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2014年09月02日

ごった煮で撮る大学祭のパノラマ風景

 大学祭のように模擬店が並び人が多い状況でパノラマ写真を撮ると、色んな対象のごった煮みたいになって、何に焦点を合わせたいのか撮る方も見る方もわからなくなる。流れる人の中で時間差のある写真を貼り合わせると、人の重なりも不自然な部分が出てきて、変な感じの写真にもなる。しかし、記録性という点では通常の写真に勝るものがあり、毎年の大学祭のパノラマ写真を撮っている。テントと人で普段の景観とは様変わりで、医学部横辺りで撮影したようである。(2012.6.8)

ごった煮で 人と模擬店 記録なり


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パノラマで 撮る学祭は 非日常

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2014年09月01日

北海道マラソンのコースになるメインストリート

 8月は北海道マラソンで、札幌市内を走り抜けるコースの一部に北大構内が組み込まれる。博物館前が選手達の給水場所となり、マラソンの当日は朝からボランティアが準備に忙しそうである。2014年大会の走者は過去最多の1万3千人となる。選手が現れる時間帯にはコースのメインストリートの両側に応援者が並び声援を送る。北大構内を駆け抜けていく選手達を待ち構えて撮る。優勝者は男子が辻茂樹(大塚製薬)で、女子は野尻あずさ(ヒラツカ・リース)であった。(2014.8.31)

給水の 準備万端 マラソン日


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構え撮る 女子の先頭 優勝者

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2014年08月31日

高齢化社会が嘘みたいな大学祭

 交通機関や商業施設は高齢化を映す鏡みたいなところがある。以前に比べるとこれらの場所での高齢者が多くなったようである。自分が高齢者になったことも手伝って、高齢者が余計目につくためかも知れない。対して、大学祭は若者の姿しか見かけない。写真を撮る目的でも無ければわざわざ大学祭に出かけて、若者の洪水に流されるようなみっともないことは避ける。若者同士だと話も弾むのだろう、かたまって談笑している。写真を撮る方は一人で無言の作業である。(2012.6.8)

高齢者 我一人かと 写真見る


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若者は 話弾けて 学府道

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2014年08月30日

秋本番を迎えた正門通

 構内で多くの学生の交通手段は自転車である。構内で紅葉を撮るパノラマ写真には、講義や研究室に向かう学生達の自転車姿が写ってくる。自転車に乗れるのも後1か月ぐらいで、雪の季節になれば自転車姿は消える。11月の上旬になれば構内の紅黄葉は最盛期を迎える。構内の紅葉を見て写真に撮るスポットの一つに正門通で南門に面した草地にあるサトウカエデがある。枝を飾る錦は日ごとに地に落ちて、唱歌風には「芝生の上にも 織る錦」の景色を見せてくれる。(2012.11.5)

輪行の 学生写り 秋本番


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青空に 樹上の錦 映えてあり

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2014年08月29日

年毎に変わっていく大学祭の学生と景観

 毎年メインストリートには毎年大学祭の模擬店が並び、人で混雑している。恵迪寮への道を示す標識のある分かれ道のところでは新しい棟の工事の仕切り壁がある。来年の大学祭ではこの壁は無くなり、新研究棟が姿を現しているだろう。構内の景観が変わり、模擬店を出す学生のメンバーも又変わるだろう。鈴懸の木の幹に「1万人の都ぞ弥生」のポスターがあって、毎年大学祭で大勢が集まって寮歌を歌うイベントの案内である。しかし、未だ一度も聞いたことがない。(2013.6.9)

変わりゆく 学生景観 大学祭


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ポスターに 都ぞ弥生 1万人

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2014年08月28日

コミュニケーションの訓練の場としての大学祭

 大学祭といっても祭りには変わりなく、祭りには屋台がつきものである。売り買いする行為はコミュニケーションの原点であり、屋台の模擬店はその舞台装置といったところか。大学では学生個人にコミュニケーション術を教えることはしないだろうから、大学祭はぶっつけ本番でその訓練をする場になっているのかもしれない。それにしてもよく2,3日間の大学祭のために多くの模擬店が出ている。こちらはは物事をやり遂げる企画力と実行力の訓練になっているようだ。(2014.6.6)

模擬店は 訓練の場で 学府祭


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売買は コミュニケーション 成果如何

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2014年08月27日

博物館建築で国内最古の北大植物園博物館本館

 植物園内にある博物館本館の建物は、1877年に開拓使が札幌偕楽園に設置したものが始まりである。この経緯で建物の正面には開拓使のマークの五稜星のデザインがある。開拓使が廃止され、1884年に札幌農学校に移管されて現在に至っている。現役の博物館建築としては国内最古のもので、植物園の緑に囲まれて静かに時を刻んでいる。館内には北海道の動物のはく製と並んで、園内で余生を送った南極圏タロのはく製や、明治期に絶滅したエゾオオカミのはく製がある。(2013.9.19)

博物館 建屋生き延び 最古なり


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五稜星 出自を語り 博物館

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大雪で覆われた中央ローンの景観

 今年も後1週間を残す頃になり、大雪で覆われた構内に出向いてみる。中央ローンは雪野原になっていて、雪が無かった時の景観を思い出せないくらいである。雪が枝に厚く乗っているものの、木々の葉がないので見晴しは良い。クラーク像の後ろ姿が確認できる。古河記念講堂の格子窓が見える。中央図書館の明るい茶色の建物が雪景色にアクセントをつけている。ぐるりと回ると生協の店舗があり、クラーク会館が新雪と色合わせしたかのように白い壁を見せている。(2012.12.25)

埋まる足 身を回し撮り 雪景色


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厚雪が 枝に残りて クリスマス

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2014年08月26日

楡の大木の緑が鮮やかな北大祭の構内

 北大の自然のキーワードの筆頭に来るものは楡である。特に北海道に自生するハルニレは30mほどの大木となる。構内にはこのハルニレの大木があり、英語で楡をエルムと呼ぶことから 北大の別称として「エルムの学園」と呼ばれることもある。6月上旬の北大祭の頃には、楡の新緑とその下の新しい芝生が眩しいばかりである。大学祭に訪れた人は北大のこの勝れた環境を記憶に留めることになる。北大祭も1年生やサークル団体が出店する部門は楡陵祭とも称されている。(2013.6.9)

途切れなく 歩く人居て 楡学府


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楡木陰 休む人居て 楡陵祭

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弓道場で練習する学生達

 サクシュコトニ川の傍に弓道場があり、部員達が稽古着で身を固め練習をしている。弓道はスポーツというより「道」の競技である。武術から武道に変身した日本古来の競技は「技」を競う前に「道」を求める精神が大切にされる。精神は形から入る。練習している学生達は立っていても座っていても背筋を伸ばし、形を決めることに気を配っている。道場の扁額には「正射必中」の文字がある。形を正して射てこそ必中が見える。的を射抜く音がする夏の練習日である。(2013.9.17)

弓道場 競技道なり 練習日


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形決め 正射必中 的の音

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2014年08月25日

春伝令一番手の大野池の水芭蕉

 冬の間凍り付いてその上が雪で覆われていた工学部南側の大野池が水面を現してきた。大野池の脇をサクシュコトニ川が流れていて、春を知らせる伝令の一番手として水芭蕉が咲き出している。花株はそれほど多くはないけれど、木道を通って観賞することができる。パノラマ写真では水芭蕉と確認するのが難しいので、水芭蕉は望遠レンズで撮ってみる。木々の枝には未だ緑が戻っていないけれど、コブシや桜の花が先ず咲いて、花の散った後に緑が濃くなってくる。(2014.4.20)

木道の 賑わいも無く 浅き春


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白ガウン 緑のズボン 春伝令

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夏景色の中で収穫の始まった第一農場

 8月も下旬に入ると第一農場では収穫に入る作物がある。トウモロコシ畑の一画に農作業機械が並んでいて、トウモロコシの収穫を行うためのようである。機械が動く様子を見ていないので、正確なところはわからない。元祖のポプラ並木やその子孫に当たる平成のポプラ並木の濃い緑が目に入る。情報科学研究科や理学研究科の高層建築も写っている。写真を撮っている時には気が付かなかったけれど、上空に飛行船が浮いているのが合成したパノラマ写真に現れてきた。(2014.8.21)

収穫の 助っ人機械 並びたり


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見つけたり 農場の空 飛行船

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2014年08月24日

大勢の人が訪れる黄葉のイチョウ並木

 北13条通のイチョウ並木が黄色に染まる頃、この通りは学外からの人で賑わう。写真を撮る人、銀杏を拾う人、ただ見上げる人と様々である。構内にある保育所の幼児達も、保母さんの押す車に乗ってイチョウ並木見物である。勿論大学の教職員や学生達も並木の下を通るけれど、毎日の見慣れた光景で立ち止まって見る大学人はいない。それにしても学生だった頃のイチョウ並木の黄葉の記憶がない。イチョウが未だ大きく育っていなかったせいかと、不確かな推測である。(2012.11.5)

大数は シャッター押す数 落ち葉数


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保母が漕ぐ 落ち葉の海の 保育船

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園芸の雰囲気から遠い薬学部付属薬草園

 薬学部の南側に薬草園がある。薬学部付属の研究施設であり関係者でもないと入園できない。ただ、北大祭の時は一般市民に開放されているので入ってみる。6千 ㎡を超す広さの園内に千を超す標本植物が育てられている。寒冷地は薬用植物の宝庫であり、北海道は薬用植物栽培の適地である。薬用植物の知識を持ち合わせてはいないけれど、園内を見て回りパノラマ写真を撮る。見学者はまばらで、芍薬の花を観賞していたりする。芍薬も文字通り薬草の一種である。(2014.6.7)

草花は 園芸遠く 薬草園


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芍薬は 薬草なりと 確認視

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2014年08月23日

早朝クラーク像前を駆けて行く女子学生

 早朝、北大構内まで行ってパノラマ写真撮影である。パノラマ写真は後で貼り合わせて1枚の写真にするため、全視野を撮影する。その撮影には魚眼レンズを用い、機械的に撮影角度と方向を変えながら行うので、撮影時間内に何が写り込んでくるかわからない。クラーク像の前でデータ写真を撮っていると、体育関係の女子学生なのだろうか、ランニングでクラーク像の前を駆け抜けていく。自転車に乗った勤め人風の男性も写っている。積雪がわずかに残る構内である。(2012.4.27)

