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2011年05月31日

アスパラガスと芝桜

 朝の散歩道に、農地が宅地として売却された区画がある。一部が空き地として残されていて、春先にアスパラガスが伸びている。アスパラガスはユリ科の植物で、アスパラとも呼ばれている。アスパラガスの畑で、取り残されてものが成長したようである。空き地の傍は住宅地の道路で、道路と空き地の法面(のりめん)には芝桜が植栽されていて、アスパラガスとの対比が面白い。宅地の一画にまばらに生えているこのアスパラガスは摘み取られて、人の口に入るものかと少々気になる。

春進み アスパラ伸びて 宅地なり

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アスパラの 緑盛り上げ 芝桜

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今朝(5月31日)の一枚

晴れた朝 5月終わりの サクランボ

 今日で5月は終わりで、大方のサクランボの花は散っている。未だ花の残る木にカメラを向ける。太陽に向かい、地上のものがシルエットにならないように撮るのは工夫が必要である。木の間から漏れてくる朝日を取り込んで木花を撮ってみる。

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人影の無い北海道百年記念塔

 道新文化センターの都市探訪の講座を持っていて、事前に見学場所の下調べに行く。5月の下旬にこの記念塔に足を運んでみたけれど、人影がなかった。開道百年ということで高さを100 mにして建築された赤茶色の鋼鉄製の塔が空に向かって伸びている。全国公募で井口健氏の設計したものが選ばれている。階段で8階の展望台まで登ることが出来るのだが、今回はパスで、塔の下から写真を撮る。ここから歩いてすぐのところに北海道開拓記念館があり、探訪コースに組み込んでみる。

百年を 水面に写し 記念塔

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タンポポが 人に代わりて 塔見上げ

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2011年05月30日

爪句集豆本「爪句@木のある風景」の色校

 標題の爪句集の色校を共同文化社に出向いて行った。これでこの爪句集に関する著者側の仕事は全て終了で、6月中旬には出版の予定である。

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 この爪句集でシリーズは11となるので、この爪句集から表紙のデザインを一新した。新しいデザインの表紙である。

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飛び去ろうとしないハクセキレイ

 野鳥は何かに留まっていても、カメラを向けると飛び去ってしまうのが普通である。すぐ近くの細い木の枝に留まっていた鳥はカメラを向けても首を動かす程度で、飛び去る気配がない。ハクセキレイである。鳥と遭遇した時は何も考えず、2,3枚のシャッターチャンスを生かそうとする日ごろの習慣で、何枚も同じような写真を撮ってみる。そのうち、撮り手の方が鳥に負けたように写真を撮るのを止めてしまった。横着な鳥も居るもので、こちらの方が鳥から離れていくことになる。

セキレイは 飛ぶ気配なく 首回し

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横着な 野鳥を撮りて 画像増え

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今朝(5月30日)の一枚

何を釣る 浦島太郎 糸を投げ

 ウラシマソウ(浦島草)とは変わった名前である。サトイモ科の花で、形も変わっている。仏炎苞の中にある肉穂花序の先端の付属体が釣り糸のように伸び、これを浦島太郎の持つ釣り糸に見立てた命名である。朝日の中で釣り糸が伸びている。

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庭に雑草のように咲くワスレナグサ

 普通水辺にあり、自分を忘れないで、という意味の名前を持つこの花は小さい。大きな花と一緒なら忘れてしまいそうな花である。庭にわざわざ植えるような雰囲気の花ではなく、雑草と一緒に広がってくる感じである。しかし、この花を写真に撮ってパソコンで拡大して見ると、自分をアッピールしているなかなかの花である。花の色も、蕾の赤紫から青や水色にグラデーションがあったり、花の中心部に黄色の飾りがあったりで、シンプルではあるけれど、気品を感じさせる花である。

小さくも 忘れないでと 草の中

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蕾色 青色に溶け 五弁花(ごべんばな)

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2011年05月29日

目立たない平和のモニュメント

 札幌観光の都心部のご三家は札幌時計台、赤れんが庁舎、北大だろ。このご三家には彫刻が少ない。札幌時計台に至って彫刻すらない。彫刻があっても地味で、目立たないものが多い。もっとも、これらの観光スポットで幅を利かせるものは歴史的建造物であって、彫刻が主役を演じることはない。それにしても赤れんが庁舎の前庭南側にある堀木淳平の「平和のモニュメント」と題された金属製の作品は目立たない。この作品の傍には短い桜並木があり、作品より桜吹雪に目を奪われる。

流れ像 地味作品に 花吹雪

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目線行く 作品よりも 地の桜

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北大構内のエゾエンゴサク

 北大構内の草地にエゾエンゴサクが咲いているのが目に留まる。多分、昔からある株もあれば、観光客へのサービスも意識しての構内整備で植えられたものもある。4月の下旬になれば花を付け始め、5月の下旬でも見ることができ、結構長い間咲いている花である。花茎が伸び切った株では、花の上下の間隔が目立ち、咲いていた期間の長さを表しているようである。学内の道の傍に咲いていても、学生が足を止めて見ることはないようで、筆者も北大の住人であった時は同じであった。

伸びた茎 エゾエンゴサク 学府内

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学生の 視線至らず 学府内

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今朝(5月29日)の一枚

苗囲む ビニール囲い 庭畑(にわはたけ)

 新聞の晴れマークに反して、雨模様の少しひんやりとした朝である。家人が少しばかりの畑に苗物を植えたけれど、冷たい空気が苗に当たるのを少しでも和らげようと、ビニールで四角に囲んでいる。我が家の庭に見られる春の風物詩である。

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スギナに生った水玉の実

 自然界には何気ないところに美が潜んでいる。地に這いつくばるように生えているスギナに水滴がついている。普通の雨ではこのような水滴にはならず、空気中の水分が余ったような、あるいは霧雨のような時に、スギナが大気から受け取る水玉飾りである。水滴の表面張力で完璧な球体になったものが葉に付いている。まるでスギナに生った透明な実のようである。水滴はレンズの効果を持っているので、このレンズを通してスギナが映っていて、自分を飾るのに自分を利用している。

透明な 実の生る朝の スギナかな

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水玉に 自身映して 飾りたり

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2011年05月28日

鉢の中の八重咲きイチリンソウ

 ニリンソウは身近に見る機会の多い山野草である。これに対して、イチリンソウやサンリンソウは特定の自生地にでも行って探さなければ、見ることの難しい山の花のようである。鉢の中で育てられていて、ヤブイチゲの別名のある八重咲きのイチリンソウの写真を撮ってみる。幾重にも重なっている花びらは元々は蘂で、これが進化して八重咲きの品種になったとの説明を読んだ。確かに、花の内側では、蘂のある場所に花びらがあって、それが大きくなっていく進化の跡を見せている。

稀に見る イチリンソウは 鉢の中

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八重咲きは 蘂が進化で ヤブイチゲ

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ホリホリX

 5月27に放送されたNHK(北海道)の新番組「ホリホリX」にゲストで出演した。最初この番組のタイトルの意味するところがわからなかったけれど、「ホリホリX」の団員が北海道の面白ネタを掘り出してくる、といった意味である。団長は虻川美穂子さん、佐藤さおりさんである。

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 番組の司会役は里匠氏(写真左端)である。ブログ子と一緒のゲストは、講談師の神田山陽氏、タレントのローラ・チャンさんである。番組途中に、各ゲストに小樽のつくし牧田のアートケーキのプレゼントがあり、このケーキは見事なものであった。

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 ブログ子用のケーキは書物にインクとペンである。他のゲスト用のケーキは神田氏はトレードマークの眼鏡をつけた帽子、チャンさんはパンダの人形であった。

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 最後に7テーマのうちからゲストが一押しのものを挙げることになり、ブログ子は室蘭の製鉄所の火花検査士にした。神田氏は札幌の「シミ抜き」技術、チャンさんは別海町の「四角い太陽」の写真撮影を挙げていた。ゲストの立場で幾分緊張したこともあったけれど、番組内容は楽しませてもらった。

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今朝(5月28日)の一枚

雲間から 光のショー見せ 日の始め

 天気予報では晴れた一日は期待できそうにもない。日の出がかろうじて見えるので撮ってみる。住宅街で日の出は家や電線で邪魔されて、好みの風景を切り取ることができない。空の上の方は雲間から陽の光が放射状に見え、珍しい光景である。

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ライラックとブラック・スライド・マントラ

 大通公園にライラックが見ごろになり、この木花をカメラに収める時、花房だけは芸が無いかと、背景に公園の彫刻や構造物を入れてみる。巨匠の一言で、大通公園7丁目と8丁目の間の道路をつぶして設置されたイサム・ノグチのブラック・スライド・マントラは、大きさや場所によりうまい具合にライラックと組み合わさってくる。柔らかい花と硬い石の造形のコントラストが際立っている。視線を手前に移すと、若い女性の髪が写ってくる。花、彫刻、人物の三点セットである。

硬軟は 石の彫刻 リラの花

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視線向く 黒き彫刻 花に人

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2011年05月27日

西野緑道の白樺の顔

 西区緑道の、眩しいばかりの新緑の白樺並木を歩いていて、いつもの癖で白樺の幹に顔を捜している。大抵の白樺の幹に見つかる典型的顔があり、写真に記録するまでもないと思う。しかし、傍に桜の花があるのが珍しいので撮ってみる。髪のある顔を見つける。雰囲気からこれは女性とする。最近の日本人女性はほとんど髪を染めているので、髪を染めない女性を見ると、日本人ではないのではないかと錯覚する。この点、白樺幹の女性の顔は黒っぽい髪で、本来の日本人女性である。

幹の顔 桜花(おうか)囲みて 得意顔

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髪染めず 黒髪気づき 日本人

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小樽の職人技の菓子工芸

 NHKの新番組で「ホリホリX」が始まり、そのコメンテータを依頼された。講談師の神田山陽氏、タレントのローラ・チャンさん、アナウンサーの里匠氏も一緒の出演である。神田氏の名前は知っていたけれど、中国からスカウトされたチャンさんの名前は知らなかった。番組は北海道の面白ネタを掘ってくる趣旨で、予め取材したテーマに小樽のつくし牧田の工芸菓子があった。コメンテータそれぞれに作られた工芸菓子が配られ、収録後自宅に持ち帰って見て、その出来栄えに感心する。

