2009年01月31日
2009年01月30日
1000回目の投稿
都市秘境のブログのversion2になってから(つまりこのブログ)の投稿が、今回の投稿で1000回になります。2006年の11月から始まっているので、2年と少々でこの数になっていて、ほぼ毎日1~2回の書き込みを行ってこの数に達しています。
現在、豆本「爪句@北大の四季」の再校中です。爪句集も4巻目で、1巻につき200句を作っているので、この巻で800句を作ったことになります。このペースだと、これから2~3年で豆本は10巻ほどになるでしょうから、そのときは2000句になりますか。継続すると数も大きくなるな、というのが実感です。
2009年01月29日
安春川の「夏の日」の彫刻-札幌北郵便局
ステンドグラスのある当別駅舎
当別駅舎はデザインに優れている。改札機前のコンコースには当別の歴史や自然、生活をテーマにしたステンドグラスやブロンズ像が配置されている。ステンドグラスの方は具体的な絵柄になっていて、例えば、「歴史」では当別開拓を行った伊達家の別邸がデザインされているので、鍬を持つ人々は伊達邦直に率いられた家臣団なのだろう。ステンドグラスの横に、同じテーマで玉を抱いてしゃがんでいる女性の像があるけれど、意味は不明である。
開拓は 絵に現れる 伊達家臣
駅舎内 玉を抱いて 歴史なり
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2009年01月28日
農試公園-札幌八軒郵便局
雪の田園地帯の古山駅
室蘭本線は由仁町を南北に直線状で突き抜け、途中標高300mに届かない馬追山の東側を通る辺りに無人駅の古山駅がある。古山駅を通り、室蘭線と直角に交わる道路で長沼町に抜ける辺りに、個人で葡萄作りから葡萄酒造りまでやっているマオイワイナリーがあって、一度訪ねたことがある。こんなこともあって、この駅に人が降りるのが印象に残った。車窓に由仁町の田園地帯の雪原が流れて行き、村落が雪のなかに埋まったように見えてくる。
古山(ふるさん)に 降りる客あり 無人駅
古山を 過ぎて村落 雪の中
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2009年01月27日
雪の中の「つどーむ」
「つどーむ」は東区栄町にある札幌コミュニティドームの愛称である。1997年に竣工し、約1万9千㎡の床面積を持つ体育施設としてのドームである。つどーむの名前の由来はわからないけれど、集うドームからきているのかな、とも思ってみる。冬、このドームの外観を眺めると、ホタテ貝が口を開いたのを連想する。建物の内部は、多数の曲線状の梁が屋根を支えている。側面の窓からの自然光が屋内を明るくしていて、巨大空間の内で各種の競技や展示が行われることになる。
連想は 口を開いた ホタテ貝
曲線が 集うドームを 造形し
小樽市民会館内「凝視」像
小樽市民大学講座の講師を務めた関係で、小樽市民センターに出向いたことがあった。会場入り口で講座受講生の受付が始まり、その写真を撮ったとき、受付の横に裸婦像があった。小樽出身の彫刻家斉藤吉郎(1911~2000年)の「凝視」と題された像である。市民センターの一階のロビーにはこの像の他に見るべきものもなく、来館者の方がこの像を凝視することがあっても、裸婦の方は凝視するものもない。この時の講座のテーマは「小樽の秘境」と「爪句」であった。
出迎えは 受付人と 「凝視」像
ビルの内 見るもの無くも 凝視して
暖冬の濁川の鴨
星置駅の北側は高層住宅が建ち、団地や商業地となっている。この地区を流れる川が濁川で、街のイメージに合わない。元々は原野に流れていた川で、川の名前はどうでもよかったのだろうが、住宅地が広がってくると川の名前が気になる。暖冬ということで、雪と氷が残っているけれど、水面が現れている川に鴨が一羽居て、川上に向かって泳いで来る。橋の上から眺めていると、きれいな楔上の波紋を描きながら、近づいてくる。川面を舞台にした芸を見せてくれているようである。
暖冬や 鴨一羽居て 濁川
見下ろせば 川面の波紋 舞台芸
2009年01月26日
ドア・ツー・ドアの早来駅
ワンマン列車だと、乗客の降り口は前のドア一ヶ所となり、運転手が車掌に早変わりである。列車のドアから駅舎のドアへ最短距離で行けるように列車を停車させるのか、開いた列車のドアの前に駅舎のドアがあった。
早来たか 列車のドアから 駅舎ドア
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- by 秘境探検隊長
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周辺の開発が進む琴似駅
札幌駅周辺が高架になり、琴似駅周辺の再開発が進み、特に北口に136m、40階建のマンションが建設された。駅周辺にはこの高さに匹敵する建物がないため、西区のランドマークになっている。こののっぽのマンションが造られたのは、琴似駅に隣接した立地条件が良いためで、線路を根にして、居住者という養分を吸収して高層化につながっていると喩えてもよい。駅舎内に「温線紀行」の宣伝があり、旅心は電車で行く温泉に捕まってしまう。
駅舎根に 上に伸びたり のっぽビル
旅心 温線紀行 反芻(はんすう)し
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2009年01月25日
苫小牧駅前「緑の環」像
苫小牧駅の南側広場は再整備が行われ、「緑の環」像が駅舎の正面のところに置かれている。像の正式名称は台座に彫り込まれている「人間環境都市像」で、言葉自体は単語を並べただけで、意味が曖昧である。寄贈者の王子製紙と緑の環を合わせて、樹木を核とした都市環境の象徴の像であることの察しがつく。緑青が、手にした枝の茂る葉のイメージに合っている。ただ、シルエットになった手の枝は、この季節周囲の葉を落とした枝から枯れ枝に見える。像の製作者は不明である。
