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2011年04月30日

土手のフキノトウとユキゲユリ

 坂のある住宅地の小さな崖のところに土手がある。そこにフキノトウが姿を現わしている。フキノトウを見ようと近づくと、傍に6花弁の水色の花が咲いている。細長い葉は根生なので、花茎の上にある花が空中に浮いたように見える。小さいながらも、あり場所を確認すると、目立つ存在である。フキノトウは葉も含めた全体は、緑の少ない春先には目立つ存在である。一方、花の方はごく小さなものが集まって、それがさらに束になっていて、個々の花は全体に隠れてしまっている。

空中に 水色浮かび ユキゲユリ

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存在感 花数になく 土手の花

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北大構内で一番の早咲き桜

 構内の隅から隅まで調べた訳ではないので、言い切るのには自信がないけれど、構内で一番早咲きの桜は北大生協会館の横にあるもののようだ。4月の最終日に出向いてみると、この日の高気温に誘われたか、桜が咲いている。ヤマザクラのようである。傍に白樺の木があり、花を大写しに撮ると、白樺から枝が出て桜の花が咲いているように写る。構内には中央ローンのところにも二本ばかり見事な桜があるけれど、こちらの花が見られるのはGWの後半になるだろうと予想している。

構内で 一番咲きの 桜なり

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白樺が 桜幹見え 4月末

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花の咲き出したバッコヤナギ

 宮丘公園は手稲山の山裾にあって、早春の遊歩道の雑木林は殺風景である。その中で、バッコヤナギ(跋扈柳)の花が咲き出していて目を惹く。花といっても、びっしりと並んだもやしのような花柱の先端に、黄色い花粉を蓄えた柱頭の雄しべがあるだけで、花びらは無い。雌雄異株なので雄花に似た雌花もある。ヤマネコヤナギ(山猫柳)の別名もあり、高木になる。高いところの枝にある花にフォーカスを合わせて、早朝の朝日を浴びたバッコヤナギの花を、青空を背景に撮ってみる。

視線先 バッコヤナギが 陽に光り

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蘂間(しべかん)の 透けて見えたり ヤナギ花

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五ノ戸の森のニリンソウ

 五ノ戸の森の遊歩道の傍らに、白い花が咲いている。ニリンソウである。二輪で咲くのでこの名前になっている。ただし、二輪でも同じ大きさで咲いている訳でもなく、先に大きくなったものが一輪で咲いているように見えたりする。中には、一輪や三輪で咲くニリンソウもあるようである。蕾の時にはピンク色になっているのもある。蕾の時は花の数を確かめ易く、確かに二本の花柄(かへい)が葉の付け根から伸びている。春の進行に合わせ、蕾が割れ、白い花が綻び出している。

この二輪 それぞれ一輪 ニリンソウ

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花の数 蕾で確かめ ニリンソウ

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今朝(4月30日)の一枚

マクロ撮り ガク蘂(しべ)浮かび エンレイソウ

 宮丘公園の遊歩道はエンレイソウが花盛りである。花は下向きで咲き、マクロ撮影でガクの内を撮るのが難しい。たまに上向きのものがあって撮ってみると、3枚のガクに囲まれ、3裂の柱頭の雌しべを取り囲み雄しべが空中に浮かんで見える。

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春先の赤いドングリの実

 雪解けが進んで、積雪の下から色んなものが顔を出す。枯葉や枯枝がほとんどであるけれど、ドングリの実が殻から飛び出したものがある。何の木のドングリなのかわからないけれど、赤い実で色の乏しい春先の山道では、一個でもあると目立つ存在である。実であるので、これから芽が出て根を張ることができれば、若木に育っていくことになるのだろう。しかし、歩く道にあればそれは叶わないかも知れない。他にも多くのドングリが落ちて、そのうち幾つが木に育つのだろうか。

殻服を 脱いで春服 赤モード

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芽を出すも 根を張る難事 遊歩道

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2011年04月29日

五ノ戸の森の越冬クジャクチョウ

 道新文化センターの講座の受講生と北区篠路にある五ノ戸の森にアオサギを見に行った。お目当てのアオサギもカタクリ、エンレイソウ、エゾエンゴサク等々の早春の山野草も予定通りに見ることができた。ここで予想外だったのは、クジャクチョウがフキノトウに止まっていたことである。この時期に蝶の成虫に出会うとは驚いた。驚きながらの写真撮影である。雪で埋まる札幌で、この蝶は越冬したことになり、どこにどのようにして冬を過ごしていたのか、考えてもわからない。

フキノトウ 簪(かんざし)挿して クジャクチョウ

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越冬の 四つ目で見られ 五ノ戸森

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大通公園のキタコブシ

 大通公園の7丁目の北側のキタコブシが見事である。木の名前は、花の蕾や実が握り拳の形をしていることによっている。花びらのある木花では、北海道で春一番の花である。高木になり、高いところに花をつけているので望遠レンズで撮ってみる。花が咲き出して拳が途中まで開いた格好である。木一面に白い花が咲いていると、まるで雪が降ってきたかのようである。生憎青空が出ていないので、花の白さが強調できないけれど、雪空の感じが出ていて、これもまた味わいがある。

蕾から 拳の開き キタコブシ

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コブシ雪 枝にかかりて 冬景色

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今朝(4月29日)の一枚

英国で クリスマス花 庭に咲き

 曇り空のすっきりしない天気である。庭にクリスマスローズが咲き出している。この花は下を向いて咲くので目立たず、見過ごしてしまう。英国で品種改良がなされ、クリスマス頃咲くのでこの呼び名であるけれど、北海道では春先の花である。

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ようこそさっぽろブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「五ノ戸の森のアオサギのコロニーに咲く春の草花」というタイトルで、大都会札幌でアオサギを間近にみることのできる五ノ戸の森をリポートしています。道新文化センターの講座の受講生とも訪れた都市秘境スポットです。

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2011年04月28日

叫ぶ木肌顔

 札幌の街路樹のご三家には、プラタナスが入る。プラタナスはスズカケノキの和名もあり、並木のプラタナスを見上げると、鈴をぶら下げたような実が見える。プラタナスの木肌は滑らかである。しかし、木によっては、枝のとれた痕や幹の瘤が目立つ。そんな中に、大きな口を開けて叫んでいるような顔に見えるものがある。片目がつぶれた顔で何を叫んでいるのだろうか。幹から細い枝が出ているものは、頬髯のある顔に見える。車道を横断する歩行者に危ないと叫んでいるようでもある。

プラタナス 叫ぶ顔あり 片目なり

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危ないと ひげ(髯)顔叫び 車道脇

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道新「朝の食卓」(4月28日)から転載

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春を演出する鉢植えパンジー

 春の到来は野の花が告げる。それを待ちきれないように、北国の住民は早々と鉢植えの花で春の演出を行う。早春、外に出された春の花で一番目につくのはパンジーである。園芸種だけあって、花びらの模様がはっきりと浮き出た花が木鉢の中に並んでいる。花なのに、人がこちらを向いているようにも感じられる。近づいて花を大きく写してみる。花の背後に見える雑木林には未だ緑が戻っておらず、しばらくの間は春を感じる花は鉢植えのものが主役を演じることになりそうである。

鉢植えで 春を演出 スミレかな

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近寄りて 人にも見える 花を撮り

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今朝(4月28日)の一枚

番組の ロゴ拝借の 名刺なり 

 NHK(北海道)の「つながる@きたカフェ」のコナー新番組で、「さっぽろハコモノ探検」の案内人となった。施設のバックヤード探訪役といったところである。名刺が少なくなったので、許可を得て、この番組のロゴ刷込みの名刺制作である。

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中谷宇吉郎教授室で見た研究用具

 中谷宇吉郎教授室に、雪研究に使用した顕微鏡が置かれてある。現在、多くの研究で用いる研究機器と比べると、玩具にさえ見える。この顕微鏡で雪の結晶を観察して、手書きで結晶を描いていたのだろうか。お金のかからない研究ではなかったか、とこの顕微鏡から推察する。教授室の壁に、雪上でカンジキの役目をしたと思われる板が架けられている。形からさしずめスノーボードである。先進の雪研究の際の用具を、スポーツ用具と見なせば、時代を飛び越えた発明に思えてくる。

雪研究 現役退(ひ)いて 顕微鏡

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これスノボー 研究先行く スポーツ具

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2011年04月27日

道新文化センター講座・2回目

 都市秘境講座の2回目は、JR篠路駅に集合である。年季物の駅舎から、五ノ戸の森に向けて歩く。五ノ戸の森は雪解けが終わったばかりである。足元にカタクリ、エンレイソウ、フクジュソウなどが咲き出して、良い写真の被写体になる。

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 遊歩道も一部を除き、乾いてきて、歩くのには支障がない。イチゲやニリンソウの白い花を歩きながら観賞する。

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 この森での一押しの見所はアオサギのコロニーで、頭上の高木に巣があり、アオサギが止まっている。卵が孵ったようで、雛鳥が巣の隙間から顔を出している。

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 アオサギの巣のある木の下にはカタクリも群れて咲いていて、ここは木の上、下で春の息吹を感じることができる。

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 予想もしなかったのは、成虫で越冬したクジャクチョウがフキノトウに止まっていたことである。この蝶はどのようにして越冬したのか、興味のあるところである。

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 五ノ戸の森から篠路神社に行き、狛犬、農耕馬のペルシュロンらしき馬の石造、馬魂碑などを見る。保存樹のシダレヤナギもある。境内の社殿の後ろ辺りに五角柱を見つける。

