Search


Archives

2011年07月31日

作品名「洋」が不明の女性像

 札幌教育文化会館の東側に笹戸千津子の作品名「洋」の女性像がある。笹戸は、今年(2011年)亡くなった具象彫刻の大家佐藤忠良の弟子に当たる。師弟なので、人物表現は似ているけれど、笹戸の方がより現実的な女性像に見える。それは、衣服を着せたモデルの表現によるせいかもしれない。男性の大家の裸婦像になると、理想の女性美の追求に力が入るせいか、作品になった人物は少々現実から遠い感じがする。笹戸の像の作品名はモデルの名前を想像してみるけれど、確かではない。

洋の文字 モデルの名かと 娘像

%E6%B4%8B%E3%81%AE%E6%96%87%E5%AD%97%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%8B%E3%81%A8%E3%80%80%E5%A8%98%E5%83%8FA.jpg

角度変え モデル点検 女性像

%E8%A7%92%E5%BA%A6%E5%A4%89%E3%81%88%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E7%82%B9%E6%A4%9C%E3%80%80%E5%85%B7%E8%B1%A1%E5%83%8FA.jpg

今日(7月31日)の花

登山道 花を撮り撮り 歩を進め

 三角山の登山道にハエドクソウ(蝿毒草)が咲いている。この植物からの抽出液を蛆殺しに用いたことからの命名である。名前はすさまじいけれど、小さい可憐な花である。花の付いた花茎全体を撮るか、花のマクロ撮影をするか迷う花である。

%E7%99%BB%E5%B1%B1%E9%81%93%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%82%92%E6%92%AE%E3%82%8A%E6%92%AE%E3%82%8A%E3%80%80%E6%AD%A9%E3%82%92%E9%80%B2%E3%82%81A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

写真撮影の練習の場の旭山記念公園

 旭山音楽祭と豊平川の花火大会は写真の題材として格好なものである。しかし、この二つを組み合わせて見応えのある写真を撮るとなると、プロの技が必要のようである。音楽祭のステージは近くにあり、照明で光輝いている。一方、花火の上がる豊平川は遥か彼方にあり、花火の光量は多いものではない。花火は瞬間に上がり、その瞬間を捉えねばならない。公園と豊平川の間にある夜景も入れるとなると、これまた問題が加わる。もうこうなるとカメラ任せで、出たとこ勝負となる。

光量の 計算カメラに 任せたり

%E5%85%89%E9%87%8F%E3%81%AE%E3%80%80%E8%A8%88%E7%AE%97%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AB%E3%80%80%E4%BB%BB%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

花火撮り 時間空間 相対論

%E8%8A%B1%E7%81%AB%E6%92%AE%E3%82%8A%E3%80%80%E6%99%82%E9%96%93%E7%A9%BA%E9%96%93%E3%80%80%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E8%AB%96A.jpg

今朝(7月31日)の1枚

遅れ記事 写真を比較 音楽祭

 朝刊に2日前(29日)のさっぽろ旭山音楽祭の写真付きの記事が出ている。夏のイベントもたけなわで、紙面に入りきれない記事が遅れて載っているのだろう。自分の撮影した音楽祭の写真をパソコン画面に表示して、新聞写真と見比べている。

%E9%81%85%E3%82%8C%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%80%80%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%82%92%E6%AF%94%E8%BC%83%E3%80%80%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%A5%ADA.jpg

テント内で演奏するオーケストラ

 さっぽろ旭山音楽祭は合唱や独唱、独奏が主体であったところ、今年(2011年)はオーケストラが加わった。オーケストラ(オケラ)は2003年に生まれた「HARUKA」である。オケラの野外演奏は、雨天の事もあり難しそうである。音楽祭は小雨決行とあるから、楽器が濡れないようにステージにテントが張られ、その中で演奏していた。オペラのカルメンが演じられ、カルメン役は韓国から来札の李娥景さんで、熱唱していた。よく耳にする曲なので楽しめた。指揮は三河正典氏である。

小雨でも テントが護る オケラなり

%E5%B0%8F%E9%9B%A8%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%80%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%8C%E8%AD%B7%E3%82%8B%E3%80%80%E3%82%AA%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

熱唱の カルメンの居て オペラなり

%E7%86%B1%E5%94%B1%E3%81%AE%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年07月30日

打上げ花火撮影の難しさ

 打上げ花火を遠くから撮るのは難しい。旭山記念公園から花火が打上げられている豊平川の上空に狙いを定めて写真を撮る。カメラを手持ちにすると、花火の光の軌跡が流れて写る。失敗作ではあるけれど、花火の流れ画像も面白い。カメラを三脚に固定した撮影では、ほとんど試みてもいないシャッター速度をマニュアルで合わせ、撮ってみる。このぐらいの速度かと適当な設定であるせいか、満足ゆく写真は撮れない。でも、夜空に上がる花火が大輪の花を咲かせたのは記録できた。

流れるは 花火と夜景 手振れなり

%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AF%E3%80%80%E8%8A%B1%E7%81%AB%E3%81%A8%E5%A4%9C%E6%99%AF%E3%80%80%E6%89%8B%E6%8C%AF%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

大輪の 瞬時の花が 夜空咲き

%E5%A4%A7%E8%BC%AA%E3%81%AE%E3%80%80%E7%9E%AC%E6%99%82%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%8C%E3%80%80%E5%A4%9C%E7%A9%BA%E5%92%B2%E3%81%8DA.jpg

今日(7月30日)の花

気球割れ 五弁の花は キキョウなり 

 キキョウ(桔梗)の蕾は面白い。蕾の時は花弁を閉じ、気球のようになっている。このことから、英語名では”balloon flower”と呼ばれている。この気球、時期がくると割れて、5弁の花が現われる。韓国ではトラジと呼ばれ、大きな根はキムチなどの食材として用いられる。秋の七草の一つである。今年は夏の暑さがどこに行ったのかと思われる日が続き、盛夏なのに、庭のキキョウは早々と秋の到来を感じたか、咲き出している。蕾と開いた花が並んでいて、その中間を想像してみる。

%E6%B0%97%E7%90%83%E5%89%B2%E3%82%8C%E3%80%80%E4%BA%94%E5%BC%81%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%AF%E3%80%80%E3%82%AD%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

公園の芝生テラスから撮る音楽祭

 札幌の夏の風物詩になっている「さっぽろ旭山音楽祭」は、旭山記念公園のテラスをステージにして行われる。市民団体が主催で、今年(2011年)で24回目を数えている。芝生のテラスからステージに勢ぞろいしたオーケストラと合唱団、陸上自衛隊の音楽隊を見下ろし、開演である。開演時の札幌の空は未だ明るく、空の下に少し夕日色になった札幌のビル街が見えている。演目が消化されていくと、空は夕日の色が濃くなり、ステージの照明も次第に明るさを増し、夜の演奏会に入る。

開演時 空明るくて ファンファーレ

%E9%96%8B%E6%BC%94%E6%99%82%E3%80%80%E7%A9%BA%E6%98%8E%E3%82%8B%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%ACA.jpg

演目が 進み照明 目立ち出し

%E6%BC%94%E7%9B%AE%E3%81%8C%E3%80%80%E9%80%B2%E3%81%BF%E7%85%A7%E6%98%8E%E3%80%80%E7%9B%AE%E7%AB%8B%E3%81%A1%E5%87%BA%E3%81%97A.jpg

旭山音楽祭で見る打上げ花火

 旭山音楽祭に行く目的の一つは、音楽祭と重ねて豊平川での打上げ花火を見ることにある。当然、これは天候にも左右される。今年(2011年)は天気も良く、音楽祭と花火の両方を楽しめた。ただ、写真を撮ることに一生懸命で、音楽を聴くこと、花火を眺めること、どれかに集中して楽しんだか、となると疑問符がつく。花火はまあまあ写っている。音楽祭のテントの横の木が緑や赤で写っているけれど、音楽祭のテントの照明を変えていて、これが木の色に反映しているためである。

木の緑 闇に浮き出て 花火見え

%E6%9C%A8%E3%81%AE%E7%B7%91%E3%80%80%E9%97%87%E3%81%AB%E6%B5%AE%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%80%80%E8%8A%B1%E7%81%AB%E8%A6%8B%E3%81%88A.jpg

テント横 木も赤くなり 赤花火

%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E6%A8%AA%E3%80%80%E6%9C%A8%E3%82%82%E8%B5%A4%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%80%80%E8%B5%A4%E8%8A%B1%E7%81%ABA.jpg

今朝(7月30日)の一枚

プロアマの 違いはどこか 花火撮り

 昨夕、旭山音楽祭を聴きながら、豊平川での打上げ花火の写真を撮った。朝刊1面にこの新聞社主催でもある花火大会の写真が載っている。パソコン画面に自分が撮った写真を表示し、新聞社のカメラマンの撮影の花火写真を見比べている。

%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%81%AE%E3%80%80%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%80%80%E8%8A%B1%E7%81%AB%E6%92%AE%E3%82%8AA.jpg

2011年07月29日

置き自転車をよけて撮る石の彫刻

 東京ドームホテル札幌の東側に少しばかりの空き地がある。ホテルの土地でもなさそうで、自転車の置き場になっている。ここに石のソファーとテーブルを模したような彫刻があり、丸山隆の『座「蔵」』の作品名がある。丸山は北海道教育大学札幌分校で彫刻を教え、彫刻家集団「CINQ(サンク)」のメンバーとして活躍して、2002年に47歳で亡くなっている。ホテル横の空き地に足を踏み入れる機会は無く、彫刻があると知って初めて寄り道をして、自転車をどけて写真を撮った。

石ソファー 座る人無く ホテル横

%E7%9F%B3%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%80%80%E5%BA%A7%E3%82%8B%E4%BA%BA%E7%84%A1%E3%81%8F%E3%80%80%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E6%A8%AAA.jpg

石台の 彼方のテント ビアガーデン

%E7%9F%B3%E5%8F%B0%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BD%BC%E6%96%B9%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%80%80%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3A.jpg

富岡小学校の「希望」の家族像

 富岡小学校の校庭に「希望」の作品名の家族の像がある。制作者は田所陸男で、この彫刻家をインターネットで検索しても略歴が出てこない。名前の陸男は「むつお」と読むのだろう。同じ読みの漢字名に睦男があって、小説家本庄睦男はこちらである。作品は両親と一人息子が揃ったものである。母子像は多く見かけるけれど、3人の家族の像は珍しい。母子像は彫刻家の制作意欲を掻き立てるけれど、家族が揃っていては、芸術家には平凡で表現しずらいせいかな、と推測してみる。

希望とは 子の差す向こう 彼方なり

%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%80%E5%AD%90%E3%81%AE%E5%B7%AE%E3%81%99%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%80%80%E5%BD%BC%E6%96%B9%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

三人の モデル家族で 小学校

%E4%B8%89%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%A7%E3%80%80%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1A.jpg

今日(7月29日)の花

グラデーション 内に引き込む 色手品

 朝顔は伸びる蔓を巻きつかせる糸などを用意して咲かせる。道路脇に種が落ちたか、地に這って草に紛れた朝顔は、やっと花を持ち上げて咲いている。青から赤紫の花弁のグラデーションで、手品を見るように花の内に引き込まれそうになる。

%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%80%E5%86%85%E3%81%AB%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%BE%BC%E3%82%80%E3%80%80%E8%89%B2%E6%89%8B%E5%93%81A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月29日)の一枚

街を背に 蜘蛛の浮かびて 早き朝

 蜘蛛が空中に浮かんでいる。実際は蜘蛛の巣の中に居るのだが、蜘蛛の巣がうまく撮れず、蜘蛛だけが写る。蜘蛛に加えて、蜘蛛の巣、早朝の街を組み合わせて撮ろうとして、意図通りにならない。未だ残っている街の灯が、円形で写っている。

%E8%A1%97%E3%82%92%E8%83%8C%E3%81%AB%E3%80%80%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E6%B5%AE%E3%81%8B%E3%81%B3%E3%81%A6%E3%80%80%E6%97%A9%E3%81%8D%E6%9C%9DA.jpg

宮の森緑地の「鳥を抱く女」

 宮の森緑地は北東から南西に延びる細長い林地で、遊歩道が緑地内を貫いている。この緑地の南西側の端と本郷新記念札幌彫刻美術館がつながるような位置関係にある。南西側の緑地入口には本郷新の「鳥を抱く女」の作品がある。本郷新にはこの作品名の彫刻がいくつもあり、女も鳥も造形がかなり変化している。そのなかで、緑地入口の像が一番具象的である。鳥は鶏冠があるので鶏だろう。どうして鶏と女性の組み合わせなのか、その由来は知る由もないけれど、面白い作品である。

女居て 鳥抱き迎え 遊歩道

%E5%A5%B3%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E9%B3%A5%E6%8A%B1%E3%81%8D%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%80%80%E9%81%8A%E6%AD%A9%E9%81%93A.jpg

雄鶏(おんどり)を 示す鶏冠(とさか)の 抱かれ鳥

%E9%9B%84%E9%B6%8F%EF%BC%88%E3%81%8A%E3%82%93%E3%81%A9%E3%82%8A%EF%BC%89%E3%82%92%E3%80%80%E7%A4%BA%E3%81%99%E9%B6%8F%E5%86%A0%EF%BC%88%E3%81%A8%E3%81%95%E3%81%8B%EF%BC%89%E3%81%AE%E3%80%80%E6%8A%B1%E3%81%8B%E3%82%8C%E9%B3%A5A.jpg

2011年07月28日

大都会の川に棲みつくカモメ

 カモメは海の鳥かと思っていると、大都会札幌で結構カモメの姿を見かける。早朝、琴似発寒川沿いの遊歩道からカモメが一羽居るのを見つけ、写真を撮ってみる。カモメは海岸などに群れて生活しているのが普通なのに、都会では単独で行動するのを時々見かける。カラスより体が大きく、カラスに襲われることはなさそうで、単独でも支障は無いのだろう。水鳥であるので、川や池の水のあるところがお気に入りのようで、流れに浮かんだり、流れの中の岩で体を休めていたりする。

川原を カモメが歩き 大都会

%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E3%82%92%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1%E3%81%8C%E6%AD%A9%E3%81%8D%E3%80%80%E5%A4%A7%E9%83%BD%E4%BC%9AA.jpg

カモメ鳥 滑る岩乗り 特技なり

%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1%E9%B3%A5%E3%80%80%E6%BB%91%E3%82%8B%E5%B2%A9%E4%B9%97%E3%82%8A%E3%80%80%E7%89%B9%E6%8A%80%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8619Z.jpg

西高の校庭にあるOB作家の彫刻

 札幌西高の前身の札幌二中は著名な彫刻家を輩出している。本郷新や佐藤忠良がおり、時代が下って西高の23期には永野光一がいる。このような関係から、永野の作品「潜-Kirameki」が同校の校庭にある。黒の御影石の塊のような作品で、作品と作品名をつき合わせても何を表現しようとしているのかわからない。ただ、雪の中にあるのと、花と重ねた状態で見るのでは、かなり印象が違ってくる。雪の中に在る方が黒い石が煌いて見えてくる。校庭には佐藤忠良の「蒼空」もある。

煌いて 日影に潜(もぐ)る 黒き塊(かい)

%E7%85%8C%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E6%97%A5%E5%BD%B1%E3%81%AB%E6%BD%9C%E3%82%8B%E3%80%80%E9%BB%92%E3%81%8D%E5%A1%8A%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%81%84%EF%BC%89A.jpg

煌きを 花に示すか 校舎庭

%E7%85%8C%E3%81%8D%E3%82%92%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%81%AB%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%81%8B%E3%80%80%E6%A0%A1%E8%88%8E%E5%BA%ADA.jpg

今日(7月28日)の花

サッカーの ファンも見るか 鉢の花

 西区に「コンサドーレ札幌」の練習用の白い恋人サッカー場と、同チームのグッズなどを集めたコレクションハウスがある。早朝は閉じられている施設内に沿った歩道には、プランターが置かれ、園芸種の花が植えられ、整備が行き届いている。

%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%82%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%80%E9%89%A2%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月28日)の一枚

新鉄道 西区にできて 花駅舎

 白い恋人パークは今や西区の最大の観光施設になっている。商業施設なので、早朝は施錠がしてあり敷地に入れない。道路の柵のところから施設内を覗いてみると、遊園地風になっている。線路と駅を真似た遊び場があって、一枚撮ってみた。

%E6%96%B0%E9%89%84%E9%81%93%E3%80%80%E8%A5%BF%E5%8C%BA%E3%81%AB%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%80%80%E8%8A%B1%E9%A7%85%E8%88%8EA.jpg