緑青の 色で示すか 緑の環
冬の陽に 手にする枝も 枯れ木なり
雪の日の石狩太美駅
時計塔のある石狩太美駅舎を見るため途中下車する。跨線橋の上から見る景色は雪の白一色である。札沼線で札幌市から当別町に入った最初の駅で、札幌市方向に伸びる線路の先は雪で霞んでいる。無人駅の駅舎は小さいながらも外観は洒落ている。しかし、雪の日には駅舎に歩いてくる客は見当たらず、車が駅前に横付けされて、利用客が駅舎に来る。10時になると店員が出勤して来て、駅舎内にあるロイズのチョコレート店が店開きである。
列車待つ ホーム雪のみ 無人駅
雪の日は 歩く人無く 駅舎前
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- by 秘境探検隊長
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進化するノート2
少し以前に「進化するノート」について書いた。そのノートが現在どうなっているかというと、写真のように変化している。鉛筆では薄くて見難いので、鉛筆で書いたところを、消せるボールペンで書き込んでいる。最近の文房具の進化はたいしたものである。
このノートは「爪句@北海道の駅」の取材用のものである。北海道の駅を全部取材して周るのは大変そうで、その実気楽な作業である。何せ駅がそこにあるのがあらかじめわかっているのだから。あとは根気(とこんな事をしていて馬鹿馬鹿しと思う気持ちを押し込める)の問題である。これに対して、秘境の取材などは、どこに何があるのか見つけ出さねばならないところに難しさがある。
2009年01月24日
雪の大都会
大倉山シャンツェのジャンプ競技の合間に雪の札幌市を俯瞰する。雪の季節でもあるせいか、建物や街並みの同定がスムーズにゆかない。円形ドームの建物を見つけて、あれが「つどーむ」の建物か、その手前辺りにある広場が少し顔を出しているところが競馬場か、などと判断していく。雪を頂いた山々が彼方に見え、一つはピンネシリを含む月形、浦臼、厚田あたり山並みのようである。暑寒別岳はさらに西にずれて見えてくる。望遠では、これらの山塊が大都会へ間近に迫ってくる。
丸屋根の つどーむ探して 大都会
望遠で これピンネシリ 引き寄せて
庭の立木のヒヨドリ
雪が降って、庭の立木の枝にも雪が積もっていたのに、いつのまにか解けてなくなっている。雪がなければ枝は鳥たちの止まり木となり、ヒヨドリが五,六羽ほど群れて止まっては、また飛んで枝を替えている。食べるものもないのに、と思いながらガラス窓越しに写真を撮ってみる。写真をパソコンの画面でみると、春に備えて脹らみ始めている木の新芽をヒヨドリが啄ばんでいるらしく、芽を狙ってくちばしを開いている。冬の間に生をつないでいる秘密を、偶然垣間見たようである。
ヒヨドリの 止まり木になり 雪解け木
ヒヨドリに 啄ばまれるや 冬新芽
2009年01月23日
二本の本線が通る苫小牧駅
苫小牧駅は室蘭本線が通過し、一方日高本線の始点駅にもなっている。本線と聞くと、特急や急行が往来しているかと思ってしまう。しかし、そんなことはなく、乗車した岩見沢行きの室蘭本線の普通列車は、一車両のワンマン車である。ワンマンバスと同様に、運転手が運賃精算も行っている。駅の南側広場には、人間環境都市像と銘打たれた木の枝を持つ裸婦像がある。同市に縁の深い王子製紙の寄贈で、「緑の環」の文字が台座に見える。
本線を 一両で行く ワンマン車
駅前で 掲げる枝で 緑の環
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- by 秘境探検隊長
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北にずれる日の出
日の出位置を観察していると、冬至を過ぎれば、ゆっくりと日の出位置が北に移ってくる。日の出の位置の変化は、日の単位ではわからないけれど、週の単位になればその変化を認めることができる。日の出位置を、木などの近くの目印となるものを基準にすると、見る位置を固定しておく必要がある。これに対して、遠くの山際からの日の出を見ていると、自分が動いても日の出位置は変わらないので、この方法がよい。山際から昇る太陽は風船がゆっくり浮かんで出てくるようである。
じりじりと 北へ移りて 日の出位置
風船の 浮かぶが如き 日の出かな
2009年01月22日
江別市情報図書館前「陽」像
江別市情報図書館の前庭のところに「陽」と題された像がある。作品名の下に1989年と彫刻家のサイン名も彫られているのだが、この名前が読めない。インターネットで調べると秋山沙武走とあり、名前の「沙武走」は「すすむ」と読む。漢字を見ただけでは読めない名前である。長いお下げ髪を手にしたポーズで、若さの象徴を髪に込め、「陽」に曝している印象である。冬には雪がこの像の周りに積もり、丁度下半身を隠しているようで、乙女の雰囲気を醸し出している。
お下げ髪 若さの印 陽に曝し
下半身 雪が隠して 乙女なり
百合が原駅
1986年に開かれた「さっぽろ花と緑の博覧会」に合わせて臨時駅として設けられ、現在は無人駅である。博覧会の目玉の展示が世界の百合展であったので、博覧会後に会場は百合が原公園に衣替えしていて、駅の東側は百合が原地区となっている。学園都市線に沿って雪道を歩いていくと、跨線橋に「百合が原」の文字があるのを見つける。花の名前がある駅舎には自動券売機や改札機があるだけで、この季節、飾られている花はなかった。
見つけたり 百合が原文字 跨線橋
この季節 駅舎に花なく 花名駅