早朝は 影長く延び クラーク像


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女子学生 クラーク見る前 駆けるなり

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2014年08月22日

夏の緑の中の「人工雪誕生の地」碑

 ファカルティハウス「エンレイソウ」の前の小広場に「人工雪誕生の地」碑がある。碑の設置された場所には世界で初めて室内で雪の結晶作りに成功した中谷宇吉郎博士の研究室があった。この建物が取り壊され、その跡地に雪の結晶をデザインした碑が1979年に建てられた。碑の傍にパネルがあり、低温実験室で雪の結晶を撮影する中谷博士の写真が貼り付けられている。現在ではペットボトルの簡単な装置で人工雪が手軽につくれるので、研究当初と比べ隔世の感がある。(2014.8.16)

雪研究 記憶を留め 夏緑


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デザインは 雪の結晶 六華なり

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学外には知られていない医学部横の八重桜並木

 北13条通が構内に入った両側のイチョウ並木は、秋の札幌観光の名所に定着した。このイチョウ並木と並び、春に見応えのある並木が医学部横の八重桜である。メインストリートに沿って、東側に寄った小道にこの並木がある。並木は学外言うに及ばず学内にもあまり良く知られていない。従って、満開の時期に花見客で混むこともなく、人通りを気にせずにパノラマ写真を撮ることができる。この時期は白樺の新緑の薄緑色も目に爽やかに映り、八重桜を引き立てている。(2014.5.12)

ひっそりと 無名の並木 見事なり


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見上げれば 花枝交差 八重桜

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2014年08月21日

大きな空間の建築都市スタジオ棟・オープンラボ

 工学部正面の6階建の管理研究棟と大野池に挟まれる位置にガラス張りの2階建の建物がある。工学部共用実験棟の建築都市スタジオ棟・オープンラボの名称がある。内に入ってみると広い空間が広がっている多目的スタジオである。この建物の存在意義を考えると、それは大空間を造り出すことにあるようだ。スタジオは主に建築工学関係のモデルの製作や成果物の展示場所らしい。イベントの無い時だったので、広い空間がただそこにあるという感じの建物であった。(2014.8.16)

大空間 レゾン・デートルの 建屋なり


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行事無く 広がる空間 所在無げ

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夏の緑に囲まれる「明治45年度寮歌 都ぞ弥生」碑

 恵迪寮の伝統として毎年寮生による寮歌作りがある。百年を超す寮史となれば百を超す寮歌があるけれど、単に寮歌と言えば「明治45年度寮歌 都ぞ弥生」である。横山芳介君作歌、赤木顕次君作曲と書かれたこの歌碑が、今は恵迪の森と呼ばれる林を貫く道のところに建っている。夏には恵迪の森の緑が濃くなって、歌碑を取り囲んでいる。歌碑のパノラマ写真を撮る背後を観光客らしい人連れが歩いて過ぎる。中国語に聞こえる言葉を喋っていて、外国人のようである。(2014.8.16)

緑陰が 暑さ和らげ 夏の歌碑


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寮歌碑を 過ぎ行く人の 外国語

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2014年08月20日

総合博物館の優美なアインシュタイン・ドーム

 総合博物館は、1930年開学の理学部の建物で、開学前年に完成している。このゴシック風の建物に入ると、1階から3階までの吹き抜けがあり、アインシュタイン・ドームと呼ばれている。ドームの3階の天井近くの四方の壁に果物、向日葵、蝙蝠、梟の陶製のレリーフがあり、朝、昼、夕、夜のフランス語が刻まれている。昼夜を分かたず研究に勤しむ研究の場という意味らしい。アインシュタインの名前は後で付けられたようである。天井部分のアーチは優美なものである。(2014.8.16)

ドーム名 理学の泰斗(たいと) 優美なり


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レリーフは 研究構え 隠喩なり

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構内の秘境的施設の北大山岳館

 構内にあるのを知らなかった北大山岳館内に初めて入ってみる。場所も恵迪寮の東側の木に囲まれた一角にあり、構内を通っていても目につかない。北大山岳部出身者の会である北大山の会が、山岳部創立70周年を記念して建設し北大に寄贈した建物である。一階に山の写真が飾られた会議室がある。2階が資料室と事務室になっていて、登山用具が展示されている。寄贈者の名前のあるピッケルやアイゼン、木製単板のスキーが並んでいる。会員の思い出の品々なのだろう。(2014.8.16)

山々に 思いを馳せる 岳人(ひと)迎え


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思い出の ピッケル並び 山岳館

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「武士道」のTシャツも並ぶ総合博物館売店

 総合博物館を訪れると売店を覗く。北大土産が並んでいる。北大土産は定番のものから新しいものもある。「武士道」のロゴ入りTシャツは新しいもののようである。これは言うまでもなく新渡戸稲造の著作からのものである。原著は英語で「Bushido:The Soul of Japan」の書名で、1900年アメリカ合衆国で出版された。英語から日本語になったものを昔読んだけれど、内容はうろ覚えである。博物館選定の土産になりそうな書籍も棚に並び、そこに爪句集も加えられていた。(2013.12.26)

売店で 博物的な 土産かな


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武士道の シャツの棚下 爪句集

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2014年8月31日のパノラマ写真

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博物館 土産品なり 爪句集


2014年08月19日

古生代のバクテリアが作り出した化石

 テーブル状の大きな化石が展示されている。説明を読むと「ストロマトライト」と呼ばれる堆積物である。原核生物であるバクテリアの一種が泥を取り込んで、それが層状に堆積され化石になったものという。このバクテリアの活動で海水中に酸素濃度が高まり、酸素呼吸をする生物の進化が促進された。バクテリアが地球上に出現した頃の大昔の話である。展示室のパネルにはベルム紀、石炭紀、デボン紀、シルル紀、オルドビス紀、カンブリア紀の古生代紀の用語が並ぶ。(2011.12.24)

聞き及ぶ パネルの紀名 古生代


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バクテリア 泥を集めて 化石なり

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北大植物園内にある北方民族資料室展示室

 北大植物園は植物に関する研究のみが行われ、植物の生きた標本を園内で観察できる場所としか思っていなかった。しかし、植物園内には博物館があり、植物のみならず動物の標本も展示されている。さらに北方民族の資料が収集され、その展示室もあり、歴史を専門とする研究者が植物園に配属されている。近年国がアイヌ文化を保存するため乗り出し、国立の博物館設置の計画を進めている。この状況もあって、植物園を訪れる人の足がこの展示室にも向いてきている。(2014.5.5)

植物の 利用見えるか 展示室


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民族の 文化詰まりて 狭き部屋

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宮部金吾先生と南鷹次郎先生像のある農学部2階階段ホール

 学内にある彫刻は研究や大学の経営に功のあった教授達の胸像が多い。なかでも農学部と医学部が一番多いようだ。北大農学部の正面玄関から2階に上ると、階段のホールの両側に石の胸像がある。両方とも制作者は堀義二で、向かって右側は初代植物園長「宮部金吾先生像」、左側が第2代総長「南鷹次郎先生像」である。農学部の伝統を築いた先達者達である。像に取り付けられている銘板は右から左書きで「農学博士南鷹次郎」、「理学博士宮部金吾」となっている。(2012.7.23)

先達が 石で見守り 農学部


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石彫は 難しそうで 人物像

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2014年08月18日

ステンドグラスのある理学部2号館と5号館共通玄関ホール

 理学部本館と総合博物館の建物の西隣に理学部の2号館と5号館があり、玄関は共通である。この建物には縁が無く、新築された建物に入ったことがなかった。最近になり、偶然に迷い込むように建物に入った時、玄関ホールのステンドグラスが目に入る。早速パノラマ写真撮影となる。デザインは総合博物館のアインシュタイン・ドームにある果物、向日葵、蝙蝠、梟である。古い建物のレリーフのデザインを借用して、研究に対する心構えを伝えて行こうとしている。(2012.7.23)

学生に 意味の問いたし 壁デザイン


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ヒマワリを 輝く陽から 拾い出し

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2014年08月17日

付属病院横で枝垂れ桜と並ぶ着衣の母子像

 付属病院の大きな建物の東側に植木のある草地があり、医学で功績のあった人物の胸像が幾体かある。それらの像と並んで南の端に本田明二制作の「母子像」がある。財団法人協斉会が創立65周年を記念して寄贈している。母子像は母子共に裸のものが多いなか、この母親像は着衣姿である。病院ということで、裸の母子像では人体を感じさせ生々しいので、それを避けたためかと思ったりする。像の横にあまり見かけない枝垂れ桜があり、足を止めて桜を鑑賞する人も居る。(2014.5.12)

春本番 病の人も 桜見る


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母子像で 着衣の母の 珍しき

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通い続けて記憶に固定された工学部玄関ホール

 工学部内で学科が変わったり、組織が変わったりしたことはあるけれど、工学部で教育と研究の生活を送って、仕事人生はここで終わっている。工学部の建物も通い馴れていて、耐震工事で変わった部分もあるけれど、玄関ホールは昔と変わらない。ホールにオープンキャンパスの受付がある。昔勤めていたころ、オープンキャンパスの言葉は聞かなかった。最近は高校生に大学や学部を入学先として選んでもらうために色々お膳立てをしているようで、その一環である。(2013.8.5)

思い出の 記憶の時空 工学部


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貼り紙に 学部公開 時代なり

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2014年08月16日

大学祭で入ってみる地球環境科学研究院

 大学祭で建物を公開し、それぞれの学部や研究院で行っている研究を市民に紹介している部門がある。大学での研究の一端に触れるのには良い機会である。地球環境科学研究院は地球圏科学、生物圏科学、環境起学、環境物質科学の4専攻から構成されている。大学祭でこの研究院の建物の入って見ると、玄関ホールの壁に金属と木のレリーフがある。金属は陸、海、空を表しているようだ。オオバナノエンレイソウ、スズランがあり、地球環境を守る研究を象徴している。(2014.6.7)