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 見学終了後はJR学園都市線で札幌駅に戻る。

眼鏡の顔

 木肌の顔集めを続けている。将来の豆本出版が頭にあって、同じテーマの写真が2枚揃うと句作に入る。今回は眼鏡をかけた顔が2枚揃った。目の大きな顔でもよいのだけれど、眼鏡をかけた顔の表現の方が面白い。見つけた場所は、散歩で良く訪れる宮丘公園で、白樺の木があれば木肌にチェックの視線を向けた結果である。木肌の枝の痕なので、パターンは似たものが並び、テーマに合う顔はなかなか見つからない。そんな事もあって、眼鏡の顔が揃った時には新発見の気分になる。

眼鏡(がんきょう)は 顔に似合いて 雪公園

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眼鏡(めがね)する 顔に出会いて 早き朝

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今朝(4月27日)の一枚

曇り空 今日は晴れよと 雪解百合

 曇り空である。今日は道新文化センターの講座で受講生を連れて五ノ戸の森まで行く予定で、天気が気掛かりである。朝日も見られない散歩道で、土手のところにユキゲユリ(雪解百合)がフキノトウと一緒に咲いていて、何枚か撮ってみる。

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飛んで衣装を見せるシジュウカラ

 庭の朴の木にシジュウカラが止まっている。ガラス窓越しにカメラを向けて何枚か撮ってみる。丁度枝から飛び立つ瞬間の写真が撮れる。羽を広げて、着ている衣装を披露するかのようである。後頭部が黒く、背中の辺りが黄色く、灰青色の体に青味がかった尻尾が伸びている。羽に青と白の横線が入っている。こうやって見ると、なかなかのデザインである。ヤマザクラの花芽が膨らんできている枝にもシジュウカラが止まっている。桜の花と一緒のところを撮ってみたいものである。

これ見よと 衣装見せ飛ぶ シジュウカラ

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鳥来ても 花は未だなり ヤマザクラ

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2011年04月26日

戦前に持ち帰った標本庫の鉱物標本

 戦前、日本帝国領土の北千島列島や朝鮮半島の鉱物資源調査が行われ、その標本が日本に持ち帰られた。博物館の鉱物の標本庫のラベルがそれを示している。岩石の入ったビニール袋のラベルにパラマシル島とある。カムチャッカ半島の先にある島である。北朝鮮の遂安鉱山のラベルもある。平壌からさほど遠くないところにある鉱山である。政治の問題でしか報道されない北朝鮮は、地下資源国に富んだ国であるらしい。戦後、自由に行くことの出来ない国の岩石が標本庫に眠っている。

北千島 石の眠りて 標本庫

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遂安(すいあん)は 地下資源国 北朝鮮

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番(つがい)のスズメの会話

 スズメは雌雄の区別がつかない上、群れて飛んでいたり、1羽でいたりするので、つがいになっているのかどうかわからない。しかし、つがいで行動しているのもいるらしい。庭のフェンスのところに2羽のスズメが居て、餌さを探している。付いたり離れたりしていても、2羽で行動しているのでつがいのようである。同じ方向に進んでいくかと思えば、向き合って相談しているようにも見える。つがいのスズメ同士がどんな会話をしているのか、爪句で表現してみて、面白がっている。

よく見てね 見落とす餌は まかせてね

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変えてみる 今一つなの この餌場

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写真撮影の練習

 爪句の写真撮影では、デジカメの自動モードを使っている。つまりカメラ任せである。こうなると、撮る人間の方は、どのような画面を切り取るかの構図、動く対象では瞬間を捉えること、を考えればよいこととなる。欲を出せば、どこにフォーカスを合わせるか、の技巧が加わる。しかし、自動モードではフォーカス合わせもカメラが行うので、思い通りのフォーカス面を設定できない。そんなことなどがあって、庭に咲くエゾエンゴサクとカタクリを相手に写真撮影の練習となる。

春の花 写真練習 モデルなり

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焦点面 選ぶ操作が 難事なり

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今朝(4月26日)の一枚

朝日浴び 黒紫(こくし)のガクが 赤味帯び

 宮丘公園の雪も、沢や溝に少し残っているものの、ほぼ解けて湿った枯葉が現れてきている。枯葉の間から春の芽吹きで、エンレイソウの蕾が朝日を浴びている。黒紫色のガクは朝日の中で赤味を帯びている。ガクが花開くのは数日先だろう。

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春まで残った牡丹の実

 牡丹の花芽が赤く色づいてきた。その牡丹の枯れ木に、種を抱えた鞘が残っている。鞘は6つに分かれている。牡丹の花びらが幾重にも重なるようにして咲いていたのを思い浮かべると、鞘となった状態はすっきりした形である。種の大方は鞘を離れて地上に落ちているのに、幾つかは鞘に残っている。早春の緑や赤の色の中にあって、実の黒色を誇示しているかのようにも見える。牡丹の木の下にはクロッカスの一群が見える。牡丹の葉が茂る前に花を咲かせてしまおうとしている。

早春に 居残りきめて 牡丹の実

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黒色を 誇示す鞘実の 牡丹かな

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2011年04月25日

首の長いアオサギ

 五ノ戸の森にアオサギの写真を撮りにゆく。飛んでいる鳥を撮る技量はないので、高い梢で休んでいるアオサギを狙ってみる。うまくゆくと、時々羽を広げたりする姿を写すことができる。カメラとアオサギの間には木の枝があって、これがアオサギ撮影の邪魔になる。アオサギは首が長いけれど、枝に止まっている時は折り重ねるようにしている。嘴が橙色の立派なもので、枝に止まっている姿は威厳に満ちている。時たま、何かを突こうとするのか首を伸ばすけれど、長い首である。

首縮め 不動の姿勢 威厳あり

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伸ばす首 梢に似せて 早き春

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早春の庭で天下を誇るクロッカス

 早春の庭はクロッカスの天下である。紫、白、橙と花びらの色は様々で、蘂の橙色が鮮やかである。花びらの模様も洒落ている。球根の花で、球根で増やしたつもりもないのに、思いがけない場所に勢力を拡大して咲いている。クロッカスのこの増え方はいつも不思議に思っている。同じ色と花柄のものが固まって咲いているのが普通であるけれど、仲間はずれにされたか、進んで孤独を選んだか、一株で咲いているのもある。花の咲き方に、人間社会での人と人との関係を投影して見る。

クロッカス 一株で咲き 孤高なり

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集まりて 配色似たり 早春花

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閉山した北海道の鉱山の鉱物標本

 「札幌秘境100選」(マップショップ、2006)を出版した時、閉山直前の札幌市南区の豊羽鉱山を取材している。取材といっても、鉱山の施設を遠くから写真に撮っただけである。この年には恵庭市にあった光竜鉱山も閉山となった。豊羽鉱山から産出されていたのはインジウム鉱石で、光竜は金鉱石であった。博物館の展示室には両鉱山の鉱石の標本が置かれている。豊羽鉱山は地熱のため、ダイナマイトが自然発火することに対処できずに閉山で、鉱脈は熱い地熱の中に残っている。

閉山は 豊羽の地熱 インジウム

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金鉱石 光竜鉱山 置き土産

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今朝(4月25日)の一枚

美少年 集団で居り 寒き朝

 雨粒のパラつく寒い朝である。散歩する道路脇にスイセンの植え込みがある。ギリシャ神話で美少年ナルシッサが、水に映る自分の美貌に見とれた挙句この花になったことに因んで命名されて、スイセンが下を向いて咲く謂れとなっている。

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教授室に残る中谷ダイアグラムの元原稿

 北大総合博物館は、元は理学部の建物であった。人工雪の研究を行っていた中谷宇吉郎教授の教授室が北側の棟の1階にあり、当時のままに保存されている。室内にはガラスの展示ケースがあって、1954年にハーバード大学で出版された中谷博士の「Snow Crystals」の著作が飾ってある。後で、この本の原稿が間違って捨てられ、ゴミで処分されそうになったところで回収された。その原稿の中に、雪の結晶の生成に関する有名な中谷ダイアグラムの元原稿があり、展示ケースの中に見える。

雪結晶 ケースの中で 消えずあり

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中谷図の 原図の残り 教授室

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2011年04月24日

オーロラタウンの「希望の女神」

 オーロラタウンの中ほどのところにステーネル・クレマン・レオポルド作の「希望の女神」と「愛の女神」の2体のブロンズ像がある。インターネットで調べても、レオポルドについての詳細はわからない。旧北海道拓殖銀行が寄贈した像であるらしい。希望の女神はトーチを高々と掲げたポーズとなっていて、地下街のコーナーでの照明がそれほど明るいとは言えないところで、上を向いた女性の顔の細部がよく見えない。作品名からすれば、希望に向かって顔を輝かせているのだろう。

地下街で トーチ掲げて 希望なり

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人工の 光を浴びて 女神居り

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オーロラタウンの「愛の女神」

 レオポルド作の「愛の女神」のブロンズ像はトーチを掲げるポーズなのに、顔はトーチからの光を避けるように下を向いている。片目はつぶり、片目は半眼のようである。愛とこの表情を結びつけようとするのだが、理屈のある説明ができない。「愛は盲目」とでも言いたいのかな、とも思ってしまう。表情は憂いを含んだもので、愛の喜びといった感じもしない。角度を変えて見ても、自分の持つ光から顔を背けていて、このポーズや表情と、愛の文字の意味するところが不明である。