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2009年01月21日
許諾願い
書名が未だ決まっていないのだが、「札幌」と「秘境」の単語が組み込まれた書名になるだろう本の出版が進行中である。本に取り上げる内容に関して、写真等の掲載の許可が必要と思われるものについては、写真を撮ったところに出向いて、許諾を願い出ている。
これはなかなか手間のかかる仕事で、面倒なので延び延びにしてある場所もあって、大雪の翌日の本日に重い腰を上げて出かけた。「林檎の碑」は個人の住宅の庭先にあるもので、一応了承をいただいた。ついでに、冬の碑の状況も写真に採ってみたけれど、雪で碑が埋まっていた。
北大も何点か許諾願いが必要と思われる写真があるので、これも手続きに行く。古河記念講堂の周囲の木には雪の花が咲いていて、見事な眺めであった。
パソコンと死
朝起きて仕事(と言えるかどうか)をしようとして、仕事とは別の事に思考が囚われることがある。立ち上げたパソコンは、今は順調に動いているけれど、いずれかは動かなくなるだろう。これは確定的にそうなるだろう。
今、パソコンを操っている自分も、いずれかは死ぬだろう。これも確定的である。しかし、パソコンはいつ壊れるかはわからない。今動いているので、永久的に動く気もしてくる。自分の方も死ぬとはわかっていても、それがいつかはわからない。今、生きていると、これからも永久に生きていくような錯覚から逃れられない。
しかし、パソコンが確定的に壊れると言えるのは、過去の経験から学んでいるからである。これまでに何台もパソコンは壊れて(壊して)きた。どんなに性能が良くなっても、作られたものはいずれ壊れる。人が死ぬのも経験から学んでいる。遠い過去から現在まで生き延びてきた人は居ないからである。不老不死の薬もなければ、医学が高度に発達しても、生まれたものはやがては死ぬだろう。
現時点で不確定で考えても仕方のない事は考えない、という対処方法がある。考えなければその対象は存在しない。パソコンが壊れる事実については目をつぶる。すると、パソコンは壊れることにない物になる。人の死も考えること止めると、人は生き続ける存在となる。これは馬鹿げているように思えるけれど、かなり効果的な対処法である。ボケるというのは、死の恐怖を回避する生理的な対処法という話も聞いたことがある。
それにしても、こんなに沢山のデーを詰め込んだパソコンが壊れたらどうしよう、と心配が嵩じてパソコンを開くことに不安を感じる今なのである。で、その対処法をふと考えることになる。一つ、前述のその事実について考えない。二つ、と書いていくと切りがないので止める。自分が死ぬと、このパソコンで何かしていることを含め、日常の諸々の行為そのもののに疑問も湧くし、その生の停止の恐ろしさもある。その対処法の一つは、死について考えない。二つ、と考えを進めると、これも際限がなくなりそうである。
だから、ここまで書いて、この無意味な考察は打ち切ることにする。さて、パソコンで本来しようとしていた事をすることにしよう。いや、もうしているか。
2009年01月20日
物理学から見た不思議
窓の外は雪で白一色である。対して、室内のゼラニウムは赤い花を咲かせている。白と赤とは別の色(白を色と言うのは不正確としても)であるけれど、白は全ての色(のスペクトル)を含んでいるので、白から赤色を取り出すこともできる。感覚的には不思議である。空気抵抗を無視すれば、雨粒も雪片も同じ速度で地表に落ちてくる。ガリレオが、重い鉄球と軽い鉄球をピサの斜塔から落とし確かめたと言われる実験がある。実際は空気抵抗があり、雪片は舞うように天から降ってくる。
白色は 赤も含みて 不思議なり
雨と雪 自由落下の 不思議なり
ガラス戸の外の雪世界
一月にしては雪が少ないと昨日まで思っていると、今日は朝から雪である。風もなく、雪が真っ直ぐに落ちてくるこんな状態は、大雪になる兆候である。ガラス戸一枚を隔てて、人工の室内と自然の庭が分けられていて、ガラス戸越しに外の世界を見ながら、別世界を一枚の透明な板で分けているのに気づき、ガラスの発明の偉大さを再認識する。春には花をつける桜の枝には雪が積もって、雪の花を墨絵で描いたようである。この枝に花が戻ってくる自然の繰り返しも、驚嘆に価する。
ガラス戸が 一枚で分け 別世界
桜木を 墨で描いて 雪の花
進化するノート
進化するノートという考え方を発展させたいと思っています。言葉の割りには単純な考え方で、ノートの記録が、仕事の進行に従って変化して行くものです。
例えば、駅を取材して爪句の本でも作ろうとします。普通の考え方で、駅名をノートに書き込んで、取材した駅をチェックしていきます。ここに表示したノートの例では、まず鉄道に沿っての駅名を白丸で描いておいて、取材後は駅名のついた白丸を塗りつぶします。
駅は写真を撮って、爪句をつけてで黒丸に変化させると、ノートのページの白丸がプロジェクトの進行に従って、黒丸に変わっていくことになります。これをノートの進化と捕らえます。
プロジェクトの途中で、取材項目が新たに設定されて、これまでの取材が不十分であれば、黒丸を消して、半円だけ塗りつぶした丸にします。これで、最初の計画の変更に対応した記録ができます。
この方法では、ノートに書き込んだものを消す必要もあるため、記入は鉛筆ということになります。ここで、最近の筆記用具には、多色のボールペンで、書いた後にも消せるものがあり、彩色で見やすくすることもできます。ただし、この種のボールペンでの記入は、こすれたり、経年変化(未だ経験してはいませんが)で消えてしまう危険性もあります。消えない前にスキャナーで画像として保存しておくことも考えられます。
まあ、単純な話ですが、やってみる価値ありと考えています。
2009年01月19日
彫刻のある岩見沢駅