大学祭 環境研究 覗き見る


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象徴は 研究対象 院の壁

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カシワの紅黄葉で飾られた新渡戸稲造博士顕彰碑

 現在は通り抜けが禁止されているポプラ並木に沿って花木園と称される一画があり、その入口のところにこの顕彰碑がある。碑は北大創基120周年を記念して1996年に建立された。制作者は山本正道である。新渡戸博士は札幌農学校2期生であり、国際連盟事務局次長も務められた。胸像には博士の言葉「I wish to be a bridge across the Pacific.(我太平洋の架け橋にならん)」が刻まれている。秋も深まって花木園のカシワの紅黄葉が博士の功績を讃えるように色付いている。(2011.11.10)

母校の地 偉人見つめて カシワの木


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紅黄葉 架け橋の人 飾りたり

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2014年08月15日

落書きが目に飛び込んでくる恵迪寮ホール

 恵迪寮の乱雑ぶりは昔も今も変わらない。玄関に所有者のはっきりしない履物が乱雑に置かれている。立看がありビラが散乱している。ホール床の畳の用途が不明である。壁には落書きがある。毎年寮生による寮歌作りが続いているようで、作品選考の投票結果が壁に記されている。壁の落書きを見ると、平成20(2008)年は第百回記念祭が行われたようで、その記念歌「雲海貫く」が選ばれた。この年恒例で選ばれた寮歌は「星の舟唄」で、二つの寮歌がある年になっている(2014.5.12)

ホール床 何の畳か 不明なり


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伝統の 寮歌選びの 落書(らくしょ)なり

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1世紀続く伝統の北大-小樽商大両校応援団対面式

 花フェスタ開催中の6月22日、大通公園で北大と小樽商大の両校応援団の対面式があった。両校のスポーツ定期戦に合わせて1912年から開催されて来ている対面式で、今年で100年目となる。この区切りの年に第100回目の対面式として行われる事が新聞にも報道され、会場は大勢の見物客が詰めかけた。北大の応援団が高下駄、襤褸姿で小樽商大の応援団を待っている。その合間を利用してパノラマ写真撮影である。見せ場は相手校をこき下ろす檄文の応援団長による朗読である。(2014.6.22)

応援団 伝統継いで 一世紀


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高下駄の 演技懸命 見せ所

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2014年08月14日

冬に訪れて楽しめる植物園多肉植物室

 植物園は雪の降り積もる冬期間は閉園となる。温室の方は冬期間でも開園していて、南国の植物が来園者の目を楽しませてくれる。熱帯雨林室・亜熱帯室にはバナナが花や実をつけている。食虫植物・ラン室も見ていて面白い。多肉植物室はサボテン科の植物が並んでいる。鉢植えの珍しいサボテンから巨大なサボテンまである。球状の大きなサボテンがあり、中にどのようにして水分を貯め込んでいるのか見てみたいという気持ちを察知してか、表面を鋭い棘で護っている。(2011.12.2)

ガラス窓 熱帯寒帯 仕切りたり


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内水(うちみず)を 棘が護りて 玉サボテン

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秋の第一農場を見下ろせる情報科学研究科棟屋上

 情報科学研究科は11階の建物で、第一農場近くに建っている。この建物に居室と研究室があった現役時代に屋上に上ったことはなかった。退職後構内のパノラマ写真を撮り歩いていて、高い場所から農場の景色を撮る目的で初めてこの建物の屋上に上る。予想通り農場が屋上から足元に広がって見える。農場では稲の収穫作業が行われていて、牧草地には牛が草を食んでいる。札幌の西から南につながる山並みも目の前である。6階建の工学部の建物もここからは下に見える。(2011.9.28)

絶景を 高き場所にて 独り占め


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農場に 市街地迫り 牛休む

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2014年08月13日

建立時の思い出がよみがえる楡影寮記念碑

 かつて恵迪寮と工学部の中間辺りに木造一部2階建ての学部寮の楡影寮があった。同寮が閉寮してから20周年目となり、2003年に記念碑を建立しようとの話が出た。元寮生ということもあり、建立委員長の役を努めた。碑文は「ここに僕らの棲み家があった/ここで学んだ 語った 歌った/そして時がながれた/楡影の青春を偲んで/オバンケルの息子たち」と諸案を推敲して決めた。オバンケルとは寮の賄いのおばさんを意味する。寮があったところの林に接して記念碑はある。(2011.11.14)

思い出は 白樺林 楡影寮


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碑文記す 学び語りし 我が棲家

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総合博物館の優美なアインシュタイン・ドーム

 総合博物館は、1930年開学の理学部の建物で、開学前年に完成している。このゴシック風の建物に入ると、1階から3階までの吹き抜けがあり、アインシュタイン・ドームと呼ばれている。ドームの3階の天井近くの四方の壁に果物、向日葵、蝙蝠、梟の陶製のレリーフがあり、朝、昼、夕、夜のフランス語が刻まれている。昼夜を分かたず研究に勤しむ研究の場という意味らしい。アインシュタインの名前は後で付けられたようである。天井部分のアーチは優美なものである。(2011.11.8)

ドーム名 理学の泰斗(たいと) 優美なり


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レリーフは 研究構え 隠喩なり

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2014年08月12日

広い玄関ホールのある付属図書館本館

 インターネットの普及で、調べ物をするために図書館に行くことは減っているだろう。しかし、学問の府となれば図書館は中心的施設となる。北大には付属図書館の本館が中央ローンに面してある。北図書館も総合教育部の近くにある。その他各学部・研究科の図書室が整備されている。本館の玄関ロビーは広く、そのスペースを利用してパネル展などが行われる。パノラマ写真撮影の時には北方古地図展が行われていたけれど、この場所に足を運んでみる来館者は居なかった。(2014.3.12)

広々と 学の世界の 入(はい)り口


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閑散と 広きホールに 古地図展

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墨痕鮮やかな生物生産研究農場の畜魂碑

 ホプラ並木と平行して道があり、道の中ほどから直角に折れると北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場の建屋がある。広場の草地に真新しい畜魂碑があり、建立年は平成23年10月と記されている。パノラマ写真撮影の1ヶ月前のことである。元在った畜魂碑を新しくしたようで、木製の碑の筆文字が鮮やかである。碑の横のポプラの黄葉が周囲を黄色に染めて、碑も同じ色で調和が取れている。碑の背後には楓だろうか、こちらは紅葉が碑を飾っている。(2011.11.10)

黄に染まる 並木見据えて 新碑なり


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墨痕を 紅葉飾り 畜魂碑

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2014年08月11日

総合博物館内に復元された中谷宇吉郎研究室

 総合博物館の建物はかつて理学部の研究棟であり、初めて室内で人工雪を作った事で有名な中谷宇吉郎教授の研究室があった。2003年に旧中谷宇吉郎研究室の復元を行い展示することになり、当時の研究器具や調度品、資料などが集められ復元された。中谷教授の研究成果を紹介するパネルも展示されている。復元された部屋は博物館に申し込むと入ることができる。壁の天井近くに、雪の上の歩行用具らしい板があったけれど、形は現代のスノーボーとそっくりである。(2011.11・16)

復元の 研究室の 簡素なり


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天からの 手紙読む器具 顕微鏡

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雪の中の旧札幌農学校第二農場の建物

 旧札幌農学校第二農場には、クラーク博士が教育のため建てたモデルバーンが風雪に耐えて残っている。周囲の雪景色の中で、木造の建物の黒さが目立つ。モデルバーンは切妻の2階部分に家畜用の干し草を搬入する入口があり、土を盛った坂を作り、この坂を利用する構造になっている。この入口の上部には牛の頭の木彫りが飾られている。パノラマ写真を撮ると、軟石造りの釜場やレンガ造りの製乳所の建物も写ってくる。当時の素材の異なる建築物の展示場の雰囲気である。(2012.1.30)

見回せば 明治の建屋 展示場


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モデルバーン 雪に黒さの 目立ちたり

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圃場としての第一農場のヒマワリ畑

 第一農場には種々の作物が植えられている。研究テーマ毎に作物が育てられていると推測できても、何の研究なのかはわからない。圃場としての農場にヒマワリ畑が出現している。札幌市内でヒマワリは普通に見られるけれど、畑となると都心部では見ることはできない。ヒマワリ畑の先の方に見えるのは平成のポプラ並木である。北大の留学生もこの光景は珍しいらしく家族揃って足を運び記念写真を撮ったりしている。ヒマワリはこの後緑肥として畑に漉き込まれた。(2013.8.16)

都心見る 隠れ景観 花畑


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ヒマワリも ポプラも伸びて 夏圃場

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雪の原始林の名残の中にある恵迪寮碑

 木造2階建て4棟の恵迪寮はかつて原始林と称され、今は「エルムの森」の呼び名がある場所に建っていた。木造寮は取り壊され、一部が「北海道開拓の村」に移転・修築された。新しい恵迪寮につながる道の脇に「恵迪寮碑」が建てられている。寮名となった「書経」からの引用句「恵迪吉従凶逆惟影響」の文字が碑面に刻まれている。「迪(みち)に恵(したが)えばこれ吉、逆に従えば、惟(こ)れ影響」と読み下すとある。天の道に則れとの意らしいが分かり難い。(2014.3.23)

原始林 名残の中に 恵迪碑


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恵迪の 文字刻む碑に 朝陽差し

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2014年08月10日

北海道マラソンのコースになったメインストリート

 8月は北海道マラソンで、札幌市内を走り抜けるコースの一部に北大構内が組み込まれている。博物館前が選手達の給水場所となり、マラソンの当日は朝からボランティアが準備に忙しそうである。見物人はコースのメインストリートの両側に陣取って、走って来るであろう選手を待っている。2012年の第26回大会の走者は1万人を超え、北大構内に最初のランナーをして姿を現したのは、埼玉県職員で「県庁の星」と呼ばれた川内優輝選手である。同選手が男子の部で優勝した。(2012.8.26)