チャンさんの 工芸菓子は パンダなり

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革表紙 万年筆付き ケーキなり

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今朝(5月27日)の一枚

切り抜きの 記事の届きて 放送日

 北海道の面白ネタを掘ってくる趣旨のNHKの新番組の「ホリホリX」が始まり、その初回のコメンテータを講談師の神田山陽氏、タレントのローラ・チャンさんと一緒に頼まれた。今日が放送日で、一日早い読売新聞の紹介記事が近所から届いた。

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創成川公園のライラックとテレビ塔

 札幌市の公式観光サイト「ようこそさっぽろ」の執筆者の一人で、2011年4月に完成した創成川公園と5月の下旬に開催されるさっぽろライラックまつりを念頭において写真付きのブログ記事を書いた。創生川公園には30種類ものライラックが新しく植栽されている。そのライラックと、創成川公園のどこからでも見えるテレビ塔を重ねた写真を撮ってみるのだが、ライラックは未だ蕾である。写真を撮ってから1週間ほどしてから再度出かけてみても、花は満開になってはいなかった。

ライラック 苦心で重ね テレビ塔

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ライラック 祭り始まり 蕾なり

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2011年05月26日

創成川公園に戻った大友亀太郎坐像

 創成川アンダーパス連続化が2011に完成して、南4条から北1条の間の創成側両岸に新しく創成川公園が誕生した。工事前に、創成川の岸に、農民彫刻家と称される松田与一制作の大友亀太郎のブロンズ像が設置されていた。工事のため、一時札幌村郷土記念館庭に間借り状態だったのが、晴れて新装開店の公園に戻ってきた。設置場所は南1条で、これも元の橋の一部を残した、札幌軟石製の創成橋の近くにある。亀太郎の像の背後に札幌テレビ塔があり、彫刻の写真の背景になっている。

移転時に 常に身に着け 遠眼鏡

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テレビ塔 手の地図に無く 亀太郎

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HTBのテレビ番組「イチオシ」の珍百景紹介

 今朝(5月26日)のHTBの朝のテレビ番組「イチオシ」で北海道の珍百景として、江部乙神社の狛犬、北広島の達磨寺の巨大数珠、札幌市の史跡になっているバッタ塚の紹介がありました。番組冒頭、拙著の都市秘境百選のシリーズ本の紹介をしていただきました。Gさん、ご配慮有難うございます。
 テレビで紹介されていた本は、書店で手に入るかどうか。書店に無ければ、インターネットのオークションに出ているかも知れません。

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今朝(5月26日)の一枚

漏れ来る 木の間の朝日 リンゴ花

 天気の良い朝は、太陽が昇ってくる前に被写体になる場所を探そうとしていて、太陽に先を越されてしまっている。桜に比べると大き目の木花が綻び始めている。リンゴの花である。遠くの木の間から漏れてくる朝日が、月のように写っている。

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「ようこそさっぽろ」のブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「オープンしたライラックとアートの新名所-創成川公園」というタイトルで、札幌の見所の新顔の創成川公園をリポートしています。写真を撮った時にはまだ蕾だったライラックも、昨日からライラック祭りが始まり、綻び始めたのではないかと思っています。

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草地で餌さの虫を探すムクドリ

 発寒川緑地のサイクリングロードを自転車で走行していると、草地に少し大きめの鳥が動いている。草地に嘴を突っ込んで何かを捕っているようである。動きのある鳥をカメラで追って写真を撮ることに気がとられ、鳥の判定は二の次になる。後でパソコンに表示してみると、どうやらムクドリのようである。さらに拡大して見ると、嘴に虫をくわえている。草地に居る虫を探して、餌さにしているようである。二羽揃って下を向いて餌さ探しをしている場面も目につく、春の午前である。

ムクドリは 大虫くわえ 豪華食

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友に見え 餌捕り争の 熾烈なり

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2011年05月25日

HTB朝の「イチオシ」番組珍百景再放送

 明日(5月26日)のHTBテレビの朝の「イチオシ」番組(6時25分~)の中で、5月19日に放送された北海道珍百景の短く再編集したものが再放送されるとの連絡があった。取り上げられている珍景は北広島市の達磨寺の巨大数珠。

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 江部乙神社の狛犬。小樽稲穂小学校のわらじを手にした金次郎像。

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 札幌市の手稲区山口に有るバッタ塚である。

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 ブログ子はコメンテーターでテレビ画面に少し顔を出すはずである。

道新文化センター講座・食品加工研究センター

 講座の4回目は江別市文京台にある食品加工研究センターである。このセンターは昨年4月から、地方独立行政法人の北海道立総合研究機構に属する施設となっている。

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 所内見学に先立って、同センターの研究成果についてビデオを見ながら、同センターの関口氏より説明を受ける。

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 所内の研究装置等の見学に移る。説明者は同センターの奥村氏である。食品の殺菌装置、過熱水蒸気加工装置、食品脱水装置等々の説明がある。

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 道内企業との共同研究の成果物を前にして説明がある。魚醤油や魚味噌の開発商品の話がある。

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 試食にニンジンジュース、鮭(ホッチャレ)から作られたつまみ(出汁)、濃縮ヨーグルトが出され、全員験した後での感想があった。

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 ガラスケースの陳列棚の、身近で使われている同センター開発技術の研究成果を見る。

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 食品加工研究センターを辞してから、大麻駅に戻る途中で、道立図書館に寄りる。旧図書館の建物の模型や、敷地入口にある近代化産業遺産(平成20年度)に指定されたサイロなどを見る。

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春の西野緑道の白樺並木

 西野緑道の白樺並木はこれまで耳にすることがなかったけれど、いつ頃から植えられているのだろうか。見事な並木で、もっと話題に取り上げられてもよいと思っている。西野緑道は発寒川緑地につながり、緑道と緑地の桜並木を見に行って、白樺並木を初めて通ることになった。白樺の新緑は木一本でも見応えがあるところ、並木になっているので新緑が眩しいという表現はこの並木のことを言っているのだと思えてくる。桜の花を入れて、紅色を並木のアクセントにして撮ってみる。

新緑の 眩しきことの 辞書の例

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アクセント 並木に加え 桜花

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今朝(5月25日)の一枚

流れ急 ヤチブキ咲いて 都会川 

 自宅からさほど遠くないところを流れる中の川の岸辺を歩いてみる。岸は石組みで護岸整備が行われていても、数年もすれば石組みの間から植物が顔を出してくる。ヤチブキの花が水辺に咲いていて、その傍を小川とはいえ、急な流れがある。

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進む春の日の出

 日の出の位置がどんどん北にずれて来ている。日の出の時間も早まって、寝過ごすと日の出の写真を撮るのを逃してしまう。久しぶりに晴れた朝で、山道から日の出の場所を確認しながら写真に記録である。街の高いビルを目印にして、冬と春の日の出位置のずれを確認する。フキノトウが伸び切って、花が綿毛に変化している。朝日がフキノトウの花後を照らし、季節の変化を浮き立たせている。5月の下旬でも寒い日がありリラ冷えの言葉も聞かれるけれど、春は着実に進んでいる。

目印の ビルの遠のき 日の出位置

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朝日差す 花後の綿毛の フキノトウ

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2011年05月24日

西野緑道の珍しい桜-ギョイコウ(御衣黄)

 西野緑道は、琴似発寒川に沿った発寒川緑地の中間辺りから右股橋に抜けるところまで整備された、遊歩道を中心にした緑地である。ここには桜木や白樺が植栽されていて、歩いて気持ちがよい。特に、春はサクラが見事で、その中に珍しい種類のギョイコウ(御衣黄)がある。サトザクラ(里桜)系の園芸種で、花の色が黄緑色である。色が美しいというより、珍しいことから公園等に植えられるようである。サクラはやはり桜色がよく、黄緑色のサクラばかりが並べば味気なくなる。

珍しき ギョイコウ(御衣黄)桜 萌黄(もえぎ)色

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自転車押し 緑桜を 探したり

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葉も見応えのあるイカリソウ(錨草)

 住宅街の道から覗ける庭に、イカリソウがかたまって咲いているのを見つけた。花が、船の停泊時に用いる錨に似ていることから、花の名前になっている。白いガクに黄色い花と、距のような部分が伸びた特徴のある花である。緑の雌しべが花の外まで伸びていて、雄しべの方は花の内に隠れるようにしてある。花も見応えがあるけれど、葉も赤褐色に緑の筋が目立ち、観葉植物としても通用する。イカリソウも種々の園芸種があり、写真に撮ったものはホザキノイカリソウに似ている。

錨似て 花名に採られ イカリソウ

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観葉で 通用したり 園芸種

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今朝(5月24日)の一枚

林陰(かげ) 朝日届かず サクランボ 

 久しぶりの快晴の朝である。こんな時はカメラを抱えて、気分的には裏山と思っているところに出かける。サクランボの花が満開である。花の下方に広がる西野の街が朝日に輝いている。昨日は寒い一日だったけれど、春の進行は止められない。

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2011年05月23日

色のあせない意味の花名のアゲラタム

 アゲラタムの花名は、ギリシャ語で齢を取る意味の「ゲラス」に否定の「ア」をつけて、花がいつまでも色あせないでいる、のが由来と知った。雪印種苗園芸センターでこの花が売られているのを目にした。毎年種を蒔いて育てる花で、5月に園芸店に並ぶ苗は冬の間に温室で育てられたものである。アザミの花にも似て、カッコウアザミの和名がある。夏、富田ファームでラベンダー畑の脇に植えられていた背丈のあるこの花を見たことがある。ラベンダーを邪魔しない色の花である。

春早々 夏花苗の 園芸店

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アゲラタム ラベンダー畑 脇に咲き

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創成川公園ふれあいフェスタ

 5月も下旬に入る日曜日に、新しく創成川公園がオープンしたことを記念したイベントがあり出かけてみる。本当の目的はこの新公園に植栽されたライラックの花の写真を撮ることであったけれど、花は未だ蕾であった。南2条のところのイベント会場にあるステージを裏側から覗く格好で写真を撮る。時間が早かったので、まばらな客に向かって女性の司会者が話しかけていた。ステージで披露する大道芸人が着る衣装が、テントの横に置かれていて、これからがイベントの本番である。

