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2010年04月30日

ホワイトストーン

 都市秘境散策のコースに、ショッピングが組み合わされると、ただ歩くだけよりは楽しい。しかし、このショッピングは歩くテーマに関連して、コース内にある必要があって、と上手い具合に組み合わせるのが難しい。下調べだけで、実際にはゆかなかった店もある。
 白石区に関しては、写真の洋菓子を販売している店がある。洋菓子の名前が白石の直訳で「ホワイトストーン」である。この洋菓子は札幌市内のどこにでも売っている訳ではなさそうで、どうも白石限定の菓子のようである。

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 製造と販売は「ユーハイム」という会社である。この会社の中を見学できるのであれば、コースに組み込めるのだが、一般に食品工場の見学は無理である。白石にあるビール工場は一般見学を受け付けているので、こちらの見学は計画中である。

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バッコヤナギとヒヨドリ

 春先は、鳥が啄ばむ木の芽はそれほど多くない。その中でバッコヤナギの花が、白い穂から黄色くなって膨らんでいる。ヒヨドリがこのバッコヤナギの花を嘴でつついているのは、花を食べているのだろう。ヒヨドリは、木の幹の色で体を覆っているように見え、色彩的には目立つ鳥ではない。それでも、バッコヤナギの木にとまっているところは、絵になっている。枝で反り返っているところを見上げると、春の到来で、野鳥も嬉しさを体で表現しているのかと、勝手に思ってしまう。

ヒヨドリが バッコヤナギの 花突き

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身を反らせ 野鳥喜ぶ 森の春

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2010年04月29日

教会のステンドグラスの奇妙な事

 カトリック月寒教会に立ち寄って、ステンドグラスの写真を撮ってきた。その時、この教会が発行しているステンドグラスの写真集も手に入れた。後で写真集と自分で撮影したステンドグラスを比べてみて奇妙なことを発見した。
 例えば、当方が撮影した「正義と平和」と題されたステンドグラスは次の写真である。

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 写真集に掲載されていたものを再度撮影したものは次のものである。前掲の写真と比べると左右が逆になっている。これは変である。かなり考えて、一つの結論が出たのだけれど、この記事を読んだ方はわかりますか。

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めしべの長いクロッカス

 クロッカスが同期したように庭のあちらこちらで咲き出した。クロッカスの花を覗き込むようにして、マクロレンズを用いて写真を撮ってみる。めしべが別の花のように写っている。クロッカスはアヤメ(文目)科のクロッカス属の花で、クロッカスの語源がギリシャ語のcroke、つまり糸で、これはめしべが糸状に伸びることに由来すると知ると、写っているめしべを見る目も変わってくる。春サフラン、花サフランとも呼ばれ、庭にこの花が咲き出すと、春の訪れを確信できる。

花の中 別の花見え クロッカス

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糸状に めしべの伸びて 花名なり

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2010年04月28日

都市秘境を歩こう・4講目

 明日(29日)からGWに入るというのに、今日の午前中の札幌は雪から始まり、雨に変わった。春の訪れの遅い年である。

 都市秘境探索の講座は、東豊線の北13条東駅に集合してから、諏訪神社を見学する。創成川沿いにあるこの神社は高床式のもので、これは神社の前の創成川の氾濫に備えてのものであったためのようである。雨の中、参加者は傘を差しての見学である。この後創成川通にある、札幌基線南端点を道路越しに見る。

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 カトリック北11条教会では教会の売店によってから、聖堂内のステンドグラスを見る。ステンドグラスのテーマの悲しみの道(Via Dolorosa)の各場面について、簡単に説明する。

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 聖堂内にはパイプオルガンもあり、演奏は聴くことはできなかったけれど、近寄って見る参加者もいた。

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 カトリック北11条教会からは天使大学に歩いて行き、同大学のチャペルにあるステンドグラスを見学する。こちらは受胎告知や羊飼いのキリストがテーマのものである。

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 大学の学生の出入りする玄関部分のステンドグラスを見て、この回の講座の終了である。それにしても、寒い春である。

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早春の延齢草

 宮丘公園の「春の小路」と名づけられた遊歩道があり、春先に遊歩道の雪が解けると、一番手に咲き出す花は延齢草である。浅い春の言葉通り、遊歩道に春の雰囲気は希薄である。四月も終わりに近づいたというのに、大気は冷気で満たされている。解けた雪の下に積み重なってあった枯葉は、まるで草花の布団のようで、布団から延齢草が顔を出している。三枚の葉の上に顔を出した黒紫色の花(ガク)は、まだ眠りから覚めずに、頭を葉の方の垂れて眠っているかのようである。

浅き春 枯葉布団に 延齢草

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寒き朝 眠り覚めずに 花垂れて

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2010年04月27日

下見で見つけた禁逆マーク

 都市秘境散策講座の下見で訪れた場所で、禁逆(禁止逆)マークを見つけた。大して意味のあることでもないのだけれど、禁逆マークを目にすると写真を撮ってコレクションにしている。

