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2015年07月26日

曇り空の下の客の居ない空のガーデン

 札幌エスタの11階屋上に「空のガーデン」がオープンしたのは2011年の9月である。この庭の設計を手掛けたのはガーデンデザイナーの上野砂由紀さんである。現在開催されている「北海道ガーデンショー2015大雪」をプロデュースしている。余り足を運んだことのない空のガーデンを訪れてみると、開園早々だったせいか客は見当たらず、パノラマ写真を撮るのには好都合であった。國松明日香氏の「テルミヌスの風」の彫刻がある。サンジャクバーベナが目についたのでこれを撮ってみる。

空庭園 客は空(から)なり 曇り空


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(パノラマ写真)

風吹かず サンジャクバーベナ くすむ景

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2014年08月04日

黒岳登山道で見る招き岩とチシマキンバイ

 黒岳の頂上に近づくと登山道から招き岩と呼ばれる切り立った岩が目に入る。この岩も入れて登山道に咲く花々をパノラマ写真に撮ってみる。時間をかけて撮るパノラマ写真には、登ってきて通過していく登山者の姿がある。黄色の大柄なチシマキンバイソウ、赤紫色のハクサンチドリ、白色のハクサンボウフ、アザミもパノラマ写真に写っている。個々の花は別のカメラで撮っておく。招き岩を背景にチシマキンバイを撮ってみるけれど、露出不足の淡い写真となる。(2014.8.2)

登山者の 通り過ぎ行き 花を撮り


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淡き景 チシマキンバイ 招き岩
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2014年07月11日

アポイ岳固有種のブランドの花アポイハハコ

 地名のついた固有種となればそれが育つ場所のブランド植物である。アポイハハコはアポイ岳の固有種と言われている。ハハコグサは漢字名では母子草で、御形の別名があり春の七草の一つである。アポイハハコは白い花で葉や茎に綿毛が密生している。タカネヤハズハハコと同じとも言われているけれど、アポイ岳の固有種のブランドを背負った種とも紹介されている。植物を専門にしているのではないので、そこら辺には目を瞑り、岩場に咲くこの花をアポイ岳固有種として眺める。

ブランドの アポイ固有種 ハハコグサ

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花を見て どこが母子か 不明なり

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2014年07月10日

北国を感じさせるチシマフウロ

 園芸種のフウロソウは良く見かける花で、自宅の庭にも咲いている。野原で見かけるゲンノショウコも同じフウロソウ科の花である。チシマフウロは高山に自生する花ということで評価を得ていて、登山時に観賞されたり撮影の対象になったりする。アポイ岳でも見ることのできる花で、一輪で咲いていても花の青紫色で見つけ出すことができる。霧の中でこの花を見つけると、霧に加えて花の色の寒色系、チシマの語感が重なって夏に入っているとはいえ、北国を感じさせる花である。

咲き残る 花一輪の フウロソウ

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寒色と チシマの語感 北の花

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2014年07月09日

群落が縮小しているアポイ岳のシャクナゲ

 アポイ岳は岩場にでるまで森林の中を登山道が続く。森林の登山道は、以前はシャクナゲの群落を横切っていたけれど、最近は群落が縮小していると同行の登山経験者から聞く。ここのシャクナゲはハクサンシャクナゲかその変種のエゾシャクナゲであるらしいけれど、両者の区別はつかない。岩場に出てからハイマツが茂る中にも丈の低いシャクナゲが散見できる。真っ白ものから、すこしピンクがかったものもある。シャクナゲの咲いているところが、霧の中で明るくなっている。

シャクナゲの 少なくなりて アポイ岳

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白き花 周囲明るく 霧の山

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区別のつかないエゾコウゾリナとエゾタカネニガナ

 登山の第一の目的が頂上まで辿り着くことにあると、途中で目にする高山植物は取りあえず写真を撮っておいて、後で花の名前を調べようとする。しかし、似たような花であれば写真で同定するのが難しい。その場で花の特徴などを調べておくべきではあるけれど、前に足を運ぶ事が優先で、現場での観察が抜け落ちる。エゾタカネニガナとエゾコウゾリナは数枚の写真だけからは素人目には判別が難しい。ネットの画像や花図鑑を参考に両者を区別してみるが、当然ながら自信はない。

花びらが 霧で湿りて コウゾリナ

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自信無く タカネニガナと 定めたり

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2014年07月08日

アポイキンバイに似たキンロバイ

 アポイ岳に登ったからにはアポイの名が冠された花を撮ってみたい。黄色い花が咲いていて、その場で口から出た花名はアポイキンバイである。しかし、帰宅後気になって調べてみるとキンロバイ(金露梅)のようである。登山は6月下旬で、アポイキンバイは5月が花期ということで、アポイキンバイではなさそうである。キジムシロも似たような黄色の花であるけれど、こちらは葉がかなり変わっているので見分けがつき易い。花も似たようなものがあって、調べ出すと時間がかかる。