岩見沢駅のプラットホームには木彫の輓馬像が置かれている。岩見沢競馬場で行われていた、鉄製の橇を曳かせるばんえい競馬の輓馬である。競技は2006年に中止されたので、この馬の像が何故ここにあるのか次第にわからなくなっていくのだろう。岩見沢駅は、2007年に新駅舎の一部が利用できるようになった。駅舎の完成は2009年の春になっている。駅前の広場に置かれている朝倉響子作の「友だち」のブロンズ像が雪に埋もれていた。
輓曳(ばんえい)の 記憶薄れて 輓馬(ばんば)像
友だちを 雪が止めたり 駅の前
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- by 秘境探検隊長
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写真の撮り難い「朔風」像
清華亭の方へ行く小路へ折れ曲がる近くの三角形の土地に、本田明二の「朔風」と題された像が、高い台座の上に設置されている。街中の彫刻は、辺りの景観も鑑賞上重要な要素で、特に写真に収める場合決定的な影響を及ぼす場合がある。この像のある場所には電柱が立っていて、写真の取り方では電柱や電線が写ってくる。それを避けようとすると、撮るアングルが決まってきて、裸婦は顔を逸らせてようになってしまう。見上げると裸婦の臀部の肉の盛り上がりが気になる。
朔風に 顔を逸らせて ビルの壁
見上げれば 臀部の肉の 気になりて
2009年01月18日
太平駅
この駅のある地域は太平と呼ばれていて、プレハブのような駅舎にこの名前がある。どうしてこの地が太平と呼ばれるようになったのか、インターネットで探しても見つからない。昔、太平山信仰があって、石に文字を記して安置することが行われていたようである。この地にもそのような名残があって、太平の名前が地名になったのかと推測してみるけれど、まったくの推測である。この駅は無人駅で、自動改札機がある。西の方向に線路が延びる先には、雪化粧の手稲山が遠望できる。
この地名 信仰からか 太平山
西見れば 線路の彼方 手稲山
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- by 秘境探検隊長
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昔の駅舎の篠路駅
札幌の都市化の波は、農地の広がっていた篠路にも及んで、住宅地や団地が広がっている。篠路駅の東側には旧琴似川が線路と並行に流れていて、東側が古い篠路の町である。しかし、東側にある駅舎はかなり年代物のようで、都市化の波はこの駅舎を素通りしている。線路の西側は駅前の再開発や団地の造成が進められ、高層アパートも建設されている。西側から駅構内には、自動改札機が設置されているところから入り、団地の住人はこの小屋のような駅舎を利用することになる。
都市化波 駅舎素通り 篠路駅
収札の 小屋を過ぎれば 団地なり
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- by 秘境探検隊長
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2009年01月17日
つどーむの雪祭り会場造り
札幌雪祭りの会場は、大通り会場とサッポロさとらんど会場であったものが、今年(2009年)からは大通り会場とつどーむ会場となった。つどーむは東区栄町にあるコミュニティドームの愛称で、ドームを中心にしてスポーツ施設が配置されている。1月の中旬には雪祭り会場造りが急ピッチで進められていて、重機を用いてピラミッドを思わせるような雪の構造物が造られている。これは巨大な雪の滑り台である。会場の近くに丘珠飛行場があり、時折ヘリコプターが空を飛行している。
祭り向け 雪で造るか ピラミッド
つどーむの 空ヘリコプター 地に重機
篠路神社の狛犬
篠路神社は学園都市線の篠路駅のすぐ傍にある。1857年(安政4年)箱館奉行石狩調役荒井金助により造営されたとあるから、由緒ある神社である。境内には「馬魂の碑」と「力士小松山の碑」が並んであり、「平和顕彰碑」も目についた。この神社の前の道がウォーキングのルートに設定されていて歩いたので、その時寄り道をする。前日にかなり雪が降ったので、軟石の年季の入った狛犬に雪が積もっている。阿吽の両狛犬は何か愛嬌のある顔で、それに合わせての爪句となる。
この齢で 歯も無くなりて 阿(あ)ははの歯
齢重ね 吽(うん)たてがみも 白くなり
2009年01月16日
駅近くで見かけた逆禁マーク
函館本線にあるほしみ駅は、札幌市と小樽市の市境界の札幌市側にある無人駅である。駅舎前の広場は工事中らしく、作業壁で囲まれている。この壁の部分に立入禁止の逆禁マークがあった(逆禁マークについては、拙著「江別・北広島秘境100選」でも一テーマで取り上げている。このようなどうでもよろしいことにこだわると、オタクと呼ばれることになるのだろう)。この駅の利用客は少なさそうで、写真を撮っている間に駅に来る客は居なかった。
5号線から駅につながる道に札幌市と小樽市のカントリーサインが立っているのだが、小樽市のものは国道5号線にあるものとはデザインが異なっている。
ほしみ駅の隣の星置駅は崖の中間に駅舎が造られたようになっていて、駅舎への連絡通路がある。
南側の連絡通路に入ったところは工事中のようで、ここには四角形の逆禁マークを見かけた。
連絡通路は自転車を押して渡ることが出来るようになっている。
2009年01月15日
銀行の内の裸婦像
北海道銀行のロビーに大きな像がある。本郷新の「ライラックの像」と銘打たれた作品である。作品名から注意して見ると、裸婦の手元にライラックの一房がある。銀行に来る客の目的は明確で、裸婦像に視線を送る人は皆無である。まして、裸婦の手元にライラックの花があるとは、こんな解説もどきを書くことでもなければ気がつかない。日本銀行の札幌支店長室に、これも本郷新の裸婦像がある。身体の向きと顔の向きや頭部と身体のバランスが気になって、何頭身か写真で測ってみた。
