2014年10月31日
シリーズ1394・「パノラマ写真」ここはどこ
地面では 紅葉せずに ナナカマド
北海道では市町村の木にナナカマドを指定する自治体は多い。市だけでも旭川、江別、紋別、士別、苫小牧、三笠、室蘭、稚内、砂川とある。マンホールの蓋にも彩色されたナナカマドがデザインされているものがあるけれど、紅葉ではない。
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- by 秘境探検隊長
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2014年10月31日
地面では 紅葉せずに ナナカマド
北海道では市町村の木にナナカマドを指定する自治体は多い。市だけでも旭川、江別、紋別、士別、苫小牧、三笠、室蘭、稚内、砂川とある。マンホールの蓋にも彩色されたナナカマドがデザインされているものがあるけれど、紅葉ではない。
電線は カラスで生きて 日の出景
窓に広がる朝焼け空を撮りたいと思うけれど、いつも電線が写り込んで来てカメラを向ける気にならない。しかし、カラスが電線に止まっているところは絵(写真)になるかと撮ってみる。カラスも電線も桜の残り葉もシルエットになって写る。
2014年10月30日
青空に 狙い定めて 月にトビ
パソコンの前にばかり座っているのは身体に良くなかろうと、軽い散歩に出かける。よく晴れた日で暖かい。空に旋回している鳥はトビだろう。狙って撮った写真を拡大して見ると昼間の月が写っている。偶然の組み合わせで月にトビである。
ホームにて 時間計りて そばを食う
ホームに立喰いそば屋があるのは道内ではこの駅だけだろう。さらに特急も停車中なので駅はすぐに分かる。北海道新幹線の乗入れのためホームを増やす必要があり、その状況に対応してこのホームのそば屋の運命はいかに、といったところである。
晴天の 放射冷却 手冷たし
空に雲の無い朝である。このような日は放射冷却で寒い朝となる。天気予報でも朝は寒く、日中は気温が上がるとの事である。今朝は用心して指先部分だけが出る手袋をはめての写真撮りである。日の出時にシャッターを押す手に寒さが伝わる。
手袋の 欲しき手で撮る ナナカマド
今朝は風が少し有り寒い。手袋をはかず散歩に出てしまい、カメラのシャッターを押す手が冷たい。桜や楓の紅黄葉は既に散ってしまっても、ナナカマドの紅葉は赤い実と共に未だ残っている。空には厚めの雲があり雪になりそうな気配である。
2014年10月28日
2014年10月27日
アカプラに イチョウの黄葉(きば)で 点描絵
赤れんが庁舎前に延びる北3条通が整備され、赤レンガを敷き詰めた広場に変身した。自動車は通行できず歩行者天国となった。広場の愛称も「アカプラ」と決まったようだ。広場の両側のイチョウ並木は残されていて、黄葉が終わりかけている。(パノラマ写真)
2014年10月26日
2014年10月25日
地に湯湧き 木道人湧き 地獄谷
登別温泉街のホテルを発って、今日のパノラマ写真撮影開始の御崎駅に行く前に地獄谷見物となる。登別温泉の一番の見どころで、朝から観光客が訪れている。お湯が湧き出る噴火口に木道が延びていて、木道に見物客が流れる中で写真を撮る。(パノラマ写真)
沖向かう 漁船を捉え 日の出撮り
登別の泊まったホテルから早朝暗いうちに車で室蘭の地球岬に日の出を撮りに行く。明るくなってきた海面に何隻かの沖に向かう漁船が見える。水平線に少し雲があり、雲を押しのけるようにして陽が昇ってくる。日の出と競争で写真を撮る。
2014年10月24日
黄金駅 ホームに立ちて 夕陽撮る
札幌を発ち駅のパノラマ写真撮影小旅行である。同行はF氏と運転手役のY氏である。礼文駅から撮影開始して黄金駅で日没を迎える。黄金駅のホームに立って噴火湾に沈む陽を撮る。天気に恵まれ海の向こうの陸地に沈む夕陽が印象的である。
2014年10月23日
焼失後 建て替えられて 新駅舎
線路の南側に国道と海岸線が並行していて、駅舎は線路の北側にある。千鳥式の対面ホーム2面があり2線で、ホーム間に跨線橋がある。旧駅舎は焼失し現在の駅舎が改築された。駅ホームから海が遠方に眺められる。駅の開業は明治時代に遡る。