期待する アポイ名付かず キンロバイ

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キンロバイ 登山者倣い 岩登り

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霧の中のアポイアズマギク

 アポイ岳登山では荷物をなるべく軽くしたかったので、花撮影用のマクロレンズ等は持たず、200 mmの望遠レンズとパノラマ写真撮影の魚眼レンズの2本だけで撮影を済まそうとした。望遠レンズのため、花にあまり寄って撮影できず、生憎の霧ですこし霞んだ花の写真となる。アポイアズマギクが岩の傍に咲いている。消滅を危惧して地元住民団体が苗を育てて山に戻している花の一種である。家茎が長く伸びて先に花が開いているものもあり、岩場ではいかにも高山植物の趣がある。

山名付く 霧に霞んだ アズマギク

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茎伸ばし ここ高山と 高さ誇示

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2011年08月03日

散歩道に沿った家にある像と花

 普通の住宅でも、大邸宅に置かれているような人物像を配置し、周囲に花の植え込みを行って、洒落た感じを出している家がある。白い水汲み乙女の像があり、白壁に青いクレマチスの花が蔓を這わせている。像と花を同じ画面に取り込んでくるカメラアングルが難しい。それでもなんとか両者を同一画面に収めてみる。低い石塀のところにアジサイが咲いていて、若い娘の像も見える。アジサイにフォーカスを合わせて撮ってみる。アジサイは夏の花で、青や赤紫の色の変化に見とれる。

乙女像 背丈並びて クレマチス

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アジサイが 色を加えて 白き像

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2011年04月22日

札幌市庁舎前のエゾムラサキツツジ

 札幌市庁舎の建物の前に隠されたように小さな庭園がある。市庁舎の前は大通公園なので、公園を散策する人が居ても、この庭園まで足を運ぶ人はいない。早春にこの庭園にツツジの蕾を見かけた。標識があってエゾムラサキツツジと記されている。分布が北海道~千島~中国北部と書かれているので、寒さに強いツツジなのだろう。蕾の色は紫がかった赤色である。ツツジの向こうに庭園の池が見えている。札幌市内はこれからツツジの季節で、あちらこちらに赤い塊になって目に入る。

この色が ツツジの名なり 蕾花

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枝隙間 池見えるなり ツツジ花

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札幌市庁舎前のエゾムラサキツツジ

 札幌市庁舎の建物の前に隠されたように小さな庭園がある。市庁舎の前は大通公園なので、公園を散策する人が居ても、この庭園まで足を運ぶ人はいない。早春にこの庭園にツツジの蕾を見かけた。標識があってエゾムラサキツツジと記されている。分布が北海道~千島~中国北部と書かれているので、寒さに強いツツジなのだろう。蕾の色は紫がかった赤色である。ツツジの向こうに庭園の池が見えている。札幌市内はこれからツツジの季節で、あちらこちらに赤い塊になって目に入る。

この色が ツツジの名なり 蕾花

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枝隙間 池見えるなり ツツジ花

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札幌時計台の庭のエゾエンゴサク

 札幌時計台の横の通路に沿って、申し訳程度の庭がある。何気なく庭を覗き込むとエゾエンゴサクの看板があり、その下に花をつけた一株がある。看板が無ければ見落としてしまいそうである。通常は山野にあるスプリングエフェメラルが、大都会の真ん中に姿を現したといったところである。観光客は時計台に目を奪われ、足元にある小さな花には気が付かないようである。この狭い庭にキバナノアマナやエンレイソウも咲き出してくる。花と共に、札幌の春の観光の始まりである。

足元に エゾエンゴサク 時計台

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実物は 看板に負け 株一つ

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2010年11月05日

ポインセチアと巨大クリスマスツリー

 毎年11月に入るとクリスマス商戦がスタートで、サッポロファクトリーのアトリウムにトドマツの巨大クリスマスツリーが飾られる。この時季、広い店内を飾る花は観葉植物のポインセチアで、赤い葉に白い葉を交えて、年末に向けての華やぎを演出している。祝日の文化の日は、このクリスマスツリーの点灯式が行われる。点灯式を見るために集まった大勢の客が見守る中で、3万5千個の電飾の花が咲き、光の変化を楽しめる。この時ばかりは、華やかなポインセチアも影が薄くなる。

電飾花 生花に勝り 文化の日

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赤き葉が 花園演出 アトリウム

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2010年11月03日

晩秋の朝日の中のキンシバイ(金糸梅)

 キンシバイは、秋が深まって初雪を見る頃でも、葉は青々としていて、黄色の花が数輪枝に残っている。花の散った後の実も見えている。朝日とキンシバイを組み合わせた写真を、どのようにして撮ろうかと考えていた。太陽の方向の角度では、日光が近くの家で遮られる。しかし、この家は東と西の窓にカーテンを下ろしていないようで、時刻と角度を調整すると、窓を通過した朝日が、キンシバイの咲いているところまで到達する。窓に輝く太陽とキンシバイが同じ写真に収まった。

