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2013年05月01日

Tree10・天神山桜(2012年)

 今年は道新文化センター講座の受講者と桜巡りを予定していて、その資料作りのため、昨年の天神山の桜のパノラマ写真です。


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2011年03月24日

冬芽と枯花のフラワーアレンジメント

 雪の遊歩道を歩いていると、ノリウツギの枯れた花と実が落ちている。目的があったわけでもないのに拾って、雪道を進む。今度はオニグルミの二股に分かれた小木が、雪の上に伸びている。オニグルミの両枝の先には、よく見かける猿か羊に似た顔の葉痕と冬芽がある。二股の付け根の部分に、小枝を挿すのに都合のよいくぼみがあったので、そこにノリウツギの枯花を挿してみる。ノリウツギはうまく収まって、フラワーアレンジメントの作品を遊歩道に展示したような気分になる。

オニグルミ 顔の誘いで 足止まり

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オニグルミ 活ける枯れ花 ノリウツギ

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2011年03月22日

雪を被ったヤマザクラの冬芽

 朝起きてみると外は新雪で覆われている。3月も下旬に入っての雪はすぐに解けてしまうので、朝のうちにヤマザクラの冬芽と積もった雪を撮ってみる。もう1ヶ月もすればほころび始めるヤマザクラの冬芽はかなり大きくなっている。いつもなら日の出の時刻なのに、雲が朝日を隠している。そのせいもあり、遠目には冬芽のある枝には雪の花が咲いたように見える。ヤマザクラが咲けばソメイヨシノが後を追い、ヤエザクラで桜の季節は終わる。さて、今年の桜はどんな具合だろうか。

ヤマザクラ 冬芽の育ち 雪帽子

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早々と 冬芽に咲いて 雪の花

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樹芸を見せられたような剪定木

 何の木か同定できないけれど、剪定後の木が広い敷地の家の横にある。細い枝が3本ほど残されただけで、曲がりくねった幹には太い枝がない。残されて水平に伸びた枝は先端で垂れ下がっている。木全体を何かの形にしたくて剪定を繰り返して、結果として自然に伸びる木の形から大きくずれて、奇妙な形の木になっている。盆栽に見られるように、木の形を人為的に変えていく、一種の樹芸なのだろう。この形を何かに喩えてみたいのだが、これといって適当なものが思い浮かばない。

幹ばかり 自然離れて 樹芸なり

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剪定後 喩えに窮し 冬の空

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2011年03月20日

爪句とは何かーその11

 次の爪句集豆本「爪句@木のある風景」の原稿整理を行っている。爪句集はこれで11集目になる。各集には「爪句とは何か」の解説を書いている。11集目も同様で、季語と爪句の関係を取り上げている。その解説の一部をここに載せておく。

「 ここで根開けの写真例を挙げてみる。一つはヤマザクラの根元に見える根開けである。さて、これにどんな爪句をつけるか。解けた雪が夜中に固まって積雪が締まり、その上を歩いて行けるようになった朝の庭で、「雪締まり 根開けの進み ヤマザクラ」はどうだろうか。
 根開けは幹に沿って雪を取り除いたようにできるのもあれば、すり鉢状に雪解けが進んでいる状態のものもある。庭のオンコの木の根元にはすり鉢状の根開けが見られ、ちょうど日の出がオンコの木にかかって顔を出してきた。そこで、「すり鉢の 根開けに射して 朝日かな」の句作である。
 単に根開けの説明写真ではなく、日の出を根開けと組み合わせて写真を撮る工夫を行っている。このような工夫が成功すれば、写真を撮って爪句をつける面白さが出てきて、表現の一ジャンルとしての存在を確かなものにしていくことができると確信している。」

雪締まり 根開けの進み ヤマザクラ

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すり鉢の 根開けに射して 朝日かな

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ネコヤナギの白銀色の冬芽

 ネコヤナギは水辺にある木だと思っていたので、水の流れのない山裾を拓いて造った遊歩道に見かけたものが、ネコヤナギであると自信を持てない。ネコヤナギでなくても、ヤナギの仲間には間違いない。ネコヤナギの冬芽は白銀色の毛に覆われていて、名前の通り猫の尻尾を彷彿とさせる。他に見るべきものもないこの季節に、ネコヤナギの冬芽はそこだけが光輝いているように見える。手を伸ばして触ってみたかったけれど、猫に逃げられるように、高い枝ではそれはかなわなかった。

遊歩道 冬芽光りて ネコヤナギ

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手届かず 猫に逃げられ ネコヤナギ

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2011年03月16日

北大構内のハルニレ

 ハルニレは英語名のエルム名でも呼ばれていて、構内に多くのハルニレの大木があることから北大はエルムの学園の別称がある。エルムでは何か渡来木のように思えるが、学名にjaponiaも付けられていて、本州や北海道に自生している樹木である。落葉高木で、夏にこの木が葉を茂らせ、眩しいばかりの緑の芝生にある景観が、北大を札幌の観光名所にしている。冬には一転して、周囲の白い雪の世界に、黒々とした幹と枝で存在感を示す。冬に堂々と立ち向かっている勇姿そのものである。

眩しきは エルムの梢 緑芝

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雪構内 雄々しく聳え エルムかな

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2011年03月15日

治療中のプラタナスの並木

 木も生き物だから病気になる。地下鉄東豊線のさっぽろ駅の上で、地下鉄の路線に沿った道路にプラタナスの並木がある。枝がほとんど残っていないぐらいに刈り込まれた木の幹に「治療中」の文字のある木札が掛かっている。炭そ病という病気に罹っていて、治療のため枝を切り詰めて病原菌が広がらないようにして、新しい枝が出てくるのを待っているとの説明である。炭そ病はプラタナスに限らず、他の木や草でも発病する。病気と知ると、幹ばかりの木の闘病の姿が痛々しい。

治療中 幹ばかりなり プラタナス

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炭そ病 同病木あり 並木道

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2011年03月10日

宮丘公園のバッコヤナギの冬芽と花

 宮丘公園の雪の林の中に春の兆しはないかと探しにゆく。バッコヤナギ(跋扈柳)の冬芽が膨らんでいる。バッコヤナギとは奇妙な名前である。アイヌ語のpakko(老婦)が語源の説も目に留めたけれど、正確なところはわからない。山に生える大きなネコヤナギといったところである。硬い殻が割れて、毛で覆われた冬芽が顔を出している。あと1ヶ月もすれば冬芽は花に変化する。その花は細いもやしのような花茎の先に、黄色の柱頭を載せたものが密に並んでいる形のものである。

春兆し バッコヤナギの 芽膨らみ

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山道で 黄信号見て 立止まり

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2011年03月09日

茶色を凝縮したようなノリウツギの実

 春が近づいて雪が締まってくると、夏には藪になっているところにも足を踏み入れる。色の乏しい雑木林に、茶色の房になった実と白い枯花が葉の無い枝にからまってある。ノリウツギの実と枯花のようである。雪の山道に落ちているノリウツギのものと比べると、かなり大きく見えるけれど、この時期枝に残っている花実としては他に思い当たるものがない。周囲の茶色を濃縮したようなこげ茶色の実の上に、青空が雲の間から顔を出す。枝の隙間を通して、下に広がる町並みが見える。

枯れ色の 茶色凝縮 ノリウツギ

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雪残る 町並み見えて 枯れ花実

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2011年03月07日

遊歩道の枝に残ったカシワの枯葉

 雪の季節の雑木林は殺風景である。葉が落ちて愛想のない木々の間を、踏み固められた遊歩道が続いている。こんな景観の中では、枝に枯葉が残っているだけで、風景が少し華やいで見えてくる。近寄って枯葉を一枚取ってみると、葉の周囲が鋸歯状で、歯の部分が丸みを帯びている。カシワの葉のようである。枯葉なので、丸まって枝から垂れてる一枚いちまいは威勢がなくても、景色の賑わいには貢献している。葉の落ちた雑木林は見通しが良く、木々の間から下に広がる街が見る。

枯葉でも 賑わい演じ カシワの葉

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遊歩道 標識代行 カシワの葉

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冬の北大構内のモミジバスズカケノキの並木

 北大構内のメインストリートから付属図書館、生協の北部食堂横を通る道が分かれていき、この道脇にモミジバスズカケノキの並木がある。スズカケノキとアメリカスズカケノキの自然交配種で、大きな木に育っている。構内にあるポプラ並木やイチョウ並木の知名度もなく、どんな経緯でここに植えられたのかは知らない。しかし、いつもは見過ごしてしまうこの木は、よく見ると風格のある木である。道が曲がっているので、並木の感じが薄いけれど、雪の中に太い幹が並んでいる。