富岡小学校の「鹿を抱く少年」

 札幌市立富岡小学校は、JR函館本線手稲駅と稲積公園駅の間の線路沿いにある。1978年に開校なので、数年前に30周年を迎えており、古い小学校というほどでもない。この小学校の校庭に本田明二の「鹿を抱く少年」のブロンズ像がある。鹿といっても小鹿で、作品名がなければ、羊と間違えそうである。小学校の校庭にある像なので、少年はわかるとしても、抱いているものがどうして鹿なのかはわからない。像の背後にこの小学校の校章があり、こちらは雪の六華がデザインされている。

抱く小鹿 大きく育つ 希望なり

%E6%8A%B1%E3%81%8F%E5%B0%8F%E9%B9%BF%E3%80%80%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%8F%E8%82%B2%E3%81%A4%E3%80%80%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

ブロンズは 校章前で 校史見て

%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%AF%E3%80%80%E6%A0%A1%E7%AB%A0%E5%89%8D%E3%81%A7%E3%80%80%E6%A0%A1%E5%8F%B2%E8%A6%8B%E3%81%A6A.jpg

2011年07月27日

大通公園の噴水を見る人たち

 公園に噴水は付き物である。噴水の傍には休む人がいる。自分たちが休んでいるので、眺める対象には動いていてほしいのかもしれない。その願望に対応する仕掛けのように、噴水の跳ね上がる水は常に変化している。カップルが居て、何を語っているのだろうか。噴水を見ている状況なら、他愛の無い話だろう。噴水を見ながら深刻な話なんて考えられない。飛び散る水の飛まつを透かして、親子連れが見える。子供たちは冷たい物を口にしていて、楽しい記憶を口で固定している。

カップルは 水飛まつ見て 静座なり

%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AF%E3%80%80%E6%B0%B4%E9%A3%9B%E3%81%BE%E3%81%A4%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%80%80%E9%9D%99%E5%BA%A7%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

親子居て 思い出飛まつ 脳に飛び

%E8%A6%AA%E5%AD%90%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E6%80%9D%E3%81%84%E5%87%BA%E9%A3%9B%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%80%80%E8%84%B3%E3%81%AB%E9%A3%9B%E3%81%B3A.jpg

宮の森緑地の「太陽の母子」像

 北1条宮の沢通から少し南の方に上ると、宮の森緑地がある。緑地には遊歩道があり、北東側の入口のところに本郷新の「太陽の母子」が設置されている。南西の入口には同じ作者の「鳥を抱く女」がある。宮の森緑地につながるように本郷新記念札幌彫刻美術館があり、庭に本郷新の作品が置かれている。母子像の方は母親が幼児をあやしている構図である。母子共に腕を伸ばした形になっていて、何となく母親と幼児を別々に制作して合体させたような感じがして、少々不自然である。

母子居ても 通る人無く 遊歩道

%E6%AF%8D%E5%AD%90%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%82%82%E3%80%80%E9%80%9A%E3%82%8B%E4%BA%BA%E7%84%A1%E3%81%8F%E3%80%80%E9%81%8A%E6%AD%A9%E9%81%93A.jpg

母親が あやすポーズに 子を合わせ

%E6%AF%8D%E8%A6%AA%E3%81%8C%E3%80%80%E3%81%82%E3%82%84%E3%81%99%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AB%E3%80%80%E5%AD%90%E3%82%92%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9BA.jpg

今日(7月27日)の花

シャクナゲは 小雨に溶ける 花の色

 小雨なので、傘を片手に、片手にカメラを持って庭の花を撮ってみる。シャクナゲの木花が雨の中で良い感じなので、フォーカスを合わせる。晴天の日では花の白さが強調されるところ、雨の日では周囲に溶け込んでしまいそうな色である。

%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%82%B2%E3%81%AF%E3%80%80%E5%B0%8F%E9%9B%A8%E3%81%AB%E6%BA%B6%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%81%AE%E8%89%B2A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月27日)の一枚

高丈の 花の向こうに 雨の街

 小雨である。道端の山野草の花が少ない季節で、ヒヨドリバナやヒルガオが目につく程度である。ヒヨドリバナは草丈があるので、花と一緒に背景を写すのに都合が良い。背景の西野の街は、雨の中で輪郭のはっきりしない景色に写っている。

%E9%AB%98%E4%B8%88%E3%81%AE%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AB%E3%80%80%E9%9B%A8%E3%81%AE%E8%A1%97A.jpg

雨滴の残る蜘蛛の巣と花

 雨上がりで、蜘蛛の巣に雨滴が残っている。蜘蛛の巣の傍に花を捜すと、申し訳程度に咲いているのが見つかる。蜘蛛の巣の上に顔を出しているのはドクダミの花である。ドクダミの白い苞の下にネットのように広がっている巣は絹製の衣装で、大きな雨滴はアクセサリーに見えてくる。これだけ雨滴で占拠されてしまっては蜘蛛も巣を放棄せざるを得ないだろう。咲き残ったラベンダーの一本茎の下の方に蜘蛛の巣がある。ラベンダーの花粒に倣って、雨粒が並んでいるかのようである。

ドクダミの 衣装蜘蛛の巣 雨上がり

%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%9F%E3%81%AE%E3%80%80%E8%A1%A3%E8%A3%85%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%80%80%E9%9B%A8%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8AA.jpg

花粒に 倣う雨粒 夏の庭

%E8%8A%B1%E7%B2%92%E3%81%AE%E3%80%80%E4%B8%8B%E3%81%AB%E9%9B%A8%E7%B2%92%E3%80%80%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BCA.jpg

2011年07月26日

「ようこそさっぽろ」ブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「さっぽろ夏まつりにビアガーデンの客になって見る大通公園の花壇」」というタイトルで、先週21日(木)から始まっているさっぽろ夏まつりをリポートしています。花よりビールでしょうが、花壇の花や飾り付けの観賞もビールのつまみになります。

%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%E3%81%95%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%82%8D%E7%94%BB%E9%9D%A2%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3A.jpg

今日(7月26日)の花

フロックス 梅の実と浴び 夏日差し

 オイランソウの別名がある花が咲き出した。売春防止法制定後花名のイメージ低下で、宿根フロックスと呼ばれるようになっている。朝からの日差しで、庭で梅の実を陽に当てている。梅の実の赤さが、花の中心部に移ったみたく見えてくる。

%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%80%E6%A2%85%E3%81%AE%E5%AE%9F%E3%81%A8%E6%B5%B4%E3%81%B3%E3%80%80%E5%A4%8F%E6%97%A5%E5%B7%AE%E3%81%97A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

撮るのが難しい蜘蛛の巣

 蜘蛛の巣にフォーカスを合わせて写真を撮るのは、カメラの角度や位置を変えて、あれこれやってみる必要があって、簡単に撮ることができない。蜘蛛の巣は透けた対象なので、その背後にあるものが写ってくる。背景があまりはっきり写ると、蜘蛛の巣が消されてしまうので、背後の景色のぼかしの程度が要点のようである。雨上がりの蜘蛛の巣は蜘蛛の糸に細かな雨滴が付いていて、良く見るとレースのようである。朝日が蜘蛛の巣で反射すると、無色の蜘蛛の巣にも光が現われる。

蜘蛛の巣は 雨滴のレース 雨上がり

%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%81%AF%E3%80%80%E9%9B%A8%E6%BB%B4%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%80%E9%9B%A8%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8AA.jpg

蜘蛛の巣を 朝日光らせ 空き地なり

%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E5%B7%A3%E3%82%92%E3%80%80%E6%9C%9D%E6%97%A5%E5%85%89%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%80%E7%A9%BA%E3%81%8D%E5%9C%B0%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

今朝(7月26日)の一枚

乙女居り 奏でる背後 シャンッエ見え

 早朝、宮の森緑地まで自転車でいく。北1条宮の沢通の近くの緑地入口に自転車を止め、遊歩道を歩き、本郷新記念札幌彫刻美術館に抜ける。帰り道は彫刻の道を選び、「奏でる乙女」像の背後に、朝日に輝く大倉山シャンツェを入れて撮る。

%E4%B9%99%E5%A5%B3%E5%B1%85%E3%82%8A%E3%80%80%E5%A5%8F%E3%81%A7%E3%82%8B%E8%83%8C%E5%BE%8C%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%83%E3%82%A8%E8%A6%8B%E3%81%88A.jpg

戻ってきたBIANCA像

 駅前通の地下歩行者空間(チカホコ)の工事のため、地上の歩道部分に置かれていた小野紀子作のBIANCA像が一時姿を消していた。チカホコの工事も終わり、この像が元の場所に戻ってきている。最初ちらっと目をやった時、成人の女性像かと思っていたけれど、写真を撮ってよく見ると、乳房の大きさからして、これは少女の像である。作品名は像の少女の名前なのだろうが、その由来はわからない。黒い肌のブロンズ像が朝日に中にあり、背景のデパートだった建物が改装中である。

BIANCA(ビアンカ)は 少女の名前 黒き肌

BIANCA%EF%BC%88%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%EF%BC%89%E3%81%AF%E3%80%80%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%80%80%E9%BB%92%E3%81%8D%E8%82%8CA.jpg

早朝で ビアンカ一人 歩道立ち

%E6%97%A9%E6%9C%9D%E3%81%A7%E3%80%80%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AB%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%80%80%E6%AD%A9%E9%81%93%E7%AB%8B%E3%81%A1A.jpg

2011年07月25日

さりげなく置かれたレンガの顔

 庭にさりげなく置かれたレンガの顔が面白い。凝った焼き物のイクステリアになると、庭の主役を草花から奪ってしまうこともある。この点、レンガの顔なら草花を立てた置物になっている。レンガの顔は笑ったものしか見つけていないけれど、もっと表情が異なったものが置かれていると面白いのに、と少々物足りない。メールに付ける顔文字をデザインしたレンガの顔なんかは、結構人気が出るのではないだろうか。色々な表情を用意して、その日の気分で置き換えることもできる。

目の行き場 人形よりは レンガ顔

%E7%9B%AE%E3%81%AE%E8%A1%8C%E3%81%8D%E5%A0%B4%E3%80%80%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%80%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%AC%E9%A1%94A.jpg

アイディアは 顔文字デザイン レンガ顔

%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AF%E3%80%80%E9%A1%94%E6%96%87%E5%AD%97%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%AC%E9%A1%94A.jpg

夏祭りの大通公園を飾る花

 大通公園の花壇は、趣向を凝らして設計されたものが多い。同じ花を密に植えた方が人目を惹きやすいので、そのような方針で設計された花壇が多い。紫の草丈のある花が目に付く。サルビア・ビリディスが正式な名前で、ペインテッドセージやサルビア・ホルミナムなどとも呼ばれている花である。花のように見えるのは葉の苞が色づいたもので、花は茎の途中に小さく咲く。クレオメも草丈があり、目立つ花のせいか、よく見かける。酔蝶花の別名のある南アフリカ原産の花である。

サルビアの 花の向こうに 祭り客

%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%81%AE%E5%90%91%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AB%E3%80%80%E7%A5%AD%E3%82%8A%E5%AE%A2A.jpg

クレオメが こちらを見てと 背を伸ばし

%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%81%8C%E3%80%80%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%81%A8%E3%80%80%E8%83%8C%E3%82%92%E4%BC%B8%E3%81%B0%E3%81%97A.jpg

今日(7月25日)の花

夏の朝 公園遊ぶ ユリの客

 琴似発寒川に沿って公園がいくつも整備されている。北5条手稲通が川を横切るところに発寒川公園があり、公園の入口のところに大き目の花鉢が並んでいて、ユリの花が咲いている。背丈があり、大柄な花なので、公園向きの夏の花である。

%E5%A4%8F%E3%81%AE%E6%9C%9D%E3%80%80%E5%85%AC%E5%9C%92%E9%81%8A%E3%81%B6%E3%80%80%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%81%AE%E5%AE%A2A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月25日)の一枚

早朝に 人魚姫撮り パン工場 

 曇り空を見ながら、自転車で琴似発寒川のサイクリングロードを川下に向かって下り、旧国道5号線とぶつかるところにあるパン工場の北欧館まで行く。工場の売店前に人魚姫の模造品のブロンズ像があり、像は早朝の幹線道路を見ている。

%E6%97%A9%E6%9C%9D%E3%81%AB%E3%80%80%E4%BA%BA%E9%AD%9A%E5%A7%AB%E6%92%AE%E3%82%8A%E3%80%80%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B7%A5%E5%A0%B4A.jpg

無限に変形する赤れんが庁舎

 札幌を訪れた観光客の写真ファイルとして、どの場所や建物が一番多く記録されているだろうか。札幌時計台、大通公園、北大構内と考えられるけれど、赤れんが庁舎の写真が一番多そうである。この建物の前庭が広いので、ここに立つと自然にカメラを向けたくなる。しかし、写真を撮る回数が多くなると、同じような赤レンガの建物の写真が残るだけで、面白味に欠ける。そこで、建物が無限に変化していく様子を撮ってみる。写し手の意思とは無関係の偶然の結果が出て面白い。

写したり 七稜星は 道旗なり

%E5%86%99%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%80%80%E4%B8%83%E7%A8%9C%E6%98%9F%E3%81%AF%E3%80%80%E9%81%93%E6%97%97%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

かろうじて 形留めて 八角ドーム

%E3%81%8B%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%98%E3%81%A6%E3%80%80%E5%BD%A2%E7%95%99%E3%82%81%E3%81%A6%E3%80%80%E5%85%AB%E8%A7%92%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0A.jpg

2011年07月24日

ビアガーデンのカライトソウ

 大通公園でのビアガーデンに合わせるように、公園の花壇が整備し直される。花壇には面白い花も植えられ、ピンクの猫じゃらしのような花はカライトソウ(唐糸草)である。唐糸とは絹糸のことで、絹糸と表現されているのは雄しべである。高山植物で、園芸用に育てられたものが花壇に植えられている。花の写真の背景には、ビールの銘柄のマークの五稜星が描かれた看板がある。五稜星は、ビール製造を最初に手がけた開拓使の赤い星マークであったもので、金色にお色直しである。

桃色の 猫じゃらしなり 唐糸草

%E6%A1%83%E8%89%B2%E3%81%AE%E3%80%80%E7%8C%AB%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%80%80%E5%94%90%E7%B3%B8%E8%8D%89A.jpg

花背後 五稜金星 ビアガーデン

%E8%8A%B1%E8%83%8C%E5%BE%8C%E3%80%80%E4%BA%94%E7%A8%9C%E9%87%91%E6%98%9F%E3%80%80%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3A.jpg

さっぽろ夏まつりのビアガーデン

 今年(2011年)の「さっぽろ夏まつり」は7月21日から始まった。初日に出向いてみると、夕方の開店を待ちかねていたかのように、席がどんどん埋まっていく。最近は家飲みなる言葉がはやりで、外で飲む人が減ってきていると言われている。しかし、ビアガーデンで飲む雰囲気は家では味わえない。広場にはケヤキの大木があり、日陰を作ってくれ、その下でのビールの味は格別だろう。ビール飲みの夏祭りは1ヶ月間続く。それが終われば、札幌の季節は急速に秋へと移っていく。

夏祭り ビール祭りの 初日なり

%E5%A4%8F%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%80%80%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%80%80%E5%88%9D%E6%97%A5%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

外飲みの 天然日傘 ケヤキの木

%E5%A4%96%E9%A3%B2%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%80%80%E5%A4%A9%E7%84%B6%E6%97%A5%E5%82%98%E3%80%80%E3%82%B1%E3%83%A4%E3%82%AD%E3%81%AE%E6%9C%A8A.jpg

今日(7月24日)の花

花少なき 道にアジサイ 盛夏なり

 琴似発寒川に沿って遊歩道兼サイクリングロードが延びている。春は桜の名所なのだが、夏は川の流れと周囲の緑があるものの、花はなかなか目に入らない。小さな花壇にアジサイの花を見つけ、人通りのない遊歩道を背景にして撮ってみる。

%E8%8A%B1%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8D%E3%80%80%E9%81%93%E3%81%AB%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%80%80%E7%9B%9B%E5%A4%8F%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月24日)の一枚

整列し 朝路迎客 白樺木  

 盛夏だというのに朝夕は涼しい。天気が良いので早朝サイクリングで、西野の街を横切り、琴似発寒川に出る。川に沿う遊歩道から西野緑道に折れる。この季節緑道には花が見られず、白樺並木が続いているだけで、写真を撮るには物足りない。