マラソンの 裏方並び 給水所


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構内を 最初駆け抜け 優勝者

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目立たない建物のアイヌ・先住民研究センター

 南門から構内に入りすぐのところに「アイヌ・先住民研究センター」の建物がある。目立たない建物で、道路のところにある案内看板がなければ何の建物なのかわからない。同センターは2007年北大の共同教育研究施設として設置されているので、新しい施設である。施設内に入ったことはないけれど、施設前の道は北大生協やクラーク会館に通じる道で利用する。3月に入っても構内に雪が大量に残され、木の緑は戻っていないけれど、差す陽に春の近いことが感じられる。(2012.3.9)

知らぬ間に 新施設出来 足を止め


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春近き 陽の中にあり 地味施設

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シリーズ1292・「パノラマ写真」ここはどこ

 写真の人物はわかるとして、さてここはどこ。


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2014年08月09日

本部大会議室で議論を見守るクラーク像

 構内のクラーク像といえば中央ローンにある胸像が一番良く知られている。しかし、他にも学内にはクラーク像がある。『札幌の秘境』(北海道新聞 2009)に「北大のクラーク像はいくつあるか」のテーマで書いたことがある。クラーク像は5体ほどあり、その一つは本部の大会議室にある。戦時中に撤去された田嶼碩郎の初代のクラーク像を、戦後加藤顕清が模して制作したものが中央ローンの像である。会議室の石膏像は加藤顕清制作で夫人から寄贈されたものである。(2013.12.26)

クラーク像 議論見守り 会議室


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像共に 大志の教え 残りたり

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新装なったインフォーメーションセンター「エルムの森」

 構内に観光資源を抱える北大は、札幌市民を始め多くの観光客が訪れる。この状況で北大の紹介を行い、休息所となる施設が求められ、2003年に「旧札幌農学校昆虫学及養蚕学教室」に「北大交流プラザ『エルムの森』」がオープンした。2010年には装いを新たにし、正門横にインフォーメーションセンターとして施設が受け継がれている。ガラス張りの屋内と屋外テラスで軽食や喫茶を楽しめる。大学グッズの品々も並ぶ。本棚の爪句集や秘境本をパノラマ写真に撮ってみる。(2012.8.8)

新施設 学府観光 開始点


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見つけたり 「エルムの森」に 爪句集

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2014年08月08日

引き込み線跡の道路に面した小麦研究記念碑

 暖房用石炭の貨車の引き込み線跡が第一農場の縁に直線状の道路となっている。この道路に面して1976年に建立された「小麦研究記念碑」がある。碑文に「北海道大学の農場には、札幌農学校時代から麦類の種ならびに品種が多数集められてあった。坂村徹博士(1918)はこれらにつき研究しはじめて小麦の正しい染色体数を明らかにした。ひきつづき木原均博士(1919)は小麦間雑種の細胞遺伝学的研究を行い、この領域に新しい時代を画した。」とある。(2012.7.23)

碑の前を 走るSL 白昼夢


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デザインは 染色体模し 碑の形

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枯葉に覆われた獣医学部の畜魂碑

 研究のため動物実験などを行う学部や研究施設には畜魂碑が設置されている。構内には畜魂碑は二基あって、その一つは獣医学部付属病院の裏手にある。秋に訪れてみるとイチョウやカシワの枯葉に埋もれるようにして畜魂碑がある。この碑の初代は1948年に建立されており、2003年に獣医学部創立50周年を記念して碑を新しくした。碑には「動物の命に対する 我らの敬虔にして 悲しみに充ちし心を永遠に」と刻まれている。もう1基は第一農場内にある。(2011.11.14)

秋深く 銀杏拾い 畜魂碑


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狛犬が 護る魂 仲間なり

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広い展示空間になった札幌農学校第二農場牝牛舎

 札幌農学校第二農場に保存されている建物の一つに牝牛舎がある。最初はこの建物の名称を何と発音するのかわからなかったけれど、建物内にある説明パネルのルビから「ひんぎゅうしゃ」の読みを知る。文字通り牝牛用の牛舎で、1909年に建てられた136坪の大きな建物である。木造2階建で、1階部分は主に搾乳牛が40頭収容でき。2階は乾牧草の貯蔵倉庫になっている。現在は1階部分には等身大の牛の置物やかつて使用された農機具、説明パネルが展示されている。(2012.8.23)

牛の消え 展示空間 広くあり


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パネルルビ 「ひんぎゅうしゃ」なり 牝牛舎

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2014年08月07日

見過ごされる初代工学部長吉町太郎一先生像

 北13条通とメインストリートが交差するところから斜めの道が工学部の玄関に通じている。この斜めの道に面して初代工学部長吉町太郎一先生の胸像がある。制作者は彫刻家加藤顕清で、工学部開学35周年を記念して1959年に建立された。先生は土木工学科橋梁学教室の教授として、旭川市の旭橋を設計している。筆者は工学部の学生と教員であったけれど、学科が異なったせいもあり、先生の事績については多くを聞いていない。工学部関係者でなければ見過ごす像である。(2013.6.25)

園児らの 通過見守り 先生像


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橋梁の 大家務めて 学部長

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新渡戸稲造揮毫の扁額のあるファカルティハウス「エンレイソウ」

 南キャンパスのメインストリートに面し、大野池の南側に「エンレイソウ」の名前のついた施設がある。1階にレストランがあり、教職員が利用している。この建物の2階は会議室になっていて、新渡戸稲造の筆になる「Haste not: Rest not」の額がある。この言葉はゲーテの詩からのもので「星のように 急がず しかし休まず 人はみな 己が負い目の 回りを巡れ」の「急がず 休まず」を英語で表現したものである。仕事を成し遂げる上での含蓄のある言葉である。(2013.6.25)

稲造の 扁額のみが 飾りなり


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仕事術 急がず飽かず 理解せり

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2014年08月06日

授業の合間にパノラマ撮影する第一体育館

 構内には幾つもの体育施設があり、その最大のものが第一体育館である。1階には1300㎡を超える広さの競技場があり、2階には固定席で750の観覧席がある。その他にホール、更衣室、ジャワ―室の設備があり、1963年に完成した施設である。体育の授業や練習、試合等の外、大人数の学生が集まる卒業式も行われる。競技場のパノラマ写真を撮っていると、男女の学生達が来てネットを張り始めた。体育授業の準備らしく、邪魔にならないように写真を撮って早々に引き揚げた。(2013.6・25)

在職時 縁無き施設 初撮影


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学生が 授業の準備 ネット張る

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大学祭で展示されたアニメの等身大キャラクター

 「新世紀エヴァンゲリオン」という人気アニメがある。札幌の「メディア・マジック」社はこのアニメを携帯電話ビジネスに採用している。札幌でエヴァンゲリオン展を行って盛況であった。この展示会でお披露目の、アニメの登場人物の等身大フィギュアが北大祭の「moe研究会」にも登場である。「アスカ」と「カヲル」のプラグスーツ姿と「ゆるしと」の着ぐるみが客の呼び込みをやっていた。「萌え」に掛けた研究会の研究展示は見ていて萌える気持ちにさせられた。(2014.6.7)

萌え研究 エヴァンゲリオン 露払い


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研究棟 アニメのキャラが 客を呼び

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2014年08月05日

付属病院の「温室のヴィーナス」の呼称のある少女像

 大学の付属病院が新しく建て替えられた時、旧病院の敷地にあった温室が新病院内に移された。旧温室には「温室のヴィーナス」と呼ばれていた彫刻家加藤顕清制作の大理石像があり、これが置き場所を変えながら最終的に新温室に移された。作品名の「少女」は作品名不明の時代を経て付けられたものである。新温室には患者やその付添人、病院の医師や看護師、事務職員や外来者らが一休みのため訪れる場所で、ヴィーナス像は訪問者に安らぎを与えて座っている。(2012.2.28)

温室に 「少女」像あり 大病院


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ヴィーナスと 呼ばれし像は 大家作

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百年記念会館「ヘルマン・ヘッカー先生像」

 百年記念会館の3階に「ヘルマン・ヘッカー先生像」がある。先生は1881年ドイツ領エルザスで生まれ、1930年に北海道帝国大学外人教師として来道した。旧制予科、新制文学部でドイツ語、ラテン語、独文学を教えた。1967年に享年85才で札幌で亡くなっている。先生の頭部像の制作者は本田明二である。この像の存在は北大人にはあまり知られていないようだ。1960年入学の筆者は、誰かに誘われて外人教師宅にお邪魔した記憶があるが、ヘッカー先生だったかはっきりしない。(2012.11.5)

頭部像 学史の記し 記念館


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面会は 不確か記憶 先生像

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2014年08月04日

北大祭で混雑するメインストリート

 北大祭は毎年6月の第1木~日曜日で日程が組まれる。大学祭のメインの日の土、日になると、学外からの見学者で模擬店の並ぶメインストリートは混雑する。その混雑を何とかパノラマ写真で撮ってみようと苦心する。留学生がお国自慢の料理を並べた屋台の並ぶ一画もある。屋台はそれぞれの国の国旗で飾られ、国旗の再確認である。緑、赤、白、黒の縦縞の幕が目についたけれど、これは国旗ではないようだ。屋台のお国自慢の料理と国旗でその国を少しばかり理解する。(2014・6・7)

学祭で 人流れ撮る 苦心なり


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国際化 屋台に及び 大学祭

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2014年08月02日

花も球児も待った春の到来

早春花 枯草押しのけ 春息吹き

目に入るは 花と球児の 学府春

 自宅の庭のエゾエンゴサクが咲いたので北大構内の恵迪の森の様子を見に行く。エゾエンゴサクの青紫とキバナノアマナの黄色が、勢いを増した草の緑の中にある。オオウバユリの葉が陽の光を反射して輝いている。木の枝の葉は遅れていて、スプリングエフェメラルの花々に陽の光が注がれている。見通しの良い林の向こうに野球場が見え、球児達の練習する姿を望遠レンズで撮ってみる。花も球児も、待っていた季節の到来で、毎年目にする学府の春の風景である。(2014・4・29)