鬼の面 水の止まりて 落ち葉噴く
ホテルでの朝食会を終えた足で大通公園に寄り道で、黄葉のパノラマ写真を撮る。この公園はいつも何かのイベントが行われていて、公園本来の姿を取り戻すこの時季の景観は写真撮影に適している。めっきり寒くなり園内の黄葉も進んでいる。(パノラマ写真)
2014年10月22日
鳥の巣は 予想に違え 綺麗なり
それほど辺鄙な場所にある訳でもないのだけれど、隠れたようにしてある駅がある。雑木林の中の細い道を行くと少し開けた場所があって、待合所がある。待合所の入口にレースのカーテンが掛けてあって、狭い室内に人ひとり横になれる長椅子もあり小奇麗な空間だったりすると、予想外で驚く。さて、この秘境風鳥の巣の駅はどこ。
2014年10月21日
見惚れるは 自然の絵師の 色使い
天気が下り坂の予報通り曇りから雨に変わりそうな朝である。家の周囲の紅葉が見ごろなのだが、陽の光の加勢がなければ最高の見せ場にはならない。それでも写真に撮ってみると黄色から紅色に変化していく自然の絵師の色使いは見事である。
2014年10月20日
SLの 写真はめ込み 難事なり
昨日撮影したSL「ニセコ号」のパノラマ写真合成を行う。札幌駅に進入してくるSLの写真1枚を周囲の写真と組み合わせてパノラマ写真にするのだが、SLの写っている部分を周囲にはめこまねばならず難しい。時間のかかる作業で眠気が襲う。
2014年10月19日
映画見て 新旧駅舎 比べおり
高倉健主演の映画「君よ憤怒の河を渉れ」をテレビで見ていたら、主人公の検事杜丘冬人が、自分を罠にはめた証言者を追って北海道まで行く。そして駅名の看板の掛かっているとある駅に降りる。現在この駅の映画ロケ時の面影はなく、リサイクル駅舎に置き替わっている。映画の場面と現在の駅周辺の共通点は、駅前広場に置かれた木材の丸太の山である。さて、ここはどこの駅。
2014年10月18日
看板の 印象強き 小屋駅舎
この駅の待合所はホームから離れたところにあり、農家の物置小屋風である。待合室の看板が印象に残る。「北紡」は毛織物を生産する会社だったのだろう。ネットで検索してもこの会社が存続しているのを確認できない。さて、ここはどこの駅。
キマロキは 冬に姿を 隠すなり
車窓からSLが見える。このSLはキマロキと呼ばれるSL排雪列車で、機関車、マックレー車、ロータリー車、機関車、車掌車で編成されている。冬期間シートを被せられるなどの注意が払われ、列車を傍から見ると手入れが行き届いた状態で保存されている。キマロキの置かれたところは公園になっている。さて、SLのある場所の最寄りの駅はどこ。
2014年10月16日
2014年10月15日
2014年10月14日
クルミ乾す 居間の向こうの 紅楓
本州にある台風19号の影響で雨。近所にクルミの大きな木がある家があり、落ちたクルミをわけてもらう。家の中で実を乾していて、その向こうに紅葉が見えている。楓はかなり赤くなっていて夏椿はこれから紅葉の色が強まって見頃を迎える。
2014年10月13日
くすみ書房店主の久住邦晴氏のインタビューには下心があった。「パノラマ写真で巡る北海道の駅」という2015年のカレンダーを初めて制作し、その店頭販売の書店として同店にお願いする目的も兼ねて、地下鉄大谷地駅の商業施設キャポ大谷地に入居している同店を訪ねる。
くすみ書房は以前西区役所の近くにあった。その頃からマスコミに取り上げられる同店の話題は耳にしていた。地下鉄琴似駅から地下鉄が延伸して、客の流れが激変したのが引き金となり、一時は閉店も考えた経緯があり、現在の場所に書店を移している。実際にくすみ書房の店内を見てから店主久住氏のお話を伺って、久住氏のアイディアマンぶりを確かめることになった。
売れない本を逆手にとって「なぜだ!売れない文庫フェア」という企画で、売れない本を売ってしまう。この本を読みなさい、などと大人からおせっかいが入れば、中学生の年頃は返ってその本を敬遠したくなるところを、堂々と「中学生はこれを読め!」のコーナーを書店内に設ける。高校生、小学生にも同じおせっかい振りである。客を、本を買う側から売る側への思考回路につなぎ替え、客が推薦する本の売り場を作ろうとする。