%E6%95%B4%E5%88%97%E3%81%97%E3%80%80%E6%9C%9D%E8%B7%AF%E8%BF%8E%E5%AE%A2%E3%80%80%E7%99%BD%E6%A8%BA%E6%9C%A8A.jpg

高価そうな飼い犬

 暗い時に遠目では、本物の犬かと見間違いそうになる置物がある。白黒の斑模様があり、ダルメシアン犬のようである。階段のところにシーサーや兎のキャラクターの置物と一緒に置かれていれば、置物だと察しはつくものの、出来栄えは見事である。耳を立てた大型犬はシェパードのようにも思えるけれど、犬種には詳しくないので見当違いかもしれない。このくらいの大きさと出来栄えになると、値段の方も半端ではないと思われる。しかし、購入したこともないので見当がつかない。

シーサーと 並んで警護 ダルメシアン

%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%80%80%E4%B8%A6%E3%82%93%E3%81%A7%E8%AD%A6%E8%AD%B7%E3%80%80%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3A.jpg

耳を立て 不審者見据え 住宅地

%E8%80%B3%E3%82%92%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%80%80%E4%B8%8D%E5%AF%A9%E8%80%85%E8%A6%8B%E6%8D%AE%E3%81%88%E3%80%80%E4%BD%8F%E5%AE%85%E5%9C%B0A.jpg

2011年07月23日

夏祭りの会場のバラとマイバウム

 大通公園西11丁目の広場にマイバウムと呼ばれる木製の柱がある。柱のドイツ語の意味は「5月の木」であり、札幌の姉妹都市のドイツ・ミュンヘン市から贈られた。柱に横木が取り付けられていて、ドイツの民族衣装に身を固めた人形の飾りが取り付けられている。大通公園西12丁目のところはバラ園となっている。バラ園のバラの花を、マイバウムをバックにして写真を撮ってみる。丁度「さっぽろ夏まつり」の初日で、マイバウムのある広場はドイツ村のビアガーデンになっていた。

ビアガーデン ドイツ界隈 バラの花

夏祭り ビアガーデン在り マイバウム

%E5%A4%8F%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%80%80%E3%83%93%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E5%9C%A8%E3%82%8A%E3%80%80%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%A0A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg


背伸びバラ さらに見上げて マイバウム

%E8%83%8C%E4%BC%B8%E3%81%B3%E3%83%90%E3%83%A9%E3%80%80%E3%81%95%E3%82%89%E3%81%AB%E8%A6%8B%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%A0A.jpg

パントマイム劇「The Gate」のDVD

 パントマイム劇「The Gate」のDVDが送られてきた。昨年(2010年)10月にパントマイム劇団「SOUKI」が東京で行った公演が収められている。歌舞伎の勧進帳を素材にしていて、安宅の関の大手門のデザインに、ハママシケの陣屋跡の大手門の写真が参考にされた。インターネットでこの写真の使用を求められたのが縁で、このDVDのパッケージにも当方の名前が記されている。劇団の代表の江ノ上陽一氏は、富樫左衛門役で出演しているけれど、どうして赤マントなのかがわからない。

勧進帳 無言劇なり 関所門

%E5%8B%A7%E9%80%B2%E5%B8%B3%E3%80%80%E7%84%A1%E8%A8%80%E5%8A%87%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%80%80%E9%96%A2%E6%89%80%E9%96%80A.jpg

我が名前 写真家で出て DVD

%E6%88%91%E3%81%8C%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%80%80%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6%E3%81%A7%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%80%80DVDA.jpg

今日(7月23日)の花

ルドベキア 夏日に焼けて こげ茶色

 草丈のあるルドベキアの花を見かける季節になっている。この花は北米に自生しており、日本では帰化したものである。丈夫な花のようで、遊歩道や河川敷にも咲いている。筒状花が焼け焦げ、舌状花にも延焼が及んでいるようにも見えてくる。

%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%99%E3%82%AD%E3%82%A2%E3%80%80%E5%A4%8F%E6%97%A5%E3%81%AB%E7%84%BC%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%80%E3%81%93%E3%81%92%E8%8C%B6%E8%89%B2A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月23日)の一枚

モミジの木 庭の歴史の 証人(あかしびと)

 以前庭の境界にあった、片手で握れるほどの木が、今では両手でやっと抱えることができるまで成長している。紅葉がきれいな訳でもないモミジの木なのだが、庭の歴史の証人みたいである。花菖蒲と作業服の青が、緑一面に変化を与えている。

%E3%83%A2%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%81%AE%E6%9C%A8%E3%80%80%E5%BA%AD%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%81%AE%E3%80%80%E8%A8%BC%E4%BA%BA%EF%BC%88%E3%81%82%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%B3%E3%81%A8%EF%BC%89A.jpg

大通公園の噴水と虹と花

 大通公園西4丁目に噴水がある。噴水の造形を行ったのは箕原正で「金属と水のモニュメント」の作品名がついている。周囲の円形のところから水が斜め上に放水され、中心部にある塔と水盤に当たる。このため、噴水の周囲は水滴が霧状になって広がる。この霧に太陽の光が反射して、局所的な虹が見える。虹を写真に撮るのは少し難しい。噴水の近くに花壇がある。クレオメの花があり、噴水をバックに撮ってみる。噴水の近くのベンチにカップルが座っているのも写り込んでくる。

噴水の 作る虹追い 廻りたり

%E5%99%B4%E6%B0%B4%E3%81%AE%E3%80%80%E4%BD%9C%E3%82%8B%E8%99%B9%E8%BF%BD%E3%81%84%E3%80%80%E6%AD%A9%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

花壇撮り カップル噴水 ぼかしたり

%E8%8A%B1%E5%A3%87%E6%92%AE%E3%82%8A%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E5%99%B4%E6%B0%B4%E3%80%80%E3%81%BC%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

2011年07月22日

ビアガーデンの会場に咲くムラサキバレンギク

 「さっぽろ夏まつり」が始まった。期間中大通公園はビアガーデンに変身する。西5丁目から11丁目まで、各ビールメーカーのビアガーデンが並ぶ。このビアガーデンに合わせるように、大通公園の花壇も整備される。そのなかの一つにムラサキバレンギクが植え込まれていて、ビールの宣伝看板を背景に撮ってみる。エキナケアの別名のある北アメリカ原産のキク科の花である。北アメリカの先住民が、虫刺されの手当てに用いたことから「インディアンのハーブ」と呼ばれたそうである。

公園に バレンギク咲き 夏祭り

%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%AB%E3%80%80%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%82%AF%E5%92%B2%E3%81%8D%E3%80%80%E5%A4%8F%E7%A5%AD%E3%82%8AA.jpg

エキナケア ビールに酔いて 赤くなり

%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%80%80%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AB%E9%85%94%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E8%B5%A4%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

今日(7月22日)の花

ヒヨドリの 名の花咲いて 盛夏なり

 ヒヨドリバナが目につくようになってきた。ヒヨドリが山から下りて来る頃に咲き出すので、この根前になったらしい。しかし、ここら辺では、ヒヨドリが山から下りてくる季節感はない。未だ蕾の状態のものが茎の上で集まって咲いている。

%E3%83%92%E3%83%A8%E3%83%89%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%80%80%E5%90%8D%E3%81%AE%E8%8A%B1%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E7%9B%9B%E5%A4%8F%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月22日)の一枚

パソコンで 無言劇見て 門探し 

 昨年10月にSOUKIの20周年公演のパントマイム劇の「The Gate」のDVDが送られてきた。舞台に使われた、「安宅の関」用にハママシケの陣屋跡の大手門の写真提供をしたご縁である。代表の江ノ上陽一氏が来札の折、舞台上で見ている。

%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%80%80%E7%84%A1%E8%A8%80%E5%8A%87%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%80%80%E9%96%80%E6%8E%A2%E3%81%97A.jpg

ステンレスの造形が創り出す景色

 地下鉄南北線の幌平橋駅で降り、駅から中島公園を北の方向に向かって歩くと、最初に出合う造形が小田襄の「風景の夢」と題された作品である。小田は東京生まれで、2004年に東京で没している。その彫刻家と札幌のつながりは調べていない。作品はステンレス製で、幾何形状の組み合わせになっている。表面が鏡となり周囲の景色を反射させるため、どこからが鏡の中で、どれが実景なのかわからなくなる状況が生じる。写真を撮るとそれが強調されて、作品自体が景色に隠れてしまう。

幾何学で 風景の夢 造形し

%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%AD%A6%E3%81%A7%E3%80%80%E9%A2%A8%E6%99%AF%E3%81%AE%E5%A4%A2%E3%80%80%E9%80%A0%E5%BD%A2%E3%81%97A.jpg

ステンレス 実虚の景色 境消し

%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%80%80%E5%AE%9F%E8%99%9A%E3%81%AE%E6%99%AF%E8%89%B2%E3%80%80%E5%A2%83%E6%B6%88%E3%81%97A.jpg

2011年07月21日

中島公園の草地の野良猫

 中島公園の草地に黒い野良猫がいる。かなり人間に馴れているようで、人通りのある公園の通りの横で、草の上に後ろ足を投げ出したようにして休んでいる。普通なら、次の動作に直ぐに移れるような態勢にあるのが、野良猫が見せる姿だろうと思っていると、この野生から遠いポーズである。野良でも猫は身体を清潔に保つ。不潔にして、体臭で獲物となる相手に気づかれるのを避けるためである。黒猫の毛並みは自身でのケアが行き届いているようで、この点は野生を失っていない。

このポーズ 野生に遠く 公園内

%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%80%80%E9%87%8E%E7%94%9F%E3%81%AB%E9%81%A0%E3%81%8F%E3%80%80%E5%85%AC%E5%9C%92%E5%86%85A.jpg

身奇麗は 狩の本能 臭い消し

%E8%BA%AB%E5%A5%87%E9%BA%97%E3%81%AF%E3%80%80%E7%8B%A9%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%83%BD%E3%80%80%E8%87%AD%E3%81%84%E6%B6%88%E3%81%97A.jpg

今朝(7月21日)の一枚

翻る 瞬間捉え 七稜星

 朝食会で赤れんが庁舎の近くのホテルまで行ったので、見馴れた庁舎を写してみる。ありきたりの写真では芸がないかと、少し工夫して撮ってみる。道旗が風で翻って、うまく七稜星が見える瞬間を捉えるため、何枚も撮ってみた一枚である。

%E7%BF%BB%E3%82%8B%E3%80%80%E7%9E%AC%E9%96%93%E6%8D%89%E3%81%88%E3%80%80%E4%B8%83%E7%A8%9C%E6%98%9FA.jpg

爪句集12集目「爪句@今朝の一枚」

 現在、標記の爪句集の出版準備に入っている。このブログのカテゴリーの「今朝の一枚」を、昨年の11月5日から今年の5月31日まで日を追って並べたものである。電子日記の紙メディア版である。刷り上りのページは写真のようなものである。
 編集の段階で、思いがけない問題を指摘された。写真に新聞の見出しが写っていて、新聞社から掲載許諾を得ることが必要ではないか、というものである。“薮蛇”みたいなところがあるのだが、これをクリアしなければ出版できないといわれると、対処せざるを得ない。その顛末がどうなったかは、12集目が書店に並んだ時に、爪句集の「あとがき」を読んでいただければ、と思っている。

%E8%A8%B1%E8%AB%BE%E3%81%AE%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8%E4%BE%8BA.jpg

今日(7月21日)の花

肌寒く ノラニンジン撮る 河川敷 

 日の出時は半袖では肌寒い。河川敷のところにノラニンジンの花が咲いている。栽培ニンジンが野生化したので野良が付いているけれど、ヨーロッパ原産のものが帰化したらしい。茎の先に多数の花を咲かせていて、よく見かける花である。

%E8%82%8C%E5%AF%92%E3%81%8F%E3%80%80%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E6%92%AE%E3%82%8B%E3%80%80%E6%B2%B3%E5%B7%9D%E6%95%B7A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

動かない庭先の野鳥

 庭先に動かない野鳥がいる。バードカービングの作品のようでもあるけれど、外に置いて風雨に晒しているので、イクステリアとして入手したものだろう。実在の鳥をモデルしたような出来のよいものや、鳥のイメージを適当に作り出したようなものもある。本物の野鳥は、動きが激しくて撮るのか難しいけれど、これらの小鳥は近づいても逃げる訳でもなく、微動だにしないので、写真を撮るのに好都合である。雨雫が尾のところに留まっていて、動かない鳥では、雨雫も被写体になる。

庭先に 動かぬ鳥居 写真撮り

%E5%BA%AD%E5%85%88%E3%81%AB%E3%80%80%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%AC%E9%B3%A5%E5%B1%85%E3%80%80%E5%86%99%E7%9C%9F%E6%92%AE%E3%82%8AA.jpg

雨雫 鳥の一部で 写り込み

%E9%9B%A8%E9%9B%AB%E3%80%80%E9%B3%A5%E3%81%AE%E4%B8%80%E9%83%A8%E3%81%A7%E3%80%80%E5%86%99%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BFA.jpg

2011年07月20日

猛犬の居る家

 朝の散歩では猛犬に注意せねばならない。ご丁寧にも猛犬注意のプレートが犬小屋に取り付けられているので、犬を刺激しないように犬小屋と内に居る犬の写真を撮る。この猛犬は、犬というよりライオンに見えてくる。ふと見上げると、塀から身を乗り出している猛犬がいる。人が通りかかったので、片目を開けてみている雰囲気である。こちらに危害を加えるというよりは、何か話したそうである。しかし、共通の話題もなさそうなので、一枚撮らせてもらって早々に失礼する。

猛犬は ライオンに見え 家の前

%E7%8C%9B%E7%8A%AC%E3%81%AF%E3%80%80%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%81%AB%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%80%80%E5%AE%B6%E3%81%AE%E5%89%8DA.jpg

猛犬は 話したそうに 片目開け

%E7%8C%9B%E7%8A%AC%E3%81%AF%E3%80%80%E8%A9%B1%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%AB%E3%80%80%E7%89%87%E7%9B%AE%E9%96%8B%E3%81%91A.jpg

花の星雲のようなホザキナナカマド

 ナナカマドは街路樹としてよく見かけ、その集団で咲く白い花もまた目につく。やはり白い花が密に咲くホザキナナカマドがある。こちらはナナカマドの木のように樹高は高くならず低木である。散歩道でこの木花を見つける。似た木花にニワナナカマドがある。ホザキナナカマドの特徴を調べると、葉の縁が鋭い鋸歯状になっていて、雄しべは花弁よりも長く突き出るとある。葉は確かに鋸歯状で、マクロ撮影の花弁から長い雄しべが飛び出していて、これはホザキナナカマドである。

道端で 蕾弾けて 花星雲

%E9%81%93%E7%AB%AF%E3%81%A7%E3%80%80%E8%95%BE%E5%BC%BE%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%80%E8%8A%B1%E6%98%9F%E9%9B%B2A.jpg

マクロ撮り 樹種を確かむ 長き蘂

%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E6%92%AE%E3%82%8A%E3%80%80%E6%A8%B9%E7%A8%AE%E3%82%92%E7%A2%BA%E3%81%8B%E3%82%80%E3%80%80%E9%95%B7%E3%81%8D%E8%98%82A.jpg

今日(7月20日)の花

帰化同士 黄色誇示して 河川敷 

 マツヨイグサ(待宵草)は名前からして日本の花かと思っていたら、両アメリカ大陸原産の帰化植物なのである。荒地に顔を出してきて、河川敷などでも目立つ。これも帰化植物のモウズイカと一緒になって、護岸の進んだ川の縁に咲いている。

%E5%B8%B0%E5%8C%96%E5%90%8C%E5%A3%AB%E3%80%80%E9%BB%84%E8%89%B2%E8%AA%87%E7%A4%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E6%B2%B3%E5%B7%9D%E6%95%B7A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月20日)の一枚

コラム載り 録音図書の 写真撮り

 「録音図書」のテーマで書いた、道新「朝の食卓」のコラムの原稿が掲載されている。札幌市視聴覚障がい者センターから送られてきている自著の「札幌の秘境」と「風景印でめぐる札幌の秘境」の録音図書のCDを新聞記事と並べて写真を撮る。

%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E8%BC%89%E3%82%8A%E3%80%80%E9%8C%B2%E9%9F%B3%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E3%81%AE%E3%80%80%E5%86%99%E7%9C%9F%E6%92%AE%E3%82%8AA.jpg

語りかけるフクロウの置物

 庭に置かれている動物のオブジェで多いものは、犬やリスを象ったものがある。前者は生きた犬を飼う代わりのようで、後者は庭を森に見立てようとしているらしい。後者の流れには鳥というのも見かける。小鳥は風見鶏風な造りのものが多く、置物としては大型の鳥のフクロウが多いようである。フクロウは何となく守り神の雰囲気もあって、好まれるのかもしれない。フクロウの貌のデザイン次第で、賢者の風格があったり、通行人に語りかけてくるひょうきんな鳥になったりする。