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2014年08月01日

サークル会館のレリーフ「ボーイズビーアンビシャス」

レリーフと 思いがけずの 初対面 

島松で 先生見送る 名場面

 陸上競技場に面しサークル会館がある。サークル会館のホールに「ボーイズビーアンビシャス」と銘打たれたレリーフがある。「クラーク先生レリーフ作成会」が函館出身の彫刻家梁川剛一に依頼して1980年に制作されている。札幌農学校の1期生大島正健の添文も飾られている。レリーフはクラーク先生が島松駅逓で馬上の人となり、札幌農学校関係者の見送りを受けている場面を描いている。大島はこの時のクラーク先生の言葉を「青年よ大志を抱け」の名言に訳している(2013.9.26-10)


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2014年07月31日

古河記念講堂玄関ホール

目に入るは 円柱手摺 格子窓  

「林」の文字 林学教室 名残なり

 古河記念講堂は北大のシンボル的建物である。しかし、その出自は暗い影を引きずっている。古河工業が足尾銅山鉱毒事件を引き起こし糾弾され、その贖罪を込めて古河虎之助が当時の帝国大に100万円を寄付する。その寄付金の一部で1909年林学教室としてこの建物が建てられた。林学なので玄関のホール部分の欄間の窓は「林」の字がデザインされている。円柱をデザインした手摺の階段があり、洋風の造りである。教養課程の学生時にこの建物の教室で講義を受けている。(2012.2.3)


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情報基盤センターのスーパーコンピュータ室

スパコンが 鎮座まします 科学殿

瞬(まばた)き間 百兆計算 箱の中 

 道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座の講師を勤めていて、見学先に北大情報基盤センターを見学する。一般市民は見る機会の無いスーパーコンピュータ(スパコン)を見せてもらう。スパコンはメーカーからのリースでリース料は年間10億円というから大学内の研究予算としては突出している。気象予測、天体の動きから海水の温度分布のシミュレーション、化学実験や製薬と科学技術研究には無くてはならないものになっているのを説明してもらう(2014.6.18)


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2014年07月30日

人文・社会科学総合教育研究棟玄関ホールの遺跡

建屋内 遺跡を生かし 学舎なり

遺跡撮る 我が姿あり 研究棟

 人文・社会科学総合教育研究棟の建築時に、敷地内で遺跡が発見された。約千年前の擦文文化と約二千年前の続縄文文化が重なった地層の出土である。研究棟の玄関ホールには出土した屋外炉跡などを平面の状態で見られるように、床にガラス張りの部分を作り足元で覗き込めるようにした。壁の部分には遺跡の地層の断面を、地表から3 m以上も深く切り取りはめこんで展示している。この建物に出入りする人は目にすることがあっても、良く知られていない遺跡である。(2014.3.17-14)


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2014年07月29日

クラーク像前で赤褌姿のストーム

赤褌(あかふん)の 姿が吟じ クラーク氏

口ずさむ 醒めよ迷いの 夢醒めよ

 構内の早咲きの桜を撮りに行くと、クラーク像前で服を脱ぎ、赤褌姿に早変わりした学生達がストームを始めた。昔寮内での赤褌姿のストームはあっても、この姿で屋外でした記憶はない。女子学生がストームに加わることも無かった。ストームは参加者が輪になって「醒めよ迷いの夢さめよ」の口上を高吟し、それから少人数になり「札幌農学校は蝦夷ケ島 熊が棲む 荒野に建てたる大校舎 コチャエルムの木陰で真理解く コチャエ コチャエ」と歌う。伝統が生きているのに驚く。(2013.5.12)


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育ってきている平成のポプラ並木

平成に 生まれし並木 育ちたり

幹天に 影雪に伸び 新並木

 平成のポプラ並木は2001年に北大創基125周年を記念して植えられた。農場にある元祖のポプラ並木の枝から育てて新並木に育てている。北大のシンボルのポプラ並木の老齢化が進み、2004年の風台風で多くが倒壊したため、新2代目の並木が育つことが期待されている。並木は第一農場の外れで順調に大きくなってきている。構内の中心から外れた場所にあり、学外からの来訪者がこの並木を近くで目にする機会は少ないけれど、見晴しの良い場所で空に向かって伸びている。(2012.1.30-10)


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2014年07月28日

女子学生の袴姿が目立つ卒業式

卒業景 全周で撮り 記念なり 

くすむ景 袴に着物 切り絵なり 

 卒業式は学生にとって晴れ舞台である。女子学生が袴姿や着物姿で校舎の前に並ぶと、演出効果は一段と強まる。雪が残り木々の緑が戻って来ていないこの時期、くすんだ構内の風景に、袴や着物の絵を切り取って貼り付けたように見えてくる。年配者の姿もある。こちらは父兄のようである。学位記は総代が受け取って授与式が終わり、その後学科や研究室に分かれて学位記が手渡され、祝賀会が行われる。毎年のように祝賀会に出ていたのに、その記憶も薄れてきている。(2014.3.25-10)


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六華のデザインの恵迪寮

六華棟 微細構造 蔦線画

向学心 雪に一筋 道拓き
 
 恵迪寮は1905年に学生の寄宿舎として建てられ、木造2階建で南、中、北、新寮の4棟からなっていた。建物の老朽化が進み、1983年に現在の建物が環状通と石山通の交差する近くに建てられた。5階建の建物は全体が雪の結晶を象っていて、上から見ると6方向に放射状に棟が延び六華のデザインとなっている。玄関を挟む2棟の壁を蔦が覆い、葉の落ちた冬には壁をキャンバスにして、線画で描いた壁画のように見える。夏や秋にはこの線画は緑や赤の彩色が施される。(2014・3・23-9)


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年毎に変わり行く構内

この景色 パノラマ写真 残したり

写真撮る 間に来て過ぎて 女子学生  

 工学部の駐車場の横で撮影したこのパノラマ写真の風景は変わってしまう。駐車場のところにフロンティア応用科学研究棟が建築予定である。駐車場は筆者が学生の頃、構内の各施設の冬期暖房用石炭の貯炭場であった。当時の貯炭場の写真を撮っておけば貴重な資料となったのにと思う。駐車場は研究棟の建築のため、情報科学研究科と第一農場に挟まれた空地に移されることになる。年々構内のどこかの風景が変わっていく。それをパノラマ写真に残そうとしている。(2012.1.30-10)


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2014年07月27日

雪解けのホッケー場開き

ホッケー場 雪に代わりて 人模様

新緑を 待たず練習 開始なり  

 パノラマ写真を撮った屋外球技場は、1か月前には雪で覆われていた。4月下旬にはさしもの積雪も解け、球技場開きである。学生達が集まって練習の準備に入っている。手にした用具を見るとホッケーである。マネージャーらしき女子学生がホイッスルを吹いている。冬の間鈍った身体を解きほぐすことから始めているようである。ここから見える藻岩山や手稲山の山頂部分は残雪による白い斑模様である。これらの残雪が消える頃、練習は試合に向けて本格的になる。(2014・4・20-09)



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雪に埋もれた球技場

雪原に 人踏み跡や 球技場

サッカー場 人影の無く 藻岩見る

 3月の下旬だというのに球技場は厚い雪で覆われていて人影が無い。雪が解ければサッカーやラグビーが行われる場所である。雪を漕いで球技場の入口近くでパノラマ写真を撮る。身体を回転させて撮った跡がパノラマ写真にはっきりと写っている。少し離れたところに人の踏み跡らしきものが雪で消えかかっている。動物の足跡のようなものも見える。農場に隣接し、周囲に大きな建物がなく、眺望が良い。札幌の西から南にかけての山並みが見え、藻岩山が眼前にある。(2014.3.23)


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2014年06月10日

初夏に向かう緑の構内

春緑 夏緑へと 衣替え

 6月上旬は春と初夏の境目である。年によっては未だ春の寒い日もあれば、もう夏かといった暑い日もある。しかし、構内の緑は確実に濃くなって来ている。メインストリートの楡の木も、若木も老木も夏に向けての緑の衣替えである。(2014・6・2)


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2014年06月09日

北大祭で混雑するメインストリート

学祭で 人流れ撮る 苦心なり

 北大祭は毎年6月の第1木~日曜日で日程が組まれる。大学祭のメイン日の土、日になると、学外からの見学者で模擬店の並ぶメインストリートは混雑する。その混雑を何とかパノラマ写真で撮ってみようと苦心する。(2014・6・7)


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2014年06月03日

メアリー夫人のハルニレの木の種子採取

後継は 木より人なり 楡学府

 大学本部前の大きなハルニレの横に口を上にした網が置かれている。説明文に「明治38(1905)年新渡戸稲造夫人メアリー氏より寄贈されたハルニレは、植樹後109年が経過し老木となり、後継樹育成のため、種子を採取中」とある。(2014・6・2)(パノラマ写真)


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2014年06月02日

新名所となった黒百合群生地

黒百合は 今年も咲いて 新名所

 北大に「黒百合会」という伝統の絵画サークルがある。東北帝国大学農科大学(後の北大農学部)教授だった有島武郎が学生らと始めた会である。名前に因んで黒百合の群生地を作りもう8年目で、構内の新名所に定着している。(2014・6・2)


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公共政策大学院研究棟前

建屋撮る カメラ横切る 輪行生

 道新文化センターの講座の見学先の公共政策大学院の建物のパノラマ写真を撮る。パノラマ写真では8枚の写真を機械的に撮って後で貼り合わせる。その1枚に自転車に乗った女子学生が飛び込んで来て写っていて、面白い。(2014・6・2)


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2014年05月05日

シリーズ1140・「パノラマ写真」ここはどこ

 この施設のある場所を訪れても、施設の建物内まで見学する人は少ないのではないかと思われます。さて、ここはどこ。


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2014年04月29日

恵迪の森の春の花

目に入るは 花と球児の 学府春

 自宅の庭のエゾエンゴサクが咲いたので北大構内の恵迪の森の様子を見に行く。エゾエンゴサクの青紫とキバナノアマナの黄色が、勢いを増した草の緑の中にある。花の向こうの野球場には球児達の姿があり、ここにも春である、(2014・4・29)