窓抜けた 朝日光らす 金糸梅

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初雪に 朝日と木花 収まりて

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2010年11月01日

菊まつりと書店の爪句豆本

 恒例の「さっぽろ菊まつり」が札幌地下街のポールタウン、オーロラタウン、地下鉄大通駅のコンコースで始まった。その初日(10月31日)に写真を撮りに地下街に出向いてみる。地下街の通路に並べられた、丹精の込められた各種の仕立ての菊花の集団を、カメラに収める。ただ花の写真を撮るだけでは芸がないかと、紀伊国屋書店オーロラタウン店に陳列されていた自著の「爪句@思い出の都市秘境」を、幾冊か表紙が見えるように棚の上に並べ、菊の花と一緒に写真を撮ってみた。

我が本を 棚に並べる 菊祭り

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地下街で 菊花と豆本 並べ撮り

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2010年10月29日

雪の中の雪印種苗園芸センターバラ見本園

 厚別区の国道274号沿いにこの園芸センターがある。初雪から本格的降雪となった10月の終わりに、バラは期待できないと思いながら、同センターのバラ園を訪れてみる。予想通り、バラ園は雪で覆われている。しかし、ツルバラのアーチのところに、バラが咲き残っている。バラは寒さに強い花のようである。雪原をバックにして、バラの赤さが冴え、造花と見間違うほどである。花の時期に百花繚乱のバラは見事なのだろが、初雪に咲き残っているバラもまた見応えのあるものである。

初雪の 覆い残して バラの花

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雪原に これ造花かと バラの花

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2010年10月09日

日の出時に大木となるウド

 日の出の写真を撮るのは時間との勝負みたいなところがある。日の出は数分で終わり、日の出時の空の光の変化も日の出の前後のわずかな時間内で終わる。大きく育ったウドの彼方の空に陽が顔を出してくる。ウドの花と実の小さな球が集まった塊がシルエットになっている。シルエットのウドの近くに比べるものもないので、ウドの大木の表現のように、大きな木にも見えてくる。朝日のカメラへの取り込み方を調整してみると、ウドが輝いて、まるで氷りついた木のようでもある。

日の出時 ウドの花実は 影絵の木

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朝日浴び 白く輝き 氷の木

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2010年10月02日

朝日の中でコスモスが演じる舞台

 日の出の太陽とコスモスを重ねて撮ろうと試みる。目には、近くのコスモスの大きさぐらいにしか見えない太陽でも、強烈な光の塊である。この光をまともにカメラに取り込むと、明暗の差がつき過ぎて、朝でも周囲は闇となる。コスモスの花弁を光の遮光幕にして、花弁も太陽の光も同時に表現してみようとする。花弁が太陽による影絵のように映る。朝日とコスモスの作り出す、束の間の光のドラマの開始である。重なったコスモスは、朝日の中で演じている二人の主役のようである。

コスモスが 影絵を見せて 朝ドラマ

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ライト浴び 主役二人の 舞台なり

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2010年09月29日

日の出時のコスモスと虹

 今朝(9月29日)の虹です。

 日の出時に天気雨が降っている。朝日と反対側の空には、きれいな半円形の虹が現れている。虹だけ撮るのも芸がないと、近くで目のつくコスモスの花を入れて画面構成をするのだが、虹もコスモスもと欲張る写真を撮るほどには、レンズの用意も腕も無い。コスモスは花びらに雨滴をつけて、目覚めたように咲いている。虹はコスモスの花の背後の空に架かっていて、仏像の光背とでも表現できそうである。9月も終わりになれば、コスモスの背丈も伸び、秋も本格的になってくる。

コスモスが 虹と張り合う 目覚め時

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花仏 光背虹が 西の空

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2010年09月26日

万計沼の滝を見るノブキ(野蕗)の花

 空沼岳の万計沼から湖水が流れ出していて、滝になっている。小さな滝であるけれど、登山道を登って来て、この滝に出会うと一息つく。足を止めて写真を撮ると、足元にノブキ(野蕗)の花が咲いている。ノブキは名前の蕗の通り、春先に見かける蕗と似た葉を持っている。雄花を中に、周辺に雌花があり、いずれも小さいけれど清楚な感じの花である。雌花の方は、花が終われば棍棒状の実に変化する。滝の写真と、小さな白い花のノブキの両方を主役にした写真を撮るのは難しい。

登り来て 滝撮る足元 ノブキ花

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ノブキ花 雄花を囲む 雌花かな

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2010年09月22日

大通公園のバラと若い女の像

大通公園の西12丁目はバラの庭園になっており、バラの花に囲まれて、佐藤忠良の「若い女の像」のブロンズ像がある。この彫刻とバラの花を組み合わせた写真を撮ってみるのだが、なかなか満足の行く構図にならない。柔らかいバラの花と、硬い素材の彫刻を同じ画面に並べるので、バラにフォーカスを合わせて、彫刻をぼかして硬さを和らげてみる。バラを主体にして、彫刻は横からや後ろから撮って、彫刻の存在がバラを圧倒しないようにして、まずバラに目が行く構図を試みた。

