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2018年01月21日

難読漢字名のユキバヒゴタイ(雪葉平江帯)

 山野草が鉢植えされたものが並べられていて、手当たり次第写真に撮ったら、この花があった。ネットで調べて、夕張山地と日高山地北部でのみ見られる固有種であることを知る。この知識を得ると、目を奪われるような花ではないのだけれど、写真を見つめ直す。園芸種の花と違った雰囲気で、花はアザミに似たところもあり、何か原始的な感じの花である。漢字名が雪葉平江帯で、平江帯(ヒゴタイ)は貝原益軒の「大和本草」に出てくる名前で、この花の漢字名は昔からあるらしい。

アザミ似の ユキバヒゴタイ 鉢の中

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平江帯(ひごたい)は 難読文字で 花名(かめい)なり

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2017年10月16日

北海道固有種のヒダカソウ(日高草)

 太平洋に面した北海道日高支庁管内に様似町があり、同町にアポイ岳がある。アポイ岳には北海道固有の高山植物が自生していて、日高の地名のついたものがこのヒダカソウである。氷河期の生き残りともいわれ、レッドデータブックに絶滅危惧種IBとして登録されている。花が咲き始めると、薄い花弁が密に並んだ雄しべ、雌しべを囲んでいる。開花すると、筋を入れた薄い布生地のような花弁が重なっている。学名にmiyabeの文字があり、植物学者宮部金吾に由来するのだろう。

ヒダカソウ しべを詰め込み 花カップ

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薄生地で 花びら作り ヒダカソウ

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2010年11月01日

盾のように見えるアロカシア・アマゾニカ

 園芸用の草花に観葉植物のグループに入るものがある。形の面白いもの、色が楽しめるもの、緑の雰囲気に浸れるもの等々とある。アロカシア属は熱帯アジアの植物であり、園芸品種としてアマゾニカと名前のついたものが出回っているようである。豊平公園の緑のセンターで見たこの植物は、印象に残る模様の葉を広げていた。葉脈というより枝が翼を出して、それがつながったように見える。デザインを施した盾のようでもあり、草自身か傍にある花を葉の盾で守るかの如くでもある。

熱帯の 葉の威容見せ アロカシア

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葉の盾が 守る花見え 植物園

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2010年10月27日

手稲山山頂のマイズルソウの実

 手稲山は標高1024mの山である。山腹にはスキー場やゴルフ場、遊園地が整備され札幌市民に親しまれている。山頂近くまでロープウェイがあって、これを利用すれば手軽に山頂に立ち、札幌市から小樽市、石狩湾まで見下ろせる。登山愛好家にも人気の山で、上の方はガレ場の登山道が続く山である。このガレ場をどうにか登って、頂上付近で休んでいる足元に、赤い実があるのに気がついた。マイズルソウの実のようである。葉のすっかり落ちた茎に実だけが残り、秋の陽に輝いていた。

ガレ場越え 休む足元 実の赤さ

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鶴の舞う 姿も消えて 実が一つ

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2010年10月24日

植物園のアキザキクロッカス

 冬期の閉園間近な北大植物園に出向くと、クロッカスとそっくりな花が所々に咲いている。クロッカスは春の花で、秋も深まった時季に咲くのはクロッカスなのかなと疑念を持っていた。花の案内の写真に、この花の名前がアキザキ(秋咲き)クロッカスとなっていて、合点がゆく。ハナ(花)サフランの別名があり、サフランの花が晩秋に咲くのに対して、クロッカスは早春に咲き、春サフランとも呼ばれる。これが秋咲きになれば、秋サフランで、名前からはサフランとの区別に困る。

クロッカス 秋に咲きたり 植物園

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蕊の色 ここも秋色 クロッカス

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2010年10月23日

草に霜の花が咲く秋の朝

 朝が冷え込む季節になった。朝の陽が直接当たらない野草の上に白いものが見える。写真に撮ってパソコン画面で見ると氷の粒のようで、これは葉に上に降りた霜らしい。さらに画像を拡大すると、氷と水滴が混じっていて、霜が溶け出し始めているのだろう。芝桜も葉だけになっていて、葉の縁の方に霜が集まっている。空中の水分が葉の縁で氷になり易く、一度氷になるとそこから氷が成長し始めるためだろう。花の後に残った葉を、白いレースで縁取りして飾っているようである。

朝撮りに 霜の花咲き 秋野草

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花後の葉を 氷のレース 縁飾り

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2010年10月22日

雨滴を抱えたミセバヤ

 花の名前は「見せたい」という古語からのものである。ベンケイソウ(弁慶草)科の多年草で、盆栽や庭の花として育てられているのを見かける。花を拡大して見ると、5弁の花弁の内側で、先端が赤い雄蕊が雌蕊を囲んでいる。花全体が薄桃色で、気品を感じる。花の雄蕊が支えになって、小さな花が花の大きさの雨滴を抱えている。葉の厚さが写る角度で撮った写真には、葉の厚みが写っていて、多肉植物であることがわかる。花に加えて、これらの葉も観賞の対象になっている。

ミセバヤの 蕊が支えて 雨滴かな

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ミセバヤは 多肉植物 葉の厚み

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2010年10月21日

金糸の雄蕊のキンシバイ(金糸梅)

 キンシバイを最初草花かと思っていたら、これは木花である。小低木であるため、草花と間違いやすいけれど、幹が生きていて毎年花が付く。インターネットで、北海道を除く日本各地に植えられている、との記述を目にするけれど、我が家の庭では咲いている。名前の金糸は、長い黄色の雄蕊を金糸になぞらえたためである。梅の方は花の形が梅の花に似ていることによっている。花が若い時は花弁が重なっているのが、開花が進むと花弁が分かれ、その5弁も秋には別れる準備である。

花若く 重なる花弁 金糸蕊(しべ)

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秋深く 花弁別れの 咲き姿

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2010年10月19日

白髭のあるシラヒゲウメバチソウ

 鉢植えにされたこの花が、本格的な秋を迎える時期に咲いている。ウメバチソウ(梅鉢草)は、花が梅鉢の家紋に似ていりことから命名されている。これに白髭と修飾語が付くのは、花弁が裂けて髭のように見えるためで、ウメバチソウの方は花弁が裂けることはない。花の咲き始めの頃は、雄蕊と雌蕊が寄り添うようにしているのが、開花が進むにつれて、雄蕊は外側に向かって広がり、雌蕊は白い柱頭を出して子房を膨らませる。花弁の裂け方も進行して、白髭の形容詞通りになってくる。

花の中 蕊が身を寄せ 半開き

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全開で 蕊の離れて 髭の花

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2010年10月18日

草丈が花名になったサンジャクバーベナ

 花の写真でも撮ろうかと園芸店に立寄ると、同伴者が花を買ってしまう。出費ではあるけれど、只で写真を撮らせてもらうのも気がひけるので、これはまあ良いかと思っている。秋も深まり、立ち寄った竹沢花木園で目についたのがサンジャクバーベナである。柳花笠の洒落た和名もある。花名のサンジャクは三尺で、今はもう使われなくなくなった尺は約30cmである。三尺で約91cmで、この花の草丈からの命名なのだろう。購入した花は背筋を伸ばして、雨上がりの秋の庭を飾っている。

屹立(きつりつ)す バーベナの丈 三尺なり

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雨の客 小さき花に 跡残し

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2010年10月17日

綿毛ボールに変化するノゲシ

 ノゲシはタンポポに似て黄色い花を付ける。花が終わると、綿毛の付いた種子を整然と配置し、ボール状になっている点もタンポポに似ている。綿毛が密集すると、綿毛ボールの中の種が見えないほどである。この綿毛が、風に乗ってノゲシの種を運ぶことになる。どのくらい遠くまで飛ぶのかは、風次第なのだろうけれど、場合によってはかなり遠くまで飛びそうである。タンポポやその他のキク科の花の綿毛との飛び比べを観察するのも面白そうで、研究の対象にもなりそうである。

花と種子 顔を並べて ノゲシかな

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風の打者 綿毛ボールを 狙い打ち

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2010年10月16日

大通公園に咲くホップの花

 サッポロビール会社の協力で、大通公園の花壇にホップが植えられている。ビールに使うホップの花は雌株の球花と呼ばれているもので、球花の中にある「ルプリン」と呼ばれる小さな粒状のものが使われる。これがビールの苦みと香りを作り出している。ホップの花は夏に入ると咲き始め、夏の終わりには摘み取られてしまうので、ホップの花を見る機会が得られない。大通公園のホップの花は秋が深まっても、大都会の秋空の下でツルの枝に下がっていて、じっくり見ることができる。

秋進み 空を見上げて ホップ花

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ホップ花 ツルに下がりて 球花なり

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葉の雨滴の連想ゲーム

 雨後に庭を歩いてみると、雨滴が葉に残っている。葉の形によって、その上にある雨滴の形も配列も変わってくる。それらが何に見えるかは、一人で行う連想ゲームである。地面近くにある三枚葉は、クローバーかカタバミの葉だろうか。その上の雨滴の中央部分が黒く映っていて、目玉が並んでいるようにも思える。細長い葉の上に、一列になっている雨滴は何を連想するとよいだろうか。一車線の道路に自動車が渋滞していて、それを上空から眺めたところ、などと当てはめてみる。

三つ葉上 黒目が二つ 並びおり

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一車線 雨滴車の 渋滞路

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2010年10月15日

お辞儀咲きの花ラッキョウ(辣韮)

 ラッキョウはネギ属の植物で、ラッキョウ漬けなどで食用に供される。生薬としても用いられる。食用より、花を観賞する園芸用のものが花ラッキョウと呼ばれる。花ラッキョウの蕾は上を向いていて、花が開くと長い蕊を花の外に出して下を向いて咲く。まるでお辞儀をしているような咲き方である。花の季節が終わりに近づいていても、花ラッキョウの方は鉢の中で咲いていて、秋の花のようである。花ラッキョウが散る頃は、コスモスも姿を消し、花の季節は完全に幕が下りる。

蕊(しべ)垂らし 花辣韮が お辞儀咲き

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辣韮花 雨滴を留め 咲き休み

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2010年10月13日

雑草扱いの帰化植物-ゼニバアオイ(銭葉葵)

 帰化植物の雑草に仕分けされる植物であるけれど、花は園芸種の趣である。園芸種として渡来したものが、逸失して雑草の仲間入りをしたのかもしれない。葵の名前があるように、常緑の葉で、その葉が銭の形をしているのでこの命名になったのかと思ってみても、葉の形から銭の形を連想するのは難しい。雄蕊と雌蕊の判定がつかず、細長い布を舞わせたように中央から伸びているのは雌蕊のつながり部分だろうか。雄蕊はその周囲の白いものと思っているけれど、確信は持てない。

どこを見て 銭の形か 葵の葉

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花の中 雄蕊雌蕊の 区別難

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2010年10月12日

日本人名の学名のシモバシラ

 平岡樹芸センターに隣接する山野草の店に立寄った時、垂直の花茎に花の並んだシモバシラを見せられた。シモバシラは霜柱を意味していて、この白い花が出ている様子が霜柱に似ているのかなと思って、花の購入後にインターネットで調べてみる。冬になっても根から水の吸い上げが続き、茎の導管を通っている状態でこれが凍りつき、導管を突き破って氷の花のようになることからの命名のようである。学名はKeiskea japonicaで、植物学者の伊藤圭介から名前が採られている。

花の名の 霜柱かな 咲き姿

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学名は 日本人名 シモバシラ

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2010年10月11日

雨滴と朝日が作る光の花

 雨上がりに、草花に残っている雨滴は、注意して見ると見応えがあり、写真撮影の好被写体である。スギナであろうか、葉の無い茎だけに見える草に小さな雨滴がついて、朝日に輝いている。まるで、粒状の光の花が咲き出して、そのうち消えてしまう一日花のようである。マクロ撮影の写真をパソコンで拡大して見ると、エノコログサの毛の部分にも細かな水滴が並んでいる。この草は既に種子を持っているけれど、種子から伸びた毛にまた水滴の種子が出来ているみたいである。

陽の作る 一日花が 茎に咲き

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毛の先に 微小実の生り 雨上がり

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写真うつりの良いイヌホオズキ

 役に立たないとか、見るに値しない意味の修飾語を花の名前につける時、イヌ(犬)が用いられる場合がある。イヌホオズキやイヌタデである。犬も迷惑な話であろう。イヌタデは確かに雑草の部類に入る草花で、これといって役に立つ植物ではない。有毒の植物でもある。ナス科の植物で、ナスの花を小さくしたようで、花粉の詰まった葯が黄色く、写真うつりが良い。近くに赤い花の小さなタデも咲いている。こちらは赤色が鮮やかなので、色のくすんだイヌタデとは違うようである。

葯のあり イヌホオズキは ナスの花

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小ささを 競いて花の 交差かな

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2010年10月10日

紅花大文字草の上の雨滴

 紅色の目立つ花の上に雨滴が残っている。花の方は「大」の文字もはっきりしなくなっている、紅花大文字草である。文字の形が崩れているのに合わせるかのように、雨滴の方も花びらに合わせた形で、球形のきれいな形が見られない。紅花の品種も紅色に差があって、濃いものから薄い桜色のものまである。雨滴の方は色が無く、花びらの色を素通しにして見せてくれる。雨滴の形も花びらに合わせていて、水の持つ、相手次第で形を変え、存在を極力見せないところを再確認する。

大の字も 球も崩れて 紅の花

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紅色を そのまま見せる 雨滴かな

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2010年10月07日

再度目を惹くスズランの実

 スズランの白い花が春に顔を出すと、小さな花でも存在感が大きい。やがて、花が散ると、スズランの葉に目をやることはなくなる。秋になり、葉も枯れてしまった状態のスズランに何気なく目をやると、茎に赤い実を付けているのに気づく。そして、スズランは再度見る人を惹きつける役者である。スズランの実は急に赤いものが出現する訳ではなく、花が終われば、秘かに緑の実を膨らませている。しかし、この緑の実には気づかず、急に赤い実が生ったように錯覚することになる。

赤き実で 再度目を惹く 役者なり

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白き花 夏の緑の 球となり

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2010年10月06日

朝日の中での藤の実撮り

 藤棚に小さなヒョウタンに似た実が下がっている。藤棚にあるので、これは間違いなく藤の実である。藤はマメ科の花で、咲いている花はマメ科の特徴のある蝶形である。生っている実も、インゲン豆の実にも似ている。鞘の中に種子が詰まっているのだろう。朝日とこの実を組み合わせた写真を撮ろうと試みる。当然ながら、実の方に焦点を合わせると、朝日は形を失う。光の取り込み方でも、朝日に重きを置くと、実は暗い影になる。実を明るく撮ると、朝日は消さねばならない。

垂れる身は 朝日の中で 秋モード

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光撮り 朝日を消して 実を生かし

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朱色で書いた花大文字

 ダイモンジソウ(大文字草)は白花が一般的である。好事家には紅花も好まれるようで、紅いダイモンジソウが鉢に咲いている。花弁が紅色でも、花の中心の雌蕊の黄色は白花と変わらない。野生のダイモンジソウで赤みのあるものを交配させて、紅色の濃い品種を作りあげたのだろう。さらに花弁を増やした八重咲きのものもあるけれど、こうなると大の文字が認識できなくなり、園芸熱が高じて手の加え過ぎである。紅花の方は、大の文字を書いて、朱で添削されたような感じである。