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2014年04月26日

遺跡保存庭園のアカゲラ

 緑が戻って来ていない遺跡保存庭園は、地面には枯葉や折れた枝が目立ち、枯れたような枝が伸びていて殺風景である。しかし、野鳥の写真を撮るのには、葉に邪魔されることもなく、この殺風景は好都合である。アカゲラが飛んできて枯れ木に止って虫の追い出し作業を続けている。望遠レンズでアカゲラを撮ると周囲の状況が写らない。そこでアカゲラの止っている木が写るようにパノラマ写真を撮ってみる。(2014・4・20)

冬眠の 虫驚いて ドラム音

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鳥影を 追う春景色 枯れ木色


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2014年04月21日

大野池で舞うセグロカモメ

 雪で覆われていた大野池の水面が現れ、セグロカモメが飛来する。海の無い札幌でも池や川でカモメが見られる。カモメの餌があるのだろう。しかし、構内の大野池にカモメの餌になるような小魚が居るようにも思えない。この池はカモが棲みついて子育てをする場所で、獰猛そうなセグロカモメの存在はカモには迷惑だろう。セグロカモメは旅鳥なので、カモの子が水面に現れる頃にはどこかに行ってしまうようだ。カモメが水面から飛び立ち、水に突っ込む躍動する姿がある。(2014・4・20)

鳥は餌 カメラはカモメ 狙いたり

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飛び姿 空気を抱きて 見事なり

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2014年04月20日

011遺跡保存庭園の若いムクドリ

若鳥は 黄色嘴 目立ちたり 

遺跡保存庭園でスズメよりは大きく、ヒヨドリよりは少し小さめの鳥を撮る。写真で調べるとムクドリのようである。それも若い鳥で羽は灰色で、図鑑にある茶色の羽の成鳥とは大分異なっている。黄色の嘴と足が目立っている。(2014・4・20)

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2014年03月20日

育ってきている平成のポプラ並木

平成に 生まれし並木 育ちたり

 平成のポプラ並木は2001年に北大創基125周年を記念して植えられた。北大のシンボルのポプラ並木の老齢化が進み、一部風台風で倒壊したため、新しい2代目の並木に育てようとしている。並木は第一農場の外れで順調に大きくなってきている。


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2014年03月13日

雪の中央ローン(3月12日)

両手挙げ 春にエールの 娘居り

 3月も中旬に入れば構内は卒業と入学が交差する。季節も冬と春が入れ替わる。未だ大量の雪が残っている中央ローンのところで園児達が雪遊びである。学生だろうか雪の中で記念撮影をする女性もいる。暖かく感じられる大気が広がっている。


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2013年08月16日

北大農場のヒマワリ畑

花よりは 人に目が行き 圃場道

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平成の ポプラ並木に 花畑

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抜きん出て リーダーの如き 花のあり

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留学生 一家で記念の 写真撮り

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2012年01月09日

タルボサウルスの頭骨化石展示

 特別展等を除けば、博物館の展示物が入れ替わることはほとんどない。それでも気がつくと展示物が入れ替わっているものがある。恐竜の化石展示で、デスモスチルスの骨格の復元レプリカからタルボサウルスの頭骨部分に変っていた。現物はモンゴルのゴビ砂漠から掘り出され、そのレプリカに触る見学者も居るのだろう、最初なかった手触禁止の表示が目に留まる。このマークは、斜め線が通常のものと方向が逆の禁逆マークになっていて、恐竜の素性の説明パネルより注意が行った。

時空越え 人と恐竜 出会いたり

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目に留まる 手触禁止の 逆マーク

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2011年12月25日

看板につられて入るミュージアム・ショップ

 「きょうも寒いですね。ちょっと一息つきませんか。」のチョーク書きメッセージに、恐竜の化石が炬燵でミカンを食べている絵が目についた。北大総合博物館のミュージアム・ショップの入口のところの看板である。なかなか面白い。そこでふらりと店に入ってみる。棚のところに見覚えのある新聞の切り抜きがある。朝日新聞道内版の爪句集の紹介記事(2011年10月23日)で、記事の下には爪句集のシリーズが並んでいる。店の配慮が功を奏し、売れ行きにつながれば、と思った。

炬燵から 恐竜化石 誘いたり

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見覚えの 記事に目の行き 爪句集

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2011年11月26日

人を引き込む黄葉の南門

  北大の南門は車の出入りを遮断している。加えて、南門に通じる道路に官庁のビルや商店が並ぶこともなく、人の流れも少なく、この門は裏門の雰囲気である。しかし、北海道庁に直結する道の端にある門で、かつてはここが正門の地位を占めていたようである。黄葉の季節にレンガ造りの南門から見る構内は、門の背景にサトウカエデの黄色が広がり、それに引き込まれるようにして構内に入ってしまう。この人を惹きつける黄葉の配置は、迎客門としての十分な資格を保有している。

黄葉に 引き込まれ入る 南門(十音句:银杏叶 引人入胜 进南门)

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黄葉が 迎客門の 道具立て(十音句:银杏叶 立门迎客 做道具)

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2011年11月17日

黄葉の見事なサトウカエデ

 大学本部の建物と道路を挟んだ横の草地に、見事な黄葉をみせている大木がある。サトウカエデ(砂糖楓)である。カナダやアメリカ東部に見られるカエデで、その樹液を採取してメープルシロップを作ることから砂糖の名前が付いているようである。カナダの国旗にはこのカエデの葉がデザインされている。構内にあるこのカエデの木は、その黄葉がカメラを持った人を惹き付けている。木の下でパノラマ写真を撮ってみる。その撮影翌日に雪が降り、積雪面がカエデ模様になっている。

シロップの 採れるカエデに 砂糖名

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画像をクリックするとパノラマ写真になります。

一晩で カエデ模様の 冬着なり

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2011年11月15日

ポプラ並木横の真新しい畜魂碑

 立ち入り禁止のホプラ並木と平行して道があり、その道の中ほどから直角に折れると、北方生物圏フィールド科学センター生物生産研究農場の建屋があり、広場の草地に真新しい畜魂碑があった。建立年は平成23年10月と記されているから、1ヶ月前のことである。元々あった畜魂碑を新しくしたようで、木製の碑に畜魂碑の文字が鮮やかである。碑の横のポプラの黄葉が周囲を黄色に染めて、碑も同じ色で調和が取れている。碑の背後には楓だろうか、こちらは紅葉が碑を飾っている。

黄に染まる ポプラ並木に 新碑なり

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墨痕を 紅葉飾り 畜魂碑

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2011年11月13日

花木園の新渡戸稲造顕彰碑

 花木園は年毎に整備されてきている。その入口正面に当たるところに新渡戸稲造顕彰碑がある。国際連盟の事務次長を務め国際的に活躍し、太平洋の橋たらんとした。「武士道」の名著もある。働く子弟に学びの場を提供した遠友夜学校は、新渡戸の妻のメアリー(日本名万里子)の資金的協力も得て創設された。これに因み構内に「遠友学舎」の名前の付く建物がある。顕彰碑の傍に、アカガシワの大木があり、パノラマ写真を撮ると、胸像の両側で紅葉と黄葉の飾りの競い合いである。

新渡戸橋 太平洋に 架かるなり

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顕彰碑 紅黄競い アカガシワ

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2011年11月11日

黄葉と紅葉が入り交じる秋の構内

 黄葉と紅葉を競わせるつもりはないけれど、やはり黄葉一色より紅葉が混じってあると、秋の景観を楽しむ上で変化があって良い感じである。工学部の門標識のある場所で、楓の赤葉とアカナラと思われる橙色の葉に松の緑が加わり、その色の取り合わせが見事である。アカナラはアカガシワとも呼ばれ、メインストリートに面してこの大木がある。太い幹に標識がありNorthern red oakの樹木名が見てとれる。アメリカ渡来の木で、黄葉から紅葉に変って通る人の目を楽しませてくれる。

赤と黄に 緑加えて 技(わざ)学部

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燃える木を 小雨が消火 アカガシワ

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2011年11月10日

サクシュコトニ川の川面に映る紅葉

 紅葉は青空が広がった下で撮るのが絵になる。しかし、これは天気や紅葉の進み具合の条件が合った時と場所に居合わせる必要があり、なかなかそのような機会に恵まれない。用事があり、朝のサクシュコトニ川の付近に居てこの条件を満足している光景に出会った。古河記念講堂の手前の桜が色づいていて、白い建物の上に青空が広がっている。青空の色を出そうとすると、空の下のものが暗くなる。川の水面に映った青空と紅葉は、光りの調整機能を受けて、鮮やかに写っている。

青空は 川面に沈み 紅浮かび

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水中を 風が吹いてか 紅葉(べにば)揺れ

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2011年11月09日

立冬のイチョウ並木

 暦では立冬の日(11月8日)に構内の北13条通のイチョウ並木を見に行く。イチョウはすっかり黄葉に変っていて、木の下は黄色で埋まっている。朝から小雨模様で、並木を歩く学生たちは傘を差している。一般市民だろうか、傘を差しながら木の下の落葉から物を拾っている。銀杏の実である。気温の低い朝だったが、雪にはならなかった。立冬の頃は時として雪になることがあり、その時はイチョウに雪が重なり、冬と秋が織り成す布地のようである。この日は午後には霰に変った。

立冬に 撮る黄の並木 小雨なり

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黄絨毯 傘差し探し イチョウの実

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2011年10月31日

黄色の構内で自己主張する紅葉

 構内の秋の色の主流は、イチョウ並木の黄葉に代表される黄色である。並木でなくても構内にはイチョウの大木があって、秋には見事な黄色で見る人を楽しませてくれる。主流の黄葉に負けじと、紅葉も見事な紅色で自己主張である。クラーク会館の前に楓が土盛の上に植えられていて、早々と赤い衣装の披露である。ここが南端となり構内のメインストリートが北に延びる。ここから北に進むと、通りの西側に総合博物館があり、建物の前の楓が黄色から紅にお色直しの最中である。