フクロウは 花見る人に 語りかけ

%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%81%AF%E3%80%80%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%80%80%E8%AA%9E%E3%82%8A%E3%81%8B%E3%81%91A.jpg

フクロウが 話しかけきて 塀の上

%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%81%8C%E3%80%80%E8%A9%B1%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%80%80%E5%A1%80%E3%81%AE%E4%B8%8AA.jpg

2011年07月19日

夏の風物詩の中島公園フリーマーケット

 夏の土、日には、中島公園ではよくフリーマーケット(フリマ)が開催される。空模様がはっきりしない日曜日に、中島公園を歩くことがあって、フリマに出合う。売り手が自動車に商品を積んで会場に乗りつけ、自動車の横が売り場に変わる。買い手の方は気に入ったものがないかと品定めである。それにしても色々なものが並んでいる。この様子を見ていると、人間は物を集める動物であるのがわかる。物を買う立場にしか居ないけれど、売り手の立場になっても面白しろそうである。

公園に 市の開かれ 日曜日

%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%AB%E3%80%80%E5%B8%82%E3%81%AE%E9%96%8B%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9B%9C%E6%97%A5A.jpg

自動車の 横が店先 フリマの日

%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%81%AE%E3%80%80%E6%A8%AA%E3%81%8C%E5%BA%97%E5%85%88%E3%80%80%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%81%AE%E6%97%A5A.jpg

今日(7月19日)の花

松明に 火が付き出して ベルガモット

 ベルガモットの花が咲き出した。ハーブの種類で、匂いがイタリア産のベルガモットオレンジに似ていることからの命名で、オレンジの木の名前でもある。花の形からタイマツバナ(松明花)の別名がある。松明が燃え盛るのはこれからである。

%E6%9D%BE%E6%98%8E%E3%81%AB%E3%80%80%E7%81%AB%E3%81%8C%E4%BB%98%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A2%E3%83%83%E3%83%88A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月19日)の一枚

明るさは 白地の見出し 快挙なり

 朝刊に「なでしこ世界一」の見出しが躍っている。丁度「爪句@今朝の一枚」の爪句集の初校の段階で、この爪句集には3月の福島第一原発事故の、連日の黒枠の大見出しを撮った写真がある。対して、今回は白地の見出しで気持ちが明るい。

%E6%98%8E%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%AF%E3%80%80%E7%99%BD%E5%9C%B0%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%87%BA%E3%81%97%E3%80%80%E5%BF%AB%E6%8C%99%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

ラベンダーとミツバチ

 雨が上がるとミツバチがラベンダーに集まってくる。雨降りで密集めの仕事が遅れたのを取り戻そうとしているかのようである。花の間をせわしなく動き回っていて、ミツバチにフォーカスを合わせるのが難しい。飛んでいるところを撮ったものは大抵ぼけた写真になっている。ミツバチのように仕事をしている訳ではないので、良い写真が撮れなくても困ることはないのだが、それでも花の上を飛ぶ蜂で、花にも蜂にもフォーカスが合ったショットを期待してシャッターを押してみる。

ラベンダー 青さで誘い 蜂と人

%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%80%80%E9%9D%92%E3%81%95%E3%81%A7%E8%AA%98%E3%81%84%E3%80%80%E8%9C%82%E3%81%A8%E4%BA%BAA.jpg

飛ぶ瞬間 狙うカメラの 重さかな

%E9%A3%9B%E3%81%B6%E7%9E%AC%E9%96%93%E3%80%80%E7%8B%99%E3%81%86%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%80%80%E9%87%8D%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%AAA.jpg

2011年07月18日

12万回目アクセス画面

 特に意味も無いのだが、ブログの画面に出ているアクセスカウンターのぞろ目や区切りの良い数字が表示された時の画面を記録している。うまい具合にその画面が取り込めるとよいのだが、取り込みに失敗することもある。今回はカウンターの表示が120000(12万)を狙っていて、成功である。

12%E4%B8%87%E5%9B%9E%E7%94%BB%E9%9D%A2A.jpg

HTBの北海道珍百景

 HTBの番組「イチオシ」のシリーズ企画の「北海道珍百景」のインタビューを受けていて、その放送が7月18日(月)の午後にあった。北海道珍百景シリーズとしては3回目である。

%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%81%AE%E7%8F%8D%E7%99%BE%E6%99%AFA.JPG

 放送されていたのは、星置川の河口にある消波ブロック。元々は車止めに置かれたものだが、今は車で防波堤には行けなくなっていて、この車止めは役目を終えているそうである。

%E6%B6%88%E6%B3%A2%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AFA.jpg

 小樽市桜町のロータリーは北海道では数少ないものである。これが造られた経緯はよくわからないけれど、海外への視察団が現地で見たか、文献を参考に導入したのではないか、というのが当方の推測だが、さて当たっているかどうか。

%E6%A1%9C%E7%94%BA%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BCA.jpg

 北広島市の平和の灯公園の原爆の火が昼間は見えないとのレポート。夜に行くと確かに点っているのが見える。これは今回の取材のビデオで初めて見た。以前取材した時は夜まで待てなかった。夜に見るとかなり炎が見えるものだとわかった。

%E5%8C%97%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%AE%E7%81%AFA.jpg

 ロータリーは小樽市の他に旭川市、釧路市にもあって、釧路の放送局のお天気カメラを回していくとロータリーが見えるとのことで、その画面が出ていた。

%E9%87%A7%E8%B7%AF%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BCA.jpg

 スタジオで取材の対象について話するのは、ヒロ福地氏(右)、森さやかさん(中)である。藤尾仁志氏(左)は別のコーナーで話していた。

%E3%83%92%E3%83%AD%E7%A6%8F%E5%9C%B0%E3%83%BB%E6%A3%AE%E3%81%95%E3%82%84%E3%81%8B%E3%83%BB%E8%97%A4%E5%B0%BE%E4%BB%81%E5%BF%97A.jpg


処女航海の叶わなかったイカダ船

 今日(7月18日)の朝刊に、昨日の豊平川のイカダ下りが中止になった記事が載っている。川下りの中止で、イカダの出来栄えのコンテストに切り替わった。参加チームの談話が載っている。1ヶ月以上かけて作った海賊船のイカダで、川下りができず残念とのコメントである。確かに力作の海賊船の処女航海が出来なかったのは心残りだろう。4人の中国人グループの帆船のイカダも、川に浮かべたらどんな具合の処女航海になったろうかと、見ることの出来なかった場面を想像する。

処女航海 叶わぬイカダ 海賊船

%E5%87%A6%E5%A5%B3%E8%88%AA%E6%B5%B7%E3%80%80%E5%8F%B6%E3%82%8F%E3%81%AC%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%80%E3%80%80%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E8%88%B9A.jpg

帆船は 増水の川 出番無し

%E5%B8%86%E8%88%B9%E3%81%AF%E3%80%80%E5%A2%97%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%B7%9D%E3%80%80%E5%87%BA%E7%95%AA%E7%84%A1%E3%81%97A.jpg

今日(7月18日)の花

ナデシコの 花名広める 女子サッカー

 今日の花はナデシコしかない。女子ワールドサッカーでなでしこジャパンが優勝である。庭のカワラナデシコは、最後の花が雨滴を抱えて咲いている。なでしこジャパンの大活躍で、ナデシコの花名は日本語のままで世界に広まりそうである。

%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B7%E3%82%B3%E3%81%AE%E3%80%80%E8%8A%B1%E5%90%8D%E5%BA%83%E3%82%81%E3%82%8B%E3%80%80%E5%A5%B3%E5%AD%90%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BCA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月18日)の一枚

世界一 なでしこジャパン おめでとう

 やりましたね、なでしこジャパン。本戦で追いつき、延長戦でも後半戦で追いつき、PK選でアメリカを制し世界一に。どうもこの手の試合での勝負を観ているのは苦手なのですが、テレビに3時間捕まった。おめでとう、なでしこジャパン。

%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%80%80%E3%81%AA%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%93%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%80%80%E3%81%8A%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%A8%E3%81%86A.jpg

鳥もどきに飛びつく公園の野良猫

 世の中には暇な人も居るものである。中島公園を歩いていると、野良猫相手に遊んでいる大人が居る。竿の先に結んだ糸の先端に、羽をつけた鳥もどきを猫の前でひらひらさせる。どうもいつも同じことをやられているようで、猫も直ぐには飛びつかない。それでも気分が向くと、鳥もどきに飛びつく。竿を操る御仁はすばやく鳥もどきを移動させる。こんな動作を飽きることなく続けている。野良猫は3,4匹居て、この人間との遊びに加わるものと、ただ眺めている猫とに分かれる。

鳥もどき 猫の前置き 遊びなり

%E9%B3%A5%E3%82%82%E3%81%A9%E3%81%8D%E3%80%80%E7%8C%AB%E3%81%AE%E5%89%8D%E7%BD%AE%E3%81%8D%E3%80%80%E9%81%8A%E3%81%B3%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

公園で 日長一日 猫じゃらし

%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%A7%E3%80%80%E6%97%A5%E9%95%B7%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%80%80%E7%8C%AB%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%89%E3%81%97A.jpg

2011年07月17日

今年も中止の豊平川イカダ下り

 豊平川のイカダ下りを一度見てみたかった。この夏のイベントは1975年から始まって、今年で37回目となる。こんなに続いているイベントなのに、一度も現地で見たことがない。昨年(2010年)は中止だったので、今年こそはと幌平橋の近くの河川敷に出向いてみる。参加のイカダが並んでイカダ乗りチームの方は集まっているけれど、見物客はまばらである。開会式が始まって、主催者から豊平川の増水により中止の発表である。イカダを作ってこの日に備えていた参加者には気の毒である。

刀抜く 見せどころ無く 中止なり

%E5%88%80%E6%8A%9C%E3%81%8F%E3%80%80%E8%A6%8B%E3%81%9B%E3%81%A9%E3%81%93%E3%82%8D%E7%84%A1%E3%81%8F%E3%80%80%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

見せ損ね 父兄親父の 底力

%E8%A6%8B%E3%81%9B%E6%90%8D%E3%81%AD%E3%80%80%E7%88%B6%E5%85%84%E8%A6%AA%E7%88%B6%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BA%95%E5%8A%9BA.jpg

道警本部での交通安全啓蒙展示

 道警本部での市民へのデモや展示は、交通安全が前面に出る。交通管制の様子を窓越しに見ることができる。大型のモニタ画面があり、道路の車の流れが写し出される。我が車も写し出されているかもしれない。車信号機も近くで見ると、思った以上に大きい。信号機がランプからLEDに替わり、冬季に付着する雪がランプの熱で溶けていたのが、LEDでは溶けず、雪落としの作業が増えたとの話が記憶に残った。運転シミュレータがあって、子供たちは実物の信号機も見ず操作に夢中である。

我が車 モニタされてか 管制室

%E6%88%91%E3%81%8C%E8%BB%8A%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%8B%E3%80%80%E7%AE%A1%E5%88%B6%E5%AE%A4A.jpg

模擬運転 実物信号 目に入(い)らず

%E6%A8%A1%E6%93%AC%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%80%80%E5%AE%9F%E7%89%A9%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E3%80%80%E7%9B%AE%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%89%E3%81%9AA.jpg

今日(7月17日)の花

雨残り 雨滴が主役 ヒペリカム

 庭のヒペリカムが次々と咲き出してきている。この植物の薬功を漏らした弟を兄が切った話から「小坊主弟切」の別名のある低木で、黄色い花が咲き終わると赤い実に変身する。雨残りの日は、花より葉の雨滴にフォーカスが合った写真となる。

%E9%9B%A8%E6%AE%8B%E3%82%8A%E3%80%80%E9%9B%A8%E6%BB%B4%E3%81%8C%E4%B8%BB%E5%BD%B9%E3%80%80%E3%83%92%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A0A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月17日)の一枚

雨残り カサブランカが 顔を向け

 雨上がりというより雨残りの朝である。用心のため傘を持って出かける。濡れたアスファルトの道にユリの花が顔を出している。写真に撮ってほしいといわんばかりである。ユリの種類でカサブランカの名前が出てくるけれど、確信は持てない。

%E9%9B%A8%E6%AE%8B%E3%82%8A%E3%80%80%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%81%8C%E3%80%80%E9%A1%94%E3%82%92%E5%90%91%E3%81%91A.jpg

動物の判断に迷う木製プランター

 洒落た木製のプランターに花が植えられている。木馬という観念が強いので、見た瞬間は馬をモデルにしたプランターだと思った。しかし、犬もあり得るかとも思う。耳が立っているので、犬の感じからは遠いか。立つ耳なら兎も候補になるか。いつもなら花の種類なのに、今回は動物の種類の同定に頭を使っている。木馬に戻れば、トロイの木馬の連想で、木馬内からギリシャ兵士の代わりに花を出現させるとは、演出がよろしい、と小さなプランターで大きな歴史の話に結びつける。

連想は トロイの木馬 花兵士

%E9%80%A3%E6%83%B3%E3%81%AF%E3%80%80%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%81%AE%E6%9C%A8%E9%A6%AC%E3%80%80%E8%8A%B1%E5%85%B5%E5%A3%ABA.jpg

動物の 同定出来ず ペチュニア花

%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%80%80%E5%90%8C%E5%AE%9A%E5%87%BA%E6%9D%A5%E3%81%9A%E3%80%80%E3%83%9A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2%E8%8A%B1A.jpg

2011年07月16日

耐震対策に問題のある道議会議場

 カルチャーナイトで同議会議場に入ってみる。築後60年経っている建物で、建替えの計画も策定されたけれど、道の財政難で計画は凍結されている。雪の六華をデザインした天井は吊天井になっている。案内の人の説明では、耐震対策が行われていないので、震度5以上の地震がくると議場の吊天井は落ちるだろう、とのことである。これには議場に座っている議員も心配だろうが、事前に質問答弁のすり合わせを行っていて、学芸会みたいだと批判されている方がより気掛かりだろう。

学芸会 審議批判の 議場なり

%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E4%BC%9A%E3%80%80%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%AE%E3%80%80%E8%AD%B0%E5%A0%B4%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

六華見え 落ちる懸念の 吊天井

%E5%85%AD%E8%8F%AF%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%80%80%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B%E6%87%B8%E5%BF%B5%E3%81%AE%E3%80%80%E5%90%8A%E5%A4%A9%E4%BA%95A.jpg

初めて認識するクリの木花

 クリの実が生るからにはクリの花がある。しかし、クリの実には目が行ってもクリの花は見ていなかった。秋にこの木にクリの実が生ったのを思い出し、クリの花であることに気がつく。しかし、数珠つなぎ状のクリの花と、実に成る状況が結びつかない。花はユキヤナギのように穂状のものが垂れ下がり、花一つひとつに実が生るとしたら花が多すぎる。クリは大木になり、木全体に花があると、いやでも目に入るのだが、どうして今までクリの花と気が付かなかったか不思議である。

数珠つなぎ 実はどれになる クリの花

%E6%95%B0%E7%8F%A0%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8E%E3%80%80%E5%AE%9F%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%80%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

全枝に 白紐下がり クリの花

%E5%85%A8%E6%9E%9D%E3%81%AB%E3%80%80%E7%99%BD%E7%B4%90%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%80%80%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

今日(7月16日)の花

次々に 咲いて実の生る ズッキーニ

 ズッキーニの実はキュウリに似ているけれど、花はカボチャにそっくりさんである。事実、ウリ科カボチャ属である。鮮やかな黄色の花が大きくなったと思っていると、萎れが始まって、実が大きくなってきている。良く実の生る野菜である。

%E6%AC%A1%E3%80%85%E3%81%AB%E3%80%80%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E5%AE%9F%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%82%8B%E3%80%80%E3%82%BA%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%8BA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月16日)の一枚

記念碑へ 向けるカメラに 小雨なり

 西野中学校の近くの第二公園に用水開鑿紀念碑がある。写真を撮っている頃から小雨がぱらつき出す。濡れてもたいしたことのない雨なのだが、持っているカメラが気になる。傘も持っていないので、シャツの内側にカメラを入れて帰路に着く。

%E7%B4%80%E5%BF%B5%E7%A2%91%E3%81%B8%E3%80%80%E5%90%91%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%AB%E3%80%80%E5%B0%8F%E9%9B%A8%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

音を聞いていないSAPPORO CITY JAZZ

 この夏のイベントは2007年に始まっている。大通公園や札幌芸術の森のステージで1ヶ月半近くにわたって開催されている。大通公園西2丁目のところにはホワイトロックと呼ばれる球状大型テント内にステージが設けられている。音楽ファンでも、ましてジャズファンでもないので、このイベントの音のカケラも耳にしていない。多分、ステージでは撮影禁止と思われるので、テントの入口のところを撮っただけである。同時進行の恒例のPMFの音楽イベントも足を向けたことがない。