鉢中に 大の字書いて 朱添削

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紅色は 雌蕊届かず 黄の残り

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2010年10月05日

積もった雪に見えるナツユキカズラ

 このツル性の木花の名前に漢字を当てはめると、「夏雪葛」となる。夏に入り、白い花が枝を覆って咲き出す。その様子が、雪が積もっているかのようで、夏雪の表現となる。店舗に接して花の売り場のある、洒落た店がある。その入口のところの木造の白い壁をこの花が覆っている。夏雪が的を射た表現であることを確認する。秋に入っても花は咲いていて、札幌なら本当の雪がやってくるまで咲いているかもしれない、と思えるほどである。店先の花の売り場は早々と閉鎖の予告である。

夏の雪 白壁覆い 秋に入り

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ツルに咲く 葛白雪 間近撮り

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2010年10月04日

変わった名前のツキヌキニンドウ(突抜忍冬)

 この木花の名前は変わっている。「突抜」とあるのは、花に近いところの二枚の葉がくっつき、その接着部分の中央から枝が出て花を咲かせるためである。「忍冬」は常緑のスイカズラ(吸葛)の別名で、文字通り緑の葉で、冬に耐え忍ぶことからの命名である。蔓の枝の先に10個前後のラッパ状の赤橙色の花がある。この形から、トランペット・ハニーサックルの別名がある。道を歩いていて、この木花に初めてのように出会い、木の上の音のないラッパの演奏会を見ているようである。

蔓枝が 葉を突き抜けて 忍冬花

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音の無き ラッパの演奏 秋の空

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赤の目立つオオベンケイソウの花

 オオベンケイソウ(大弁慶草)は渡来の多肉植物である。秋に入ると花をつける花房は大きい。観賞用として育てられていて、庭に植えられていると、目立つ花である。花の名前に弁慶がつくのは、葉を切り取って土に挿すと、根がでてくる元気なところを、弁慶になぞらえているためである。赤い小さな花が花房に集団になって咲いているところをマクロ撮影してみる。雄蕊が花弁より長くて、花の外に飛び出していて、これも弁慶のように元気が良いことを表しているようである。

秋の庭 ベンケイソウの 赤さかな

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弁慶の 元気の良さで 蕊の伸び

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2010年10月03日

朝日の中の白花ホトトギス

 花のホトトギス(杜鵑)は、花弁の模様が鳥のホトトギスの胸毛のパターンに似ていることから命名されている。白花ホトトギスは花弁が白く、命名の基になったパターンが消えてしまっているので、ホトトギスの元の意味が無くなっているとも言える。ホトトギスの花の特徴の、花の中央で伸びた雌蕊が3裂し、それがさらに先端で分かれている。雄蕊は雌蕊の柱頭より少し低いところにある。白花が秋の朝日に映えて、模様の無い白花の魅力をアッピールしているように感じられる。

白花弁 隠れ蓑なり ホトトギス

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花陰に 朝日漏れ来る ホトトギス

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2010年10月02日

字形を表すダイモンジソウ(大文字草)

 この花の名前は、花弁の形が「大」の字に似ていることからきている。確かに花弁の長さが異なり、長い花弁を「大」の字の長いストロークに合わせると、花形にこの字を重ねることができる。ユキノシタ科の花で、白い花弁が目立つ。マクロ撮影の写真には、黄色い雌蕊を囲む雄蕊の先に、赤い頭があるのがわかる。白、赤、黄色の色の取り合わせは、小さくても鑑賞に値する。傍らにミズヒキの赤い花があると、これらの色の組み合わせがより際立って、小さな空間での花見である。

「大」の字を 花弁でなぞり 文字の花

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ミズヒキが 赤を加えて 大文字

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2010年10月01日

賑やかに咲くセンニンソウ

 センニンソウ(仙人草)はセンニンソウ属の花である。この属には、カザグルマ(風車)や外国産のクレマチスの花があると知れば、これらの花からセンニンソウの輪郭が見えてくる。蔓に咲く花で、4枚の白い花弁のような萼があるけれど、本当の花弁はない。雄蕊が伸び混み合っている上に、花も集団で賑やかに咲いている。山奥に一人で居る仙人の風情とはかなり異なる。もっとも、仙人の名前が付いたのは、この花の花後に現れる髭状のものが仙人の髭に似ていることからきている。

萼の上 雄蕊集まる 集会所

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賑やかに 蔓に下がりて 花仙人

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2010年09月30日

凛とした小花のヒメフウロソウ

 両岸が石組みで整備されている、都会の住宅地を流れる小川沿いに歩いてみる。石組みなので、雑草は石と石の間にやっと顔を出している。そんな環境で、小さな花が目についた。近づいてみると、ヒメフウロソウ(姫風露草)である。別名シオヤキソウ(塩焼草)とも呼ばれて、塩を焼いた匂いがするらしいのだが、そんな匂いはしない。小さいけれど写真写りの良い花である。秋に入り、花の数も少なくなっている状況で咲いていて、肌寒くなる季節に向かって、凛とした花である。

塩焼きの 匂い確かめ 可憐花

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凛として 石から顔出す 姫風露

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花期の長いカボチャの花

 カボチャの花は夏の盛りから秋に入るまで次々と咲いて、遅く咲いた花が実に生るかどうかは別にして、長いことカボチャの花を見ることができる。花は筒状の基部から花びらが開いていて、花の中を覗くと蕊が寄り集まって柱のように見える。この花の形状では、雨が降ると花の中に雨水が溜まる。秋に入ってから咲いているカボチャの花は、最後の花といった感じで、この花はもう実に生ることもないだろう。赤いタデの花が、カボチャの最後の花の介添えのように傍に咲いている。

筒花を 雨後に覗けば 雨水見え

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秋に入り タデが介添え 最後花

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2010年09月29日

秋のウド畑のウドの花

 畑のウドが、人間の背丈ほどにまで成長して、遠目にはゴルフのボールのような球形の花をつけている。伸びた茎の先が放射状にわかれて、その花柄の先に小さな蕾をつけている。この蕾が割れて花弁が開き、長く伸びた雄蕊が花弁の外まで伸びている。秋に入っていて、ここまで大きくなり、花まで付けたウドを何に利用するかはわからない。しかし、ウドは畑を埋め尽くしている。ウドの上空には秋の雲が流れていて、まるでウドの花が空に舞い上がり、雲に変身したみたいである。

蕾割れ 蕊が伸びする ウドの花

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ウドの花 伸びて変身 秋の雲

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雑草扱いのコゴメハギ(小米萩)

 整備されていない小川沿いの道や、住宅地のはずれの草地にこの花を見つけることがある。小さな白い花をコゴメ(小米)になぞらえての命名である。マメ科の花なので、同じマメ科の萩の花に似ている。花は垂直に立つ花茎に並んで咲いていて、マメ科特有の蝶形の花をつけている。葉は長楕円形で、縁が滑らかである。シロバナシナガワハギの別名がある。原産地が中央アジアの帰化植物で、牧草として用いられた記録もある。雑草扱いであるけれど、観賞に耐える花であると思った。

マメ科でも 花茎に並ぶ 小米かな

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蝶形の 花を認めて 小米萩

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2010年09月28日

観賞用でも通用するベニバナインゲン

 ベニバナインゲン(紅花隠元)はメキシコ原産で、日本には江戸時代末期に渡来し、最初は観賞用であったと伝えられている。後に食用に供され、寒冷地を好むため、北海道で多く栽培され、花豆とも呼ばれる。自宅の隣の空き地にも植えられていて、紅い花をつけている。豆の花なので、蝶が羽を広げたような形で咲いている。真紅と表現してもよいこの花は、確かに観賞用でも通用する。しかし、この豆は作物のイメージが定着していて、豆の花が取り立てて話題になることもない。

秋の日に 花豆伸びて 紅い蝶

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作物の イメージ強く 紅の花

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ラッパ奏者のユウギリソウ(夕霧草)

 道路脇の狭いスペースに、紫色の茎に同色の細かな花が大きな塊になって咲いている。ユウギリソウである。夕霧の名前は、細かな花の集まりが、霧を連想させるためかな、と推測してみる。個々の花が小さいので、マクロ撮影では特定の花にフォーカスを合わせるのが難しく、フォーカスはカメラ任せで撮ってみる。細長い筒状の花の先が5裂になっていて、花よりさらに長い雌蕊が花の外に飛び出している。雌蕊の柱頭が白く見え、花が長い蕊のラッパを吹いているかのようである。

花集団 夕霧生みて 昼下がり

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花口から 蕊(しべ)ラッパ伸び 演奏会

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2010年09月27日

粒小花の並ぶ羽毛ケイトウ

 マクロ撮影をした花の全体像がどんなもので、何の花かを言い当てるのが難しいものが沢山ある。最近、ケイトウのうちでも園芸品種の羽毛ケイトウを時々目にする。この花をマクロ撮影したものは、真紅の粒小花が並んでいて、これから花全体を想像するのは難しい。というより、マクロ撮影でもしないと、箒のような形のこの花の細部が、どんなになっているのかを伝えることができない。花箒の先に小花の塊が、あたかも山の尾根が連なるところに、所々出現するコブのようである。

花箒 細部を見れば 粒小花

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コブ在りて 羽毛ケイトウ 花の尾根

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2010年09月26日

雨滴を抱えたイヌサフラン

 秋に入ると、葉を置き忘れたように花弁だけのイヌサフランが顔を出してくる。イヌサフランは毒草で、春先出てくる葉が、山菜のギョウジャニンニクの葉と間違えられ、摂食事故を起こす例が報告されている。サフランとも似ていて、サフランの雄蕊が3本であるのに対して、イヌサフランの方は6本で、雄蕊の数で見分ける方法がある。雨上がりに、イヌサフランの花弁に雨滴が残っているのを撮ってみる。雨滴がイボのようにも見え、イボを有する蛙のような動物を連想させる。

イヌの有無 雄蕊の数が 決め手なり

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雨滴イボ 何の動物 イヌサフラン

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2010年09月25日

珊瑚に見えるケイトウ

 ケイトウの花をマクロ撮影すると、鶏頭つまり鶏冠(とさか)に似た花というよりは、海中の珊瑚のように見えてくる。今にも魚が珊瑚の間から泳ぎ出てきそうである。花であるからには花びらに相当するものがどれであるか、写真を拡大して確認すると、細長い花びらと思われるものが集まり鶏冠状になっている。花の開花が進行して行くにつれて、鶏冠が蛇行して伸びていくようである。羽毛ケイトウと呼ばれる品種のものがあって、こちらは鶏冠状にはならず花穂が上に伸びて行く。

花よりは 珊瑚に見えて ケイトウ花

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鮮紅で 鶏冠(とさか)小さく 咲き始め

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2010年09月24日

花と実が並ぶオオセンナリ(大千成)

 秋の草花が目に付く道端に、薄紫の花が、ホオズキのような実と一緒になって茎に並んでいる。調べてみるとオオセンナリで、漢字名は大千成である。実が沢山生ることからこの名前になったようである。帰化植物で、南米ペルーが原産地である。花を上から覗いてみると、5本の蕊に5角の模様があって、幾何学的である。種子を包む袋も5個の区切りがある。毒草であり、ハエが嫌う匂いを出すので、ゴミ箱やトイレの近くに植えられる、との説明を読むと、ちょっと興ざめである。

花と実が 茎に並びて 初秋なり

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デザインは 5が基調なり 大千成

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下を向いて咲くナスの花

 ナスの花は、花弁の色を除けば、ジャガイモの花にそっくりである。ジャガイモはナス科の植物であるので、これは奇異なことではないのだろう。ナスの花は紫の花弁の中央に、花粉の詰まった黄色い葯がある。花弁の色を白に変えれば、これはジャガイモの花である。ナスの花は下を向いて咲くので、上から撮ると枝分かれした茎の先に、裏側を見せた花が写る。花の内を撮るために、花を上向きにさせてみる。束になった葯を中心にして、紫の布を広げたような花弁が広がっている。

ナスの実の 下がる準備か 下見花

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紫の 花布(きれ)囲み 葯の束

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2010年09月23日

秋に入り咲き出すホトトギス(杜鵑草)

 この花の名前は、花弁の模様が鳥の杜鵑の胸の模様に似ていることに由来している。花弁の模様が油を点々と垂らした痕のようにも見えることから、油点草の別名もある。日陰を好む花のようで、家の軒下の陽の当たらないところにあって、密かに花をつける。雌蕊が3裂して外側に曲がるので、上から見ると花弁の模様も手伝って、変わった形の花である。鳥の杜鵑は托卵の習性のある渡り鳥で、春遅くなってから姿を現す。一方、この鳥の名前のついた花の方は、秋に入ると咲き出す。

葉の上を 杜鵑(ほととぎす)飛び 秋の入り

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油痕(あぶらあと) 葉に染み付いて 油点草

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小川の護岸の石組みに咲くミゾソバ

 小川でも、都会の住宅地を流れる川はしっかりと護岸工事が行われていて、河床も岸辺も石組みになっている。こんな河川環境でも、河川工事から数年もすれば、石組みの間から雑草が生えてくる。雑草の中には花を付けるものもあって、花茎の先端に花の束を付けて咲いている植物を、マクロ撮影する。後で調べてみると、ミゾソバ(溝蕎麦)である。花名にある通り、溝や水路の付近に群生する花である。拡大して見ると、5つに割れた花弁の先が桃色で、小さくて可憐な花である。

水路傍 ミゾソバ咲いて 夏の逝き

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蕾割れ 5弁で咲いて 溝の花

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2010年09月22日

朝日に紅いオオケタデ(大毛蓼)

 小さな色の冴えないイヌタデやそれより大きなオオイヌタデと比べて、オオケタデは色が鮮やかで、観賞用のタデであるのを納得する。オオベニタデの別名があるように、この花を朝日の中で見ると、紅色が一層冴えて見える。タデの名前が出てくると、すぐに「蓼食う虫も好きずき」の言葉が頭に浮かぶけれど、辛味があり、この言葉の基になったタデはヤナギタデである。オオケタデは住宅地や道路脇に植えられているものも、野生化して野原にあるものも、目を楽しませてくれる。

住宅地 オオベニタデの 紅の冴え

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陽の射して 蓼食う虫の 朝餉(あさげ)時

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2010年09月15日

光を発する朝顔の花

 朝顔の花に朝日が射しているのをマクロ撮影してみる。まるで花の蕊が電球のようで、ここから光が発せられるようである。蕊の色が白く、白熱電球で、ここからの光が周囲を赤く照らし、紫の暗い部分へと光の変化を見せている。実際は、赤い色は朝日の光による色なのだが、朝顔が朝日の光を我が物にして光っている。紫色のカーテンが、朝日を浴びているようにも見えてくる。それにしても、赤から紫への光のグラデーションは、花の小部屋で、自然の光の作り出す装飾である。