黄構内 紅色添える 楓かな

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黄色から お色直しの 紅衣装

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観葉客に加わる幼児の一団

 北大構内は当然ながら学生や教職員が行き来する。他方、この構内は一般市民や観光客に散策の格好の場所を提供している。保育所や幼稚園の幼児達も、集団で黄葉の構内散策である。芝生の上を走ったり、落葉を拾ったりと楽しそうである。引率の保育士だろうか、幼児達が散らばらないように手をつながせて誘導している。大人の方は幼児達に注意が集中して、構内の見事な紅黄葉には目が行かないようである。大きくなったら、この学府で学びたいと思うには、若すぎる一団である。

引率者 紅葉よりは 子に目行き

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未来には 学人なるか 幼き子

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2011年10月08日

農場とポプラ並木の秘景観

 パノラマ写真を撮るようになってから、構内の主要な景観を物色して撮り歩いている。普通はカメラを平地に据えてパノラマ写真撮影のところ、高い建物の屋上からも撮ってみる。昔の職場の情報科学研究科棟は11階の上が屋上で、屋上から第一農場を見下ろしてパノラマ写真撮影である。丁度収穫期を迎えていて、農場の稲の黄金の絨毯が見える。その向こうに若木と老木の入り交じったポプラ並木が俯瞰できる。パノラマ写真では、マウス操作で景観をぐるりと回転させて見渡せる。

見下ろせば 学府景観 秘景なり

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マウス持ち 景観回し 秋探し

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画像をクリックすると動画になります。

2011年10月05日

大都会の中の牧場

 大都会と農村を一枚の写真に収めようとすれば、北大第一農場が第一の候補地である。JR札幌駅から10分も歩けば北大の構内の入口に達し、さらに10分ぐらいで農場を見渡せるところに着く。農場の北西側は放牧地になっており、牛が牧草を食んでいる景観が広がる。農場に接する桑園地区方向をバックにして写真を撮ると、桑園の高層マンション付近に牛が休んでいるように写る。住宅街の彼方の三角山も写ってくる。農村、都会、山並みと、大都会札幌を切り取る一枚が得られる。

秋の日に 牛食み居りて 住宅街

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大都会 三角山と 牛を撮り

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2011年10月03日

パノラマ写真で撮る楡影寮記念碑

 楡影寮の記念碑は1983年に閉寮となってから20年後の1983年に建立されている。この記念碑の建立委員会の委員長の役目が回ってきて、大学当局と折衝して建立に漕ぎ付けた思い出がある。碑文には簡単に「ここに僕らの棲み家があった ここで学んだ 語った 歌った そして時が流れた 楡影の青春を偲んで オバンケルの息子たち」と記されている。オバンケルとは寮生の食事作りをしてくれていた賄婦の愛称で、ドイツ語のオンケル(おじさん)をもじった造語である。

オバンケル 碑文にあれど 死語となり

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パノラマで 撮る記念碑は 動画なり

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画像をクリックすると動画になります。

2011年10月02日

第一農場の秋の収穫作業

 北大のキャンパスは大都会札幌の商業地区や住宅地に囲まれてある。このキャンパスの大部分を第一農場が占めている。農場は哺場であり、実験のための農作物や家畜のための飼料作物が植えられている。秋にはこれらの作物の収穫が行われ、その風景は農村そのもので、大都会の中心部近くに広がる景観とは思えない。9月の終わりには一面の黄色の中で穂稲刈りが行われ、稲束が積まれている。農場にある北大の景観のシンボル的存在のポプラ並木が、伝統の農学の作業の横に控える。

学府内 黄金に染まり 哺場(ほじょう)なり

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伝統は ポプラ並木と 農作業

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2011年08月07日

第一農場の牛と平成のポプラ並木

 第一農場の北側は牛の放牧場になっていて、農場の南側から望遠レンズで撮ってみる。牛が寝そべったり、草を食んだりしていてのどかなものである。背後のポプラ並木が写っているけれど、これは北大創基125年を記念して2000年に植樹されたもので、10年も経つとかなり大きな木に育っている。この光景を眺めていると、放射線物質で汚染された稲藁を飼料にして、出荷停止となった肉牛の報道が頭をかすめる。8月は原爆記念日もあり、のどかな風景の中に放射線禍の影を感じる。

放牧場 平成ポプラ 並木見え

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牛見れば 放射線禍の 記事連想

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2011年08月05日

第一農場のヒマワリ畑

 第一農場の一部がヒマワリ畑になっている。福島第一原発事故で、放射線物質で汚染された土地にヒマワリを植え、放射線物質をヒマワリで吸収し処理する実験の報道が頭にある。大学農場のヒマワリ畑を見れば、何か原発事故処理に関した実験かと、見当外れのことが頭を過ぎる。ヒマワリ畑を撮っている娘がいる。邪魔にならないようにヒマワリ畑と彼方の手稲山を撮ってみる。畑の北の方向には平成のポプラ並木があって、緑のシルエットになって、ヒマワリの背景に写っている。

ヒマワリは 原発事故後 話題なり

娘居て ヒマワリ撮りに 夢中なり

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背景は 平成ポプラ 並木なり

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2011年06月08日

チアガールの演技

 女子学生が集まって演技をしようとしている。北大のチアガール達である。チアガールは和製英語で、英語圏に通用する用語はチアリーダーである。団体名は北大チアリーダー部CADENDIAとなっている。カデンディアの名前の意味は不明である。演技が始まると動きは結構激しく、仲間を肩の上に持ち上げる演技などもある。スポーツの応援団ではあるのだけれど、応援演技自体がスポーツのようで、競技会もある。大学祭の見物客を観客にして競技会の練習を行っていたようである。

チアガール 演技の前に 気合入れ

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乗せる女子(こ)も 乗る女子(こ)も息を 合わせたり

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2011年06月07日

工学祭

 大学祭では各学部でもデモや展示がある。工学部の前で学生が長い翼を持ち上げている。何をしているのかと聞くと、人力飛行機用の翼を見せるために支えているとのことである。制作途中のもので、未だ飛んだことの無い飛行機である。総重量は子供の体重ぐらいであるけれど、モノが大きいだけに持ち上げるためには人手が必要である。ご苦労様、といったところである。玄関ホールではロボットのデモが行われていた。こちらは実際に動くので、男の子たちの興味を掻き立てていた。

人力で 飛ぶを夢見て 手で支え

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ロボットに 目を釘付けで 男子なり

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2011年06月06日

モデル鉄

 北大鉄道研究会という同好会が、模型の列車を走らせる展示を行っている。教室のスペースの大方を使って模型のレールを設置して、モデル列車の走行空間を作り出している。近年、鉄道に関する趣味が拡大しているようだ。筆者でさえも、道央の駅の写真に爪句をつけた豆本を出版している。さて、鉄ちゃん、鉄子、撮り鉄、乗り鉄等々の言葉があるように、鉄道のモデルに入れ込む人は何と呼ぶとよいのだろうか。モデル鉄とでも言いたいけれど、こんな言葉はあるのかないのか…

趣味の人 つけたき呼び名 モデル鉄

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モデル鉄 予備軍の目の 光たり

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仮面とハリボテ

 仮面を着けた呼び込みの学生がいる。馬の仮面は何の目的に使われて、どこから借りてきたのか知らないけれど、人目を惹く。模擬店の店先にあるポップコーンと書かれた絵もシュールであるけれど、馬の仮面も超現実的な雰囲気を出している。仮面というよりぬいぐるみに近い格好で、歩きながら宣伝を行っている学生が目に留まる。何かのキャラクターを念頭に置いた手作りのハリボテであるけれど、キャラクターが何かはわからない。ピエロの衣装の女子学生が一緒に歩いている。

呼び込みの 仮面の姿 シュールなり

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ハリボテで 祭り盛り上げ 学府内

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パフォーマンスに見る初音ミク

 大学祭では色んなパフォーマンスが行われる。どこのグループが何の目的でやっているのかはわからないけれど、観客は見て楽しんでいる。コスチュームはてんでんばらばらであるけれど、動きは合っている。しかし、パフォーマンスのテーマは意味不明である。踊りの最中、不動のぬいぐるみもいて、このキャラもその役もまた不明である。ただ、踊り手のコスチュームに、札幌生まれのボーカロイドの人気仮想歌手を視覚化したキャラクターの「初音ミク」と思われるものを見つけた。

ぬいぐるみ 不動で控え 意味不明

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初音ミク 札幌生まれの 人気キャラ

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2011年06月05日

子供たちに人気の犬

 獣医学部の前庭のところでは、アイマスクをして盲導犬と一緒に歩く体験コーナーがある。盲導犬の他にもペット用の犬がいて、子供たちに触らせてくれるサービスがあり、これは人気である。子供も犬好きも離れられない場所である。セラピー犬ということで、犬の写真入りの看板が出ている。これらの犬の引き取り先を募集しているのかも知れない。犬を飼うことには興味がないので、詮索もしないで、子供と犬の写真を撮っただけである。子供も犬も小さいと可愛いものである。

盲導犬 役目披露後 一休み

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セラピー犬 子らに囲まれ 癒しなり

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浴衣姿の呼び込み

 呼び込み役の女子学生は色んなコスチュームで通行人に声を掛けている。浴衣姿もあって、花柄模様で揃えている。足元は下駄か草履で着物に合わせているけれど、なかにはサンダル履きもあって、ご愛嬌である。売り込みをかけているのは手にした看板にある「アイスきゅうり」でまさか氷漬けにした「きゅうり」ではあるまい。別の場所の浴衣姿の手にある手書き看板には「ふわふわ時間」とある。こちらの方もそのモノの方は不明である。浴衣姿で楽しんでいるのが伝わってくる。

呼び込みは お揃い浴衣 きゅうり売り

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売り物は ふわふわ時間 不明なり

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ぬいぐるみ

 大学祭には色々なぬいぐるみが登場する。これらのぬいぐるみはどこから調達してくるのだろうか。アニメか何かの商品のキャラクターなのだろうが、その方面には疎いので、元になっているキャラが何かわからない。動物の種類もはっきりせず、うさぎやカエルらしきものが大学祭のイベントや模擬店の宣伝を行っている。ぬいぐるみだと顔を覗き込まない限り、男女の区別がはっきりしない場合もある。しかし、足元を見ると、履いているもので女性であると明らかになることもある。