風格は 雪が高めて 鈴懸け木

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雪道に 知名度低き 木が並び

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2011年03月06日

雪の花が咲く北大イチョウ並木

 北大の北13条通のイチョウ並木は、今やしっかりと札幌観光名所に納まっている。多くの見物客を魅了するのはその見事な黄葉なのだが、雪の季節にはすっかりその姿を消し、幹と梢しか残っていない。大雪になると、この並木に雪の花が咲き、黄葉とはまた別の見応えのある景観を呈している。ただ、大雪の日に、わざわざイチョウ並木だけを見に行く人も居らず、雪の花の並木は仕事のための車が通るか、学生や教職員が歩いて行くだけである。それも早朝であれば、その姿も少ない。

名並木 黄葉代わり 雪の花

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早朝で 通る人なく 雪並木

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2011年03月05日

クラーク像の傍のアカナラの木

 雪の季節、落葉樹の枝に枯葉が残っているのをほとんど目にしない。たまに枯葉が枝にある木があると、目立つものである。北大構内の中央ローンの北西の角に、クラーク博士の胸像がある。北大の象徴であるこのブロンズ像は簡素なもので、置かれている場所も、像の背後に立ち木がある程度の、人目を惹くものでもない。しかし、像の横にある木に枯葉が残っていて、枯葉なのに花が咲いたかのように見える。枯葉を図鑑で調べてみると、北アメリカ原産のアカナラの若木である。

アカナラの 枯葉飾りて クラーク像

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クラーク像 視界に入(い)りて 枯葉なり

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2011年03月01日

2月終わりの白樺林の日の出

 雑木林で白樺の木がかたまって生えている。白樺はシラカンバとも呼ばれ、カンバはアイヌ語で樺を意味するとの説明を読んだけれど、本当のところはどうなのだろうか。白樺の樹皮をガンビと言って、焚きつけに用いたものだが、ガンビとカンバは語源的につながっているのだろうか。白樺は雪に映える木で、朝日が雑木林から顔を出してくると、周囲の黒く見える木に囲まれていても、存在感がある。朝日は木の間から顔を出したり、隠れたりして、早々に雑木林の上に出てしまう。

薄白く 雪と白樺 日の出時

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焦点を 木に合わせる間 朝日逃げ

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2011年02月27日

藻岩山登山道でのコブシの冬芽

 藻岩山の雪の登山道を歩いていると、目の前の木の枝に白い塊が現れる。コブシの冬芽のようである。毛皮で身をくるんだような冬芽に、さらに雪が粘りついたようになっていて、まるで団子状の白い花が咲いているような具合である。2月の末で、山は雪で覆われていて、この冬の寒さの中で、コブシは確実に冬芽を膨らませている。雪解けに合わせて、春一番で花を咲かせる準備中である。しかし、雪が解けるとこの登山道は消え、笹で埋まるこの場所でコブシの花を見るのは難しい。

視線先 コブシの冬芽 藻岩山

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登山道 団子花咲き コブシの芽

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円山公園のポプラの大木

 ポプラは大木になる木である。雌と雄の木があって、雌は枝を広げるのに対して、雄は枝を上に伸ばし、すらりとした姿勢である。円山公園で目にしたポプラは、倒壊を恐れてか枝が極度に剪定されている。枝が伸びていないので、雌雄がはっきりしないのだが、雌のようだ。枝に葉の無いこの時期、服をまとわないようで寒々としている。しかし、大木となったポプラの幹には瘤があり、細かな枝が幹を覆うようにしてあるので、見方によっては毛皮のコートを着ているようでもある。

円山で 剪定姿 雪晒し

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競い合う 小枝のコート ポプラ幹

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2011年02月26日

大通公園のケヤキの大木

 ケヤキ(欅)は本来北海道には無い落葉高木である。この木が大通公園にあるのは本州から持ち込んだためだろう。すでに大木になっているので、明治の頃にでも植えたのだろう。ケヤキの向こうに「開拓紀念碑」が見え、開拓者が記念に植えたのかもしれない。ケヤキは巨木になっても幹に樹皮の皺がなく、この点ではプラタナスの木肌に近いものがある。木が大きくて、幹に撮ると枝が写真画面から飛び出してしまう。雪の季節では、雪を背景にして、黒く写る太い幹が伸びている。

持ち込まれ 大木となり ケヤキの木

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開拓の 記念碑見えて 歴史の木

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2月の雪の上の落葉

 雪道を歩いていると、枯葉が積雪の上に落し物のようにあるのが目に入る。カエデの葉で、腐食が進んでいて、葉脈の部分を残して繊維質部分が薄くなっている。腐食が進み、飛び散ってしまうのは時間の問題だろう。しっかりとした枯葉で残っているのは、ミズナラの落葉である。この木は、葉が枝についたまま枯葉になっているのを見かける。丈夫な葉を持つ木である。カシワの葉に似ているけれど、カシワの葉は縁の凸凹の先が丸みを帯びているのに対して、ミズナラは尖っている。

カエデ葉は 腐食の色が まだらなり

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ミズナラの 枯葉丈夫で 渋き色

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2011年02月25日

描画法の異なるシラカバの木肌絵

 シラカバの木肌をキャンバスにして絵が描かれている。描かれた絵は線画であったり、面を塗りつぶすものであったりで、描画法が異なっている。これらの絵は偶然の結果なのだろうけれど、何か制作意思が働いてそうなったようにも思えてくる。線画で描かれた対象は人の形、それも宇宙人のようにも見えてくる。白い木肌に黒く塗りつぶされた絵は尻尾を伸ばし、後足で立って前足を広げているリスらしい。こんな木肌絵に名前をつけて展覧会を行う企画があってもよさそうである。

宇宙人 描く技法は 線画なり

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立ち姿 リスにも見えて 塗り絵なり

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雪の季節の立木の主役を演じるシラカバ

 雪が山野を覆う季節に、積雪から伸び出している種々の木の中で、シラカバは主役を演じる。主役とは、観客の目が一番集まる存在で、この定義の通り、シラカバは雪景色の中にあって、見る人の視線を吸い込むようである。それは、シラカバの白い幹が、根元に広がる雪の白さと競うようであり、あるいは一体になったようにも見え、視線が積雪からシラカバへ自然に移動するためのようである。シラカバと並んだ他の木は、黒っぽい木肌では人目を惹かず、脇役に回ることになる。

雪舞台 主役を演じ シラカバ木

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積雪と 幹とが競う 白さかな

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2011年02月24日

真冬のホオノキの冬芽

 ホオノキ(朴の木)の葉は大きく、そのせいでホオノキの冬芽も大きい。二月の半ばになると、雪で埋まった庭で、ホオノキに冬芽が目立ち始めてくる。はっきりした葉痕の先に冬芽が膨らんでいる。ホオノキにはアレロパシー(他感作用)と呼ばれる、根や落葉から分泌物を出して、他の種子発芽や発芽後の育成を妨げる。落ちた大きなホオノキの葉は、なかなか腐らず、厄介者である。しかし、枝に付いている葉は青々としていて、花の香りも良い木で、冬芽が開くのを観察している。

ホオノキの 冬芽大きく 真冬なり

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分かれ枝 伸びる両先 春控え

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2011年02月23日

雪野原に伸びる木

 木は空に向かって伸びるものと疑いもはさまずにいたけれど、雪の季節の晴れた日には、地面に積もった雪野原にも木は伸びている。それは木の影だ、と言ってしまえばそれまでであるけれど、雪野原の2次元の世界しか認知できない生き物がいるとすれば、やはり雪野原に伸びる木と思ってしまうだろう。葉が落ちて幹と枝しかないので、一本立ちの雪野原の木は、形がはっきりしている。雪道を、写真に撮れそうな雪野原に伸びる木を探しながら歩いていると、距離感が無くなってくる。

高き枝 足下にあり 雪原木(ゆきはらき)

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行き先の コンパスとなり 雪原木

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2011年02月22日

天を突くように伸びるカラマツの林

 冬山歩きに誘われて、蘭越町にある個人の別荘に泊ったことがある。別荘の周囲にはカラマツの林がある。というよりカラマツの林の中に別荘がある。自然の中で育ったカラマツは真直ぐに伸び、二、三十メートルにはなるだろうか、近寄ると天を突く高さに見えてくる。この高さでは、風があるとカラマツの先端の方はかなり揺れている。雪が降った翌朝、黒褐色の幹から伸びている葉の落ちた枝に雪が乗って、白い枝を伸ばしたようである。カラマツ林傍の消火栓が雪に埋まっている。