行内で 目線届かず ライラック
幾代の 支店長見て 七頭身
2009年01月14日
コメントの補足説明のための画像
パン屋のある発寒中央駅
函館本線は西区、手稲区では北西から南東に伸びる直線となっている。この線路の上にこの駅舎があり、線路方向の見晴らしが良い。線路の上の改札口の向かいにパン屋もあり、ガラス窓を通してパン作りが見られる。電車待ちの時には、パン作りを見て時間をつぶせそうである。発寒では直線の線路に南北に伸びる道路が交わり、発寒中央駅の横で踏切になっている。電車が通るたびにこの踏切は遮断される。隣の琴似駅でも、かつてこの状況が生じたが、線路の高架により解消された。
パン生地を こねる手を見て 電車待ち
踏切の 交通断って 電車着き
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北大にも有料化の波
昨日(13日)の道新夕刊に、構内車両入構料を徴収しているとの記事が出ていた。今月の5日から(つまりは今年から)始まっているそうで、一回300円だということである。いよいよ北大にも、目に見えるところでの有料化の波が押し寄せて来たか、という感じである。この有料化で、北大は年間1億円の収入が見込めるそうで、昔流に計算して、1研究室(講座)年間500万円の予算(研究費)として、20研究室分がまかなえることになる。大した額である。
自動車の入構料ならまだしも、まさかそのうち構内への徒歩での入構料(入園料?)徴収なんてことにはならないとは思うけれど、もしそうでもなったら、構内の写真を撮りまくって、爪句集を出そうとしている当方にとっては、痛手が大きい。
2009年01月13日
これは面白い
画像の合成が簡単にできるソフトが公開されています。情報源はぜんまい仕掛けのブログです。試しに1枚画像合成をしてみました。
女性のシャツのプリントの図柄を見てください(女性ではありません)。地の写真が固定されていて、はめ込む写真を用意すると合成写真ができます。地の写真のパターンが提供されるので、これを利用することになるのですが(これらのものしか利用できないのですが)、面白いものです。
HBCカップ追記
今朝(1月13日)の道新に昨日のHBCカップのジャンプの優勝者岡部孝信(雪印)の写真が掲載されている。そこで、昨日撮影した写真から岡部選手のものを探し出してみる。どうして岡部選手であるかが分かるかというと、競技前にスタートリストのコピーが配られ、競技選手を順番に1枚づつ写していて、写真からゼッケン番号が確認できる選手を確定して、そこからの順番で同定している。なお岡部選手のゼッケン番号は55番である。写真は予選時のもので、このとき137mと、この日最良のジャンプであったと新聞で知った。
岡部選手と優勝を争った葛西紀明(土屋ホーム)の予選時のジャンプ写真も載せておく。葛西選手のゼッケン番号は58番である。
SLのある苗穂駅
苗穂駅駅舎は、1938年当時のものとさほど変わっていない木造駅舎で、いかにも年代物という感じである。駅の北側にはJR苗穂工場があるので、駅舎の南側にしか出入り口がない。南口の道路を挟んで小さな広場があり、ここにSLの駆動輪が置かれている。同じような駆動輪は苗穂工場の構内にもある。この苗穂工場は毎年十月上旬の「鉄道の日」の記念日に市民に開放される。市民へのサービスのため、ジーゼル機関車の助けを借りて構内を模擬走行するSLに体験乗車できる。
駆動輪 覗き見る先 古駅舎
記念日は 体験乗車 苗穂駅
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2009年01月12日
ジャンプ競技の写真撮り
一昨日大倉山シャンツェでのジャンプ競技の写真を撮りにいったけれど、ジャンプする選手の写真でまともなものが撮れなかったので、再度挑戦である。本日の午前中はまあまあの天気で、これならよろしかろうと出かけて、写真撮影である。
大倉山シャンツェを下から写すと、赤い帯でK点の位置が分かるようになっている。K点はジャンプ台の斜面の変曲点で、これ以上飛んで着地すると危険という意味がある。ちなみに大倉山シャンツェのK点は110mである。ジャンプ台全体をカメラに収めると選手は小さくなるので、望遠で選手を狙ってシャッターを切ることになる。
数打ちゃ当たる方式で、飛んでくる選手を空中で捕らえた写真で一番良さそうなものをアップしておく。写真撮りに一生懸命で、競技そのものは気に留まらなかった。HBCカップと銘打っていて、ノックアウト方式という勝ち抜き戦のルールで行われていた。一日がかり競技になるので、決勝までは付き合わなかった。
運転所に隣接する稲穂駅
稲穂駅は函館本線の札幌市内駅であるのもかかわらず、利用客の少なさそうな無人駅である。雪の季節に訪れると、駅前の濁川のプレートのある自転車置き場に放置自転車が雪に埋まっている。この川は駅舎に向かって、線路に直角方向から流れて来て、駅舎のところで流れる方向を90度変え、線路に沿って流れていく。跨線橋がないので、駅舎の近くの踏み切りで向かい側のホームにゆくことになる。駅舎に隣接して運転所があり、立ち入り禁止の構内に車庫や車両が雪の中に見える。
濁川 流れる横に 稲穂駅
運転所 通る人無く 雪の中
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2009年01月11日
手書き地図完成
爪句の校正
豆本「爪句@北大の四季」の初校をこの三連休(毎日が休日みたいなものですが、そこはそれ市井の人並みに曜日感は残っていて)に行っています。校正刷りは昨日のブログに投稿したものが、紙に印刷されていて、これに目を通します。