肩掛けに スケベ文字見え ウサギかな

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このカエル 男女の区別 足にあり

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ホースライディング

 獣医学部の前の芝生の広場で、ホースライディングの体験コーナーが設けられている。希望者を馬に乗せ、係りの者が馬の手綱を持って広場を一周している。見ていると、馬に乗る希望者は女性か子供が多いようである。馬に乗るのがよっぽど楽しいのか、大きな笑顔をこちらに向けている。馬を引く係りが、撮影者にサービスなのだろう、カメラの前で馬を止める。面白いか、と声を掛けるには馴れなれし過ぎるし、乗り手までの距離がある。笑顔から察するに、面白いのに違いない。

初乗りか 大きな笑顔 こちら向け

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馬乗りの 体験もあり 大学祭

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2011年06月04日

お値段1コイン

 大学祭の模擬店は採算が取れているのだろうか。女子学生の手持ちの看板を見ると、チョコまぶしの菓子と思われるものの値段が1コイン、つまり100円とある。まあ、呼び込みを含め、人件費をみていないから材料費だけで、売れれば赤字無しか。売れなくても、残りは自分たちが買い手になれば、これも大学祭で楽しんだ参加料と思えばよいことになるか。看板に誘われて買っても見たい気もするのだが、若者たちが流れている模擬店の通りの雰囲気では、二の足を踏んでしまう。

採算が 取れるものかと ワンコイン

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お値段は 食してみての 後判断

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バイオガスで沸かしたお湯の足湯

 農学部と理学部の間のローンのところに足湯の看板が出て、小屋が見える。何で大学祭に足湯なのかと思って、近づいて学生の説明を聞く。バイオガスで沸かしたお湯がミソなのである。バイオガスは家畜、特に牛の排泄物からメタンガスを作り、これを燃焼させる。このエコエネルギーに関する研究のさわりを足湯で披露する意図である。お湯は別のところで沸かしたものを運んできている。足湯に入れるヒバなどの木材の砕片が並べてあり、これも廃材利用の研究の一環のようである。

森足湯 文字に引かれて 覗く湯屋

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足元の 湯を温めて バイオガス

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2011年06月03日

大学祭のママさん行進

 大学祭を見にくる学外者は高校生、それも女子高校生が多いようで、若者のお祭りみたいなところがある。そこにベビーカーを押したママさん軍団が現われたのには驚いた。一列に並んで進行してくると迫力がある。しかし、最近の若いお母さんはファッションを決めている感じである。子育ての生活疲れが伝わってこない。それなりに苦労があるとは思われるけれど、大学祭にベビーカーを押して来るのを見ると、若者の祭りに入って気弱に写真を撮っているこちらが自意識過剰である。

クラークも 驚き見ての 母子行進

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母親に 合わせて子らも 会話なり

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聴衆の少ない大学祭演奏会

 例年、理学部横のハルニレのあるローンのところに、大学祭の出し物の演奏会用に簡易ステージが設けられる。芝生の上にパイプ椅子が並べられ、客席も整えられる。音楽仲間なのだろう、演奏者が集まって、演奏準備や談笑をしている。そのうち全員ステージに立って演奏が始まる。椅子に座って演奏に耳を傾ける人は指を折る程度である。聴衆の数など気にしない風で、演奏は続いてゆく。大学祭で演奏したことが、学園生活の思い出の一コマとして記憶に固定されてゆくのだろう。

出番待つ 楽屋は芝生 楡の横

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聴衆は 指折る数の 演奏会

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2011年06月01日

恵迪寮碑とオオバナノエンレイソウ

 北大の校章はオオバナノエンレイソウをデザインしたものである。かつて構内で原始林と呼ばれた林の横に木造二階建ての恵迪寮があった。恵迪寮が新築で移動し、原始林の方は「恵迪の森」の名前が付けられた。ここにオオバナノエンレイソウの群生地がある。恵迪の森を貫くようにして造られた道の傍には恵迪寮碑があり、恵迪の名前が採られた「書経」の一節「恵迪吉従逆凶惟影響」が彫られている。この碑を校章の花が見上げている構図の写真を撮ろうとするのだが、難しかった。

目に緑 碑に恵迪の 文字を追い

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校章の 花の背後に 寮碑あり

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2011年05月09日

学府の春を告げるコブシの花

 クラーク会館前の農学部寄りのローンにコブシが幾本かあり、周囲の立木に緑が戻らぬ頃に白い花を綻ばせている。コブシの向こうに北大最古の木造建築があって、これをバックにしてコブシを撮ってみる。建物は1901(明治34)年に昆虫学と養蚕学の教室として建てられたもので、一時期北大交流プラザ「エルムの森」の施設になっていた。この施設は正門前に新しい建物が出来て、そちらに移っている。北海道で咲くコブシはキタコブシと呼ばれ、構内でもあちらこちらで目にする。

由緒ある 学舎背景 コブシ撮り

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キタコブシ 春で登校 学府内

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2011年05月03日

ファカルティハウス横の早春の花

 ファカルティハウス「エンレイソウ」と大野池の間の草地は、自然を残した花壇風に整備されている。早春にこの草地で花弁が青紫で茎が赤い花を見つける。チオノドクサかシラーの仲間のようであるけれど、花の名前がわからない。花の名前がはっきりしないと、忘れ物でもしたような気分である。ファカルティハウス内にはレストラン「エルム」があり、何度か食事をしている。カメラを向けている花の向こうにレストランのガラス窓が見え、食事を楽しんでいる客の姿が写ってくる。

探しても 花名隠れて 春の花

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カメラ向け 花撮る先に 食事客

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2011年04月30日

北大構内で一番の早咲き桜

 構内の隅から隅まで調べた訳ではないので、言い切るのには自信がないけれど、構内で一番早咲きの桜は北大生協会館の横にあるもののようだ。4月の最終日に出向いてみると、この日の高気温に誘われたか、桜が咲いている。ヤマザクラのようである。傍に白樺の木があり、花を大写しに撮ると、白樺から枝が出て桜の花が咲いているように写る。構内には中央ローンのところにも二本ばかり見事な桜があるけれど、こちらの花が見られるのはGWの後半になるだろうと予想している。

構内で 一番咲きの 桜なり

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白樺が 桜幹見え 4月末

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2011年04月23日

総合博物館のアインシュタイン・ドーム

 現在の総合博物館は、1930年に開学した理学部の建物で、開学前年に完成している。このゴシック風の建物に入ると、1階から3階までの吹き抜けがあり、アインシュタイン・ドームと呼ばれている。ドームの3階の天井近くの四方の壁に果物、向日葵、蝙蝠、梟の陶製のレリーフがあり、朝、昼、夕、夜のフランス語が刻まれている。昼夜を分かたず研究に勤しむ研究の場という意味らしい。アインシュタインの名前は後で付けられたようである。天井部分のアーチは優美なものである。

アーチ下 向日葵の見え 昼の壁

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ドーム名 理学の泰斗(たいと) 優美なり

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2011年04月18日

骨格復元のジグソーパズル

 化石の部分から元の動物の骨格を復元するのは、立体ジグソーパズルみたいでもある。しかも、このジグソーパズルのピースはごく一部しかなく、欠けているピースを想定しながら、全体の骨格を復元する。このため、復元された標本が本当にそのような形をしていたかは、不確定のところがある。展示されているデスモスチルスの骨格の復元に使われた骨ピースが保管されているのを見せてもらった。束柱獣とも呼ばれるこの動物は、歯が束になっていて「たばは」獣とも呼ばれている。

骨ピース はめ込まれたり 束柱(たばは)獣

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骨格の ジグソーパズル 骨ピース

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追記:新年度のNHK(北海道)の新番組「つながる@きたカフェ」のメニューの一つ「さっぽろハコモノ探検」の第一回目が明日(19日、11時30~11時40分過ぎ)から始まる。初回は北大総合博物館の探検である。明日の生放送の準備のため、今日はNHKまで行ってきた。

2011年04月16日

デスモスチルスのお宝化石

 博物館のバックヤードとなっている部屋に、デスモスチルスの実物の化石が保管されている。歯の付いた下顎の化石を塩ビのケースに無造作に入れてあるけれど、博物館の第一級のお宝である。この哺乳類の名前はその歯の形からきており、柱(スチロス)を束(デスモス)ねた意味からの命名である。紙に標本名が記されていて、気屯(けとん)標本とある。気屯とはかつての南樺太の敷香町にあった地名である。化石を参考に骨格モデルが復元され、来館者の見学用に展示されている。

お宝は デスモスチルス 顎(あご)化石

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出土地の 気屯(けとん)の地名 化石横

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2011年04月14日

北大総合博物館の恐竜展示室

 恐竜展示室でのNHKテレビのカメラ取材に立ち会った。日本名のついたニッポノサウルスや、本物の化石が保管されているデスモスチルスなどの恐竜の骨格標本が並ぶ中を歩きながら、案内役のA先生の説明を聞く。カメラ撮影の区切りがついて、撮影役のIさんが位置を変えるところを、今度はこちらが写真撮影である。暗い室内で、動く人物は流れ像になっている。A先生の前には巨大なマチカネワニのレプリカ標本があり、奥の方にカメラを構えたIさんがこちらを撮っている。

壁を這う マチカネワニの 骨雄姿

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恐竜が 動く人影 狙いたり

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北大と縁の深いニッポノサウルス

 博物館の展示室の入口のところに、ニッポノサウルスの骨格標本がある。この恐竜に日本の名前がついているのは、当時日本領土であった南樺太の豊栄郡川上村で発掘されたことに由来する。命名者は長尾巧北大教授で、日本人により研究された初めての恐竜である。北大と縁の深いこの恐竜の模式標本が北大に保存されていて、復元骨格が展示されている。NHKの取材に同行して展示室に入った時、後からカメラを抱えて入室しようとしているSプロデューサーが標本の背後に写っている。

北大と 縁ある化石 日本竜

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入室者 ニッポノサウルス 見張りたり

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追記:NHKの新番組のブログ子の出番は、4月19日(火)の午前11:30~12:00の間です。