朝日射し 蕊の電球 点灯し

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カーテンを 朝日で染めて 花小部屋

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2010年09月13日

花の中に花がある百日草

 名前の通り、百日でも咲いているかのように、毎日同じ花を庭で見る。装いの派手な花で、ダリア咲きでは花びらが八重に重なり、ダリアの花と見間違う。キク科の花で、花の構造がキクの花に似ている。周辺に舌状花を配し、その内側に筒状花があり、花の中に花が咲いている表現が当てはまる。日本のキクの場合、舌状花が目立ち、筒状花は蕊のようにみえている。ヒャクニチソウの豪華さは、外国産特有のもののようで、事実メキシコ原産の一年草の花で、ジニアの名前がある。

花の中 筒状花咲き 百日草

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ジニア花 メキシコ原産 豪華なり

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2010年09月12日

銭函天狗山のツリフネソウ

 銭函天狗山は587mの低山であるけれど、大都市札幌からのアクセスが容易であり、登山者の多い山である。登山口からほど近いところに銭天山荘と名づけられた山小屋もある。急坂が続き、岩場の山頂に達する。登山道路にはツリフネソウやキツリフネソウの花が見られる。吊舟草とは花の形が、帆掛け舟を吊った形に似ていることから命名されている。帆が下にくるように咲いている。花の中は船倉とでも形容できるだろう。船倉の中を覗いても積荷もなく空洞が見えるだけである。

帆を広げ 吊舟泊まり 天狗山

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船倉に 積荷も無くて 吊舟草

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2010年09月11日

クレマチスの花後

 花が終わって明らかに実や種子になっている状況では、何々の花の実、といった表現で済ますことができる。しかし、夏も過ぎクレマチスの花が終わった後に、蔓が球状になったものを何と表現してよいのかわからない。花が咲き終わった後にあるものなので、花後とでも表現しておくけれど、こんな用語があるかどうかはわからない。多分、これは実(種子)の一種の形なのだろう。この形のものがクレマチスの花後であるとは、花の咲いている時期を見ていないと、判じ物である。

この形 何の花後かと 判じ物

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クレマチス 花後の向こうに 秋の花

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2010年09月10日

朝日の中のベニサワギキョウ(紅沢桔梗)

 この花は紅色が鮮やかで、形も面白く、写真向きである。特に、朝日の中にこの花があると、紅色が冴えてくる。キキョウ科の花であるけれど、普通に桔梗としてイメージが固定している花に形や色が似ていない。北アメリカの原産種から園芸用に作り出した花で、原産国では野に咲いているのだろう。花の期間は結構長いようで、近所で、鉢物で育てられているこの花を、朝の光が十分な日に撮ってみる。他の草花に当たる朝日が、色の塊になって、紅色の花の背景に散って写っている。

紅色が 朝日に冴えて 沢桔梗

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背景に 色を散らして 紅の花

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朝日の中の猫じゃらし

 猫じゃらしとは面白い名の草である。猫の目の前で動かすと、猫がじゃれつくといった意味である。どこにでもある雑草であるけれど、イネ科の植物で穂があり、この穂に毛が生えたようになる。穂の実と毛の部分に朝日が射して、光の表現に都合の良い草である。正式な名前はエノコログサで、これは穂の部分が犬の尾に似ていることから、犬っころ草が訛ったという説もある。よく似た草にアキノエノコログサというのもあり、写真のものがどちらのエノコログサかははっきりしない。

猫じゃらし 撮る人じゃらし 秋の朝

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朝の陽は 光の針に 姿変え

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2010年09月09日

虫のような蕊のサンゴノボタン

 百合が原公園の温室を覗くと、赤い珊瑚の木に花と実を付けた植物がある。標札にメディニラ・スペキオサとこの植物の学名が記されている。帰宅してネットで調べると、熱帯産のノボタン科の花木で、サンゴノボタンの別名がある。やはり珊瑚であったか。花の蕊が変わっていて、熱帯ジャングルの虫を連想させる形と色である。高温多湿を好むとあり、公園の職員が水を掛けたのか、水滴が花や実に付いている。水滴はこの植物の実を飾っていて、球体のコラボレーションである。

熱帯の 命はかくや 虫の蕊(しべ)

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水滴と サンゴノボタン 球コラボ

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2010年09月08日

半世紀に一度咲くリュウゼツラン科の花

 新聞のコラムで、半世紀にたった一度しか咲かない花が、百合が原公園で咲いている、との書き出しが目に飛び込んでくる。50年かけて花を咲かせる準備をし、花が咲いたらそれがこの植物の最後で、枯れてしまう。花の学名はアガベ・ビクトリア・レギナエで、リュウゼツラン科の多肉植物である。新聞のコラムを読み終えるのもそこそこに、見に行く。奇妙な花で、葯なのか小さなソーセージが無数に円筒形の茎を取り巻いている。それに隠れるように実らしきものが生っていた。

初花が 枯死する時で 半世紀

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半世紀 一度の花の 不思議なり

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追記:この花の写真を撮ってきてから新聞のコラムを再読すると「小さく淡い緑色の花をいくつも付けていた」とあり、この花を見落としていたのかな、と再度百合が原公園に花を見に行く。しかし、コラムに記述されているような花にはお目にかかれず、ブログの写真の花(?)だけである。これは???である。ここら辺の事情に詳しい方はコメントをください。

2010年09月05日

街角の毒草-チョウセンアサガオ

 街角の軒下のところに、かなり長いラッパ状の特徴のある花が咲いている。チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)である。形が面白いのか、園芸用として植えられる花で、ダチュラやマンダラゲ(曼陀羅華)の別名がある。薬用植物で、日本で始めて麻酔手術を手がけた華岡青洲がこの花から麻酔薬を精製したといわれている。反面毒草でもあり、その毒性は強い。このためキチガイナスビの異名もある。薬用植物あるいは毒草と知れば、この花のある街角の風景がまた違って見えてくる。

毒草と 知りてかダチュラ 家の横

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街角で キチガイナスビ 異形なり

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2010年09月01日

鬼がイメージできないオニルリソウ(鬼瑠璃草)

 花の名前にある瑠璃草は、花の色が瑠璃色であるためだろう。鬼の修飾語がどこから来ているのかはわからない。実が引っ付くようになっていて、動物などにより、遠くまで運ばれる戦略を採用している植物である。この実のからみつく構造を、鬼に関連付けたのかもしれない。鬼のイメージとは正反対の可憐な花が、蔓の先端で咲いている。花が小さなのに加えて、微風でも揺れる蔓の先にあれば、花のマクロ撮影が難しい。加えて撮影時に蚊が寄ってきて、鬼の手先にさえ思えてくる。

瑠璃色に 鬼が潜むか オニルリソウ

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可憐花 微風に揺れて 蔓の先

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2010年08月31日

米粒大の宿根リモニウム

 ブロック塀越しに霞がかかったような花が咲いている。カスミソウではなく、ハイブリッドリモニウムで、宿根リモニウムの流通名のある園芸品種である。葉は根生で、葉の上に伸びた花茎に、米粒大の花がついている。このような花のマクロ撮影は難しい。花に極力近づかないと花が大きく写らない。風が少しでもあると、花茎全体が揺れてしまう。風が収まるのを待って、ピントを一つの花に合わせて撮ってみる。肉眼では良く見えなかった花を、パソコン画面に拡大して観賞できた。

揺れる花 一瞬止めて リモニウム

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パソコンで 拡大すれば 可憐花

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2010年08月30日

桔梗に似ていないベニサワギキョウ(紅沢桔梗)

 この花は、太目の茎から葉が出るように赤い花が咲き出す。花の始まりの時は、紅色になった葉では、と間違うほどである。山野草にサワギキョウがあり、こちらは花の色が桔梗の紫色であるのに対して、園芸種のこの花は品種改良で鮮やかな紅色である。キキョウの名前がついていても、花の形は桔梗には似ていない。雄蕊から花粉をもらった雌蕊の柱頭が虫の止まり場所になっていて、止まる虫に花粉をつけて運んでもらう。毒草であると知ると、紅色も怪しい色に見えてくる。

色形 似たところ無く 桔梗名

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柱頭が 虫の止まり場 雌蕊見え

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2010年08月29日

花姿が鳥兜に似たトリカブト

 花の名前は、舞楽の衣装で頭部に被る鳥兜に花の形が似ていることからきている。この花は毒草としても知られていて、ドクゼリ、ドクウツギを加えて、三大毒草とされている。漢方薬としても用いられ、附子(ぶし)、毒に使うときは鳥頭(うず)と呼ばれる。毒草でイメージが悪いけれど、形が面白く、薄い青紫の色も観賞に値する。花が下を向いているので、花の内側を覗き込むようにして写真を撮ってみる。多数の雄蕊があり、予想に反して中身の詰まった花であることを知る。

花姿 鳥兜似て 花名なり

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花の内 蕊飾り見え トリカブト

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2010年08月25日

レンゲショウマ(蓮華升麻)の雨滴に見る世界

 この花は、細長い花茎にクス球のような蕾が生長し、やがてそれが割れて白い花弁が広がってくる。花弁は二重になっていて、内側の花弁は球の一部を切り取ったような丸い形になっている。内側の花弁の先端は薄紫の色で染付けられたように見える。雨上がりに、レンゲショウマに残った雨滴にフォーカスを合わせて写真を撮ってみる。蕾の表面に付いた雨滴が目のようにも見え、偶然が作り出した顔である。花弁の先の雨滴を通して、周囲が雨滴の中に閉じ込められて映っている。

写真には 雨滴の作る 蕾顔(つぼみがお)

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花囲む 世界映して 雨滴かな

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追記:
 画像(写真)の所望の部分を、円形で切り抜いた画像を使いたいと思っていた。さてどうするか。こんな時はその道のプロ(PCの使い方のインストラクター)に聞くのが手っ取り早いと、この爪句の原稿を書きながら、問い合わせのメールをKさんに出してみる。すぐ、画像での解説付きの返事が戻ってきて、その通りにやってみると、画像から円形で注目部分を切り出すことができた。レンゲショウマの雨滴の部分を試してみたので、その例を載せておく。いや~、メールでうまく仕事ができたので、気をよくして追記に書いておく。授業料を支払っているかについては、ムニュムニュである(Kさん、同じようなPC相談があれば、それは授業料を請求してください)。

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野菊に身もだえするネジバナ

 朝の日課の散歩道に選んでいる、山裾の道を歩いていると、道端にネジバナが咲いているのが目に止まった。そのネジバナに連れ添うように、野菊が小さな花を広げている。野の花同士の秘めた関係を勝手に想像してしまう。ネジバナの方は丈が低いのに、捩れが極端で、野菊の傍で身もだえしているかのようである。ネジバナの赤、茎葉の緑、野菊の蕊部分の黄色と、色のコラボレーションも良い感じである。野の花同士の、周囲をはばかるかのような関係を盗み撮りしたと思ってみる。

ネジバナが 野菊の傍で 身をもだえ

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野の花の 秘めた関係 盗み撮り

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2010年08月24日

ヒペリカムの実と水滴

 ヒペリカムの花は黄色いけれど、実は赤くなる。鉢植えにしたヒペリカムに水を撒いたのだろう、水滴が実にも葉にも残っている。日の出早々で、ヒペリカムの実が地上に落ちた太陽のかけらのようにも見える。水滴で反射した太陽の点映像が、水滴の数だけヒペリカムの実を取り巻いていて、ヒペリカムの太陽の周りにある星のようである。水滴の反射の具合で、架空の模様がカメラによる偽像となり写る。朝日のある時間帯は、光の造形の発見を楽しみながら、写真を撮り続ける。

赤き実の 太陽囲む 水滴星

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水滴に 偽像加わり 朝景色

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2010年08月21日

打ち上げ花火のようなウドの花

 早朝の散歩時に、白いボール状のものが枝について、遊歩道に張り出してきているのを目にした。打ち上げ花火を植物にしたようにも見える。後で調べると、ウドの花である。アリウムの実にも似ているので、最初は実かな、と予想していた。しかし、マクロ撮影で拡大した先端の粒々を見ると、花の蕊が見える。花であれば蜜があるのか、蟻が花茎のところに居るのが偶然写っている。ウドは山菜として食されるのは知っていたけれど、このような花が咲くのを初めて知った。

早朝の 打ち上げ花火 ウドの花

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蜜有りや 蟻が張り付く ウドの花

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2010年08月18日

黒種草の別名のあるニゲラ

 花の名前は、いかにも外国の花という感じで、花姿も奇妙で、渡来の花の雰囲気を漂わせている。特に、実になる雌蕊の先の分岐が、先端で身を捩ったようになっていて、形が面白い。花の色は青紫や白で、花びらは八重咲で、針金を細工したような細い葉の上に咲いている。花が散り、実が大きくなってきても、実の先端の突起物は残っていて、この花を特徴づけている。大きく育った実の中には種子が詰まっていて、種子の色が黒いことから、クロタネソウ(黒種草)の別名もある。

花の先 捩る肢のあり ニゲラ花

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花の名は クロタネソウと 種子の色

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カミキリムシが朝寝中のオオアワダチソウ

 オオアワダチソウはセイタカアワダチソウとよく似ている。花期がオオアワダチは7,8月、セイタカアワダチはオオアワダチが咲き終わった頃に咲き出すので、咲いている時期で大方の区別がつく。早朝オオアワダチソウの写真を撮っていると、カミキリムシが視界に入ってくる。カミキリムシに焦点を合わせたため、花がぼけてしまったので、改めて花のマクロ撮影を試みて、個々の花が整っているのを認識した。カミキリムシは、ネットで調べるとアカハナカミキリとわかる。

花布団 カミキリムシが 朝寝かな

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泡立ちも 整いを見せ 個々の花

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2010年08月16日

夏に密かに咲くノブキ(野蕗)

 北海道では猛暑が続いている。日中の暑さを避けて、早朝に、山裾に延びる遊歩道の散歩となる。夏の遊歩道は緑一色で、見るべき花もないと思っていると、小さな花が人目につかず、ひっそりと咲いていたりする。ノブキの花もそのような花の一つである。春のフキと比べると小さいけれど、葉がフキに似て、伸びた花茎の先に白い小さな花の塊がある。マクロ撮影で拡大した画像を見ると、花びらを広げ、小花が並んでいる。フキノトウの雄花の感じで、確かに花もフキに似ている。

春のフキ 姿変えてか 夏小道

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野蕗花 緑世界に 白飾り

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2010年08月13日

切り絵のようなサギソウ(鷺草)

 花の姿と名前が合っているものの最右翼にくるのがサギソウである。白鷺が飛んでいるように見える花姿は、これが花かと思えるほどである。この花姿は不思議の一言である。サギソウはラン科の花で、ランの花は唇弁が加わって、一般に複雑で面白い形のものが多い。サギソウはラン科の花としては比較的単純な形であるけれど、優れた切り絵作家が白紙から鷺を切り出し、作品を草の茎に取り付けたかのようである。鉢植えの花は、飛ぶ鷺の編隊を俯瞰しているかのようにも見える。

