレサ)の像がある。教会堂の名前が「幼きイエズスの聖テレジア」で、これはカトリック史上で三名の女性の教会博士の一人である。修道女として24歳の短い生涯を終えていることから「幼き」の修飾語がついているようである。他の二名の女性はシエナのカタリナ、アビラの聖女テレサである。

道途切れ 幼きテレサ 妻壁に

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幼テレサ 生短くて 名を残し

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白樺並木-札幌白樺郵便局

 東月寒公園から国道36号まで延びる東月寒通に面するこの郵便局の風景印は、月寒通の白樺並木である。地区名は東月寒となっているけれど、この辺りは白樺の通称があったようで、しらかば台小学校や白樺会館の名前が見える。白樺会館はここで酪農業を営んでいた故黒沢和雄氏の牧舎とサイロが残っていて、白樺会館となっている。サイロの前には黒沢氏のブロンズの胸像がある。白樺並木は通りの両側の歩道1.6kmにわたって植栽されているけれど、春先で新緑は未だであった。

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白樺の 新緑は未だ 浅き春

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2009年04月21日

野鳥を撮る人

 春先は野鳥を撮る季節でもあるようだ。せわしなく動く被写体で、それも彼方の木の枝に止まっている小さな対象である。加えて、カメラを構えたところに調子よく現れてくれる事は期待のできない相手である。こうなると望遠レンズ付のカメラを三脚に固定して、野鳥の現れそうなところに長時間張り込むことになる。足場が悪くても、写真の写りのよいとろろであれば、カメラを抱えて待機する。春めいてきた西岡公園では、愛機の望遠カメラを抱えた野鳥写真愛好家達の姿があった。

鳴き声に 釣られて向ける カメラ列

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雪解けの 木道上で 待つ一瞬

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西岡公園の木道と水芭蕉

 この公園は羊ヶ丘と隣接する西岡地区に、水源池を囲むようにしてある。水源池には南側から月寒川が流れ込み、北側から流れ出している。川が流れ込む辺りは湿地になっていて、春先には水芭蕉の観賞地になる。水芭蕉を見る来園者のために、湿地には長い木道が設置されている。湿地に流れ込んでいる雪解け水は清冽である。しかし、アシが密生して水芭蕉の居場所が狭まっているせいか、水芭蕉は期待したほどではなかった。木道の一部は溢れる水で覆われていて、渡るのに難儀した。

枯れアシや 雪解け水が 春を告げ

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白き葉の 仏炎苞に 黄色花

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最小のキツツキの仲間

 キツツキの仲間で最小の種といわれるだけあって、木の上で活動しているのを見つけるのが難しい。しかし、歩いていて、急に木の上に姿を見せることもあり、写真に収めようとするのだが、動きが早く、カメラの焦点を合わせる間もあらばこそ、幹の反対側に隠れてしまったりする。似た鳥にコアカゲラがいるが、雄鳥の頭頂部分に赤班があり区別ができる。しかし、雌のコアカゲラにはこの赤班がなく、コゲラとの差は頭部から首辺りが茶色のがコゲラ、白がコアカゲラの雌となる。

最小の キツツキ種でも 存在感

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写真撮る 間もあらばこそ かくれんぼ

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2009年04月20日

モニュメントと石の彫刻-北海道厚別東郵便局

 郵便局はJR厚別駅の近くにある。また2003年に開校110周年記念式典を行った由緒ある信濃小学校も、厚別中央のこの一画にある。風景印は駅前にある「飛翔」と題されたステンレス製のモニュメントと、信濃小学校の校庭にある松本純一制作による「DONGURI」の石の彫刻を組み合わせてデザインされている。ドングリの実をモチーフにしたこの石像は、南1条西し3丁目の都心部に設置されている松本作の「元気地蔵」と同様、穴の開いた目で小学校に通う児童達を見守っている。

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DONGURIは 穴あき目なり 校舎前

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福寿草

 縁起良い名前と、春の到来を象徴する花なので庭に植えているけれど、なかなか増えない花である。種子から花が咲くようになるまで五年以上はかかるという説明に出会うと、増えない訳も納得する。増えなくても減らねばよい、と思っているのに株が減って今年は一株だけになってしまったようである。花がほころびる頃は、周囲はまだ冬の名残を残していて、花を開くのを周囲に遠慮している風情である。しかし、陽が強まると黄金色の花が開いてきて、一株でも存在感を示している。

冬名残 開花遠慮か 福寿草

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一株の 存在感を 示し咲き

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追記:ブログ「ワンワンの会社勤務」の受付嬢チョコが亡くなった記事が出ています。この受付嬢は本ブログにも記事にしてあります。ペットを飼った経験がないので、ペットが死んだ時の愛犬家や愛猫家の気持ちは正直わかりませんが、ペットを擬人化(アバター化)して(人の)死を最後までレポートされるのを、日々読むというブログの機能を体験させてもらいました。

