9月18日(土)の明け方、寝ていて雨の音を聞いていて、今日の空沼岳登山は中止かな、と思っていたところ朝には晴れて、空沼岳(1251m)登山の実行である。この山には3つの沼があり、空沼岳登山はこれらの沼巡りでもある。
第一の沼は万計沼で、登って行くとこの沼から流れる水が滝を作っている。この滝の横を登り切ると、万計沼の標識が現れ、水面に沼の周囲の木々とその上の空を映しだしている。紅葉の季節は未だ先のことで、沼の周囲の木々が色ずくと、この沼の景観は見事であろうと予想できる。
万計沼の辺に万計山荘の山小屋があり、その前で一休みである。今回の登山企画者のF氏、道案内の山の大ベテランS氏、ポーター役のT氏に女性の I さんの姿がある。
万計沼からさらに登っていくと真簾(まみす)沼の標識がある。ここでまた一休みとなる。
真簾沼の岸には岩石が重なり、火山によって出来た沼のようである。水に手を入れてみると、晩夏なのにかなり冷たかった。この沼の傍に、龍神地蔵が置かれてある。
空沼岳の頂上からは360度のパノラマが広がる。羊蹄山、札幌岳、恵庭岳の他、大小の山々を眺めることができる。支笏湖も目に入ってくる。この景観を横切ってトンボが沢山飛んでいる。山頂の岩に止まったトンボを撮ってみる。トンボの横に、山頂での焼肉ランチ会の料理中のフライパンが写っている。
焼肉ランチの後で、空沼岳の名前の基になったといわれている空沼を見にゆく。S氏が熊笹の生い茂る道を進んでいくのだが、人間の背丈以上の熊笹に行く手を遮られて何度も道を見失う。やっとの思いで、空沼を上から眺めることのできる地点にたどり着き、写真を撮る。「からぬま」とも呼称される秘境の沼を目に焼き付けてきた。写真で、空沼の奥の方に見えるのが支笏湖である。