バラの見る ブロンズ女 陽に光り

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東向く 後姿を バラが追い

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2010年09月21日

日の出とバラの花

 朝、太陽が顔を出す場所がどんどん北の方向にずれてくる。そのずれに合わせるように、朝の気温も低くなってくる。日の出が遅くなるにつれて、庭のバラの花も勢いがなくなってくる。バラの花が元気なうちに、朝の太陽とバラの花を同じ画面に並べて写真を撮ってみようとする。しかし、朝日の明るさと、陽の陰になるバラの花を同時に写すのが難しい。朝日と花の明るさ調整の試行錯誤の時間のうちに、太陽は早々と高度を上げて、朝の柔らかい光から強烈な光へと変化している。

陽と花を 撮るタイミング 難事なり

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朝焼けは 花にも映じ バラ赤き

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三角山のアキノキリンソウ

 敬老の日に三角山に登ってみる。この山の標高は311mで、登山というより遊歩道のウォーキングといった感じである。山頂への道々、登山道の周囲を見回すけれど、目に止まる花はあまりない。それでも、アキノキリンソウが目に付く。キク科の花で、山野草ながら、キクの季節に合わせて咲いている。花茎に、重なってこぼれるように咲いているものもあれば、まばらなものもある。祝日と重なり、手軽なコースのこの山に登山者が次々とやって来て、この花の傍を通過して行く。

敬老日 易しき山に 歩を進め

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登山道 アキノキリンソウ こぼれ咲き

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2010年09月20日

朝日の中の紅白のガウラ

 ブログに投稿した紅白のガウラに関して、ガウラは紅色のものが白に変わっていくのではないかとの問い合わせがあった。ガウラは紅白の色違いがあり、最初から色が定まっている点を確認するため、朝日の中で紅白のガウラの写真を撮ってみる。白のガウラと朝日を同じ画面に写し取ろうとするのだが、なかなか難しい。赤いガウラは青空をバックにして撮ってみる。朝日の中ではガウラの花の赤さが増して見える。季節は晩夏から初秋に入っており、朝の気温の低下が肌で感じられる。

朝の陽に 白きガウラが 目覚めおり

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朝日から 赤色もらい ガウラ花

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2010年09月18日

朝日の中の百日草とトンボ

 ダリア咲きの百日草は、朝日を反射して輝く花の筆頭にくるのではなかろうか。特に色が赤いと、朝日の赤さを倍加させる感じで、地上に落ちた陽の欠片のようである。秋の到来はトンボの姿がそこここにあるので確認できる。百日草にトンボが止まっているのを撮ってみる。トンボの球形の複眼が光っていて、朝日を反射しているようである。トンボの目には、遠くの天空にある輝く太陽と、目の前にある百日草の赤い塊がどのように写っているのか、トンボならぬ身ではわからない。

朝の陽の 欠片(かけら)の落ちて 百日草

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陽を写す 百日草に トンボの目

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2010年09月17日

百合が原公園のコスモス

 コスモスの花を見にゆくだけなら、少々の風なら気にならない。しかし、コスモスの写真を撮る目的があると、風は邪魔である。細長い茎の上に大柄の花を付けるコスモスが、少しの風でも揺れるためである。百合が原公園に花の写真を撮りに出向いた日は風が強く、風でコスモスが揺れている。こんな日にコスモスに近づいた写真は難しく、離れたところから風に波打つ一団のコスモスの写真を撮ってみる。キバナコスモスも咲いていて、その向こうに遊び場の遊具が顔を出している。

風吹けば 捩る身を見せ 秋桜

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陽に映えて キバナコスモス 百合が原

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2010年09月16日

朝の林に光るネットの飾り

 宮丘公園の林の中に伸びる遊歩道に、白く光るものがある。遠目には光の花が咲いているように見える。何かと近づいてみると、セイタカアワダチソウかオオアワダチソウに蜘蛛の巣が架けられていて、これが朝日に光っている。残暑も去った晩夏の林は、葉の茂りで朝日が届かない薄暗い木陰が広がり、そこに蜘蛛の巣の白いネットは、効果的な林の飾りである。もう一ヶ月もすれば、この林は紅葉に包まれ、落ち葉が遊歩道を埋めつくすことになるのだが、その前兆は未だである。

林道 光る花見え 晩夏朝

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陽に光る 蜘蛛の架けたる 白ネット

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サンジャックバーベナと赤トンボ

 滝野すずらん公園のカントリーガーデンのコスモス畑を見にいった時に、芝生に植込みがあって、花茎の先に集団で小さな花が咲いている。花の標札を見ると、サンジャックバーベナの名前がある。この花はヤナギハナガサの和名があり、花壇で時折見かける園芸品種である。秋の使者のように赤トンボが飛び交っていて、花の上に止まっているものもいる。トンボは別々の花に違った足を伸ばして器用に止まっている。赤トンボの尾の赤さが、一部花の色に移ったみたいに思えてくる。