豆本にしたからといって、それほど売れる訳でもないので、出版費用を考えると、この点ではメリットはありませ。ただ、ブログの整理の観点からはメリットがあります。ブログは、自分のものでも見返す気にはあまりならないところ、本にするとパラパラとめくって見ます。いずれブログは閉鎖して(無くなって)しまっても、本はとこかの書棚に残ります。
この豆本シリーズ(今回でシリーズ4巻目)、それなりに巻数を重ねると、あるいはプレミア付きの高価本になるかも知れないと密かに思っています。今は本屋の棚に晒されているけれど、そのうちインターネットオークショで400円のものが4000円になるかも知れません(う~む、夢見る熟年ですね)。今がお買い得ですよ。何せコーヒー一杯の投資です(私には営業の才能があるかも知れない)。
大倉山シャンツェのジャンプ競技
大倉山シャンツェにジャンプ競技を見に行く。競技前に、スキーを履いて隊列になって着地点の雪固めをしている。最長不倒距離のバッケンレコードの標識を見ると、整備している隊列の上を飛んでこの記録となり、大した距離を飛ぶものである。競技中は、湿っぽい雪が降っていて、助走のスピードがつかず、飛距離が伸びないようである。それにしても、構えたカメラがジャンパーを捕らえるのは一瞬で、カメラの画面を見てシャッターを押すと指の方が遅れ、撮影は今一である。
整備する 列の上飛び この記録
画像見て 横切る一瞬 指遅れ
2009年01月10日
ちょっと息抜き
北大構内の柱街路灯
北18条で東西をつなぐ環状線は、エルムトンネルで構内の下をくぐる。上は歩道と自転車道が緑地帯を突き抜けていて、冬は歩道しか除雪が行われていない。この辺りから西の方向には手稲山などが見え、夕日が落ちた後の空は茜色に染まっている。これに街路灯の明るい光が混じり合ってくる。街路灯も柱のように円柱状のものがあり、暗くなると木立と区別がつかなくなってくる。その柱灯が点灯されると、周囲の木立とははっきり区別できるようになり、光る立木のようである。
茜(あかね)空 光を混ぜる 灯の明かり
灯が入り 光る立木の 柱灯(はしらとう)
泥炭地だった新琴似駅
1970年代の初め頃、この駅からそれほど離れていないところのアパートに住んでいた。泥炭地に線路が敷設されていて、列車が通るたびにアパートに振動が伝わってきた。駅舎も小さなものであった記憶がある。新琴似地区の都市化に合わせて札沼線の高架工事が進み、2000年には新駅舎ができている。東側の駅前広場にレンガのモニュメントがある。これは線路の複線高架化によって取り壊された新琴似農協倉庫に使用されていたレンガを用いていて、レンガの記憶を留めている。
泥炭地 生まれ変わりて 高架駅
倉庫跡 レンガの記憶 留めたり
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2009年01月09日
平成のポプラ並木の昼と夜
最近の構内は、景観の整備に力が入っているようである。注意してみると、洒落た街路灯があちらこちらに設置されている。人通りのあまり無いと思われる、平成のポプラ並木に沿って街路灯が並んでいる。並木と街路灯の彼方には三角山が見え、借景でここは夏場の構内の景観スポットである。しかし、雪の季節は訪れる人もいない。この場所は夜になると街路灯が点り、幻想的である。昼間は注意の向かなかった大倉山シャンツェの明かりも遠くに見え、昼とは異なった様相を見せる。
整列す ポプラ、街灯 雪絨毯
街灯は 輝き並木 闇に溶け
洒落たあいの里公園駅
あいの里は、篠路町拓北の札沼線沿線で開発が進められたニュータウンに冠された名前である。明治時代にこの辺りでは藍の栽培が行われていたので、この「あい」に愛の文字をダブらせて付けられた愛称である。駅の方は無人駅で、駅舎内には簡易自動改札機と簡易自動券売機があるだけで、見るべきものがない。しかし、駅舎の外見は洒落ていて、中央にミニドームと赤い時計が見える。一部レンガの壁が緩やかに湾曲していて、青空の広がる雪景色の中で、外国風の建物に見える。
開発史 藍と愛かけ 駅名に
見せ所 ドームにレンガ 無人駅
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2009年01月08日
5万回目の踏み絵
百年を 黒褐色の 塔記憶
野幌森林公園にある百年記念塔は、開道100年を記念して1970年に完成している。黒褐色の鋼鉄製の塔で、基部は雪の結晶を意味する六角形のデザインになっている。高さは百年に合わせて100mあり、遠くからも見える塔である。このためランドマークの役目を果たしているけれど、それは北海道開拓史のランドマークでもある。塔の周囲は広場で、雪の季節には、雪原にこの塔が青空に向かって屹立している。雪に覆われた白の大地と青空を分けるものは、枯木立の林の帯である。
百年を 黒褐色の 塔記憶
青と白 天と地を裂く 枯れ木色
跨線橋通路ある星置駅
星置駅の北側には団地や商業施設が広がっているのに対して、南側は線路と並行に国道5号線が走り、少し高いところに駅舎への通路口がある。通路は跨線橋になっていて、徒歩に加えて、自転車も押して通れるようになっている。線路の上に位置していている駅舎内では、札幌方面の電車の遅れのアナウンスに客が思案している風である。小樽行きの電車が、崖の下の線路を構内に侵入してくるのを写真に撮る。この時期、崖の木立は葉を落としていて、殺風景な風景が広がっている。
星置で 遅れに客の 思案なり
崖に沿い 進入電車 駅舎下
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2009年01月07日
HBCカーナビラジオのHPから