2009年04月19日

伏古公園-札幌伏古郵便局

 風景印に伏古公園の文字が見える。この公園は東区にあり、野球場やテニスコートを備えていて芝生が広がり、自由に公園を利用して運動などが楽しめる造りになっている。東区のマスコットキャラクター「タッピー」がテーマの遊び場タッピーランドがあり、タッピー君が出迎えてくれる。春先なので、公園で遊ぶ子供達の姿もなく、本格的な公園の利用はこれからなのだろう。この公園に隣接して札幌小学校がある。開校は1873(明治6)年に遡るというから由緒ある小学校である。

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春先に タッピー迎えて 伏古の地

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中村美彦の「無頼放談」その2

 本日(19日)は前回(5日)の標記のHBCのテレビ番組の続編の放送がありました。今回は絵がほとんどなく話がメインで、IT産業等に関心の無い方はスキップされた内容ではなかったかと思っています。

 1970年代のマイクロコンピュータ勃興期を引き合いに出し、技術の変わり目でビジネスが花開いていく話などをしました。

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 これからのIT産業の方向は、といった難問を振られ、ITは相手のある産業やビジネスと考えて、新展開を図るべきだと答えておきましたが、的を射ているかどうか。テレビ番組ですが、あらかじめ質問などは聞かされていなくて、その場での即答で、あまり考えての答えではありません。

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 年金生活者の私は社会のパラサイト生活者だといった話も持ち出しましたが、日々の生活に追われている若い世代からは「脳天気」なことだといわれそうです。江戸時代の隠居生活やアイヌ民族の冬季のインテレクチュアルライフなんかも思いつくままに話ました。話の進行役の中村美彦氏と話している様子です。

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 自分の映像をみていて、ネクタイが曲がっている(正式なネクタイの締め方を知らない)のと、結構身振りがあって、多動性の兆候がある、と思いました。まあ、どうでもよいことですが。

クリスマスローズ

 クリスマスローズとひとくくりで呼んでいるこの花は、クリスマス頃咲く原種のものと、イースター前の40日間のキリスト教のレントの頃に咲くレンテンローズがあるとのことである。いずれにしても寒さに強く、北海道ではスプリングエフェメラルと一緒に春先の庭を飾ってくれる。しかし、背の低い花で下向きに咲いて、加えて日陰を好むので目立たない存在である。4月の半ばに雪が降った時に、カメラを地面につけ、花が写るようにして撮影するのは少々厄介な作業であった。

雪ありて クリスマスの名 似合いたり

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恥らうか 見上げるアングル 花弁閉じ

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2009年04月18日

春先のカケス

  この鳥の写真を撮ってから野鳥図鑑を買ってきて何という鳥かと調べてみる。最初はモズかとも思ったけれど、モズは目の周りが黒く隈取されている。特徴ある羽(初列雨覆)や全体赤褐色がカケスと一致する。猛禽類の鳥や他の小鳥の鳴き声を真似する器用な鳥である。秋に樹洞や浅く掘った地面にドングリなどを隠す習性がある。虫類や爬虫類に加えてネズミなども食べるというから、食欲のすさまじい鳥である。そのうち飛び去って行ったけれど、背景の山には未だ雪が残っている。

図鑑見て モズと間違う カケスなり

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浅き春 カケスの彼方 残り雪

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琴似工業高等学校-札幌発寒十一条郵便局

 郵便局は高速道路の札樽自動車道の下を走る札幌新道が下手稲通と交差する近くにある。下手稲通を手稲方向に進むと、北海道札幌琴似高等学校がこの通に面してある。正式名称が長いので、「琴工(きんこう)」との呼称もある。1963年に最初の入学式を行い、現在の校舎は1997年に竣工している。校舎は塔のある特徴のある建物で、それが風景印に描かれている。校舎の横には細長い敷地の鉄興公園があり、公園の北西方向に函館本線が走り、線路近くに大きな商業施設がある。

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琴工(きんこう)は 技の若者 学びの舎(や)

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2009年04月17日

春先の「牧歌の像」

 JR札幌駅前にある「牧歌の像」と題された本郷新の群像の彫刻は、大通り公園の「泉」と並んで札幌のイメージと重なる彫刻になっている。両方の彫刻とも、裸婦かそれに近い像であるため、雪の季節には景観にはそぐわないもので意識的にあるいは無意識に無視される存在であるけれど、周囲に緑が戻ってくる季節には彫刻にも命が戻ってくるように感じられる。裸婦像に近づいてみると結構肉感的な像である。像の頭にハトが止まっていて、その目はこちらの動作を注意深く見ている。

見上げれば 乳房の尖り 高き春

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人見上げ ハト見下ろして 春の空

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手打ち蕎麦屋-やま賀

 テレビのグルメ番組を視ていたら、西区で一番人気の食べ物屋としてこの蕎麦屋が挙げられていた。店は西野・屯田通に面していて、自宅からそれほど遠くないところにあり、この蕎麦屋があることは知っていた。しかし、それほど評判の蕎麦屋とは知らなかった。駿河湾で獲れた桜エビの生きの良いものを取り寄せて天ぷらにし、手打ち蕎麦に添えるのが一押しのメニューと紹介されていた。手打ち蕎麦は細めで、たれにからませた蕎麦を桜エビと一緒に口にすると評判通りの味であった。