黒幹に 雪の枝伸び 温泉郷

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雪路肩(ゆきろかた) 消火栓見え 別荘地

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真冬の庭のカエデの翼果

 秋の紅葉が見事なカエデの木が庭にある。カエデの種類がはっきりしないのだが、葉が落ちた後に、枝に翼果が残っている。翼果は真冬にも落ちずに、冬芽と一緒に枝についているものがある。カエデの翼果は二枚羽根で、枝から離れる時、風への乗り方によっては、回転しながら落ちていく。赤い枝の先にある冬芽が膨らみ始め、さらにその先ある葉柄に枯れた色の翼果がついている。羽根の筋も見え、どことなくトンボの羽根にも似ている。真冬でも木の見どころはあるものである。

枝の先 冬芽膨らみ 翼果あり

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枯れ翼果 トンボ羽根似て 枝残り

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2011年02月19日

鳥の餌に残された枝のリンゴの実

 散歩道の農家の庭にリンゴの木があって、秋になると枝にリンゴの実が生っている。道路脇にあるので、手を出すともぎ取れる。しかし、このリンゴの実は摘み取られこともなく冬を迎える。景観のために残しておくのかな、と詮索もしないでおいた。リンゴの実の水分が飛んでしまって、乾燥実になっているのを写真に撮っている時、実を残しておく理由に気がついた。野鳥がこの実を啄んでいて、野鳥の冬場の餌として残しているらしい。群れていた野鳥はキレンジャクであった。

干からびて いかなる味ぞ リンゴの実

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キレンジャク リンゴ啄(ついば)み 寒き朝

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2011年02月18日

冬は見落とされるプラタナスの並木

 札幌の街路樹の御三家は本数ならナナカマド、イチョウ、ニセアカシアのようである。並木として見れば、ニセアカシアの代わりにサクラが入るだろうか。都心部ではプラタナスの並木も目につく。しかし、雪の季節、幹と枝ばかりのでは、通行人の視線がプラタナスに向けられることはない。プラタナスは大木になっても木肌が滑らかで、幹の表面がところどころ禿げたようになっている。この特徴的な木肌のプラタナスが並んでいても、冬は樹間の開きが目立ち、並木の感じがしない。

行く人の 視線届かず プラタナス

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葉の落ちて 隙間の目立つ 並木なり

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植物園の柵に顔を出すヤマボウシの冬芽

 雪の季節、植物園は休園である。植物園の敷地は鉄柵で囲まれていて、柵沿いの道を歩いていると、柵に木の名札が架かっているのが目に入る。ヤマボウシとあるのはミズキ科のヤマボウシ属の落葉木で、白い花弁に見える4枚の苞をつける。この白い苞が、山法師が白い頭巾を被ったように見えるので、木の名前になった。三つに分かれた枝が真直ぐに伸びて、その先に黒紫色の冬芽がついている。別の冬芽は、二股に分かれた枝の先にあって、角を蓄えた鹿の頭部にも見えてくる。

ヤマボウシ 冬芽を披露 植物園

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角のある 鹿の頭か ヤマボウシ

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2011年02月16日

幹に顔を出したコブシの冬芽

 雪で覆われた山の、道の無いところを雪に埋まりながら歩いていると、大きな木の幹に冬芽が飛び出したように伸びているのが目に留まった。毛で覆われた冬芽で、これは多分コブシの冬芽である。多分と書くのは、実際にこの木がコブシの花をつけたところを確かめてはいないからである。この木ぐらいに大きくなったコブシは、高い場所の枝に春一番の花をつける。したがって、大木のコブシの冬芽を観察するのは、通常は出来ない。幹にある冬芽なので、マクロ撮影も可能であった。

大木の 幹に冬芽は コブシなり

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コブシの芽 春は未だ先 冬着なり

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2011年02月15日

翼果が鈴なりのユリノキ

 大通公園にユリノキがある。木花がユリの花に似ていることからの命名だろう。外国ではチューリップツリーと呼ばれ、ユリの花よりはチューリップの花に似ている。葉がすっかり落ちた高木を見上げると、松カサのようなものが残っている。翼果で、実に翼がついて散布されるようになっている。まるでチューリップをドライフラワーにしたみたいである。雪まつりが行われている会場脇で、翼果が鈴なりである。新しい葉が出てくる頃に、翼果は落ちて無くなってしまうのだろうか。

ユリノキの 名札懸かりて 幹の伸び

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ユリノキの 翼果残りて 雪まつり

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雪祭り会場のライラックの冬芽

 札幌市制定の木はライラックである。春から夏に変わる時期にライラック祭りがある。一方、札幌の冬のイベントには雪祭りがある。大通公園は両方の祭りの会場になっているので、雪像とライラックの木を一緒に撮ってみる。ただ、雪祭りの雪像がある祭りの期間中に、当然ながらライラックの花は見られない。葉が出る前の冬芽があるだけで、冬芽を見ようとする雪祭りの見物客などいない。しかし、着実に冬芽は育っていて、後3カ月もすれば、あの紫の花房をつけるようになる。

ライラック 冬芽も見たり 祈年殿

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祭り見る 冬芽はペアで ライラック

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ネコヤナギのようなハクモクレンの冬芽

 暦では立春でも、外界は真冬である。この時期冬芽は硬い外皮で身を固めているのだが、中には毛のマントを着て寒さを凌いでいる冬芽もある。ハクモクレンの冬芽がそれで、一見ネコヤナギかと見間違える。ハクモクレンに似た木花のコブシの冬芽も、同じような装いで、冬芽からだけならハクモクレンかコブシが判別できない。花が咲くと、ハクモクレンは花弁が開き切らないのに対して、コブシは全開して咲いている。いずれも春先一番に咲く木花で、立春に花の準備をしている。

立春に ハクモクレンの 冬芽撮り

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春備え 冬芽を守り 毛のマント

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2011年02月14日

仮種皮が残っているツルウメモドキ

 ツルウメモドキ(蔓梅擬き)は秋には黄色い仮種皮で覆われた実をつける。この仮種皮が3裂して、中から赤い実が顔を出す。実が落ちても仮種皮が枝に残っていて、ドライフラワーのようである。大通公園の植栽にこのツルウメモドキがあり、雪まつりの時期に近寄ってみると、仮種皮が真冬に咲いた花のように見えてくる。梅の名前が樹名についているのは、葉や若枝が梅に似ているからとの解説を読んだけれど、仮種皮が枝に残っている様は何となく梅の花に似ていなくもない。

実の落ちて ツルウメモドキ 皮残り

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仮種皮(かりしゅひ)が 花にも見えて 雪まつり

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2011年02月13日

雪まつりの会場のキタコブシの冬芽

 大通公園に名札のついたキタコブシの木がある。名札があるので、花が咲く前の冬芽からでも木を同定できる。モクレン科に属し、この科の木の冬芽は毛皮のコートをまとったようなものが多い。冬芽を撮った時は、公園は雪まつりの会場になっていて、この時期にもう冬芽の毛が目立ち始めている。春一番で咲く木花のキタコブシは、葉の出ない枝に白い花をつける。雪まつりの雪像にキタコブシの花は、白のコラボレーションであるけれど、季節が合わないので同時に見ることはない。

行く人の 防寒真似て キタコブシ

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大雪像 冬芽の先で 雪まつり

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2011年02月06日

道化師の顔に見立てたフジの葉痕

 フジ(藤)はマメ科の木である。マメ科特有の蝶形の花を枝から下げて咲くのに目を奪われるけれど、花が終わって鞘豆がぶら下がるのは注目されない。鞘豆は花の房数ほど多くはないけれど、大きなものが雪の降る季節にも残っていて、枝からぶら下がっている。このフジの木にある葉痕の上に冬芽があって、冬芽が帽子の飾りのように見え、帽子を被って仮装した道化師の顔にしてもよい。目が4つ並んで見えるところが難点であるけれど、それに目を瞑って、道化師の顔にしている。

鞘豆が 一つ下がりて 冬の藤

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道化師の 顔に見立てて 飾り帽

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2011年02月05日

羊貌に見えるサクランボの葉痕

 葉痕は若木でないと見つけるのが難しい。普通目につくサクランボの木は、実をつけるほど大きくなっていて、この幹や枝では葉痕の探しようがない。サクランボの果樹園で、支え棒を添えたサクランボの若木に、はっきりした葉痕があるのを見つけた。オニグルミの葉痕と似ていて、羊か猿の貌といったところである。しかし、最近は本物の羊の貌を見る機会もなくなって、羊の貌の記憶がぼやけてきている。サクランボの木の成長は早くて、細い木でも数年もすればかなりの木になる。