HBCのカーナビラジオのHPに1月6日の江別の秘境取材の時の写真が掲載されていましたので、転載です。写真の場所はOld-e'の店内で、左より私、レポーターのO氏、店のオーナーのS氏です。
エルフィンの居る北広島駅
北広島市のイメージキャラクターはエルフィン、つまり妖精である。何の妖精かは定かではないけれど、北広島駅に通じる自転車道路がエルフィンロードと名づけられている。この道路は林や森を突き抜けていて、北広島市には森林も多いので、森の妖精といったところからのこのキャラクターの選定となったのだろう。北広島駅はエルフィンパークと名づけられたアトリウムと一体になっている。種々の形のエルフィンが、アトリウムへの斜路の床や、駅前広場の飾りに描かれている。
エルフィンの 姿探して アトリウム
エルフィンは 駅前広場 ガイド役
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札幌市の端にあるほしみ駅
ほしみ駅は札幌市と小樽市の境界の手稲区星置にある無人駅である。両市の境界は、線路を横切って流れるキライチ川からほしみ駅の西側広場を通っている。この広場のところに札幌市と小樽市のカントリーサインが道の両側に立てられている。西口と東口つなぐ跨線橋があって、無人駅舎の自動改札機を通ってそれぞれのプラットホームに出る。駅舎横には自転車駐輪場の看板があるけれど、雪の季節には自転車は利用されることはなく、放置自転車が雪に埋もれてあるだけである。
ここはもう 市の境界の 無人駅
自転車で 来る人も無く ほしみ駅
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2009年01月06日
HBCラジオ生放送-江別の秘境
昨年(2008年)の8月4日に、HBCラジオの「カーナビラジオ午後一番」という番組があり、生放送で出演しました。テーマは札幌の都市秘境探検で、「ミュンヘン大橋」と「新善光寺」でした。
同じ番組で(多分番組名は変わってはいないと思います)、本日(1月6日)は江別の都市秘境のテーマで現地に行っての生放送を予定しています。事の顛末は放送が終わってから、この記事の続きで書く予定です。
本日のHBCラジオの生放送の最初は「江別・北広島秘境100選」の35番目の「日本最北端の土偶出土地」でした。江別の3番通の道路脇に立っている標柱の前で、リポーターのO氏と、この遺跡出土地と出土品について話をしました。この遺跡の標柱は、写真に写っているように、雪景色の中では見つけるのが困難なものです。標柱と空き地を挟んで隣にあるヤクルトセンターの従業員にインタビューしても、誰もこの標柱のことは知りませんでした。
次の生中継のテーマは4番目の「旧北陸銀行江別支店」です。電波(通信)状態が悪く、写真の中継車とHBCのスタジオは中継車を利用してつながらず、ケータイ電話を利用しての生放送でした。
喫茶店の二階を借りての中継放送で、レポーターのO氏(左)と運転手でもあるアシスタントのFさん(右)が写っています。ここでFさんは、前述の秘境本の33番目の「大曲の百年橋」の記事中の写真に、自宅が写っているとのことで、この偶然には驚きました。
偶然といえば、話の成り行きで、明日のこのラジオ番組の予定を聞くと、このブログへコメントを書き込むSさんの名前が、取材先として出て来たのにもびっくりしました。
2009年01月05日
NON, JE NE REGRETTE RIEN
昨日(4日)のTVにエデット・ピアフの生涯をテーマにした映画がありました。録画しておいて本日視ました。エデット・ピアフのいろいろな歌が歌われるのですが、最後の表題の歌「NON, JE NE REGRETTE RIEN」が気にいりました。CDもあったので、解説の歌詞の日本語部分を読むとちょっと気に食わない。
そこで昔取った杵柄で、久しぶりに仏語和訳です。
原語(仏語)の歌詞は(一部アルファベットは不正確)
NON, JE NE REGRETTE RIEN
Non, rien de rien
Non, je ne regrette rien
Ni le bien qu’on m’a fait
Ni le mal
Tout ca m’est bien egal
Non, rien de rien
Non, je ne regrette rien
C’est paye, balaye, oublie
Je me fous du passé
Avec mes sovenirs
J’ai allume le feu
Mes chagrins, mes plaisirs
Je ne plus besoin d’eux
Balaye les amours
Avec leurs tremolos
Balaye pour toujours
Je repars a zero
(Au refrain)
Car ma vie, car mes joies
Aujourd’hui, ca commence avec toi
私の日本語訳
「私は後悔しない」
ない、ない、これぽっちもないわ
私が後悔することなんて、これぽっちも
誰かが私にした良いことだって、
悪意の仕打ちだって
全部どうでもいいの
ない、ない、これぽっちもないわ
私が後悔することなんて、これぽっちも
けじめはつけたし、借りもない、第一忘れたわ
過ぎたことはどうでもいいの
私の過去の思い出なんか
火をつけて燃やしちゃった
悲しみだって、喜びだって
もうどちらも必要ないの
トレモロで奏でた
いろんな恋もご破算にして
さっぱりとなって
零から出発するわ
(リフレイン)
私の人生も、私の喜びも
今日からあなたと一緒に始まるの
日米加の雪