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JR手稲駅コンコースのオブジェ

 JR手稲駅のコンコースの端に抽象的なオブジェがある。床にはめ込まれたプレートに「雪だるまをつくる人・國松明日香」とある。作品名から、背の低い円を組み合わせたような形の方が雪だるまで、背の高い楕円と長方形を組み合わせた方が人となるのだろう。人から雪だるまに手が伸びて、雪だるまの製作中ということか。手稲駅は全道のJRの駅で、第2番目に利用客の多い駅である。しかし、コンコースを流れるように通り過ぎる乗降客が、このオブジェに目を向けることはない。

雪だるま 作る人いて 駅通路

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オブジェには 視線も向けず 客通過

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2010年04月26日

ミスジョウザンケイカッパ

 定山渓温泉街を流れる豊平川に月見橋が架かっていて、橋上にカッパの彫刻がある。定山渓のキャラクターとして豊平川に因んでカッパを採用して、元々カッパとは無縁なところに、新しくカッパ伝説を創ろうと、工夫とユーモアを凝らしたカッパの彫刻が、橋や河原、公園に設置されている。月見橋にあるカッパは乳房のついた女のカッパで、阿部典英作の作品名「ミスジョウザンケイカッパ」である。限りなく人間の顔に近いミスカッパの背後に、豊平川に渡された鯉幟が泳いでいた。

ミスカッパ 色気もありて 月見橋

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浅き春 カッパの背後 泳ぐ鯉

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ハリギリの冬芽

 ハリギリ(針桐)の冬芽は面白い格好をしている。大きな芽が親で、その胸元に小さな子供を抱えているようにも見える。スカイダイビングで、熟練者が初心者を抱きかかえて降下するタンデム形式の連想にもつながる。ハリギリの若木には棘が目立つが、大木になると幹の棘はほとんど消えてしまって、あっても若木の名残みたいなところがある。

ハリギリは 親子タンデム 遊歩道

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ハリギリの 棘の目立ちて 浅き春

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2010年04月25日

定山渓岩戸観音堂

 国道230号から豊平川の方向に道を下り、定山渓の温泉街に入って道なりに行き、道が崖で直角に曲がるところに岩戸観音堂がある。二代目地崎宇三郎氏が建立し、1967年再建されたもので、お堂につながった120mの洞窟内に三十三観音像が安置されている。洞窟の両側の岩壁に掘り込みがあり、そこに様々な観音像がライトに照らされて鎮座している。観音様は中性とされているけれど、女性のイメージが強い。この観音堂の衆宝観音は、胸をはだけ、膝を立てている姿は艶かしい。

湧き水の 滴(したた)る洞に 観世音

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この姿 衆生救済 艶かし

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2010年04月24日

書店に並んだ「さっぽろ花散歩」

 Asiaの占い師さんのコメントに返信を書いたついでに、地下街のオーロラタウンの東側はずれにある紀伊国屋書店オーロラタウン店の店先で、店員が表題の本を並べているところを撮った写真をアップしておきます。1日遅れで発売になった、これまた道新出版局の「北海道花の名所100選」と肩を並べることになりそうです。GWに向けて春の花も咲き出すことでしょうから、本の売れ行きにも花が咲くとよいのですが・・・

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ステンドグラス巡り

 都市秘境巡りの講座では、見学対象の資料をあらかじめ作って、当日参加者に配っている。これから巡るコースの一つにステンドグラス巡りがある。資料を作っているついでに、ブログにも利用しようとステンドグラスの画像をアップしておきますが、ここがどこかわかりますか。

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2010年04月23日

冬の居残る春の小路

 今年(2010年)の春は遅く、4月の終わりに近づいているにもかかわらず、宮丘公園の「春の小路」と名づけられた遊歩道には残雪が居残っている。熊笹の緑を除けば、地面の黒茶色に枯れ木の灰色が加わって、春の手前の色である。遊歩道の雪が完全に姿を消す頃に、スプリング・エフェメラルが咲き出すのだろうけれど、その前兆も感じられない。春の草花は地表面近くで息を殺すように潜んでいるのだろう。北国の春は足踏みしているようで、一度走り出すと、その速度は速い。

遊歩道 冬の居残り 卯月なり

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春息吹 残雪が消し 春小路

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春の山道のバッコヤナギ

 春先に見る枯れ枝に、白い穂状のものが顔を出している。一見、ネコヤナギに似ているけれど、高い木の枝にあって、ネコヤナギとは違う。これはバッコヤナギ(跋扈柳)で、ネコヤナギのように川の縁に生えているのではなく、山道にあって、ヤマネコヤナギの別名がある。高いところにある花穂を写真に撮って見ると、白い毛状のところから黄色い花が伸びて咲いているのが認められる。雌雄異株の木で、黄色い花は雄株の方である。雪の残る山道で出会う、最初の春の木花である。

曇り空 バッコヤナギの 色くすみ

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穂冠(ほかんむり) 小さき黄花 春を告げ

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2010年04月22日

さっぽろ花散歩発売

 「さっぽろ花散歩」(青木由直著、北海道新聞社)が明日(4月23日)札幌の主要書店に並びます。総ページ鄒216で、オールカラーです。

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 内容は花と札幌都市秘境にフォーカスを合わせた、写真集+ガイドブック+句集(爪句集)といったところでしょうか。そのうちの諏訪神社とラベンダーの見開きのページを載せておきます(来週都市秘境散策で参加者と一緒に歩く場所なので)。