イベントの まばらな客に 声の飛び

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大道芸 出番控える 衣装なり

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今朝(5月23日)の一枚

花の雪 枝に積もりて ユキヤナギ

 はっきりしない空模様である。散歩時に注意して見ると、ユキヤナギの木を垣根にして植えている家があるのに気が付く。白い小さな花が枝いっぱいに咲いている。雪柳とはうまい名前をつけたものである。木の名に合わせて雪空みたいである。

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変わった形と名前のヒトリシズカ

 この花は普通の花のイメージからは遠い。花びらがなくて、白い雄しべがブラシのように花茎に付いている。これが眉を掃くブラシの連想でマユハキソウ(眉掃草)の別名があるといわれているけれど、眉を整えるブラシなんてあったのだろうかと考え込む。ヒトリシズカの名前も静御前が一人で舞っている姿の連想との命名の由来を知っても、この花姿から女性の舞姿に結びつけたその連想力の強引さには舌を巻く。一人の修飾語がついていても、早春に大抵は群れて咲く花である。

眉掃きの 道具やいかに マユハキソウ

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性合わず 雄しべが舞いて 静御前

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2011年05月22日

シェードガーデニング向きのティアレラ

 園芸店の花を見ていて、シェードガーデニングという言葉を知った。日陰になる場所に花や植物を育てて庭にすることである。この庭造りには日陰を好む植物を選ぶことになり、花よりは葉を観賞するものが一般的である。観葉植物に分類されそうなものでも、見応えのある花を付けるものがあり、ヒューケラやティアレラがある。ティアレラは根生葉から伸びた花茎に、長い雄しべを見せて咲いている。花びらもあるのだが、先端に黄橙色の飾りをつけた雄しべに負けてしまっている。

可憐花 働き場所は 陰の庭

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ティアレラは 花弁に勝る 雄しべかな

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観賞に適した花のネムロコザクラ

 ネムロコザクラ(根室小桜)は根室の地名が付いていることからも根室地方の山岳地帯に咲くサクラソウ属の花である。札幌でこの花を見るとすれば、鉢に植えられているものか園芸店で売られているものとなる。花は桜に似ていて、花弁が5裂になっていて、それぞれの花弁に浅い切れ込みがあるのが特徴である。伸びた花茎の先端に花があり、集団で咲くので、観賞に適した花である。育て易く、人気の花でもあるらしく、春先には園芸店に並べられていて、人目を惹く花である。

売り物の ネムロコザクラ 立ち見撮り

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水滴で 花もお洒落の 鉢の中

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今朝(5月22日)の一枚

開花前 記録撮影 ハナカイドウ

 庭のハナカイドウの蕾が膨らんできていて、一両日中には開花しそうである。最初、この庭木の名前を知らず、年によっては無数の虫がついて葉を食い散らすことがあって、印象は良くなかったけれど、傍の八重桜と花の見せ所を競っている。

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春を告げるタチツボスミレ

 野に咲くスミレは種々のものがあるので、詳しい分類に基づく確認ということになればお手上げである。ただ、よく見かけるということであれば、山道然としたところに咲いていたものはタチツボスミレであろう。立ち上がる茎から「タチ」の言葉がついているとしても、「ツボ」は葉の形が「壷」に似ていることから来ているのだろうか。漢字名では「立坪菫」となっている。早春の野の花で、雑草に交じって薄紫の花を見つけると、カメラを近づけて春の到来を写真に残そうとする。

花も葉も 開き切らずに 野のスミレ

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野にあれば 色を控えて スミレ花

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2011年05月21日

庭に咲く星形の模様のある花

 庭に星形をデザインしたような花が咲いている。オンファロデス‘スターリー・アイ’で、最初園芸店から買ってきた。庭の植えておいたら毎年花をつけて、増えている。ムラサキ科の花で、グルジア共和国、西トルコが原産とあった。花名にスターリー・アイとあるのは、花にはっきり見える模様を、星の瞳と表現したためだろう。雨の日に撮ってみると、花びらに雨滴を乗せて、模様の青色が冴えた色で写る。蕾には赤紫の色があり、蕾が開いたばかりの花びらにこの色が残っている。

接近し 水を発見 花の星

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蕾色 花弁に残り 星瞳

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三輪咲いてもニリンソウ

 ニリンソウは名前の通り2輪で咲く。しかし、ニリンソウには1輪や3輪で咲くものがある。加えて、イチリンソウもサンリンソウもあって、似たような白い花を咲かせるので紛らわしい。ニリンソウは山野草としてはよく見かけ、宮丘公園の遊歩道に沿って咲いている。これに対して、イチリンソウ、サンリンソウに出会う機会は少なく、目にするのは大抵ニリンソウである。花弁の数も5弁が普通であるけれど、7弁だったり8弁だったりして、こちらも異端の咲き方が見られる。

三輪で 山道に咲く ニリンソウ

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花弁数 異端に咲いて 8花弁

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今朝(5月21日)の一枚

花蕾 雨粒つけて 八重桜

 降ったり止んだりの雨の朝である。カメラが濡れるので、窓から庭の八重桜を撮ってみる。そろそろ蕾が綻び始めている。ヤマザクラが散り、ソメイヨシノが葉桜になってから、最後に咲く桜である。雨粒が枝や花に残っているのが写っている。

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意表を突く花名の由来のタツタソウ(竜田草)

 タツタソウは、命名の由来が意表を突いている。日露戦争の時、軍艦「竜田」の乗組員が黄河流域で採集し、これを持ち帰ったことから名づけられている。別名イトマキグサで、こちらは花が咲いても葉が巻いた状態にある場合があることによっている。早春の花で、鉢の中で上向きに咲いていて、撮影し易い花である。時期が早いせいか花が閉じ気味であるけれど、5枚の花弁に囲まれて、雌しべを中心に、5つの雄しべが見える。光の加減で、淡い水色にも青紫にも見える花である。

名の由来 軍艦にあり タツタソウ

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雄しべ数 花弁に合わせ 花の内

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2011年05月20日

青空の下の梅と桜

 散歩道に梅、桜、リンゴと敷地内に種々の木のある家がある。昔、農家をやっていて、自宅の周囲にこれらの木を植えていたものが残ったらしい。札幌では梅と桜が同時に咲きだす。紅梅の背後に桜の花が満開である。梅は枝に点々と花を付けているのに対して、桜は木の前面に花を配している。この花の組み合わせの写真が撮れるのは、北国の春に一斉に木花が咲きだす条件が整っていればこそである。紅梅の背後に一面の桜、その背後に青空が広がっていると、これは一幅の絵である。

点に咲く 梅を引き立て 桜かな

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下塗りの 青空に描(か)く 梅桜(うめさくら)

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有島武郎文学碑の母子像

 大通公園9丁目に、注意しないと見落とす有島武郎の文学碑がある。有島の「小さき者へ」の一節を武者小路実篤が筆を取って、半沢洵が題字を揮毫している。ここで半沢は北海道帝国大学教授で「納豆博士」とも呼ばれた応用菌学者で、有島と親交があったことから武者小路と並んで文学碑に名前があるのだろう。文学碑には母子のレリーフがあり、制作者は北海道教育大学教授の藤川基である。小さき者である子供が母親に見守られて、未来に向かって進んで行くのを暗示している。

デザインは 「小さき者へ」 母子の像

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母子共に 未来に向けた 顔のあり

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今朝(5月20日)の一枚

舞姿 静御前が 衣閉じ

 今朝は天気が良いので久しぶりに宮丘公園の遊歩道を歩いてみる。ヒトリシズカがそこここに咲いていて、咲き始めは葉が花を包むようにしてある。花名の由来の静御前の舞姿で、衣を閉じて顔を隠す仕草の場面かな、と連想をたくましくする。

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輸入された園芸種のキバナカタクリ

 普通に見るカタクリは日本原産で花弁が薄い赤紫である。これに対して、黄色い色のカタクリが鉢で咲いている。キバナカタクリと呼ばれるもので、原産地はアメリカ、カナダ南部の亜高山地帯で、原産地で自生しているものが園芸種として輸入された。キバナカタクリは普通のカタクリより草丈があり、カタクリを見慣れている目には、渡来の花の雰囲気がある。カタクリは、朝は花弁を閉じ気味にしていて、日中になると花弁を反らせて開いてくる。キバナカタクリも同様である。

朝日受け キバナカタクリ 下を向き

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色からも アメリカ原産 バタ臭く

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2011年05月19日

HTBテレビイチオシ番組の都市秘境テーマ

 5月19日(木)のHTB番組「イチオシ」(3時45分~)のテレビ番組で、まだある道内珍百景として都市秘境のテーマに関する放送があった。

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 放送された珍百景に関しては、当ブログでも過去に記事を書いているので、それらの記事で再紹介である。

 あまりに大きい仏具?としては北広島市の達磨寺の巨大数珠が取り上げられていた。

 変な顔のこま犬って?として滝川市江部乙神社の狛犬が出てきた。

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 その他は小学校の思いやりの像?として小樽市の稲穂小学校の二宮金次郎像である。

 さらに札幌市手稲区山口のバッタ塚がその歴史的背景も物語風に構成されて紹介されていた。テレビの視聴者にはわかりやすく、興味をそそる内容になっていた。

北海道鳥瞰図に見る浦河の町

 吉田初三郎の北海道鳥瞰図を見ていると、誰でも自分の故郷がどう描かれているのか気になる。幼少期から高校生まで暮らしていた浦河の町に目を移すと、港が描かれ、小高いところに建物がある。白い大きな建物で思い出すのは日本赤十字病院であるけれど、当たっているかどうか。白い塔のような建物は灯台ではないかと思われる。浦河の近隣町様似のシンボルである、海岸近くの親子岩やエンルム岬が判別できる。日高山脈が太平洋に落ちるところを走る黄金道路も描かれている。

浦河の 文字に惹かれて 目寄せたり

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港あり 丘の灯台 白き塔

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洋画家のデザインした金属レリーフ

 共済ホールの玄関ロビーに箕原正の「耕作されつつある大自然」と題された金属製のレリーフがある。3枚に分かれていて、大きなものは約4 m x 6 mもある。銅版で制作された背景に、ブロンズ製の農業機械と思われる造形が貼り付けられたレリーフ作品である。インターネットで調べると、箕原は東京出身の洋画家で、絵を描くかたわらこのレリーフ作品や大通公園4丁目の噴水のデザインを行っている。共済ホールは催し物が行われているのだが、見るために入場した記憶がない。