身の固定 多足の妙技 赤トンボ

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赤トンボ 花も合わせて 秋の色

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2010年09月14日

滝野すずらん丘陵公園のコスモス畑

 某市公式サイトのブログの原稿を頼まれたので、滝野すずらん丘陵公園に出向いてみる。ちょうどコスモスフェスタの開催中で、カントリーガーデンの花畑は種々のコスモスで埋め尽くされている。30種類、100万本の宣伝文句だけあって、晴れ渡った秋の青空の下、丘陵一面に広がるコスモス畑は見事である。レモン色のレモンブライト、橙色のブライトライト、色も香りもチョコレートそっくりなチョコレートコスモスなどを相手に、仕事半分、遊び半分の写真撮影に興じる。

青空に 押し花貼りて 秋桜

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秋桜 百万本の 仲間咲き

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銭函天狗岳のアキノキリンソウ

 山の名前には天狗岳や天狗山というのが多い。札幌近郊には、銭函の天狗岳の他に定山渓の小天狗岳、天狗山、小樽市にも観光地の天狗山がある。天狗の棲むような山の意味合いでの命名なのだろう。天狗ならぬ人間が、銭函天狗岳の岩場を登るロッククライミングが行われる山でもあり、頂上付近では切り立った崖を目にする。崖の手前の登山道にアキノキリンソウが咲いている。キク科のこの花は長く伸びた茎に多くの花をつけ、花全体が目に留まるけれど、個々の花も見応えがある。

天狗道 崖を見上げて 麒麟草

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愛で撮るや 菊科の花の 登山道

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2010年09月13日

写真に撮り易いヒャクニチソウ

 花の写真に撮る場合、小さな花や花茎が細長く微風でも揺れ動く花を撮るのが難しい。その点、百日草は頭上花が比較的大きく、茎が太い分風に対して安定していて、フォーカスが合わせ易い。そこで、カメラやレンズの機能を試してみるには格好の被写体で、何枚も採ってみる。百日草の名前が示すように、長い間咲いていることもあって、この点でも便利である。天気が悪くて日を改めての撮影でも、風雨で散ってしまう花とは異なり、同じ花が咲いているという安心感があってよい。

太き茎 花の揺れ止め 写真用

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焦点の 合わせ易くて 百日草

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2010年09月09日

朝日の中のコスモス

 9月の上旬も過ぎようとすると、北海道の朝はひんやりとした大気の中にある。この季節に一番合う花はコスモスである。外来種の花なのに、日本の風土、それも北の土地の土着の花の雰囲気である。秋桜の別名もあり、桜の形容にしては大柄な花が、長く伸びた茎の先で微風にも揺れている。一日の時間帯でいえば、陽射しが未だ強くない朝か、陽の光が弱まる夕方がこの花の写真を撮るのに適している。朝日の陽の境目にあって、光の強弱によって、感じを変える花の姿を撮ってみる。

朝露を 花が抱えて 9月なり

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朝日浴び 色の強めて 秋桜

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2010年09月08日

恵庭駅前草地のフクロナデシコ

 札幌駅と新千歳空港駅を結ぶ快速列車の停まる駅に恵庭駅がある。この路線を何度も行き来していても、恵庭駅に降りる機会もない。特に目的も無かったけれど、降りて駅の近くを歩いてみる。駅舎の東口に出ると花壇があって、ベゴニア等の定番の花が並んでいる。その横の草地にフクロナデシコの花が雑草然として咲いている。名前の通り袋の先に花弁がある。花壇に整然と並べられている花は、環境整備の看板を背負って咲いているけれど、草地の花は自然の中の園芸の趣がある。

袋花 草地園芸 恵庭駅

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横向きで フクロナデシコ ジェット噴射

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2010年09月07日

線路にホソバウンランの咲く鹿ノ谷駅

 石勝線の支線の終点の夕張駅の一つ手前の駅が鹿ノ谷駅となる。鹿が多かったのでこの地名となる。現在は無人駅であるけれど、かつては石炭運搬の専用列車も走り、賑わった駅である。その名残が構内の線路跡や無人駅にしては大きな駅舎に残っている。線路にホソバウンラン(細葉海蘭)が咲いている。この花は、距が下に来るような向きで花の内を覗かせないように咲いていている。夕張駅で降り返してくるワンマン列車を待つ間、線路に降りてこの形の複雑な花を撮ってみる。

ウンランが 線路に咲いて 鹿ノ谷

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ウンランの 蕊(しべ)はいずこか 蘭似花

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2010年09月06日

ヒマワリの店子花

 ヒマワリの花は茎の先端に頭状花が一つ(花そのものは多数かたまってあるけれど)咲くものだと思っていた。しかし、散歩道で見かけたヒマワリは、最初の花が実をつけている茎に、新たに小さな花が咲いている。珍しいので写真を撮ってみた。今年の異常な夏の暑さが続いて、ヒマワリも狂ってしまったか。