サギソウは 自然の絵師の 切り絵なり

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白鷺の 編隊の飛ぶ 鉢の中

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種の確定の困難なゲラニウムの花

 単純な形の花弁を広げるゲラニウム(フウロソウ科)の花は、マクロ撮影に向いている。花が開けば平面に近く花弁が展開して、フォーカスが合う面の深さ範囲が限られていても、花の表面がぼけずに写ってくる。それでも、豆を並べたような雄蕊にフォーカスを合わせると、花弁の一部はぼけて写る。交配による多くの園芸種があるようで、種の確定が難しい。花の問い合わせのサイトに質問してみると、ゲラニウムのロザンネイではないかとの回答があったけれど、確信は持てない。

ゲラニウム 種の当たりてか ロザンネイ

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青紫布(しせいぬの) 浮かぶ蕊豆(しべまめ) 包み込み

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2010年08月12日

紅白のネジバナ

 ネジバナは、茎の周りに螺旋状に捩れて花が並んでいるのでこの名前がある。その他ネジリバナ、ネジレバナ、ネジリソウの呼び名もある。モジズリの別名もあり、これは福島県信夫郡の染物に「信夫捩摺り(しのぶもじずり)」があり、その捩れ模様を花の名前にしたともいわれている。螺旋階段のように見えるネジバナは見ていて面白い。右巻きと左巻きの両方があり、花の色もピンクと白がある。花の螺旋が上下に長く伸びるので、花全体にピントを合わせて撮るのが難しい。

花階段 撮りて上下が ピントずれ

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ネジバナは 白きもありて 珍重種

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2010年08月11日

形の面白いヤナギハナガサ(柳花笠)

 山野草を扱っている園芸店で、花茎の先に花の塊があり、小さな花が開いて並んでいるのが目に留まった。ヤナギハナガサである。南アメリカが原産で、輸入され園芸用として育てられたものが逸出して野生化しものがある。しかし、花笠と形容されるこの花を、野の花として見たことはない。花は小さく、肉眼では良く観察できないのが、マクロ撮影の写真では、長い筒が先端で裂けて花弁に変わっていく形で、面白い。筒の桃色から花弁の白への色のグラデェーションも見応えがある。

花笠が 目に飛び込んで 花の店

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筒を裂き ヤナギハナガサ 花弁成り

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2010年08月10日

紅白の水引に名の由来するミズヒキ

 水引とは贈答品や封筒に付けられる飾り紐のことである。慶事の場合、この水引は紅白のものが使われ、ミズヒキの花の名前はこの水引からきている。ミズヒキの蕾は赤い実のように見え、この蕾が開くと花の内側と下側が白くなる。この紅白の配色を水引に重ねて命名していて、考えたものである。葉の無い花茎が長く伸び、花茎に花がついていて、花が小さいのに加えて、風があると花茎が揺れ、花のマクロ写真を撮るのが難しい。開いた花の写真を拡大してみると、可憐な花である。

ミズヒキは 紅で整列 花蕾

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紅色に 白が加わり 開花なり

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2010年08月09日

印象に残るキバナノコギリソウ( 黄花鋸草 )

 この花をマクロ撮影すると、電子顕微鏡で物質のミクロの構造を撮影したかのような写真に見える。この写真では、どこが花弁でどれが蕊に対応するかも判然とせず、花の表面を撮ったとは思えない。ノコギリソウの名前は葉の形が鋸に似ていることからきていて、英語でもヤロー・イエロウ、つまり黄色い鋸が花名となっている。離れて見ると、黄色が鮮やかで、花茎の先端に花が傘形になって咲いている。まるで、黄色の団子を盛り上げて花にしたかのようで、印象に残る花である。

物質の ミクロを見るか 花表(はなおもて)

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黄団子を 盛り上げ作る 花姿

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2010年08月08日

多足虫にも見えるヒヨドリバナ(鵯花)

 マクロ撮影したヒヨドリバナは、これが花かと思えるほどである。二つに割れた雌蕊の柱頭が伸びて、それらが集まって、虫のようにも見えてくる。名前にヒヨドリがついているのは、この鳥が鳴く頃に花が咲くことによるらしい。しかし、ヒヨドリは年中見かける鳥で、花の咲く時期をこの鳥と結びつけるのは無理な感じがする。花は茎の先端に集団になって咲く。蕾は整然として並んでいるけれど、花が開くと、雌蕊の先が、思いおもいの方向に伸びて、混沌とした状態になっている。

多足虫 ヒヨドリバナに 姿変え

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鵯(ひよどり)の 声も聞かずに 花破裂

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2010年08月07日

猿滑の意味のサルスベリ

 サルスベリと打ち込んでネットで検索すると百日紅や猿滑が出てくる。百日紅の方は、紅い花が比較的長く咲いていることによっている。猿滑は、文字通り猿が滑るような幹の木であることを意味している。確かに幹はすべすべしているけれど、猿が滑ることはないだろう。第一、中木で、猿が登るほどの高さは無い木が枝いっぱいに花を咲かせている。花は縮れた布か、くしゃくしゃにした紙に紅色を加えて、枝につけたみたいである。街路のこの木花は、その周囲を明るくしている。

サルスベリ 花期の長くて 百日紅

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縮れ花 街路一画 花祭り

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2010年08月06日

JR千歳駅前広場のベゴニア

 JR千歳駅前の花壇にベゴニアの花が植えられていた。ベゴニアは花壇向きで、公園や街路の花壇でよく見かける花である。世界中の温帯から熱帯にかけて分布している花で、おびただしい数の原種があるといわれており、原種の交配で作られた園芸種を合わせると膨大な種類のベゴニアがある。千歳駅前の花壇のベゴニアは典型的なもので、赤い花弁と黄色い蕊の色の組み合わせが、小さい花ながら華麗さを演出している。花の彼方の高架は千歳線であり、毎日多くの乗客を運んでいる。

緋の色に 蕊が飾りの 華麗花

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花彼方 高架の見えて 千歳線

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2010年08月05日

緋衣をまとったサルビア

 赤いサルビアの花に近づいて見ると、花びらだけでなく茎まで真っ赤である。ヒゴロモソウ(緋衣草)の別名があるけれど、これなら衣だけでなく、衣をまとう身も緋色である。さらに観察すると、花の中からまた花が飛び出しているものもある。サルビアの花は開いた口のようにも見え、共食いで、別の花を飲み込んでいるかのようでもある。サルビアの派手な色は、花畑にしても花壇にしても、人目を惹く。特に都会の花壇では、狭い空間でも色が広がるので、花壇定番の花である。

サルビアは 緋衣(ひごろも)まとう 緋の花茎

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口並び 花が花喰い 緋衣草

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2010年08月03日

名前に反して可憐なムシトリナデシコ

 撫子に虫取りの言葉がつくと、大和撫子の魅力で近寄る男性(虫)を絡め取るような語感でもある。小さな花ではあるけれど、見る者を魅了する、紫の入った赤色の五花弁を広げている。虫取りの修飾語がついていても食虫植物ではない。葉のところに粘膜があり、蜜だけを盗もうとしている蟻が、茎を登って花に侵入するのを防ごうとしているためである、との説明を読むと、生物界も色々な仕掛けがあるものだと感心する。名前とは異なり、道端に控えめに咲いている可憐な花である。

虫取りと 大仰な名で 魅力花

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粘膜で 蜜の只取り 防ぎたり

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2010年08月02日

雨の日のフロックス

 夏の雨の日に、外出から戻った妻が抱えていたのがフロックスである。庭に植えるとのことで、ベランダに置いてある。雨で散歩も取り止めたので、このフロックスを撮ってみる。別名がいくつかあって、そのひとつにオイランソウ(花魁草)がある。購入したものは白い清楚な花で、花魁とはイメージが結びつかない。色がもっと派手なフロックスから、花魁の名前がついたのかと思ってみる。雨の日で、光が弱いせいか、白い花弁は色の主張が弱く、周囲に溶けてしまいそうである。

雨の日に 妻の買いたる フロックス

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白花の 雨に溶けるか フロックス

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2010年08月01日

テレビ塔前の花壇のブルーサルビア

 都会の花壇には種々の園芸品種の花が植えられている。テレビ塔を背景にしたプランターで見かけた花の名前がわからず、いつもの通り花の名前の問い合わせサイトで尋ねてみる。サルビア・ファリナセア・ビクトリア・ブルーという長い名前が返ってくる。いわゆるブルーサルビアである。花穂が伸び、下の方から花が開いてくる。背景のテレビ塔に形が似ていなくもない。個々の花の形も面白いけれど、花の奥の方に白い部分があり、青紫の花弁との色の取り合わせも洒落ている。

花穂伸ばし テレビ塔似せ サルビア花

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サルビアの 青紫(せいし)の小花 園芸種

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2010年07月31日

薮から顔出すヤブハギ

 ヤブハギは長く伸びた花茎に小さな花をつける。宮丘公園の、林の間を縫うようにして延びている遊歩道脇で、名の通り薮の中に花が咲いている。花の先は赤紫で、茎の方に近づいた部分は白い花弁になっている。花が小さくて、微風でも揺れるので、フォーカスを合わせて写真をとるのが難しい。同じような花にハエドクソウがあり、こちらはさらに小さな花で、白い花である。一見、同じ花かと思ってしまうが、滑らかな縁の葉のヤブハギに対して、鋸歯状の葉がハエドクソウである。

意表突く 薮から花に 目を捕られ

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夏祭り 花茎に下がる 花提灯

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2010年07月30日

廃線横花壇のレモンジェム・マリーゴールド

 小樽がらす市の会場になっている、旧国鉄手宮線の廃線横に花壇がある。レモン色の花が植えられていて、花の問い合わせサイトで調べると、レモンジェム・マリーゴールド、別名ホンバクジャクソウであろうとの回答があった。名前にあるように、葉はレモンの香りがするそうで、これは後で知ったことで、確かめてはいない。ガラスの市を見にきた客が、線路の上を歩いて通り過ぎる。花を見るのが目的ではないので、花壇の花はほとんど見向きもされず、催し物の脇役に徹している。

レモン色 レモンの香(かおり) レモンジェム

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線路横 視線来たらず 花壇花

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2010年07月29日

八重咲きカッコウセンノウ

 元の花の花びらを増やした八重咲きという園芸品種を見かける。八重咲きになると、元の花と感じが大幅に違った花になってしまうものがある。カッコウセンノウも八重咲きになると、花の名前になったといわれている、カッコウの飛んでいる姿は、重なる花びらの中に隠れてしまっている。それでも一重の花の片鱗が顔を覗かせていて、カッコウソウであることの確認に役立つ。八重咲きになると、カッコウが巣に集まっているように見える。しかし、托卵鳥のカッコウには巣はない。

八重咲きは カッコウ隠し 初夏の庭

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托卵鳥 巣作りしたか 八重の花

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色使いの巧者のビオラ

 庭に迷い込んだようにビオラの小さな花が咲いている。園芸品種のパンジーの小さなものをビオラと呼んでいるらしいけれど、ビオラとパンジーの区別はあいまいのようである。庭のビオラは植えた訳でもないのに、種でも飛んできて根付いたのだろうか、夏の盛りに咲いている。紫の花弁の一部が黄色くなっていて、そこに筆で描いたように、濃い紫の線が鮮やかである。花弁の紫のグラデェーションも、染物の高度な技で作り出されたようで、ビオラは色を扱う優れた染織家でもある。

描く線 鮮やかに出て 花弁画布

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紫に 黄(き)の配色の 匠技

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2010年07月28日

擬宝珠(ぎぼうし)の形に似たギボウシの蕾

 庭のギボウシの花が咲き出した。この花の名前は、お寺や橋の飾りにある擬宝珠の形に、花の蕾の形が似ていることに由来している。蕾が割れると、ラッパ状の花になり、蕊が顔を出している。蕊は先端がUの字あるいはJの字のように反り返っている。何か特別の理由があってそうなっているのかはわからない。ギボウシは花より葉を観賞するために植えられることもある。これは緑の葉に白い斑が入るのが観賞に値するためらしい。確かに、夏のギボウシの葉は涼しげに見える。

擬宝珠の 形を探し 花蕾

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ラッパから J字の蕊(しべ)が 吹き出され

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2010年07月27日

雌雄異株のウラジロタデ

 十勝岳の登山口のところに望岳台と呼ばれる場所がある。十勝岳は活火山で、望岳台の辺りになると火山礫や岩が地表を覆っていて、イワブクロなどがまばらに咲いている。その他に目につくものが、ウラジロタデである。ウラジロは裏白の意味で、葉の裏側が白い軟毛で白く見える。花の時期には、穂状になった花が咲いている。雌雄異株で、雄花の方は白いのに対して、雌花はピンクがかって見える。雌花と思われるものをマクロ撮影すると、ガクの部分がピンク色になっている。

望岳台 ウラジオダデが 客迎え

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ピンク色 これ雌花なり 蓼の花

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園芸用のジャノヒゲ(蛇の髯)

 鉢の中で、黒色といってもよいくらいの花茎に、白い花が咲いている。細身の葉も茎の色と同じである。ジャノヒゲ(蛇の髯)、別名リュウノヒゲ(竜の髯)である。名前は葉が竜の髯に似ていることからきている。野生のものは常緑で、細長い葉が多数伸びる。見かけた鉢の花は、園芸用に黒の茎と葉を選び出して、小さく育てているようである。花茎に並ぶ、薄い黒紫色の蕾の列が順次開いていって、白い花が現れてくる。ジャノヒゲの名前にふさわしくない清楚な感じの花である。

園芸で 選び出したり 黒紫色

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蛇の髯に 咲きたる花の 清楚感

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2010年07月26日

変わった名前のカッコウセンノウ(郭公仙翁)

 この花の名前は変わっている。仙翁というのは、京都府嵯峨にある仙翁寺という寺の名前で、ここに中国から伝わった花に、寺名がつけられたいきさつがある。仙翁花(せんのうげ)とも呼ばれていて、秘花の扱いを受ける同種の花もある。この花にカッコウ(郭公)の修飾語がつくのは、カッコウの鳴く季節に咲く、花の形がカッコウの羽を広げた形である、といった解説がある。ナデシコ科の花の特徴の、深裂した花弁を広げた様子から、カッコウ鳥の飛ぶ姿を思い浮かべてみる。

カッコウの 飛翔姿の センノウ花

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カッコウが 編隊組みて ナデシコ花

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花びらのデザインが見事なダイコンソウ

 道端に咲いているのが時折目につく花で、雑草と言ってもよさそうな花である。大根とはえんもゆかりも無く、唯一、ロゼット(根生葉)が大根の葉に似ていることでこの名前になっている。平凡な花のせいか、少々安易に命名された感じがする。5片の花びらが行儀良く並んで咲いていると、人工的にデザインし、花に仕上げているかのようである。花びらが落ちると、伸びた雄蕊で針山のように見える種子が現れてくる。種子も写真に撮ってみると面白く、この点非凡の花である。

コンパスで 描いた如く 円並び

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花散れば 雄蕊造山 針の山

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2010年07月25日

小樽がらす市会場のガクアジサイ

 小樽の潮まつりを初めて見に行く。今年は44回目である。この祭りに合わせて、今年が2回目の小樽がらす市が旧国鉄手宮線跡で開かれていて、寄り道をする。生憎の小雨模様で、会場に展示されたガラスの風鈴の情緒が生きてこない。しかし、雨が引き立ててくれるものもある。アジサイの花で、観光用に残された線路跡に、飾り花に囲まれてガクアジサイが咲いている。がらす市に来ていた観光客も、この風情をカメラで記録しようと、アジサイにカメラを近づけ、撮影に余念がない。