ジャズ世界 異界に入る 人並び

%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%80%80%E7%95%B0%E7%95%8C%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8B%E3%80%80%E4%BA%BA%E4%B8%A6%E3%81%B3A.jpg

看板に アーティスト居て 夏興行

%E7%9C%8B%E6%9D%BF%E3%81%AB%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E5%A4%8F%E8%88%88%E8%A1%8CA.jpg

カルチャーナイト道警音楽隊コンサート

 カルチャーナイトでは、普段入ることの出来ない場所を選んで行ってみる。北海道警察本部の1階のロビーでは道警音楽隊のミニコンサートが行われている。見学に来ている子供たちへのサービスで、アニメのアンパンマンのテーマソングなども演奏されていた。音楽隊が聴衆の聴覚を楽しませるのに対して、視覚に訴えるものとしてカラーガード隊があり、両隊が一緒になって演奏を盛り上げる。カラーガード隊のコスチュームに身を固めた女性隊員が音楽に合わせて演技を行っていた。

音楽隊 カルチャーナイトの 主役なり

%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E9%9A%8A%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AE%E3%80%80%E4%B8%BB%E5%BD%B9%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

カラーガード 女性隊員 華を添え

%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%80%80%E5%A5%B3%E6%80%A7%E9%9A%8A%E5%93%A1%E3%80%80%E8%8F%AF%E3%82%92%E6%B7%BB%E3%81%88A.jpg

2011年07月15日

名は体を表すハタザオキキョウ

 この花の名前はずばりその形からきている。キキョウ(桔梗)の花が旗竿に並んでいる様子を名前に採用している。カンパニュラ(ホタルブクロ)属の花で、学名はカンパニュラ・ラプンクロデスである。ヨーロッパ原産の渡来花で、キキョウに比べると花の開きがすぼんだ形である。キキョウの花弁には筋が目だっているけれど、ハタザオキキョウには花弁の筋がほとんど見られない。雄しべが長く、花の外に顔を出してきている。青紫の花が夏の日に照らされ、夏の花の感じである。

キキョウ似の 花旗竿に 並びおり

%E3%82%AD%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E4%BC%BC%E3%81%AE%E3%80%80%E8%8A%B1%E6%97%97%E7%AB%BF%E3%81%AB%E3%80%80%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%81%8A%E3%82%8AA.jpg

カンパニュラ 日に照らされて 夏の花

%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%80%80%E6%97%A5%E3%81%AB%E7%85%A7%E3%82%89%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%80%80%E5%A4%8F%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

伊吹山が故郷のイブキトラノオ

 この花を漢字で書くと、「伊吹虎の尾」となる。伊吹山で見られる、虎の尾に似た花の意味である。滋賀県と岐阜県との県境にある伊吹山と北海道では随分と距離があるけれど、園芸種が我が家の庭に植えられたのだろう。小さな花が密生した花穂が、花茎の先にある。咲き始めは、一つひとつの花は花弁の先端を閉じて風船のような形で、そのうち風船が破れ、蘂が外に顔を出したような形になってくる。かなり長い期間咲いている夏の花で、花が少なくなってくる頃の庭を飾っている。

花の故郷(さと) イブキトラノオ 伊吹山

%E8%8A%B1%E3%81%AE%E6%95%85%E9%83%B7%EF%BC%88%E3%81%95%E3%81%A8%EF%BC%89%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%AD%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%80%80%E4%BC%8A%E5%90%B9%E5%B1%B1A.jpg

花数の 少なき夏の 庭飾り

%E8%8A%B1%E6%95%B0%E3%81%AE%E3%80%80%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8D%E5%A4%8F%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BA%AD%E9%A3%BE%E3%82%8AA.jpg

今日(7月15日)の花

コスモスの チョコレート香を 嗅ぎ損ね

 道路に面した庭先にチョコレート色の花が咲いている。チョコレートコスモスである。もうコスモスの花が咲く季節に入っているのである。チョコレートコスモスは色だけでなく香りもチョコレートといわれているけれど嗅いではみなかった。

%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%80%80%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E9%A6%99%E3%82%92%E3%80%80%E5%97%85%E3%81%8E%E6%90%8D%E3%81%ADA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月15日)の一枚

ナナカマド 朝霧の中 穂咲きなり

 霧の朝は、一眼レフを使わなくても遠景をぼかして撮れる。というより、一眼レフを使うと、ぼけ具合が極端になってしまうので、コンパクトデジカメで霧の朝の雰囲気を撮ってみる。ホザキナナカマドの細かな白い花が密に咲いている。

%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%80%80%E6%9C%9D%E9%9C%A7%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%80%80%E7%A9%82%E5%92%B2%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

おどろおどろしい名前のあるドクダミ

 名前をよく耳にするドクダミの別名には、ドクダメ(毒溜め)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)等のおどろおどろしいものがある。生薬として用いられ、葉を千切って匂いを嗅いでみると、悪臭に近い。こんなことも手伝って、印象の良くない名前になっているのかな、と推測する。白い4枚の花に見えるものは苞で、花本体は苞から直立した棒状の周囲に黄色い蘂だけの集まりである。雑草のように広がる生命力のある植物である。洒落た鉢の中にあると、立派な園芸種といった趣である。

ドクダミは 黄色の蘂(しべ)に 白き苞

%E3%83%89%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%9F%E3%81%AF%E3%80%80%E9%BB%84%E8%89%B2%E3%81%AE%E8%98%82%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%B9%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%80%80%E7%99%BD%E3%81%8D%E8%8B%9EA.jpg

雑草も 花鉢で化け 園芸種

%E9%9B%91%E8%8D%89%E3%82%82%E3%80%80%E8%8A%B1%E9%89%A2%E3%81%A7%E5%8C%96%E3%81%91%E3%80%80%E5%9C%92%E8%8A%B8%E7%A8%AEA.jpg

2011年07月14日

境内の地蔵菩薩と真言

 散歩道に寺があって、境内に地蔵菩薩が並んでいる。地蔵の背後に赤い文字で「おんかーかーかびさんまーえいそわかー」と書かれている。インターネットで調べるとサンスクリット語の地蔵菩薩の真言(マントラ)ということで、おんか=お願いします、かかか=笑い、びさんまいえ=稀有な、そわか=成就あれ、の意味の呪文だそうである。曹洞宗の寺名の横に地蔵菩薩と真言があるのは宗派が一致しないようにも思えるけれど、そんなことは気にしていない地蔵のすました顔がある。

おんかかか 赤字真言 菩薩像

%E3%81%8A%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%80%80%E8%B5%A4%E5%AD%97%E7%9C%9F%E8%A8%80%E3%80%80%E8%8F%A9%E8%96%A9%E5%83%8FA.jpg

整列の 地蔵菩薩の すまし顔

%E6%95%B4%E5%88%97%E3%81%AE%E3%80%80%E5%9C%B0%E8%94%B5%E8%8F%A9%E8%96%A9%E3%81%AE%E3%80%80%E3%81%99%E3%81%BE%E3%81%97%E9%A1%94A.jpg

日傘のようなアメリカシャクナゲ

 庭先に木花があり、近づいて見る。雄しべの先端が花弁に張り付いていて、まるで傘の骨が傘を支えているような格好である。白い傘で、日傘の雰囲気である。木の名前はカルミア・ラティフォリアで、アメリカシャクナゲの別名もある北アメリカ原産の木である。大正時代に、東京市長がアメリカにサクラを寄贈した答礼品としてハナミズキと共に日本にやってきた。可憐な木花であるけれど、葉に有毒成分がある。ツツジ科カルミア属の耐寒性常緑低木で、札幌でも庭木になっている。

庭先で 枝に干す傘 花日傘

%E5%BA%AD%E5%85%88%E3%81%A7%E3%80%80%E6%9E%9D%E3%81%AB%E5%B9%B2%E3%81%99%E5%82%98%E3%80%80%E6%97%A5%E5%82%98%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

シャクナゲの 名の付く木花 米渡来

%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%82%B2%E3%81%AE%E3%80%80%E5%90%8D%E3%81%AE%E4%BB%98%E3%81%8F%E6%9C%A8%E8%8A%B1%E3%80%80%E7%B1%B3%E6%B8%A1%E6%9D%A5A.jpg

今日(7月14日)の花

黄色蘂(しべ) 花弁が傘の 夏椿

 庭のナツツバキの花が咲き出した。一日花なので、今日見た花は明日には見ることはない。花の方からみると、その日の天気しか見ることはないので、世界は雨しかないと思って散ってゆく。花の中の黄色い蘂が花弁を傘のようにしている。

%E9%BB%84%E8%89%B2%E8%98%82%EF%BC%88%E3%81%97%E3%81%B9%EF%BC%89%E3%80%80%E8%8A%B1%E5%BC%81%E3%81%8C%E5%82%98%E3%81%AE%E3%80%80%E5%A4%8F%E6%A4%BFA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月14日)の一枚

小雨降り 枝も下がりて 実の盛り

 河川敷に整備された舗装道路の横にサクランボの木が数本ある。小雨の中、サクランボの実が生った枝が垂れている。いつもならカラスが実を食い荒らしているのが、雨のせいか姿が見当たらない。雨滴がサクランボの実の一部のようである。

%E5%B0%8F%E9%9B%A8%E9%99%8D%E3%82%8A%E3%80%80%E6%9E%9D%E3%82%82%E4%B8%8B%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%81%A6%E3%80%80%E5%AE%9F%E3%81%AE%E7%9B%9B%E3%82%8AA.jpg

大通公園の人面花鉢

 大通公園の花壇のお色直しが行われている。花を植え込む鉢が置かれていて、デザインが人の顔になっている。奇抜な顔で、植えられている花より鉢の方に目が行く。素焼きで現代の埴輪みたいである。長い顔とずんぐりした顔がある。顔の下はすぐ足がついていて、制作者の遊び心が感じられる。個人の住宅の庭においても楽しめそうな鉢であるけれど、実際に購入することになればかなりの値段なのだろう。大通公園は夏恒例のイベントのビアガーデンの設営の作業が行われていた。

現代の 埴輪にも見え 顔の鉢

%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%80%80%E5%9F%B4%E8%BC%AA%E3%81%AB%E3%82%82%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%80%80%E9%A1%94%E3%81%AE%E9%89%A2A.jpg

花よりは 鉢に目が行き 公園路

%E8%8A%B1%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%80%E9%89%A2%E3%81%AB%E7%9B%AE%E3%81%8C%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%80%80%E5%85%AC%E5%9C%92%E8%B7%AFA.jpg

2011年07月13日

やっと更新された「ようこそさっぽろ」ブログ

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログで「花・まち」の執筆を担当している。テーマが花なので、花のイベントに関してはイベントの初日に出かけて取材し、直ぐに原稿を送っている。しかし、ブログというのに即時性が生かされない。初日から1週間もすればブログを見てイベントに行きたくなる気にはならないだろうし(他のメディアで既に紹介済みである)、折角の取材が生きてこない。
 前々からこの件では担当者に督促してからブログの更新となるので、どうしてなのか考え込んでしまう。札幌市の公式サイトなので、市の担当者のチェックは入るとしても、聞くところによれば、数時間、長くても半日で原稿は戻される。
 基本的には誤字、脱字の修正程度であるから、執筆者に細かなところを問うまでもなく、編集担当者のところで修正すればよい。毎回原稿は変わるとしても、スタイルが変わる訳ではないので、写真とテキストをアップすればよいだけである。市のチックが入ったところで、急げば1,2日で終わる仕事だろう。
 今回の花菖蒲園は、開園日が6日(水)との案内で取材に行くと、9日(土)に延びている。これはむしろ好都合で、7日(木)に前日取材した原稿をメールで送っているので、普通に考えれば9日の開園日にブログの原稿は間に合う。
 しかし、なのである。日にちを置いてああだ、こうだの問い合わせがあって(原稿はほとんど変わっていない)、結局更新されたのは本日(13日)である。それも、こちらの督促に対応して仕事を早めた感じである。お金をもらっての仕事なら、もう少しプロの仕事をしてもらいたいものである(当方には一銭も入っていません。念のため。)
 自分のブログながら、これだけ書いてしまうと、次のテーマの取材の気力が萎えてくる。ボランティアを使うには、やる気を殺ぐのが一番よくない。

%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D%E3%81%95%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%82%8D%E3%83%BB%E8%8A%B1%E8%8F%96%E8%92%B2%E5%9C%92.jpg

風景印のある暑中見舞い

 H放送会社の人から暑中見舞いが届く。目を惹いたのは、風景印が押されていたことである。札幌北三十一条郵便局のもので、デザインは「民放第一声の地」碑である。「風景印でめぐる札幌の秘境」(北海道新聞社、2009)の同じ郵便局のページ(39番目)と並べて写真を撮り、ブログの記事にする。この碑に刻まれた放送の技術史は、前出の放送会社に関わるものである。
 今日は別のテレビ放送会社のインタビュー取材を受けた。インタビューを組み込んだ放送は18日(月)午後のHTBの番組「イチオシ!」で放送予定とのことである。

%E9%A2%A8%E6%99%AF%E5%8D%B0%E3%81%AE%E6%9A%91%E4%B8%AD%E8%A6%8B%E8%88%9E%E3%81%84A.jpg

チカホコと地下街での禁逆マーク

 おはら風の盆踊りの披露があるというので、チカホコ(地下歩行空間)の会場に出向いてみる。舞台になる広場の壁のスクリーンに現地の盆踊りの写真が写し出されている。そのスクリーンの下のところに禁逆(禁止逆)マークがある。禁逆マークは気をつけていてもなかなか見つからないので、拾い物をしたような気分である。踊りを見てから、札幌駅の地下街を歩いていると、ここにも禁逆マークがある。未成年の飲酒禁止のものである。それにしても一日に2個とは収穫である。

風の盆 禁逆マーク 手の動作

%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%9B%86%E3%80%80%E7%A6%81%E9%80%86%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%80%80%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%8B%95%E4%BD%9CA.jpg

地下街に ビールの季節 入り込み

%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E8%A1%97%E3%81%AB%E3%80%80%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%80%80%E5%85%A5%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BFA.jpg

今日(7月13日)の花

草むらに ホタルブクロが 隠れおり

 ホタルブクロが雑草の中に隠れている。園芸種が逸出したようである。この花の名前を聞くたびに、釣鐘状の花の内に蛍を閉じ込めるとどんな様子なのかが頭をよぎる。渡来のホタルブクロはカンパニュラの名で、ラテン語の釣鐘が語源である。

%E8%8D%89%E3%82%80%E3%82%89%E3%81%AB%E3%80%80%E3%83%9B%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%96%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%81%8C%E3%80%80%E9%9A%A0%E3%82%8C%E3%81%8A%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月13日)の一枚

舗装路は 延長畑 カボチャ花

 霧雨の中を歩く。住宅に囲まれた畑にカボチャが植えられていて、花の時期を迎えている。カボチャはどんどんツルを伸ばしてゆき、道路にまでせり出してくる。カボチャの花は道路の上にあって、花の付け根にはもう小さな実が生じている。

%E8%88%97%E8%A3%85%E8%B7%AF%E3%81%AF%E3%80%80%E5%BB%B6%E9%95%B7%E7%95%91%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E8%8A%B1A.jpg

「リカ・立像」と花

 大通西8丁目のところに札幌後楽園ホテルがあった。今年(2011年)このホテルは東京ドームホテル札幌と名前を変えている。ホテルの建物の横に、佐藤忠良の「リカ・立像」の作品名の裸婦像がある。裸婦を和らげるように花を入れて写真を撮ってみる。近くには花壇もあるのだが、花と彫刻を同じ画面に取り込むのに手子ずる。佐藤忠良は具象作家の大家で、均整の取れた女性の作品が多く、大通西12丁目のところにも「若い女の像」がある。佐藤忠良は今年の3月に亡くなっている。

ホテル名 首都の文字入り リカの像

%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E5%90%8D%E3%80%80%E9%A6%96%E9%83%BD%E3%81%AE%E6%96%87%E5%AD%97%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%80%80%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E5%83%8FA.jpg

ツツジ花 足元配し 裸婦飾り

%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8%E8%8A%B1%E3%80%80%E8%B6%B3%E5%85%83%E9%85%8D%E3%81%97%E3%80%80%E8%A3%B8%E5%A9%A6%E9%A3%BE%E3%82%8AA.jpg