表情は 愛は盲目 片目閉じ

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何ゆえに 愛の女神は 光避け

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北大総合博物館の放射能を有する鉱物

 北大総合博物館のバックヤード探訪の調査段階で、放射能物質の含まれる鉱物が保管されていると耳にする。福島原発事故以来、放射線(能)の言葉が新聞に載らない日は無い。そんなことも手伝って、放射能を有する鉱物を見せてもらうことにする。近年、大学でも放射能物質の管理には敏感になっていて、標本庫のある部屋には管理者名で無断立入り禁止の張り紙がある。鉱物からの放射線を絶つため、標本は鉛の箱に入れられている。案内役のA先生が開ける鉛箱を覗き込んでみる。

放射線 発する鉱物 潜みおり

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標本の 放射線絶ち 鉛箱

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今朝(4月24日)の一枚

傘を差し 雨滴を撮りて 雪解百合

 雨である。傘を差して庭に出てみる。チオノドクサが、緑が戻ってきた芝生のところに顔を出している。ユキゲユリ(雪解百合)の別名がある。花びらに雨滴が乗っていて、雨滴に取り込まれた微片が内でくるくる回っているのを飽かず見る。

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吹雪の作品名のある石柱の彫刻

 札幌駅南口の西コンコースに設置されている、穴の開いた白大理石がある。作者は美唄市出身の安田侃氏で、作品名は「妙夢」である。この作品を始め、同氏の作品は大理石の表面を滑らかに磨き上げたものが多い中、札幌駅から遠くない北3条西2丁目の札幌MTビルのロビーの中央に、石材を削った作品を見つけた。標札の作品名は「吹雪」で、1992年の年号がある。単純な形の石の彫刻と吹雪が結びつかない。彫刻の前にはロビーの玄関があり、通行人や自動車が視界を横切っていく。

石柱や 作品名は 吹雪なり

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石肌を 照らす光を 雪見立て

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2011年04月23日

総合博物館のアインシュタイン・ドーム

 現在の総合博物館は、1930年に開学した理学部の建物で、開学前年に完成している。このゴシック風の建物に入ると、1階から3階までの吹き抜けがあり、アインシュタイン・ドームと呼ばれている。ドームの3階の天井近くの四方の壁に果物、向日葵、蝙蝠、梟の陶製のレリーフがあり、朝、昼、夕、夜のフランス語が刻まれている。昼夜を分かたず研究に勤しむ研究の場という意味らしい。アインシュタインの名前は後で付けられたようである。天井部分のアーチは優美なものである。

アーチ下 向日葵の見え 昼の壁

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ドーム名 理学の泰斗(たいと) 優美なり

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中島公園ののびゆく子等

 地下鉄の駅を降りて中島公園の菖蒲池の方に続く道を行くと、池を迂回するように道が二手に分かれる。この分岐点のところに子供が輪の中で遊んでいる彫刻がある。小野健壽(けんじゅ)作の作品名「のびゆく子等」である。遊びに興じている子供達の遊び声が伝わってくるような作品である。小学校の校庭は別として、公園に子供の彫刻があるのはあまり目にしない。この場所からほど近いところのホテル・ライフォートのロビーには、小野作の「鏡の前」の作品名の裸婦像がある。

幻聴か のびゆく子等の 遊び声

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見上げれば 遊ぶ子等居て 秋の空

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北海道で発見された新鉱物

 北大総合博物館に、日本で発見された最初と2番目の新鉱物が展示されている。発見者は吉村豊文北大助教授で、最初のものは轟石、2番目のものは手稲石である。両鉱物とも発見された赤井川村の轟、札幌市の手稲の鉱山名が鉱物名である。鉱物の学名は語尾を-iteと綴るので、轟石はトドロカイト、手稲石はテイネアイトが鉱物の学名となる。両鉱山とも今は閉山である。轟石はマンガンの熱水変質で生成され、手稲石は銅の含水亜テルル酸塩鉱物の説明を聞いても、理解は及ばない。

日本初 新鉱物で 轟く名

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手稲石 テイネアイトと 新種なり

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大通公園の花の母子像

 大通公園2丁目の北側に山内壮夫の「花の母子像」のブロンズ像がある。母親と子が手をつないでいて、母子像であるのは納得できる。花とあるのはどうしてかと思って見ると、子が手にしているのがライラックの花のようである。札幌市の木を取り込んで制作したのだろう。この像の近くの、大通西1丁目の広場には、山内の「希望」と題された、女性がハトを掲げている大きな像がある。同じ作家の作品という理由だけで女性の顔が似ているかと比べても、似ているとは言えない。

ライラック 子の手にありて 作品名

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母の顔 似た顔探し 目の泳ぎ

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今朝(4月23日)の一枚

エンレイソウ 蕾膨らみ 風の朝

 風の強い朝である。雨は降っていないものの雨模様の空である。散歩に出かける気分にならないので、庭の目新しい花を探す。昨年移植したエンレイソウが葉を出し、紫色の蕾が膨らんでいる。蕾といってもこれは花弁ではなくガクである。

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北海道開拓記念館取材訪問

 「さっぽろハコモノ探検」の取材の予備調査で、Sプロデューサー、Iディレクターと一緒に標記の博物館を訪ねる。曇り空で寒い日であるけれど、博物館の室内を見て回るので天気や気温を気にすることはない。博物館のドアから百年記念塔が見える。展示室の入口のところはシンボルゾーンで、実際に切り出してきた大きな木の背後に、北海道の自然を相手に開拓を行っている人々を描いた絵が、ジオラマ風に配置されている。博物館の収蔵室も見て、本番の取材に向けた準備である。

百年塔 近くに見えて 記念館

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開拓は かくありやとて 壁画なり

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2011年04月22日

歯をむき出した顔

 木なので「は」とくれは「葉」のところ、ここでは「歯」なのである。白樺の幹の顔には、歯をむき出して笑っているか、あるいは怒っているかに見えるものがある。表情が笑っているか怒っているかは、枝のとれた跡の形が半円形に見えるか、顔の中心に向かった下がる斜めの線に見えるかで決まってくる。歩いている時の気分が、木の表情を決めるのに反映することもあり、気持ちに余裕があればどの顔も笑っているようにも見え、気掛かりなことがあれば、脅す顔にも見えてくる。

歯を出した 笑い顔見て 秋の道

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雪道で 歯をむき出して 脅すなり

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札幌市庁舎前のエゾムラサキツツジ

 札幌市庁舎の建物の前に隠されたように小さな庭園がある。市庁舎の前は大通公園なので、公園を散策する人が居ても、この庭園まで足を運ぶ人はいない。早春にこの庭園にツツジの蕾を見かけた。標識があってエゾムラサキツツジと記されている。分布が北海道~千島~中国北部と書かれているので、寒さに強いツツジなのだろう。蕾の色は紫がかった赤色である。ツツジの向こうに庭園の池が見えている。札幌市内はこれからツツジの季節で、あちらこちらに赤い塊になって目に入る。

この色が ツツジの名なり 蕾花

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枝隙間 池見えるなり ツツジ花

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今朝(4月22日)の一枚

寒き朝 焦点合わせ 難儀なり

 曇り空で身震いするような寒い朝である。この寒さの中、庭のツツジが最初の花をつけている。ツツジは種類が多く、我が家の庭のものが何ツツジかはわからない。後2,3日もすれば、傍の蕾も後を追うように咲き出し枝も華さを増すだろう。

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札幌時計台の庭のエゾエンゴサク

 札幌時計台の横の通路に沿って、申し訳程度の庭がある。何気なく庭を覗き込むとエゾエンゴサクの看板があり、その下に花をつけた一株がある。看板が無ければ見落としてしまいそうである。通常は山野にあるスプリングエフェメラルが、大都会の真ん中に姿を現したといったところである。観光客は時計台に目を奪われ、足元にある小さな花には気が付かないようである。この狭い庭にキバナノアマナやエンレイソウも咲き出してくる。花と共に、札幌の春の観光の始まりである。

足元に エゾエンゴサク 時計台

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実物は 看板に負け 株一つ

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2011年04月21日

雪に埋もれて一冬過ごしたホウズキの実

 庭を覆っていた積雪が解けると、雪解け水で湿った地面にホオズキの実が現れる。去年の秋に刈り取らなかったものが雪に埋まってしまい、雪解けで顔を出したものである。実を覆っていた袋鞘は筋を残して消えてしまって、赤い実が見えている。ホオズキを介して、昨秋の記憶が蘇るけれど、袋鞘が消えかかっているのと同様、昨年の記憶も風化している。芽を出した草の緑が鮮やかで、春の息吹を伝えている。季節が改まれば、また新しい草花の誕生で、古いものは土に返っていく。

ホオズキ実 覆う鞘内 透けて見え

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ホオズキの 記憶風化で 雪解け時

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NHKの放送のバックヤード

 4月からのNHKの新番組「つながる@きたカフェ」のコーナー番組として「さっぽろハコモノ探検」が始まった。市民が訪れる施設のバックヤードを覗いて、普段見ることのできないものを映像とコメントで紹介しようとしている。初回は北大総合博物館で、その生放送に出演である。テレビ画面には数人しか映らないけれど、その背後には大勢の人が働いている。放送の現場のバックヤードを出した方が面白かろうとは思えたけれど、自分自身のバックヤードを曝すことはないだろう。