アジサイが 客を呼び込む がらす市

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アジサイの 傘に見立てて 飾り花

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2010年07月24日

ラベンダーの蜜を求める虫たち

 花粉を運ぶ蜂や蝶は、花とは切っても切れない関係にある。花のマクロ撮影や望遠撮影時に、蜂や蝶が画面に入ってくることがあり、花よりは虫の方にフォーカスを合わせて撮ることがある。しかし、虫の方は動くので、思ったような写真が撮れない場合が多い。自宅の庭の盛りのラベンダーのマクロ撮影時に蜂が割り込んできて、花と話しながら蜜集めをしているようである。富良野のラベンダー畑では、アゲハチョウが舞っていて、黄色い羽が紫色のラベンダーの海に浮かんで見える。

ラベンダー 蜂にささやく 盛り時

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黄アゲハの 色の浮かびて 紫色(ししょく)海

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2010年07月23日

十勝岳を望む望岳台のイワブクロ

 白金温泉から十勝岳の登山口まで車で行ってみる。道路の終点の駐車場で車を降り、礫の道を少し歩くと、望岳台の碑のある場所に着く。十勝岳の本格的登山であれば、ここから山頂を目指す。望岳台の付近では潅木も無くなって、岩や礫のところどころに花が株となって咲いている。イワブクロの花である。釣鐘状の花で、別名タルマイソウ(樽前草)である。樽前山の固有種ということで命名されたようであるけれど、十勝岳にも咲いている。花の彼方の十勝岳山頂は雲の中である。

岩に咲く 樽前草有り 望岳台

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十勝岳 頂(いただき)見えず イワブクロ

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2010年07月21日

下向きの素朴なピーマンの花

 庭に植えてあるピーマンに目が行くのは、緑の実が大きくなる時期である。実になる前の花に注意が行くことは、花の写真でも撮ろうとしない限りは、ほとんどない。一般に野菜の花は控え目のところがあって、実のための花という感じを強くする。これに対して、園芸用の花は花そのものが目的で、大きな顔をして咲き誇っている。下向きに咲くピーマンの花は、白い花弁に隠れるように黒紫の蕊が見え、味がある。この白い花が緑の実になるとは、花の色からは想像するのが難しい。

白き花 緑実変わる 素朴花

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下を向く 花の暗示は 実の下がり

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2010年07月20日

小坊主弟切(こぼうずおとぎり)の和名のあるヒペリカム

 庭にヒペリカムの花が咲いている。詳しい名前はヒペリカム・アンドロサエマムのようである。和名の漢字名は小坊主弟切である。ここで弟切の名前は、兄の秘薬の秘密を他人に漏らした事で、兄が弟を切り殺した言い伝えによると知ると、小坊主弟切の名前は出さずヒペリカムで通したいところである。仏像の光背の光の筋のような雄蕊が、幾本も雌蕊の周りに伸びている。雌蕊の黄色の子房が膨らんできて、これが赤い実になっていく。花でも、実に変化しても楽しめる植物である。

蕊(しべ)の消え 小坊主頭 赤味射し

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雄蕊伸び 子房光背 光筋

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初夏を彩るモモバギキョウ(桃葉桔梗)

 キキョウ(桔梗)科ホタルブクロ属の花で、葉が桃の葉に似ていることからの命名である。まっすぐ上に伸びる花茎に、薄紫や白い品種の花が下から上へ並んで咲いている。名前についている葉の方はといえば、茎の下の方に申し訳程度についている感じで、花だけが目立っている。桃の葉がどんなものかはっきり覚えていないのだけれど、この花の細長い葉が桃の葉に似ているようには思えない。清楚で涼しげに感じられる花で、この花が咲く頃、北国の初夏が本格的夏に変わっていく。

並ぶ花 桃葉目立たず 初夏の朝

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花開き 蕊(しべ)の住みたる 部屋の見え

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2010年07月19日

シャクヤクの子房の膨らみ

 シャクヤクは花が開きだすと、重なった花びらの塊である。花の盛りを過ぎると、花びらがすっきりとしてくる。花の外側には大きな花弁が並び、その内側に裂いたような細長い花弁が、花の中央の緑色に膨らんだ子房を取り巻いている。マクロ撮影では、このシャクヤクの実(種子)になる緑色の膨らみがピーマンのように見える。庭に咲く花なので、花が咲き終われば翌年のために、花の部分は切り取ってしまう。そのため、実の部分がどのようになるのか、見る機会を逸している。

花の中 子房が告げて 盛り過ぎ

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ピーマンを うどんに盛りて 花の椀

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2010年07月18日

名前で損をするハエドクソウ(蝿毒草)

 ほとんど目に留まらない小さな花であるけれど、マクロ撮影の画像を見ると可憐な花である。しかし、漢字名では蝿毒草となり、この名前では損をしている。見かけによらず毒のある花で、根をすりつぶしたものを紙に浸み込ませ、蝿取り紙にしたことからこの名前がついている。ハエドクソウ科に分類されるのはこの植物しかないという特殊性もある。長く伸びた花茎に、まばらについている花を撮影するのは難しく、蚊の寄ってくる藪のところに咲いている花を、どうにか撮ってみた。

揺れる茎 静まり待ちて マクロ撮り

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可憐花 蝿毒草と 名前損

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2010年07月17日

林の中のオオウバユリ(大姥百合)

 オオウバユリは春先には他の草花に先駆けて大きな葉を出しているのをよく目にするのに、夏に入ってこの植物の花の季節を迎える頃に、花と出会うのが珍しくなる。どうしてなのかよくわからない。薄暗い林の中でオオウバユリを見つけて撮影すると、フラッシュで花の白さが強調される。大きな株になると、茎にいくつもの花がついて咲いている。この花の根から澱粉が採取でき、アイヌ民族の食料になったことがある。花が終わると沢山の種子がついた鞘状のものが現れてくる。

フラッシュで オオウバユリの 白さ増し

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音の無き ラッパ演奏 ユリの花

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2010年07月15日

デザインの奇抜な花菖蒲

 庭に咲いている花菖蒲の花弁にある筋模様を見ると、花とは思えない奇抜なデザインである。模様の部分だけのマクロ撮影の写真だけを示されると、これが花菖蒲であるとわかる人はほとんど居ないのではなかろうか。ロケットエンジンの噴射実験の写真のようにも見えてくる。花自体も、入り組んだ構造になっていて、こちらも花模様同様奇抜な立体デザインである。花菖蒲は夏を告げる花であり、札幌の八紘学園の花菖蒲園が市民に開放される頃には、道都も本格的な夏を迎える。

エンジンの 噴射実験 花模様

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花菖蒲 立体デザイン 奇抜なり

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とうが立った小松菜の花

 野菜などで「とうが立つ」という表現があり、「とう」を漢字で書くと薹となり、難しい字である。葉物の野菜が、若葉の食べごろを過ぎ、花軸が伸びて花をつけたりするとこの表現が用いられる。小松菜の葉にとうが立って花が咲いている。花弁が4枚で、撮り方によって、蝶の形にそっくりに見えてくる。小松菜は葉を食べるけれど、花の方も和え物にして食べることがある。野菜の花は一般に華やかさはないけれど、食べられることになれば、舌にも目にも、味わい深いものがある。

小松菜の 葉上に飛んで 花の蝶

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とうが立ち 花の蕾を 目で食し

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2010年07月14日

園芸種のブローディア

 いかにも園芸種であると思われる花が、庭に植えられているのを目にすることがある。ブローディアもそのような花の一つで、白い花弁に、藍色の線が引かれて、洒落たデザインである。ブローディアは総称であり、個々の品種の名前でいうと、写真のものはトリテレイアと呼ばれるものらしい。花弁は6枚あり、筒状の花となっていて、上向きに咲く花なので、花弁に入った線が目立つ。葉は申し訳程度に茎の下の方にあるので、その分花だけが目立ち、やはり園芸用の花である。

藍色の 線の目立ちて 園芸種

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遠慮する 葉を押しのけて 筒の花

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2010年07月13日

アスチルベは升麻の花

 この花の別名にはショウマ(升麻)、アオモリソウ(泡盛草)、アケボノショウマ(曙升麻)がある。升麻はその根茎が漢方薬として用いられる植物である。升麻は小さな花が群がって枝についていて、マクロ撮影では、どこかの部分にフォーカスを合わせると、他の部分は雲のように写り、別の株の花が近くにあるようにも見える。赤い花びらに白い雄蕊の一団を離れたところから見ると、色が混じり合って桜色に見える。蕾の方は未だ緑色が残っていて、桜色のバックに緑が映える。

紅花弁 蕊の白さで 桜色

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桜色 蕾の緑 引き立てて

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2010年07月11日

匂いのあるアップルミント

 ミントは日本語ではハッカ(薄荷)のことである。ミントの語源はギリシャ神話のニンフのメンテーからきていて、匂いのあるハーブでミントの名前で呼ばれるものがある。他の植物の匂いに似ていると、その植物の名前をミントと一緒にして名前にしている。例えば、リンゴの匂いがすれば、アップルミントと呼んだりする。実際のところ、アップルミントがリンゴの匂いがするかと問われると、自信をもって答えられないところもある。しかし、匂いのある植物の点は間違いない。

名前から リンゴの匂い 嗅ぎ求む

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穂に並ぶ 小さき花の ハーブなり

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2010年07月10日

爆発するアストランティア・マヨール

 庭の片隅に、ひょろりと伸びた茎の先に、すかすかの葱坊主をつけたような花が咲いている。いかにも園芸品種の花で、名前の見当もつかない。こんな時の常套手段で、ネットを利用して調べて、表題の名前に行き着いた。園芸分類ではセリ科アストランティア属の花である。放射状の花びらのように見える苞の上に、粒々の花がこれまた放射状に広がる。蕾の花のマクロ撮影では、中央に赤い部分が見え、爆発で礫が飛んできているように写る。見ても、写真に撮っても面白い花である。

変わり種 花の異端か 園芸種

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花爆発 蕾の礫の 飛び散りて

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八重咲きホタルブクロ

 ホタルブクロとは云い得て妙な花の名前である。花弁が、膨らんだ袋のようになっていて、この中に蛍が入ってしまう、あるいは蛍を閉じ込めて持ち運ぶ、といった話からの命名である。外側から見ると、確かに蛍を入れるサイズがある。普通のホタルブクロは花弁が一重で、中には蕊があるだけである。しかし、八重咲きのホタルブクロもあって、こちらは下から花の中を覗き込むと外側からは見えない花弁がある。こうなると蛍が入るスペースが取れるのかな、と妙な心配をする。

名を聞けば 蛍を入れて 眺めたし

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八重咲きで 蛍入る場所 狭まりて

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2010年07月09日

初夏を告げるセージの花

 セージはハーブの一種で、ハーブティーにしたり、肉の臭みを除くために用いられたりする。ソーセージの語源になったという話も耳にする。茎が木質化するので、花を草花と呼ぶべきか木花と表現すべきか、専門家でないのではっきりしない。花は薄紫で、伸びた花茎に沢山ついて咲く。個々の花は唇状で、口を大きく開けて、大きな舌を出しているように見える。真上から撮影すると、四方八方にラッパを並べているようようでもある。夏の到来をラッパで告げている風情である。

庭仕事 急かせる初夏の セージ花

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ラッパ塔 四方八方 季節告げ

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小さな花のオオミムラサキコケモモ(大実紫苔桃)

 花好きの人の家の鉢物棚にあったものを撮ってみた。パープルクランベリーやガビオオムラサキサンゴ(峨眉大紫珊瑚)の別名があり、後者の別名は原産地の中国での命名であろう。峨眉は峨眉山に生育しているので名前に取り込まれたのだろうか。花は小さなもので、角度によって星形にも見える。薄い花びらを広げている様子は、可憐という言葉が当てはまる。この花が紫色の実に変わっていき、いくつもの実が狭い鉢の中に生っているけれど、これらの実は食べることができない。

花よりは 虫の羽かと 小花弁

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生った実は 食すことなく 鉢の中

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2010年07月08日

実をつけないジャガイモの花

 ジャガイモの花はよく見ると優雅である。白い襞のある服を、黄色の身にまとっているようである。黄色の部分は葯で、花粉を入れておく袋である。葯は雄蕊に相当するもので、トウモロコシの色と形に似ていて面白い。葯に囲まれて雌蕊の柱頭が顔を出している。こんなに沢山の花が咲くのに、ジャガイモの実(果実)はほとんど見ることはない。実にもならない花がこんなに沢山咲くのが不思議である。ジャガイモは地下に育つ芋が食用となるので、この不思議は問題にもされない。

ジャガイモは 花実に成らず 咲き競い

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白服で 黄色身葯が お洒落かな

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2010年07月07日

夏から咲くマツムシソウ(松虫草)

 花の名前は、松虫の鳴く秋に咲くことに由来するとの説があるけれど、夏に入ればもう咲いている。草丈のある花で、細長い茎の先端に花がついていて、少しの風でも揺れるので、風の無い時を選んでマクロ撮影を試みる。園芸種では赤、白、青と花の色も多様で、背の低い品種もある。蕾を撮ると、ブローチか布で出来た針山のようでもある。蕾が割れて花が開くと、円筒状の花がきれいに並んでいる。外側の花が飾り花のように大きく、細長い茎の上に花ボールになって収まっている。

針山は マツムシソウの 蕾なり

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夏進み 外から割れる 花の筒

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生垣のイボタノキの小さな花

 生垣に白い花が咲いている。近づいて見ると、筒状の小さな花が枝の先に集団になって行儀よく並んでいる。イボタノキの花である。生垣として利用され、その他楊枝や器具の柄としても用いられる。ライラックを栽培する際の台木にもなる。盛りの花の周りをハチが飛び交っていて、ハチにとっても蜜を集めるのに格好の花のようである。生垣の下の歩道は散った花びらで白くなっている。散る際に蜘蛛の糸に捉まってしまった花が宙に浮いていて、微風でも花が動くので、撮影が難しい。

生垣に 花の整列 イボタノキ

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蜘蛛の糸 木花下げたり 夏の朝

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2010年07月06日

和紙で出来たようなフウロウソウ(風露草)

 花びらの質感は、和紙から切り出して花にしたかと思えるほどで、花弁に張りのある強そうな花と対照的である。しかし、見かけによらず、この花は生命力の強い花のようで、庭のあちらこちらに集団の株になって毎年咲いている。フウロウソウは総称的呼び方で、種類の仔細を詮索すれば、色んな種類がある。しかし、細かな種類の判別は脇において、この写真向きの花を飽かず撮ってみる。花びらのカーテンに朝日による蕊の影ができたりして、朝の時間を楽しむ格好の相手である。

質感は 和紙を切り取り 造り花

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花びらに 蕊影(しべかげ)写り 花カーテン

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2010年07月05日

名前の面白いスイセンノウ(酔仙翁)