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一押しは 桜エビ天 せいろなり

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2009年04月16日

待雪草-スノードロップ

 スノードロップは別名待雪草とも呼ばれる。春先の花で、これから冬に向かう訳でもないので、雪を待つとは、どうしてこの花の名前になったのかいぶかしい。しかし、4月の半ばだというのに朝から雪で、スノードロップの周囲の地面が雪で覆われている。花の名前が雪を呼んだようにさえ思える。雪を「招待」する熟語のもう一方の漢字を当てて、「招雪草」の方が合っていそうである。花は下向きに咲いていて、花の下の雪の粒が、この花から落ちて散らばった種のようにも見える。

花の名で 雪を呼びたり 待雪草

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待雪草 種の落ちたか 雪の粒

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身近な都市秘境を歩こう講座2回目

 4月15日(水)の標記講座は豊平橋近くのテーマで歩きました。まず36号線沿いの豊平橋の傍の中央区側にある「札幌開祖吉田茂八碑」を見ました。さらに、豊平橋を渡った豊平区側にある「札幌開祖志村鐡一碑」の見学です。碑に残る両者とも、豊平川に橋がなく、渡り舟で豊平川を行き来していた頃の渡し守でした。

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 豊平橋の近くに中央区の勤労青少年ホームのLet's中央の施設があり、その建物の中に遠友夜学校記念室があります。新渡戸稲造とメアリー夫人が始めた夜学校で、札幌農学校や北大の教官や学生達が、働く若者に教えていました。その夜学校に関する史料や写真が展示されています。貴重な史料もあり、教育におけるボランティア活動の原点を見ることができる施設ですが、認知度は高くないようで、ここを訪れる市民や観光客は多くはないのでは、と思われます。

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 千歳鶴のブランドで知られる日本清酒の工場の傍に販売所も兼ねた「酒ミュージアム」があり、工場とミュージアムを見学しました。実際の酒造りは冬季に行われて、現在は職人の居ない工場内の見学です。洗米、蒸米、麹つくり、もろみの発酵、熟成、もろみ絞り等の工程で利用される装置等を見学しました。

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 清酒造りの仕込みには豊平川の伏流水をくみ上げて用いています。その仕込み水が酒ミュージアムで試飲でき、参加者はどんな味の水か飲んでいました。

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 杜氏津村氏の驚くべき細かな文字で記録されて日誌などをみました。ビデオで清酒造りの知識を仕入れ、普段飲んでいる日本酒に関する認識を新たにすることができたはずです。

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 最後は売店での土産品の買物をして散会です。私は最近人気の甘酒キャンデーを一袋購入しました。


 

2009年04月15日

春の朝日の花診断

 家の中に朝日が射し込んでくる時間が日ごとに早まり、その光も強まってきているようで、春の進行が視覚的に感じられる。白いランの花も輝く朝日で、赤みが差して見える。朝日の中で健康診断を受けて、血色がよいと診断されているかのようである。花弁を朝日に透かし、花の内部の透視診断である。透視画像が鮮明になるように、朝日を捉える位置を微調整して写真を撮る。何かレントゲン技師の所作を真似しているような気にもなる。この時ランの花は健康診断の受診者となる。

血色の 良きが如くに 赤み差し

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透視する 朝日の位置の 微調整

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クロッカス

 寒さに強い花で、雪が解けると待ち構えていたように咲き出す。球根の花であるけれど、球根を移し換えた覚えもないのに、庭にどんどん広がって咲いて、春先の庭はこの花の天下である。色も白、紫、橙と文字通り色々で、目を楽しませてくれる。花弁だけの花に見えるほどで、葉の部分が申し訳程度にある。咲き出すと観賞に値する分、花の時期が過ぎるとだらりと地にへたり込んでしまうところが興ざめである。秋に咲くサフランとの対照で春サフラン、花サフランの別名がある。

咲き競争 春一番の 入賞者

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春の色 誇示して庭で 展示会

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札幌飛行場跡-札幌北二十三条郵便局

 北大の北キャンパスのさらに北側に旧北海タイムス社の飛行場があった。1926(大正15)年から使用し、1933(昭和8)年逓信省が施設を広げ、1945年に終戦とともに閉鎖された。宮の森・北24条通に沿って、西8丁目の歩道に札幌飛行場正門跡があり、門柱の一方に、「札幌飛行場」の横書き文字のプレートがはめ込まれている。門と並んで、坂坦道作の「風雪」碑があり、プロペラにパイロットの顔の像がある。碑の前の歩道部分には、風景印にも描かれた複葉機の絵がある。

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複葉機 路上にありて 機場跡

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2009年04月14日

カタクリの花

 庭の雪が解けたと思っていると、もうカタクリのつぼみが枯葉の間から現れている。花だからつがいということはないのだろうけれど、二株で頑張って冬を越し、雪解けを待つのももどかしく地面から顔を出した様子である。カタクリはスプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つに数えられる山野草で、花びらが開くと確かに羽衣を身にまとった妖精の趣である。株が増えていく様子もなく、消えてしまうのではないかとの心配をよそに、毎年春一番の庭の花で咲き出すとほっとする。