ロビー内 機械耕す 壁大地

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張付いた 無人の機械 動き止め

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HTBイチイオシのテレビ番組

 5月19日(木)のHTB番組「イチオシ」(3時45分~)のテレビ番組表に、まだある道内珍百景として都市秘境のテーマを取り上げた放送案内が載っている。コメンテータとしてインタビュー取材を受けているので、珍百景のテーマの、あまりに大きい仏具?、小学校思いやりの像?、変な顔のこま犬って?の内容は知っているのだが、放送前なので各テーマに関するコメントは控えておきます。

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今朝(5月19日)の一枚

変り種 春の造形 作品展

 曇り空で、良い写真が撮れるとも思えないけれど、カメラを持って自宅の近くを歩く。栗の木に毬(いが)が一個残っている。実の方は落ちてしまった後の茶色の棘の塊が、新緑を背景に細い枝に取り付いていて、変り種の春の造形作品である。

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桜の季節のエドウィン・ダン記念公園のダン像

 エドウィン・ダン記念館に隣接する公園に峯孝制作のダンの大きなブロンズ立像がある。台座のところもブロンズのレリーフになっていて、明治期ダンが指導して根付かせた北海道酪農業を物語る絵で構成されている。桜の咲く季節に出向いてダンの像を撮ってみる。像の背後にあるエゾヤマザクラを生かした写真では、ダン像が暗く写り、桜か像かのどちらに重きを置くかで違った写真になる。新緑の季節で、趣味の絵を描く市民グループがダン像の周囲で、絵を描くことに余念がない。

桜花 生かして像の 黒さかな

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時代経て 酪農恩人 絵のモデル

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2011年05月18日

道新文化センター講座ー北海道霊芝工場見学

 5月18日の4回目の講座は、北海道霊芝の北広島工場見学である。同社のマイクロバスで、尾北紀靖社長とアテンド役の戸部氏もバスに同乗で同工場に向かう。工場で見学前に尾北社長(右端)から霊芝と同社栽培霊芝の高品質の点の説明を受ける。

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 同社の開発した霊芝の商品の説明がある。赤霊芝、鹿角霊芝も見える。胞子の無い鹿角霊芝の方が価値があると説明で知る。霊芝の試飲もあり、効能についての説明がある。

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 一見放射線防護服のようなつなぎにマスク、手袋、長靴で菌床培養室に入って見学である。外部のカビ菌のような雑菌が入らないようにするためである。道産のミズナラのホダ木に植えられた菌(霊芝)が育っていて、霊芝の初期の育成状態が見られる。説明者は同社の宮崎氏である。

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 菌床培養室内で記念撮影である。記念撮影といっても、誰が誰だかわからない。見学歓迎用看板に記されている4104の数字は「良い霊芝」のゴロ合わせである。

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 菌床培養室から出されたホダ木は高温多湿のビニールハウスに写され、栽培される。ホダ木の上で大きくなったものが収穫される。栽培室は湿気が多くてカメラのレンズが曇って、うまく霊芝の写真が撮れなかった。

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 同社の商品の霊芝のカプセルやテーバックを全員お土産でいただいた。さらに購入を希望する場合は後ほど同社とコンタクトをとれば格安で売ってもらえるとのことである。多分希望が居る雰囲気である。
 今回はめったに見られない霊芝栽培の現場で、引率者も始めて見るもので、興味深かった。参加者全員(19名)で同工場前で記念撮影である。左端の男性が尾北社長である。

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早春の山道のスミレサイシン

 山道で見かけるスミレは、スミレの花で片付けるとそれで済む。しかし、スミレのうちでも何スミレかと気になると、インターネットで調べることになる。エゾエンゴサクの近くで下向きの花を咲かせていたものは、スミレサイシンのようである。花の内側を撮ろうとするのだが、無理に花を上向かせる必要もないかと、上から撮ってみる。接写で花柄が消えてしまった花は、空中に浮いたように写っている。まるで、蝶が飛んでいるように見え、林の妖精に出会ったようにも思える。

狙い撮る スミレサイシン 下を向き

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妖精が 飛ぶかに見えて 林道

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今朝(5月18日)の一枚

咲き出せば 実の期待され サクランボ

 サクラ、ウメの次にはサクランボの花が咲いてくる。快晴の空の下でサクランボの白い花を撮ってみる。ここは小高いところにあるサクランボの果樹園で、実が生りサクランボ狩りが始まる頃は、料金を支払わねば足を踏み入ることができない。

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巨匠の作品再発見で話題の木下成太郎先生像

 中島公園は菖蒲池を取り囲むようにしてある。この菖蒲池の東側で、人目にあまりつかない場所に木下成太郎のブロンズ像がある。制作者は朝倉文夫で、日本を代表する彫刻家の作品が、戦時中の金属供出から逃れて残っていたことで近年話題になった。成太郎は斗南とも号していたらしく、座像の台座の部分の経歴にこの名前がある。北海道から衆議院議員に選出されていて、帝国美術学校(現武蔵野美術大学の前身)の絞主であったことから、このブロンズ像が作られたようである。

お宝の 像を見上げる 桜時期

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金属の 供出逃れ 今平成

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2011年05月17日

北海道開拓記念館取材の生放送

 今日(5月17日)はNHK札幌の「つながる@きたカフェ」ハコモノ探検の生放送日で、北海道開拓記念館の取材ビデオを基に生放送である。ビデオ記録時の音声を消して(オフコメ)、ビデオの映像を見ながらコメントを挿入していく。これがなかなか難しい。話が映像についてゆかなかったりする。爪句(俳句)を詠んで、これを話の絞めにしたけれど、パタン(NHK用語、民放ではフリップ)を手に持って爪句を声に出している場面では手が震えていて、相当緊張していたみたいである。
 なお、放送された内容はNHK札幌の「つながる@キタカフェ」ハコモノ探検のコーナーのWebページで公開されています。

爪句読む パタン持つ手の 震えかな

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大正の 広重鳥見る 北海道

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天神山緑地の桜

 国道435号が平岸3条15丁目のところで分岐し、一方はそのまま国道435号の中の島通、片方は平岸通となる。この二つの道路に挟まれるようにして天神山緑地があり、ここは札幌の桜の名所の一つである。二つの道路のいずれからでも、坂を登っていくと桜が植栽されている場所に着く。今は閉鎖されている札幌国際ハウス横の道を、桜を見ながら人が歩いて行く。桜にフォーカスを合わせて撮ると、桜の背後の景色はぼける。時には焦点が桜に合わず、道行く人に合ってしまう場合もある。

桜撮る カメラ向けあい 天神山

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焦点は カメラが選んで 花見人

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札幌天神山国際ハウス横のサクラ

 天神山緑地に外国人研究者の宿泊施設の札幌国際ハウスがある。利用者が少なく、2008年に閉鎖され、その後は利用されていない。当初、宿泊した外国人に札幌の自然を楽しんでもらう目的で、施設の周囲の緑地にサクラの木を植え、環境整備を行った。桜林の方は市民の花見の対象になっていて、施設の閉鎖後も多くの市民の憩いの場所になっている。緑地には散策路があり、親に連れられた子供が遊びながら通ってゆく。建物横の桜は枝ぶりと花の付き具合が良く、目立つサクラである。

桜撮る 視野に入(い)り込む 子らの居り

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今年また 閉鎖の施設 桜咲き

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今朝の一枚(2011年5月17日)

ヤマガラの 橙褐色を カメラ追い  

 いつものコースで朝の散歩である。小鳥が藪の中で餌さを漁っている。姿を現したところを急いで撮る。ヤマガラである。橙褐色が目立ち、朝日が当たるとその色がさらに強調される。忙しない鳥で、止まったのも束の間で飛び去ってしまう。

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大通公園のモクレンと若い女の像

 大通公園12丁目にバラ園があり、佐藤忠良の「若い女の像」の彫刻がある。バラの季節に先立って、モクレンの木花が満開で、ブロンズ像の背景にあり像から主役を奪っている。モクレンの西側の大通公園13丁目は公園の西の終端で、札幌市資料館が控えている。像の背後から東側を見ると、姉妹都市の中国瀋陽市から寄贈されたバラが植栽された一画があり、モクレンの花と一対の獅子の置物が彫刻の脚の間から見えている。札幌にゆかりのこの彫刻家は、今年3月に亡くなっている。

この時期は 主役奪いて シモクレン(紫木蓮)

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獅子像と モクレンの見え 脚間(あしあいだ)

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2011年05月16日

ナウマンゾウの本物の牙の化石

 北海道開拓記念館にはナウマンゾウの牙と骨の化石が保管されている。NHKテレビの取材に同行で収蔵庫に入れてもらい、床にナウマンゾウの牙を置いて撮影である。学芸員の一人に牙の横に寝転がってもらうと、牙の長さは人間の背丈を超していて2 m以上はある。この牙は幕別町虫類の工事現場で発見された。担当の学芸員の話では、泥炭地から発見された骨は柔らかく、直ちに硬化処理を行っている。発見時に赤味色を帯びていた骨は、空気に触れて直ぐに黒化したとのことである。

絶滅象 牙の潜みて 収蔵庫

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発見時 赤味色あり 黒き骨

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注:保管庫にあるナウマンゾウの本物の化石については、5月17日(火)11:30~の「つながる@キタカフェ」ハコモノ探検のコーナーで放送予定です。

エドウィン・ダン記念館横のオンコザクラ

 南区の区役所近くにエドウィン・ダン記念館がある。ダンが開いた真駒内の牧牛場の事務所だった建物で、移築して記念館にしてダンの事跡の資料等を展示している。この記念館横にオンコの木にサクラが寄生した格好で、花の季節にオンコの幹からサクラの木が伸びて花を咲かせる。知る人ぞ知る珍しいサクラで、勝手にオンコザクラと呼んでいる。このサクラが満開になる頃を見計らって写真を撮りに行く。記念館の横から、テラスのところからと、場所を変えながら撮ってみる。

見上げ撮る オンコザクラに 記念館

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珍しき サクラ配して テラス撮り

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今朝の一枚(2011年5月16日)

ヒヨドリの 朝の食事は 梅の花

 梅の木に少し大き目の野鳥が止まっている。ヒヨドリである。花の咲いている枝で何をしているかと遠目で見ると、どうも花弁を食べているようである。桜の名所では、ヒヨドリによる食害に頭を悩ませることがニュースになったりする。