 京都嵯峨野の仙翁寺に植えられていたので、それが名前の一部になったといわれている。花が赤いので、酔った状況を連想させるので「酔」の一字がついたらしい。都会の花壇でもよく見かける花で、育て易い花のようである。葉や茎が柔らかい毛で覆われていて、フランネルの感触に似ていることからフランネルソウの別名がある。花の上から撮ると布を円形に切ったように見える。少し横から撮ると、花の中心に盛り上がった部分が見え、火山から溶岩が流れ出しているのを連想する。

円形に 布地切り出し スイセンノウ

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溶岩が 流れた跡が 花となり

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花の集団のノコギリソウ

 ノコギリソウは、葉に切れ込みがあって鋸のように見えることからきている。花が集団になって、茎の先に花の傘を開いたように咲いている。マクロ撮影では必然的に上からとなり、名前の由来となった葉は写ってこない。それにしても、マクロ撮影で写った花の一つひとつを見ると、花びらを厚手の布で手作りした造花のようにも見えてくる。この花に、葉の形で鋸の名をつけてしまったのは、興ざめなことである。これだけ花が重なると、個々の花が上に顔を出そうとして必死である。

この花に ノコギリソウと 無粋なり

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個々の花 顔を出そうと 必死なり

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2010年07月04日

ナワシロイチゴの小さな花

 遊歩道を歩いていると、小さな花が目についた。後で調べるとナワシロイチゴのようである。蕾が開き出したものから、花が開き切ったものまである。小さな花なので、肉眼では、赤いものがある程度にしか見えないけれど、パソコンの画面に拡大された花は観賞に値する。イチゴなので、花が散れば、野イチゴに特有な粒々の実になってゆくのだろう。しかし、その変化は花の状態からは予想し難い。花の時には見向きもされないけれど、実になると摘み取られる運命が待っている。

野イチゴの 小さき花が 宙に浮き

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花が実に 変わる季節の ドアの前

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半日花のムラサキツユクサ

 ムラサキツユクサは早朝に咲き始め、午前中には花を閉じてしまう。切花にして、室内に置いておいても、咲き時間を守ることは変わらない。花が閉じた後は、緑のガクで囲まれた内部が実に変化しいて、下に垂れ下がるようになる。これから咲く蕾と、咲き終わり萎んだ花は外見上見分けがつかないけれど、上向きか下向きかで蕾か実かがわかる。開いた花の花びらと雄蕊の花糸の鮮やかな紫色に、雄蕊の柱頭の黄色が映える。早朝に咲くので、蜂も早朝出勤で花の蜜を集め回っている。

花びらも 花糸も紫 早き朝

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早起きの 仲間に蜂も 加わりて

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2010年07月03日

瑠璃色のロベリア

 道路脇の花壇などに咲いていると、いかにも園芸用の花である。ルリチョウチョウ(瑠璃喋々)の別名があり、花の色は紺、青、藍といった色で表現でき、瑠璃色と表現しているのだろう。蝶々の方は、花の形が蝶々に似ているためであろうと思われるけれど、どの部分を蝶に見立てるのは人によって見方がかわるかもしれない。筒状の花が大きな三枚の花びらと二枚の小さなものに分かれているので、これらが蝶の四枚の羽と胴体部分に見立ててのことなのだろうと思っている。

瑠璃色は ロベリアの色 確かめ見

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ロベリアに 蝶の形を 当てはめて

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2010年07月02日

花弁の無いフタリシズカ(二人静)

 春先に咲くヒトリシズカ(一人静)がある。静御前の舞姿からの命名とされている。そこで、フタリシズカとくれば、ヒトリシズカの花茎が一本のところ、これが二本になったものと思って、ヒトリシズカの咲く時期にフタリシズカを探してみる。しかし、これが見つからない。それもそのはずで、フタリシズカはヒトリシズカとは別物の花で、花弁がなく、3個の雄蕊が丸くなって子房を包んでいて、粒状の花のついた花茎が伸びている。夏になっても咲いているのを見ることができる。

林中(はやしなか) 静御前の 二人居て

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蕊(しべ)球が 花茎に並び 静花(しずかばな)

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2010年07月01日

ワスレナグサ(勿忘草)の飾り

 急流の傍に咲いていた小花を摘んで恋人に贈ろうとして、流れに消えた騎士が、小花を岸に投げながら「私を忘れないで」と叫んだという悲しい逸話が、この花の名前で語り継がれ、和名では勿忘草となった。花は本当に水辺に咲いているけれど、園芸種が水のない庭にも咲いていて、集団になって地面を埋めている。花の中央にリング状の盛り上がりがあり、色が白や黄色で、洒落た花の中の飾りである。盛り上がりの中に雄蕊と雌蕊があるけれど、小さ過ぎてはっきりしない。

庭に咲く ワスレナグサは 地の飾り

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花の中 飾りを加え リングなり

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2010年06月30日

近づいて見る芝桜

 芝桜は花絨毯が目に入ってくることが多く、個々の花を観賞することはあまりない。でも、花絨毯に近づいて個々の花を見ると、花びらの形が桜に似ているのが確かめられる。色の方は桜色というには濃い色で、芝桜の絨毯が遠目に見事なのは、この濃い桃色や鮮やかな赤色によっている。花弁の基部に絞り染めで出来たような色の濃い部分がぼかしのようについていて、単調な色の花びらにアクセントを加えている。芝桜の花が消え、葉の緑の絨毯が現れる頃には、もう夏の到来である。

単調な 花弁布地に 絞り染め

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花絨毯 織り出す色の 花弁なり

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2010年06月29日

朝日の中のヤグルマソウ(矢車草)

 一般にヤグルマソウと呼ばれている花は、園芸種のヤグルマギクである場合が多い。ヤグルマギクの場合は花の形から矢車の名前が付いているけれど、ヤグルマソウの名前は葉の形からきている。矢車に擬せられた葉の上に花茎が伸び、小さな花がかたまって咲いている。花をマクロ撮影したものを見ると、個々の花の中央にある白い雌蕊の周囲に、長く伸びた、これまた白い雄蕊がある。先端が赤く、花びらのように見えるガクが、鉢の中から長く伸びた花全体をピンクに見せている。

蕊(しべ)白く ガクに赤あり ヤグルマソウ

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朝日浴び ヤグルマソウの ピンク増し

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形の奇抜なヤグルマギク(矢車菊)

 矢車は鯉幟の柱の先についている飾りで、矢が組み合わさって車の輪のように見える。この矢車の形を連想する花の形であることから、矢車菊の名前がつけられている。確かに、花の中心に突き刺さる矢のような形の筒状花弁が、四方八方に広がっている。花の中心ではかなり複雑に花弁がからみ合っていて、花というより得体の知れない植物か動物のようにも見えてくる。それにしても奇抜な形の花で、どうしてこの形になっているのかわかるはずもないけれど、面白い花である。

花を見て 矢車浮かぶ 形なり

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花の核 連想するは 異生物

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2010年06月26日

形の面白いオダマキ(苧環)

 オダマキの花が庭のあちらこちらに咲いている。ミヤマオダマキと西洋オダマキがあって、前者は地面近くで花を開いているのに対して、後者は草丈が高い。オダマキは花の部分の造りが込み入っていて、見ていて面白く、写真に撮っても奇妙な形になったりする。中央の筒状のものが花で、撮影角度により花冠が輪のように浮いて写っている。外側の花弁のように見えるのはガクである。花の基部から距が伸びていて、後ろから撮った写真では、頭部の髪がカールしているように見える。

真上撮り 花冠の縁(へり)の 輪となりて

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オダマキの 後部に髪の カール見え

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微風に揺れるツボサンゴ(壷珊瑚)

 花の英語名がcoral bellsで、漢字に訳して壷珊瑚にしたのだろう。壷(ベル)の形をして、珊瑚を連想する色からの命名である。葉は根生であるので、長く伸びた葉のない花茎に、花だけが整列して咲いている。この姿では、少しの風でも花が揺れる。加えて、草丈も高くはなく、花が横向きか下向きなので、花の中を撮るのが難しい。それでも花を覗き込むようにして撮ってみると、鮮やかな赤い花びらの壷の中に、黄色い雌しべが顔を出していて、珊瑚の中に潜む魚のようでもある。

微風にも 花を揺らして ツボサンゴ

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近づけば 珊瑚に潜む 蕊(しべ)の魚(うお)

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2010年06月25日

地の簪(かんざし)のアルメリア

 いつも覗きにゆくブログが閉鎖予告を行っていて、その予告日が近づいている記事にアルメリアの花の写真が名前や説明無しで載っていた。我が庭にもアルメリアの花が咲いている。この花は群れをなして咲いているので、一つひとつ花を見たこともないのに、マクロ撮影した花は、小さな花の集合体である。この一かたまりの花全体が簪のように見えることからハマカンザシ(浜簪)の別名がある。浜の方は原産地の海に近いところに咲いていることからきていて、良い別名を持っている。

アルメリア 群れて咲く頃 夏至の過ぎ

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庭飾る 地の簪や 花細工

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爆発を連想させるアリウム

 アリウムは爆発を連想させる花である。花の咲く前には、爆発で飛び散ることになる蕾が団子状になっている。開花時の最初の爆発では、個々の蕾が開いて火の塊となって広がるかのように、花が表面に集まった球体が現れる。やがてそれぞれの花が散り、実になっていく。この時が第二の爆発で、残った花丙の先に実がついている。ビックバンで蕾の初期宇宙から、星々が放出される宇宙創生の大爆発さえも連想できる。花が咲いても、実になっても、爆発を連想できて面白い花である。

爆発に 蕾団子で 備えたり

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緑星 花爆発の 尾を引きて

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2010年06月22日

宮丘公園のサイハイラン

 手稲山の山裾に位置する宮丘公園の「春の小路」と名づけられた遊歩道を歩いていると、道に沿って木の陰で少し薄暗いなった藪のところに、ピンクの花が咲いているのが目についた。サイハイランの花である。漢字で書くと采配蘭であり、花茎に鈴なりで花が咲いている様子が、戦国武将の手にあった采配に似ているためにこの名になった。葉は根生で、ラン科の花の特徴を見てとれる。マクロ撮影では、横向きの細長い花びらから柱頭が顔を出していて、花の盛りの勢いを見せている。

采配を 振るいたくなり 蘭の花

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勢いの 花横向きで 盛りなり

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札幌ふれあいの森のコケイラン

 札幌市清田区有明地区で、札幌市と北広島市の境界近くを走る341号の北側に「札幌ふれあいの森」の公園が広がり、遊歩道が延びている。道道341号沿いに「ふれあいセンター」があり、その近くの遊歩道を歩いていて、道端のコケイランに気がついた。漢字名では小蕙蘭で別名ササエビネ(笹海老根)と呼ばれている。トケンラン(杜鵑蘭)とよく似たランで、コケイランは唇弁のところに斑点があるのでトケンランと区別できる。ここでこの蘭の花と遭遇するとは思いがけなかった。

ふれあいの 森に一株 蘭の花

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唇弁に 斑点見えて コケイラン

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2010年06月21日

ルピナスの万華鏡

 ルピナスは夏に入る頃になるとよく目につく花である。昇り藤の別名があって、縦に直立して咲く花なので、大抵は横から花を撮る。この花を真上から撮ると万華鏡のように見える写真を「さっぽろ花散歩」(北海道新聞社、2010)に載せている。その写真を撮ってから1年経って、本の写真と重ねてルピナスの万華鏡を撮ってみる。年が変わっても、ルピナスの方は相変わらず見事な万華鏡を見せている。横から見ると、上え上えと咲いていく花は昇り藤の表現にぴったり合っている。

今年また 万華鏡見せ ルピナス花(か)

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ルピナスは 初夏を迎えて 咲き昇り

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宮丘公園のトケンラン

 札幌は、平野部に発展した市街地が山裾まで広がってきている。西区の市街地が手稲山と接するところに宮丘公園があり、自然を残した遊歩道が延びている。雪の無い季節の散歩道に選んでいる。その遊歩道で、丸太で整備された人の歩く場所からわずかに外れたところにトケンランの一株が密かに咲いていた。トケンとはホトトギス(杜鵑)を意味し、この鳥にあるのと同じ斑点が花に見られることから命名されている。花は羽を持った妖精のようにも見え、飛ぶイメージの花である。

トケンラン 白き花見せ 遊歩道

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妖精が 羽を広げて 飛ぶ如し

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2010年06月19日

イソツツジの彼方に望む樽前山のドーム

 樽前山は活火山で、山頂の中心部にある隆起したドームの部分の標高を地図でみると1041mとなっている。このドームを囲むように外輪山が形成されていて、登山道が尾根伝いに延びている。現在、この外輪山の登山道からドーム側に立ち入りことが出来ない。外輪山のそこここに咲いているイソツツジからドームを望む角度で写真を撮ってみる。フォーカスの合わないイソツツジの向こうに、山肌から噴煙を吐き出しているドームが見える。イソツツジはエゾツツジの転訛の名前である。

樽前の 噴煙転化 イソツツジ

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イソツツジ 蝦夷のツツジの 転訛なり

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樽前山のコメバツガザクラ(米葉栂桜)

 6月の中旬に樽前山に登ってみる。タルマイソウ(樽前草)の別名のあるイワブクロ(岩袋)が咲いている。イワヒゲ(岩髭)は名前の通り、岩に張り付いた髭のような葉に小さな花をつけている。見落としそうな小さな花にコメバツガザクラがある。厚い葉が米粒を連想させる形なので、この名前になっている。花も葉も三つ揃って、ガクがピンク色の可憐な花で、三人娘が揃っている感じである。花の咲いている場所にコケが密生していて、コケの絨毯の上で夏を迎えようとしている。

樽前で 三人娘 揃い咲き

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米葉花 コケ絨毯で 夏迎え

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2010年06月14日

大判に変わる花・ルナリア

 花に関心が無かった頃、盛りの花と花が散った後の種子とが結びついていなかった。大方は、盛りの花に目が行っているので、その花の種子がどんなものかは気に留めなかった。しかし、逆の場合もあり、面白い種子の方が記憶に残っていて、種子を見て花の方が思い出せない。オオバンソウ(大判草)と呼ばれる花があって、種子が貨幣の大判のように見え、種子の方が記憶に残っている。ルナリアの名前のあるこの花を、大判草と知って盛りの頃見ると、裕福を感じさせる色である。

ルナリアは 裕福色で 大判草

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花萎み 実は大判の 財残し

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2010年06月12日

奇妙な形のクルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)

 最初この花を見た時、花が終わって黒い実が生っているのかと思った。黒い実かと思っていたのは雌しべで、その周囲にある8本の黄色の棒状ものが雄しべである。雄しべの下にはガクが4枚ある。花びらは糸のような細長いもので、写真には写っていないので散ってしまったのだろうか。漢名では、輪生の葉が車の形に似ていて、花が羽根突きの羽根のようなのでこの名前になった。山道で見つけて、写真を撮って後で画像を大きくして見ると、奇妙な形の花であることを再認識する。

奇形なり ガクと蕊(しべ)のみ ツクバネソウ

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触手出し カメラに迫る 異生物

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2010年06月11日

医療に関係したニワトコ(接骨木)