サクランボ 葉痕見えて 羊貌(ひつじがお)

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葉痕羊(ようこんよう) 目のつり上がり 加齢なり

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2011年02月04日

葉痕の当てはめが難しいヤチダモ

 ヤチダモはヤチ(谷地=湿地)のタモ(霊・タマ=木霊)の転訛で命名された説を覚えている。バットの材料となる木として知られている。ヤチダモの若木に見られる葉痕と冬芽は、これがぴったりだと当てはまるものを見つけるのが難しい。幹の先端の冬芽と葉痕は、防寒帽を被った鬚を蓄えた人の顔、なんかはどうだろうか。幹の途中にできたものは、襟飾りのあるマントを広げた仮面の人、も有り得るか。ヤチダモは、成虫となった雪虫が卵を生みつける木としても知られている。

鬚のある 防寒帽の 人の顔

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襟巻と マント広げて 仮面人

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2011年02月03日

雪道の木の肌に飛ぶ鳥

 草花が雪の下に眠っている冬の山道では、目に入ってくるものは立木ばかりである。立木もすっかり葉を落としていて、幹だけが雪景色の中にある。樹皮の一部がはがれたり、枝の折れた痕が幹の木肌にあると、それが人の顔や動物の姿に見えてくる。気が付くと、そんな木肌のパターンを探して歩いている。白樺に鳥が飛んでいるように見えるものがある。羽と胴体を並行にして滑空状態である。シナノキの幹には羽を広げて飛ぶ鳥である。羽の部分は蔦が絡みついた痕のようである。

滑空の 鳥を認めて シラカンバ

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シナノキに 飛ぶ鳥のいて 雪の道

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2011年02月02日

雪道のカラマツのマツボックリ

 マツボックリが付いた枝が低木にある。こんな小さな木にマツボックリがと思って良く見ると、高いカラマツの木から枝ごと落ちて、引っかかっているのである。マツボックリは、種の成長と散布のための保護のカサで、松カサとも呼ばれる。毬果の呼び名もあるけれど、普通にいわれる果実ではない。種の無くなったマツボックリはおもちゃやインテリアに利用されることもある。写真の被写体にもなる。雪道に落ちていたカラマツのマツボックリを、付いた雪と一緒に撮ってみた。

カラマツが 落とす松カサ 雪の上

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マツボックリ 被写体になり 雪小道

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葉痕に乗ったオオカメノキの冬芽

 葉痕は葉の落ちた痕で、葉痕の出来る辺りに冬芽が成長していく場合が多い。特に枝や茎の先にある冬芽は、葉痕に乗っかっている感じである。オオカメノキの冬芽は、両手を頭の横で伸ばしたようにも見えるし、兎の頭と耳に当てはめてもよさそうである。亀に兎とは話になる。猿の貌に見える葉痕が、枝に重なって残っていて、古いものから新しいものへと上につながっている。猿の貌をトーテムポールにしたようで、年毎の猿の貌が重なった上にオオカメノキの冬芽が納まっている。

兎にも 人にも見えて 冬芽かな

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猿の貌 トーテムポールか 冬芽下

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2011年02月01日

光で変わる蔓木の連想

 蔓木という特別の木があるわけではない。切断された幹が両腕と頭のように見え、何かの蔓がからみついて胴体にみえる自然の造形を見かけた。人がバンザイをしているように見え、とりあえずバンザイの蔓木と呼んでみる。晴れた日に朝日が当たると、この木は燃えているかのような色に染まる。これが大雪の日には、黒い衣服をまとって両手を挙げておどかしている怪物のようにも見えてくる。光や天候によってイメージを変えていくバンザイの蔓木を写真に撮って、面白がっている。

朝日浴び バンザイで燃え 蔓の人

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大雪で バンザイの怪 里に降り

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目の大きな猿が棲むノリウツギ

 ノリウツギは、花が枯れても枝に残っていたりするので、このドライフラワーを見つければノリウツギの木だとわかる。ノリウツギはアジサイの仲間で、若木の葉痕はアジサイのそれに似ていて、やはり猿の貌である。この猿、目が大きくて、この目が魅力のポイントであるかのようである。成長した枝にある年季物の葉痕は、写真で見るメガネザルに似ているところもある。背景の緑は、積雪から枝を出しているノリウツギの葉痕を明るく撮るため、葉痕の背後に置いた笹の葉である。

小猿でも 目が物をいい ノリウツギ

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年を経て 枝を棲家に メガネザル

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2011年01月31日

雪の中に残っているツリバナの果皮

 ツリバナの実は面白い変化をする。最初、赤い果皮で覆われた球状の実が枝にぶら下がる。次にこの果皮が割れ、赤い仮種皮に包まった種子が吊下がる。この種子は鳥に食べられるか地面に落ちてしまう。果皮の方も大方は落ちるかして消えてしまうのに、雪景色の中で、取り残されてように枝から下がっているものがある。5裂に割れた果皮が、雪の他に目に入るものもない積雪の上にある。こんな状況で上から写真を撮ると、果皮が黒ずんで写るので、笹の葉を下に置いて撮ってみる。

笹の葉で 雪の輝き 消して撮り

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ツリバナの 果皮青空に 赤く見え

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2011年01月30日

赤ら顔の猿の居るオオカメノキの葉痕

 オオカメノキの名前は、葉の形が大きな亀に似ていることからきている。白い花が集まって咲き、中央は小さな花でその周囲を大きな装飾花が囲んでいる。小さな花の方は両性花で赤い実が生るのに対して、装飾花の方は実が生らない。オオカメノキの葉痕は、赤ら顔の猿であろうか。それも顔全体が赤いのから目鼻の辺りが赤くなっているものと様々である。細い幹にある葉痕を接写するのは、骨が折れる作業である。何度もカメラで撮ったせいで、猿の顔を赤らめさせたみたいである。

亀名木に 赤ら顔猿 棲みて居り

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撮影が 目鼻の周り 赤くさせ

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2011年01月29日

枝に残るエゾノコリンゴの萎びた実

 果肉の水分が飛んだ、萎びた実を委縮実とは表現しないだろう。しかし、雪の季節なのに枝に残り、果肉が消えて皺の皮のみの実を表現する適当な言葉がないので、委縮実としておく。名前の通りリンゴの仲間で、夏に白い花が密に咲き、秋になると小さな実が生る。大方の実は落ちてしまうけれど、枝に下がったまま委縮実になるものがたまにある。背景が一面の積雪だと、実の赤色がきれいに写らないので、笹の葉で積雪からの照り返しを軽減させながら、赤が冴えた実を撮ってみる。

果肉消え 委縮実なれど 色の冴え

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花柄(かへい)消え コリンゴの実の 空に浮き

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クリオネにも見えるオニグルミの葉痕

 若木では、猿か羊の貌に見えるオニグルミの葉痕は、幹が太くなっていくに従って幹の表面で拡大して行く。この段階では幹に羽根を広げて止まっている蝶か蛾のようにも見える。良く知られるようになった、オホーツクの冬の海に棲むクリオネのイメージにも重なる。さらに幹が太くなると、葉痕も薄れて、輪郭だけが残っている。こうなると、体が透けた感じで、ますます透明な体のクリオネみたいになってくる。クリオネはクリオネ・リマキナの学名の動物性プランクトンである。

葉痕を クリオネ見立て オニグルミ

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クリオネの 透明体が 幹にあり

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2011年01月28日

隠れたようにあるアジサイの葉痕

 アジサイは草花の印象が強く、木の感じがしない。しかし、葉が落ちてしまっても茎が残り、これからまた芽が出て葉が広がり、花が咲くので、木には違いない。アジサイの葉痕は、冬芽の近くに隠れるようにしてある。維管束の跡が目鼻になり、葉痕の輪郭が猿の貌に似た形を作っているのは、多くの葉痕に共通している。アジサイの細い茎に現れる猿の貌は目鼻が小さく、小猿と表現してよさそうである。雪の中、枯れ木に見えるアジサイには、早くも冬芽が成長し始めていている。

冬芽下 小猿隠れて アジサイ花(か)