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 本のネット上での立ち読みであれば、北海道新聞社のブログ「しゅっぱん夢日記」にアクセスしてみてください。このブログ明日をもって書き手の同社出版局長の中山明展氏が定年退職で、店じまいということで、その節目のところで本の紹介をしていただきました。

早春の真栄春通り公園

 春通り公園なので、雪の解けた頃のこの公園がどんなものか見に行く。住宅に囲まれた細長い公園の芝生は緑に変わりつつあるけれど、まだ本格的な緑からはほど遠い。薄い緑の芝生にクロッカスの花が咲き出している。薄紫の花の向こうに見える彫刻は、「切り株に座って」の作品名のサクソフォーンを演奏している男のブロンズ像で、黒川晃彦の作品である。手塚登久夫の「梟家族」の彫刻の手前には、黄色のクロッカスが咲いている。公園の彫刻をクロッカスの花が飾っていた。

サクソフォーン 吹く男居て クロッカス

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春通り 梟家族 クロッカス

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2010年04月21日

都市秘境散策・北大構内

 4月21日の都市秘境散策は北大構内でした。今回は構内の遺跡を見て歩くというテーマにして、留学生センター内の構内遺跡の展示パネルで、サクシュコトニ川沿いの遺跡の説明から開始です。その後、留学生センターの裏庭にある大志亭の近くで、咲いていたフキノトウの雄株、雌株の説明です。

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 例年の気候で、天気が良ければ、構内のスプリング・エフェメラルが見られるかと期待していたのですが、今年は雪解けが遅く、生憎の小雨模様で、気温も低いので、北大百年記念館で、展示品を前にして、札幌農学校時代に関する説明などを行いました。サクシュコトニ川が大野池の脇を流れる辺りには水芭蕉の花が咲いているのが見られました。

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 北大総合博物館で丁度開催中の「花の日露交流史」の展示を見ました。博物館のショップには爪句豆本が並んでいたので、ここに立ち寄りました。

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 博物館の掲示板のところに、禁止逆マークと名前をつけている禁止マークがあったので、写真を撮っておきました。

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 博物館から北大交流プラザに行き、ここで新渡戸稲造揮毫の扁額を見て今回は終わりです。散会後、参加者の何人かは交流プラザで北大グッズを買い求めていたようでした。

ソフトカツゲン

 札幌駅前通の歩道を歩いていたら、ソフトカツゲンの看板が目に留まった。キャンディの宣伝である。

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 なぜこのキャンディの看板に注意をひかれたかというと、看板に勝源神社とその鳥居があったためである。この神社と鳥居はかなり特殊なところにあって、普通に神社巡りをしていても辿り着くことはない。

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 神社は雪印乳業史料館内にある。この史料館は申し込み後許可を得てからの見学となる。見学コースの工場内の見学通路に勝源神社があって、その神社と鳥居が看板のものである。以前札幌秘境散策で参加者と一緒に見た神社である。

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 これは何かの縁と、店内に入ってみると、ソフトカツゲンの袋がボックス内に山積状態で、一袋買ってみた。飲料乳製品のカツゲンをキャラメルのように固めたものである。軟らかくて、カツゲンの味(カツゲンの元の味は知らないのだが)のするキャンディになっている。

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2010年04月20日

雪解け後のチオノドクサ

 この花の名前を聞くとドクサが毒草を連想して、最初響きの良くない花と思っていた。しかし、これはギリシャ語でチオノ(chino=雪)とドクサ(doxa=誉れ)を表していると知ると、好感が増す。英語名はこの意味の通りglory of the snowである。和名の別名はユキゲユリ(雪解百合)で、名前の通り、雪が解けた空地にぽつんと咲いていたりする。薄い水色で、雪解水か春の空の色を表しているようでもある。春の花咲レースで一番手を争うように顔を出してくる花である。

枯葉から 顔を出したり 雪解百合(ゆきげゆり)

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花の色 雪解け水に 春の空

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青羊宮の乙女桜

 成都市にある道教の古刹、青羊宮の境内にコスモスにも似た花が咲いているのが目に留まった。時期は春先で、花茎や葉の様子からコスモスでないことははっきりしているのだが、それで終わって花の名前は出てこない。帰国して調べてみると、プリムラ・マラコディスではなかろうか、ということである。この花は別名オトメザクラ(乙女桜)で、道教の境内に乙女桜とは対比が面白いと思った。こうなれば、花の名前が正しいかどうかは問題ではなく、これは乙女桜に決まりである。

道士愛で 乙女桜の 咲く境内

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色形 乙女の如く 咲きてあり

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2010年04月19日

雪解け水の凍る山道

 今年(2010年)は雪解けが遅い。4月の下旬に入る頃、街路の雪が解けても、散歩道に選んでいる山道には雪が残っている。雪解けも、早朝の弱い陽では一時止まっている。前日にでも解けた水が凍りついて、路面が氷で覆われていて、その中に枯葉が取り込まれている。氷の中に閉じ込められた大昔の木の葉の化石のようにも見えてくる。この道の雪解けも進行して、後1週間もすれば雪も消えてしまうだろう。枯葉もどこかに飛ばされ、新緑で枯れ木も新しい装いに衣替えである。