 散歩道の道端に白い塊になって花が目についた。ニワトコの花である。低木で、この木は接骨木の名前があるように、接骨治療の際に用いられてこの名前になったとの説明を読んでみる。離れて見ると白い花なのだが、マクロ撮影の画像では花の中心に赤いものが見える。赤いものは雌しべなのだろうが、もう実になりつつあるようにも見える。ミヤトコは赤い実をつける。雌しべを中心に5本の雄しべがあって、花弁が落ちたか下に隠れているか、雄しべが花弁のようにも見えている。

接骨木 白き花房 医療の木

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実の予兆 赤き雌しべに 雄しべかな

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2010年06月10日

名前の由来の不明なハルサメソウ(春雨草)

 花の名前が春雨となった理由をネットで調べてもわからない。雨と花の関係なら季節であり、春雨の降る頃に咲いている花ぐらいにしか思い当たることがない。ユキノシタ科の花で、葉の無い花茎に花が互生でまばらに咲いていて、白い花びらにピンクの蕊が可憐さを際立たせている。ヨーロッパアルプスに分布する花で、高山のお花畑を彩る花の雰囲気を充分に備えている、常緑の多年草である。日本では園芸種として売られていて、丈夫な花で、人気があるらしく、時々見かける。

命名の 理由わからず ハルサメソウ

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可憐なり ピンクの蕊(しべ)に 白5弁

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2010年06月09日

山道のノビネチドリ(延根千鳥)

 住宅地のはずれからつながる山道を散歩道にしている。道の周囲には立ち木と笹薮があるだけで、これといって目に留まるものが無い。あるとき、山野草に詳しい人とこの道を歩いていたら、ノビネチドリの花が咲いているのを教えられた。知識があると珍しい花を目ざとく見つけるものだと感心した。ラン科の花で、根が横に延び、花が小鳥の飛ぶ姿に似ていることからこの名前になった。散歩道にこういう花があると、足がそちらに向くことになり、同じ花なのに毎回確かめてみる。

確認は ノビネチドリの 散歩道

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飛ぶ鳥を 花に求めて 接写なり

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2010年06月08日

江部乙神社のウワミズザクラ

 江部乙神社の屯田魂と彫られた碑の横に、初めて見るのではないかと思われる木花が目についた。穂状の白い花が沢山枝についている。近くで境内を掃除している人に木の名を聞いてもわからない。後で調べるとウワミズザクラで、漢字では上溝桜である。昔、この木からの材の上に溝を彫って、これを火にくべて亀甲占いを行ったことから、漢字の上溝が当てられ、これが訛ってウワミズとなった説がある。花の蕾の塩漬けを杏仁子(あんにんご)と呼んで、食用にする地方もある。

穂状花 風雪の年 飾り来て

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上溝が ウワミズ転訛 桜花

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2010年06月07日

江部乙の菜の花

 滝川市江部乙地区に食用菜種(菜の花)が作付けされたのが1994年であるので、それほど古い話ではない。それが今や全国一の菜種の作付け面積を誇るようになっている。食用の菜種油を生産するのに加え、近年では菜の花畑を観光用に利用しようとしていて、「菜の花まつり」のイベントも行われ、期間中は見物客で賑わう。作付けされている菜種の品種は「キザキノナタネ」で、名前の通り鮮やかな黄色の花が畑一面に広がっている。写真の絶好の被写体で、どこを撮っても絵になる。

映える黄は キザキノナタネ 名に恥じず

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江部乙の 丘陵に敷く 黄絨毯(きじゅうたん)

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2010年06月06日

洒落たデザインのマムシグサ(蝮草)

 漢字で書くと蝮草とは、恐ろしげな名前の植物である。草の茎の部分が、蝮の肌に似ていることからこの名前になっていて、仏炎苞の部分も蛇が鎌首をもたげた感じである。花序の先端がつるりとした坊主頭のようで、それが仏炎苞の中にある。名前に反して、緑と白の洒落たデザインの外套をまとった麗人のようにも見える。雄株と雌株があり、雄株に入り込んで花粉をつけた昆虫は脱出口から出られるのに、雌株にはそれが無く、虫の死骸が内に溜まると知ると、また不気味に感じる。

名に反し 洒落たデザイン マムシグサ

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麗人が 外套まとう 姿なり

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2010年06月05日

遅い春のライラック

 今年(2010年)は春が遅く、札幌のライラック祭りが終わった頃から本格的に花が咲き出している。青空の広がる日も少なく、青空の下でのライラックの写真を撮る機会が得られない。青空とライラックの開花が揃った、6月の初日に、自宅庭のライラックを撮ってみる。ライラックは房になった花全体を見ているけれど、近づいて花の一つひとつをよく見ると、細長い花の基部の先で花冠が4裂になっている。花の咲く頃この木に近づくと良い香りがして、春を匂いでも伝えている。

青空を 待ちて撮りたる リラの花

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細い筒 4裂になりて 匂い花

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2010年06月04日

JR小樽築港駅傍のセイヨウミヤコグサ

 JR小樽築港駅の南口の傍に小林多喜二住居跡の碑があって、碑から国道5号までの歩道の横に草むらのような場所がある。そこに黄色の花が咲いていて、歩道まではみ出してきている。セイヨウミヤコグサである。セイヨウ(西洋)がつくのは外国からやってきた種類を意味している。日本古来のミヤコグサもあり、漢字の草名は都草で、都の近くに咲いていた花の説がある。根から伸びる茎を血管にみたてて、脈根草が訛ったという説もあるけれど、花の感じは都草の方が合っている。

ミヤコグサ 都の優雅 花に秘め

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歩道まで はみ出し咲いて 築港駅

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2010年06月03日

桜山遊歩道のチゴユリ(稚児百合)

 地下鉄の真駒内駅の東側に広がる丘陵地帯は桜山と呼ばれ、健康保安林の中に遊歩道が延びている。この遊歩道を歩いていると、草丈15cm程の白い花が目についた。頭を垂れるようにして咲いている。チゴユリである。可愛いい花の風情を稚児に喩えて、この名前になっている。一つの株に一つの花なのだが、まれに二つの花が同じ茎に咲いていたりする。花弁は6枚で、花弁の間から花粉のついた黄色い雄しべが顔を出し、雄しべ電球とランプシェードを連想し、その品評会である。

稚児同士 語る相手と 同居なり

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チゴユリは ランプシードの 品評会

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2010年06月02日

仮特定のコデマリ(小手鞠)

 日課の朝の散歩道で白い花を見つけた。小さな白い花が一塊(かたまり)になっていて、この塊がいくつも並んでいる。コデマリかシモツケの仲間の花のようである。コデマリも含むバラ科のシモツケ属は種類が多く、ネットで検索すると、同じような花の画像が出てくる。素人には正確な花を特定ができず、正確を期さねばならないことでもないので、コデマリにして、名前については決着させる。よく見ると、雄しべが長く伸びて、マクロ撮影では花弁の椀に入った麺のようである。

コデマリと 花名を定め 仮安堵

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花びらの 椀に入りたる 蕊(しべ)の麺

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2010年06月01日

猿の顔に見えないサルメンエビネ(猿面海老根)

 エビネはラン科の植物である。これにサルメン(猿面)の修飾語がつくのは、花の形が猿の顔を連想するのがその理由である。しかし、どう見れば猿の顔に見えてくるのかわからない。両腕を広げた、スカート姿の人の形の方がよほど似ている。赤い顔の猿、という説明で、花の赤い部分にフォーカスを合わせた写真を撮ってみるけれど、耳を広げた赤い像の頭には見えても、猿の顔には見えない。逆さまにして見るのかと、写真の天地を入れ替えても猿の顔は現れず、考え込んでしまう。

どこにある サルメンエビネ 猿の顔

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顔探し 焦点合わす 赤花弁

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2010年05月31日

蜂の客が居るハスカップ

 庭にハスカップが植えられていて、ラッパ状の薄黄色の花が下を向いて咲いている。雄しべが花の外に顔を出し、いかにも花粉を運んでもらいたい風情である。そこに大ぶりの蜂が飛んで来て、頭を花の中に突っ込んでいる。蜂は花粉まみれになって、蜜を吸っている。この大型の蜂は尻の部分に白い毛があって、セイヨウオオマルハナバチのようである。特定外来生物に指定されていて、駆除対象の蜂である。しかし、写真のモデルになってもらった借りもあって、手は出さなかった。

ラッパ花 雄しべの垂れて ハスカップ

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蜂の客 土産(みやげ)の花粉 毛で抱え

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遊歩道のルイヨウショウマ(類葉升麻)

 春も進行して、木や草が茂り出して少し暗くなっている山麓の遊歩道で、そこだけが心持ち明るく見える効果の元になっている白い花がある。ルイヨウショウマの花である。蕾が穂状の花の下の方から割れて花が咲き出す。花びらは4枚あるけれど、長い雄しべが花の主役となっていて、花びらは雄しべに圧倒されてしまっている。花の名前は、葉がサラシナショウマの葉に似ていることから、類葉升麻と漢字が当てはめられている。サラシナショウマはさらに大きな穂状の白い花である。

遊歩道 明るさ増して 白き花

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穂の花は 蕾下から 割れて咲き

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2010年05月30日

提灯のようなコツガザクラ(小栂桜)

 高山植物を平地の庭に植えたのだろうか、ひとつ一つが提灯のような花が、集まって咲いているのが目に留まった。調べてみるとコツガザクラのようである。この花の形だと、雨が降ると雨水が花の中に溜まってしまうことを避けるためか、花は下向きに咲いている。花の内に小さな発光ダイオードを入れて夜見たら、面白い光景になるのではなかろうか。花びらが落ちると、実が成長していくらしく、飛び出したような雌しべの花柱を抱え込んで、ガクが実の膨らみを取り囲んでいる。

春雨に 濡れる提灯 ツガザクラ

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花落ちて 花柱抱えて 実の生(な)れり

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2010年05月29日

ユーフォルビアの花に留まる雨滴

 庭に草丈が低く、花茎の先端に黄色い花びらを重ねた花が咲いている。学名ユーフォルビアのトウダイグサ属の花らしい。園芸種のユーフォルビアは、同じ仲間とも思えない多様な花があって、ネットで花を特定しようと調べてみると、ユーフォルビア・ポリクロマによく似ている。雨が降るとこの形の花には雨滴が溜まり易い。花の観賞には晴れた日の方がよいけれど、雨の日に雨滴が花に乗っているのをマクロ撮影するのも面白い。花と雨滴の組み合わせは、雨の日の庭の見物である。

マクロ撮り 雨滴が光り 雨の庭

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雨の庭 水玉も花 園芸種

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2010年05月28日

チューリップの花の中

 チューリップはカップを上にした格好で咲いている。雨が降ったら、このカップに雨水が溜まるのかと思っていると、よくしたもので、雨の日には花弁を閉じていて、花弁の外側は雨具のようになって雨を流している。晴れた日に、チューリップのカップの内を覗いて写真を撮ってみる。外見の華やかな色の内側に、予想に反して黒い雄しべがあるのは、見てはならない物を見てしまったような感じすらする。黄色い雄しべと雌しべは、植物というより、何か別の生き物のように見える。

黒虫が 隠れたように 花カップ

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花の内 異生物棲み チューリップ

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綿毛のボールに変わるフキノトウ

 フキノトウが成長して、実を飛ばすための綿毛のボールになったものをマクロ撮影すると、これは何、の謎掛けに使える画像となる。タンポポの綿毛にも似ているけれど、綿毛の形から連想すると、タンポポはヘリコプターのように、フキノトウはグライダーのように飛んでいくのかな、と思えてくる。フキノトウの綿毛のボールが現れる頃は桜の季節に移っていて、桜の色の固まりの向こうに山に囲まれた街が見える。春は忙しい季節で、植物の色も形も日を置かず変わっていく。

これは何 綿毛画像で 謎を掛け

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季節急(せ)き 綿毛に変わる フキノトウ

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2010年05月27日

沢地に光るネコノメソウ(猫の目草)

山裾に広がる公園の遊歩道を歩いていると、沢地があリ、湿ったところに小さな粒の黄色の花が目についた。ネコノメソウの一種らしい。猫の目の表現は黄色の花が、薄暗い沢地で猫の目のように光って見えるためなのかもしれない。ネコノメソウと言っても色々な種類があり、ネット上にある画像と比較してもこれだと確信できない。ツルネコノメソウぐらいが一番似ているかな、程度である。マクロ撮影では、茎が人工の支え棒のように見え、これに花を配したオブジェのようである。

猫の目の 光るに似てか ネコノメソウ

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支え棒 花を配して オブジェなり

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2010年05月26日

熊出没の道のスミレサイシン

 春先の山道で見たスミレは、スミレサイシンらしい。サイシンとは細辛の漢字の読みで、根が辛く葉柄が細いことに由来する。しかし、このスミレの根を舐めて辛いかどうかは確かめていない。西野市民の森への入口に咲いていて、そこには熊出没注意の看板が木に取り付けられている。数日前に熊の足跡がみつかったという最新情報が書き込まれている。この状況では細心の注意を払ったほうがよかろうと、スミレのマクロ撮影を行っただけで、市民の森の道には足を踏み入れなかった。

熊の道 スミレサイシン 密か咲き

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根の辛(から)さ 確かめもせず スミレかな

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2010年05月25日

隈根尻山登山道のザゼンソウ(座禅草)

 隈根尻山の登山道を、雪解け水で溢れる一番川の流れに沿って歩いていたら、道端に一株のザゼンソウを見つけた。この花は、全体が僧が座禅をしている姿に似ていて、この名前がつけられている。細かな花をつけた穂を赤い苞が囲んでいる。似た形の花の水芭蕉は、花穂を囲む苞を仏像の光背に見立てて、仏縁苞と呼ばれるけれど、ザゼンソウの苞は僧の着る衣に見立てているのだろう。苞の中が暗いので、撮影すると自動的にフラッシュ撮影となり、赤衣の中に花の突起が並んでいる。

見つけたり 座禅の姿 登山道

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赤衣 中に小さな 僧の居て

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2010年05月24日

隈根尻山頂の花

 5月も下旬に入ろうとする頃、登山道の雪も解け、山の花の写真が撮れるかと隈根尻山に登る。予想に反して登山道には未だ雪があり、雪渓を登っていく。これでは山の上では花の写真は撮れないだろうと思っていると、971mの山頂部分は雪がなく、カタクリの花を見ることができた。カタクリの他にも花はないかと探してみると、ヒメイチゲの小さな花がカタクリと並んで咲いている。3出複葉に5弁の白い花である。花から目を上げると、この山を囲む山々が目に飛び込んでくる。

山頂で 寄り添い咲きて ヒメイチゲ

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カタクリに 語りかけるか ヒメイチゲ

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2010年05月23日

梅の花びらのバイカカラマツソウ

 カラマツソウ(落葉松草)は細長い針状の花びらが、落葉松の葉に似ていることからこの呼び名になっている。これにバイカ(梅花)の修飾語がつくと、花びらが梅の花に似たものになり、同じカラマツソウの仲間とは思えない。バイカカラマツソウは花びらの色がピンクや黄のものがある。マクロ撮影した写真をみると、雌しべの柱頭が光っている。花びらに雨あがりの雨雫がうまい具合に乗っていて、ビー玉のような雨滴がレンズの役目をし、花びらの一部が拡大されて見えている。