クラーク博士は札幌農学校教頭として、1876年(明治9年)7月から翌年4月まで札幌に滞在したので、札幌の冬を経験している。明治の札幌の雪は現在より多かったに違いない。クラーク博士の教えを直接受けなかった札幌農学校の二期生の新渡戸稲造は、国際連盟事務次長として国際的に活躍してカナダの地で没している。構内にある顕彰碑には「I wish to be a bridge across the Pacific.」の新渡戸の言葉が刻まれている。活動の地の米国やカナダの雪はいかなるものだったろうか。
博士見た 明治の雪は いかばかり
架け橋の 米国加国 雪いかに
長い人道橋のある平和駅
平和駅は、流通センターの物流のための貨物列車の操車場の役目を負っていることから、構内に多くの引込み線がある。加えて、函館本線と千歳線が並行して走っているので、駅の北側の北郷地区と南側の平和通地区の人の往来は跨線人道橋によっている。自転車を押して往来することもできる。この跨線橋は長く、地図の上で測ると300mほどある。柏山人道橋の名前がついていて、平和駅の駅舎は北郷寄りの、線路の海に浮かぶ島のようになっていて、駅舎には人道橋で渡っていく。
島駅に 伸びる橋名 柏山
平和駅 線路に浮かぶ 島になり
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2009年01月04日
凍てつく木
総合博物館横のローンには、大きな楡の木が葉を落として冬空に立っている。葉がないと枯れ木のように見えるけれど、春には緑が戻ってくる。気温が零下になれば木も凍りつく。凍りついた木が死なずに、春に解けても木の細胞が生命をつないでいるのを、耐凍性が有るという。人生の冬に凍りついても、また生き返る耐凍性があればと思ってみる。そう考えると、木も人のようでもある。片側に枝を伸ばした木の形が、何か腕を伸ばして意志表示をしている人の姿にも見えてくる。
凍(こお)りても 耐凍性で 春芽吹く
人に似て 枝片側に 伸ばしおり
正月の発寒駅
正月の三日目に発寒駅近くの大手のショッピングセンターに買い物に行く。ついでに、発寒駅の駅舎内の写真を撮ってくる。駅舎は跨線橋の中央にあって、電車が駅舎の下を通過していく造りになっている。松の内でも、特に正月の雰囲気が感じられることもなく、ガラスの仕切り窓の無い事務室内で、駅員が普段の様子で打ち合わせをしている。札幌行きのアナウンスがあると、待合室の客がホームに降りてゆく。ほどなくして進入して来た電車が駅舎の下に停まったのを写真に撮った。
松の内 普段通りの 打ち合わせ
札幌行き 案内ありて 電車着き
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2009年01月03日
未来屋書店
車では割合近くにあるイオン発寒ショッピングセンターに行きました。いわゆる、正月休みのレジャーとしてのショッピングですね。ここは広いショッピングセンターで、二階に書店があります。名前が「未来屋書店」というそうで、あまり馴染みのない書店名です。
書店が目に入ると、秘境本の写真を撮りたくなります。本が並んでいるところを写真に撮るだけで、芸の無いことおびただしいものがあります。ただ、一般的に書店内は撮影禁止のところで、店員の目を盗んで写真をとる少しばかりのスリルがあって、ついついカメラのシャッターを押してしまいます。。
競馬場近くの桑園駅
桑園駅は札幌競馬場の近くにある。この駅は、元々札幌競馬場の客のために開設されて、現在も競馬の開催日にはこの駅を利用して競馬場へ行く客が多い。このような経緯もあり、ホームへの階段の踊り場に馬が走っている図柄のステンドグラスがある。駅に隣接するように札幌市立病院があり、病院に通う人も利用する。札沼線はこの駅から分かれていく。特急は停まらないので、特急通過時にはホームに電車待ちの客の影はなく、列車通過のアナウンスとともに特急が通過していく。
ガラス馬 駅舎で走り 競馬なり
特急は 乗せる客なく 走り過ぎ
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2009年01月02日
北海道神宮の初詣
北海道神宮に初詣に出かけてみる。参道の入り口のところに托鉢僧が身動きもせず立っている。傘の下の顔をそれとなく見ると、年老いた尼僧に見える。その横を初詣の若い男女が通り過ぎて行く。この老と若、静と動、神社と僧の対比の時空間を写真に収めてみる。道都随一の大社には、祈願の参拝者がひきもきらない。その一方で、元旦の境内には屋台が並んでいる。大晦日から店を出して元旦になっているのだろう。ここにも、本殿での祈願の所作と屋台巡りの遊びの対比がある。
年老いた 尼僧托鉢 初詣
大社には 屋台も並び 初詣
元旦の開拓神社
北海道神宮の初詣を見に行ったついでに、同社の末社の開拓神社開拓に詣でて見る。開拓神社には北海道開拓の功労者が祀られていて、祀られた諸神は37柱を数え、日本史上の歴史的人物が多い。曇りであった空に朝日が顔を出し、境内の立ち木の隙間から初日の出となる。開拓神社の本殿は壁が無く、雪で囲まれている。神社の例祭日は8月15日で、この日は蝦夷地から北海道と呼び名が変わった日である。北海道の名前は祭神の一人の松浦武四郎の提案「北加伊道」から来ている。
雲切れて 開拓神社 初日の出
開拓の 諸神の社殿 雪囲み
2009年01月01日
元旦の北海道神宮の巫女たち
元旦に初詣の写真を撮りに北海道神宮に行ってみる。大勢の参拝者が境内を歩いている。冬なので皆防寒具を身につけていて、色が暗いところに、巫女が白の上着に赤の袴で横切っていくと、その紅白の色の鮮やかさが目立つ。本殿を囲む回廊の縁起物の売り場には、巫女達が売り子になって客の注文を捌いている。たぶん、年末年始のためのにわか仕立てのアルバイトの巫女達なのだろう。売り子の仕事にも慣れてきたのか、手際よく客の注文に応じて、お守りや破魔矢を売っている。
元旦や 巫女の袴の 寿(ことほ)ぎて
破魔矢売る 巫女の手さばき 慣れ来たり