弱き陽に 雪解け水の 凍りたり

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雪解けの 凍てつく朝路 枯葉かな

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朝の散歩再開

 朝の散歩は、雪のある季節は休止である。雪が解けて、無理なく歩けるようになって、山道の朝の散歩再開である。冬の間、ろくに歩くこともなかったので、少し歩くだけで息が荒くなる。運動不足が如実に現れてくる。散歩道に、フキノトウを除けば、春一番の花であるナニワズの黄色い花(ガク)が目につく。寒さにも負けず、丈夫な木花である。この木花に関しては、「さっぽろ花散歩」にも取り上げている。

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2010年04月18日

さっぽろ花散歩

 今週は北海道新聞社から「さっぽろ花散歩」が出版される予定になっている。冬に戻った先週から今週は一転、春に前進のようで、春の花も咲き出すだろう。出版は、今年の気候の異常がむしろ手助けしてくれて、春の花の季節に間に合った。本の表紙には、色とりどりの花が一面に咲いているので、読者に手に取って見てもらえそうである。しかし、手に取ってもらえることと、購入してもらえることの間には千里の距離がある。この距離を越えることができるかどうか・・・

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 この本、これまで出版した都市秘境の続編の性格も持っていて、体裁も前書にならっている。まえがきにも「花と都市秘境」の題で書いている。
 前書の「札幌の秘境」は売れて、「風景印で巡る札幌の秘境」は予想したほどは売れず(担当者談)、さて今回の本はどのような売れ行きになるのか気がかりである。売れるかもしれないという強気と、そこそこ売れてくれればよい、という弱気が交錯している。本は書くより、どのくらい売れるか予想を立てる方が難しい。

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2010年04月17日

上海市のコンビニ店

 上海市の舗道で角型のマンホールを見つけた。蓋には「公安交通」の文字があり、公安の部署が管轄する交通関連の施設につながっているマンホールなのだろう。マンホールの向こうに「全家」の文字の看板のコンビニエンスストアが見える。英語で「Family Mart」とあり、これは日本のファミリーマートが上海に進出したものである。漢字名と英語名では、このコンビニ店の出自が日本であるとは、日本人でなければわからないだろう。店内には日本で見慣れた商品が並んでいた。

公安の マンホール見て 全家店

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店内で 和製の品の 品定め

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青羊宮のセキチク(石竹)の花

 青羊宮は、成都市内にある文化公園とつながっている道教の寺である。寺の起源は周代に遡ると伝えられているが、建設が盛んに進められたのは唐代といわれている。寺には守護神のような一角と双角の黄銅製の羊の置物がある。羊といっても、多くの動物の特徴を合わせ持ったキメラのような空想上の動物である。寺の境内にセキチク(石竹)と思われる花が咲いていた。葉が竹に似ているのでこの名になっており、日本ではナデシコとも呼ばれる、ダイアンサス属の花の一種である。

葉は竹で 花はナデシコ 石竹花(せきちくか)

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道教の 境内に咲き 石竹花

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2010年04月16日

上海東方路のミツマタ

 上海で宿泊したホリデイイン浦東が面する大通、東方路を歩いていると、商業施設の花壇に見慣れない花が咲いている。後で調べて、ミツマタ(三又)の木花であること知る。枝が三本に分かれるため、この名前になった。春先に花を咲かせ、木は和紙の原料となる。中国原産の木花であるので、上海の街に植えられていても不思議ではないのだが、珍しい花を見た感じである。上海市内は、5月に開幕が迫った上海万博に合わせて、市内の美化の一環として花壇も整備されているようだ。

ミツマタを 初めて見るか 上海市

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万博が 迫りて整備 花壇かな

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都江堰の花壇の花

 都江堰を訪れた時、公園として整備された場所の花壇には、3月末日であったけれど、花であふれていた。花壇定番のパンジー、デイジー、ペチュニアなどが色とりどりに植えられている。花壇の後ろに、世界遺産に指定された青城山と都江堰が、5Aの評価で国家国家旅遊景区としてとして指定されていることを示す石碑があった。都江堰は岷江に設けられた水利施設の遺跡で、紀元前3世紀に李冰の指揮のもとに始められた土木工事であり、その成果の恩恵を現代も受けているというから驚く。

五つA 世界遺産の 評価なり

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花添える 旅遊景区 都江堰

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2010年04月15日

豆本の利点

 以前、リーブルなにわ(大通4丁目店)の年間の売れた北海道の本ベスト20についてブログに取り上げたことがある。最初は、爪句の豆本がベスト20に入るのがにわかには信じられなかった。これは同店の売り方が大きく影響している。支払いカウンターのところに爪句豆本を並べてくれていることが、売れ行きに貢献していると見た。これは有難いことで、豆本の利点がこんなところに出てくるとは、思いもかけなかった。「爪句@花の四季」もこれから本格的な花の季節を迎えて、豆本の利点を生かして、売れてくれるとよいと思っている。

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フキノトウの雄株と雌株

 フキノトウが山菜のフキ(蕗)と地下でつながっていて、フキノトウがフキの花であることを、花に興味を持ち出してから知った。さらに、フキノトウに雄株と雌株があるのを知ったのは、つい最近のことである。肉眼では、この異なる株の花を見分けるのは困難である。しかし、マクロ撮影のできるレンズを通して写真に撮ってみると、花の差がはっきりしてくる。雄株は花びらを広げて、その中心に雄しべがある。対して、雌株の花は糸のような雌しべが束になって伸びている。