近づけば 柱頭光り カラマツソウ

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ビー玉の 花びらに乗り 雨上り

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2010年05月22日

庭の花星団

 春の庭に毎年星団が現れる。個々の星は、中心から青色の光が五方向に飛び散っていく。昼間に見える星団に近寄って、どの部分の星を選んで撮ろうかと迷ってしまう。この星模様の花を調べてみると、ムラサキ科のホタルカズラに似ている。園芸種のオンファロデス‘スターリー・アイ’ではないか、とネット上での情報もあり、それにも極似している。花の名前の正確な同定は脇に置いて、この花の作る星団を、他の花の星団とも合わせて、庭の花宇宙内で観察して楽しんでいる。

春の庭 三連星を マクロ撮り

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一筆で 青色放射 絵付けかな

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踏み分け道のスゲの花

 桜の季節に、登山道のない神社山の踏み分け道を歩いていると、道の両側に、時には踏み分け跡の真ん中に、黄色い穂をつけた洗い用具のような植物が生えている。後で調べると、スゲの仲間らしい。スゲは日本には200種、全世界には2000種もの種や変種があるとされ、属までは同定できても、種の同定は困難な植物と知る。花茎の先端の黄色の部分は雄しべなのだろう。それにしても変わった花である。マクロ撮影すると、この変わったところが強調され、これが花とは思えない。

スゲ属は 洗い用具か 種の不明

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前衛の オブジェにも似て スゲの花

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2010年05月20日

ルピナスの葉の水滴

 ルピナスは丈夫な花である。春先、庭に緑の葉がいつの間にか大きくなっている。花茎が伸びる前に、輪生の葉を広げる。雨の後には、この葉の要の部分が受け皿となって、水滴が溜まっている。水滴が光を屈折させて、ルピナスの葉の一部をガラス球のような水滴の内に閉じ込めている。水滴が複雑な反射や屈折を行う状況では、葉が何枚にもなって見えている。ルピナスの花が咲き出すと、真上から花を撮ると万華鏡のように見えるけれど、葉の上の水滴も万華鏡を見るようである。

ルピナスは 水玉花を 葉に装(よそ)い

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水滴に 葉の分かれ見え 万華鏡

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2010年05月16日

離れ小島から命名のコジマエンレイソウ

 エンレイソウは花弁が無く、オオバナノエンレイソウは白い大きな花弁が三枚ある。ガクはいずれも三枚揃っている。その他、花弁のあるエンレイソウとしてコジマエンレイソウがあるのだが、自生しているものに出会ったことがない。北大付属植物園にはコジマエンレイソウが植えられていて、写真を撮ってみる。名前にコジマが付くのは、北海道の松前町沖合い20 kmのところにある、渡島小島に生育していたことに由来する。この花は絶滅危惧Ⅱ類としてリストアップされている。

この花は 小島育ちが 名の由来

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花の色 絶滅危惧の 赤信号

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2010年05月15日

葉で身を包むカナダケシ

 暦の上では確実に春なのに、肌寒い季節に咲いているこの花は、葉をマントにして寒さから身を守っているかのようである。一重咲きのカナダケシで、白い花びらに包まれて、黄色い雄しべと雌しべがある。泥が跳ねたのか、白い花びらに黒い点が見える。まるでこの花の白い顔にある黒子のように見える。花びらが散ると、少し膨らんだ子房が、真っ直ぐな花茎の先端で成長中である。花びらが散れば、寒さを防ぐマントの役目は終わったのか、葉脈を浮き立たせて、葉が広がっている。

白い顔 黒子のありて カナダケシ

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花散れば 包み役終え 葉のマント

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2010年05月14日

神社の石段横のツルニチニチソウ

 平岸通が二手に分かれ、一方は平岸通、片方は中の島通になる辺りに天神山緑地が広がる。平岸通から天神山緑地に入るところに神社があって、平岸天満宮と三吉神社の二つの社名が並ぶ。神社の社殿は平岸通から石段を登った高いところにあり、石段に沿った傾斜地にツルニチニチソウ(蔓日々草)が植えられている。花は筒状であるけれど、花冠の先で裂け五弁に見える。青紫色の花が緑の葉の中から顔を出している。花の形が風車のようで、風があれば、今にも回りそうである。

石段の 横に花咲く 天満宮

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風車似て 日々草の 五弁割れ

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2010年05月13日

三づくしのオオバナノエンレイソウ

 エンレイソウには花弁が無く、赤紫色のガクが花弁のように見えているのに対して、オオバナノエンレイソウには白い大きな花弁がある。花弁は三枚でガクも三枚、葉も三枚とこの花は三づくしである。北大の校章にも採用されており、基本円を三等分して花弁、ガク、葉を組み合わせたデザインである。マクロ撮影の花を見ると、雄しべが六つあり、雌しべの先が三分裂して、ここも三が基本になっている。小雨の日に撮った写真には、花弁とガクに雨滴がついていて、冷たそうである。

オオバナノ エンレイソウの 三づくし

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小雨なり 花びらガクに 雨滴あり

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2010年05月12日

庭のプルモナリア・ブルーエンサイン

 この長い、聞きなれない名前の花が、我が家の庭に居ついた経過はよく覚えていない。園芸店から購入したか、他人からもらったものを庭に植え、それが増えたのだろう。肌寒い春先の庭の一部を占領して咲いていて、耐寒性のある花のようである。花の色は濃い水色で、カナダで見たコバルトブルーの氷河湖の色を思い起こさせる。赤紫の色のものが、青色のものと対になって同じ花茎に咲いているものが交じっている。見る者を喜ばす、典型的な園芸種といった感じである。

氷河湖の 色の記憶が 甦(よみがえ)り

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青緑 赤紫と 対で咲き

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2010年05月11日

カタクリの変身

 提灯と吊り下がった飾りに見える、花の散った植物が庭にある。謎掛け用の写真に使えそうである。これはカタクリが変身したもので、あの優雅な花びらが散った後に、雌しべの花柱と子房が残ったものである。花が咲いていた時には、花びらで隠された部分があったので、花柱がこんなにも長かったのは知らなかった。子房が少し膨らんで、緑の果実のようになっている。クス玉に紐がついているようにも見え、紐を引っ張るとクス玉が割れて、内から種が飛び散るのを想像してしまう。

カタクリの 提灯変身 花期が逝き

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花弁散り 顕わな花柱 長かりき

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2010年05月10日

黄色の固まりのスイセン

 住宅街に近い山道を歩いていたら、スイセンが一輪咲いていた。ラッパ咲きのスイセンである。球根が何かの理由でここに運ばれて咲いているのだろう。春先には山道に雪解け水が流れていて、水辺のスイセンの趣きである。黄色一色のスイセンの花は、マクロ撮影では、黄色の固まりが現れるだけで、メリハリが効いた写真になっていない。ラッパ咲きスイセンの雌しべの柱頭にフォーカスを合わせて撮ってみると、ラッパの奥の方にある雄しべが黄色の世界に隠れてしまっている。

一輪の スイセン咲いて 山路かな

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雌しべ下 雄しべ隠れる 黄の世界

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鉢植えのフチンシア

 アブラナ科フチンシア属の花で、原産はピレネー山脈・アルプス中央から北部である。ヨーロッパアルプスでは、野生のカモシカが好んで食べる草花であると知ると、原産地でこの花が咲いている光景を想像してみる。小さな白い花が集まって咲いていて、かなりカメラを寄せないと、花を大きく撮ることができない。耐寒性のある宿根草で、並べられた鉢植えの山野草のなかでも、春一番で咲いている。花弁を4枚用いて、貴重品箱を作り、そこに雄しべが4つ収納されたように見える。

鉢外に 飛び出し咲きて フチンシア

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花弁製 貴重品箱 雄しべ入り

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2010年05月09日

魚似のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)

 花の名前は、根茎が漢方に用いる延胡索に似ていて、蝦夷地に咲くことより名付けられている。丸い形の根茎は、草丈の割りには地中のかなり深いところにあって、球根から細長い根が伸びて地上に茎を出し、花を咲かせている。花の色はマリンブルーと白で、一個一個の花の形は、尾びれだけの魚のようでもあるし、口だけの生き物のようにも見えてくる。細長い花なので、マクロ撮影では花全体にフォーカスが合わせられず、ピントはずれの部分がつながった写真になっている。

尾びれにも 口にも見えて 魚(うお)似花

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焦点を 合わすを迷う 接写かな

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2010年05月08日

春先の花-ショウジョウバカマ

 草名を漢字で書くと猩々袴である。猩々とは、酒好きの架空の動物で、その顔が酒のせいか赤いのを、この花の赤さと重ね、茎の根元の葉の広がり具合を袴に見立てている。北海道から九州まで、国内のいたるところで見られる花である。雌しべの柱頭が蕾の先端に顔を出し、次に蕾が開いて、雄しべと花びらが身を伸ばすようにして広がって咲き出す。春先に咲く花で、鉢植えの山野草が並んでいるところで、他の花が未だ冬の眠りから覚めない頃に、一番手のように咲き出してくる。

柱頭が 蕾を突き抜け 咲き準備

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酒呑みの 猩々顔色 花名なり

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黄色で決めるキバナノアマナ(黄花甘菜)

 名前の通り、黄色い花弁の小さな花である。花の形がアマナ(甘菜)に似ていることからこの名前になっている。春先に、気がつくと庭のあちらこちらに一斉に咲きだしている。繁殖力のある花のようで、開けた草地では、早春の一時期、この花で埋め尽くされる勢いがあり、雑草の感がある。細長い6枚の花弁があり、6柱の雄しべが雌しべを囲んでいる。花弁に筋が入っているように見えるのは、雄しべの影である。日中大きく花弁を広げていて、日が落ちると花を閉じてしまう。

アマナ似は 黄色で決めて 春モード

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花びらに 雄しべの影が 花弁筋

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2010年05月07日

花装するエンレイソウ(延齢草)

 山道の雪解けが終わるのと入れ替わるように、エンレイソウの三葉が地表に現れる。輪生する葉の中心から花柄が伸び、花を付けるもの、花の無いものとある。いずれにせよ、最初に山野に現れる春の使者である。花弁のように見えるものはガクであり、ガクに囲まれるように雄しべがある。ガクが鐘のようで、雄しべは鐘を鳴らす振り子のようにも見える。雄しべの色も、花弁と同じように黒紫である。葉が変形したガクが、花弁の無いエンレイソウを普通の花のように装っている。

ガクの鐘 振り子に似たる 雄しべかな

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花柄伸び 葉はガクになり 花装かな

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白いエゾエンゴサク

 エゾエンゴサクの色はマリンブルーが主で、白い部分があっても一部である。色調が赤紫がかったものも時たま目にする。全体が白色のものが稀にあると聞いていたけれど、今までお目にかかっていなかった。白川市民の森を歩いている時、小さな株の白いエゾエンゴサク見つけた。花は茎に3つだけの小さな株で、これをマクロ撮影する。偶然に出会ったことではあるにせよ、白いエゾエンゴサクを探そうとする意識が作用して、白花との出会いに導びかれたものだと、思いたくなる。

白色で 小さく咲くも エンゴサク

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近寄りて 白さ確かむ 珍種花

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2010年05月06日

白川市民の森のヒメイチゲ(姫一華)

 GWの最終日に南区にある白川市民の森を散策する。今年(2010年)は春の訪れが遅れているようで、散策路のエゾヤマザクラの花は未だである。一冬を越した落ち葉で覆われた山道にナニワズの木花や、福寿草、エゾエンゴサク、エンレイソウを確かめながら歩を進める。道端に小さな白い花が目に留まる。細長い針状の葉持つヒメイチゲで、花弁に見えるものはガクである。ガクは5片であるけれど、4片に見えたり、5片以上のものもある。長い雄しべがガクから飛び出している。

白きガク 4片も有りて ヒメイチゲ

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焦点を ガク針葉に 合わせ撮り

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2010年05月05日

幻の山野草のオキナグサ(翁草)

 鮮やかな赤い花弁の花に翁草とは、花の雰囲気と名前が一致しない。この草名は、種をつけた綿毛の様子が、翁の頭髪に似ていることから付けられ、花からの連想ではない。レッドデータブックでは絶滅危惧種植物Ⅱ類に登録されていて、幻の山野草になりつつあると知ると、貴重な花に見えてくる。路地植えされた草丈10 cm程度の花を観察すると、茎から花弁にかけて産毛のような細毛が密生している。開いた赤い花の中に黄色の雄しべが、赤い雌しべを囲んで行儀良く並んでいる。

開き出す 花は産毛に 包まれて

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分類は レッドデータ入り 赤き花

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2010年05月04日

春先の庭のカタクリ

  スプリング・エフェメラルのうちでも、カラクリは早く咲く部類に入る。春先、クロッカスに一足遅れて庭に咲き出すカタクリは、下向を向いていて、上から撮ると、街灯のようである。草丈が低く、カメラを花の下に入れて花の内を撮るのが難しい。横からカメラを近づけて撮ってみると、開いた花弁の一部が胴体で、他の花びらと雄しべが手足に対応して、海中を泳いでいるイカに似た形になっている。花粉のついた雄しべの部分が黒く写り、墨を吐いて逃げるイカとでもいえる。

背の低き 街灯出来て 春の庭

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イカに似て 墨吐き逃げる 雄しべ足

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2010年05月03日

整然と並んだ雄しべのクリスマスローズ

 クリスマスローズの名前は、クリスマス頃に咲くバラの花を意味しており、冬の花である。雪のある北海道では、雪解けを待って咲き出す。下向きに咲いている草丈の低い花なので、上から見ると花弁の外側しか見えない。覗き込むようにして花の内側の写真を撮ると、雄しべが新学期を向かえた新入生か入社したての新人社員のように整然と並んでいる。雄しべが成長して、花粉を出す頃には雄しべは離れていく。花弁の内側には、斑点状の模様があり、花弁の部屋の内装になっている。

整然と 新人雄しべ 並びおり

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内装は 斑点模様 花弁部屋

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これ何か分かりマツか

 ブログって独特の文体で書く人っていますよね~~~
ほれ、そこのあなたのことだっつうのー(ヨイ

 やっと春の陽気か、ヨイ、ヨイ、ヨイのYOSAKOIそーらん(喜
この陽気で庭でグングン伸びてきた写真のもの分かりマツか。

 これはルXーXの○頭です。あハハハ○は余分でしたか(謎

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 これは茎ですね~~~ヨイ。赤いですね~、元気ですね~(違

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 あのおぉぉぉぉ~~~あなた18禁の画像なんかを思い浮かべていませんか(苦笑
 決してそんなものではありません(キッパリ
 こんなコト書くとめーわくこめんとが貼り付けられたりして、怒、怒、怒でっせ。

 文体真似るってムツカシイですヨ~~~ツウコトもあるけれど、こんな記事を書くと自己嫌悪に陥りますデス(涙