古茎に 間借りして咲く 店子花

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2010年09月03日

ツユクサの咲く鶴沼駅

 浦臼町のJR鶴沼駅は田園風景の中にある。無人駅から広がる大地に線路が延び、北海道の夏の典型的な田園景観である。近年、北海道産のブドウ酒の人気が出てきて、鶴沼の名は、ブトウ酒用のブトウの産地としても名前が知られるようになってきている。しかし、駅の周囲にブトウ畑は見えない。プラットホームに接して鉄板張りの待合所があり、写真に撮っても代わり映えのしない小屋である。そこで、近くの草むらに咲いている露草を入れ、夏の雰囲気を出した写真を撮ってみる。

鉄路延び 北の大地の 夏盛り

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露草は 待合い小屋の 夏飾り

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2010年08月31日

ヒューケラの見下ろす追分駅前広場

 普通列車に乗って駅巡りを行っていた時、追分駅で発車時間の調整で、かなりの停車時間があった。ホームから駅舎の前に出てみると、少し高い駅舎から駅前広場が見渡せる。広場の向こうには安平川が流れ、道道462号が線路と並行して走っている。追分駅は室蘭本線と石勝線が交差する駅でもあり、鉄道が全盛の頃は陸路の要衝の地であった。人も車も見当たらない駅前広場を、プランターに植えられたヒューケラの花が見下ろしていた。壷珊瑚の和名がある、園芸品種の花である。

ヒューケラの 見下ろす広場 無人なり

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葉も花も 観賞用で 壷珊瑚

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2010年08月29日

キンミズヒキの咲く遊歩道

 宮丘公園には、春に咲くスプリングエフェメラルや秋の紅黄葉や色づいた種子を観賞するに適した遊歩道が延びている。しかし、夏の草木が生い茂る季節には、草花や木花の数が減る。そのような状況で、キンミズヒキやミズヒキの花が緑一色の中に色を添えている。花名にミズヒキとあるのは、花の付いた花茎を、封筒や贈答品に付ける飾りの水引に見立てているためである。キンミズヒキは、林の下の薄暗い遊歩道にあって、金色と表現される輝く黄色で、辺りを明るくしている。

遊歩道 キンミズヒキが 光添え

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水引に 見立てる花の 道飾り

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2010年08月28日

プランターのベゴニアが迎える知来乙駅

 月形町で国道275号から道道11号が分かれ、この道道が札沼線を横切るところに知来乙駅がある。待合室の小屋がホームのはずれにあり、いくつかプランターが置かれている。プランターにはベゴニアの花が、暑い夏の日差しを浴びている。手入れが行き届いているようで、地域の住民が環境整備に努めているらしい。それにしては、待合室の壁に、「チカン・変質者に注意」の文字が見える。周囲に人家のない無人駅で、変質者が出没する状況が想像できない景観が広がっている。

ホーム横 ベゴニア迎え 知来乙

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ベゴニアが チカンの文字見 駅の小屋

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2010年08月27日

滝川駅構内のアサガオ

 夏は、駅舎前や構内のプランターに植えられた花が目につく。花は、長持ちして手間のかからないものが選ばれ、定番のペチュニア、マリーゴールド、ベコニアの花が目立つ。しかし、夏の駅にはアサガオが一番合っている。午前中に新しい花をつけ、午後には萎んでしまうという、時刻を意識させる花の性質が、時刻で列車が往来する駅の性格に合うためのようである。滝川駅は函館本線、根室本線の拠点の駅であり、駅構内のアサガオが、時刻がくると発着する列車を見守っている。

特急の 発車見送り 時刻花

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アサガオは 臨時駅員 夏雇用

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新得駅のアメリカキササゲ(木大角豆)

 新得駅で特急を待っているプラットホームのところに、太目の紐を沢山垂らした木がある。良く見ると花も付いている。キササゲで、紐のように見えるのは種子である。ササゲ(大角豆)の実に似ているので、この樹木名になった。花が淡黄色のものがキササゲで白色のものがアメリカキササゲであるということで、ホームで見たものは花の色からアメリカキササゲの方らしい。石勝線は新得と南千歳を結ぶ路線で、南千歳行きの特急列車が、木花の写真を撮っているホームに入ってきた。

変わり花 実(み)はササゲ似の 紐の垂れ

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キササゲを 撮りて飛び乗る 石勝特急

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2010年08月25日

下徳富駅舎のアサガオ

 徳富の地名がついた駅は札沼線に二駅あって、この駅の他に南下徳富駅がある。徳富はアイヌ語の「トック」(隆起を意味する)からきているといわれている。無人駅でも駅舎があり、昔は賑わいのあった駅のようである。駅のホーム側の玄関口に、アサガオの花が植えられている。アサガオの蔓が伸びられるようにと、軒と地面の間に紐が張られ、花が咲いている。午前中に見なければ午後には萎んでしまうだろうアサガオが、乗降客のほとんど居ない駅で、夏場の毎日の利用客である。