花坊主 花弁に割れて 雄株かな

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フキノトウ 雌しべ束ねて 雌株かな

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2010年04月14日

東札幌の工場巡り

 4月14日の都市秘境散策は、地下鉄東西線の東札幌駅に集合して出発です。前日から荒れ模様の天候が続いていて、小雪もちらつき、さすが北海道です。
 最初の目的地は北海道開拓史上、記憶に留めるべき場所でしたが、これが豆菓子の製造会社の直売店前にあって、計画には無かった店内を覗いたのが、今回の散策を買い物巡りの性格に変えてしまいました。創作豆が並んだ店内で、皆さん豆菓子を買っていた。かくいう当方も、試食をした手前もあって、買ってしまった。

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 次に訪れた早川コーヒーの白石工場では、コーヒー豆についてのショート講義を聴きました。世界各国から輸入されたコーヒー豆が麻袋につまって、所狭しとならんでいました。エルサルバドルの国名のある袋も写真に写っています。

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 ここで、コンピュータ制御によるコーヒー豆の焙煎のデモがありました。熱風による焙煎で、焙煎過程で出てくる茶布(ちゃふ)を除く装置も動いていました。茶布なんて初めて聞く用語です。ここでも皆さんコーヒーやコーヒー関連商品を買っていました。

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 つぎに「かね彦」のかまぼこ工場見学です。どうしてここにかまぼこ工場があるかというと、よい水(豊平川の伏流水)が得られるためだそうです。ここでも同社の製造しているかまぼこ類の試食があって、確かに味がよかった。帰りには直売店で皆さん買い物です。

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 最後は札幌市産業振興センターで説明を受けました。さすがにここでは買い物はなかったのですが、このセンターの隣は商業施設のイーアスであったので、散会後、ここで又買い物をした参加者もいたかもしれません。見て歩くより、買い物をする方が楽しいのは、引率者も認めるところです。

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山道のフキノトウ

 雪解け水で山道が小川のようになっている。フキノトウがそこここに顔を出している。雪解けの進行とフキノトウの成長が競争しているかのようである。水は道路脇から崖の方に流れて、滝のようになっている。そこにもフキノトウがあって、まるで大きな滝に寄って、その脇にあるフキノトウを撮影しているような写真が撮れる。雪が解ければ、山道の周囲は急速に緑に衣装変えである。フキノトウに遅れて現れてくる蕗が、地中で緑の季節に合わせ、自分の出番を計っているようだ。

春の雪 解け残りてか フキノトウ

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フキノトウ 春限定の 滝の傍

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2010年04月13日

スノウドロップ

 我が家の庭では、春先に一番で咲くのはスノウドロップである。この多年草が植えられていることころが、雪が解け、最初に土が顔を出す場所であることによっている。枯れ葉が交じった、黒色に見える土に白いスノウドロップの花は、小さな花ながら目立つ存在である。毎年同じところに咲き出すと、今年も春が来たことを感じさせてくれる。厚い雪の下にあって、その重みが無くなってくるのをいち早く感知して、地面を突き破るようにして咲き出してくるようである。

今年また 黒き土から 白き花

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積雪の 無重を感知 花開く

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成都市のベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)

 成都市の西南交通大学の新キャンパスで撮ったこの花を、今まで見た記憶がない。北海道では見られない花なのであろう。長めのひらひらした花弁を4枚つけた、花弁が薄い黄色のものがトキワマンサクで、その花びらの色が紅色になったものがベニバナトキワマンサクである。密に植栽されているのを遠目で見ると、赤味がかった低木の枝葉のように見え、花の感じがしない。近寄って写真に撮ると、テープをちぎって枝につけたみたいな花で、紅花常盤万作とは名前も面白い花である。

遠目には 花には見えず 四弁花

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紅花の 常盤万作 初対面

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2010年04月12日

これ何の花かわかりますか

 マクロ撮影ですが、これ何の花かわかりますか。この花に雄株、雌株があって、写真のものは雄株です。今までこの花を見ているようで、実は肝心なものを見ていなくて、何もわかっていなかったのだということがわかりました。

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福寿草と虫

 陽の光を受けて福寿草の花が咲いている。春の花咲き競争で、先頭を走っているみたいである。花びらが光を反射して、陽光を使って光通信を行っているようにも見える。花が咲けば虫もどこからともなく現れてきて、開いた花に居座っている。マクロ撮影した写真をパソコンでみると、虫の羽が虹色に染まっている。羽の薄い層構造により、光の波長が選択されて反射されてくるためであろう。それにしても、こんなところにも春の光の演出があるとは、自然の命の劇の始まりである。

花びらで 光を返し 春一番

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黒き虫 春の装い 羽の虹

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2010年04月11日

春先の大志亭

 北大関係者にもほとんど知られていない、大志亭と命名された東屋が留学生センターの裏手にある。同センターは広場を挟んでクラーク会館の隣に位置しており、クラーク会館の裏庭には池があり、辺りは申し訳程度の日本庭園風の造りである。この池と東屋を連動させて、留学生に日本情緒を少しばかり感じてもらう意図を込めているようである。残雪が目につく春先は、東屋は依然休業状態で、ベンチ等の物置になっている。フキノトウが顔を出して、東屋の出番を急(せ)かせている。