リハーサル 一息ついて 生放送

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緊張の バックヤードなり オンエア時

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今朝(4月21日)の一枚

引っ越して 我が家の庭に 根付きたり

 霧雨模様の朝である。昨年、裏山から採ってきたエゾエンゴサクを庭に植えておいたものが花を付けている。小さな花でも、この花の球根は深いところに細い根でつながっていて、掘り出すのに苦労した記憶があり、これは嬉しいことである。

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NHK局内で見つけた正逆の禁止マーク

 テレビ出演のため、NHKの局舎内に出向いたところ、普通の禁止マークと禁逆マークが見事に並んでいる。これは得がたい写真である。打ち合わせのSプロデューサーに禁逆マークの意味を話したら、その後禁逆マークが気になって探してみるけれど、なかなか見つからないとのことである。打ち合わせは、取材したビデオ画像を基に行ったけれど、映像編集装置とにらめっこで編集作業を行うのは骨の折れる仕事らしい。今回は、放送に間に合わせるために徹夜の作業となったようである。

貴重なり 正逆マーク 並びおり

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喫煙も ケータイも無く 作業なり

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2011年04月20日

ようこそさっぽろブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「春の使者のミズバショウが咲き出した星置緑地」というタイトルで、ミズバショウで有名な星置緑地をリポートしています。今頃が見ごろではないかと思っています。

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道新文化センターの講座始まる

 今日から道新文化センターの講座「身近な都市秘境を歩いてみよう」が始まった。参加者の18名を連れて、道新文化センターの建物から時計台の横を歩いていく。時計台の狭い庭に、早々とエゾエンゴサクの花が咲いているのを見る。

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 創成川通に沿ってあるレストラン、バディ・バディに立ち寄る。ここは古いアメリカの街のレストランを演出している。

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 バディ・バディの店内をみる。開店前で客の姿はない。アメリカのアンティークが店内に飾られていて、趣がある。

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 バディ・バディから開拓使通に出て、岩佐ビルを眺め、続いてアイワード社の見学となる。会議室で木野口功社長から開拓使通の歴史やその周辺での再開発の話を聴く。

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 同社の多色刷り印刷機で刷った本を前にして、木野口社長が説明する。同社の多色刷りの印刷技術の高さが伝わってくる。

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 同社の印刷物の編集・データ制作を行っている部署を案内してもらう。このフロアーだけで100名ほどの社員が働いている。

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 アイワード社を辞してから、ホクレンビル、北農ビルのロビーにある大家の彫刻を見る。最後は北農ビルの地下にある滝などを見て講座終了となる。

大通公園のカモメ

 赤れんが庁舎前の池にカモメが泳いでいるのは何度か見ている。海鳥が海の無い大都会までやってきて長居を決め込んでいるようである。このカモメが春先水の抜かれた噴水のところに居たのには少々驚いた。カメラでカモメを追っていると、通りすがりの人が、何の鳥かと聞いてくる。水の無いところでこの鳥を見かければ、カモメと直ぐには判別できなくても不思議ではない。向けられたカメラを嫌ったか、カモメは早々に飛び去ってしまった。それをカラスやハトが見守っていた。

水もなく 餌も無きプール カモメ居り

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近づけば 飛び去るカモメ カメラ追い

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今朝(4月20日)の一枚

都市秘境 珍百景に 衣替え

 HTBの朝と午後の番組に「イチオシ!」があり、先日「都市秘境」のテーマで取材を受け朝に放送されたことがある。今日の午後の番組は道内「珍百景」と改められて、新しい場所の放送で、コメントを求められているので放送されるかもしれない。

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雪解け水の流れとフキノトウ

 西野の住宅街を流れる中の川は河川整備が進んで、両岸が石組みで護岸されている。石組みのところは立ち木や草花が見当たらず、写真を撮りたくなる景観でもない。雪解けの時期には水量が増え、流れの速い川になっている。石組みの上の土手の部分にフキノトウが群生し大きくなっている。川の流れと組み合わせると、春の感じを出せる写真になるかと撮ってみる。川岸の積雪が残っているところもあって、雪、雪解け水、フキノトウと早春の三題噺に仕立てた写真にしてみる。

雪解けて 流れ速まり 中の川

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土手道の 雪退(ひ)く後に フキノトウ

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2011年04月19日

ハコモノ探検テレビ生出演

 NHK(北海道)の新番組「つながる@きたカフェ」が始まり、「さっぽろハコモノ探検」の案内役を務めることになった。4月19日はその第1回目で、北大総合博物館のバックヤード探検である。ビデオは収録済みであるけれど、生放送でコメントである。本番前にリハーサルが行われ、10分の割り当て時間内で終わるよう細かな指示である。短時間でも、関係者が何人も、何時間もかけて生放送までもっていく。増子有人、藤井聖子両アナウンサーが司会役で、プロだけあって慣れている。

都市秘境 意味を説明 生放送

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並べ撮る 秘境と爪句 我が著作

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追記:この生放送の放送済み内容がNHKのハコモノ探検のWebページにあります。

日蝕の赤い朝日

 東空は雲が居座っている。雲の合間から顔を出してくる朝日が、半分雲に隠れて、まるで日蝕のように見える。本来の日蝕と様子が異なるのは、太陽の欠け方が円形の縁ではなく、直線状に切り取られている点である。靄のかかった中の朝日は、赤みを帯びて通常とは異なっている。朝日の下には、薄墨で描かれたような街が広がっている。太陽は足早に昇って再び雲に隠れてしまう。朝日が見せた日蝕のショータイムはごく短い時間で終わってしまい、何枚か撮った写真が残された。

予告なく 日蝕現れ 急ぎ撮り

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靄の中 赤い日蝕 墨絵街

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今朝(4月19日)の一枚

北カフェの 見出し確かめ テレビ欄 

 NHK(北海道)の「つながる@きたカフェ」の新番組が始まり、月1回「さっぽろハコモノ探検」のコナーで生出演となる。今日はその初回で、テーマは「北大総合博物館の秘蔵のお宝」である。初回なのでとまどうことも多いだろう。

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中の川で見かけたキセキレイ

 自宅の近くを流れている中の川は、大都市を流れる川の例に漏れず護岸が徹底的に行われていて、両岸が石組みで固められている。そこに野鳥が飛んできて護岸の石の上に止まる。遠くなので何の鳥なのかわからない。とりあえず写真を撮って、帰宅して調べてみと、キセキレイとわかる。胸から下腹にかけてきれいな黄色で、これにより名前がついたのだろう。頭部は灰色で、目の上やあごのところに白い線が見え、胸毛と羽の部分が黒い部分がある。岩を舞台にした役者のようである。

川岸で 黄色を誇示し キセキレイ

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春公演 岩を舞台に 見得を切り

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2011年04月18日

骨格復元のジグソーパズル

 化石の部分から元の動物の骨格を復元するのは、立体ジグソーパズルみたいでもある。しかも、このジグソーパズルのピースはごく一部しかなく、欠けているピースを想定しながら、全体の骨格を復元する。このため、復元された標本が本当にそのような形をしていたかは、不確定のところがある。展示されているデスモスチルスの骨格の復元に使われた骨ピースが保管されているのを見せてもらった。束柱獣とも呼ばれるこの動物は、歯が束になっていて「たばは」獣とも呼ばれている。

骨ピース はめ込まれたり 束柱(たばは)獣

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骨格の ジグソーパズル 骨ピース

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追記:新年度のNHK(北海道)の新番組「つながる@きたカフェ」のメニューの一つ「さっぽろハコモノ探検」の第一回目が明日(19日、11時30~11時40分過ぎ)から始まる。初回は北大総合博物館の探検である。明日の生放送の準備のため、今日はNHKまで行ってきた。

赤い芽を出したルバーブ

 庭の積雪が後退して行った後に、湿った黒い土が現れてくる。そこに赤い芽が顔を出している。ルバーブの芽である。芽は大きくなって茎と葉になるけれど、土から出始めの時は全体が赤色で、まさに赤子である。成長すると葉は緑になる。ただし、茎には赤色が残る。名前からして外国の植物であるけれど、ショクヨウダイオウの和名もあり、食用になる。食用に供されるのは茎で、煮詰めて砂糖を入れ、ジャムにする。長野県が主産地で、寒い地方で良く育つので北海道も適地である。

雪退いて ルバーブ勝ち取る 領地なり

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黒土(くろつち)に 顔出す茎葉 赤子なり

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今朝(4月18日)の一枚

今年また 三人姉妹 早蕾(はやつぼみ)

 曇り空の寒い朝である。こんな朝の空にカメラを向ける気にはならない。カメラは地上に向き、雪解け後の庭の枯葉の絨毯から顔を出す草花の点検である。斑模様の緑葉が出て、毎年現れるカタクリの登場である。蕾は三人姉妹のようである。

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メディアMIXホール前のステンレス像

 抽象的な彫刻に英和の隻句の作品名では、作品のテーマが判然としない場合がある。具象作品であれば、作品名があいまいでも、彫刻そのものを見れば作者の制作意図がどこら辺にあるかは見当がつく。テレビ出演の録画撮りのため、菊水のメディアMIXホールを初めて訪れた時、建物の前に堀木淳平の「UNFOLD-日向にて」の作品名のステンレスの彫刻を目にした。大きなパーツが足、胴体、頭に対応した鋼の生物にも見え、駐輪した自転車がこの大きな生物の子供のように見えてくる。