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マンモスとナウマンゾウの骨格標本

 博物館で人目を惹くのは大型動物の化石である。それも全身のものであると迫力がある。北海道開拓記念館にはマンモスとナウマンゾウのレプリカの骨格標本が展示されている。マンモスはその湾曲した牙が見事である。ナウマンゾウの牙はマンモスほど湾曲していないけれど、やはり大きい。北海道で見つかったナウマンゾウの本物の牙は収蔵庫に保管されていて、関係者しか見られない。ナウマンゾウの名前は明治期の「お雇い外国人」のドイツ人ナウマンから名前が採られている。

マンモスの 牙の造形 美術品

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ナウマンは 人の名と知る 骨標本

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注:保管庫にあるナウマンゾウの本物の化石については、5月17日(火)11:30~の「つながる@キタカフェ」ハコモノ探検のコーナーで放送予定です。

2011年05月15日

北海道開拓記念館収蔵の吉田初三郎の北海道鳥瞰図

 吉田初三郎は京都の人である。友禅図案師の元で丁稚奉公をし、その後洋画を学び、商業美術の分野に入った。鳥瞰図は、大正から昭和にかけての観光ブームに乗って流行し、初三郎は数多くの作品を残している。開拓記念館収蔵の、縦2m、横6mの8曲の屏風になった北海道鳥瞰図は、昭和11(1936)年の陸軍特別大演習に合わせて天覧のため、道庁の依頼で制作されている。収蔵庫から出され、慎重に広げられた屏風を前にして、デフォルメでも現実の景色を写したかと錯覚する。

お宝の 鳥瞰図見る 取材かな

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鳥の絵師 千島も見通し 屏風描(か)き

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注:吉田初三郎の北海道鳥瞰図の取材放送は5月17日(火)11:30~の「つながる@キタカフェ」ハコモノ探検のコーナーで放送予定です。

今朝(5月15日)の一枚

新しき デザイン比べ 爪句集

 雨の朝である。日曜日であるけれど、TVのインタビュー取材の予定があり、爪句集の校正を週明けには戻しで、仕事は詰まり気味である。爪句集の新しいデザイン案を天窓のところにピン止めして、雨降りの外の様子を背景に撮ってみた。

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北大中央ローンの桜と古河記念講堂

 北大の中央ローンから古河記念講堂を見上げる位置に二本の桜の木がある。春の比較的早い時期に咲き、ヤマザクラのようである。北大の構内にはあちらこちらに桜があるけれど、この2本の桜が一番見応えがある。写真を撮ることになっても、緑の芝生や緑の縁取りと白い板壁の建物をバックにして立つモデルのようで、撮り応えもある。道新文化センターの都市散策講座で、北大総合博物館見学の日に早めに出掛け、講座開始前にこの桜を撮ってみて、例年通りの見事さを確認する。

学府春 モデルの如き 桜の木

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景観は 桜が主役 春舞台

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北大ファカルティハウス横のオオカメノキ

 北大構内のメインストリートに面し、北大総合博物館と工学部の間に位置してファカルティハウス「エンレイソウ」がある。1階部分にレストランがあり、ガラス張りの店の外側に散策路と大野池がある。この散策路には草花としてオオバナノエンレイソウやエゾエンゴサクが植えられており、木花としては、春先にはオオカメノキの白い花を見ることができる。この木花は白い装飾花が周囲を取り囲み、内側に小さな花が咲く。木の名前は葉が亀の甲羅に似ていることからの命名である。

早々と 咲く白花は 装飾花

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樹名から 亀の甲羅を 葉に探し

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2011年05月14日

ようこそさっぽろブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「オンコに桜の花が咲く珍しい木のあるエドウィン・ダン記念館」というタイトルで、知る人ぞ知る、記念館名物の桜の木をレポートしています。今年はまだ咲いているところを見ることができます。桜の咲き具合を記念館に電話して確認を取ってから見に行かれたらよいかと思います。

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NHK札幌放送局ビル横のオオシマザクラ

 大通公園の東端に札幌テレビ塔があり、その北側にNHK札幌放送局のビルがある。この建物の1階は喫茶店やギャラリーがあり、放送業務に関係のない一般市民も入ることができる。その入口のところに、白い花びらのサクラが咲いている。幹に掛けられた表札にはオオシマザクラの記載が見える。関東以南に育成し、特に伊豆諸島で多く見られるので大島の名前が付けられている。園芸種のソメイヨシノを作り出すのに使われたサクラといわれている。葉は桜餅を包むのに利用される。

珍しき オオシマザクラ 局舎横

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一重にも 八重にも見えて 目を凝らし

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雨滴を抱えた梅の花

 今年(2011年)の春はぐずついた天気が続いている。雨も例年よりは多い感じである。散歩道にある梅の花が咲き出していて、よく見ると花びらに雨滴が残っている。落ちそうで落ちない小さな水滴を写そうと、花に出来るだけ寄って接写を試みる。梅の花の内には、黄色い柱頭の雄しべが並んでいて、これも写ってくる。数えてみてはいないけれど、思ったより多い数の雄しべである。実を採るための実梅で、実のために雄しべが多いのかとも思ってみるけれど、的を射ているかどうか・・・

落ちそうで 花に留(とど)まる 雨滴かな

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雨後の梅 蘂が目立ちて 実梅かな

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今朝(5月14日)の一枚

桜道 新緑冴えて ナナカマド

 昨日の悪天候が尾を引いているせいか、曇り空の寒い朝である。家の周囲のソメイヨシノは風が吹くと花びらが飛ぶ。道路沿いに桜の木があって、満開の桜にナナカマドの新緑が重なると、緑色が冴える。桜も数日中には葉桜に移行する。

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散歩道のカンスゲの花

 散歩道の草むらに、黄色の穂状の小さな植物が目に留まる。スゲの花である。スゲの種類は多くて、専門家でも種類を同定するのが難しいといわれている。写真に収めたものは、インターネットで同じような写真を見つけて比べてみて、カヤツリグサ科スゲ属カンスゲ(寒菅)らしい。花と言っても花びらがある訳でもなく、黄色の細長い突起の集まった小穂(しょうすい)がある。小さな花なので肉眼では形がはっきりしないけれど、パソコンで拡大してみると面白い形をした花である。

カンスゲが 黄色の顔見せ 草の中

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この形 何に喩える スゲの花

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2011年05月13日

散歩道の八重咲きの梅

 朝の散歩道に農家だった家がある。この家の梅の木が道路脇にあり、春に花をつける。花が枝にかたまって咲いていて、八重咲きの梅である。色といい、花の付き方といい、花団子を模した造花の雰囲気である。花は蕾から開きかけているけれど、黄色い雄しべは花びらに隠れた状態である。梅は花を観賞する花梅と、実を採る実梅に分けられ、八重咲きのものは一般に花梅である。しかし、八重咲きでも実の生るものもあり、さて写真に撮った梅には実が生るのかどうか気掛かりである。

連想は 枝串の先 花団子

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気になるは 実の有り無しで 八重の梅

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鉢咲きのニワセキショウ(庭石菖)

 鉢の中でニワセキショウの花が開いている。花は咲かず、葉を鑑賞するセキショウと葉の形が似ているのでこの名前になったようである。北アメリカ原産で、園芸用のものが野生化している。鉢の中のものは剣状の葉が密生していて、そこに青紫の花が咲いている。花は一日花で、次々に咲いて散ってゆく。花期は春で、寒さに強そうである。花の色は陽の光で随分異なっていて、朝日の中では赤紫に、日中の強い陽の下では白く輝く紫色で、影になると青紫に黄色の蘂が鮮やかである。

花びらに 霜の解け粒 早き朝

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鉢咲きの ニワセキショウの 色の冴え

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今朝(5月13日)の一枚

最盛の 記憶で眺め 朝桜

 昨日は天気が良くて暖かな一日だったのに、一夜明けた今朝は雨模様で一ヶ月前の気温である。庭のソメイヨシノは満開の状態でも、今年は花の付き方に勢いが見られない。桜木でも、これまでの最盛期の記憶を持ち出して、現状の観賞である。

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源家康の名の刻された徳川家康の黒印状

 テレビ取材で北海道開拓記念館の展示室を見て歩いていて、ガラスのケースの中に徳川家康が松前志摩守に与えた黒印状が目に留まった。蝦夷地に足を踏み入れ、交易を行う一切の事に関しては、松前藩の許可が必要である旨が記されている。案内役の学芸員M氏の説明で、黒印状に刻まれた三行の文字の中央は「源家康」であると知る。徳川姓は元からの姓ではなく、藤原や源の姓を名乗っていて、後に改姓して徳川になったらしい。黒印の他の文字についてはM氏も判読できなかった。

黒印状 漢字判読 パズルなり

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黒印に 源家康 姓の見え

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2011年05月12日

商業施設の花壇のハイビスカス

 サッポロファクトリーのアトリウムでは、常夏を演出するため、熱帯に咲く花の鉢植えが置かれている。そんな花で目を惹くのがハイビスカスである。アオイ科フヨウ属の低木で、仏桑花(ぶっそうげ)とも呼ばれている。一日花で、朝咲くと夕方には萎んでしまう。鉢植えの一輪ぐらいしか咲いていない木を目にすると、花はすぐに散ってしまい、毎日花が見られるものかと疑問が湧いてくる。アトリウムに毎日通ってこの疑問に解答を見つけてはいないので、疑問は残ったままである。

人出あり 熱帯花あり アトリウム

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仏桑花(ぶっそうげ) 未だ萎(しぼ)まぬか 一日花

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道路脇花壇で早春に咲くオキナグサ

 花好きの人の庭が住宅街の道路に面してあり、咲いている花を朝の散歩時にチェックする。オキナグサ(翁草)が咲いているのに気がつく。札幌で桜の開花宣言が出された時期で、この花が早春の花であったのを知る。実が生ると長い綿毛がついていて、これが集まっている様子が翁の頭部に似ていることからの命名である。花が咲いている時にも、茎や葉の裏側に細い綿毛が付いていて、翁の雰囲気である。赤い花弁に見えるものはガクで、ガクに囲まれて黄色い蘂が顔を覗かせている。

翁草 つがいで咲いて 媼(おうな)も居

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茎綿毛 翁の前の 若姿

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今朝の一枚(2011年5月12日)