2011年07月12日

除虫菊と虫

 庭に菊似の花が咲いている。花の構造はヒマワリと同じで、周囲に白い舌状花が有り、中央に黄色い小さな筒状花が集まった頭状花序がある。園芸種のマーガレットに似ているけれど、マーガレットは札幌の庭では冬を越せない。雑草のように育ち、蚊取り線香の原料となる除虫菊ではないかと思っている。除虫菊なら虫避けになる花だろうとの予想に反し、虫が集まってきている。アブや羽蟻が止まって密を採っている。花の匂いを嗅いでみると、良いとは言えない変な匂いである。

除虫菊 アブの止まりて 頭状花

$%E9%99%A4%E8%99%AB%E8%8F%8A%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%96%E3%81%AE%E6%AD%A2%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%A6%E3%80%80%E9%A0%AD%E7%8A%B6%E8%8A%B1A.jpg

似た花に マーガレットあり 除虫菊

%E4%BC%BC%E3%81%9F%E8%8A%B1%E3%81%AB%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%82%E3%82%8A%E3%80%80%E9%99%A4%E8%99%AB%E8%8F%8AA.jpg

モエレ沼公園ガラスのピラミッド取材

 昨日(11日)は、NHKのコーナー番組の「さっぽろハコモノ探検」で、モエレ沼公園のガラスのピラミッドの取材である。この建物はガラス張りで、巨大な温室である。夏場、この中をどのように冷房しているのかが取材の対象である。

%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E5%86%85%E9%83%A8A.jpg

 モエレ沼公園はイサム・ノグチの構想を基にアーキテクトファイブが設計し、造られている。この関係で、ガラスのピラミッド内にイサム・ノグチ記念館がある。館内は撮影禁止で、NHKの方でイサム・ノグチ財団からの許可を取る約束での取材である。イサム・ノグチを最初に札幌市に引き合わせた、C社のH社長のインタビューの収録である。

%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%81%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8%E5%8F%96%E6%9D%90%E9%A2%A8%E6%99%AFA.jpg

 記念館内での撮影禁止ということで、入口のところから館内を撮っても、カメラウーマンのIさんの後ろ姿が写っただけである。

%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8E%E3%82%B0%E3%83%81%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8%E7%9F%B3%E5%8B%95%E3%81%95%E3%82%93A.jpg

 冷房に冬季に貯蔵した雪を利用しているので、そのシステムを見せてもらう。

%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E9%9B%AA%E5%86%B7%E6%88%BFA.jpg
 
 番組担当のSプロデュサーは、ノンストップのエレベータでカメラを回し、ガラスのピラミッド内の撮影を行っていた。取材の内容は8月1日(月)放送予定で、印象が薄れないか心配である。

%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E5%9C%92%E9%83%A8%E6%B0%8FA.jpg

モエレ沼の上を飛ぶトビ

 NHKの取材でモエレ沼公園のガラスのピラミッドに出向く。この建物の屋上に登ってモエレ沼を見下ろしていると、トビが飛んでいる。望遠レンズを使用しての撮影を試みるけれど、ファインダーの中に飛ぶ姿を捉えるのが難しい。野鳥図鑑には、トビの尾は広げると三味線のバチの形になると記載されている。撮ってきた写真をパソコンで拡大して見ると、確かに尾はバチの形をしている。小雨で光が弱く、水面の水草がどうにか見える中で、トビの姿も少しぼやけたように写っている。

飛ぶトビを カメラで追いて モエレ沼

%E9%A3%9B%E3%81%B6%E3%83%88%E3%83%93%E3%82%92%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%A7%E8%BF%BD%E3%81%84%E3%80%80%E3%83%A2%E3%82%A8%E3%83%AC%E6%B2%BCA.jpg

飛翔時は 三味線のバチ 尾の形

%E9%A3%9B%E7%BF%94%E6%99%82%E3%81%AF%E3%80%80%E4%B8%89%E5%91%B3%E7%B7%9A%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%81%E3%80%80%E5%B0%BE%E3%81%AE%E5%BD%A2A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8619Z.jpg

今日(7月12日)の花

紅花が 朝日に映えて 豆期待

 ベニバナインゲン(紅花隠元)は寒冷地を好む豆で、名前にあるように紅い花をつける。観賞用に植えられることがあるけれど、畑と思われるところに、豆の収穫を期待して植えられたようである。マメ科の特徴のある花が朝日を浴びている。

%E7%B4%85%E8%8A%B1%E3%81%8C%E3%80%80%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%81%AB%E6%98%A0%E3%81%88%E3%81%A6%E3%80%80%E8%B1%86%E6%9C%9F%E5%BE%85A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月11日)の一枚

フクロウと ホオズキの束 番(つがい)なり

 家の壁にフクロウのレリーフがある。他の壁にはフクロウの絵がある。この家に住む人はフクロウに思い入れがあるようだ。壁のところに吊り下げられた乾燥したホオズキが、朝日による影を作っていて、ホオズキの束が二個あるように見える。

%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%81%A8%E3%80%80%E3%83%9B%E3%82%AA%E3%82%BA%E3%82%AD%E3%81%AE%E6%9D%9F%E3%80%80%E7%95%AA%EF%BC%88%E3%81%A4%E3%81%8C%E3%81%84%EF%BC%89%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

大道芸の踊りに加わる観客

 ギリヤーク尼ヶ崎は一人で踊る大道芸人である。しかし、踊りを披露する各地には、サポーターがいるようである。サポーターが公演前に場所の設定とか、ビラ配りとかをしている。踊りの合間に声が掛かり、この声の主もサポーターのようである。幕間に相当するところで、踊りに引き出される観客が居て、すんなりと踊りに加わっている。最初に踊りに加わるのは、どうもサポーターのようである。若い女性がギリヤーク尼ヶ崎と踊っていると、老若、男女の対比が際立って見える。

バラの花 踊り小道具 客が持ち

%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%80%E8%B8%8A%E3%82%8A%E5%B0%8F%E9%81%93%E5%85%B7%E3%80%80%E5%AE%A2%E3%81%8C%E6%8C%81%E3%81%A1A.jpg

幕間に 老若の顔 並びたり

%E5%B9%95%E9%96%93%E3%81%AB%E3%80%80%E8%80%81%E8%8B%A5%E3%81%AE%E9%A1%94%E3%80%80%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

2011年07月11日

満身創痍の大道芸人

 ギリヤーク尼ヶ崎は、今年(2011年)80歳である。本人からも紹介があったけれど、満身創痍の状態で踊りを続けている。膝の半月板は磨り減ってサポータを巻き、椎間板ヘルニアは折れ、ペースメーカを胸に埋め込んだ体で踊っている。見方によっては、高齢の病人を大道で踊らせているようなものである。加えて、踊りには冷水を頭から被って、地面に倒れて動き回る演出もある。踊りの終了後に、本人の口から、88歳まで踊りを続けたいと語られると、期せずして観客から拍手が起こっていた。

膝当てで なだめ踊るか 半月板

%E8%86%9D%E5%BD%93%E3%81%A6%E3%81%A7%E3%80%80%E3%81%AA%E3%81%A0%E3%82%81%E8%B8%8A%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%80%E5%8D%8A%E6%9C%88%E6%9D%BFA.jpg

水被り 満身創痍 地で踊り

%E6%B0%B4%E8%A2%AB%E3%82%8A%E3%80%80%E6%BA%80%E8%BA%AB%E5%89%B5%E7%97%8D%E3%80%80%E5%9C%B0%E3%81%A7%E8%B8%8A%E3%82%8AA.jpg

祈りの大道芸

 歩行者天国になった道路や広場で演じられる大道芸は、観客を楽しませるのを第一の目的としている。この点、ギリヤーク尼ヶ崎の大道芸は楽しませることを第一義にしていない。自己の祈りの表現を観客に見てもらうことが芸の本質になっている。従って公演は無料で、祈りに共感した観客の御捻りのお布施で大道芸人として生きている。数珠を手にした踊りの最中に見せる表情は、演技というより、激情に突き動かされた祈りの表情と所作である。見る人を楽しませる芸とはほど遠い。

宣言は 大道芸の 祈りなり

%E5%AE%A3%E8%A8%80%E3%81%AF%E3%80%80%E5%A4%A7%E9%81%93%E8%8A%B8%E3%81%AE%E3%80%80%E7%A5%88%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

祈りとは かくも激しき 歪む顔

%E7%A5%88%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%80%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%82%82%E6%BF%80%E3%81%97%E3%81%8D%E3%80%80%E6%AD%AA%E3%82%80%E9%A1%94A.jpg

今日(7月11日)の花

蜂の足 花色染まり 青紫色(せいししょく) 

 ラベンダーの花の季節である。木花であるので、木が枯れない限り毎年花が見られる。蜜源植物でもあるようで、ミツバチが花の間を飛び回っている。ミツバチは体も足も黄色なのだが、ラベンダーに止まっている足は花の青紫が映っている。

%E8%9C%82%E3%81%AE%E8%B6%B3%E3%80%80%E8%8A%B1%E8%89%B2%E6%9F%93%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%80%80%E9%9D%92%E7%B4%AB%E8%89%B2%EF%BC%88%E3%81%9B%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%8F%EF%BC%89A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月11日)の一枚

ジャガイモは 実の生らぬ花 夏迎え

 農家の土地が住宅地に変わっていった経緯があり、この辺りは大きな道路の傍に農地の名残がある。夏も本番を迎える頃には、ジャガイモ畑には黄色い葯の白い花が広がっている。これほど沢山の花が咲くのに、ジャガイモの実は生らない。

%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%81%AF%E3%80%80%E5%AE%9F%E3%81%AE%E7%94%9F%E3%82%89%E3%81%AC%E8%8A%B1%E3%80%80%E5%A4%8F%E8%BF%8E%E3%81%88A.jpg

2011年07月10日

ギリヤーク尼ヶ崎の公演

 札幌都心部の歩行者天国で、ギリヤーク尼ヶ崎の公演があるというので見にゆく。夏になると、北海道の各都市での公演案内が新聞等に出ているのだが、見にゆくのはこれが最初である。尼ヶ崎は本名で、ギリヤークは樺太の少数民族で、この民族に似ていることからの芸名である。公演時間になると円陣になった観客に囲まれ準備をする。十八番の「念仏じょんがら」を地蔵(と思われる)の衣装で踊る。踊りのため歯を抜いて入れ歯にした口を開け、内なる情念を吐き出して踊る。

演目の 念仏じょんがら 十八番なり

%E6%BC%94%E7%9B%AE%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BF%B5%E4%BB%8F%E3%81%98%E3%82%87%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%89%E3%80%80%E5%8D%81%E5%85%AB%E7%95%AA%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

魂の 叫び吐き出て 歯無き口

%E9%AD%82%E3%81%AE%E3%80%80%E5%8F%AB%E3%81%B3%E5%90%90%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%80%80%E6%AD%AF%E7%84%A1%E3%81%8D%E5%8F%A3A.jpg

チカホコで見る丘珠獅子舞

 神社の祭礼時に、氏子により伝統的な獅子舞が奉納される話を聞いている。しかし、実際にそのような獅子舞を見る機会がなかった。東区の丘珠神社の狛犬の写真を撮るため訪れているけれど、この神社の祭りで披露される札幌市無形文化財の丘珠獅子舞は話に聞くだけであった。それがチカホコ(地下歩行空間)で披露されるとのことで、見物と写真撮影である。多人数が組んで舞う獅子舞は、回転する時が難しいらしく、チカホコの床が滑ることも手伝って、獅子の足が転んでいた。

チカホコで 越中渡道の 獅子の舞

%E3%83%81%E3%82%AB%E3%83%9B%E3%82%B3%E3%81%A7%E3%80%80%E8%B6%8A%E4%B8%AD%E6%B8%A1%E9%81%93%E3%81%AE%E3%80%80%E7%8D%85%E5%AD%90%E3%81%AE%E8%88%9EA.jpg

子が御して 丘珠獅子舞 文化財

%E5%AD%90%E3%81%8C%E5%BE%A1%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E4%B8%98%E7%8F%A0%E7%8D%85%E5%AD%90%E8%88%9E%E3%80%80%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1A.jpg

連れクリオネに似たツレサギソウ

 道端に面した庭に、小さな鳥が飛んでいると表現してよさそうな花が咲いている。この花の鳥を鷺に見立てて、連れて飛んでいる様子からツレサギソウ(連鷺草)の名前が付けられている。ラン科の花で、場所によっては自生しているものが激減している花である。花を接写してみると、鷺よりはオホーツクの海に居るクリオネの姿の方に近い。花の名前をつけた人がクリオネを知っていたら、クリオネソウと命名したかもしれない。初夏に咲き出し、比較的長く咲いている花である。

見つけたり 鷺の群れ飛び 夏の入り

%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%80%80%E9%B7%BA%E3%81%AE%E7%BE%A4%E3%82%8C%E9%A3%9B%E3%81%B3%E3%80%80%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%85%A5%E3%82%8AA.jpg

鷺よりは クリオネに似て ラン科花

%E9%B7%BA%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%80%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%81%AB%E4%BC%BC%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%A9%E3%83%B3%E7%A7%91%E8%8A%B1A.jpg

今日(7月10日)の花

雨粒を フクロナデシコ 抱え咲き

 道端にフクロナデシコの花を見つける。袋の修飾語があるのは、ガクの部分が袋状になっているためである。元々は園芸種なのだろうが、逸出して野の花のように咲いているのを見かける。花弁に雨粒を抱えて、目立たない白花が足元にある。

%E9%9B%A8%E7%B2%92%E3%82%92%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%B7%E3%82%B3%E3%80%80%E6%8A%B1%E3%81%88%E5%92%B2%E3%81%8DA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月10日)の一枚

街路灯 今日を予想の 雨日なり  

 雨の一日になりそうである。早朝散歩も控えて、自宅前の道路から街路灯が点っている朝の風景を撮ってみる。行楽地やイベントには気の毒な日曜日であるけれど、写真を撮りにゆく圧力から開放されて、気持ちが落ち着くのも事実である。

%E8%A1%97%E8%B7%AF%E7%81%AF%E3%80%80%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%82%92%E4%BA%88%E6%83%B3%E3%81%AE%E3%80%80%E9%9B%A8%E6%97%A5%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

チカホコでのおわら風の盆踊り

 富山会館60周年記念行事の一環で、富山県からの丘珠地区への入植者が伝えてきている、丘珠獅子舞がチカホコ(地下歩行空間)で舞われるとの新聞報道を見て、行ってみた。この出し物と合わせて、越中八尾のおわら風の盆踊りが、富山県から来た踊り手で披露された。男踊りと女踊りがあるようで、男女とも目深の編笠を被っているので、顔はほとんど見えない。踊りは緩慢で、胡弓に合わせて踊る。チカホコでの踊りは現地の雰囲気から遠いものなのだろうけれど、写真に収めた。

チカホコで 披露の踊り 風の盆

%E3%83%81%E3%82%AB%E3%83%9B%E3%82%B3%E3%81%A7%E3%80%80%E6%8A%AB%E9%9C%B2%E3%81%AE%E8%B8%8A%E3%82%8A%E3%80%80%E9%A2%A8%E3%81%AE%E7%9B%86A.jpg

編笠に 顔を隠して 手の動き

%E7%B7%A8%E7%AC%A0%E3%81%AB%E3%80%80%E9%A1%94%E3%81%AE%E9%9A%A0%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%80%80%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%8B%95%E3%81%8DA.jpg

2011年07月09日

栗林記念館石庭の馬の像

 八紘学園は栗林元二郎が創立している。毎年7月に入ると同学園の花菖蒲園が公開され、この期間中栗林記念館の石庭も一般公開される。晩年、栗林が全道各地から集めた巨石やイチイの巨木の傍に、馬のブロンズ像を目にする。これらのブロンズ像は伊藤国男の作品で、伊藤は1890年に一関市に生まれている。天皇の御料馬なども手がけており、皇室との人脈もあった栗林が、伊藤の馬の彫刻を蒐集している。これらの作品は記念館に収蔵されているけれど、一般には公開されていない。

花菖蒲 尋ね立寄り 親子馬

%E8%8A%B1%E8%8F%96%E8%92%B2%E3%80%80%E5%B0%8B%E3%81%AD%E7%AB%8B%E5%AF%84%E3%82%8A%E3%80%80%E8%A6%AA%E5%AD%90%E9%A6%ACA.jpg

石庭馬 小さく見えて 巨木横

%E7%9F%B3%E5%BA%AD%E9%A6%AC%E3%80%80%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%8F%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%80%80%E5%B7%A8%E6%9C%A8%E6%A8%AAA.jpg

今日(7月9日)の花

軒下で 人目を避けて カンパニュラ

 家の北側の軒下に、人目につかないようにといった感じで咲いている花がある。名前ぐらいは知っておこうとインターネットで調べると、カンパニュラグロメラータブルーという長い名前であるらしい。園芸種で結構人気のある花のようである。