顔見せた 春エフェメラル つがいなり

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羽衣を 春妖精が 身にまとい

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屯田開拓顕彰広場の馬魂之像

 北区屯田地区を走る道道札幌北広島環状線に面してこの広場がある。ここは屯田兵第一大隊第四中隊本部跡地で、ここに屯田兵とその家族が入植したのは1889(明治22)年である。広場には屯田開基100年を記念して「屯田兵顕彰之像」と「馬魂之像」が建立されている。開拓時代の開墾の動力は馬に頼らざるを得ず、馬の存在は現代では想像できないくらい大きなものがあった。ブロンズの馬はその存在感を示していて、馬の向こうに屯田兵のブロンズ像が天を指差して立っている。

馬魂像 屯田の夢 今にあり

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屯田の 兵と馬居て 顕彰碑

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広い手稲稲積公園-北海道稲積郵便局

 風景印を押してももらった郵便局は、手稲稲積公園の近くにある。この公園は約18haの面積の広い公園で、長方形を南北方向軸に対して45°傾けた配置になっている。テニスコート、野球場、多目的広場に加え巨大な「ていねプール」がある。プールの方は7,8月の学校の夏休み期間中にしか開かれなく、その他の期間中は閉鎖されている。風景印に描かれているテニスコートを公園に接してあるJR稲積公園駅の跨線橋の上から撮ってみる。春先でこの広い施設も閉鎖中であった。

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テニス人 待機中なり 浅き春

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2009年04月13日

スノードロップ

 スノードロップをそのまま訳せば「雪の雫(しずく)」とでもなるのだろうが、はて雪雫とは何なのか思い浮かばない。雨の雫なら、雨が葉などで受け止められて、さらに雫となって落ちるような状況に対応するのはわかるとしても、雪は雫になって落ちることは北海道では考えられない。春先一番で庭に咲く花で、寒い朝には霜柱と一緒になって花が咲いている。日を浴びて咲いているよりは、日陰にあった方が花の名前からして溶けてしまわないように思えてくる三花弁の花である。

雪消えて 雪雫花 霜柱

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日差し避け 隠れるように 三花弁

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札幌西インターチェンジ-札幌宮の沢西郵便局

 風景印の「札幌西インターチェンジ」は、札樽自動車道のインターチェンジを指している。このインターチェンジは、ここから高速道路に入る時は料金所を通らないのでゲートはなく、風景印のように道路が続いている。逆方向に進む場合や、ここで高速から出る時は料金所を通過する必要があり、その料金所が風景印に描かれている。高速道路は一般道路より高い場所にあり、周囲から料金所の写真を撮るのが難しい。雪捨て場の雪山に登って、どうにか料金所の写真を撮ってみた。

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枯木立 見通しきいて 料金所

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2009年04月12日

「中央創成小学校の跡」碑

 札幌市の市庁舎の前の歩道に沿って、少しばかりの空き地があり、小学校跡の記念碑が建っている。記念碑には二人の児童の顔のブロンズ像があって、制作したのは坂坦道である。中央創成小学校は現在の市庁舎の場所にあったのが、西創成小学校と統合して1965(昭和40)年には創成小学校になっている。都市の住民人口のドーナッツ化現象が進んで、中心部から児童の姿が消え、名門小学校も市庁舎に席を譲っている。碑には校歌が刻まれ、往時の記憶をかろうじて留めている。

名門校 高層庁舎に 席譲り

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児の顔が ここに校舎と 人に告げ

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爪句@札幌の四季

 今月末の出版を目指して、豆本「爪句@札幌の四季」の再校の段階に入っています。再校用カンプを春、夏、秋、冬の順番で、章の最初の部分のページを写真に撮ったものを載せておきます。ページ数は200ページを超え、定価はワンコイン(500円)です。さて売れるかどうか。

 豆本爪句集もこれで5巻目です。10巻ぐらい出版すると「爪句」の言葉も世間の認知の階段の数段を登ったことになるかと思っています。次に登る数段で、出版元の爪句結社「秘境」(語感から秘密結社の雰囲気で気に入っています)の同人を集めて(今のところ誰もいませんが、秘境巡りの参加者等に声を掛けて集める予定です)、豆本を出版する企画をあたためています。

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2009年04月11日

幌平橋-札幌中の島郵便局

この橋は、1927(昭和2)年、河合才一郎が私財を投じて架けた木造の橋に始まる。札幌と平岸の地区名から一字ずつ採って橋名となっている。その後1937(昭和12)年、1954(昭和29)年、1995年と架け替えられて現在の橋になっている。長さ160.6m、幅19mで、補強のため橋の上にさらにアーチ橋を取り付けていて、この部分の幅が加わる。夏の期間、このアーチ橋に登ることができ、ここからの眺めはすばらしい。橋の西側には姉妹都市ポートランド市の名が冠された広場がある。