アンホルド(UNFOLD) 展開したか この形

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自転車が 鋼(はがね)生物 子に見えて

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2011年04月17日

4月の雪の中のスノードロップ

 スノードロップは春一番の花である。雪解けと同時に咲き出す。しかし、北国の春は油断できない。雪解けが終わったかと思える4月の中旬でも雪は降る。それを見越してスノードロップは咲いているようで、春の淡雪に驚いている風でもない。白い花びらなので、白い雪の中に埋もれてしまいそうになるところ、葉の緑が花を雪から区別している。雪はスノードロップの花弁に触れると雫に変わり、雪雫とでも表現したい水滴がついている。ただし、この花の和名は待雪草である。

緑葉が 花と雪分け 四月なり

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花弁には 春の淡雪 雫(しずく)成り

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雪の試練を受けるクロッカス

 4月の半ば頃、庭の雪解けを待ちかねたようにクロッカスの花が咲き出す。しかし、札幌では4月の中旬でも雪が降る。花が開き切らないクロッカスが雪の中に寒々と咲いている。毎年繰り返される、クロッカスが受ける早春の試練である。葉は細長く剣状で、茎の弱い花ではあるけれど、寒さには強そうである。クロッカスの脇で、幅広の丈夫そうな緑の葉が伸びている。これはチューリップの葉である。クロッカスの退場と入れ替わって登場するため、今から雪の中で準備中である。

クロッカス 4月半ばに 雪試練

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雪負けじ 葉の元気なり チューリップ

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今朝(4月17日)の一枚

車跡 道路に残り 冬戻り

 雪である。昨日は雨で、これで雪解けも進み、雪が視界から消えるかと思っていたのに、朝から雪が降っている。ここは北国蝦夷地で、そう簡単に冬が引き下がることはないのは毎年思い知らされている。朝の活動の跡が雪の道路に残っている。

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星置緑地のコゲラ

 ミズバショウが咲いているのを期待して、星置緑地に出向く。緑地の木道の入口のところに、明日から開放の張り紙があり、作業員が木道のベンチのビニールシートを取り除いている。ミズバショウは小さな株が、緑の葉と白い苞を見せ始めている。雪解け水の傍の花を撮っていると、目の前の枯れ木に急に野鳥が現れる。コゲラである。急いでカメラを向けて撮る。背中の白黒の縞模様がきれいに並んで、目立つ鳥である。ドラミング動作もせず、観察の暇も与えず飛び去ってしまった。

ミズバショウ 撮るカメラ向け コゲラかな

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コゲラ着る 横縞スーツ 新年度

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2011年04月16日

ストローと爪楊枝

 ドロヤナギの幹から枝が出ていて、この枝が十分に成長しないと、幹から落ちるか落とされてしまうようだ。幹が太くなれるよう、木自身が自分の枝の剪定を行っているようである。枝の落ちた跡が目にも口にもなり、人の顔が現れてくる。口の部分に未だ枝があるか新しい枝が出てくると、ストローをくわえているようにも、くわえタバコのようにも見る。枝が細いとくわえているものは爪楊枝といったところか。ドロヤナギの木肌は滑らかなので、顔になぞらえるのに適している。

ストローで 吸い尽くそうと 口尖り

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爪楊枝 口にくわえて 食後なり

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デスモスチルスのお宝化石

 博物館のバックヤードとなっている部屋に、デスモスチルスの実物の化石が保管されている。歯の付いた下顎の化石を塩ビのケースに無造作に入れてあるけれど、博物館の第一級のお宝である。この哺乳類の名前はその歯の形からきており、柱(スチロス)を束(デスモス)ねた意味からの命名である。紙に標本名が記されていて、気屯(けとん)標本とある。気屯とはかつての南樺太の敷香町にあった地名である。化石を参考に骨格モデルが復元され、来館者の見学用に展示されている。

お宝は デスモスチルス 顎(あご)化石

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出土地の 気屯(けとん)の地名 化石横

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白樺の幹のテレビ父さん

 白樺の幹にあるとぼけた雰囲気の顔が何かに似ている。思い付くのはさっぽろテレビ塔のゆるキャラの「テレビ父さん」である。線を引いたような細い目の感じが似ている。テレビ塔の公式キャラクターはタワッキーというのが先に設定され、2002年に生まれたテレビ父さんは非公式のキャラクターである。しかし、今や公式のものは姿を消し、非公式キャラが大手を振って観光客へのサービス活動を行っている。テレビ塔の展望台にはテレビ父さんの置物のある、テレビ父さん神社まである。

挨拶す テレビ父さん 朝の道

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ゆるキャラが 神社にもなり テレビ塔

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今朝(4月16日)の一枚

春の使者 緑地で迎え 開放日

 天気は芳しくない。「ようこそさっぽろ」のブログ用に昨日取材した星置緑地のミズバショウの写真整理である。雪解け水に白い苞が目立ち始めている。緑地の開放は今日からで、木道も整備され、春の使者がやって来ているのが確かめられる。

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石で出来た花の女神像

 菊水の円形歩道橋の傍に結婚式場の「FLORE(フローラ)」がある。言葉の元の意味は花の女神で、結婚式場に合わせた命名なのだろう。この式場の前に、同じ作品名の松本純一の石の彫刻がある。この彫刻家の特徴である、目の部分を穴にして顔に穿っている。作品名と設置場所についての知識がなければ、この石作りの人形から花の女神を連想するのは到底無理である。結婚式場の建物のガラス窓に、石の彫刻と通りの様子が映っている。それを撮っている自分の姿もそこに見えている。

柔らかき 花の女神は 石作り

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我が姿 FLORE(フローラ)共に ガラス窓

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2011年04月15日

朝日を浴びるヤナギの花芽

 雪が無いと笹薮で足を踏み入れることの出来ない山の斜面でも、足元に未だ固雪が残っていて歩いて行ける。ヤナギの花芽が大きくなっていて、冬芽の殻が割れ毛の塊が枝に立ち上がっている。かなり大きな幹から新しい枝が出ていて、バッコヤナギのようである。朝日がヤナギの芽に差していて、赤みを帯びてみえる。カメラを朝日の方に向けると、ヤナギは影絵になって見える。足元の雪の舗装路ももう2,3日もすれば無くなって、雪の下に寝ていた熊笹も立ち上がってくるだろう。

膨らむ芽 朝日を反射 ヤナギの木

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陽が昇り 影絵芝居の 幕の開き

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今朝(4月15日)の一枚

挑戦は ギネスの記録 1万句

 2日前の札幌ロータリークラブでの講演会の写真整理である。講演会の講師は、UHBのS社長の推薦である。テーマは爪句で、1万句を目指すと話した手前、毎日せっせと句作に励まなければならない。参集者に100冊近くの爪句集豆本を配った。

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春を迎えるスズメ

 頭の上で鳴き声がする。見上げるとスズメである。冬芽が膨らみ始めた木の枝に止まっている。見慣れた鳥なので、普段はカメラを向けることもないのだが、春の到来を喜んで鳴いている風でもあるので、撮ってみる。スズメは冬から春の季節の変わり目に体の毛を入れ替えるようである。撮った写真を拡大してみると、身につけていた羽服はかなり汚れている。洗濯には出せないので、着古した冬服は脱ぎ捨てるほかないようである。冬芽が開くのに合わせて、スズメも身奇麗になる。

鳴き声で 見上げる枝に 見慣れ鳥

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着古した 冬服汚れ 目立ちたり

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2011年04月14日

北大総合博物館の恐竜展示室

 恐竜展示室でのNHKテレビのカメラ取材に立ち会った。日本名のついたニッポノサウルスや、本物の化石が保管されているデスモスチルスなどの恐竜の骨格標本が並ぶ中を歩きながら、案内役のA先生の説明を聞く。カメラ撮影の区切りがついて、撮影役のIさんが位置を変えるところを、今度はこちらが写真撮影である。暗い室内で、動く人物は流れ像になっている。A先生の前には巨大なマチカネワニのレプリカ標本があり、奥の方にカメラを構えたIさんがこちらを撮っている。

壁を這う マチカネワニの 骨雄姿

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恐竜が 動く人影 狙いたり

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早春のフキノトウと朝日

 フキノトウと朝日を一緒に撮ろうとするのだが、なかなか難しい。朝日は彼方にあるし、フキノトウは手前の地面に顔を出している。フォーカスはどちらかに合わせる必要があり、フキノトウに合わせて撮ってみる。周囲の枯葉色の中にあって、フキノトウの緑が鮮やかである。朝日は雑木林の向こう側を明るくしている。シラカバの白い幹が、朝日の中に浮かんでいる。ビニールハウスのむき出しの鉄骨も写っていて、これはサクランボの実をカラスから守るための覆い用のものである。

朝日燃え 緑鮮やか フキノトウ

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フキノトウ 大きく伸びて 春進み

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今朝(4月14日)の一枚

食べるには もったいなくて ケーキなり

 NHKの新番組の「ホリホリX」に出演で、その録画撮りに加わる。コメンテータはブログ子の他は講談師の神田山陽氏、タレントのローラ・チャンさんである。番組用に小樽の菓子工芸家の作ったものが出されたが、ケーキとは思えない出来である。

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北大と縁の深いニッポノサウルス

 博物館の展示室の入口のところに、ニッポノサウルスの骨格標本がある。この恐竜に日本の名前がついているのは、当時日本領土であった南樺太の豊栄郡川上村で発掘されたことに由来する。命名者は長尾巧北大教授で、日本人により研究された初めての恐竜である。北大と縁の深いこの恐竜の模式標本が北大に保存されていて、復元骨格が展示されている。NHKの取材に同行して展示室に入った時、後からカメラを抱えて入室しようとしているSプロデューサーが標本の背後に写っている。