久住氏がアイディアマンにならざるを得ない書店を取り巻く状況がある。本はネットで買える時代で、わざわざ本屋に足を運ばなくてもよくなってきている。それ以上に、活字離れと言われ、本そのものが読まれなくなってきている。今までの本代はネット代に消える。さあ本屋はどうするか。こうなると書店一筋40年の経験を基に久住氏がアイディアを絞り出さざるを得ないのは必然の帰結かもしれない。
久住氏は1951年に札幌に生まれている。当初琴似で紙の店を営んで、後に本屋になる家が実家である。札幌西高から立教大学経済学部に進学し、卒業後札幌に戻りそのまま家業を継いでいる。書店を取り巻く環境は前述のインターネットの発展で激変してきている。地方の町から書店は姿を消し、札幌のような大都会では書店の大規模店化が進行している。中小規模の書店は、本を売るだけではネットと大規模店に呑み込まれてしまう。
商品として見た場合の本は、門外漢から見ても無駄が多い。毎月多数の新刊書が出て、書店に並べられる。しかし売れなければ数か月で姿を消していく。久住氏に返本率を訪ねたところ平均30~40%ではなかろうか、とのことで、当然返本の経費は書店持ちとなる。返品のきかぬ食料品などと比べると、流通的観点から無駄の大きな商品である。
ただ、本が食料品と異なる点は販売量が必ずしも人口に比例しない点がある。食料品は一人ひとりの食べる量が決まっていて、消費の総量はおおむね人口に比例する。この点知識欲といったものは、個人でどこまでも伸ばせる。逆に本を読まなくても生活はできる。これは本の消費が必ずしも人口に比例しないことを意味する。
こうなると本を単なる商品として売るだけでなく、本を素材にしたイベントと組み合わせるアイディアが出てくる。店内での本の朗読や講演もそれらのアイディアの一つだろう。久住氏の名刺の裏には「ソクラテスのカフェ」や「くすみ英会話スクール」が印刷されていて、書店との連動のビジネスのようである。
さらに、本を読みたくなる環境を作り、読書の習慣づけをすることが、本の売り上げに結びつく。久住氏が小学生や中学生に「この本を読め」とおせっかいを焼くのは長い目で見て若い世代と共に書店が生き延びていく戦略でもある。
インタビューの合間に久住氏が現在支援を手掛けているプロジェクトが話題になる。書店の無い日高の浦河町に書店を復活させるプロジェクトである。浦河町で地域おこし協力隊をしている武藤拓也氏と協力して、六畳一間に本を並べることから始める「ロクジーショボウー(六畳書房)」である。今年(2014年)の11月からオープンの予定であると聞く。高校まで浦河町に住んでいた筆者は、この「奇跡の本屋」になるかもしれないプロジェクトに少しでも協力しようと、冒頭に書いたカレンダーを浦河町で売り、売上金の一部をこのプロジェクトに寄付しようと考えている。
(くすみ書房売り場での久住氏)
SLと 親子並びて 記念撮
札幌駅を出発するSLニセコ号を撮りに行く。予想した通りSLがホームに入って来ると、SLの前で記念撮影が始まって、パノラマ写真撮影が難しい。貼り合わせのためかなり多くの写真を撮り、後で辛うじて出発前の雰囲気の出た写真に合成する。(パノラマ写真)
2014年10月12日
見下ろして 撮るSLの 疾くと行き
昨日に引き続いて近場の駅でSLの写真を撮る。このパノラマ写真も「ここはどこの駅」の出題を兼ねている。駅舎やホームはパノラマ写真に写っていないが、神社の境内から見下ろすと駅がある。線路を見下ろした角度ではSLの動輪が写らない。(パノラマ写真)
2014年10月11日
2014年10月10日
白緑 周囲に合わせ シジュウカラ
朝から雨。歯科医院に行く前の少しの時間窓越しで庭を見る。そこにシジュウカラが飛んで来て、花枝を切り落としたバラの木に止まる。急いでカメラを取り出して2,3枚撮ると鳥影は消えていた。冬に向かって野鳥も厳しい季節を迎える。
2014年10月09日
名の知れた 猫は旅立ち 遺影あり