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登り見る 橋上の橋 アーチ橋

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残雪の山道

 宮丘公園の山道に雪は残るものの、春の陽光は強まって、残雪が頑張っても陽の強さに力負けである。後数日もすれば、山道の陽の当たる部分から雪は消えてしまうだろう。朝日を背負って見ると、自分の影が長く伸び、ところどころ切れて残る雪をつないでいるかのようである。枯れ枝ばかりなのに、小鳥の姿が見え、鳴き声が聞こえる。これらの木に緑が戻ってくるのももう直ぐである。緑が戻ると同期するように、散歩する人、野鳥を撮る人、犬を連れて歩く人が目立つようになる。

陽光に 力負けして 残り雪

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長き影 残雪つなぎ 道に伸び

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梁田貞の楽聖碑と「どんぐりころころ」の楽譜碑

 資生館小学校(旧創成小学校)の角地に、この童謡の作曲をした梁田貞の楽聖碑と五線譜に音符と歌詞を刻んだ碑がある。作詞は青木存義(ながよし)で、「どんぐりころころ どんぐりこ」と記憶していた歌詞は「どんぶりこ」が正しく、長いこと間違って覚えていた。梁田は創成小学校、札幌中学校(現札幌南高)を卒業し、一時札幌農学校(現北大)などに在籍後、東京音楽学校(現東京芸術大学)で声楽を学び、後に作曲家になり、「城ケ島の雨」、「とんび」などを作曲している。

楽聖の 胸像のあり 母校角

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どんぐりの 歌詞誤記憶で 初老なり

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2009年04月10日

赤ゲラのドラミング

 頭上からけたたましく木を叩く音が聞こえる。アカゲラが木を突いている音である。これほどの周期の短い突き方なら、頭の動きは目にもとまらぬ速さなのではないだろうか。しかし、音はすれども姿は見えずで、小型の鳥で、薄曇の朝に黒ずんだ枯れ木に隠れたように止まっていてドラミング演奏をしているのをどうにかコンパクトデジカメで写真に収める。山道の階段で、多分アカゲラのものと思える羽が落ちている。アカゲラの特徴の赤い部分は毛の部分で、羽は白黒模様である。

ドラミング 隠れた奏者 枯れ梢

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山道に 鳥羽立てて 写真撮る

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牧歌の像-札幌駅パセオ郵便局

 札幌駅を区に分類すると中央区になるのか北区に入るのか。地図で見ると、南口にあるJRタワーと商業施設のステラプレス、デパートの大丸は中央区、プラットホームと線路部分は北区になっている。したがって、北口にあるこの郵便局は北区に分類される。しかし、風景印には南口の駅前広場にある本郷新の牧歌の像の笛を吹く牧童が描かれている。群像の彫刻で、娘たちも立っていて、札幌の玄関口で乗降客を迎えている。緑の季節には、これらの像は大都会の景観を引き立たせる。

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緑葉の 時季(とき)を招きて 笛を吹く

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2009年04月09日

中島公園内の山内壮夫の母子像

 中島公園には山内壮夫の作品が多く設置されている。その中の一つに「母と子の像」がある。石の像で、形が単純化されているけれど母子の雰囲気が感じられる作品である。母子のテーマでは、この像のように母親が子供を抱いて一体化したものと、母親と子供を別々のモデルとして扱い、手などでつなぐものに大別される。石の素材ということもあってか、この作品は親子の一体化の強い造形になって、親子のつながりが感じられる。雪を被っていても親子の情があたたかく感じられる。

母と子は 同じ物見て 視線先

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雪なれど 母と子の像 あたたかく

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開拓の歴史の道-北海道琴似駅前郵便局

 JR琴似駅の脇を南西から北東方向に走る道道は琴似駅を境に琴似停車場線と琴似停車場新琴似線と名称が分かれるのを、地図を見て知った。この通りは琴似・栄町通とも呼ばれ、琴似の繁華街部分は琴似本道が通称である。JR琴似駅近くで、この通りから少し脇道に入ったところにこの郵便局がある。風景印は琴似屯田兵村兵屋と国指定の史跡を示す碑である。琴似本通は「開拓の歴史の道」ということで、歩道に金属製のプレートが埋め込まれ、この街の開拓の由来を示している。

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開拓の 道具路上に 歴史道

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2009年04月08日

UHBスタジオ見学

 今日(4月8日)から、身近な秘境を歩こう、の講座が始まり、道新文化センターから歩いて行けるところを考え、サンプルプラザと北海道文化放送(UHB)のスタジオ見学です。私も含め総勢13名の団体で道新の社屋から歩いて行きました。
 サンプルプラザは新しいビジネスモデルの観点からの見学で、開店前に店長のS氏に説明してもらいました。約1年前の開店時に、この店の前の道路に、客の長蛇の列が出来ていたのを思いだします。

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 UHBは社長のS氏と顔見知りだったので、見学の件を頼み込み、同社のI氏に案内してもらいました。同局の人気番組「のりゆきのトークde北海道」の生放送をスタジオ内で見学です。
 ここでコマーシャルの放送を行っていた女性アナウンサーが私の顔を知っているようなのですが、私の方は覚えていない。後で廊下ですれちがったときOさんであると名乗られて思いだしました。以前にインタビューを受けた時のアナウンサーの方です。テレビ放送に出ている女性アナウンサーは皆さん美人で、美人だとかえってどの方も皆同じように見えてしまいます。
 放送をコントロールしている調整室などで、デジタル放送に関する説明を受けました。中継車も見せてもらい、1台7億円と聞くと、驚きです。