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輪郭を はっきりさせて 小猿貌

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マメ科を証明するようなイタチハギの実

 イタチハギは原産地が北米とメキシコで、落葉低木である。花が咲いた時動物のイタチの色に似ていることからの命名であるらしい。土木工事などで生じた法面(のりめん)の緑化に用いられて広まった。花は遠くから見ると黒褐色に見えるけれど、近寄ってみると、紫の筒状の花に褐色の蕊(しべ)(葯)が顔を出している。マメ科の植物であり、花が全部実に成っていく。雪道で実をたわわにつけたイタチハギの写真を撮ってみると、確かに鞘豆が枝に鈴なりに生っているようである。

花よりも 実がイタチ色 イタチハギ

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鞘豆の 鈴なりに見え マメ科なり

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2011年01月27日

赤味を帯びたハリエンジュ(針槐)の葉痕

 ハリエンジュはニセアカシアの別名である。若木には鋭い棘があり、対になった棘の真ん中に葉柄が突き出していて、この葉が落ちると棘に挟まれて葉痕が現れる。棘が魚のエイが鰭(ひれ)を広げて、空中を泳いでいるようにも見える。本格的な冬に入る前は、棘は黒紫色であったものが、写真の撮り方にもよるけれど、赤味を帯びている。赤く写った写真葉痕と棘が、赤ら顔のマントヒヒの貌にも当てはめられそうである。ニセアカシアの花は、白い花が木全体を覆うようにして咲く。

空中を 泳ぐエイ似て 対の棘

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マントヒヒ 貌を出したり ハリエンジュ

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2011年01月26日

キツネザルの貌に当てはめたクズの葉痕

 クズ(葛)は蔓が伸び、背の高い木と出会えば木に巻きついて成長する。菱状円形の大きな葉をつける。冬にはこの葉がすっかり落ちてしまい、蔓だけが残っていて、クズと判定するのが難しい。蔓の途中に現れた葉痕を見ると、猿のような狐のような貌つきである。実物を見たことはないけれど、写真で見るキツネザルにどことなく似ているのではないかと思って、葉痕には、無理は承知の上でキツネザルを当てはめてみる。蔓の表面に細かな毛があり、キツネザルの貌を覆う毛のようである。

キツネ目が 葉痕にあり クズの蔓(つる)

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フォト比べ どことなく似て キツネザル

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枝に半年残るナツツバキ(夏椿)の実の殻

 ナツツバキの花は朝に開花して夕方に散ってしまう一日花である。花が咲いた状態で地面に散っていくので、味気ない。一日花と最初から知っていれば、庭に植えたかどうか。雪の季節にナツツバキの枝に殻が残っている。これは実の殻である。花弁の数に合わせて、5枚の殻がある。花が一日で落ちてしまうのに対して、殻の方は半年近くも枝にある。冬の木は枯れ枝ばかりで殺風景なところ、殻でも枝にあれば注意がゆく。近寄って殻を撮ってみると、枝につけたアクセサリーである。

ナツツバキ 一日花で 殻半年

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殻なれど 枝に着けたる 装身具

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2011年01月25日

雪道でドライフラワーになったノリウツギ

 雪の遊歩道を歩いていると、小さな実を囲むようにしてある花弁が、ドライフラワーになって落ちている。ノリウツギの実と装飾花のようである。花が生きている時には、小さな花を囲んで白い装飾花がある。中央の花は実になっても、装飾花は実には変化せず、花のままで残る。これが枝についたまま枯れて、枝ごと地上に落ちたようである。落ちたドライフラワーを近くの木の幹に差し、撮ってみる。撮影モードによる色の調子を変えながらの撮影である。それぞれに趣がある。

雪道で 拾い上げ撮る ノリウツギ

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実も花も ドライフラワー 見上げ撮り

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雪景色の中のハリギリ(針桐)の冬芽

 雪を漕ぎ分けてのウォーキングを行っていると、雪景色の中に鋭い棘のあるハリギリの若木が目に入る。幹の先の冬芽は、黒ずんだ貌に角のある動物にも見えてくる。ハリギリの棘はこの冬芽を護っているかのようであるけれど、冬芽は堅そうで、動物や鳥に食べられそうには見えない。はて、この立派な棘は何を護ってあるのかな、と疑問である。山菜取りの時期、若芽は食用に供されることもある。棘は、人間による食害から身を護っていると考えてみても、それは理屈に合わない。

動物に 見立てた貌(かお)に 角(つの)のあり

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ハリギリの 護りの棘の 役不明

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2011年01月24日

蔓(つる)植物が作る雪中の芸術

 蔓植物とひとくくりで言っても、色々な種類がある。自分自身が木でありながら、木の幹に巻きつき、幹に食い込んでいる太い蔓もあれば、草が蔓状になったのもある。いずれにせよ、蔓は何かに絡みつかなければならない。山の雪の中で見た蔓は、絡みつく対象を見失って、身もだえするかのように、自身が空中で曲がりくねって垂れている。野ブドウの蔓のようにも見えるけれど、はっきりしない。自然にこの形なったのだろうけれど、芸術家の手になる造形のようにも見えてくる。

絡みたき 相手の消えて 蔓もだえ

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自然技 蔓の造形 雪の中

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2011年01月23日

野猿が棲むオニグルミ

 北海道には野猿は居ない。しかし、雪の季節山歩きで、猿を探すことがある。猿といっても、木に顔だけを出している猿である。オニグルミの枝先や中間部分にある冬芽や葉痕は、猿の顔にそっくりである。これらの猿には位があるみたいで、若木の幹先にある猿は、冠を戴き長(おさ)のようで、中間にあるものは下部の猿と表現できそうである。雪の季節、幹と枝しかない木々は、遠くからは同じようにしか見えないけれど、近づくと猿の顔があったりして、冬の山歩きを楽しめる。

雪道に 野猿が顔出す オニグルミ

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位(くらい)あり 下に控える 下部(しもべ)猿

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2011年01月21日

ミイラ化したサクランボの実

 冬のサクランボの果樹園を、雪を漕ぎ漕ぎ歩いていると、サクランボの実がミイラ化して枝に残っているのが目に入る。このような状態になった実を何と表現するのか、適切な言葉が出てこない。果肉の水分が飛んで、皮と果肉の干からびたものが残った状態が、木の実のミイラのように見えるので、この表現を用いている。果肉の部分が落ちて、種が剥き出しになって枝にぶら下がっているのもある。実が鈴を下げたように見えるスズカケの木をサクランボが真似したかのようである。

サクランボ 実はミイラなり 冬果樹園

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スズカケを 真似したように 種子下がり

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2011年01月19日

雪景色の中の木々

 雪の無い時に散歩道にしている山道は、深い雪の中に埋もれていては通る人も居らず、どこが道かもわからない。膝まで雪で埋まる積雪を漕いで行きながら、目に留まる木を撮ってみる。白樺の木は雪が木に成長したように見える。葉を落とし幹だけになった木は、一般に黒い幹を晒しているけれど、白樺の白い幹は雪の景色の中で映えている。枝を広げた大きな木があるけれど、葉が無いので何の木かわからない。太い枝に雪が積もっていて、白い衣装をまとっているかのようである。

白樺は 積雪伸びて 白き肌

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大雪が 木に贈りたり 雪衣装

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2011年01月18日

カラマツのあるモノクロームの世界

 手稲山の裾野の西野の地に住み始めた頃は、近くのカラマツ林も林と形容しても違和感がなかった。それが林の周囲に家が建ち始め、それに反比例してカラマツの本数が減ってゆき、今では立木の集まりぐらいで、林とは呼べそうにもない。雪の季節には白黒撮影の方が味が出るかと、モノクローム撮影のモードを選んで撮ってみる。黒々としたカラマツの向こうに、雪に埋まった街が見え、さらに街の彼方に三角山や盤渓のスキー場が見えている。この風景に緑が戻るのは未だ先である。

カラマツの 林を食いて 家迫り

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カラマツの 樹間遠くに 雪斜面

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2011年01月13日

雪外套をまとったナナカマドの実

 雪の季節の木々は黒い木肌を晒している。雪の作り出す白い背景の中の黒い木肌は、モノクロームの世界の役者たちである。その中にあって、例外的な存在はナナカマドである。雪の季節が進行しても、赤い実が枝から下がっている。木肌が家の壁に近い色だと、枝が壁の色で隠され、ナナカマドの実が雪を被って空中に浮かんだように見える。実に雪が積もってくると、ナナカマドの実が着けているものは、白い外套のようで、外套に包まった赤身が、わずかに見えているようになる。