%E8%BB%92%E4%B8%8B%E3%81%A7%E3%80%80%E4%BA%BA%E7%9B%AE%E3%82%92%E9%81%BF%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%A9A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月9日)の一枚

大都会 いかに写るか カラスの目

 霧曇りの中に薄れていくような札幌の都心部の朝景色を見ていると、この大都会に高層ビルが増えたのを改めて実感する。手前の電線にカラスが1羽身動きもせず止まっている。カラスの目にはこの景色はどんな風に写っているのだろうか。

%E5%A4%A7%E9%83%BD%E4%BC%9A%E3%80%80%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E5%86%99%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%9B%AEA.jpg

花菖蒲と白い屋根のドーム

 八紘学園の花菖蒲園は、なだらかな牧草地の下ったところにある。花菖蒲園から、この牧草地を見上げるように花を撮ると、牧草地の彼方に白いドームが写る。このドームは月寒グリーンドームで、時々命名権が移り、現在は北翔クロテック月寒ドームとなっている。白い花菖蒲を選んで、ドームと組み合わせて撮ってみる。手前に並ぶ花菖蒲が、彼方のドームの露払いのように見えてくる。白い花菖蒲は、緑の牧草地を挟んで、ドームの屋根の白さと競い合っているかのようである。

白ドーム 白花菖蒲 露払い

%E7%99%BD%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%80%E7%99%BD%E8%8A%B1%E8%8F%96%E8%92%B2%E3%80%80%E9%9C%B2%E6%89%95%E3%81%84A.jpg

花菖蒲 白さを競い ドーム屋根

%E8%8A%B1%E8%8F%96%E8%92%B2%E3%80%80%E7%99%BD%E3%81%95%E3%82%92%E7%AB%B6%E3%81%84%E3%80%80%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%B1%8B%E6%A0%B9A.jpg

2011年07月08日

庭先の凝った置物

 歩く道すがら庭先の花を観賞するのは、ウィンドウショッピングみたいなもので金がかからなくてよい。花を飾る家の主の趣味なのだろう、置物に凝っているのを見かける。ホースを手に、花に水を遣っている園芸小僧がいる。この手の置物を購入したことがないので、値段がどのくらいか見当がつかない。多分結構な値段なのだろう。靴に子犬が入っているデザインのものがある。靴は二足なので、もう一足はデザインを変えている。置物を鉢にした花があるのを、間を置いて気が付く。

花咲いて 園芸小僧 水を遣り

%E8%8A%B1%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E5%9C%92%E8%8A%B8%E5%B0%8F%E5%83%A7%E3%80%80%E6%B0%B4%E3%82%92%E9%81%A3%E3%82%8AA.jpg

間を置いて 花に目が行く 石の靴

%E9%96%93%E3%82%92%E7%BD%AE%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%81%AB%E7%9B%AE%E3%81%8C%E8%A1%8C%E3%81%8F%E3%80%80%E7%9F%B3%E3%81%AE%E9%9D%B4A.jpg

今日(7月8日)の花

一日の 流れ見ながら 終わる花

 露草と呼ばれるぐらいなので、雨の日の雰囲気にムラサキツユクサは合っている。一日花なので、強い太陽の下では早く萎んでしまいそうなところ、雨の中なら萎みの速度も遅くなるような感じがする。川の流れ近くに咲いているのもよい。

%E4%B8%80%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%80%80%E6%B5%81%E3%82%8C%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E3%80%80%E8%8A%B1%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8AA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月8日)の一枚

ケマンソウ 桜桃狩りに 咲き残り  

 雨模様の朝で、カメラが濡れるのを避け、ポケットに入るデジカメを持って散歩である。「さくらんぼ狩り」の旗が出ている。近くのサクランボ園が開園したようである。ケマンソウにフォーカスを合わせて、宣伝旗をぼかして撮ってみる。

%E3%82%B1%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%80%80%E6%A1%9C%E6%A1%83%E7%8B%A9%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%80%80%E5%92%B2%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%82%8AA.jpg

開園前々日の花菖蒲園

 札幌市の公式観光サイト「ようこそさっぽろ」の執筆者の一人で、原稿料無しのブログ原稿を書いている。守備範囲は「花・まち」ということで、7月7日から開園とインターネットに案内が出ていた八紘学園の花菖蒲園の取材に行く。案内の開園日に出向くと、花の咲き具合が今一なので、2日間開園日の延長とのことである。しかし、案内を出しているので無料の入園でよいとのことである。花の咲き方は写真の撮り方でカバーすることにして、客のほとんど居ない園内で撮影である。

開園日 延びて無料の 花を撮り

%E9%96%8B%E5%9C%92%E6%97%A5%E3%80%80%E5%BB%B6%E3%81%B3%E3%81%A6%E7%84%A1%E6%96%99%E3%81%AE%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%82%92%E6%92%AE%E3%82%8AA.jpg

客の無し 売り子も陰で 休みたり

%E5%AE%A2%E3%81%AE%E7%84%A1%E3%81%97%E3%80%80%E5%A3%B2%E3%82%8A%E5%AD%90%E3%82%82%E9%99%B0%E3%81%A7%E3%80%80%E4%BC%91%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

2011年07月07日

長い舌を出したニオイハンゲ

 ニオイハンゲを漢字に直すと、匂半夏となる。半夏は薬草のカラスビシャクを指す。半夏生(はんげしょう)の略でもあり、夏至から11目頃になる。サトイモ科の花で、良い匂いがするそうで、匂いを嗅いでみたけれど、風の吹く道路脇であったせいか、匂いはしなかった。蛇の頭のように見えるのは花を包む苞で、この苞に隠れて肉穂花序と呼ばれる細かな花が密集している。苞の外に長い舌を伸ばし奇怪な形で、舌は画面を突き抜けている。同じサトイモ科のウラシマソウに似ている。

奇怪な ニオイハンゲの 長き舌

%E5%A5%87%E6%80%AA%E3%81%AA%E3%80%80%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%81%AE%E3%80%80%E9%95%B7%E3%81%8D%E8%88%8CA.jpg

名につられ 鼻近づけて 匂い嗅ぐ

%E5%90%8D%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%82%89%E3%82%8C%E3%80%80%E9%BC%BB%E8%BF%91%E3%81%A5%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%80%E5%8C%82%E3%81%84%E5%97%85%E3%81%90A.jpg

カウンター考

 ブログは、まずは写真(画像)ありき、なので書くテーマの写真をドキュメントのホルダーに置いておく。しかし、写真があっても、それを素材にしたブログの記事が日の目を見ないことも多い。写真や画像の鮮度が落ちると書く気が萎えるためである。
 ブログの画面に表示されるカウンターにつて考察を展開しようと画面をコピーしたけれど、書いても意味もないし、と思っていて、尻切れトンボになりそうであるけれど、折角の画像なので書いておく。
 本ブログ、間借り状態で、カウンターの設定がどのように行われているかは不明である。で、カウンターは何をカウントしているのか正確にわからない。アクセス数であることは間違いないとしても、アクセスする人の数でもなさそうである。
 会話から、拙ブログを覗きに訪れれる人は両手ぐらいしか思い当たらない。平日平均90、土日平均60のアクセス数を人の数に置き換えると多すぎる。
 平日と土日の差の約30は、自宅ではブログを見ないで職場でインターネットにつないで見ている人がこの数と推測してみる。職場なら、日に何回かネットサーフィンをするだろうから、1/3程度が異なるアクセスとして、10人程度か。自宅のシステムならこの数字は1/2程度ぐらいだろうか。それなら30人として計40人。この数の1/4ぐらいが誰か予想がついて、残りはまったく予想がつかないことになる。
 この考察、事実に近いのか、遠いのか確かめる術はないのだが、拙ブログを見て、調査に協力したいと思っている貴方、アクセスのキーボードを叩く回数を、試しに今回だけは2倍にしてみていただけませんか。

%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%94%BB%E9%9D%A2.jpg

今日(7月7日)の花

イルカから 命名の花 海の色

 デルフィニュームは、蕾の形がイルカ(ドルフィン)に似ていることからの命名である。オオヒエンソウ(大飛燕草)の和名があるけれど、飛ぶ燕に見えるのだろうか。花茎が真直ぐに伸び、海のような青い色の花を鈴なりに咲かせている。

%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%80%E5%91%BD%E5%90%8D%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%80%80%E6%B5%B7%E3%81%AE%E8%89%B2A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝の一枚(2011年7月7日)

鳥の声 赤きアンテナ キセキレイ

 雲の無い朝である。歩いていると頭上から鳥の声がする。見上げると胸毛の黄色い鳥がアンテナに留まっている。キセキレイかキビタキである。二、三枚写真を撮り、散歩後パソコンで画像を見ると、尾が長いのでこれはキセキレイと判定する。

%E9%B3%A5%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%80%80%E8%B5%A4%E3%81%8D%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E3%80%80%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%A4A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8615%E8%A1%A8%E7%B4%99Z.jpg

石像はどれもこれも涎掛けだらけ

 円山登山道の地蔵に涎掛けが掛けられているのは、信仰の所為と思って最初あまり気にならなかった。しかし、地蔵の写真を撮ってみて、どれもこれも涎掛けが地蔵の身体を覆っているのが気になり出す。涎掛け姿の地蔵より、石像そのものを撮りたい。涎掛けがあると、石像の大部分を隠してしまう。愛犬家が、犬には余分な服を着せて喜んでいるのに相通じるものがある。物事も程度問題で、涎掛けを掛けるとなると、どの石像にも押しなべて涎掛けで、稲荷像さえも涎掛けとなる。

尊き身 隠し興ざめ 涎掛け

%E5%B0%8A%E3%81%8D%E8%BA%AB%E3%80%80%E9%9A%A0%E3%81%97%E8%88%88%E3%81%96%E3%82%81%E3%80%80%E6%B6%8E%E6%8E%9B%E3%81%91A.jpg

涎掛け 稲荷の像も 右倣え

%E6%B6%8E%E6%8E%9B%E3%81%91%E3%80%80%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E3%81%AE%E5%83%8F%E3%82%82%E3%80%80%E5%8F%B3%E5%80%A3%E3%81%88A.jpg

2011年07月06日

鬼子母神を連想する地蔵

 地蔵には性別がない。無いとは言っても、顔つきや雰囲気から男性、女性に分けられそうなものもある。幼子を抱きかかえ、子が足元にまとわりついた地蔵は、母親を地蔵にしている。母親の仏様となれば鬼子母神がいる。この地蔵が鬼子母神かどうか断定はできないけれど、母親は間違いない。鬼子母神は他人の子供を食べる鬼であったのが、仏陀に自分の子供を隠され、子を失った母親の悲しみに気づいて悔い改めた逸話の主人公である。地蔵はそんな経歴の持ち主の顔には見えない。

子と共に 山道並び 鬼子母神

%E5%AD%90%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E3%80%80%E5%B1%B1%E9%81%93%E4%B8%A6%E3%81%B3%E3%80%80%E9%AC%BC%E5%AD%90%E6%AF%8D%E7%A5%9EA.jpg

父地蔵 母地蔵居て 家族なり

%E7%88%B6%E5%9C%B0%E8%94%B5%E3%80%80%E6%AF%8D%E5%9C%B0%E8%94%B5%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

今日(7月6日)の花

モウズイカ 川面の青に 黄色冴え

 ビロードモウズイカは、いかにも外来の花の感じである。ヨーロッパ原産の帰化植物で、観賞用に導入されたものが野生化した。ビロードの名前は、葉に毛が密生していてビロードに似ているためである。高い茎に黄色い穂状の花が下から咲く。

%E3%83%A2%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%80%80%E5%B7%9D%E9%9D%A2%E3%81%AE%E9%9D%92%E3%81%AB%E3%80%80%E9%BB%84%E8%89%B2%E5%86%B4%E3%81%88A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月6日)の一枚

タチアオイ 茎の花見て 知る季節

 小川に沿った道を歩いていて、タチアオイの花を見つけた。草丈の高い宿根草であり、地中に残った根から茎が伸び、人間の背丈ほどになって花を付ける。花が咲くほどまでに茎が伸びる季節になっているのを、急に知らされた気持ちになる。

%E3%82%BF%E3%83%81%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%80%80%E8%8C%8E%E3%81%AE%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%80%80%E7%9F%A5%E3%82%8B%E5%AD%A3%E7%AF%80A.jpg

円山登山道の不動明王

 円山登山道に置かれている地蔵は、四国八十八ヶ所霊場の代わりである。全国にある八十八ヶ所は弘法大師と同行二人で巡るものであり、弘法大師を祖とする真言密教では、不動明王が守護神である。弘法大師が唐から帰国する船で嵐に遭遇した時、火炎に包まれ、波切りの宝剣を手にした不動明王が舳先に現われ、弘法大師は無事帰国できた故事によっている。登山道に置かれた不動明王の後背に炎が赤いペンキで塗られている。宝剣を右手に持って、厳しい顔で登山者を見つめている。

ここだけが 不動明王 白身なり

%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%8C%E3%80%80%E4%B8%8D%E5%8B%95%E6%98%8E%E7%8E%8B%E3%80%80%E7%99%BD%E8%BA%AB%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

道半ば 四十五番の 文字の読め

%E9%81%93%E5%8D%8A%E3%81%B0%E3%80%80%E5%9B%9B%E5%8D%81%E4%BA%94%E7%95%AA%E3%81%AE%E3%80%80%E6%96%87%E5%AD%97%E3%81%AE%E8%AA%AD%E3%82%81A.jpg

2011年07月05日

録音図書

 札幌市視聴覚障がい者センターで制作された、拙著の録音図書のCDが手元にある。目で書いた本を、耳で聞いてみて、それを素材にして短い文章を書いた。書いた文章は寝かせておいて、書いた記憶が薄れた頃、また読み返して文章の手直しを行う。しかし、自著の録音図書を聞いた経験から、声を出して文章の校正を行う手もあり、と発見で、実行してみた。

%E9%8C%B2%E9%9F%B3%E5%9B%B3%E6%9B%B8CDA.jpg

動かない特徴の犬種

 写真の撮りやすい犬種がいる。カメラを向けても微動だにしない。勿論吠えもしない。飼い犬で、家の傍を通ると盛んに吠える犬がいるけれど、あれは小憎らしい。犬を飼った事の無い者の偏見で、朝の散歩時に公道が犬のトイレ状態にあるのが気になる。乾いた道路のあちらこちらに水の流れたような跡を見るのは気分がよくない。ブラッシングの毛が残っていたりする。飼い犬はこれらの動かない犬にして、散歩に連れて歩きたければ、車を付けて引っぱる手もあるぞ、と考える。

吠えもせず 動きも無しの 犬種なり

%E5%90%A0%E3%81%88%E3%82%82%E3%81%9B%E3%81%9A%E3%80%80%E5%8B%95%E3%81%8D%E3%82%82%E7%84%A1%E3%81%97%E3%81%AE%E3%80%80%E7%8A%AC%E7%A8%AE%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

ブラッシング 不要の犬種 庭に居り

%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%80%E4%B8%8D%E8%A6%81%E3%81%AE%E7%8A%AC%E7%A8%AE%E3%80%80%E5%BA%AD%E3%81%AB%E5%B1%85%E3%82%8AA.jpg

今日(7月5日)の花

花の盆 ノコギリソウの お持てなし

 ノコギリソウ(鋸草)は鋸に似た葉の形から名前がついている。薬草でもあるらしく、学名のアキレアは、ギリシャ神話のアキレスがケンタウロスからこの草の薬効を聞いた話に由来する。道端に花の盆を並べたように咲く季節に入っている。

%E8%8A%B1%E3%81%AE%E7%9B%86%E3%80%80%E3%83%8E%E3%82%B3%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%81%AE%E3%80%80%E3%81%8A%E6%8C%81%E3%81%A6%E6%88%90%E3%81%97A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月5日)の一枚

山頂を 見せて隠して 雲と霧

 朝空にあるのは霧のような雲のような、はっきりしない天気である。三角山の方向を見ると、流れる雲で山頂が見えたり隠れたりである。こういうはっきりしない天気では写真を撮る気合は入らないけれど、その分落ち着いた気分でもある。

%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%82%92%E3%80%80%E8%A6%8B%E3%81%9B%E3%81%A6%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E9%9B%B2%E3%81%A8%E9%9C%A7A.jpg

円山の二つの「山神」碑

 かつて円山には、石材を採り出すための石切り場があった。そこで働く石工たちの身の安全を祈願する「山神」碑が祀られてあったのが、石切り場の閉鎖とともに埋もれてしまった。1946(昭和21)年にこの碑が掘り出され、基礎工事を経て山頂に設置された。標高255 mを登った登山者はこの碑を見てから、頂上の岩場から大都会札幌の市街地を俯瞰することになる。これとは別に屋根付きの「山神」碑が登山口のところにある。この碑と頂上の碑の関係については不明である。