快晴を 鳥も楽しみ シジュウカラ

 朝から快晴である。こういう朝は野鳥も気分が良いのか、あちらこちらで鳴いている。しかし、その姿をカメラで捉えることは難しい。木の葉も枝を覆うようになってきて、鳥はその中に隠れてしまう。シジュウカラをやっと写真に収めてみた。

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園芸市での花の品定め

 園芸市に色とりどりの花が並んでいる。これらの花は売り物であるので、値段がついている。これが曲者で、花の品定めは金額の多寡にウェイトが置かれていたりする。自宅の庭にあるような花であれば、さらに安いとか高いとかに注意が行って、肝心の花そのものから目が逸れる。さらに、宿根草なら毎年見られるので買い得だとか、育てるのに手間がかかりそうなので高上がりになるとか、経済観念が頭を占める。そこがまた園芸市をひやかして歩く楽しみであるのも確かである。

花よりも 値札に目行き 花の店

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買い得か 宿根草を 品定め

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2011年05月11日

道新文化センター講座・3回目

 本日(11日)は標記の講座で北大総合博物館をメインにして、北大構内を歩く。中央ローンのところの桜は今が見頃で、天気もよく、北大正門前から博物館まで散策すると気持ちがよい。

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 博物館は元は理学部の建物で、人工雪の研究で有名な中谷宇吉郎先生の教授室が保存されていて、頼み込んで開けてもらい、室内の見学である。

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 教授室の窓から梅の木が花を付けているのが見える。博物館見学後、この梅の木の傍まで行き花見である。

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 博物館の企画展示に、豊平川をテーマにしたものが行われていて、これを見学する。その後常設展示場で恐竜の骨格標本や北海道で発見された新鉱物である轟石や手稲石を見る。閉山となった光竜鉱山、豊羽鉱山の鉱石についても、実物を確かめる。

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 ノーベル化学賞を受賞した鈴木章北大名誉教授の特別展が行われているので、これを見学する。

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 総合博物館からポプラ並木、ファカルティハウス「エンレイソウ」横の草地でオオバナノエンレイソウ、ニリンソウ、オオカメノキなどを見て、人工雪誕生の碑からサクシュコトニ川、大野池を抜け、医学部付属病院前のシダレザクラと本田明二の彫刻を見て散会となる。

中島公園の春の園芸市

 園芸市はそれぞれの園芸店が、得意の分野の商品を並べている。多肉植物の店も出店している。多肉植物は葉、茎、根に水を蓄える組織があり、これにより乾燥地帯でも枯れずにいることができる。サボテン類も多肉植物に含めることができるのだが、一般にはサボテンと多肉植物は分けて取り扱われているようである。サボテンや多肉植物の愛好家も多いらしく、小鉢入りの同じ商品が多数並んでいる。サボテンや多肉植物が整然と並べられていると、そこは乾燥地帯に見えてくる。

サボテンと 多肉整列 露店先

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植生は 乾燥地帯 春の市

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今朝(5月11日)の一枚

雲隠す 陽の存在の 増して見え 

 今日は文化センターの講座日で天気が気になる。日中は晴れの予報であるけれど、朝日が雲に隠れている。予報はあくまでも予報なので、さて天気はどう変化していくか。雲の間から漏れてくる光で、隠れている陽の存在感が増している。

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幹に咲く梅の花

 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の諺があるように、手間隙をかけるところでは、梅の木をよく剪定する。春先、梅の木を見ていると、枝を払われたせいか、幹に直接花がついている梅を見かける。また、花枝が出る前に、花が太い枝に貼りつくように咲いている。北海道では梅と桜は同時に咲くので、花の区別が紛らわしいけれど、幹に数輪咲いているのは大抵梅である。桜吹雪の言葉があるように、風で散る桜は見応えがある。これに対して、梅の花はいつまでも木に張り付いている。

剪定木 執念見せて 幹の花

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幹枝に 花枝(はなえだ)待てず 直に咲き

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2011年05月10日

旧永山武四郎邸庭のツツジ

 屯田兵の父と呼ばれ、北海道長官も勤めた永山武四郎の旧邸とその庭が、永山公園となっている。木造平屋部分の旧邸の廊下に面して、二株のツツジの木が植えられている。株の大きさから明治からのものとは思われないけれど、手入れの行き届いた見事な株である。早咲きと遅咲きがあって、早咲きの方が満開で咲いているのに、一方は芽が膨らんでいる程度である。ツツジの背後にある旧邸の板壁も、花の色を盛り上げている。曇り空であったけれど、花の塊が辺りを明るくしていた。

旧邸の 板壁盛り上げ ツツジ花

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曇り空 花塊(はなかたまり)が 明かりなり

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「森の歌」の母子像

 中島公園の北側の広場に山内赳夫の「森の歌」と題された、群像の彫刻がある。昭和58(1983)年北海道大博覧会記念で制作されたものである。数えてはいないけれど、母と子が40人ほど居るだろうか、動物も交えて大きな円筒の表面にはめ込まれるように配置されている。中心的テーマは母子像のようで、母と思われる何体かの女性の周りを子供たちが群れ囲んでいる。作品名と合わせると、母なる森が生命を育んでいる、といったことを人や動物の姿で表現しているともいえる。

目を凝らし 母なる森の 歌を見る

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群像に 命育む 母の居て

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中島公園の桜

 中島公園にある桜の木で、開花が進んでいるものを撮ってみた。そのうちの一枚に、写真隅に小さく彫刻が写っているのがあるのに気がついた。小野健壽制作の「のびゆく子等」の作品名がついたものである。最初から桜と彫刻の位置関係が頭の中にあれば、桜と彫刻の両方を生かした、もっと違った構図の写真になっただろう。道立文学館の横の道に沿って桜の木が並んでいて、こちらの桜も撮ってみた。文学館の屋根と壁の色が、開花した桜の色と同系色で、桜色の一画になっている。

気がつけば 彫刻写り 桜撮り

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桜には 色で合わせて 文学館

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今朝の一枚(2011年5月10日)の一枚

焦点の 合うは幸運 我がカメラ

 カメラはオート(自動)モードで使っているので、焦点合わせはカメラ任せである。この状況で目の前に現われる野鳥にピントの合った写真が撮れるかどうかは運である。散歩道で遭遇したシュジュウカラの幾枚かの写真のうちの1枚が生きた。

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中島公園の桜と豊平館

 桜花を見に行くだけなら、桜が咲いていればそれで十分である。しかし、写真を撮りに行く場合では、桜を引き立てるものがあると写真の技量不足を補ってくれる。中島公園で桜を撮る定番のスポットは、豊平館の庭だろう。バルコニーのある白塗りの洋風建築をバックにすると、素人の撮る写真でもプロ撮影のように見えてくる。豊平館が開拓使によって建てられた高級様式ホテルで、開拓使の赤い五稜星が桜と重なって雰囲気を盛り上げている。空と建物の水色の調和も取れている。

背景に 豊平館は 春定番

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被写体の 桜に伍して 五稜星

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2011年05月09日

今朝の一枚(2011年5月9日)

夏椿 新芽邪魔して シメの居り

 新聞の天気予報欄には晴れマークが並んでいるのに、曇り空である。庭の夏椿の木に小柄な野鳥が止まっている。写真を撮って拡大してみると、シメのようである。夏椿の新芽が膨らみ、野鳥を狙った焦点が、新芽に合ってしまっている。

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学府の春を告げるコブシの花

 クラーク会館前の農学部寄りのローンにコブシが幾本かあり、周囲の立木に緑が戻らぬ頃に白い花を綻ばせている。コブシの向こうに北大最古の木造建築があって、これをバックにしてコブシを撮ってみる。建物は1901(明治34)年に昆虫学と養蚕学の教室として建てられたもので、一時期北大交流プラザ「エルムの森」の施設になっていた。この施設は正門前に新しい建物が出来て、そちらに移っている。北海道で咲くコブシはキタコブシと呼ばれ、構内でもあちらこちらで目にする。

由緒ある 学舎背景 コブシ撮り

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キタコブシ 春で登校 学府内

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寒地土木研究所構内のチシマザクラ並木

 研究所構内の並木のチシマザクラは、1984(昭和59)年釧路支庁管内浜中町霧多布から苗木200本を取り寄せて植樹したものが大きく育っている。チシマザクラは、北海道や本州北部、千島に分布していて、北海道の記念保護樹林にも指定されている。札幌有数のこの桜並木は桜の開花の季節に一般に開放され、多くの市民が訪れて桜を観賞し写真を撮っている。桜並木は精進川の両岸にあって、川の流れと重ねて桜並木の写真が撮れる。精進川は構内の桜並木を抜けて豊平川と合流する。

桜撮り 水面(みなも)重なり 研究所

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精進川 桜木抜けて 終わりなり

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今朝(5月9日)の一枚

ナツツバキ 新芽邪魔して シメの居り

 新聞の天気予報欄には晴れマークが並んでいるのに、曇り空である。庭のナツツバキの木に鳥が止まっている。写真を撮って拡大してみると、シメのようである。ナツツバキの新芽が膨らみ、野鳥を狙った焦点が、新芽に合ってしまっている。

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雨滴の花を咲かせるルピナス

 ルピナスは冬の眠りから寝覚め、夏に向かって花を咲かせる前段階で、若葉を広げた状態にある。そこに雨が降ると、傘を逆さまにしたように広がる葉に雨滴が溜まる。まるで雨滴の花が咲いたように見える。葉の縁に細かな毛があって、これにも小さな雨滴が付いて、本来の花とは似ても似つかない雨滴の花が咲いている。雨滴がガラス玉になって、葉の付け根に置かれたかのようでもある。ガラス玉の中が周囲より明るく見えていて、雨滴の花を活ける手法として生かせそうである。

ルピナスに 雨滴の花咲き 雨上がり

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雨滴花 活け花にして 新手法

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2011年05月08日

春一番咲きを競う木花のツツジ

 春の木花の咲き順ということになれば、ナニワズ、コブシ、ツツジが横一線に並んでいるようである。ただ、雪解けの進む状況にも左右され、ナニワズは雪の残る山野で咲く低木であるハンディがあるのに対して、ツツジは住宅街でより早く春の環境に身を置くことができる有利さがある。庭のツツジも雪解けが終わるか終わらないかのうちに花をつけだし、気がつけば木全体が花に変わっている。庭のツツジの種類が何であるかはわからないけれど、春一番の咲き順を競う木花である。