降る雪を 赤い実受けて 浮飾り

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雪外套 赤身隠して ナナカマド

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2011年01月05日

琴似小学校の校木のケヤキ

 琴似小学校と西区役所は隣接していて、小学校のグラウンドと区民センターが並んでいる。その区民センター横の通りの中央にケヤキの大きな木がある。何でこの木が道路の中央に残されているかというと、この道路の辺りはかつて小学校の敷地で、ケヤキの木は小学校の校木であった。区画を整理し、新しい校舎を建て道路を整備した時、校木は残そうとした結果である。秋には色づいて見事なケヤキも、冬にはすっかり葉を落として、雪模様の空の下で、黒々とした幹と枝を晒している。

校木の ケヤキ色付き 秋化粧

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黒木肌 化粧の雪も 肌乗らず

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2010年12月24日

小金湯温泉のカツラの巨木

 小金湯温泉は以前、古びた温泉施設があったのが、近年新しく改装され、駐車場も広くなっている。随分と変わってきているこの温泉地にあって、変わっていないものが温泉施設の傍のカツラの巨木である。推定樹齢700年、樹高約23 m 、幹周り10 m もあり、幹の空洞に「桂不動」と呼ばれている不動尊が祀られている。定山渓温泉の発見者美泉定山に、霊泉の所在を告げたという因縁の木の周囲には、地蔵が並ぶ。カツラの幹分かれを真似するかのように、地蔵も手を幾本もかざしている。

定山に 霊泉告げて カツラの木

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地蔵尊 カツラを真似て 腕分かれ

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2010年12月21日

伐採木に積もる雪

 自宅近くに小高い場所があり、いつの間にか果樹園になり、サクランボ山の呼び名もついている。客は自家用車でくるだろうから、果樹園に駐車場は必要と、雑木林の木を切り、土地を整備して駐車場にするようである。散歩道にしていたところの木は無くなり、工事用の重機が雪を被って置かれている。私有地だから所有者の思い通りで環境が変えられていくのは仕方がないとしても、こんなところに果樹園と駐車場を造らなくてもよいのに、と景観が変わっていくのをただ眺めている。

木の切られ しまりなき土地 駐車場

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目ざわりな 重機のありて 果樹園化

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獣の足跡の残る冬の林道

 宮丘公園に抜ける山道沿いにサクランボの果樹園がある。果樹園の名前はあるものの、シーズンの季節に客がやって来る様子も見えない。手書きのさくらんぼ狩りの文字の見える看板が雪の中にある。いらっしゃいませとの文字があっても、雪の季節にこの果樹園を訪れるのは、時たま狐か鹿ぐらいだろう。そんな動物の足跡を見ながら、雪で埋もれた林の道に動物と同じように足跡を残してゆく。雪をかき分けるようにして歩けるのも今のうちで、そのうち歩けなくなる雪の深さになる。

果樹園の 手書きの跡が 雪の中

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踏み跡は 獣のものなり 林道

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2010年12月20日

雪の中のハリエンジュ

 初夏に白い花を枝いっぱいにつけるニセアカシアは、ハリエンジュ(針槐)の和名がある。歌詞に、アカシアとして引用されている木である。ニセアカシアは高木で、小さな若木があっても気が付かない。空き地などに棘のある細長い木を時々みかけるけれど、これがハリエンジュの若木で、名前の通り針が木全体にある。この若木があの背の高いニセアカシアには結びつかない。種が運ばれて根付いたのだろう。雪の中から巨大な蜘蛛が足を伸ばしたように見え、棘は武器のようである。

ハリエンジュ 雪から伸ばす 蜘蛛の足

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棘の武器 冬将軍の 兵となり

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2010年12月19日

朝日より赤いナナカマドの実

 冬道に色を添えるのはナナカマドの実である。雪雲が薄くかかっているのか、朝日の輪郭がはっきりしない。雪玉から赤い実が弾き出されたように見えるナナカマドと、彼方に見える朝日を同時に撮ろうと試みる。霞んだ朝日を浮き立たせようとすると、逆光の関係でナナカマドの実が暗く写る。逆に、明るいナナカマドにして撮影すると、朝日が明るい背景に消えてしまう。なかなか難しいものだと思いながら、何枚か撮ってみる。ナナカマドの実の赤さが朝日に勝っている朝である。

陽を入れて 撮りたる赤実 ナナカマド

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赤き実を 朝日を消して 浮立たせ

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2010年11月25日

鈴懸の木の名前になったプラタナスの実

 札幌の街路樹でお目にかかるプラタナスは鈴懸の木の別名がある。どうしてこの名前なのか気にもしていなかった。しかし、プラタナスの大きな落ち葉が街路に舞う季節になって、気になり調べてみる。木は高く成長し、実が鈴のように枝に懸っている様子からの命名と知る。ビルの傍で、高木のプラタナスの枝に小さく見える実を、望遠レンズを使って撮ってみる。ぼやけたような実の写真を拡大すると、丸い実の表面は毛で覆われていて、金属製でつるりとした鈴の感じからほど遠い。

ビル街に 鈴の下がりて プラタナス

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毛が覆い 輪郭ボケて 鈴実かな

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2010年11月24日

街路に散らばるプラタナスの落葉

 札幌の街路樹にプラタナスがある。和名ではモミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)と呼ばれていて、札幌駅から道庁にかけての道路に多く見られる。初冬に入っても、緑の残った葉が枝についていて、風が吹くと緑の葉のまま道路に落ちてくる。掃除が追いつかないみたいで、店の前の舗装道路に大きなカエデに似た葉がそこここに散らばっている。通行人は足元の落葉には気も留めず、足早にやってくる冬の使者に追われているかのように、大都会の歩道を急ぎ足で往来している。

店舗前 掃除逃れ葉 プラタナス

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落葉先 急ぐ人人(ひとひと) 大都会

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菜洗神社境内の紅落葉

 菜洗神社は八紘学園の巨石庭園に隣接してある。鳥居と小さな祠のような社殿が狭い土地に配置されていて、注意を引くような神社ではない。しかし、この神社には見所がある。一つは、小さな社殿の前に無造作に置かれたような狛犬で、透かし彫りの施された渡道の名品である。もう一つは紅葉の季節の境内の景観である。散った紅葉が境内を埋め、境内横のイチイの巨木の下まで、紅色の落葉の絨毯を敷き詰める。狛犬の名品とこの期間限定の秋の景観は、都市の秘境と表現してよい。

名品の 狛犬かすみ 紅落葉(べにおちば)

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イチイの木 樹肌目立ちて 紅飾り

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2010年11月22日

山鼻小学校の校木のカエデ並木

 米里行啓通に沿って、山鼻小学校の横にカエデ(楓)の並木がある。秋が深まると、見事な黄葉で、街の見所を作り出している。カエデは、1915(大正4)年同小学校の関係者が、京都嵐山からの苗木を植栽したものが、約1世紀を経て見事な大木の並木に成長し、同小学校の校木になっている。このカエデの葉は、道内で普通に見られるものより一回り小さく、幼児の掌の大きさである。並木から見る校舎には、開校132周年の文字があり、歴史のある小学校をカエデ並木が飾っている。

校木に カエデ育ちて 一世紀

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山鼻を 飾る木の里 嵐山

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2010年11月12日

古民家レストランの紅黄葉

 北大の南門近くに古い木造の家が並んでいる。その一つがレストランになっている。店の経営者は時々変わるようで、店名から中華料理だったり和風料理だったりする。最近新しくしたらしい門燈には「ぶあいそ」の文字がある。レストランで無愛想とは意表をつくネーミングと思うけれど、これは「武相荘」という由緒ある名前からきているらしい。後で調べると、もつ鍋料理の店のようである。この古民家の庭の紅黄葉が見事で、店名は変わっても木は毎年見事な色を見せてくれる。

「ぶあいそ」の 文字の門燈 黄葉(きば)照らし

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古民家と 紅葉貸りて レストラン

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2010年11月11日

棘を従えたハリギリ(針桐)の冬芽

 ハリギリは高木で、成木の幹の樹皮は堅い襞で覆われている。これが若木になると、幹は滑らかで、所々に鋭い棘がある。針桐の名前はこの棘によっている。別名にセンノキ(栓の木)がある。冬に向かって、若木の幹に付いている葉の葉柄の部分が落ちると、そこに冬芽となる部分が顔を出す。出来たての冬芽はまだ緑色が残っていて、その部分は棘で守られるようにしてある。冬が進行するにつれて、丈夫な外皮で覆われた冬芽になり、冬芽が頭で棘が両腕を広げたように見えてくる。