張る紐に 手入れ感じて 無人駅

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アサガオが 常連客で 下徳富

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2010年08月24日

自宅庭のネジバナ

 庭に種を蒔いたわけでもないのに、ネジバナの花が咲いている。不思議なのでインターネットで調べると、ネジバナの種が風で運ばれてきて、うまい具合にラン菌と出会うと生長するという知識を仕入れた。庭に咲いた一株のネジバナは、ラン菌との幸運の出会いの結果なのである。条件が良くて爆発的に増えると、雑草扱いであるけれど、庭の幸運の一株は園芸品種扱いである。マクロ撮影で、花茎に並んだネジバナを拡大して横にして見ると、花がベルのようで、ベル飾りに見える。

ラン菌と 庭で出会えて 花と咲き

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マクロ撮り 横に倒せば ベル飾り

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2010年08月23日

追分駅構内のヒマワリ

 駅の構内にヒマワリが咲いているのを見かける。線路やプラットホームが灰色でくすんでいる駅の構内にあって、大輪のヒマワリの花は、黄色い明るい色で駅構内の色の単調さを救ってくれる。追分駅のホームのはずれにヒマワリの花が咲いていて、ヒマワリを乗降客に見立てることを意図し、写真を撮ってみる。人影の無い広いホームでは、ヒマワリの陽気も拡散してしまう。追分駅は石勝線と室蘭本線の交差する駅で、かつて追分機関区のあった拠点駅は、いまはひっそりとしている。

ヒマワリが 広きホームで 客となり

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鮮黄色 灰色ホーム 色救い

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2010年08月22日

滝川の太郎吉蔵を見るギボシ

 JR滝川駅から歩いて5分程のところに、太郎吉蔵がある。五十嵐太郎吉が滝川で興した五十嵐酒造店の米の貯蔵庫として利用されたものである。戦後同酒造店が醸造業から撤退した後は五十嵐商店の倉庫として用いられ、現在は貸しホールとして利用されている。美瑛軟石造りの歴史的建築物の横に小さな花壇があり、ギボシの花が夏空の下で花茎を伸ばしている。開花が進み、蕾の時の擬宝珠の形から変形した花は白い衣服をまとっていて、太郎吉蔵の硬い石造りの建物と対称的である。

軟石の 石蔵を見て 夏の花

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擬宝珠の 形を崩し 開花なり

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晩生内(おそきない)駅のヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)

 晩生内は難読の地名である。晩生内の集落は札沼線を挟んで、国道275号と反対側にある。したがって、晩生内駅も国道から直接行けるようにはなっていない。多分、旧国道であったところに郵便局があり、その先に無人の駅舎がある。駅舎の前には旅館らしきものが売り屋になっている。駅舎の横に猫の額ほどの花壇があり、ヒメヒオウギズイセンの橙色が目立っている。モントブレチアの品種名のある園芸品種である。夏空の下で、暑い夏を派手な橙色で示すかのように咲いていた。

駅舎横 橙色(とうしょく)誘い 晩生内

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客の無き 駅で咲きたり 夏の花

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2010年08月21日

クサフジの咲く南下徳富駅

 下徳富駅から南に行くと、田園地帯に南下徳富駅が現れる。しかし、線路とホームを見ないと、ここが駅とも思えない。駅待合室が畑の横の農道脇にあるけれど、農作業のための小屋と見間違う。線路から待合室とホームを線路脇に咲いている花を入れて写真を撮ってみる。花は藤の花に似ていて、クサフジのようである。クサフジに良く似た外来種のナヨクサフジ(弱草藤)の可能性もあるけれど、写真からははっきり見分けられない。暑い夏で、南下徳富の駅の陽光はきつかった。

クサフジが 咲く線路小屋 駅施設

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クサフジか ナヨクサフジか 花見つめ

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2010年08月20日

山道のネジバナ

 自宅の近くの小高いところにサクランボの果樹園があり、誰いうともなくサクランボ山と呼んでいる。サクランボの季節が過ぎ、閉園になった園内の山道を歩いて、道の脇にネジバナの花が咲いているのを見つける。この花は8月に入ると咲き出すみたいで、自宅の庭にも、どこからか種が飛んできたのか咲いている。庭のネジバナは園芸品種の取り扱いなのに、山道で咲いているこの花は、雑草の仲間の感じである。捩れて、花茎に螺旋階段を作るこの花は、大工の技を身につけている。

園芸種 山道で咲き 一雑草

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ネジバナの 螺旋階段 大工技

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札的(さってき)駅のホソバウンラン(細葉海蘭)

 JR札沼線札的駅は、線路の上のプラットホームと待合い室があるだけで、線路から駅の写真を撮ってみる。気が付くと線路に黄色の花が咲いている。ホソバウンランである。札的の駅名も変わっているけれど、ウンラン(海蘭)の花名も変わっている。海岸に咲く蘭に似た花が名前の由来でも、ラン科の花ではなくゴマノハグサ科の花である。観賞用に海外から持ち込まれたものが野生化した。繁殖力があるため、雑草並みに線路の傍でも咲いていて、鉄路のアクセサリーになっている。