山頂で 登山者迎え 山神碑

%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%A7%E3%80%80%E7%99%BB%E5%B1%B1%E8%80%85%E8%BF%8E%E3%81%88%E3%80%80%E5%B1%B1%E7%A5%9E%E7%A2%91A.jpg

円山の 登山口なる 山神碑

%E5%86%86%E5%B1%B1%E3%81%AE%E3%80%80%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%80%E5%B1%B1%E7%A5%9E%E7%A2%91A.jpg

2011年07月04日

円山登山道の祈願の小石

 円山の登山道に並ぶ地蔵尊の台座のところにペイントされた小石が置かれている。かけらのような小さな石で、見過ごしてしまう。よくみると、着色した人の顔に「再生」とかいった文字が書かれている。文字が判読できないものもある。絵心のある人が祈願の小石を作って置いていったのだろう。円山は気軽に登れる山なので、運動や散策の人で賑わう。しかし、ここは祈りの道でもあるようだ。登山道に並ぶ地蔵尊に手を合わせる人も見かける。小石はそんな人の登山の証拠でもある。

絵心が 小さな祈願 登山道

%E7%B5%B5%E5%BF%83%E3%81%8C%E3%80%80%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E7%A5%88%E9%A1%98%E3%80%80%E7%99%BB%E5%B1%B1%E9%81%93A.jpg

再生を 願いて小石 地蔵尊

%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%82%92%E3%80%80%E9%A1%98%E3%81%84%E3%81%A6%E5%B0%8F%E7%9F%B3%E3%80%80%E5%9C%B0%E8%94%B5%E5%B0%8AA.jpg

今日(7月4日)の花

雨雫 抱えるバラと 週始め

 カメラを抱え外に出る気にもならず、窓から雨に打たれているバラの花を撮ってみる。雨粒が花弁にも葉にも留まっている。バラは夏から秋にかけて長いこと咲いている花である。週明けの今日は、自動車の運転免許の高齢者講習日である。

%E9%9B%A8%E9%9B%AB%E3%80%80%E6%8A%B1%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%90%E3%83%A9%E3%81%A8%E3%80%80%E9%80%B1%E5%A7%8B%E3%82%81A.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

今朝(7月4日)の一枚

雨粒と 雨脚線が 窓の外

 雨の朝である。傘を差したままでの撮影で雨降りの様子をうまく撮れるとも思わないので、室内から窓の外にカメラを向ける。窓際のゼラニュウムにフォーカスを合わせると、窓ガラスの雨粒と外の雨の落ちる軌跡が薄い白い線で写っている。

%E9%9B%A8%E7%B2%92%E3%81%A8%E3%80%80%E9%9B%A8%E8%84%9A%E7%B7%9A%E3%81%8C%E3%80%80%E5%86%99%E3%82%8B%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

円山公園で見かけた幹顔

 円山登山のため、円山公園を横切った。公園にはポプラの大木が並んである。幹は瘤(こぶ)が重なるように出来ていて、これらの瘤が顔の造作や髪に見えてくる。写真のポプラの幹顔は、髪の豊かな人である。髪は巻き毛で、鼻や口の造りも大きくて、日本人より外国人の感じである。顔のところどころに緑の葉が出ている。松の幹にある顔は何かに驚いているようである。視線の先には特段変わったものは見られないけれど、木特有の感覚で何かを感じ取っているのかも知れない。

髪形 外人に似て ポプラの木

%E9%AB%AA%E5%BD%A2%E3%80%80%E5%A4%96%E4%BA%BA%E3%81%AB%E4%BC%BC%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%9D%E3%83%97%E3%83%A9%E3%81%AE%E6%9C%A8A.jpg

口開き 何に驚く 松の顔

%E5%8F%A3%E9%96%8B%E3%81%8D%E3%80%80%E4%BD%95%E3%81%AB%E9%A9%9A%E3%81%8F%E3%80%80%E6%9D%BE%E3%81%AE%E9%A1%94A.jpg

2011年07月03日

円山登山道の地蔵

 円山の登山道には八十八番目まで番号のついた地蔵が置かれていている。地蔵の近くに小さな稲荷社があって、稲荷像が控えているので、稲荷の像と地蔵を重ねて写真に撮ってみようとする。しかし、よい構図で切り撮れない。地蔵の顔を大写しにすると、背後の朱塗りの鳥居がそれとわかるように画面に入ってくる。地蔵に涎掛けが掛けられているのは、亡くなった幼子の供養のためである。しかし、地蔵に帽子が被されているのは、単に毛のない地蔵の頭を慮ってのことだろう。

涎掛け 幼子(おさなご)供養 稲荷にも

%E6%B6%8E%E6%8E%9B%E3%81%91%E3%80%80%E5%B9%BC%E5%AD%90%EF%BC%88%E3%81%8A%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%94%EF%BC%89%E4%BE%9B%E9%A4%8A%E3%80%80%E7%A8%B2%E8%8D%B7%E3%81%AB%E3%82%82A.jpg

赤帽子 女性に見えて 地蔵尊

%E8%B5%A4%E5%B8%BD%E5%AD%90%E3%80%80%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AB%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%80%80%E5%9C%B0%E8%94%B5%E5%B0%8AA.jpg

今朝(7月3日)の一枚

遊歩道 登り来て知る 標高値

 午前中、円山登山である。自宅のお抱え運転手が通う某サークルが、円山登山を企画したのに便乗で、写真撮りがてらで行く。標高225 mなので、登山というより遊歩道歩きの方に近い。頂上で標高値の標柱を入れて札幌市街地の写真を撮る。

%E9%81%8A%E6%AD%A9%E9%81%93%E3%80%80%E7%99%BB%E3%82%8A%E6%9D%A5%E3%81%A6%E7%9F%A5%E3%82%8B%E3%80%80%E6%A8%99%E9%AB%98%E5%80%A4A.jpg

アリウムの花から実への変化

 アリウムの花は、花茎の一ヶ所から放射状に広がった花柄の先に花を付け、全体でボール状になっている。早朝の陽が、花から実に変化し出したアリウムを照らしている。赤紫の花弁に囲まれた緑色の実が現われてきて、人生の盛りを終え、実に変わる微妙な変化の時期を感じさせてくれる。これから少し日にちが経つと、花弁はほとんど落ち、緑の実が大きく見えてくる。実に変化した花が2本並んでいると老夫婦にも見え、実も落ち枯れてしまうまで寄り添っていくかのようである。

花から実 微妙な時期を 陽が照らし

%E8%8A%B1%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AE%9F%E3%80%80%E5%BE%AE%E5%A6%99%E3%81%AA%E6%99%82%E6%9C%9F%E3%82%92%E3%80%80%E9%99%BD%E3%81%8C%E7%85%A7%E3%82%89%E3%81%97A.jpg

寄り添いて 実になる二本 老夫婦

%E5%AF%84%E3%82%8A%E6%B7%BB%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E5%AE%9F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E4%BA%8C%E6%9C%AC%E3%80%80%E8%80%81%E5%A4%AB%E5%A9%A6A.jpg

今日(7月3日)の花

朝日浴び オールドローズ 今日も咲き

 欲張って、バラと朝日の両方を撮ろうとするのだが、なかなかうまくゆかない。バラはオールドローズで、原種のバラから品種改良が進んだモダンローズの中間に位置している。しかし、モダンローズと見た目にどこが違うかには答えに窮する。

%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%B5%B4%E3%81%B3%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%80%80%E4%BB%8A%E6%97%A5%E3%82%82%E5%92%B2%E3%81%8DA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

新種の蜂たち

 花フェスタの会場に蜂が飛んでいる。見馴れない蜂で新種のようである。頭の部分にある触覚と思われるものは、針金で出来たアンテナで、電波を感知しているのかもしれない。朝の散歩で庭に見つけたものは、球状の触覚が丸い頭にある。みつばちマーやの冒険のお話がアニメ化されて放送されていたことがあったけれど、あの主人公の近縁種にあたるのだろうか。テントウムシも並んでいる。気をつけないと傍の鶏に突かれてしまうかもしれない。鶏冠があって、強そうな雄鶏である。

針金の 触覚アンテナ 新種蜂

%E9%87%9D%E9%87%91%E3%81%AE%E3%80%80%E8%A7%A6%E8%A6%9A%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E3%80%80%E6%96%B0%E7%A8%AE%E8%9C%82A.jpg

ミツバチを 狙う雄鶏(おんどり) 目が光り

%E3%83%9F%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%81%E3%82%92%E3%80%80%E7%8B%99%E3%81%86%E9%9B%84%E9%B6%8F%EF%BC%88%E3%81%8A%E3%82%93%E3%81%A9%E3%82%8A%EF%BC%89%E3%80%80%E7%9B%AE%E3%81%8C%E5%85%89%E3%82%8AA.jpg

2011年07月02日

庭の小さな置物

 庭の飾りとして、小さな置物が庭先にあるのが目に付く。置く目的が、道行く人へのサービスもあって、見ていて面白いキャラクターが多い。こんな置物の専門店があって、品定めして買ってきたのだろう。一つ買い、二つ買いしていくうちに増えてしまったようにも見える。この類の置物でも、同じ制作者の作品としてシリーズ化されていて、この方面のコレクターが見ればいろいろとあるのだろう。面白いと思って写真を撮るぐらいで、それ以上披露する知識は持ち合わせていない。

一つ買い 二つ買い足し 大家族

%E4%B8%80%E3%81%A4%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%80%80%E4%BA%8C%E3%81%A4%E8%B2%B7%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E5%A4%A7%E5%AE%B6%E6%97%8FA.jpg

偶然に 目線届きて 朝散歩

%E5%81%B6%E7%84%B6%E3%81%AB%E3%80%80%E7%9B%AE%E7%B7%9A%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%80%80%E6%9C%9D%E6%95%A3%E6%AD%A9A.jpg

今日(7月2日)の花

野の空き地 居場所を見つけ 園芸種

 農家と思われる家の空き地のところにルピナスとセイヨウオダマキが無造作に植えられている。どちらも初夏から夏にかけて目を楽しませてくれる花である。園芸種であるけれど、丈夫な花で野生の花のように野に咲いているのを見かける。

%E9%87%8E%E3%81%AE%E7%A9%BA%E3%81%8D%E5%9C%B0%E3%80%80%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E3%80%80%E5%9C%92%E8%8A%B8%E7%A8%AEA.jpg

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8618%E9%9B%86%E8%A1%A8%E7%B4%99%EF%BC%BA.jpg

実が膨らみ始めたリンゴ

 少し前までリンゴの花が咲いていたと思っていたら、もう実が膨らみ始めている。リンゴの花は上を向いて咲いていた記憶があり、実も上を向いて大きくなっている。しかし、実がさらに大きくなれば、その重さで下に下がるようになるのだろう。実をさらに大きくするためには、間引きが必要と思われる。同じ枝に、同じように大きくなってきている実なのに、残る実と間引かれる実に分けられることになる。同期入社でも、勝ち残っていく人と、残れなかった人に重ねて考えてみる。

上を向き やがて下向く リンゴの実

%E4%B8%8A%E3%82%92%E5%90%91%E3%81%8D%E3%80%80%E3%82%84%E3%81%8C%E3%81%A6%E4%B8%8B%E5%90%91%E3%81%8F%E3%80%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%81%AE%E5%AE%9FA.jpg

残る実も 間引かれる実も 同期なり

%E6%AE%8B%E3%82%8B%E5%AE%9F%E3%82%82%E3%80%80%E9%96%93%E5%BC%95%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%AE%9F%E3%82%82%E3%80%80%E5%90%8C%E6%9C%9F%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

今朝(7月2日)の一枚

剪定の 庭木の記録 アヤメ花

 天気予報蘭には太陽の晴れマークが並んでいるのに、霧で山が隠れている。大都会に居ながらまるで霧の高原にいるような気分である。今日も昨日に続いて庭木の剪定を行ってもらう予定なので、剪定前後の記録のために写真を撮っておく。

%E5%89%AA%E5%AE%9A%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BA%AD%E6%9C%A8%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%A1%E8%8A%B1A.jpg

朝の光を浴びる洋風像

 個人の住宅に、洋風の石造りの像が飾られている。見方によってはキッチュになりかねないところ、普通の住宅街でこれらの像を目にすると、写真の被写体に選びたくなる。どんな人が住む家かは知らないけれど、ドアの横にギリシャ神話から題材を採ったような女性像、ドアの上部に牡鹿の頭部がある。門の上には、肉付きの良い子らが楽器を手にした像がある。昇り始めた朝の日の光を浴びて、音の無い演奏会である。都会の住宅街にはこのような見所もあるかと、シャッターを切る。

朝日浴び 神話の娘 水を汲み

%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%B5%B4%E3%81%B3%E3%80%80%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%81%AE%E5%A8%98%E3%80%80%E6%B0%B4%E3%82%92%E6%B1%B2%E3%81%BFA.jpg

肉付きの 良き子らの居て 楽士なり

%E8%82%89%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%80%80%E8%89%AF%E3%81%8D%E5%AD%90%E3%82%89%E3%81%AE%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E6%A5%BD%E5%A3%AB%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年07月01日

 散歩で出会った猫です。特に意味はありません。

%E7%8C%AB%EF%BC%91A.jpg

%E7%8C%AB2A.jpg

百合が原公園温室のフクシア

 フクシアはプランターなどに植えられているのを見ているので草花かと思っていたら、アカバナ科の木花であることを知る。フクシアの名前はドイツの植物学者レオンハルト・フックスに因んでいる。百合が原公園の温室に多くの種類のフクシアが咲いている。どの種類も花茎が垂れ、花は下向きに咲く。蘂が長くて、花弁の外に垂れ下がっているのも特徴である。赤や白のスカートを履いた人が集まっているようにも見える。ガクが開いていて、これは踊っているダンサーの一団である。

夏モード 赤いスカート 白上着

%E6%B5%81%E8%A1%8C%E3%81%AF%E3%80%80%E8%B5%A4%E3%81%84%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%80%E7%99%BD%E4%B8%8A%E7%9D%80A.jpg

ダンサーの 一団の居て 踊るなり

%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%80%80%E4%B8%80%E5%9B%A3%E3%81%AE%E5%B1%85%E3%81%A6%E3%80%80%E8%B8%8A%E3%82%8B%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

花フェスタで見かけたスモークツリー

 スモークツリーは文字通り煙のように見える木である。花が散った後に花柄に伸びてくる細い茎状のものが重なって、遠目に煙(スモーク)のように見える。ウルシ科の木であるけれど、かぶれることもなく、庭木などに用いられる。花フェスタではこのスモークツリーが目についた。本当の煙なら写真を撮っても焦点が合わないだろうに、木の場合には焦点が合う。この木だけなら芸がないかと、傍の小物の置物も撮ってみる。ネズミの置物で、こちらは金属の表面がはっきりしている。

煙の木 透かした背後 人の居り

%E7%85%99%E3%81%AE%E6%9C%A8%E3%80%80%E9%80%8F%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E8%83%8C%E5%BE%8C%E3%80%80%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%B1%85%E3%82%8AA.jpg

金属の 質感強め 煙の木

%E9%87%91%E5%B1%9E%E3%81%AE%E3%80%80%E8%B3%AA%E6%84%9F%E5%BC%B7%E3%82%81%E3%80%80%E7%85%99%E3%81%AE%E6%9C%A8A.jpg

今日(7月1日)の花

シャクヤクは 花茎の耐える 花重さ 

 シャクヤクの花が盛りになってきた。「立てば芍薬、座れば牡丹」と美しさの形容で持ち出される両花であるけれど、シャクヤクは草花で、ボタンは木花である。草花なので、毎年茎が伸び、花茎の先端に豪華な花を付け、重たそうに見える。

%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%81%AF%E3%80%80%E8%8A%B1%E8%8C%8E%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%80%E8%8A%B1%E9%87%8D%E3%81%95A.jpg

今朝(7月1日)の一枚

散るランに 並ぶお守り 電池入れ

 7月は文月とも呼ぶ。文月の初日は曇り空で、このブログ書きから始まる。適当な写真をと、また購入してしまったデジカメを、コチョウランの最後の花が散っている傍に置いて撮る。カメラに付けているお守りには、予備の電池を入れている。

%E6%95%A3%E3%82%8B%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%80%80%E4%B8%A6%E3%81%B6%E3%81%8A%E5%AE%88%E3%82%8A%E3%80%80%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E5%85%A5%E3%82%8CA.jpg