物置も 雪と消えるか 大志亭

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フキノトウ 出番急がせ 大志亭

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売れる売り方、売れない売り方

 拙著新刊豆本が書店に並んでいるのを写真に撮りにゆく。JR札幌駅につながる商店街の書店で出版されたばかりの「爪句@花の四季」が、他の既刊の爪句集豆本と一緒に並べられている。

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 写真にもあるように、新しい爪句集がしっかり顔を出している。並べられているだけでも有難いのには違いないのだが、ただ、これでは新刊本としては売れないだろう。
 商品は、どんなものでも、購買者に訴える第一の要素は鮮度である。骨董品のようなものでも、今売りに出されたという情報が人を惹きつける。本などは特にこの鮮度が問題で、それが新しく店頭に並んだという情報が売れ行きを左右する。
 シリーズ本であれば、シリーズを並べてだけでhなく、一言、これは新刊である、という情報を購買者に伝える工夫が、売れる売り方につながる(とまあ著者に都合のよいように書きます)。
 本の鮮度について情報を持ち合わせていない客に、シリーズ本を並べただけなら、どれかを選ぶ面倒くささが、かえって本から手をひっこめさせる。展示も選択と集中で、既刊本は背表紙展示で、新刊を平積を並べるとか、新刊本を別にする、とかして既刊本との差別化を行って、まずは新刊である鮮度を客に伝える工夫が売れる売り方につながるのではなかろうか。
 まあ、最初から赤字を見込んだ出版なので、売れて黒字という夢は最初からないので、その分気楽に構えていればよい話ではあるのだが・・・

2010年04月10日

売れる本、売れない本

 最近は物書きの末席に連なっているような塩梅で、売れる本、売れない本に関する知識を仕入れている。商品カタログみたいな本が売れていて、何でこんな本を読者(というより購買者)が買うのかというと、一種のガイドブックだからである。物を買うにも、レストランを探すのにも、ウォーキングをするのにも、ガイドブックに頼る生活に慣らされると、ガイドブックの持つ売れる本としての底力は強力である。売れる本を書くならガイドブック、という法則はこれからも生き続けるだろう。
 対する売れない本は小説・詩集・句集・エッセイ等の文芸物。よっぼどの大家でも、売り上げを伸ばすのは至難の業で、苦戦するらしい。一般の人の文芸物は、自費出版しかなく、小部数を知り合いに配り、大部分は自分で抱えることになる(文芸物ではないけれど、自費出版を何回となくやってきていて、状況は理解している)。
 写真集は対象による。鉄ちゃんを相手にした鉄道写真とか、山登りをターゲットにガイド付き山の写真、花や鳥でも写真図鑑のようなものは売れ筋に入る。しかし、芸術的な写真を並べた文芸物の写真集は難しい。ただ、芸術的でも女性の裸は別かもしれない。
 とまあ仕入れた知識で、書店に並ぶ拙著爪句集シリーズの7集目を俎上に乗せると、この爪句集にはガイドブックや図鑑の要素がなくて、爪句集という文芸物で、写真も小さくて芸術的写真が並んでいるわけでもなく(ただの花の写真で)、売れない要素が手を結んでいる。
 もし、この爪句集がそこそこ売れたら、売れる本を制作する戦略上の新知見を得ることになるのだが、果たしてどんなものだろう(土日には書店に並ぶそうなのでブログ用の写真を撮りに行ってこよう)。

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2010年04月09日

NBOの勉強会・朝の食卓

 道新朝刊(4月9日)の「朝の食卓」欄の「NBOの勉強会」の記事の転載です。

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上海空港の禁逆マーク

 最近の中国では禁逆マークを見つけるのは至難の業である。しかし、帰国時に上海空港で一つ見つけた。人気(ひとけ)の無い上海空港の写真であれけれど、これは空港の機能も停止している早朝の空港のためである。安い航空券なもので、乗り遅れると航空券の変更が効かない。で、普通の時間感覚なら早すぎる時間に空港に着いて、こんな状況になっている。空港内にあった人形のようなものは上海万博のマスコットキャラクターで、上海市内のあちらこちらにあった(市内の画像の方が、ブログを覗く人には面白かろうとはわかるのだが、ロム人へのサービスなんか考えてはいないので)。

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 禁逆マークは登場受付カウンターの荷物を流すベルトコンベアーのところにあった。これは発見である。このブログを見ている人は馬鹿馬鹿しいとは思うだろうけれど、まあ私の街歩きのチェックポイントなので・・・

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2010年04月08日

一足先の花の季節

 冬と春が押し相撲をしているけれど、冬は土俵際である。春は花の季節でもある。花の季節を先取りするかのように、室内ではコチョウランの花が咲いている。「さっぽろ花散歩」の校正刷りがコチョウランの下に写っているけれど、この本も色校の段階まで来て、2週間後には出版の予定である。本は花の季節の始まりに、かろうじて間に合いそうである。