葉の落ちて 顔出す冬芽 棘守り

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両腕の 棘を広げて 冬芽かな

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上手稲神社のご神木のイチョウ

 上手稲神社は小高いところにある。境内の下の西野屯田通から石段か坂の参道を登ると、見晴らしの良い境内に達する。小さな神明造の社殿から離れて、イチョウの古木がある。太い幹にしめ縄が巻かれていて御神木である。ご神木の移植の簡単な説明板があるだけで、ご神木のデータがないので古いイチョウの大木としかいいようがない。移植時に枝を大幅に切断したらしく、幹が目立つ御神木である。新しく寄進されて狛犬がご神木をバックに配置され、景観がアンバランスである。

移植時の 姿を残し 御神木

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狛犬と 銀杏が見せて 新旧比

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2010年11月08日

オニグルミの葉痕が顔を出す季節

 冬が近づき、葉や葉柄が幹から落ちると痕が顔を出す。葉痕である。この葉痕は動物の顔に似ていたりして、見たり写真に撮ると面白い。葉痕のうちでもオニグルミのものが一番秀逸である。晩秋で葉が落ちる時季には、オニグルミの葉痕も出来たてで、形が整っていない。角度によっては人の顔のようにも見えてくる。葉痕は葉がすっかり落ちて、雪が積もる時季になると、形も整ってくる。冬芽がしっかり伸びてくると葉痕と一緒になり、オニグルミには成長した猿の顔が並んでくる。

葉柄の 落ちて顔出す 子猿顔

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口を開け 話す人かと オニグルミ

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2010年11月06日

紅葉の映る林檎園日記碑

 天神山緑地には、かつて平岸の地でのリンゴ栽培を記念するため、リンゴに因んだ歌碑と文学碑がある。歌碑の方は石川啄木のもので、啄木が想いを寄せた橘智恵子を詠んだ歌「石狩の都の外の 君が家 林檎の花の散りてやあらむ」が刻まれている。文学碑は、久保栄の戯曲「林檎園日記」で、その第二幕の冒頭の一節が彫られている。久保には「火山灰地帯」の代表作がある。文学碑の御影石の表面に天神山の紅葉が映り込んでいて、リンゴの木ではないけれど、文学碑を引き立てている。

紅葉が 碑面も見よと 文学碑

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石鏡 紅葉映し 天神山

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2010年11月05日

永山公園の小雨の中の紅葉

 サッポロファクトリー内の写真を撮る目的で出向いてみると、開店まで少し時間がある。この商業施設の北側には永山公園があり、公園の紅葉を撮ってみる。小雨模様で、公園横のアスファルトの道路が濡れていて、落ち葉が路面に貼り付いている。晴天の下での紅葉とは趣が異なり、雨に濡れた紅葉は色が落ち着いている。園内に「旧永山武四郎邸」の看板があるように、この公園は屯田兵の父の呼び名もある永山武四郎の旧邸が保存され、その庭と周囲の緑地が公園に整備されている。

秋小雨 落ち葉貼り付け 公園路

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永山邸 落葉飾り 文化財

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2010年11月03日

初雪の天神山の黄葉とナナカマドの実

 初雪の後で、天神山の日本庭園に行ってみる。ここは2008年3月で閉鎖した天神山国際ハウスと抱き合わせになった庭園で、手入れは行き届いている。海外の滞在客に、春の桜、秋の紅葉を見せるために設けられていて、園内の紅葉は見応えがある。小さな滝があり、汲み上げた水が滝水となって落ちるところに池がある。池の底に、散った紅葉が見える。初雪が残り、雪をバックに黄葉と緑葉があって、葉を落としたナナカマドの赤い実が点のように見え、晩秋の景観を構成している。

黄と緑 赤点加え 雪天神

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晩秋の 主役黄葉 ナナカマド

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晩秋の相馬神社のご神木

 天神山に桜や紅葉を見にゆくと、天神山緑地の一番高いところにある相馬神社まで足を延ばす。境内にご神木のシバグリがあり、季節によりその風格がどのように変化するのか確かめている。推定樹齢300年、幹直径120cm、樹高10mの巨木は、境内に初雪が残る晩秋に緑の葉を残している。周囲の木々は既に紅葉し、落葉が進んでいる。ご神木は枝が四方に伸びて、カメラには収まりきらない。四手(しで)の下がったしめ縄のかけられた黒ずんだ幹と、周囲の紅葉を入れた写真を撮ってみる。

初雪に 緑を残し ご神木

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ご神木 四手(しで)の白さに 黒き幹

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2010年10月31日

初雪と紅葉の恵庭荘

 雪印種苗園芸センターの敷地内に「恵庭(けいてい)荘」という木造建築物がある。案内板を読むと、1893(明治26)年、札幌の呉服商「京屋」の主人が京都から宮大工を呼んで造らせたもので、その後この場所に移設されている。縁側から恵庭(えにわ)岳を望むことができるため、この名前になったとのことである。初雪が解けずに建物の前に残っていて、傍の木が色づき、その落ち葉で地面の雪に色を添えている。庭園側の芝生は雪で覆われていても、周囲の紅葉は見ごろである。

初雪に 紅黄(こうこう)落ち葉 色加え

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庭園に 雪と落ち葉の 恵庭(けいてい)荘

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花が白い萼片に付き添われたムッサエンダ・ルテオラ

 豊平公園緑のセンターで見たこの木花には、花に寄り添うように白い葉状のものがある。これは萼の形を変えたもので、葉は別にある。ウスギコンロンカ(薄黄崑崙花)の別名があり、コンロンカの木花に似ている。白い萼片を、崑崙山を覆う白雪にみたてての命名である。コンロンソウと呼ばれる白い花があるけれど、こちらは草花である。木花の方の黄色の花があまり目立たないので、白い萼片が花の存在を引き立てるようにしてあるのだが、そうなっている理由はわからない。

白萼片 崑崙山の 雪見立て

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白萼片 引き立てる花 黄花なり

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2010年10月30日

房飾りのようなベニゴウカン(紅合歓)

 ネムノキの名前は、この木の葉が夜になると閉じて、眠るようであることからきている。ゴウカン(合歓)は、男女が一緒になって歓び合う姿になぞらえての命名である。日本のネムノキの花は白に少し桃色が加わった色であるのに対し、豊平公園緑のセンターで見たものは、真紅の色をしていた。この色からベニゴウカンあるいはヒネム(緋合歓)と呼ばれている。原産地は北アメリカである。長い雄蕊が束になって伸び、ストラップか何かの紐の先につける房飾りのようである。

日中に 合歓見せず 葉の開き

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紅色で 何を飾るか 房飾り

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2010年10月29日

初雪に紅色を競うバラと紅葉

 「霜葉は二月の花より紅なり」と詠われているけれど、二月の花(桃)と紅葉を一緒には見ることができない。紅色を比べるとすると、晩秋か初冬に残って咲いている花と紅葉である。初雪が本格的になって、地面の緑を覆った日に、雪印種苗園芸センターのバラ見本園に出向いてみると、ツルバラが数株花をつけている。周囲の木々は紅葉に色づいている。バラと紅葉の二つを比べて、より紅い色の判定は難しい。これは色の性質が異なっていて、優劣をつけるものではないようである。

初雪や バラと紅葉 紅競い

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霜葉は 初雪加速 紅の色

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2010年10月28日

奇妙な蕊のシコンノボタン(紫紺野牡丹)

 鉢植えのこの花を最初見た時、これは草花だろうと思っていた。後で調べると、これは中南米原産の常緑性熱帯の花木である。パソコンに表示した花の雄蕊をみると、関節でつながった虫の足の折れ曲がった部分のようにも見える。虫を蜘蛛としたか、ブラジリアンスパイダーフラワーの別名がある。ノボタンは南西諸島や小笠原諸島にも分布しており、熱帯の植物である。熱帯の植物には変わったものがあり、それが北国で育てられていて、よく見ると奇異な部分に気が付くのだろう。

ノボタンは 熱帯木花 北で咲き

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連想は 蜘蛛の足なり 奇妙蕊

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2010年10月27日

細工花のようなサンゴアブラギリ

 初雪の日に、豊平公園内にある緑のセンターに秋の菊展を見に出向く。小規模な菊展の方を一通り見てから、同センターに展示されている植物を見てまわる。サンゴアブラギリと記された花があり、珊瑚に似た茎に花が咲いている。アブラギリは最初わからなかったけれど、これは漢字にすると油桐である。中央アメリカや西インド諸島原産のこの落葉低木の葉が、アブラギリの葉に似ていることからこの名前になったようである。鮮やかな赤の花が赤い枝についていて造花のようである。