花びらが 春を集めて ツツジかな

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アカマツの 幹を背にして ツツジ花

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早春の庭に咲くヒマラヤユキノシタ

 名前の通りヒマラヤ原産の花である。そのせいか寒さに強く、札幌でも花壇や住宅の庭でよく見かける花である。ユキノシタ科ユキノシタ属のユキノシタと呼ばれる花があるけれど、この花はダイモンジソウに似た花で、同科でもベルゲニア属のヒマラヤユキノシタとは似ていない。春先、開花する花の種類が少ない時期に庭で目につき写真に撮ってみる。花茎が太めで、葉はロゼット状の厚手で、釣鐘状の花が集団で花茎の先で咲いている。いかにも渡来の園芸種という感じがする。

ヒマラヤの 修飾語付き 早春花

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寒き庭 小雨の下に ユキノシタ

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今朝(5月8日)の一枚

撮る記事は 自著の紹介 爪句集

 購読している新聞の日曜日の紙面に「ほっかいどうの本」の欄がある。名前の知っている人も知らない人も著者として登場してきて、必ず目を通している。今朝は自著の豆本爪句集の紹介が載っていて、朝の散歩前に記事の写真を撮っておく。

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軒下で早々と咲くバイカカラマツソウ

 4月の終わりに、家の軒下にバイカカラマツソウ(梅花落葉松草)が咲いているのを見つけた。園芸店から購入しており、アメリカ原産で寒さに強い。しかし、こんなに早く春先に咲く花とは思わなかった。梅花とは、一重の花の形が梅の花に似ていることからの命名である。しかし、購入したものは八重咲きで、梅の花と比べようがない。カラマツソウは花の形がカラマツの葉に似ていることから名づけられた花であるけれど、バイカカラマツソウはカラマツソウとは異なる花である。

八重咲きは 比べ似てるか 梅の花

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軒下で 花をつけたり 4月末

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2011年05月07日

稲積小学校校庭の未来を語る子

 手稲区前田を流れる軽川の近くに稲積小学校がある。その校庭に小野寺紀子の「未来を語る子」が置かれている。小学校の校庭にあり、作品名から想像される子供像に反して、像の表情は暗い。未来を憂えているかのようである。眉間にわずかな皺を見せ、口元は引き締まって、児童というより大人に近い顔立ちである。作者の意図がどこにあるのかわからないけれど、この表情からは明るい未来は伝わってこない。五月の子供の日を目の前にしたGWの中日で、鯉のぼりが見えている。

表情は 語る未来の 暗さかな

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鯉のぼり 未来を託し 泳ぐなり

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博物館前のクリオネに似た羽ばたき像

 NHKの番組の取材のため北海道開拓記念館を訪れた時、建物正面に羽を広げた奇妙な像を見た。同行のプロデューサーがクリオネみたいだと言葉に出す。確かにクリオネの表現は当たっている。これは山内壮夫制作で「羽ばたき」と作品名があるので、鳥である。具体的に何の鳥をイメージして制作したのかは推測の域を出ないけれど、同彫刻家には他にツルの作品もあるので、ツルではなかろうか。像の基部は雪の六華をデザインしていて、北海道百年記念塔のデザインに通じている。

クリオネの 声の掛かりて 博物館

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この鳥を 何に見立てる ツル候補

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今朝(5月7日)の一枚

校正の 仕事控えて 桜撮り

 今年のGWとそれに続く土日は天気に恵まれない。今朝の新聞の天気予報は雨マークである。雨になる前に庭の満開のヤマザクラの写真を撮っておく。爪句集豆本の校正の仕事が残っていて、校正の合間に自宅で花見の一日になりそうである。

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ようこそさっぽろブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「鯉のぼりの泳ぐ軽川の桜づつみ」というタイトルで、チシマザクラが咲き出した軽川の桜並木をリポートしています。この桜並木は、今年はGWが終わってから見ごろを迎えるようです。

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2011年05月06日

ホテルの玄関口を映す結晶彫刻

 北海道庁と道路を挟んで北側にポールスター札幌のホテルがある。その玄関の横に堀木淳平の作品「結晶体-4+1/4」がある。作品名の結晶体はわかるとしても、4+1/4は結晶体(面)の数字なのかと推測して数えてみるけれど、どのように数を当てはめているのかわからない。素材がステンレスのようで、表面が鏡になってホテルの玄関口を映し出している。しかし、この彫刻に気づく宿泊客はいないのではなかろうか。堀木の作品は近くの赤れんが庁舎の庭にも設置されている。

結晶数 数えて場所は ホテル前

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玄関を 映す結晶 ステンレス

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「かでる2・7」横の歩道のレンギョウ

 「かでる2・7」は道立道民活動センターの愛称である。「かでる」とは北海道の方言で仲間に加える、といった意味である。北2条西7丁目にあるので2・7が付いている。この建物の南側に歩道と花壇があり、レンギョウの花が咲いていた。レンギョウ(連翹)は中国原産の落葉低木で、春先に4花弁の黄色い花を枝いっぱいに付ける。半蔓性で枝が湾曲して垂れ、地面に着くとそこからまた根を出し新しい株となる。レンギョウの黄花が目に入る頃は、札幌の春も本番になってくる。

レンギョウは 道が管理か 道旗見え

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この色が 本番告げて 道都春

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今朝(5月6日)の一枚

進む春 日の出早まり ヤマザクラ 

 日の出の時刻がどんどん早まって、4時台になってきている。今朝はようやく日の出が見られる朝になり、カメラを抱えて朝の散歩である。ヤマザクラの花がやっと綻び始めて、花にフォーカスを合わせる。その背後に朝日の中の街が広がる。

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庭の八重桜に飛来したカワラヒワ

 時折雨が降り、風の強い中を数羽の鳥が飛んで来て、庭の八重桜の木に止まった。ガラス窓越しに撮ってみて、どうにか鳥を判別できそうな写真となる。羽の雨覆部分に見える黄色の模様や目の周囲の黒い部分からカワラヒワと同定できる。この野鳥は住宅地でも普通に見られる鳥で、庭木でも繁殖する鳥らしい。普通に見られる野鳥でも、その飛ぶ姿を写真に撮ることができると、何か特別の鳥のように思えてくる。八重桜の花芽は膨らんでいるけれど、花が綻ぶのはもう少し先である。

雨覆 黄色を見せて カワラヒワ

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花芽出て 野鳥呼び寄せ 八重桜

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2011年05月05日

北2条通のハクモクレンの並木

 北2条通の北大植物園に至る道路にハクモクレンの並木がある。樹高は高くなく若木で、並木は新しいもののようである。花の多くは開花を目前にした状態である。この時期キタコブシも咲き出しているので、両木花の区別が気になる。キタコブシの花弁は6つであるのに対して、ハクモクレンは9花弁である。花の開き具合でも、キタコブシは花びらを大開きにするところ、ハクモクレンは花の根元がすぼんだ状態で咲く。手の届く花の花弁数を数え、9枚でハクモクレンと確かめた。

気が付けば 花並木あり 小雨中

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花弁数 9で確かめ ハクモクレン

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水場のカモ

 植物園には水場が二ヶ所ある。一つは、入口から北側に向かうと行き着く幽庭湖と呼ばれている池で、春先ミズバショウが見られる。しかし、開園日が例年4月29日なので、この時期都心部でのミズバショウは見ごろを終えている。この幽庭湖にカモがいる。しかし、この水場には異様にカラスが多く、ここではカモが子供を育てるのは困難だろう。もう一つの水場は南側の温室横で、ここにも常時カモがいる。時には、羽の中に頭を入れ、眠りモードに入っているのを見かけたりする。

ミズバショウ 盛りを過ぎて カモの居り

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水温(ぬる)み 居眠り姿勢 四月末

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今朝(5月5日)の一枚

一重なら 梅似の花が 八重で咲き

 寒い曇り空の朝である。この気温では、早咲きのチューリップやスイセンも花を閉じている。その中にあって、軒下にバイカカラマツソウ(梅花落葉松)が開花している。園芸店で購入した八重咲きのもので、寒さに強い花であるのを確かめた。

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春の殺し屋

 庭の雪が解け、早春の花も顔を見せ始め、地面を見るともうアリが忙しなく動き回っている。生き物達の活動の季節がやって来たのを実感する。そんなおおらかな気分でアリ達を見ていると、この小さな虫は残虐な殺し屋であることを知る。土か草むらからか顔を出した何かの幼虫を、寄って集って攻撃している。大きさでは自分の何倍もある幼虫を、数を頼んで弱らせ、巣まで運ぼうとしているのである。春はまた、生き物達の生存を賭けたドラマの始まりでもあるのを垣間見せられた。

冬を越し アリに見つかり 不運なり

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群がるは 春の殺し屋 憎憎し

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2011年05月04日

園内で見かけたシジュウカラ

 園の入口のところにカラスに注意の張り紙がある。何でカラスに注意なのかと思って入ると、ミズバショウがほぼ終わった幽庭湖の辺りに異様にカラスが多い。仲間の数を頼みにするせいか、人間に対する態度がでかい。カラスの他にも野鳥を見かけるけれど、写真に収めるには距離がありすぎ、動きが早い。それでも小さく写った小鳥がいて、パソコンで拡大してみるとシジュウカラのようである。木の新芽でも食べているのか、口を開けたり、口で突いたりしている様子が写っている。

距離あれど 験しに撮りて 枝小鳥

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拡大し 黒ネクタイの シジュウカラ

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粒のような花のネコノメソウ

 宮丘公園の遊歩道を横切って、小さな流れがある。木の板が無造作の置かれていて、その上を歩いて流れを避けられるようになっている。春先ここに小さな粒のような花を見つけることができる。ネコノメソウである。一口にネコノメソウといってもインターネットで検索すると、数多くの種類がある。ネコノメソウの画像の一覧と撮影してきた写真を比べて、ツルネコノメソウだろうと結論づける。それにしても、こんな小さな花の種類にも分類を行っていく知識欲には驚かされる。

遊歩道 ネコノメソウの 水場なり

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粒の花 虫も写りて マクロ撮り

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今朝(5月4日)の一枚

桜見は 庭で落ち着き 小雨なり

 小雨である。庭のヤマザクラが綻び始めている。毎年、桜の季節を告げてくれる一番手の桜である。この数日気温が低めなので開花が足踏みしている。天気なら市内の桜の見所巡りに行かねばと気が急くところ、雨となれば気持ちが落ち着く。