北大と 縁ある化石 日本竜

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入室者 ニッポノサウルス 見張りたり

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追記:NHKの新番組のブログ子の出番は、4月19日(火)の午前11:30~12:00の間です。

2011年04月13日

雪の川の傍のフキノトウ

 川の流れの傍に咲くフキノトウを目にし、これは春の典型的な風景である。雪の川は雪が流れているのではなく、解け始めている積雪が細く伸びて川のように見えている状況の表現である。視力に自信がないので、フキノトウの雌雄は撮った写真をパソコン画面で拡大して判別している。蘂をまとめて束にしたような雌花がある。一方、雄花の方は花びらを広げた小さな花がかたまって咲いている。雪の川の流れが枯渇するのと、フキノトウが伸びるのが比例する季節に入っている。

フキノトウ 雪の傍咲き 雌花なり

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雪の川 岸辺に咲いて 雄花なり

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今朝(4月13日)の一枚

ナニワズ(難波津)の 花と名覚え 探し撮り

 最初この春先に咲く花を見た時、何の花かわからなかった。調べてみるとナニワズで木の花である。北海道で咲いても難波の名前がついている点で記憶に残った。木といってもごく低く、一見草花のように見える。木花であるので、毎年同じところに咲いている。早春の山道では、この花が顔を出していないかと探しながら歩いている。未だ雪が残っている雑木林を抜ける道で、ナニワズを見つけた。早朝の薄暗い林の中で、フラッシュ無しでうまく写るものかと、何枚か撮ってみる。

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伐採木の断面に現れた顔

 伐採された木が積まれてあった。よく見ると、年輪が顔に似ているのに気がついた。見開いた目と長く伸びる唇は、映画「スター・ウォーズ」に出てくる架空のエイリアンの長のヨーダに似ている。ただし、耳の部分は除いてである。この映画はジョージ・ルーカスが監督で、シリーズで作られている。あごが細くなった年輪の顔は、ステーヴン・スピルバーグ監督の映画「E.T.」の主人公の地球外生命体に似ていなくもない。この映画は当時の映画史上、最大の興行収入を記録している。

耳除き ヨーダの顔なり 伐採木

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地球外 生命体が 木に隠れ

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2011年04月12日

氷に閉じ込められた落葉

 雪解けが進んでいるとはいえ、夜中は氷点下の気温になるらしく、早朝の道路に氷が残されている。氷に閉じ込められて落ち葉が見える。地面に現れた小さな模様で、見過ごしてしまいそうである。しかし、氷の表面に小さな気泡が無数にあって、自然の力でなければ生み出せないデザインである。氷が波のように成長して、枯葉を覆って、氷が枯葉の形を真似しているかのようである。ごく狭いところに出来た氷の世界ではあるけれど、作り出されたデザインは芸術家を凌いでいる。

気泡あり 枯葉の息の 凍りたり

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デザインは 落葉真似たり 道氷(みちごおり)

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キレンジャクの群れとの追いかけっこ

 散歩道で鳥の一群に出会う。遠目には何の鳥かわからない。後で写真を拡大してみて、キレンジャクと判明する。鳥の群れは近づくと集団で移動していく。写真を撮るために追いかけっこをしている塩梅である。鳥たちは餌を求めて移動しているけれど、止まっているナナカマドの枝にあった赤い実はすっかり無くなっている。カメラのシャッターを押すと同時に、キレンジャクが枝から飛び立った。望遠レンズの倍率がもっとあると、あるいはさらに鮮明な飛翔像が摂れたかもしれない。

ナナカマド 赤実代わりて キレンジャク

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望遠の 倍率ほしき 飛翔像

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落葉松の枯れ枝のカラス

 長谷川等伯と狩野永徳のライバル対決をテーマにしたテレビ番組で、等伯描く国宝「松林図」が出てきた。少し前に、散歩道で撮った落葉松(カラマツ)の写真を思い出した。落葉松は等伯描く松林図の松ではないけれど、モノクロの落葉松に黒いカラスが止まっている写真は、墨絵の感じが出ている。等伯が落葉松にカラスを加えて描いた絵のように見えてくる。さらに、撮影モードをモノクロにしてみると、さらに墨絵の感じが出てくる。落葉松の枝に残る松ぼっくりも写っている。

落葉松に 等伯描く カラスなり

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落葉松に カラス止まりて 朝曇天

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今朝(4月12日)の一枚

一押しは テレビ放送 秘境本

 HTBの朝の番組に「イチオシモーニング」があり、その特集番組として都市の秘境が放送された。出版した自著も画面に写され、一押しは都市秘境本である。来週から始まる秘境講座の紹介もあり、宣伝が効いて参加者の集まり過ぎが心配である。

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大震災1ヶ月後の半旗

 東日本を襲った大震災は3月11日の大地震で始まった。4月11日は大震災後の1ヶ月目である。この日、尋ねることがあって札幌管区気象台まで出向いた。建屋の前の国旗が半旗になっている。この日で行方不明者が未だ1万4千名強も居て、福島第一原発の危機的状況が続いていれば、政府からの通達で公官庁の国旗は半旗にせざるを得ない。半旗の向こうにレーダー塔が見える。しかし、この塔は役目を終えて現在使われていないと、以前気象台の見学を行った時に説明を受けている。

大震災 半旗のありて 気象台

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半旗見る レーダー塔は 役目終え

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2011年04月11日

朝日に輝く街並み

 散歩道で、小高いところから朝日に輝く西野の街を一望にする。西野に住み始めた頃には、農地や空き地も目にしていたものが、今は住宅で埋まっている。この季節街を囲むようにしてある山々には雪があり、山にも街にも緑は戻っていない。一際大きく見える建物は小学校と中学校である。選挙の時に利用される建物で、近々の選挙にはまた足を運ぶことになるのだろう。目は自然に我が家のあるところに向かう。撮影した写真で、我が家と周囲の家々を、季節とともに確認しみる。

家並みが 揃いを見せて 陽の反射

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赤み差す 我が家に朝日 届きたり

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今朝(4月11日)の一枚

雪雫 今年も入賞 春一番

 庭の雪が解けると、入れ替わるようにスノウドロップが咲き出す。雪解けから目を離していると、顔を出した地面に忽然と花が現れる。油断も隙もないとはこのような情況を言うのかと、春一番を狙っているこの花の執念には脱帽である。

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アカエゾマツの枝の先のシメ

 野鳥は写真を撮ってから、何という鳥か同定するのが難しい。まず野鳥図鑑で当たってみる。図鑑に写真がある鳥で一番似ているものを選んで、さらにインターネットで検索してみる。この方法では、写真が載っている鳥はよいとして、写真の載っていない鳥には行き当たらない。このようなやり方で野鳥の名前を持ち出してきているので、誤りもありそうである。松の木の先に止まっていた鳥はシメ(鴲)に一番良く似ているのでシメにしておく。目の周囲の黒毛が特徴的である。

シメならん 枝の先にて 動き止め

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こちら見て アカエゾマツの 枝の先

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2011年04月10日

五ノ戸の森のアオサギ

 旧琴似川に沿って五ノ戸の森の緑地がある。ここは春先にアオサギが巣作りをするコロニーになっていると聞いていたので、早朝に出かけてみる。緑地の周囲は住宅街や商業地なのに、アオサギが飛び交っている。ファインダー無しで飛ぶアオサギを撮るのは難しく、木の枝に止まっているところを狙ってみる。撮る方向で、姿は同じ鳥とは思えないほど変化する。早朝の曇り空で、陽の光が弱い。加えて、望遠レンズの倍率もそこそこで、満足の行く写真を撮ることができなかった。

枝先の アオサギ撮りて 五ノ戸森

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アオサギは 枝の置物 不動なり

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今朝の一枚(2011年4月10日)

アオサギの つがいが目覚め 五ノ戸森

 早朝、五ノ戸の森にアオサギを見に行く。緑地内には未だ雪が残っていて、遊歩道は塞がれている。緑地内の高い木にアオサギの巣があって、巣を見張るもの、餌を探しに飛び立っていくものを、何枚か撮ってみるけれど、今一満足がゆかない。

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顔の無い「藻岩犠牲者の碑」の人物像

 福住桑園通が山鼻川を横切るところの山鼻川の河川敷に「藻岩犠牲者の碑」がある。藻岩発電所と藻岩浄水場の建設のため犠牲となった労働者を慰霊するための碑である。碑文があり、タコ部屋と呼ばれた施設に留めおかれて強制労働に従事して亡くなった犠牲者は34名を数える、と記されている。碑には二部黎作の人物像が設置されていて、像には顔が無く、両手を合わせて前に突き出したポーズである。何かが欲しい、あるいは何かを受け取れと言っているのか、それはわからない。

送電線 象徴となり 慰霊の碑

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顔の無き 慰霊の人の 捧げの手

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2011年04月09日

商店街にある長浜万蔵翁の胸像

 国道12号と南郷通の間に本郷通があり、この通りに沿って本郷通商店街がある。白石区民ならともかく、他区の市民には知られていない商店街である。商店街の中央近くに長浜万蔵翁のブロンズ像がある。同翁の、この地区の発展の功績により像が建立され、夏には「万像祭」のイベントも行われる。制作者名として武石頴導の名前がある。像は歩道に設置されていて、行き交う人の目につき易い。幼稚園児の一団が像の横を通り過ぎていくけれど、像よりは店先の品物に目が行っている。