初雪や 珊瑚花咲く 菊祭り

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一目見て 細工花かと 珊瑚花

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2010年10月26日

風車の形をしたチングルマの実

 チングルマ(珍車、稚児車)とは、変わった名前である。この名前の由来は花にはなく、その実の形によっている。花後に雌蕊の柱頭がどんどん伸び、それが外側に飛び出してゆき、子供が遊ぶ風車の形に似てくる。そこから稚児車となり、チングルマと呼ばれるようになった。冬期閉園間近の北大の植物園で、最初この花の実を見たとき、この実をつけるのは草花かと思っていた。後でこれは落葉小低木であることを知る。花期は夏で、高山の雪渓の周辺に白い花の群落を形成する。

実の風車(ふうしゃ) 回ることなく チングルマ

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チングルマ 花記憶無く 実の崩れ

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2010年10月20日

花を見たことのないベニシタン(紅紫檀)

 このバラ科の低木が庭の隅にあって、秋から冬にかけて紅い実を付けている。実の方は目に付くのだが、花を見た記憶がない。注意して見ていなかったせいかと、この地を這うような低木に花が咲いていたかどうか、しきりに考える。実が枝いっぱいに生っているからには花盛りがあってもよいように思っても、やはり花の記憶はない。家人に聞いても花は見ていないという。花に関する疑問は残るものの、花が少なくなった時期に、紅い実の鈴なりは充分に花の代役を果たしている。

実はあれど 花記憶無く ベニシタン

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秋深く 花に代わりて 庭飾り

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2010年10月15日

白雲をバックにした白雲木

 白雲木はエゴノキ科に属する木で、エゴノキとそっくりな白い花をつける。平岡樹芸センターでこの木を見つけた時は秋も半ばで、花は既に実になっていた。白茶色の実の外側の殻が割れると、中にドングリに似た実が詰まっている。高木のため、見上げるようにして垂れ下がる枝に生っている実を写真に収める。落葉樹で、樹芸センターの他の紅葉と交じって、この公園の秋を盛り上げている。白い花は無くても、秋空に白雲があって、それをバックにして白雲木の実と洒落てみた。

白茶の実 黒実の潜み 白雲木

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名にならい 白雲背にし 実の下がり

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2010年10月14日

秋景色を作るコムラサキ

 紫の小粒の実がたわわに生った低木が目につく。コムラサキで、コシキブの別名がある。コシキブとは小式部で、小に対する大の位置づけのムラサキシキブ、つまり紫式部の花木がある。コムラサキと同じような紫の実をつける。紫式部の花木名でも、源氏物語とは関係がなく、ムラサキシキミと呼ばれていたものが、この木の名に転訛したらしい。コシキブは園芸種として改良が進められたようで、観賞に値する実が枝に並んでいる。この実が見られる頃、秋は本格的になっている。

庭先に コムラサキあり 秋景色

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小式部と 文学匂う 花木名

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2010年10月13日

秋の青空の下の紅いミナヅキ

 花の名を漢字で書くと水無月で、旧暦の6月(水無月)に咲き始めることからきている。ユキノシタ科の中低木で、咲き始めは白い花である。全部が装飾花で、白いアジサイかと思ってしまうほどである。ノリウツギ(糊空木)を園芸種に改良していて、公園などに植えられているのを目にする。秋になると花が色づいてくる。平岡樹芸センターにはミナヅキの木が多く、紅葉の季節には紅く色づき始めたミナヅキが、他の木々の紅葉と競うかのように、秋の青空の下で咲いている。

ミナヅキは 秋メール便 赤封筒

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赤変化 青色貸さず 秋の空

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2010年10月12日

球形落ち葉のようなシャボン玉

 庭の紅葉も色づきが始まっている。紅葉の紅色の濃さ鮮やかさは、その年の気温の低下の進行具合に左右される。さて、今年は見事な紅葉を庭で見ることができるかな、と先急ぎで紅くなった葉で占ってみる。庭の幼児は、陽の光で7色を見せ、風に乗って飛んで行くシャボン玉を目で追いかけている。セッケン水の幕が薄いシャボン玉は、壊れてしまうのも早く、写真に撮るのが難しい。それでも、秋の大気の中で、球の落ち葉が舞っているかのようなシャボン玉を撮ってみる。

先急ぐ 紅葉(べにば)占う 錦秋(にしきあき)

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幼き目 追う球落ち葉 シャボン玉

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2010年10月01日

ナナカマドと秋の空

 ナナカマドは、葉の緑が残っているのに早々に色づいてくる。その赤い実は、秋の到来を告げる使者である。ナナカマドの上に広がる青空は、もう夏空ではない。そこに白い雲があると、間もなくやって来る雪を連想させる。雲も夏空にある、盛り上がるような力強いものではなく、柔らかくて周囲に拡散してしまいそうな感じである。ナナカマドの実の赤、葉の緑、空の青で、R・G・B(赤・緑・青)の光の三原色の加算混合で雲の白になる、と写真を見て物理の法則が浮かんでくる。

ナナカマド 赤で飾りて 秋の使者

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雲の白 RGB(あぁるじぃびぃ) 加算なり

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2010年04月23日

春の山道のバッコヤナギ

 春先に見る枯れ枝に、白い穂状のものが顔を出している。一見、ネコヤナギに似ているけれど、高い木の枝にあって、ネコヤナギとは違う。これはバッコヤナギ(跋扈柳)で、ネコヤナギのように川の縁に生えているのではなく、山道にあって、ヤマネコヤナギの別名がある。高いところにある花穂を写真に撮って見ると、白い毛状のところから黄色い花が伸びて咲いているのが認められる。雌雄異株の木で、黄色い花は雄株の方である。雪の残る山道で出会う、最初の春の木花である。

曇り空 バッコヤナギの 色くすみ

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穂冠(ほかんむり) 小さき黄花 春を告げ

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2009年11月02日

北大構内の黄紅葉

 北大構内の13条通のイチョウ並木の写真が新聞に掲載されている。このイチョウ並木は、毎年のように新聞で紹介される。新聞報道が恒例化するだけあって、確かに見事なイチョウ並木である。しかし、イチョウ並木は他にもあり、それなりに見応えがあるのだが、知名度やアクセスの容易さで、北大のものには敵わないようである。イチョウ並木と直角に構内のメインストリートが走っていて、それに面して博物館がある。春にツツジで彩られるこの建物は、秋には紅葉が飾っている。

恒例の 黄の装いの 十三条

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赤き葉が ツツジに代わり 博物館

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2009年05月14日

桜に続くサクランボの花

 桜の花を引き継ぐようにサクランボの花が咲き出す。桜桃や桜ん坊の名前もあり、欧米ではcherryと呼ばれている。花は白いのに赤い実が生り、生食用にされる品種があり、佐藤錦が有名である。この品種を開発した佐藤栄助から名前が採られている。自宅の庭のサクランボもサクランボ園のものも、花が満開である。白い花なのに実が赤くなるのが不思議といえば不思議である。カラスが来て実を食い荒らすので、カラスの食害をどうやって防ぐかが、サクランボ農家の苦心となる。

山桜 後追い咲きて サクランボ

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花白く 実は赤くなり 不思議なり

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2009年05月06日

庭のソメイヨシノ

 今年はソメイヨシノの花のつき具合が例年ほどでもない。新聞に、桜の名所に渡り鳥の野鳥が来て花芽を食べてしまうので、桜の開花が見られず、観光地の営業問題にまでなっていると報道されていた。庭のソメイヨシノの花のつき具合が例年に比べてみすぼらしいのは、我が家の桜も野鳥の被害に合ってしまったせいかもしれない。枝に行き場のない花が幹に張り付くように咲いているのは、かえって野鳥に食べられずにすんで、よかったのかもしれない。桜もそろそろ葉桜である。

野鳥来て 花芽食べたか 薄き花

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難を避け 幹に隠れて 花咲かせ

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2009年05月05日

軽川の桜並木

 手稲区の軽川の直線状の堤防には桜並木があって、市内で桜を観賞できる指折りの場所である。最近桜の開花は年々早まっているようで、五月のGW期間中にこの桜並木は花見に最適の季節を迎える。それは桜並木だけでなく、川幅は狭いながらも雪解け水の流れる軽川と、その水の源になっている手稲山の残雪を同時に目に捉えることができるからである。加えて、軽川に鯉のぼりの川渡しがあって、季節感をさらに増してくれる。端午の節句の日には桜並木の千島桜が満開であった。

土手道は 千島桜に 鯉渡し

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軽川で 鯉に残雪 桜道

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