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鯉のぼりが泳ぐ軽川の桜並木

 札幌市の公式観光サイト「ようこそさっぽろ」の「はな・まち」のコーナーの執筆者になっている。桜の季節には市内の桜の名所の紹介をせねばと、GWの中日に軽川の桜づつみに出かける。例年のように、軽川の土手の両側に渡した綱につながって、多数の鯉のぼりが泳いでいる。チシマザクラを主体にした桜並木の咲き具合と見ると、満開はGWの終わり頃のようである。咲き出した桜に焦点を合わせると、空に泳ぐ鯉はぼける。鯉に焦点を合わせると、桜は水面に映る影に見える。

軽川で 鯉に急かされ 桜咲き

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空の川 緋鯉が泳ぎ 桜影

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2011年05月03日

朝日の中のエンレイソウ

 早朝の遊歩道にエンレイソウが咲いていて、日陰になったり朝日が差していたりしている。エンレイソウのガクの黒紫色と雄しべの茜色が、日の当たっている薄緑の葉を背景に、見事な色を出している。自然の造り出す感嘆に値する色は、言葉で記述するのに持て余し、見事の一言で片付けている。ガクが緑の種類も目につく。エンレイソウは実になると黒実のものと緑実のものがある。ガクが緑のものは緑実になる種類のようである。ただ、確かめていないので、あくまでも推測である。

陽を外れ ガク雄しべ色 見事なり

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緑ガク 緑実生るや 色判じ

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朝食中のエゾリス

 遊歩道の脇に立木があり、その枝のところに木の瘤のような黒いものが見える。じっと動かないので木の一部かと思えるほどである。近づいてみるとエゾリスである。クルミか何かを食べている最中である。さらに近づいて写真を撮ろうとするのだが、当然のようにリスは逃げてしまう。カメラで追いかけても、ピントは近くの枝に合ってしまい、リスは黒い塊にしか写らない。望遠レンズで動きのあるものを撮る難しさである。シャッターチャンスを逃がすとはこの事かと諦めきれない。

遠目には 木の瘤に見え リスなりき

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エゾリスが 不動の姿勢 食事中

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朝の散歩道のコブシ

 曇り空の下を散歩していると、カラマツの立木に隠れるようにして白いものがある。早朝の弱い光の中で確かめるとコブシの花である。学名にコブシ(kobus)がそのままついている樹木で、樹皮は生薬にもなる。北海道ではヤマザクラより幾分早めに咲き出すので、春を告げる木花である。日の出方向の空の一部が明るいところを背景にして撮ると、コブシはシルエットになり、花の白さは写らない。アングルを変え、住宅街を見るように撮ってみると、まばらなコブシの花が写ってくる。

東空 背にして影絵 コブシなり

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コブシ花 見落としそうな まばら咲き

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今朝(5月3日)の一枚

雲空と 比べる予報 晴れマーク

 昨日からの荒れた天気が尾を引いて、今朝も曇り空である。日が昇る東側の地平の空が一部明るくなっているだけで、残りの空は厚い雲に覆われている。新聞の天気予報には晴れマークが並んでいるけれど、朝の時点でははずれ気味である。

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ファカルティハウス横の早春の花

 ファカルティハウス「エンレイソウ」と大野池の間の草地は、自然を残した花壇風に整備されている。早春にこの草地で花弁が青紫で茎が赤い花を見つける。チオノドクサかシラーの仲間のようであるけれど、花の名前がわからない。花の名前がはっきりしないと、忘れ物でもしたような気分である。ファカルティハウス内にはレストラン「エルム」があり、何度か食事をしている。カメラを向けている花の向こうにレストランのガラス窓が見え、食事を楽しんでいる客の姿が写ってくる。

探しても 花名隠れて 春の花

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カメラ向け 花撮る先に 食事客

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2011年05月02日

銀行ロビーの「ライラックをかざす乙女」

 大通西4丁目に北海道銀行本店があり、その1階に本郷新の「ライラックをかざす乙女」の作品がある。大きな裸婦のブロンズ像で、銀行の窓口が並んでいるところに設置されているのが少々場違いかな、と思える。体型が10頭身ぐらいあって、足がかなり長く見える。日本人の女性ということであれば、これは誇張の体型か。ライラックをかざした方の二の腕が細すぎるような感じも受ける。彫刻家が理想の体型の女性像を創り出そうとして、現実のモデルから離れたのではなかろうか。

足長き 女性測りて 10頭身

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ロビー客 視線送らず 乙女像

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キスをする木

 キスは人間だけが行う愛情を示す動作かと思っていたら、木同士でもこの行為に及んでいるのを目にした。二本の幹が寄り添って伸び、お互い好意を持ったか、それぞれが幹から出っ張りを出し、つながっている。根の異なる幹や枝がつながるのはあり得ないのだが、つながって見える。これは木同士のキスである。キスをしても一時的なつながりで、一つの連結体になる訳ではない。キスする木を目にしてから注意してみると、人目も憚らずにキスを見せている木があるのに気がつく。

愛情を 込めたキス見せ 遊歩道

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おおらかに 人歩く道 キス披露

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今朝(5月2日)の一枚

校正が 散歩に代わり 雨の朝

 今朝は雨で、カメラを提げて外に出る気にならない。朝から「爪句@木のある風景-札幌編」の校正を行っている。爪句集はこれで11巻目になり、表紙のデザインを従来のものから変えてみようと、手元にある3案ほどからの選択作業である。

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サクシュコトニ川のミズバショウとカモ

 北大構内を流れる人工のサクシュコトニ川は、大野池の横に水路が延びている。この辺りは環境整備が徐々に進められていて、池と川の間の木道も新しい部分が出来ている。ここは春先ミズバショウが見られので、写真撮影である。カメラをミズバショウに向けていると、雌のカモが水草の間から顔を出す。つがいではなく一羽で行動している。サクシュコトニ川を遡るように泳いで行くのをカメラで追いかける。丁度ミズバショウのある場所を通過したところの写真を撮ることができた。

カモ一羽 サクシュコトニの 川潜み

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カモと花 春の構図を 急ぎ撮り

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2011年05月01日

パントマイム公演

 以前パントマイム劇団SOUKIの20周年記念公演「The Gate」の舞台装置に使う写真の使用の依頼があった。5月1日に札幌の「Dance Labo.やちぼーず」の20周年記念公演があり、これにSOUKIの主宰者の江ノ上陽一氏がゲスト出演ということで、見に行くことにしてチケットを買った。
 さて、会場に出向いてみると、開演時間になっても待つ人もまばらで、受付係りもいない。仕方ないので、会場のホールに入ってみる。舞台には出演者はいるのだが、観客が異様に少ない。まあ、こんなものかと思っていると、舞台の上でやっていることが練習みたいである。
 やっとここで気がついた。日にちを間違えて前日に来て、リハーサルを関係者と一緒になって見ていたのである。舞台演劇などほとんど見たことがないので、雰囲気に慣れていないという言い訳をしても、ここまでくるとボケが始まったか、と言われそうである。

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 リハーサル中の江ノ上氏を遠くから撮ったののだが(右端)ボケた写真である。

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 翌日の公演当日に出向くと、北海道鍼灸専門学校かでるホールは満席の入りであった。この鍼灸専門学校かでるホールも、最初この学校がかでる2・7の建物の中にあって、その学校のこじんまりしたホールなのだろうか、とも思ってみた。いや、これは会場の名前を間違えて印刷したのではなかろうか、とさえ考えた。でも、これは間違いなくホールの正式名称である。かでるホールの命名権を売ったらしいと後で気づいた。
 ブログで言葉の世界にどっぷり浸かっていると、動作と表情のみで表現しようとする無言劇の世界は、面白い一方で、理解するのが難しいと感じた。まあ、全部を理解する必要はなく、動作だけの表現や演技が面白いと思えば、それでよいのかもしれない。
 ダンスの方は、小学生の女の子なんかも交じって、頑張っているな、という感じだった。

花弁とガクのあるコジマエンレイソウ

 4月も後半になり、エンレイソウの咲く季節になった。普通エンレイソウと呼ばれている花は花弁がなく、三枚の黒紫色の花弁に見えるものはガクである。しかし、種類によっては花弁のあるエンレイソウもある。オオバナノエンレイソウやコジマエンレイソウで、前者は北大の徽章になっている。後者は渡島小島で発見されたため、この名になっている。植物園の一画にコジマエンレイソウが植えられていて、緑の葉の上に赤い花弁が鮮やかで、ガクも揃ってあることを確かめてみる。

発見の 場所の名のつき エンレイソウ

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確かめて ガクと花びら 揃いたり

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散歩道で出会ったアカゲラ

 住宅街はずれの、宮丘公園につながる道を散歩道にしていて、いつものように歩いていると、野鳥が横切り木にとまる。この鳥は体の配色ですぐにわかり、アカゲラの雄である。頭と尻尾のところが赤く、黒い羽に白い斑点がある。白黒模様に赤が効果的なアクセントになっていて、枯れ木のくすんだ茶色の中でくっきりと目立っている。虫を見つけたか、くちばしを木の幹に突っ込む動作を行っている。それも束の間で、シャッターを2,3回押しているうちに飛び去ってしまった。

アカゲラは 赤を効かせて 伊達男

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食卓は 垂直配置 枯れ木なり

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今朝(5月1日)の一枚

寒き朝 マント葉丸め カナダケシ

 今朝は昨日と打って変わったように寒い朝である。庭の一重咲きのカナダケシも、昨日は花と葉を大きく広げていたのに、今朝はしっかりと花弁を閉じている。葉は外套のようで、寒さから花を守るように花茎の周りを覆う形になっている。

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赤れんが庁舎庭の北の母子像

 彫刻家が何を意図して作品を生み出しているのか、伺い知れないところがある。普通に考えればそれで終わりなのだが、考え出すと深みにはまる。赤れんが庁舎の庭に本郷新の「北の母子像」がある。作品名通りに受け止めればそれまでである。しかし、かなり成長した男の子が、裸で母親と抱き合っているのは、妄想をふくらませると、厳しい庁舎前に設置しているのが見事と言えるほど場違いである。もし、作者が隠れた意図を込めてそうしたのなら…、いやそんなことはあるまい。

大胆な ポーズを取りて 庁舎前

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妄想は 互いの視線 推し量り

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