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 使用していないスタジオで記念撮影です。カメラを構えているのは案内役のI氏です。少なくとも私には勉強になった見学会でした。

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札幌ドーム-札幌羊ヶ丘通郵便局

 国道36号線沿いにあって、冬なら雪を被った小山かと錯覚しそうになるこのドームは豊平区にある。一方、国道36号線に並行して羊ヶ丘を貫いて走る羊ヶ丘通沿いにある郵便局は清田区にある。風景印には札幌ドームの建物と、屋外のサッカーステージが描かれている。ドームはプロ野球の野球場からプロサッカーの試合場に変身する時がある。この時、屋外で芝生を養生しているサッカーステージを、全体を圧搾空気で浮かしながら、取り付けられた車でドーム内に取り込んでいる。 

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ドーム壁 ステージ飲み込む 口を閉じ

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2009年04月07日

宮の森緑地遊歩道の母子像

 札幌彫刻美術館から宮の森緑地の遊歩道を通って北一条・宮の沢通に戻ることができる。当然その逆のルートで彫刻美術館に行くこともできる。本郷新がアトリエを構え、それが基になって彫刻美術館ができた経緯もあって、宮の森周辺には本郷新の彫刻が点在している。雪の残っている宮の森緑地の遊歩道を降りてくると、下の方に本郷新の母子像が見えてくる。像のところだけ雪が解けたようになっていて、「太陽の母子」の作品名のように、像が太陽光を集めているかのようである。

春音の 聞こえる緑地に 親子居り

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陽を浴びて 太陽の母子(ぼし) 雪解かし

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北栄中学校校舎-札幌北三十三条郵便局

 風景印に関しては公式に準じた紹介サイトがあり、風景印情報が提供されている。そのサイトに、風景印の絵柄は札幌市立北小学校と書かれている。そこで郵便局の近くの北小学校の写真を撮って風景印と比べてみると、写真の校舎とデザインが異なっている。一方、風便局の前には北栄中学校があり、こちらは四階建ての校舎で風景印と合っている。北栄中学校をデザインして北小学校と表記を誤ったか、北小学校をデザインするつもりで北栄中学校をモデルにしたか、どちらかだろう。

デザインの 学校これなり 写印合い

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北小学校

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北栄中学校(デザインの 学校これなり 写印合い)

2009年04月06日

フラッシュの有無で変わる裸婦像

 ホテル・ライフォート札幌での、ある表彰式に出席したとき、一階のロビーで小野健寿の「鏡の前」という作品が目に留まった。ホテルのロビーの照明は、写真を撮るとき室内照明に頼るか、あるいはフラッシュにするかの微妙な明るさであることが多い。室内の柔らかい光の中では、裸身はより生身の人間に近づいて見え、息をしているかのようである。フラッシュ撮影では裸身が驚いて、輝いているように見える。その分硬さが現れ、人工のものであることが強調されるともいえる。

柔光(にゅうこう)の 中で息する 裸身かな

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フラッシュに 驚く裸身が 輝身変(きしんへん)

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読書三昧

 土曜日のNHKテレビのブックレビューの番組で、スウェーデンを舞台にした小説「ミレニアム-ドラゴン・タトゥーの女」の翻訳本が出版されたとの紹介があった。面白そうなので、その日に街まで出て購入した。上下2巻でボリュームがあって、加えて推理小説で、外国人の登場人物が数多くて、読み始めてこれは最後まで辿り着くのかな、と思っていた。

 ところが、日曜日の夜中、起き上がると立ちくらみ状態になって、何か調子が悪い。朝の散歩も取り止めて横になっているのをいいことに、この分厚い本の一巻目を読み終える。

 何か殺人事件が密室状態の島で起こっているらしいのだが、それもそうなのかどうか分からない。物語の舞台のヴァンゲル家の家族史執筆の依頼を受けたジャーナリストが、この殺人事件らしい事件の謎解きを行うストリー展開である。「ミレニアム」とは主人公のジャーナリストの勤めている雑誌社の名前である。

 それと並行して性的暴行を受けたタトゥーのある若い女性がからんでくるのだけれど、この女性とジャーナリストの関係がどのように展開していくか、話の端緒だけで、本格的な話は下巻となる(らしい)。

 それにしても、本を読むだけで時間は確実に過ぎて、一日何もしないで終わってしまう。もったいない気持ちも沸いてくるのだが、世の中の本好き人間には、読書三昧は至福の時間だろうな、と推測している。