万蔵翁 祭り名になり 商店街

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歩道行く 園児の視線 像向かず

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今朝(4月9日)の一枚

山々が 凹凸見せて 日の出かな

 札幌の北から東側に空知から夕張の山塊が遠望できる。日の出の直前に山の稜線がくっきりと見える。稜線の尖った部分が、どこの山に対応するのかの知識はない。もし、登った山と対応がつけば、この景色もまた変わって見えてくるのだろう。

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散歩で見かけたハクセキレイ

 電線に鳥が止まっている。下から見上げると、白い胸毛の一部が黒毛になっていて首のところにつながっている。黒い過眼線があり、尖った嘴と長い尾羽を持っている。ハクセキレイである。住宅街などの身近なところでも見かける鳥で、近づいても距離があればすぐ逃げるようなこともない。しかし、カメラを向けられると鳥も警戒するのか、電線から飛び立って、地上からより離れた家の屋根に止まってこちらを見ている。未だ寒いせいか、胸から腹の辺りの毛を膨らませている。

電線上 バランス取りて ハクセキレイ

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屋根上で 身を膨らませ 早き春

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2011年04月08日

初めて遭遇した自著の売れた現場

 書店の棚に並んでいる自著を客が買い求める現場に、一度は居合わせたいものだと思っていても、そんな機会に遭遇することはなかった。それが今日、北大総合博物館の売店で、爪句集豆本を買い求める客が居た。事の成り行きで、豆本にサインということになる。記念なので写真を撮らせていただいた。

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 それを見ていた売り子のお嬢さんも、1冊買ってくれて、こちらにもサインとなった。又記念の撮影である。いや売店でプチサイン会をした気分である。

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 北大総合博物館に行ったのは、4月からのNHK(札幌放送局)の新番組で、大きな施設のバックヤードを都市秘境仕立てで取材するためである。取材時に写真を撮って、これに爪句をつける番組になりそうで、NHKの錦の御旗で、普通なら見ることができない色んなバックヤードを覗けるらしくて、写真を撮って、爪句を捻り出すことが楽しめそうである。

被写体と背景との輝度のせめぎ合い

 日の出、あるいは日の出を入れた写真撮影では、輝度の基準をどこに選ぶかの問題がある。日の出の光は弱いといっても、明け切らない陽の光のもとでは、地上の被写体は暗い。ハリギリ(針桐)の若木がある。その向こうに日の出が見えていて、焦点はハリギリに合わせて、陽の明るさを表現してみる。ハリギリの棘が暗く写って、近づくものを威嚇しているようである。ハリギリを明るく写すと朝日は後退で、主役は朝日からハリギリに移る。陽と地上の被写体とのせめぎ会いである。

ハリギリが 棘で威嚇し 日の出影

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ハリギリに 輝度を合わせて 朝日退き

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今朝(4月8日)の一枚

執筆を 忘れた頃に 誌の届き

 「シルバー春秋」という創刊間もない文芸誌から執筆を依頼されて、2号が届いた。春秋の書名の通り春、秋の2回の出版、共同自費出版の方式で、それに賛同した訳でもなく、半年も前に依頼を受けた経緯や条件がはっきりしなくなっている。

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朝日の中でのポップ撮影のフキノトウ

 デジカメの撮影モードにポップ(POP)というのがある。これはポップアートフィルターを用いた撮影法で、ポップアートとはpopular artのことで、意味を言えば人目を惹く芸術とでもなろうか。撮影法のポップでも、色の目立った写真に仕上がる。朝日に照らされたフキノトウを撮ってみると、雪解けの地面に射した朝日の光を強調していて、雪の下から現れた枯葉が燃えているようである。そこに芽を出したばかりのフキノトウがあって、燃える枯葉から延焼が及んでいるようである。

ポップ(POP)撮り 枯葉を燃やし 朝日かな

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枯葉燃え 延焼及び フキノトウ

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2011年04月07日

木の間から見る街

 宮丘公園の遊歩道は坂道になっている。林道を歩くと、朝日に輝く雑木林を通して下の方に街が見える。描く絵のテーマが林で、その下絵に家々があるようだ。朝日を浴びて街が輝いている。朝刊は連日福島第一原発の深刻な事故のニュースで埋められていて、大津波の災害を回避できた地域でも、放射能からの避難で街に人が居なくなっている。無人になった街も、木の間から見ている西野の街のように朝日で輝いているであろうに、見えない放射能による、見えない黒影が覆っている。

家々が 描く林の 下絵なり

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朝日中 放射能禍の 街思い

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朝の水色の空

 日の出の空は燃える茜色である。しかし、反対側の空は闇の名残に占領され、濃い水色である。天地を入れ換えて、空を海にしても色としては違和感がない。雲があると、その濃淡と向きで、朝日の淡い茜色と空の暗い水色で塗り分けられたようになっている。地上の積雪にも、朝日による赤みがかった色が反射して見える。この朝の色に、黒い木々のシルエットが、画家によって描かれたように見える。葉の落ちてしまった枝が、一本、一本枝先まで気を抜かずに描かれたようである。

朝空は 天地を換えて 海の色

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朝空に 筆で描いて 墨の枝

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今朝(4月7日)の一枚

軒下で 撮り人急(せ)かし 福寿草

 日の出が早まって、気温も上がってきている。家の周囲の雪解けも進んできた。散歩道にある家の軒下に、福寿草が咲いているのが目に留まる。北海道では、これから花が爆発するように咲き出してきて、花撮人が急かされるような季節に入る。

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4月の雪の坂道

 坂のある街に住んでいる。4月に入ってからの雪が、朝の坂道を覆っている。この時期の雪は日中には解けても、早朝は白いままである。車の通った後で、車輪の跡の部分が解けてまた凍っていたりする。それを知って、滑らぬように車の跡は避けて歩く。朝日が、高い場所の家壁を照らし始めている。低いところの家々には未だ朝日は届かないようである。遠景にはビルや山の稜線が見える。もう少し経てば街は動き始める。その前の束の間の朝の時間に、雪の坂道の風景を撮ってみる。

大都会 広がり見せて 坂の下

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避け歩む 凍る車跡(しゃせき)は 4月なり

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2011年04月06日

巨匠の若き時代の南鷹次郎像

 北海道に縁の深い彫刻家佐藤忠良氏の訃報が3月30日の北海道新聞の一面に載っていた。1912(明治45)年生まれで98歳の長寿を全うした。同紙のコラム「卓上四季」でも作品について書かれていて、「首狩り」と言われるほど頭部にこだわった、とある。ほとんど知られていないと思われるけれど、北農ビルのロビーに北農の会長像として置かれている、北海道帝国大学2代総長の南鷹次郎の像は、具象彫刻の巨匠の作である。作者名の表示がなく、彫刻にSato、1932がわずかに見える。

首狩りの 若き巨匠の 南像

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かろうじて Sato(サトウ)と読めて 巨匠作

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今朝(4月6日)の一枚

文頭に 折句の工夫 三百回

 以前、北海道新聞夕刊のコラム「魚眼図」の執筆者だったことがある。毎月1回程度原稿を書いて、それが三百回目の原稿になった。この時、昨日の「折句」に倣ったものを書いて掲載されたことを思い出して、新聞の切り抜きを探してきた。

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早朝の燃える太陽

 太陽の写真を撮って、燃えている表現が適用できるのは陽の出の時間帯である。あるいは陽が沈む夕暮れ時である。これは陽の光が十分強くないので、地にあるものが暗い中で、対称的に、陽が燃える炎の色を見せるからである。木立のシルエットを通して撮った写真では、木々に延焼しているかのような陽が写っている。陽が高くなれば、直視できないほど輝く太陽が天空にあっても、燃えている表現にはならない。早朝の燃える太陽は、散歩道で場所を変えて何度撮っても飽きない。

記録撮り 雑木延焼 陽の出時

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ビルの上 燃える火の玉 日の開始

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2011年04月05日

日本最小のカラ種のヒガラ

 写真判定でシジュウカラとわかった鳥と一緒に飛び交っている野鳥を、最初シジュウカラと思っていた。しかし、写真でよく見ると、シジュウカラの特徴の黒ネクタイの模様がない。野鳥図鑑でさらに調べると、これはヒガラのようである。日本のカラ種では最小のものとある。特徴として頭部に短い冠羽があり、写真を拡大して見ると、冠羽らしきものが見える。野鳥も小さい種類のものほどよく動きまわるようで、シャッターを押すのと同時に枝から飛び立ち、その姿が写っている。

冠羽(かんう)あり 威厳を示し ヒガラかな

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最小の カラ種の動き 瞬時なり

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今朝(4月5日)の一枚

本読みて 我も試して 折句文

 アクロステックという言葉遊びがある。「折句(おりく)」とも呼ばれている技法でもある。昨日(きのう)読んだ本にあった。なかなか面白い。お陰でこんな爪句の説明文になる。普段はこんな頭を使う文章は書かない。皆さんおわかりかな。

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顔の造作の整い加減

 白樺の枝が幹から出て、偶然それが幹からとれ、結果として思いがけない顔が幹に現れる。この状況では、幹の顔の造作が整わないのは至極当然である。それでも目鼻立ちの整った顔を見かけることがある。目が大きく、小さなおちょぼ口が白い木肌に並んでいると美人顔に見えてきて、散歩の足が止まる。白樺の幹にある顔でも、人間の顔の評価が反映される。アイシャドウと口紅が濃く、目と口がばらばらの顔は性悪女のイメージである。白樺には預かり知らぬことではあるけれど。