この駅には知る人ぞ知る猫が棲みついていた。猫の写真を撮るためわざわざこの駅に降りる鉄道ファンもいた。その猫も昨年(2013年11月)には旅立ったと駅舎内に貼り紙があり、往時の姿の写真があった。さて、ここはどこの駅。
繁盛の 蕎麦屋のありて 北の駅
この辺りは蕎麦の産地である。駅舎内には蕎麦屋があって結構繁盛している。客用の折り畳みテーブルと移動できる椅子があるものの、駅待合室の椅子が食堂の椅子に代用される。駅舎に蕎麦屋があるというより蕎麦屋の店内を横切って乗客がホームに出るといった雰囲気である。
2014年10月08日
田んぼ中 農家のカフェ 人気なり
駅のパノラマ写真撮影から帰りに雨竜町にある「イナファフェ豆」に連れて行ってもらい、パノラマ写真を撮る。この田舎の田んぼに囲まれた農家を改造した喫茶と軽食のカフェに客が来るものか、との疑問に反して、口コミもあり賑わっている。(パノラマ写真)
津波時は 駅を下りて 小学校
駅待合室に津波避難場所が表示されている。駅の海抜は18 mで避難場所の小学校は海抜9 mとなっている。津波の時の避難はより高いところに行く常識に反して、ここでは低い所に避難することになる。この辺りでは小学校の建物が一番安全とみなされているためだろう。
2014年10月07日
2014年10月06日
2014年10月05日
パノラマで 消えゆく列車 残したり
寝台特急「トワイライトエクスプレス」が通過するところをパノラマ写真で記録するため、朝の静狩駅ホームで待つ。通過する一瞬の写真を撮り、予め撮った周囲にはめ込む。この列車は来年3月までの運行で、その後は消えてしまうことになる。(パノラマ写真)
見納めの SLを撮る 笹の中
新幹線が北海道まで延びることやSLの老朽化もあって、札幌-蘭越間を期間限定で走る「SLニセコ号」は今年(2014年)が最後となる。SLの走る姿を間近で撮ろうと、小沢駅近くの線路脇の笹薮の中で待つ。迫って来るSLのパノラ写真がどうにか撮れた。(パノラマ写真)
博物館 客乗せ走る 鉄力号
鉄道発祥の市の博物館に、かつて走ったSLと同じ型のものが動態展示されていている。「アイアンフォース号」と名前がついていて、日本語に訳せば「鉄力号」とでもなろうか。時間が来ると来館者を乗せて博物館の庭を走っている。さて、ここはどこ。
2014年10月04日
追いかける SL迫り 写真撮る
パノラマ写真撮影の旅の2日目は八雲駅から開始である。F氏、Y氏に加えて東京から駆け付けたW氏とSLニセコ号を追いかける。無名川と並ぶ線路を走るSLを橋の下で撮ったものを合成する。橋の上にはカメラを構えた鉄道ファンが並んでいる。(パノラマ写真)
噴火湾 朝焼け消えて カモメ撮る
ホテルの窓から朝焼けが見える。カメラを持って外に出るけれど周囲の状況が把握できていないため海岸まで辿り着くのに時間がかかる。その間に朝焼けは消えてしまった。飛んでいるカモメがを撮ると水平線のところに少し赤味が残っている。
2014年10月03日
落部(おとしべ)の 駅で撮りたり 二重虹
パノラマ写真撮影取材旅行で朝札幌を自動車で出発する。同行はF工業のF社長とY社員である。天気は余り良くない。銀山駅から始めて野田生駅で今日の撮影終了である。野田生駅の前の落部駅で、降っていた雨が上がり見事な虹を見る。
2014年10月02日
新幹線 記録塗り替え 南端駅
北海道新幹線が青函トンネルを抜けて北海道に上陸するまでは、この駅がJR北海道の最南端の駅となる。駅ホームの看板に「ここまでJR北海道」「ここからJR北海道」と併記されていて、よほどこの駅がJR北海道に属していることを知ってもらいたいようである。道民としてはこんな場所にJR北海道の駅がある意外性に驚く。取材に訪れた時、新幹線の工事が急ピッチで行われていた。ホームにログハウス風の待合室があるけれど、客は見当たらなかった。この駅と並んで別の鉄道会社の駅がある。
2014年10月01日
草分けの 食事処の 駅舎なり
駅舎内に軽食喫茶店があり、駅舎本来の機能よりは食事処としての利用が前面に出ている。駅舎を食事処にした草分け的存在である。この駅や隣接する駅を訪れる観光客も目に付く。さて、ここはどこの駅。