無人駅 ホソバウンラン 列車待ち

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札的の 鉄路を飾る 蘭似花

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2010年08月19日

石狩月形駅花壇のヤナギハナガサ

 札沼線(学園都市線)は札幌市を抜けると、ほとんどが無人駅となる。その中で石狩当別駅、石狩月形駅が有人駅である。自転車での駅巡りで、町の中心部に位置する月形駅に寄ってみる。月形町は樺戸集治監が町の始まりで、初代典獄の月形潔の名前が町名になった歴史がある。このような歴史が頭の内にあって、駅舎前の花壇を見ると、町史と好対照の感じがする。花壇に草丈のあるヤナギハナガサが咲いていて、駅舎と一緒に写真に収めたら、偶然端にモンシロチョウが写っていた。

月形は ヤナギハナガサ 駅飾り

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駅舎前 丈高き花 蝶止まり

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ゲンノショウコの咲く豊ヶ岡駅

 月形町豊ヶ丘地区にあるJR札沼線の豊ヶ岡駅は秘境の駅で通っている。何をもって秘境の駅とするのかははっきりしない。ただ、列車以外で行くのが困難、通過する列車の本数が少ない、周囲の雰囲気が秘境的、といったことが考慮され、秘境駅の評判を得るようである。自転車で訪れた豊ヶ岡駅は、確かに上述の条件を満たした秘境駅である。駅のホームから少し離れたところに、木造小屋の待合室があり、それを見守るかのようにゲンノショウコ(現の証拠)の白い花が咲いていた。

豊ヶ岡 駅小屋を見る 白き花

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秘境駅 ゲンノショウコの 花迎え

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2010年08月17日

五稜星を真似たようなビール園のペチュニア

 開拓使のシンボルマークは赤い五稜星である。サッポロビールの工場が移転した跡に、ビールの精麦工場だったレンガの建物を活かしたビール園にして、観光客を集めている。このレンガの建物の上の方に五稜星のステンドグラスがあって、サッポロビールが開拓使麦酒製造所にその始まりがあったことを示している。このビール園の整備された花壇にペチュニアが花を広げている。その花弁に5本の筋が浮き出ていて、五稜星の形を真似たデザインに見え、建屋の五稜星と比べてみる。

ペチュニアが 形を真似る 五稜星

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建屋から 花に移動の 星マーク

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2010年08月12日

ヘンルーダに集まる虫たち

 ヘンルーダとは耳慣れない花名である。英語名ではコモンルーとか単にルーと呼ばれるハーブの一種である。丈が低いので草かと思っていると、小低木である。偶然なのだろうが、この花に蜂や蝶が集まっていて、写真に撮ってみる。スズメバチは近くで見ると、体つきや体の模様が威圧的である。この花に蜜が多いのか、蜜集め作業に余念がない。蜂が集まるところには蝶も集まる。ナミアゲハが羽を休めている。カラスアゲハも飛来していたけれど、写真を撮ることができなかった。

近づけば スズメバチ居て ヘンルーダ

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ルーの花 蝶を誘いて ナミアゲハ

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2010年08月09日

宮丘公園遊歩道のクズの花

 宮丘公園の遊歩道を歩いていると、地面やその近くの草葉の上に花が落ちている。クズ(葛)の花である。クズは草丈の低いものは笹の葉の間から顔を出すように咲いているけれど、蔓性の植物で、高い木にまきついて生長すると、頭上から垂れ下がるようになる。秋の七草の一つであるけれど、大きく生長したものは草というより木に見える。実際、生長すると茎は木質化するので、木の感じがしても不思議ではない。マメ科で、豆の花の特徴のある花が散っていて、夏も最盛期である。

クズの花 蔓に下がりて 遊歩道

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空中に 秋の七草 夏盛り

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2010年08月06日

北竜町のひまわりの里

 ヒマワリは背丈があり、大輪の花をつけ、花が同じ方向を向くため、畑にすると見事な眺めとなる。元々はヒマワリ油を採るとか、緑肥にするとかの目的の作物として植えられたものが、開花時の景観を観光用にするまでになったところがある。北竜町のヒマワリ畑がその代表例である。国道275号に沿って同町の観光施設ひまわりの里がある。夏の曇り空の下に、彼方まで続いているヒマワリも見事であるけれど、その傍で写真に納まる人も絵になり、観光地であることを物語っている。

客待ちの ひまわり咲いて 北竜町

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ひまわりを 従え撮りて 記念なり

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2010年05月29日

小雨の道庁庭の八重桜

 庭の異なる桜の咲く順番を見ていると、一番先に咲くのが山桜、続いて染井吉野、最後に八重桜となる。道庁の横を通り抜けた時、小雨の中に八重桜が満開である。道の脇に本郷新の「北の母子像」と題された彫刻が、八重桜に囲まれるように立っている。雨に濡れた像の肌が滑らかに見え、乾いたブロンズ像とは一味異なった感じである。傘を差して八重桜の下を歩いて行く女性も現代的風情がある。雨模様が続く寒い春であるけれど、八重桜は、北国の桜の季節の最後を飾っている。

雨濡らす 北の母子像 八重桜

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青空を 傘が演出 八重桜

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