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鏡湖の雲南黄梅

 成都市の西南交通大学の構内にある交大鏡湖賓館に宿泊した時、宿泊所の前に鏡湖があって、その岸辺に雲南黄梅(うんなんおうばい)が、名の通りに黄色い花をつけていた。半つる性の花木で、枝が湖面に向かって枝垂れている様は、なかなか風情があった。花は枝にまばらに付き、緑の葉の中から黄色の花が顔を出しているという感じである。雲南黄梅と似た花に黄梅があるため、黄梅もどきの別名があるけれど、黄梅よりは大きくて、目立つ春の花である。

枝垂れるは 雲南黄梅 鏡湖上

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黄梅は 枝にまばらに 成都朝

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2010年04月07日

「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座スタート

 道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」の講座が7日から始まり、初日は札幌駅周辺の彫刻、化石巡りを行いました。流政之、安田侃の作品を見て歩きました。安田侃の「吹雪」の像のところで参加者と記念撮影です。

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 化石の方は喫茶店の前の床のところで、大きなアンモナイトを数個観察しました。喫茶店の店員もこのアンモナイトについては知らなかったらしく、びっくりしていました。でも、これからは喫茶店を訪れた客に、店員がこのアンモナイトについてお喋りする姿が目に見えるようです。

寛窄港子の家壁のデザイン

 寛窄港子を歩いていたら、旧家と思しき家があり、家壁の部分に素焼きの筒状のものを組み合わせたデザインを見つけた。筒が交わる部分に白い花飾りが取り付けられていて、曲線を強調したデザインに、シンプルな花飾りが生きていて、洗練されたものに見える。昔からのものなのだろうか。この家壁の屋敷の門構えの部分に、手の込んだ彫り物が上部に取り付けられている。良く見ると獅子や鳥の彫り物があり、年季物の感じが出ている。

家塀に 素焼きの工夫 花飾り

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門構え 獅子も潜みて 旧家なり

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2010年04月06日

米粒文字のマクロ撮影

 成都市で米粒に文字を書いて、小さな容器に詰め、お土産として売る商売について紹介した。帰国して、この米粒(実際は米粒を削って平らにしたところに書く)文字のマクロ撮影を試みた。マクロレンズがこんなところで威力を発揮するとは、思いもよらなかった。
 文字は注文した通り、片面に「爪句作家」、もう一面に「青木曲直」とあるのが読める。

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大きな無人駅の豊沼駅

 砂川市と奈井江町の境にあって、砂川市側の駅である。豊沼は、石狩川に沿って沼や湖の多いところで、これらの湖沼群が豊かさをもたらすようにとの願いを込めての命名である。駅舎は比較的大きいのだが無人駅である。線路と駅舎は同じ高さにあっても、駅舎前は土地が低くなっていて、平屋の駅舎には階段がついている。二面のホームがあり、その間に跨線橋がある。構内で行き違う列車の車体と跨線橋は赤のコラボレーションである。

予想外 駅舎大きく 無人なり

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跨線橋 車体の赤と 色合わせ

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2010年04月05日

地下鉄駅のポスターの禁逆マーク

 地下鉄宮の沢駅で禁逆(禁止逆マーク)を見つけた。これは映画のポスターで、これから日本で封切られる映画らしい。エイリアンが閉じ込められている第9地区(南アフリカ)から第10地区にエイリアンを移動される設定で事件が起こっていく。
 大勢のスタッフで作られただろう映画に、禁逆マークが使われているとは、なにか意図があってのことかと思ってみるけれど、考え過ぎか。

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 で、この映画のオフィシャルサイトでデモリール(宣伝)を見ると、やはり禁逆マークが現れている。映画のストリーは全部読んでいない(読めない)のでわからないけれど、昨日テレビで視た「裸足の1500マイル」の底流にあるものと同じのではなかろうか。こちらはオーストラリアでアボリジニと白人の混血児を隔離した時代に、混血児の少女3人が逃げ出し、1500マイル(2400キロ)を裸足で歩いて自分の故郷に戻った(1名は途中で捕まった)実話を基にしている。先住民を隔離して、自分達に都合のよい新天地を造るという白人の思考が、先住民をエイリアンに変えて創られた映画なのではないかと思っているけれど、予想が外れていればごめんなさいです。単なるSF映画なのかもしれない。映画の内容より、禁逆マークを見つけたのが当方にとっては重要なテーマなので。

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山本克之先生追悼集

 早いもので、山本克之先生がお亡くなりになってから、1年が過ぎる。先生の遺稿はこのブログでも紹介している。先生の一周忌に合わせて追悼集が出版され、送られてきた。

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  この追悼集に寄稿した拙文も載せられている。「山本先生と旅した南京、武漢」の表題で書いている。

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 武漢の黄鶴楼前での山本先生と写した記念写真を見ると、先生も筆者も若かった。

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 この時代の中国国内旅行は、飛行機で旅するのは外国人ぐらいなもので、プロペラ機で南京から武漢に飛んだプロペラ機に乗り込む山本先生が写った写真を見つけ出してきて、追悼集に載せている。今では中国の主要都市は毎日ジェット機が飛び交い、中国人ビジネスマンが大挙して移動している。

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 山本先生は定年直前の年度の3月にお亡くなりなり、63歳の若さであった。良い人ほど若くて世を去るのは本当かもしれない。