ランの花 読書三昧 推理本

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2009年04月05日

フレーム切手と風景印

 北区の新琴似地区の郵便局は同じデザインで局名だけを変えた風景印である。手抜きで味気ないとは思うけれど、折角郵便局まで出向いたからには、切手に押印してもらってくる。しかし、郵便局名だけ違うものでは芸がない。
 風景印が目的であるけれど、異なる切手にして、同じ風景印に変化をもたせようかと考える。切手もありきたりのものでは面白くない。ここは自前のフレーム切手にしてみようかと、割高なフレーム切手に風景印を押してもらう。
 そのようなものを二種類並べてみる。なかなかよろしいが、50円切手で済むところ、フレーム切手では120円切手に押印してもらうことになり、やはりこれは二の足を踏む。

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中村美彦の「無頼放談」放送

 本日(5日)はHBCの標題の放送があって、一部デジカメで撮影しながら視ました。ほくでん総合研究所でチョウザメの剥製を見ながらの取材の場面は、TVに映るとこんな具合かと改めて放送画面で確認です。

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 番組の進行役の中村美彦氏とマリモの栽培をしている部屋に入ったところです。案内役の研究所の津野氏は、マリモの取材ということになると担当者である関係上毎回撮影につき合わされ、ちょっと困惑しているのではなかろうかと思っています。

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 対談(放談)者の経歴の紹介の部分があって、30年前「北海道マイクロコンピュータ研究会」が活動していた頃のビデオが出てきたのには驚きました。画面に出て来た私も若くて、同一人物には見えません。

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 都市秘境本、爪句の豆本も紹介してもらって、本の売れ行きにつながるかと思うと、これはありがたかった。爪句の家元になんかもよかろう、といった話も紹介されていたので、爪句同人の作も集めた豆本作りも頭の中にあることはあるのですが、さてとうなりますか。

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 職業は都市秘境作家で紹介してもらい、気のむくままこの新職業で頑張ってみようかと思っています。GW後ぐらいに札幌の秘境本が出版予定で(書名が決まっていないので「あとがき」が書けずにいます)、この本の売れ具合で、都市秘境作家として生き残れるかどうか、と思ったりしています。

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 この無頼放談の続きがあり、放送日は4月19日(日)の朝に予定されています。

2009年04月04日

新川開基100年記念碑-札幌新川二条郵便局

 この記念碑は新川中央公園にある。公園のすぐ傍の札幌新川四条郵便局の風景印の絵柄はこの記念碑ではなく、天狗橋で、新川二条局は公園からかなり離れた高速の札樽自動車道の下の道路沿いにある。新川地区の開拓は1889(明治22)年頃から始まっていて、記念碑の方は1989年に建立されている。新川は湿地帯で水害も多く、人工の川「新川」を開削して水害に対処し、輸送を確保して開拓を進めた。記念碑には「不撓不屈」の文字が彫られていて、開拓民の精神を表している。

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記念碑に 不撓不屈の 文字を読み

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HBCテレビ放送

 昨年(2008年)の8月にHBCのHanaテレビ番組で、江別の秘境に関連して、ほくでん総合研究所のマリモの栽培が放送されました。この時の取材で同研究所からいただいたマリモが、相変わらずの姿で我が家の台所の出窓に置かれたカップの中で生きています。

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 明日(4月5日(日))の午前6:30~45のHBCテレビの「中村美彦の無頼放談」の番組で、ほくでん総合研究所で中村美彦氏と都市秘境や爪句のテーマで対談したものが放送予定です。取材されたものがどのように編集されて放送されるか、視るまで気がかりです。

 写真のマリモの入ったカップは3月に終了したeシルクロード大学の3期生に配った修了記念品で、修了者の名前入りのカップです。主宰者である私は毎回出席で皆勤なので(というよりも私が行かねば会が続かないところがあって)、自分用のものも修了記念で作らせています。

 受講者は無料で、札幌の主にIT業界のキーパーソンの講師の話が聞けて、出席率がよければ修了記念品ももらえるような勉強会を、予算なしで行なっていて、修了した出席者からお礼のコメントも届かない(というより反応が無い)状況では、この勉強会は続けていて意味があるのかな、と自問しています。まあ、自分が社会から置いてきぼりにならないように、自分のための勉強会であると考えると、それなりに続けている意味はあるのですが・・・

2009年04月03日

簾舞通行屋-札幌簾舞郵便局

 通行屋とは官営の旅館である。明治時代の前半、本願寺道路で札幌と定山渓の往来が盛んであった頃に重要な宿泊施設であったが、現在の国道36号線の元になった道路が開通してから定山渓経由で道南方面との往来が廃れ、交通屋の役目を終えている。その後は屋守の黒岩清五郎の住宅になっていて、現在は旧黒岩家住宅として保存され、無料で開放されている。屋内には通行屋の資料の他に、本願寺道路やかつて札幌と定山渓を結んでいた定山渓鉄道に関する資料等が展示されている。

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交通屋 徒歩(かち)の記憶が 車道(くるまみち)

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雪から緑に変わる彫刻美術館の庭

 3月も終わろうとしているのに、宮の森の山に近い本郷新記念札幌彫刻美術館の庭は雪で覆われている。作品名「ライラック像のトルソー」は立ち姿なので、雪があってもその立ち姿を眺めることができる。しかし、庭にある高さの低い像は雪の中に埋まっている。屈まっている裸婦像は上半身しか見えないので何をしている状態かは雪が邪魔して見ることができない。雪がすっかり解けると作品名が現れ、それは「砂」とある。砂いじりをしている裸婦のイメージを像にしたのだろうか。