気を惹かれ 足の止まりて 美人顔

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口がずれ 性悪女 睨むなり

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2011年04月04日

商魂が早める季節感

 商魂は先走りする。4月が始まったばかりというのに、大型商業施設の中に、桜木と鯉幟の飾りつけである。どちらも北海道では5月の風物詩に挙げられるものである。4月で外に雪が舞っていても、商業施設内はいかようにも季節を早めることができる。作り物とはいえ、本格的な木の模型で、太い幹から枝が伸び、そこに桃色の桜花が取り付けられてある。満開の桜の木を見下ろすように、鯉幟が配置されている。鯉幟は本物でも、施設内に風がなく、紐で張られていて動かずにいる。

商魂が 季節を早め 5月なり

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客流れ 泳がぬ鯉が 頭上なり

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黒ネクタイの目立つシジュウカラ

 春の入口にさしかかっているのは、目に止まる野鳥が増えたことでも感じられる。庭の松の木の辺りから鳥のさえずりが聞こえてくる。よく見ると、小さな野鳥が飛び交っている。松の木に止まったところを写真に撮って画像を表示してみると、胸のところに黒ネクタイを締めたような模様がある。シジュウカラである。画像を拡大してみると、黒ネクタイはジグザグ模様になっている。好みでこの模様を選んだ訳でもなかろうが、普通の真直ぐなものとは異なったデザインで洒落ている。

黒タイを 締めてお目見え シジュウカラ

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黒タイは ジグザグ模様 お洒落なり

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今朝(4月4日)の一枚

筆で塗る 雲の写りて 寒き朝

 今朝も雪で白くなった朝である。気温も低い。日の出を撮るために坂道を歩いていくと、解けた雪が薄い氷になっていて滑る。陽が顔を出す辺りの空が一際明るくなってくる。日の出の空には雲があり、筆で絵の具を塗ったように写っている。

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朝日の中の白樺人

 白樺の白い木肌は朝日を反射して、他の木に比べると見栄えがする。木の幹に顔のある白樺人が、朝日の中で異なる表情を見せている。口を開け、鼻を赤くして叫んでいるような顔がある。春先の日の光が強まって、それに合わせて声を出しているように見える。朝日の中ですまし顔をしているものもある。濃い眉毛にあるかなおかの目である。日の出と競争するかのような早朝の散歩で、雑木林を抜ける遊歩道で出会う人も無く、じっとたたずんでいる白樺人にカメラを向けてみる。

朝日浴び 白樺人が 叫びおり

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濃き眉毛 目は小さくて すまし顔

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2011年04月03日

ぞろ目を狙っていたのに・・・

 何の根拠もないのに、ぞろ目に当たると良いことがありそうな気がしている。我がブログのカウンターが、111111のぞろ目に近づいている。このぞろ目を記録できたら大きな幸運が舞い込んで来そうである。ぞろ目を念じてクリックすると1違いでぞろ目に達しない。少々嫌な予感もする。ほんの少し間を置いて緊張してクリックである。あぁ、と声にもならない声を発する。カウンターは2つ進んでぞろ目を逃してしまう。賞金の多い宝くじの、1だけ番号違いを手にした虚脱感である。

クリックは ぞろ目念じて 1違い

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悔しさは ぞろ目逃がして 我がブログ

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冬芽の枝に隠れるヤマガラ

 野鳥を撮るのは難しい。始めから野鳥を撮るのを目的にカメラを抱えているならとも角、カメラを提げて歩いていて、野鳥の声を聞いてから写真を撮ろうとしても大抵間に合わない。間に合っても、高い木の枝に止まっていると、枝に邪魔されて小さく写った野鳥が何であるか判定するのが難しい。冬芽が膨らみ始めた高木の枝先で鳴いている小柄な野鳥を撮ってみる。後で、パソコンで画面を拡大してみると、茶褐色の胸元に黒い蝶ネクタイを締めている姿が写っていて、ヤマガラのようである。

ヤマガラか 冬芽に隠れ 声の主

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拡大画 ヤマガラ徴(しるし) 黒首輪

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今朝(4月3日)の一枚

地は白く 冬に戻りて 陽の隠れ

 今朝は雪が辺り一面を白くしている。冬に逆戻りである。浅雪に足跡をつけながら坂を登って行く。曇り空で、東方向の少し晴れた部分から日の出の光が射しているけれど、陽の顔は見えない。春はどこら辺を歩いていることかと、もどかしい。

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積雪の中で咲くハンノキ

 ハンノキの垂れ下がった雄花に初めて気がついた時、これは冬を越した木の実かと思った。しかし、春先に咲く木花であると知って、驚きである。花びらがないので花と認識していなかった。雄花は垂れ下がっていて、雌花は雄花の上に小さく咲いている。風に乗った雄花からの花粉を受粉して、雌花は実になっていく。松かさのような実が枝に残っていて、雄花と一緒に同じ枝についていることがある。3月の末では、ハンノキの周囲は積雪が残っていて、雪景色の中にこの木花がある。

ハンノキの 雄花下がりて 雪景色

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実と雄花 枝に並びて 4月なり

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2011年04月02日

遊歩道の白樺と朝日

 四季を通して、自宅の近くの宮丘公園を散歩している。雪の季節の公園には葉を落とした雑木林が遊歩道の周囲に広がるだけで、写真の対象にするには単調な風景である。そこで日の出時に、雑木林を通して朝日が見える様子を被写体にしてみる。この時、写真映えのする木は白樺で、地面の積雪と白樺の白い木肌が呼応するように見える。立ち木の間から覗く朝日が、立ち木の幹を影絵のように黒く見せても、白樺の幹は影絵にはならず、白い木肌で積雪の白さと競うかのようである。

積雪を 縦に伸ばした 木肌かな

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白樺は 朝日に光り 根開けかな

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口に特徴のある白樺の顔

 白樺の木を目にすると、人の顔がないか探す癖がついてしまった。枝のとれた跡が目や口になって顔を作りだすので、同じような顔になる。その中で、変わった表情を見せる顔に出会うと、珍しい人にでも出会った気分になる。顔の分類をして、口に特徴がある顔などとしてみる。北大構内の生協の建物の横の白樺の幹に傷ができていて、これが口に見え、鼻の下が長い顔に見える。西区の宮丘公園の雑木林にあったものは、片目を閉じて、口をすぼめてウィンクしているようである。

目の下の 長鼻隠し 喋る口

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口すぼめ ウィンクしたり 雪野原

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今朝(4月2日)の一枚

累計は 大災害の 鏡なり

 先月末までの東日本大震災の義捐金の累計が新聞に出ている。3万5千件余りで10億7千万円弱である。新聞社が窓口になっての募金で、この金額の醵金は初めて目にする。それだけ、震災被害の深刻さが伝わって、この統計に表れたのだろう。

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二条市場の魚売り小僧2

 二条市場の魚売り小僧のブロンズ像は二体ある。どちらも二条市場を表す漢数字二を入れた菱紋の法被を羽織って威勢の良いところをみせている。魚売り小僧が抱えているのは、北海道の海の幸の鮭だろう。魚売り小僧の威勢の良さに反比例するかのように、通路にも店内にも客が居ない。二条市場は観光客を相手に商売をしており、いつもならもっと客で混んでいるのにそれが見えない。東日本の大震災の影響で、国内、国外の観光客が減っていることが影響していると推察してみる。

「二」の字菱 印半纏 鮭を抱き

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大震災 影響なりや 客見えず

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2011年04月01日

二条市場の魚売り小僧1

 南2条通に沿って東1丁目のところに二条市場がある。アーケードに店が並び、鮮魚や海産物の土産物が並ぶ。アーケードの通路部分に、魚を籠に入れた天秤を担ぐ魚売り小僧のブロンズ像がある。作者名とか作品名はみあたらない。魚籠に見えるものは足が片側4本のタラバガニである。これを見ると、この魚小僧は北海道の海産物を念頭に入れて作られたものであることがわかる。二条市場にやって来る客は本物のタラバガニに目が行くけれど、彫刻の方には目が行かないようである。

魚籠に タラバガニあり 土産ガニ

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店員と 魚売り小僧 客を待ち

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ようこそさっぽろブログ更新

 札幌市の観光公式サイト、「ようそこそさっぽろ」のブログの担当部分「花・まち」の更新がありました。「オープンした札幌駅前通地下歩行空間での化石探し」というタイトルで、チカホコをレポートしています。チカホコの写真は開通日(3月12日)のもので、3月半ばにはブログの原稿を提出していて、忘れかけた頃にブログの更新です。

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今朝(4月1日)の一枚

ネコヤナギ 鉢で育ちて 4月なり

 今日から4月である。1日で3月から4月に変わっただけで、環境はわずかの変化である。しかし、気分的には大きな変化である。周囲で変化したものを探して、昨秋鉢に挿し木をしておいたネコヤナギの冬芽が大きくなっているのを見つけた。

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木肌にある仮面と顔

 遊歩道を歩いていて、白樺の幹に目だけがある顔を見つけた。顔というより、口を塞がれ、目だけが見えている鉄仮面のようでもある。媼(おうな)の能面の口を隠したものにも似ている。自然界の偶然が生み出す、木の幹にある顔や仮面探しは面白い。薄緑がかった滑らかな木肌の幹に顔がある。顔の造作が崩れているけれど、芸術家の手になる個性的な顔である。この木はドロノキあるいはドロヤナギであり、高さ30 mにもなる落葉高木で、遊歩道の始まりのところに数本並んでいた。

口の無き 媼(おうな)の面あり 遊歩道

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ドロヤナギ 滑らか肌に 個性顔

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