2010年04月04日

跨線橋と歩道橋のつながった幌向駅

 幌向駅ではプラットホームから大きな跨線橋が見える。自動車で国道12号を走っていて、幌向駅のところで通過する、フードつきの歩道橋が駅構内から見える。国道を跨ぐ歩道は、駅の跨線橋にもつながっていて、橋上に駅舎がある。幌向は岩見沢市の地区で、駅を中心に町が形成されている。この地区が札幌のベットタウンの性格を帯びていて、JRの路線の交通の便のよいところに住宅街が形成されたためで、利用客があり、駅舎は有人である。

自動車も 列車も通過 長き橋

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有人の 駅舎のありて 鉄路上

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竹村伸一先生の「機械時計」

 中国から帰国すると、竹村伸一先生から、先生が80歳から始められた年1冊発行の論文冊子が送られて来ている。今年で満90歳となるので、今回の論文冊子をもって擱筆にしたいとあった。冊子は「機械時計」のタイトルがついている。

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 若い頃から機械時計に魅せられて、機械時計の修理も手がけ、その数130個にもなったそうで、半端な趣味の域を出ている。冊子には時計修理のための種々の器具の写真も並べられていて、世の中にはこんな道具もあったのかと、驚きである。

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 竹村先生は日立製作所を定年退職後北大に教授として4年間居られたので、その業績を存じ上げている。改めて冊子の年譜を読むと、60歳から著述を開始され、多くの理工学書を出版されている。それにしても80歳から年一冊の研究をまとめた冊子を出版されるとは、頭の下がる快挙である。先生よりは20歳下で見習わねばと、感じ入ることしきりである。

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2010年04月03日

成都市寛窄港子の用水石桶

 寛は広い、窄は狭いの意味で、港子は界隈のことである。観光地化されているこの界隈は、広い道と狭い道が並行してあって、昔からの家を改造したレストランや喫茶店、土産物屋が軒を並べている。中には普通の住居として残っている家もあり、立ち入り禁止となっている。この街区は清朝の初めに形成され、将軍らが住み着いて、軍事的性格を持っていた。道には、用水を貯める目的の石製の桶があり、水が見え、覗くと金魚が泳いでいた。

石の蓮 用水湛え 寛窄街

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用水に 金魚も居たり 歴史街

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2010年04月02日

成都の教え子を訪ねてーその8

 西安交通大学の新キャンパスを見学した後で、成都市の観光名所巡りをする。成都は何度か来ているので、大抵のところは見ている。未だ見ていないところをガイドブックから探してタクシーで行く。仏教寺院の文殊院は大きなお寺である。お寺の前の舗装道路に色々なデザインのマンホールがあり、いかにも観光地として整備された感じである。マンホールを写真に収める。

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 寺院は幾棟もあって、仏様や羅漢が祭られている。布袋様とおもわれる金箔で化粧された像もある。極彩色の大きな像は信心の欠けた身にはキッチュな像に見える。

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 文殊院に沿って延びる街路は土産物店や物売りの屋台が並んでいる。そんな屋台での商売の一つに、米粒に所望の文字を書いて、ガラスの小容器に収めてくれる屋台があった。侯さんの薦めで「爪〇作〇 青〇曲〇」と書いてもらってケータイのストラップの用いるような(根付みたいな)ものを作ってもらった。お値段は、侯さんが代金を支払っていたんでわからない。それにしても、よくこの小さな文字を米粒に書くものだと感心した。人間国宝にしてもよいくらいである。

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 続いて、道教のお寺の青羊宮に行ってみる。このお寺にある壁に、目をつぶって近づき、手が福の字に触れば福が来る、といったようなことをやっている若いグループ客がいた。どこでも観光地にはこの手の遊びがあるものである。

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成都の教え子を訪ねてーその7

 侯進さんの授業科目は「計算機専門実用英語」といったもので、自分の教科書を著わしている。英語で技術分野の研究論文をいかに書くかが主題である。侯さんが北大の博士課程で書いた論文が例題で出ていたり、「日本における研究文化」のような小節もあり、面白いし参考になる教科書である。日本でもこの類の教科書は必要であろう。

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 西南交通大学は新キャンパスがあり、侯さんに連れていってもらう。大学のキャンパス間連絡バスで新キャンパスに行く。このキャンパスは広くて、人工の池を造り、その上にアーチ橋を3本架けて、池の上に道路を4本も設けている。建設費をふんだんにかけて造ったキャンパスという感じがする。

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 キャンパスには大きな建屋が並んでいて、屋外運動競技場や体育館の大きな施設がある。札幌でいえば、真駒内屋内・屋外競技場が大学のキャンパス内にあると思えばよい。大学が4万人の人口を抱える町と考えると、キャンパス内に大きな競技場があってもよいのかもしれないけれど、それにしても大きな施設をキャンパス内に造っている。

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 図書館も大きな建物で、図書館の前の植え込みに八重桜の花をみつけた。成都は札幌より1か月早い春である。

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2010年04月01日

コンピュータウィルス

 このブログを書いているノートパソコンがコンピュータウィルスに汚染されたらしい。かなり致命的ダメージを被って、ブログは当面閉鎖で、再開の目途は立っていない。心配なのは、日を変えずに拙ブログを二度アクセスすると、ウィルスがアクセス元にも伝染するようで、もし拙ブログにアクセスしておかしくなったら、コメントにご一報を。できるだけの対策を考えます。