何をする 裸婦の屈みて 雪の中

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芝草で 砂をいじるか 浅き春

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屯田開拓顕彰広場-札幌屯田七条郵便局

 風景印に「屯田開拓顕彰広場」の文字がかろうじて読める。屯田七条郵便局が面している道道札幌北広島環状線で、郵便局の隣にこの広場がある。広場は屯田兵第一大隊第四中隊本部跡で、近くに江南神社がある。この地に屯田兵とその家族が入植したのは1889(明治22)年であり、屯田開基100年を記念して「屯田兵顕彰之像」が1988年建立されている。その屯田兵の像が風景印に描かれている。広場にはその他の碑と共に馬魂之像の開拓時代の馬を顕彰するブロンズ像がある。

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屯田の 訓練広場 顕彰碑

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2009年04月02日

駅舎ビル前の石の造形

 JR札幌駅南口のところに石が三つ置かれている。南口といっても人の流れのある出入り口ではなく、注意して見ないと見落としてしまう造形である。金井聡和の「花降る石」と題された作品で、作品名の通り磨かれた石の表面に花びらの加工が施されている。どのような処理をするとこのような石の表面になるのだろうか。石は喫茶店に面して置かれていて、見慣れたスターバックスの看板が目につくけれど、店内の客がコーヒーを飲みながら石の彫刻に目をやることはなさそうである。

表面に 花降って見え 石三つ

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コーヒーを 飲む客は見ず 花の石

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生き伸びた胡蝶蘭

 祝い事で頂いた花はその場で終わり、という考え方が鉢植えの花にも及んで、鉢植えの花も咲き終われば枯らしてしまっているのが常である。しかし、鉢植えの花を買って長持ちさせている家人には、花の推定値段を考えるとこのまま枯らせてはもったいないと思ったか、緑葉しかない鉢にせっせと水をやっていた甲斐があって、一年後も生き延びて花をつけている。形は最初の姿を想像できないほどであるけれど、花自体は紛れも無く胡蝶蘭で、窓外にある残雪よりは白く見える。

祝い花 一年生きて 開花なり

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窓外の 残雪よりも 白きラン

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あいの里竣工記念碑-あいの里郵便局

 あいの里は、北海道教育大学札幌分校の移転に合わせ、茨戸川に沿った地を開発し、学園都市としている。この学園都市の竣工記念として1990年設置された鉄製のモニュメントが風景印に描かれている。制作者は札幌の彫刻家國松明日香で、モニュメントはあいの里教育大駅前にある。あいの里郵便局もこの駅前広場に接してある。なお、あいの里の名称は、かつてこの辺りで藍(あい)の栽培が行われ、「あい」に愛の文字を重ねて付けられたものであり、鉄製ではイメージが重ならない。

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鉄製で 「あい」のイメージ 重ならず

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2009年04月01日

札幌村郷土記念館庭の大友亀太郎坐像

 札幌村郷土記念館庭には松田与一制作の大友亀太郎のブロンズ像がある。元々大通を横切る創成川の岸にあったもので、創成川通の工事のため、亀太郎の役宅のあったこの場所に移転された。札幌村郷土記念館には亀太郎や大友堀に関する史料がある。その他、この地で玉葱栽培が盛んに行われていたので、玉葱記念碑が庭にあり、館内には玉葱生産に関する資料がある。札幌村の名前があるように、幕府による札幌開拓の中心に位置していて、札幌村道路元標も館内に保管されている。

役宅に 一時戻りて 亀太郎

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亀太郎 見たことありや 初雪草

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ふきのとう

 四月に入った日に山道の散歩を開始である。陽は暖かく感じられるけれど大地にはまだ冬の名残があり、霜柱を踏んでところどころ固まった残り雪の上を歩いてみる。土肌が出た山の斜面に、春一番で芽を出してくるのは毎年ふきのとうである。ふきのとうは花をブーケにまとめたような形でそこここに咲いている。海岸で波が引いていくと、砂浜に貝殻が現れてくるように、雪の波が山肌から後退していくと、ふきのとうが現れてくる。ふきのとうが出てくれば本格的春はすぐそこにある。

ふきのとう 春一番の ブーケなり

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雪の波 引いた土浜 ふきのとう

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厚別区のシンボルマーク-北海道厚別上野幌郵便局

 風景印には厚別公園の陸上競技場と野幌森林公園の北海道百年記念塔が描かれている。これらの建造物の背景のデザインは厚別区のシンボルマークで、厚別区に入る道路の標識にも描かれている。マーク全体がatsubetsuの頭文字「a」の形で、左側は厚別区の形と区を流れる二本の川を、右側の鳥は飛躍を表している。ただし、区の鳥は指定されていない。厚別川は厚別の名前がついているけれど、大部分は白石区を流れていて、厚別区を主に流れる川は野津幌川や小野津幌川がある。

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厚別は 流れる川に 飛躍鳥

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